JP2008198037A - メール転送システム、方法、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

メール転送システム、方法、プログラムおよび記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】MNPサービスを利用してキャリア間を移転した場合でも該ユーザへメールを転送するメール転送システムを提供する。
【解決手段】移転元のキャリアA側に、移転先の新メールアドレス、移転前の旧メールアドレスを登録するポートアウトユーザDB11を備え、旧メールアドレス宛のメールがキャリアAに着信した場合、ポートアウトユーザDB11を検索して、旧メールアドレスに対応する移転後の新メールアドレスへ当該着信メールを転送する。ポートアウトユーザDB11への新メールアドレス登録手段として、キャリアA内の特定アドレスにユーザから新アドレス登録要求メールを送信するメール利用手段、インターネット上の新メールアドレス登録用Webページにユーザがアクセスしてユーザが直接登録するWeb利用手段、新キャリアから旧キャリアに対して新メールアドレスの登録を自動的に要求する新キャリア利用手段のいずれか1ないし複数を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、メール転送システムおよびメール転送方法に関し、特に、MNP(Mobile Number Portability:番号ポータビリティ)サービスを利用して、キャリアを移転したユーザ向けのメールを転送するMNPユーザ向けメール転送システムおよびメール転送方法に関する。
携帯電話のMNP(Mobile Number Portability:番号ポータビリティ)サービスが日本でも開始され、特許文献1の特開2003−219017号公報「携帯電話番号サービスビジネスモデル」にも記載されているような技術を適用することにより、電話番号を変更せずに、他の任意のキャリアに移転することができるようになり、ユーザにとってのサービスの選択肢が広がってきている。
特開2003−219017号公報(第2−3頁)
しかしながら、従来のサービスでは、MNPサービスを利用して、ユーザが今まで使用していたキャリアからポートアウトして、他のキャリアにポートインした場合、メールアドレスに関しては引き継ぐことができないにも関わらず、今まで属していた旧キャリアにおいては、当該ユーザの旧メールアドレス情報などのユーザ情報を当該キャリアから削除してしまうため、旧キャリアの旧メールアドレス宛に送られてきたメールは自動的に破棄されてしまう。
図7は、従来のメール送受信制御方法を示すフローチャートであり、MNPサービスを利用してキャリア間を移転したユーザ向けのメールについても、全く同様に扱われる。図7において、ユーザが、MNPサービスを利用して、キャリアA(旧キャリア)からポートアウトした場合であっても、同様に、キャリアAをドメイン名とした旧メールアドレス宛のメールがキャリアAのメールシステムに届くと(ステップS11)、キャリアAのメールシステムでは、宛先のメールアドレスが、当該キャリアA内に存在しているか否かを確認する(ステップS12)。
宛先のメールアドレスが、当該キャリアA内に存在している場合は(ステップS12のYes)、着信したメールを当該メールの宛先が示すユーザのメールアドレスに送信するが(ステップS13)、宛先のメールアドレスが、当該キャリアA内に存在していない場合は(ステップS12のNo)、着信したメールの宛先が示すメールアドレスは不正であるものとして、当該メールを破棄するとともに、当該メールの送信元のユーザに対して、エラーメールを返送する(ステップS14)。
このような従来のメール送受信方法を用いている形態では、キャリアA(旧キャリア)の旧メールアドレスに送信されてきたメールを、MNP利用により新たなキャリアに移転したユーザは受信することができなく、ユーザにとって、MNPサービスを積極的に利用しようとする際の大きな妨げとなっている。
また、わが国においては、異なるキャリア間を転送するメールの宛先として電話番号を用いた送受信を行うことができないため、メールの宛先としては、電話番号ではなく、メールアドレスを用いて送受信を行うことが一般的である。したがって、携帯電話を用いてメールサービスを利用するユーザにとっては、メールアドレスを変更するということは、電話番号を変更することと同等になるほど、大きな影響を及ぼす。この結果、メールアドレスの変更を避けようとして、MNPサービスを利用しないユーザが多くなり、MNPサービスの効果を半減してしまいかねない。
本発明の目的は、以上のような問題を解決することにあり、ユーザが移転した際に移転元の旧キャリアにおいて、MNPサービスを利用してポートアウトしたユーザの情報を管理し、ポートアウトしたユーザの移転後のキャリアにおける新しいメールアドレスを登録するサービスを提供し、ポートアウトした旧キャリアの旧メールアドレス宛のメールを、ポートインした移転後のキャリアの新メールアドレスにおいて受信することができる仕組みを提供することにある。
つまり、旧メールアドレスと移転後の新メールアドレスとを管理するポートアウトユーザDB(転送アドレス登録DB)を旧キャリア側に新たに追加し、旧キャリアの旧メールアドレス宛に着信してきたメールを、移転後のキャリアの新メールアドレスへ自動的に転送するサービスを行う。この転送サービスによって、旧メールアドレス宛のメールが、MNPサービスを利用してキャリアを移転後のユーザに届かなくなるというユーザの不安を完全に除去することができることを、本発明の目的としている。
前述の課題を解決するため、本発明によるメール転送システムおよびメール転送方法は、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)MNP(Mobile Number Portability)サービスを利用してキャリア間を移転したユーザ宛のメールを、ポートアウトした移転元の旧キャリアからポートインした移転先の新キャリアの新メールアドレスへ転送するメール転送システムであって、MNPサービスを利用して移転した際の移転元の旧キャリア側に、移転したユーザの移転先の新メールアドレスと移転前の旧メールアドレスとを、電話番号と関連付けて登録するポートアウトユーザDB(データベース)を備え、旧メールアドレスの宛先のメールが移転元の旧キャリアに着信した場合、前記ポートアウトユーザDBを検索して、着信メールの宛先の旧メールアドレスに該当する新メールアドレスを抽出することにより、当該着信メールを移転先の新キャリアの新メールアドレスへ転送するメール転送システム。
(2)前記ポートアウトユーザDBに移転後のユーザの新メールアドレスを登録する手段として、新メールアドレス登録受付用メールアドレスとしてあらかじめ設定されている旧キャリア内の特定アドレスに対して、前記ユーザから新メールアドレスの登録を要求する新アドレス登録要求メールが送信されてくることにより登録を行うメール利用手段、インターネット上に設置されている新メールアドレス登録用Webページに、前記ユーザがアクセスすることにより直接登録を行うWeb利用手段、新キャリアにおいて新メールアドレスが割り当てられた際、または、前記ユーザが新メールアドレスの変更を行う都度、新キャリアから旧キャリアに対して、割り当てた新メールアドレスまたは変更した新メールアドレスの登録を自動的に要求することにより登録を行う新キャリア利用手段のいずれか1ないし複数が備えられている上記(1)のメール転送システム。
(3)前記メール利用手段により前記ポートアウトユーザDBに移転後のユーザの新メールアドレスを登録する場合、ユーザが旧キャリアの前記特定アドレスに送信する前記新アドレス登録要求メールとして、移転先の新メールアドレスを送信元アドレスに設定し、当該旧キャリアで使用していた旧メールアドレスをメール本文または添付ファイルとして送信する上記(2)のメール転送システム。
(4)前記新アドレス登録要求メールを旧キャリアの前記特定アドレスにて受信した際に、前記新アドレス登録要求メールに含まれている旧メールアドレスが、前記ポートアウトユーザDBに存在しており、かつ、前記新アドレス登録要求メールの送信元アドレスに設定されている新メールアドレスのドメイン名が、転送先のドメインとして有効であった場合、前記アドレス登録要求メールを受付可能なメールとして判断する上記(3)のメール転送システム。
