JP4769317B2 - 交換機、メッセージ送信システム及びメッセージ送信方法 - Google Patents

交換機、メッセージ送信システム及びメッセージ送信方法 Download PDF

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Description

本発明は、交換機、メッセージ送信システム及びメッセージ送信方法に関する。
近年の移動体通信において、移動体通信網を保有する事業者が他の事業者に通信網を貸し出すことが行われており、当該他の事業者は、借り受けた通信網により種々のサービスを提供することが可能となっている。通信網を借り受ける当該他の事業者は、仮想移動体通信事業者(以下、「MVNO」とする)と称される。一方、従来より、移動端末に対するメッセージの送受信の手段の一つとして、ショートメッセージサービス(以下、「SMS」とする)が用いられている。SMSは、いわゆるプッシュ型の配信方式により移動端末に対してメッセージを配信するものであり、テキストメッセージの配信の他、電子メールの着信通知等にも用いられている。また、SMSでは、所定の制御コードをメッセージ中に記述することにより、メッセージを受信した端末の動作制御が可能である。また、SMSを含むメール等のメッセージの転送許可をメッセージの発信者ごとに制御するシステムとして、発信者許可リストに発信者IDにより識別される発信者が含まれていた場合にメッセージの転送を許可するメッセージ転送システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−303389号公報
移動体通信網を保有する事業者が、SMSの転送制御を行うSMSサーバのインターフェースをMVNO事業者に提供する場合には、MVNO事業者のプッシュサーバとSMSサーバとが接続されることとなるので、MVNO事業者からのSMSに、移動体通信網を保有する事業者のユーザや、他のMVNO事業者のユーザの移動端末番号が着信者として指定されると、そのSMSは、指定された宛先に配信される。送信元の事業者と異なる事業者のユーザにSMSが配信され、そのSMSの制御内容が着信者の移動端末において動作保証されたものでない場合には、SMSを受信した移動端末において、不正な制御や誤動作が発生する可能性がある。MVNO事業者が管理する送信側プッシュサーバにおいて、SMSに指定された着信者が正当なものであるか否かをチェックすることにより、受信側移動端末における誤動作等を防ぐことは可能である。しかしながら、このようなチェックを行うためには、交換機が参照する加入者プロファイルとは別のデータベースをプッシュサーバが備えなければならず、データベースの管理が煩雑となる。また、移動体通信網を保有する事業者は、MVNO事業者側において着信者のチェックが必ず実施されることを期待することはできない。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、データベースの煩雑な管理を行うことなく、MVNO事業者からのSMSが当該MVNO事業者以外の移動端末に配信されることを防止できる交換機、メッセージ送信システム及びメッセージ送信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の交換機は、プッシュ型メッセージを移動端末に送信する交換機であって、移動端末に対するメッセージ、該メッセージの送信元の事業者を識別する送信元事業者識別情報、及び着信者の移動端末を識別する着信者識別情報を含むメッセージ転送要求を受け付けるメッセージ転送要求受付手段と、移動端末の識別情報と該移動端末が属する事業者の事業者識別情報とを対応付けて記憶している加入者プロファイル記憶手段を参照し、メッセージ転送要求受付手段により受け付けられた着信者識別情報に対応付けられている事業者識別情報を取得する着信者情報取得手段と、メッセージ転送要求受付手段により受け付けられた送信元事業者識別情報と、着信者情報取得手段により取得された事業者識別情報とが一致する場合に、メッセージの転送を許可するメッセージ転送可否判定手段と、メッセージ転送可否判定手段によりメッセージの転送が許可された場合に、着信者識別情報により識別される移動端末にメッセージを送信するメッセージ送信手段とを備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明のメッセージ送信方法は、プッシュ型メッセージを移動端末に送信する交換機におけるメッセージ送信方法であって、移動端末に対するメッセージ、該メッセージの送信元の事業者を識別する送信元事業者識別情報、及び着信者の移動端末を識別する着信者識別情報を含むメッセージ転送要求を受け付けるメッセージ転送要求受付ステップと、移動端末の識別情報と該移動端末が属する事業者の事業者識別情報とを対応付けて記憶している加入者プロファイル記憶手段を参照し、メッセージ転送要求受付ステップにおいて受け付けられた着信者識別情報に対応付けられている事業者識別情報を取得する着信者情報取得ステップと、メッセージ転送要求受付ステップにおいて受け付けられた送信元事業者識別情報と、着信者情報取得ステップにおいて取得された事業者識別情報とが一致する場合に、メッセージの転送を許可するメッセージ転送可否判定ステップと、メッセージ転送可否判定ステップにおいてメッセージの転送が許可された場合に、着信者識別情報により識別される移動端末にメッセージを送信するメッセージ送信ステップとを有することを特徴とする。
本発明の交換機及びメッセージ送信方法では、加入者プロファイル記憶手段を参照することにより、メッセージに含まれる着信者識別情報に基づいて当該着信者が属する事業者識別情報が取得され、取得された事業者識別情報と、メッセージに含まれる送信元事業者識別情報とが一致する場合にメッセージの転送が許可されるので、送信元の事業者と異なる事業者に属する着信者の移動端末にメッセージが配信されることが防止される。
また、上記課題を解決するために、本発明のメッセージ送信システムは、ネットワークを介して通信可能なプッシュサーバからのプッシュ型メッセージを移動端末に送信するメッセージ送信システムであって、移動端末に対するメッセージ、送信元のプッシュサーバを識別する送信元サーバ識別情報、及び着信者の移動端末を識別する着信者識別情報を含むメッセージ送信要求を、プッシュサーバから受け付けるメッセージ送信要求受付手段と、プッシュサーバを識別するサーバ識別情報と、該プッシュサーバが属する事業者の事業者識別情報とを対応付けて記憶している送信元サーバプロファイル記憶手段を参照し、メッセージ送信要求受付手段により受け付けられた送信元サーバ識別情報に対応付けられている事業者識別情報を送信元事業者識別情報として取得する送信元事業者判定手段と、メッセージ送信要求受付手段により受け付けられたメッセージ及び着信者識別情報、並びに送信元事業者判定手段により取得された送信元事業者識別情報を含むメッセージ転送要求を送信するメッセージ転送要求送信手段と、メッセージ転送要求送信手段により送信されたメッセージ転送要求を受け付けるメッセージ転送要求受付手段と、移動端末の識別情報と該移動端末が属する事業者の事業者識別情報とを対応付けて記憶している加入者プロファイル記憶手段を参照し、メッセージ転送要求受付手段により受け付けられたメッセージ転送要求に含まれる着信者識別情報に対応付けられている事業者識別情報を取得する着信者情報取得手段と、メッセージ転送要求受付手段により受け付けられたメッセージ転送要求に含まれる送信元事業者識別情報と、着信者情報取得手段により取得された事業者識別情報とが一致する場合に、メッセージの転送を許可するメッセージ転送可否判定手段と、メッセージ転送可否判定手段によりメッセージの転送が許可された場合に、着信者識別情報により識別される移動端末にメッセージを送信するメッセージ送信手段とを備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明のメッセージ送信システムは、ネットワークを介して通信可能なプッシュサーバからのプッシュ型メッセージの送信要求を受け付けるメッセージ送信要求受付装置と、プッシュ型メッセージを移動端末に送信する交換機とを含むメッセージ送信システムであって、メッセージ送信要求受付装置は、移動端末に対するメッセージ、送信元のプッシュサーバを識別する送信元サーバ識別情報、及び着信者の移動端末を識別する着信者識別情報を含むメッセージ送信要求を、プッシュサーバから受け付けるメッセージ送信要求受付手段と、プッシュサーバを識別するサーバ識別情報と、該プッシュサーバが属する事業者の事業者識別情報とを対応付けて記憶している送信元サーバプロファイル記憶手段を参照し、メッセージ送信要求受付手段により受け付けられた送信元サーバ識別情報に対応付けられている事業者識別情報を送信元事業者識別情報として取得する