(5)前記アドレス登録要求メールが受付可能と判断された場合、当該アドレス登録要求メールの送信元のユーザに関して本人認証用のパスワードを入力させるためにあらかじめインターネット上に備えられたパスワード入力専用のWebページのアドレスを含む認証用メールを、当該アドレス登録要求メールの送信元アドレスに対して返送する上記(4)のメール転送システム。
(6)前記メール利用手段または前記Web利用手段を用いて、前記ポートアウトユーザDBに移転後のユーザの新メールアドレスを登録する際の認証を行う場合に備えて、前記ポートアウトユーザDBに当該ユーザの認証用のパスワードをあらかじめ登録し、前記新メールアドレスを登録する前記ユーザが本人認証用として入力したパスワードを前記ポートアウトユーザDBにあらかじめ登録されているパスワードと照合することにより認証を行う上記(2)ないし(5)のいずれかのメール転送システム。
(7)前記新キャリア利用手段により前記ポートアウトユーザDBに移転後のユーザの新メールアドレスを自動的に登録する場合に備えて、MNPサービスを利用してポートインしたユーザのユーザ情報を新キャリアに登録する際に、前記ユーザの移転元の旧キャリアを示す情報をポートインキャリア情報としてさらに登録し、新キャリアは、ポートインしてきたユーザの新メールアドレスを割り当てた際、または、前記ユーザが新メールアドレスの変更を行う都度、前記ポートインキャリア情報として登録されている移転元の旧キャリアに対して、割り当てた新メールアドレスまたは変更された新メールアドレスを通知する上記(2)ないし(6)のいずれかのメール転送システム。
(8)新キャリアから移転元の旧キャリアに対して、移転したユーザに割り当てた新メールアドレスまたは変更された新メールアドレスを通知する手段として、メールを用いる場合、通知する新メールアドレスに関する情報を、メールに添付した添付ファイルとして、または、メール本文に記述して通知する上記(7)のメール転送システム。
(9)ユーザがMNPサービスを利用して旧キャリアから新キャリアにポートアウトする際に、旧キャリアに登録されていた前記ポートインキャリア情報を当該旧キャリアの前記ポートアウトキャリアDBに移動して保存する上記(7)または(8)のメール転送システム。
(10)新キャリアから、移転したユーザに割り当てた新メールアドレスまたは変更された新メールアドレスの通知を受け取った移転元の旧キャリアは、通知されてきた新メールアドレスを当該旧キャリアの前記ポートアウトキャリアDBに登録するとともに、前記ポートアウトユーザDBに保存されている前記ポートインキャリア情報を参照して、前記ユーザがMNPサービスを利用して他のキャリアから当該旧キャリアへ移転してきたユーザであった場合、移転してきた移転元の他のキャリアに対して、新メールアドレスまたは変更された新メールアドレスの通知をさらに転送する上記(9)のメール転送システム。
(11)ユーザからのメールが着信したキャリアは、まず、前記メールの宛先に示すユーザが現在当該キャリアに属しているか否かを確認し、当該キャリアに属していないユーザであった場合には、当該キャリアの前記ポートアウトユーザDBを参照して、前記メールの宛先のメールアドレスが、当該キャリアの旧メールアドレスとして登録されているか否かを確認し、旧メールアドレスとして登録されていた場合、旧アメールアドレスに対応する移転先の新メールアドレスとして前記ポートアウトユーザDBに登録されているメールアドレスを新たな宛先として前記メールに設定して、前記メールを転送する上記(1)ないし(10)のいずれかのメール転送システム。
(12)旧メールアドレスに対応する新メールアドレスを前記メールの新たな宛先として設定する際に、前記メールのヘッダのエンベロープ宛先の位置に新メールアドレスを設定する上記(11)のメール転送システム。
(13)前記メールの宛先のメールアドレスが、前記キャリアの前記ポートアウトユーザDBに旧メールアドレスとして登録されていた場合、MNPサービスを利用してポートアウトした前記メールの宛先のユーザの変更後の新メールアドレスへ転送した旨を示す転送通知メールを、前記メールの送信元に送信する上記(11)または(12)のメール転送システム。
(14)前記メールの宛先のメールアドレスが、前記キャリアの前記ポートアウトユーザDBに旧メールアドレスとして登録されていなかった場合、前記メールの宛先に該当するユーザは存在していない旨を示すエラーメールを、前記メールの送信元に返信する上記(11)または(12)のメール転送システム。
(15)MNP(Mobile Number Portability)サービスを利用してキャリア間を移転したユーザ宛のメールを、ポートアウトした移転元の旧キャリアからポートインした移転先の新キャリアの新メールアドレスへ転送するメール転送方法であって、MNPサービスを利用して移転した際の移転元の旧キャリア側に、移転したユーザの移転先の新メールアドレスと移転前の旧メールアドレスとを、電話番号と関連付けて登録するポートアウトユーザDB(データベース)を備えることにより、旧メールアドレスの宛先のメールが移転元の旧キャリアに着信した場合、前記ポートアウトユーザDBを参照して、着信メールの宛先の旧メールアドレスに該当する新メールアドレスへ当該着信メールを転送するメール転送方法。
(16)前記ポートアウトユーザDBに移転後のユーザの新メールアドレスを登録する登録手続きとして、新メールアドレス登録受付用メールアドレスとしてあらかじめ設定されている旧キャリア内の特定アドレスに対して、前記ユーザから新メールアドレスの登録を要求する新アドレス登録要求メールが送信されてくることにより登録を行うメール利用手続き、インターネット上に設置されている新メールアドレス登録用Webページに、前記ユーザがアクセスすることにより直接登録を行うWeb利用手続き、新キャリアにおいて新メールアドレスが割り当てられた際、または、前記ユーザが新メールアドレスの変更を行う都度、新キャリアから旧キャリアに対して、割り当てた新メールアドレスまたは変更した新メールアドレスの登録を自動的に要求することにより登録を行う新キャリア利用手続きのいずれか1ないし複数を有している上記(15)のメール転送方法。
(17)前記メール利用手続きまたは前記Web利用手続きにより、前記ポートアウトユーザDBに移転後のユーザの新メールアドレスを登録する際の認証を行う場合に備えて、前記ポートアウトユーザDBに当該ユーザの認証用のパスワードをあらかじめ登録し、前記新メールアドレスを登録する前記ユーザが本人認証用として入力したパスワードを前記ポートアウトユーザDBにあらかじめ登録されているパスワードと照合することにより認証を行う上記(16)のメール転送方法。
(18)前記新キャリア利用手続きにより前記ポートアウトユーザDBに移転後のユーザの新メールアドレスを自動的に登録する場合に備えて、MNPサービスを利用してポートインしたユーザのユーザ情報を新キャリアに登録する際に、前記ユーザの移転元の旧キャリアを示す情報をポートインキャリア情報としてさらに登録し、新キャリアは、ポートインしてきたユーザの新メールアドレスを割り当てた際、または、前記ユーザが新メールアドレスの変更を行う都度、前記ポートインキャリア情報として登録されている移転元の旧キャリアに対して、割り当てた新メールアドレスまたは変更された新メールアドレスを通知する上記(16)または(17)のメール転送方法。
(19)ユーザがMNPサービスを利用して旧キャリアから新キャリアにポートアウトする際に、旧キャリアに登録されていた前記ポートインキャリア情報を当該旧キャリアの前記ポートアウトキャリアDBに移動して保存する上記(18)のメール転送方法。
(20)新キャリアから、移転したユーザに割り当てた新メールアドレスまたは変更された新メールアドレスの通知を受け取った移転元の旧キャリアは、通知されてきた新メールアドレスを当該旧キャリアの前記ポートアウトキャリアDBに登録するとともに、前記ポートアウトユーザDBに保存されている前記ポートインキャリア情報を参照して、前記ユーザがMNPサービスを利用して他のキャリアから当該キャリアへ移転してきたユーザであった場合、移転してきた移転元の他のキャリアに対して、新メールアドレスまたは変更された新メールアドレスの通知をさらに転送する上記(19)のメール転送方法。
(21)ユーザからのメールが着信したキャリアは、まず、前記メールの宛先に示すユーザが現在当該キャリアに属しているか否かを確認し、当該キャリアに属していないユーザであった場合には、当該キャリアの前記ポートアウトユーザDBを参照して、前記メールの宛先のメールアドレスが、当該キャリアの旧メールアドレスとして登録されているか否かを確認し、旧メールアドレスとして登録されていた場合、旧アメールアドレスに対応する移転先の新メールアドレスとして前記ポートアウトユーザDBに登録されているメールアドレスを新たな宛先として前記メールに設定して、前記メールを転送する上記(15)ないし(20)のいずれかのメール転送方法。
(22)前記メールの宛先のメールアドレスが、前記キャリアの前記ポートアウトユーザDBに旧メールアドレスとして登録されていた場合、MNPサービスを利用してポートアウトした前記メールの宛先のユーザの変更後の新メールアドレスへ転送した旨を示す転送通知メールを、前記メールの送信元に送信する上記(21)のメール転送方法。
(23)前記メールの宛先のメールアドレスが、前記キャリアの前記ポートアウトユーザDBに旧メールアドレスとして登録されていなかった場合、前記メールの宛先に該当するユーザは存在していない旨を示すエラーメールを、前記メールの送信元に返信する上記(21)のメール転送方法。
(24)上記(15)ないし(23)の処理をコンピュータにより実行させるプログラム。
(25)上記(24)のプログラムを格納した記憶媒体。
本発明のメール転送システムおよびメール転送方法によれば、以下のような効果を奏することができる。
まず、MNPサービスを利用して、旧キャリアをポートアウトして新キャリアにポートインしたユーザの情報(電話番号、新旧メールアドレス、パスワードなどを含むユーザ情報)を旧キャリアにおいて引き続き管理しているので、MNPサービスを利用してポートアウトしたユーザは、旧キャリアの旧メールアドレス宛に送られてきたメールであっても、旧キャリアから新キャリアに転送させて、移転先の新メールアドレスで受信することができる。而して、メールサービスにおいても、電話番号とほぼ同等のMNPサービス機能を提供することができる。
さらに、旧メールアドレスにメールを送信した送信者に対しては、MNPサービスを利用してポートアウトしたユーザの新メールアドレスを通知してくるので、当該送信者は、以降は、新メールアドレスに対して直接メールを送信することができる。これに伴い、ポートアウトした旧キャリア内におけるメールの転送動作による負荷も軽減させることができる。
以下、本発明によるメール転送システムおよびメール転送方法の好適実施形態例について添付図を参照して説明する。尚、以下の実施例において説明される動作処理手順(ステップ)をコンピュータに実行させるプログラム及び当該プログラムを格納、記憶した記憶媒体も本発明の実施例に含まれる。
(本発明の特徴)
本発明の実施例の説明に先立って、本発明の特徴の概要についてまず説明する。本発明は、モバイルキャリア間のMNP(Mobile Number Portability:番号ポータビリティ)サービスを利用して、キャリア間を移転した際に、メールアドレスが変更されたユーザに関して、旧キャリアの旧メールアドレス宛に送信されてきたメールを、旧キャリアが、移転後の新キャリアのメールアドレスに自動的に転送することを可能とすることを特徴としている。
このため、詳細は後述するが、MNPサービスを利用して、他キャリアへ移行したユーザつまりポートアウトしたMNPユーザを登録するポートアウトユーザDB(データベース)を、MNPサービス用として旧キャリア側に新たに備えることとし、ポートアウトユーザDBは、当該キャリアのNW(ネットワーク)からポートアウトしたユーザ情報の旧メールアドレスと新しいキャリアでの新メールアドレスとを少なくとも含むユーザ情報を管理する。
旧キャリアの旧メールアドレス宛のメールが当該キャリアに着信してきた場合、ポートアウトユーザDBに登録されているユーザ情報を検索して、着信したメールの宛先のユーザが当該キャリアをポートアウトしたユーザであった場合には、移転後の新キャリアの新メールアドレスを抽出して、当該メールの宛先のメールアドレスを変換して、新メールアドレスへ転送するように制御する。
本発明においては、MNPサービスを利用してユーザが今まで属していたキャリアをポートアウトした場合に、当該旧キャリアの旧メールアドレスと、移転先の新キャリアの新メールアドレスとを、前述のごとく、旧キャリア内のポートアウトユーザDBによりDB管理している。したがって、MNPサービスを利用して移転した場合に、従来のメール送受信技術の場合、旧キャリアの旧メールアドレス宛に送られてきたメールは、既に存在していない不正な宛先として破棄されて、ポートアウトしたユーザには届かなくなるという問題があったが、本発明においては、移転後の新キャリアの新メールアドレスへメール転送を行うことによって、メールが破棄されずに済み、ユーザにとってMNPサービスを利用し易くすることができる。
(実施例の構成)
図1は、本発明のメール転送システムの一例を示すシステム概要図であり、MNPサービスを利用して移転したユーザ向けのメール転送サービスの一実施例を示している。図1においては、ユーザAは、キャリアA 1からキャリアB 2にMNPサービスを利用して移転しており、電話番号は変わらないが、メールアドレスが「aaa@a.com」から「bbb@b.com」に変更になっている。各キャリア内には、MNPサービスを利用してキャリア間を移転するユーザの情報を管理するために、ポートアウトユーザDB(データベース)が備えられており、MNPサービスを利用してユーザが今までの旧キャリアから他の新キャリアへポートアウトした際に、当該ユーザの新旧メールアドレスを少なくとも含むユーザ情報をポートアウトユーザDBに登録して管理するように構成されている。
図1においては、旧キャリアのキャリアA 1内に備えられているポートアウトユーザDB 11には、ポートアウトしたユーザAの旧メールアドレス「aaa@a.com」と新メールアドレス「bbb@b.com」とを登録して管理している。ここに、「aaa」、「bbb」は、それぞれ、旧のユーザアカウント、新のユーザアカウントとして、ユーザAを特定するため情報であり、「@a.com」、「@b.com」は、それぞれ、旧のキャリアB 2、新のキャリアA 1のネットワークを示すドメイン名である。
あるユーザ(メールアドレス「×××@×××.com」)からキャリアA 1のユーザAの旧メールアドレス「aaa@a.com」宛に、メールαが送られてきた場合(シーケンスSQ1)、キャリアA 1のメール送受信システムでは、ポートアウトユーザDB 11を参照して、ユーザAがキャリアA 1をポートアウトしてキャリアB 2にポートインしていることを検索すると、キャリアB 2における新メールアドレス「bbb@b.com」を抽出して、着信したメールαの宛先を新メールアドレス「bbb@b.com」に書き換えて、キャリアB 2に対して当該メールαを転送する(シーケンスSQ2)。なお、旧メールアドレス「aaa@a.com」から新メールアドレス「bbb@b.com」への宛先のアドレス変更は、例えば、メールヘッダのエンベロープ(Envelope)宛先を示す「RCPT TO:」側の宛先指定コマンドに設定することによって行う。
図2は、本発明のメール転送システムにおいてMNP向けに備えたポートアウトユーザDB 11の一構成例を示す構成図である。図2のポートアウトユーザDB 11を参照すると、MNPサービスを利用して移転したユーザに関するユーザ情報として、どのような情報をポートアウトユーザDBで管理するか、その一例が示されている。ここで、図2に示すポートアウトユーザDB 11の実施例において管理するユーザ情報としては、ユーザの電話番号(MNPサービスとして新旧キャリアとも同一の番号)、ポートアウトした旧キャリアの旧メールアドレス、ポートインした新キャリアの新メールアドレス、パスワードの4つを含む情報からなる場合を示している。なお、ポートアウトユーザDB 11に登録するパスワードは、ポートアウトしたユーザが、旧キャリアのポートアウトユーザDB 11に移転後の新キャリアの新メールアドレスを登録する際のユーザ認証を行うためのものであり、ユーザがポートアウトする時点であらかじめポートアウトユーザDB 11に登録しておくものである。