送信元事業者判定手段と、メッセージ送信要求受付手段により受け付けられたメッセージ及び着信者識別情報、並びに送信元事業者判定手段により取得された送信元事業者識別情報を含むメッセージ転送要求を送信するメッセージ転送要求送信手段とを備え、交換機は、メッセージ転送要求送信手段により送信されたメッセージ転送要求を受け付けるメッセージ転送要求受付手段と、移動端末の識別情報と該移動端末が属する事業者の事業者識別情報とを対応付けて記憶している加入者プロファイル記憶手段を参照し、メッセージ転送要求受付手段により受け付けられたメッセージ転送要求に含まれる着信者識別情報に対応付けられている事業者識別情報を取得する着信者情報取得手段と、メッセージ転送要求受付手段により受け付けられたメッセージ転送要求に含まれる送信元事業者識別情報と、着信者情報取得手段により取得された事業者識別情報とが一致する場合に、メッセージの転送を許可するメッセージ転送可否判定手段と、メッセージ転送可否判定手段によりメッセージの転送が許可された場合に、着信者識別情報により識別される移動端末にメッセージを送信するメッセージ送信手段とを備えることを特徴とする。
本発明のメッセージ送信システムでは、メッセージ送信要求に含まれ、メッセージの送信元のプッシュサーバを識別する送信元サーバ識別情報に基づいて、メッセージの送信元識別情報が取得される。そして、加入者プロファイル記憶手段を参照することにより、メッセージに含まれる着信者識別情報に基づいて当該着信者が属する事業者識別情報が取得され、取得された事業者識別情報と、送信元事業者識別情報とが一致する場合にメッセージの転送が許可されるので、送信元のプッシュサーバ及び当該メッセージ送信システムは、加入者プロファイル記憶手段の他に移動端末の加入者に関する情報を管理するデータベースを備えることを要せずとも、送信元の事業者と異なる事業者に属する着信者の移動端末にメッセージが配信されることが防止される。
また、本発明のメッセージ送信システムでは、送信元サーバ識別情報は、IPアドレスであることを特徴とする。この場合には、メッセージに送信元の事業者を判断するための特段の情報を付すことなく、上記課題が解決される。
本発明の交換機、メッセージ送信システム及びメッセージ送信方法によれば、着信者の事業者識別情報と、送信元事業者識別情報とが一致する場合にメッセージの転送が許可されるので、送信元の事業者と異なる事業者に属する着信者の移動端末にメッセージが配信されることが防止される。従って、MVNO事業者からのSMSが当該MVNO事業者以外の移動端末に配信されることを防止することが可能となる。
本実施形態に係るメッセージ送信システムを含む全体構成を示す図である。 加入者プロファイル記憶部の構成及び記憶されているデータの一例を示す図である。 メッセージ送信システムを構成する交換機の機能ブロック図である。 交換機のハードブロック図である。 メッセージ送信システムを構成するSMSサーバの機能ブロック図である。 SMS送信要求の内容の例を示す図である。 送信元サーバプロファイル記憶部の構成及び記憶されているデータの一例を示す図である。 メッセージ送信システムおいて実施されるメッセージ送信方法の処理内容を示すタイミングチャートである。
本発明の実施形態に係る交換機、メッセージ送信システムについて図面を参照して説明する。なお、可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、メッセージ送信システムを含む全体構成を示す図である。図1に示す構成には、メッセージ送信システム100、他事業者プッシュサーバ4A〜4C及び移動端末5が含まれる。
メッセージ送信システム100は、プッシュサーバからのプッシュ型メッセージを移動端末5に送信するシステムであり、交換機1、SMSサーバ2(メッセージ送信要求受付装置)、加入者プロファイル記憶部3(加入者プロファイル記憶手段)を含む。
他事業者プッシュサーバ4A〜4Cは、それぞれのMVNO事業者に属するプッシュサーバであり、プッシュ型メッセージの送信要求を、自装置と通信可能な移動端末(図示せず)、メールサーバ(図示せず)等から受け付けて、メッセージ送信システム100に対してSMS送信要求として送信する装置である。SMS送信要求は、例えばPAP(Push Access Protocol)である。また、SMS送信要求は、汎用のプッシュプロトコルに従ったものであってもよい。なお、図1では、3つの他事業者プッシュサーバ4が示されているが、その数はこれに限られない。