なお、ポートアウトユーザDB 11にて管理されるユーザ情報は、ユーザを一義に特定するためのユーザIDやMNPを利用して移転した移転年月日などを登録するようにしても良いし、あるいは、FAX番号など他の種類のデータも、必要に応じて保存し、有効活用するようにしても良い。また、ポートアウトユーザDB 11は、通常のメールの送受信処理において用いられるメールアドレスなどを登録しているユーザ情報DBと共用するように構成しても良い。なお、ポートアウトユーザDB 11に、MNPを利用してポートアウトしたユーザの新メールアドレスを登録する際に、当該新メールアドレスが示すドメインが実際に存在しているか否かを、DNS(ドメインネームサーバ)と連動して確認することにしている。
次に、MNPサービスを利用して移転したキャリアA 1(旧キャリア)のポートアウトユーザDB 11に、ポートインした移転先のキャリアB 2の新メールアドレスを登録する登録方法について、図3を用いて説明する。図3は、本発明のメール転送システムにおけるポートアウトユーザDBに転送先の新メールアドレスを登録する登録方法の一例を説明するための説明図であり、ポートアウトしたユーザがどのように自分の新メールアドレスを、今まで属していた旧キャリアのポートアウトユーザDB 11に登録するか、その登録方法の一例を示している。図3に示すように、新メールアドレスの登録方法としては、複数の方法が可能であり、次の「(登録方法1)」ないし「(登録方法4)」のいずれかを用いて登録することが可能である。
(登録方法1):電話による口頭連絡
新メールアドレスを取得したユーザが、旧キャリアであるキャリアA 1の顧客サービスセンタの電話オペレータ1aに電話連絡をすることによって、電話オペレータ1aが、ポートアウトユーザDB 11への登録・更新専用のインターネット上のWebページにアクセスして登録を行う方法である。
(登録方法2):店頭通知
新メールアドレスを取得したユーザが旧キャリアであるキャリアA 1の店頭に出向いて申込みを行うことによって、店頭窓口担当者1bが、ポートアウトユーザDB 11への登録・更新専用のインターネット上のWebページにアクセスして登録を行う方法である。
(登録方法3):ユーザによる直接登録
新メールアドレスを取得したユーザが、PCを操作して、旧キャリアであるキャリアA 1のポートアウトユーザDB 11への登録・更新専用のインターネット上のWebページにアクセスして、電話番号、旧キャリアのキャリアA 1における旧メールアドレス、ポートアウト先の新キャリアのキャリアB 2における新メールアドレスなどを入力して登録を行う方法である。なお、登録・更新専用のWebページにアクセスする際に実施されるユーザ認証用パスワードとしては、旧キャリアのキャリアA 1に当該ユーザ用としてあらかじめ登録されているパスワードが用いられる。
(登録方法4):ユーザからのメール通知
新メールアドレスを取得したユーザが、PCを操作して、旧キャリアであるキャリアA 1において新メールアドレス登録受付用メールアドレスとして設定されている特定の宛先に対して、新メールアドレスの登録を要求する新アドレス登録要求メールを送信することによって登録を行う方法である。
あるいは、以上のような移転したユーザ自身による登録要求や直接登録を行う方法の他に、次の「(登録方法5)」に示すように、ユーザがMNPサービスを利用して他の旧キャリアからポートインしてきた際に、ポートインされた新キャリアが、ポートアウトしてきた旧キャリアに対して新メールアドレスを自動的に登録するようにしても良い。
(登録方法5):新キャリアからの更新要求
MNPサービスを利用して新キャリアのキャリアB 2に移転したユーザ(MNPユーザ)に対して新たな新メールアドレスを割り当てた際に、あるいは、当該ユーザ(MNPユーザ)自らがメールアドレスを変更する都度、新キャリアのキャリアB 2から、旧キャリアのキャリアA 1の自動更新用ポートに対してキャリアA 1内のポートアウトユーザDB 11の登録内容を更新する更新要求を自動的に送信することにより、登録を行う方法である。
次に、前述の「(登録方法4)」つまりユーザがメールを用いて登録する方法について、その一例を以下にさらに詳細に説明する。ユーザは、MNPサービスを利用して移転した新キャリア(キャリアB 2)から新しく「bbb@b.com」の新メールアドレスを割り当てられた際に、あるいは、ユーザ自らが新キャリア(キャリアB 2)から一旦割り当てられたメールアドレスを「bbb@b.com」の新メールアドレスに変更した際に、新キャリア(キャリアB 2)の新メールアドレス「bbb@b.com」を送信元のメールアドレスとして、新メールアドレスの登録を要求する新アドレス登録要求メールを旧キャリアのキャリアA 1の特定のアドレス「new-address@a.com」に向けて送信する(シーケンスSQ11)。ここで、特定のアドレス「new-address@a.com」とは、新メールアドレスの登録を受け付ける新アドレス登録受付専用のメールアドレスであり、また、新アドレス登録要求メールの本文または添付ファイルには、旧メールアドレス「aaa@a.com」を入力する。
新アドレス登録要求メールを受信したキャリアA 1のメールシステムでは、特定のアドレス「new-address@a.com」宛に送られてきた新アドレス登録要求メールの本文に記述されている旧メールアドレス「aaa@a.com」がポートアウトユーザDB 11に存在しているか否かをチェックする。さらに、転送先となる「@b.com」というドメインが実際に存在するキャリアのドメインか否かを、DNS(Domain Name Server)と連携してチェックして、転送先となるドメイン名が有効か否かをチェックする。
新アドレス登録要求メールの本文または添付ファイル内に記述されている旧メールアドレス「aaa@a.com」がポートアウトユーザDB 11に存在し、かつ、転送先となる「@b.com」というドメインが実際に存在する場合、受信した新アドレス登録要求メールは受付可能であるものと判断して(シーケンスSQ12のYes)、新アドレス登録要求メールの送信元アドレスとして設定されている「bbb@b.com」というメールアドレスに対して、登録要求を行ったユーザ認証のためのインターネット上のパスワード入力用Webページを示すURL(例えばhttps://change-authorization.com)を記述した認証用メールを送信する(シーケンスSQ13)。認証用メールの本文には、「下記URLのWebページに本人認証のためのパスワードを入力して下さい。」という案内メッセージと前記URL情報とが記述されている。
認証用メールを受信したメールアドレス「bbb@b.com」のユーザは、当該認証用メールに記述されている本人認証のためのパスワード入力用Webページにアクセスして、パスワードを入力する。入力したパスワードが、キャリアA 1のポートアウトユーザDB 11に、新メールアドレスの登録を行う本人認証用としてあらかじめ登録されているものとマッチした場合、新アドレス登録要求メールの送信元のユーザが、キャリアA 1をMNPサービスによりポートアウトした正しいユーザであるものとして認証する。正しいユーザとしての認証が得られると、初めて、新アドレス登録要求メールの送信元アドレスに記述されている「bbb@b.com」が、旧メールアドレス「aaa@a.com」宛のメールの転送先の新メールアドレスとして、ポートアウトユーザDB 11に登録される(シーケンスSQ14)。
なお、シーケンスSQ12において、受信した新アドレス登録要求メールが受付不能であるものと判断した場合(シーケンスSQ12のNo)、あるいは、シーケンスSQ14にて、正しいユーザとしての認証が得られなかった場合、受信した新アドレス登録要求メールは無視して破棄する。
次に、MNPサービスを利用して旧キャリアのキャリアA 1をポートアウトしたユーザの旧メールアドレス(キャリアA 1のメールアドレス)にメールが送信されてきた場合の転送動作について図4を用いて説明する。図4は、本発明のメール転送システムにおいてポートアウトしたユーザの旧メールアドレスに送信されてきたメールの転送動作の一例を説明するための説明図であり、MNPサービスを利用してポートアウトしたユーザの旧メールアドレスにメールを送った場合に、当該メールの送信者が受け取ることになる、転送通知メールの一例が示されている。図4に示すように、該転送通知メールの本文には、受け取ったメールの転送を通知するメッセージとともに、転送先となった変更後の新メールアドレスが記述されている。
旧キャリアのキャリアA 1がMNPサービスを利用してポートアウトしたユーザの旧メールアドレス「aaa@a.com」宛のメールを受け取った際に(シーケンスSQ21)、キャリアA 1のメールシステムにおいては、当該ユーザのメールの転送先として、ポートアウトユーザDB 11に登録されている新たなメールアドレス「bbb@b.com」に転送する(シーケンスSQ22)。
しかる後、受け取ったメールを転送した旨を伝えると同時に、宛先のユーザがMNPサービスを利用して移転したためにメールアドレスが「bbb@b.com」に変更された旨をも伝える転送通知メールを作成し、メールの送信元に対して送信する(シーケンスSQ23)。すなわち、転送通知メールの本文内には、送信者のメールが、旧メールアドレス「aaa@a.com」という宛先から、移転後の新しいメールアドレス「bbb@b.com」へ転送されたことを記述している。なお、図4で示す転送通知メール送信機能に関しては、ユーザオプションとして設定するようにして、転送通知メール送信は不要であるという設定をユーザが行うことを可能としても良い。
以上に、MNPユーザ(MNPサービスを利用してキャリアを移転したユーザ)向けのメール転送システムの構成、メール転送方法について、その詳細を説明したが、顧客サービスセンタや店頭窓口から、メールアドレスなどのユーザ情報を登録するといった、ユーザ情報の登録(プロビジョニング)の仕方そのものに関しては、本発明とは直接関係しないので、その詳細な構成は省略する。また、キャリアのメールシステムとして備えられている、メールを転送するというメール転送機能そのもの、などについても、本発明とは直接関係しないため、その詳細な説明は省略する。
(実施例の動作の説明)
次に、図1に示すMNPユーザ向けのメール転送システムの動作の一例について、図5を用いてさらに説明する。図5は、本発明のメール転送システムの動作の一例を説明するためのフローチャートであり、MNPサービスを利用してキャリアを変更したユーザ宛のメールが転送される動作についてその一例を示している。
図5において、まず、キャリアA 1が、当該キャリアA 1のドメイン宛のメールを既存のメールシステムと同様の動作により受信すると(ステップS1)、次に、受信したメールの宛先のユーザが、当該キャリアAの自メールシステムのユーザか否かを、当該キャリアA 1内に属するユーザに関する情報を管理しているユーザ情報DBを参照することによってチェックする(ステップS2)。当該キャリアA 1の自メールシステムに属するユーザであれば(ステップS2のYes)、既存のメールシステムと同様に、受信したメールを、送信先に該当する対象ユーザに対して送信する(ステップS3)。
一方、ステップS2のチェックにおいて、当該キャリアAの自メールシステムに属するユーザではないと判別された場合(ステップS2のNo)、ステップS4に移行して、MNPユーザ向けのメール転送用の論理に基づく処理を行う。まず、MNPサービスを利用してポートアウトしたユーザを管理しているポートアウトユーザDB 11に、受信したメールの送信先のユーザが存在しているか否かをチェックする(ステップS4)。ポートアウトユーザDB 11をチェックし、ポートアウトユーザDB 11に対象の電話番号すなわち対象MSISDN(Mobile Subscriber ISDN(telephone number of device):モバイル加入者番号)の情報がない、または、対象MSISDNが存在していたとしても、ポートアウト先のメールアドレスが登録されていない場合は(ステップS4のNo)、該当するユーザは存在していないことを示すエラーメールを当該メールの送信者へ返信する(ステップS7)。
また、ステップS4のチェックにおいて、ポートアウトユーザDB 11に対象MSISDNが存在し、かつ、ポートアウト先のメールアドレスが登録されている場合(ステップS4のYes)、「RCPT TO:」(メールヘッダのエンベロープ(Envelope)の送信先アドレスの指定コマンド)に、ポートアウト先のメールアドレスを設定して、受信した当該メールを、ポートアウト先のメールアドレスに転送する(ステップS5)。しかる後、当該メールの送信者に対して、送信先に示されていたメールの受信者がMNPサービスを利用してポートアウトしてメールアドレスが変更になっており、かつ、変更されたメールアドレスにメールが転送されたことを通知する転送通知メールを送信する(ステップS6)。
以上のように、本実施例においては、ユーザがMNPサービスを利用して、他のキャリアに移転した際、転送先のメールアドレスを登録するためのDBであるポートアウトユーザDB 11に、当該ユーザの電話番号と新旧のメールアドレスとをあらかじめ保存しておく。ここで、ユーザは、前述した「(登録方法1)」ないし「(登録方法5)」のように、顧客サービスセンタへの電話連絡、店頭窓口への通知やWeb画面による直接登録、メールによる通知、あるいは、新キャリアによる自動通知などの複数の登録方法のうちいずれかの方法を用いて、移転先の新キャリアの新メールアドレスを旧キャリアのポートアウトユーザDB 11にあらかじめ登録できるようにする。
しかる後、旧メールアドレス向けに送られてきたメールが、一旦、旧キャリアのメールサーバで受け取られると、最初に、宛先のユーザが自キャリア内に属するユーザか否かを、現在当該キャリア内に属しているユーザ情報を登録しているユーザ情報DBによって検索し、自キャリア内に属していない場合は、ポートアウトユーザDB 11(つまり転送アドレス登録DB)の登録内容を検索する。宛先のユーザがポートアウトユーザDB 11に登録されていた場合は、宛先に指定されている当該ユーザの旧メールアドレスに対応する新メールアドレスに向けてメールを転送する。この転送メールにおける宛先情報としては、メールの宛先ヘッダを示す「To:」には旧メールアドレスをそのまま残し、メールヘッダのエンベロープ(Envelope)の宛先を指定する「RCPT TO:」には、転送先となる新メールアドレスを設定する。
(本実施例の効果の説明)
以上説明したように、本実施例においては、以下に記載するような効果を奏することができる。まず、MNPサービスを利用してポートアウトしたユーザのメール送受信に関する情報を旧キャリア側で管理しているので、MNPサービスを利用してポートアウトしたユーザは、旧メールアドレス宛に送られてきたメールであっても、移転先の新メールアドレスで受信することができる。
さらに、旧メールアドレスにメールを送信した送信者に対しては、MNPサービスを利用してポートアウトしたユーザの新メールアドレスを通知してくるので、当該送信者は、以降は、新メールアドレスに対して直接メールを送信することができる。これに伴い、ポートアウトした旧キャリア内におけるメールの転送動作による負荷も軽減させることができる。
(本発明の他の実施例)
次に、前述の実施例とは異なる他の実施例について、図6を参照しながら説明する。図6は、本発明のメール転送システムの異なる例を示すシステム概要図である。本実施例においても、前述の実施例において説明したように、MNPサービスを利用してユーザがポートアウトした旧キャリアのキャリアA 1のメールシステム側では、電話番号とともに、旧メールアドレスや新メールアドレスをポートアウトユーザDB 11において登録して管理している。