交換機1は、SMSサーバ2から移動端末5に対してプッシュ送信されるSMS等のメッセージを受信して、受信したメッセージを移動端末5に基地局(図示せず)を介してプッシュ送信する機能を有する装置である。なお、交換機1は、メッセージの送信先の移動端末5の位置登録情報を、加入者プロファイル記憶部3に記憶されている情報(図示せず)を参照して取得する。交換機1の機能の詳細については後述する。
SMSサーバ2は、プッシュ型メッセージであるSMSを、交換機1等を介して移動端末5にプッシュ送信する装置である。SMSサーバ2の機能の詳細については後述する。
加入者プロファイル記憶部3は、移動端末5を識別する情報である「着信者番号」に対応付けて移動端末5が属する事業者を識別する情報である「事業者識別子」を予め対応付けて記憶している記憶手段である。図2は、加入者プロファイル記憶部3の構成及び記憶されているデータの一例を示す図である。図2に示すように、例えば、着信者番号「09011111111」には、事業者識別子「1」が対応づけられている。なお、図2には示していないが、加入者プロファイル記憶部3は、「着信者番号」に対応付けて、当該移動端末5の位置登録情報を記憶している。位置登録情報は、交換機1が移動端末5の所在地を認識するための情報であり、移動端末5にメッセージを送信する際に用いられる。
次に、交換機1が備える機能について詳細に説明する。図3は、交換機1の機能的構成を示すブロック図である。交換機1は、機能的には、SMS転送要求受付部10(メッセージ転送要求受付手段)、着信者情報取得部11(着信者情報取得手段)、SMS転送可否判定部12(メッセージ転送可否判定手段)及びSMS送信部13(メッセージ送信手段)を備える。
また、図4は、交換機1のハードウエア構成図である。交換機1は、物理的には、図4に示すように、CPU101、主記憶装置であるRAM102及びROM103、ネットワークカード等のデータ送受信デバイスである通信モジュール104、ハードディスク、フラッシュメモリ等の補助記憶装置105、入力デバイスであるキーボード及びマウス等の入力装置106、ディスプレイ等の出力装置107などを含むコンピュータシステムとして構成されている。図3に示した各機能は、図4に示すCPU101、RAM102等のハードウエア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU101の制御のもとで通信モジュール104、入力装置106、出力装置107を動作させるとともに、RAM102や補助記憶装置105におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。以下、図3を用いて、交換機1の各機能部について詳細に説明する。
SMS転送要求受付部10は、SMSサーバ2から送信されるSMS転送要求を受け付ける部分である。SMS転送要求は、移動端末5に対するメッセージ、該メッセージの送信元の事業者を識別する送信元の事業者識別子(送信元事業者識別情報)、及び着信者の移動端末5を識別する着信者識別情報を含む。送信元事業者識別子は、図1に示す他事業者プッシュサーバ4がそれぞれ属する事業者を識別するための情報である。また、着信者識別情報は、例えば移動端末5の着信者番号である。SMS転送要求受付部10は、受け付けたSMS転送要求を着信者情報取得部11に送出する。
着信者情報取得部11は、加入者プロファイル記憶部3を参照し、SMS転送要求に含まれる着信者番号(着信者識別情報)に対応付けられている事業者識別子(事業者識別情報)を取得する部分である。例えば、SMS転送要求に着信者番号「09011111111」が含まれていた場合には、着信者情報取得部11は、図2に例示される加入者プロファイル記憶部3を参照して、事業者識別子「1」を取得する。着信者情報取得部11は、SMS転送要求受付部10から取得したSMS転送要求に含まれる情報に併せて、加入者プロファイル記憶部3から取得した事業者識別子をSMS転送可否判定部12に送出する。
SMS転送可否判定部12は、SMS転送要求に含まれる送信元事業者識別子と、着信者情報取得部11から送出された事業者識別子とが一致する場合に、SMS(メッセージ)の転送を許可する部分である。例えば、送信元事業者識別子が「1」であり、着信者情報取得部11から送出された事業者識別子が「1」である場合には、SMS転送可否判定部12は、SMSの転送を許可する。SMS転送可否判定部12は、SMSの転送の可否判断の結果を、SMS転送要求に含まれる各種情報に併せて、SMS送信部13に送出する。