しかし、本実施例においては、さらに、ポートインした移転先の新キャリアのキャリアB 2のメールシステム側においても、当該キャリア内に属するユーザに関するユーザ情報として、そのユーザがMNPサービスを利用して他のキャリアから移転してきたユーザであった場合、どのキャリアから移転してきたかというポートインキャリア情報21aを、当該ユーザのユーザ情報としてユーザ情報DB 21に登録して管理している例を示している。ここに、ポートインキャリア情報21aは、MNPサービスを利用して移転してきた移転元のキャリアを識別するための情報を示す(図6においては、キャリアA、キャリアCなどの識別IDの「A」、「C」を登録している例を示している)ものであり、また、過去にMNPサービスを利用して移転したことがなく、元々、当該キャリアに属していたユーザの場合は、ポートインキャリア情報21aは、無効である旨を設定する(図6においては「No」と表示している)。
MNPサービスを利用してユーザが旧キャリアのキャリアA 1からポートアウトして新キャリアのキャリアB 2にポートインした際に、新キャリアのキャリアB 2は、当該ユーザに新メールアドレスをただちに割り当てるとともに、ユーザ情報DB 21内のユーザ情報であるポートインキャリア情報21aを参照して得られた移転元の旧キャリアのキャリアA 1に対して、割り当てた新メールアドレスを含むアドレス通知メールを送信する。図6に示す実施例においては、アドレス通知メールは、送信側として、複数のユーザのアドレス情報などのユーザ情報をまとめて通知することを可能とし、かつ、受信側が受信したユーザ情報を登録し易いように、例えば、カンマで区切った形式の「CSVファイル」のアドレス変更リストが添付されるだけで、本文にはなんら記述されない例を示しているが、本文に新メールアドレスを記述して通知するようにしても良いし、ユーザごとに異なるメールとして通知するようにしても良い。
したがって、旧キャリアのキャリアA 1は、新キャリアのキャリアB 2からのアドレス通知メールが受信された際に、「CSVファイル」形式のユーザ情報を取り出して、その中に含まれて通知されてきている新メールアドレスを、ポートアウトユーザDB 11にただちに登録して管理することができる。
なお、ポートインしたユーザが、新キャリアのキャリアB 2から割り当てられた新メールアドレスを変更した場合、その都度、新キャリアのキャリアB 2では、ユーザ情報DB 21内のユーザ情報のポートインキャリア情報21aを参照して、MNPサービスを利用してポートアウトした移転元の旧キャリアのキャリアA 1に関する情報を取得して、取得した旧キャリアのキャリアA 1に対して、ユーザにより変更された新メールアドレスを含むアドレス変更メールを送信する。このアドレス変更メールの形式も、前記アドレス通知メールと全く同様の形式で良い。
したがって、旧キャリアのキャリアA 1は、新キャリアのキャリアB 2からアドレス変更メールにより通知されてきた変更後の新メールアドレスにより、ポートアウトユーザDB 11に登録済みの新メールアドレスをただちにアップデートして、最新のメールアドレスとして管理することができる。
また、MNPサービスを利用して、ユーザは、複数回に亘って、キャリア間を何度も移転していく場合も発生する。このため、各キャリアは、ユーザ情報DB 21内のユーザ情報として設けたポートインキャリア情報21aを、MNPサービスを利用してユーザがポートアウトした際に、ポートアウトユーザDB 11内に移動して保存した後、ユーザ情報DB 21内の当該ユーザに関するユーザ情報を消去するように制御する。これにより、ポートアウトユーザDB 11には、過去に他のキャリアからMNPサービスを利用して移転してきたユーザであるか否かを示す情報と、過去の移転元のキャリアを示す情報とを参照可能とすることができる。
旧キャリアでは、アドレス通知メールやアドレス変更メールによってMNPユーザ(MNPサービスを利用してキャリア間を移転したユーザ)の新メールアドレスが通知されてきた際に、通知を受け取ったキャリアにおいて、当該MNPユーザが、さらに、過去に、他のキャリアから、MNPサービスを利用して移転してきたユーザであるか否かを、ポートアウトユーザDB 11内に保存されているポートインキャリア情報を参照して確認する。
この結果、当該キャリアにおいても、過去にMNPサービスを利用して他のキャリアから移転してきていたMNPユーザであった場合には、移転してきた移転元の他のキャリアに関する情報を、ポートアウトユーザDB 11内のポートインキャリア情報によって取得して、取得した他キャリアに対して、通知されてきた新メールアドレスを含むアドレス通知メールやアドレス変更メールをさらに転送する。かかるアドレス通知メールやアドレス変更メールの転送動作を繰り返すことによって、当該MNPユーザが過去に移転したすべてのキャリアのポートアウトユーザDB 11において、当該MNPユーザの最新のメールアドレスに更新されて管理することができる。
而して、MNPサービスを利用してキャリア間を移転したユーザにとっては、メールアドレスを更新する都度、自動的に、更新した新メールアドレスを移転したすべての旧キャリアのポートアウトユーザDB 11に登録するという動作により、当該ユーザは煩雑な手間を要することなく、全く何も意識せずに、旧キャリアの旧メールアドレスに送られてきたメールを最新の新メールアドレスに転送させて受信することができ、MNPサービスを、メールサービスとしても、電話番号のポータビリティ性と同様の利便性で利用することができる。
また、MNPサービスを利用して他のキャリアに移転したユーザが、再度、元の旧キャリアに移転して戻ってくる場合も存在する。ここで、ポートアウトユーザDB 11については、キャリア間の移転が発生する都度、MNPサービスを利用して過去に移転したすべての旧キャリアにおいて、最新の新メールアドレスに更新して管理している。したがって、MNPサービスを利用して元々属していたキャリアに再度戻って、旧メールアドレスと同じアドレスを新メールアドレスとして設定していた場合、当該キャリアにメールが着信した際に、最初に、ポートアウトユーザDB 11を参照して転送の有無を判断すると、当該キャリア内で無限に再転送してしまうというループ状態が発生する可能性がある。
あるいは、MNPサービスを利用して元々属していたキャリアに戻ってきた場合、当該キャリアにメールが着信した際に、最初に、ポートアウトユーザDB 11を参照して転送の有無を判断すると、ポートアウトユーザDB 11への新メールアドレス更新タイミングの如何によっては、自キャリアに着信したメールが他のキャリアに転送されてしまい、さらに、転送先のキャリアから次の移転先キャリアへと転送され、再度、自キャリアに戻ってくるというループが発生したり、あるいは、途中で破棄されてしまったりする可能性がある。
したがって、図5のフローチャートに示すように、メールがキャリアに着信してきた際に、ポートアウトユーザDB 11をチェックして、転送すべきか否かを判断する動作に先立って、着信したメールの宛先が、自キャリア内のユーザであるか否かを、ポートアウトユーザDB 11やユーザ情報DB21のユーザ情報に基づいてまず確認して、自キャリア内のユーザであった場合には、たとえ、ポートアウトユーザDB 11に新旧メールアドレスが登録されているユーザであっても、着信したメールの転送動作を抑止して、必要に応じて、ユーザ情報DB21に登録されている最新のメールアドレスに置換して、指定された宛先のユーザに配信する動作を行う。
つまり、メールがキャリアに着信してきた際に、当該メールの宛先がユーザ情報DB21のユーザ情報のメールアドレスとして登録されていた場合は、自キャリア内のユーザであるものと判断して、着信したメールを、そのまま、宛先のユーザに対して送信する。一方、メールがキャリアに着信してきた際に、当該メールの宛先がユーザ情報DB21のユーザ情報のメールアドレスとして登録されていなかった場合、図5に示す実施例とは異なり、まず、旧メールアドレスを用いて送信してきているメールであるか否かを、ポートアウトユーザDB11の旧メールアドレスを検索することにより確認する。
ポートアウトユーザDB11の旧メールアドレスに登録されていた場合は、ポートアウトユーザDB11の対応する電話番号を取り出して、該電話番号を用いて、再度、ユーザ情報DB21のユーザ情報の電話番号を検索する。該当する電話番号が存在していた場合は、過去に、他のキャリアに移転したユーザが、以前のメールアドレスとは異なるアドレスに設定されて、再度、元の旧キャリアに戻ってきた場合であると判断する。かかる場合、検索された電話番号に対応する最新のメールアドレスをユーザ情報DB21から抽出して、着信したメールの宛先を抽出した最新のメールアドレスに置換して、指定された宛先のユーザに配信する動作を行う。あるいは、ポートアウトユーザDB11の対応する電話番号がユーザ情報DB21のユーザ情報の電話番号に存在していた場合は、ポートアウトユーザDB11の対応する新メールアドレスを取り出して、着信したメールの宛先を抽出した最新のメールアドレスに置換して、指定された宛先のユーザに配信する動作を行うようにしても良い。
なお、キャリアがMNPサービスを利用して移転してきたユーザの新メールアドレスを割り当てた際に、または、ユーザが新メールアドレスの変更を行った際に、過去に、他のキャリアに移転したユーザが、再度、元の旧キャリアに戻ってきた場合であると判断した場合においては、他キャリアへの転送動作をより確実に抑止するために、他キャリアへのメールの転送が不要である旨の表示をポートアウトユーザDB 11にさらに設定するようにしても良い。
また、キャリアがMNPサービスを利用して移転してきたユーザの新メールアドレスを割り当てた際に、または、ユーザが新メールアドレスの変更を行った際に、過去に、他のキャリアに移転したユーザが、再度、元の旧キャリアに戻ってきた場合であり、かつ、新メールアドレスが、当該キャリアのポートアウトユーザDB 11の旧メールアドレスと同一であった場合には、転送動作を確実に抑止するために、ポートアウトユーザDB 11から当該ユーザに関する情報を削除するようにしても良い。
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることは、当業者には容易に理解できよう。
本発明のメール転送システムの一例を示すシステム概要図である。 本発明のメール転送システムにおいてMNP向けに備えたポートアウトユーザDBの一構成例を示す構成図である。 本発明のメール転送システムにおけるポートアウトユーザDBに転送先の新メールアドレスを登録する登録方法の一例を説明するための説明図である。 本発明のメール転送システムにおいてポートアウトしたユーザの旧メールアドレスに送信されてきたメールの転送動作の一例を説明するための説明図である。 本発明のメール転送システムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明のメール転送システムの異なる例を示すシステム概要図である。 従来のメール送受信制御方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1 キャリアA
1a 電話オペレータ
1b 店頭窓口担当者
2 キャリアB
11 ポートアウトユーザDB
21 ユーザ情報DB
21a ポートインキャリア情報

Claims (25)

  1. MNP(Mobile Number Portability)サービスを利用してキャリア間を移転したユーザ宛のメールを、ポートアウトした移転元の旧キャリアからポートインした移転先の新キャリアの新メールアドレスへ転送するメール転送システムであって、MNPサービスを利用して移転した際の移転元の旧キャリア側に、移転したユーザの移転先の新メールアドレスと移転前の旧メールアドレスとを、電話番号と関連付けて登録するポートアウトユーザDB(データベース)を備え、旧メールアドレスの宛先のメールが移転元の旧キャリアに着信した場合、前記ポートアウトユーザDBを検索して、着信メールの宛先の旧メールアドレスに該当する新メールアドレスを抽出することにより、当該着信メールを移転先の新キャリアの新メールアドレスへ転送することを特徴とするメール転送システム。
  2. 前記ポートアウトユーザDBに移転後のユーザの新メールアドレスを登録する手段として、新メールアドレス登録受付用メールアドレスとしてあらかじめ設定されている旧キャリア内の特定アドレスに対して、前記ユーザから新メールアドレスの登録を要求する新アドレス登録要求メールが送信されてくることにより登録を行うメール利用手段、インターネット上に設置されている新メールアドレス登録用Webページに、前記ユーザがアクセスすることにより直接登録を行うWeb利用手段、新キャリアにおいて新メールアドレスが割り当てられた際、または、前記ユーザが新メールアドレスの変更を行う都度、新キャリアから旧キャリアに対して、割り当てた新メールアドレスまたは変更した新メールアドレスの登録を自動的に要求することにより登録を行う新キャリア利用手段のいずれか1ないし複数が備えられていることを特徴とする請求項1に記載のメール転送システム。
  3. 前記メール利用手段により前記ポートアウトユーザDBに移転後のユーザの新メールアドレスを登録する場合、ユーザが旧キャリアの前記特定アドレスに送信する前記新アドレス登録要求メールとして、移転先の新メールアドレスを送信元アドレスに設定し、当該旧キャリアで使用していた旧メールアドレスをメール本文または添付ファイルとして送信することを特徴とする請求項2に記載のメール転送システム。
  4. 前記新アドレス登録要求メールを旧キャリアの前記特定アドレスにて受信した際に、前記新アドレス登録要求メールに含まれている旧メールアドレスが、前記ポートアウトユーザDBに存在しており、かつ、前記新アドレス登録要求メールの送信元アドレスに設定されている新メールアドレスのドメイン名が、転送先のドメインとして有効であった場合、前記アドレス登録要求メールを受付可能なメールとして判断することを特徴とする請求項3に記載のメール転送システム。
  5. 前記アドレス登録要求メールが受付可能と判断された場合、当該アドレス登録要求メールの送信元のユーザに関して本人認証用のパスワードを入力させるためにあらかじめインターネット上に備えられたパスワード入力専用のWebページのアドレスを含む認証用メールを、当該アドレス登録要求メールの送信元アドレスに対して返送することを特徴とする請求項4に記載のメール転送システム。
  6. 前記メール利用手段または前記Web利用手段を用いて、前記ポートアウトユーザDBに移転後のユーザの新メールアドレスを登録する際の認証を行う場合に備えて、前記ポートアウトユーザDBに当該ユーザの認証用のパスワードをあらかじめ登録し、前記新メールアドレスを登録する前記ユーザが本人認証用として入力したパスワードを前記ポートアウトユーザDBにあらかじめ登録されているパスワードと照合することにより認証を行うことを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載のメール転送システム。
  7. 前記新キャリア利用手段により前記ポートアウトユーザDBに移転後のユーザの新メールアドレスを自動的に登録する場合に備えて、MNPサービスを利用してポートインしたユーザのユーザ情報を新キャリアに登録する際に、前記ユーザの移転元の旧キャリアを示す情報をポートインキャリア情報としてさらに登録し、新キャリアは、ポートインしてきたユーザの新メールアドレスを割り当てた際、または、前記ユーザが新メールアドレスの変更を行う都度、前記ポートインキャリア情報として登録されている移転元の旧キャリアに対して、割り当てた新メールアドレスまたは変更された新メールアドレスを通知することを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載のメール転送システム。
  8. 新キャリアから移転元の旧キャリアに対して、移転したユーザに割り当てた新メールアドレスまたは変更された新メールアドレスを通知する手段として、メールを用いる場合、通知する新メールアドレスに関する情報を、メールに添付した添付ファイルとして、または、メール本文に記述して通知することを特徴とする請求項7に記載のメール転送システム。
  9. ユーザがMNPサービスを利用して旧キャリアから新キャリアにポートアウトする際に、旧キャリアに登録されていた前記ポートインキャリア情報を当該旧キャリアの前記ポートアウトキャリアDBに移動して保存することを特徴とする請求項7または8に記載のメール転送システム。
  10. 新キャリアから、移転したユーザに割り当てた新メールアドレスまたは変更された新メールアドレスの通知を受け取った移転元の旧キャリアは、通知されてきた新メールアドレスを当該旧キャリアの前記ポートアウトキャリアDBに登録するとともに、前記ポートアウトユーザDBに保存されている前記ポートインキャリア情報を参照して、前記ユーザがMNPサービスを利用して他のキャリアから当該旧キャリアへ移転してきたユーザであった場合、移転してきた移転元の他のキャリアに対して、新メールアドレスまたは変更された新メールアドレスの通知をさらに転送することを特徴とする請求項9に記載のメール転送システム。
  11. ユーザからのメールが着信したキャリアは、まず、前記メールの宛先に示すユーザが現在当該キャリアに属しているか否かを確認し、当該キャリアに属していないユーザであった場合には、当該キャリアの前記ポートアウトユーザDBを参照して、前記メールの宛先のメールアドレスが、当該キャリアの旧メールアドレスとして登録されているか否かを確認し、旧メールアドレスとして登録されていた場合、旧アメールアドレスに対応する移転先の新メールアドレスとして前記ポートアウトユーザDBに登録されているメールアドレスを新たな宛先として前記メールに設定して、前記メールを転送することを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のメール転送システム。
  12. 旧メールアドレスに対応する新メールアドレスを前記メールの新たな宛先として設定する際に、前記メールのヘッダのエンベロープ宛先の位置に新メールアドレスを設定することを特徴とする請求項11に記載のメール転送システム。
  13. 前記メールの宛先のメールアドレスが、前記キャリアの前記ポートアウトユーザDBに旧メールアドレスとして登録されていた場合、MNPサービスを利用してポートアウトした前記メールの宛先のユーザの変更後の新メールアドレスへ転送した旨を示す転送通知メールを、前記メールの送信元に送信することを特徴とする請求項11または12に記載のメール転送システム。
  14. 前記メールの宛先のメールアドレスが、前記キャリアの前記ポートアウトユーザDBに旧メールアドレスとして登録されていなかった場合、前記メールの宛先に該当するユーザは存在していない旨を示すエラーメールを、前記メールの送信元に返信することを特徴とする請求項11または12に記載のメール転送システム。
  15. MNP(Mobile Number Portability)サービスを利用してキャリア間を移転したユーザ宛のメールを、ポートアウトした移転元の旧キャリアからポートインした移転先の新キャリアの新メールアドレスへ転送するメール転送方法であって、MNPサービスを利用して移転した際の移転元の旧キャリア側に、移転したユーザの移転先の新メールアドレスと移転前の旧メールアドレスとを、電話番号と関連付けて登録するポートアウトユーザDB(データベース)を備えることにより、旧メールアドレスの宛先のメールが移転元の旧キャリアに着信した場合、前記ポートアウトユーザDBを参照して、着信メールの宛先の旧メールアドレスに該当する新メールアドレスへ当該着信メールを転送することを特徴とするメール転送方法。
  16. 前記ポートアウトユーザDBに移転後のユーザの新メールアドレスを登録する登録手続きとして、新メールアドレス登録受付用メールアドレスとしてあらかじめ設定されている旧キャリア内の特定アドレスに対して、前記ユーザから新メールアドレスの登録を要求する新アドレス登録要求メールが送信されてくることにより登録を行うメール利用手続き、インターネット上に設置されている新メールアドレス登録用Webページに、前記ユーザがアクセスすることにより直接登録を行うWeb利用手続き、新キャリアにおいて新メールアドレスが割り当てられた際、または、前記ユーザが新メールアドレスの変更を行う都度、新キャリアから旧キャリアに対して、割り当てた新メールアドレスまたは変更した新メールアドレスの登録を自動的に要求することにより登録を行う新キャリア利用手続きのいずれか1ないし複数を有していることを特徴とする請求項15に記載のメール転送方法。
  17. 前記メール利用手続きまたは前記Web利用手続きにより、前記ポートアウトユーザDBに移転後のユーザの新メールアドレスを登録する際の認証を行う場合に備えて、前記ポートアウトユーザDBに当該ユーザの認証用のパスワードをあらかじめ登録し、前記新メールアドレスを登録する前記ユーザが本人認証用として入力したパスワードを前記ポートアウトユーザDBにあらかじめ登録されているパスワードと照合することにより認証を行うことを特徴とする請求項16に記載のメール転送方法。
  18. 前記新キャリア利用手続きにより前記ポートアウトユーザDBに移転後のユーザの新メールアドレスを自動的に登録する場合に備えて、MNPサービスを利用してポートインしたユーザのユーザ情報を新キャリアに登録する際に、前記ユーザの移転元の旧キャリアを示す情報をポートインキャリア情報としてさらに登録し、新キャリアは、ポートインしてきたユーザの新メールアドレスを割り当てた際、または、前記ユーザが新メールアドレスの変更を行う都度、前記ポートインキャリア情報として登録されている移転元の旧キャリアに対して、割り当てた新メールアドレスまたは変更された新メールアドレスを通知することを特徴とする請求項16または17に記載のメール転送方法。
  19. ユーザがMNPサービスを利用して旧キャリアから新キャリアにポートアウトする際に、旧キャリアに登録されていた前記ポートインキャリア情報を当該旧キャリアの前記ポートアウトキャリアDBに移動して保存することを特徴とする請求項18に記載のメール転送方法。
  20. 新キャリアから、移転したユーザに割り当てた新メールアドレスまたは変更された新メールアドレスの通知を受け取った移転元の旧キャリアは、通知されてきた新メールアドレスを当該旧キャリアの前記ポートアウトキャリアDBに登録するとともに、前記ポートアウトユーザDBに保存されている前記ポートインキャリア情報を参照して、前記ユーザがMNPサービスを利用して他のキャリアから当該キャリアへ移転してきたユーザであった場合、移転してきた移転元の他のキャリアに対して、新メールアドレスまたは変更された新メールアドレスの通知をさらに転送することを特徴とする請求項19に記載のメール転送方法。
  21. ユーザからのメールが着信したキャリアは、まず、前記メールの宛先に示すユーザが現在当該キャリアに属しているか否かを確認し、当該キャリアに属していないユーザであった場合には、当該キャリアの前記ポートアウトユーザDBを参照して、前記メールの宛先のメールアドレスが、当該キャリアの旧メールアドレスとして登録されているか否かを確認し、旧メールアドレスとして登録されていた場合、旧アメールアドレスに対応する移転先の新メールアドレスとして前記ポートアウトユーザDBに登録されているメールアドレスを新たな宛先として前記メールに設定して、前記メールを転送することを特徴とする請求項15ないし20のいずれかに記載のメール転送方法。
  22. 前記メールの宛先のメールアドレスが、前記キャリアの前記ポートアウトユーザDBに旧メールアドレスとして登録されていた場合、MNPサービスを利用してポートアウトした前記メールの宛先のユーザの変更後の新メールアドレスへ転送した旨を示す転送通知メールを、前記メールの送信元に送信することを特徴とする請求項21に記載のメール転送方法。
  23. 前記メールの宛先のメールアドレスが、前記キャリアの前記ポートアウトユーザDBに旧メールアドレスとして登録されていなかった場合、前記メールの宛先に該当するユーザは存在していない旨を示すエラーメールを、前記メールの送信元に返信することを特徴とする請求項21に記載のメール転送方法。
  24. 請求項15ないし23の処理をコンピュータにより実行させるプログラム。
  25. 請求項24に記載のプログラムを格納した記憶媒体。
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