SMS送信部13は、SMS転送可否判定部12によりメッセージの転送が許可された場合に、着信者番号により識別される移動端末5にSMSを送信する部分である。ここで送信されるSMSは、SMS転送要求に含まれていた移動端末5に対するメッセージを含む。
次に、SMSサーバ2が備える機能について詳細に説明する。図5は、SMSサーバ2の機能的構成を示すブロック図である。SMSサーバ2は、機能的には、SMS送信要求受付部20(メッセージ送信要求受付手段)、送信元事業者判定部21(送信元事業者判定手段)、送信元サーバプロファイル記憶部22及びSMS転送要求送信部23を備える。なお、SMSサーバ2もコンピュータシステムとして構成されるので、図4に示した交換機1のハードウエア構成と同様のハードウエア構成を有する。
なお、本実施形態では、上記の各機能部10〜13が交換機1に備えられ、各機能部20〜23がSMSサーバ2に備えられることとしているが、これらの各機能部10〜13,20〜23及び加入者プロファイル記憶部3がネットワークを介して相互に通信可能な複数のサーバ装置に分散して構成され、それらの複数のサーバ装置により本発明のメッセージ送信システム100が構成されることとしても良いし、各機能部10〜13,20〜23及び加入者プロファイル記憶部3が1つのサーバ装置に備えられて本発明のメッセージ送信システム100が構成されることとしても良い。以下、図5を用いて、SMSサーバ2の各機能部について詳細に説明する。
SMS送信要求受付部20は、他事業者プッシュサーバ4からSMS送信要求(メッセージ送信要求)を受け付け、受け付けたSMS送信要求を送信元事業者判定部21に送出する部分である。SMS送信要求は、移動端末5に対するメッセージ、送信元の他事業者プッシュサーバ4を識別する送信元サーバ識別情報、及び着信者の移動端末5を識別する着信者番号(着信者識別情報)を含む。送信元サーバ識別情報は、例えば他事業者プッシュサーバ4のIPアドレスにより構成される。図6(a)及び(b)は、SMS送信要求の例を示す図である。図6(a)及び(b)に示すように、SMS送信要求6は、ヘッダ部6h及びボディ部6bを含む。ヘッダ部6hは、他事業者プッシュサーバ4のIPアドレス及び着信者番号を含む。ボディ部6bには、例えばメッセージが含まれる。メッセージは、テキストや制御コード等により構成される。
送信元事業者判定部21は、送信元サーバプロファイル記憶部22を参照し、SMS送信要求受付部20から取得したSMS送信要求6に含まれる送信元プッシュサーバのIPアドレスに対応付けられている事業者識別子を取得する部分である。送信元事業者判定部21は、送信元サーバプロファイル記憶部22から取得した送信元の事業者識別子を、SMS送信要求6に含まれる各種情報と併せてSMS転送要求送信部23に送出する。
送信元サーバプロファイル記憶部22は、他事業者プッシュサーバ4を識別するIPアドレス(サーバ識別情報)と、当該他事業者プッシュサーバ4が属する事業者の事業者識別子とを対応付けて記憶している記憶手段である。図7は、送信元サーバプロファイル記憶部22の構成及び記憶されているデータの一例を示す図である。図7に示すように、例えば、IPアドレス「A」には、事業者識別子「1」が対応づけられている。また、送信元サーバプロファイル記憶部22は、さらに事業者名をIPアドレスに対応付けて記憶していてもよい。図7に示す例では、IPアドレス「A」には、事業者名「aaa」が対応付けられている。
SMS転送要求送信部23は、SMS転送要求(メッセージ転送要求)を交換機1に送信する部分である。SMS転送要求は、送信元事業者判定部21から取得した事業者識別子に加えて、SMS送信要求6に含まれていた移動端末5に対するメッセージ、及び着信者の移動端末5の着信者番号を含む。
続いて、図8を用いて、本実施形態のメッセージ送信方法におけるメッセージ送信システム100の動作について説明する。図8は、メッセージ送信方法の処理内容を示すタイミングチャートである。
まず、ステップS1において、他事業者プッシュサーバ4は、SMS送信要求6をSMSサーバ2に送信する。SMSサーバ2のSMS送信要求受付部20は、他事業者プッシュサーバ4から送信されたSMS送信要求6を受け付け、受け付けたSMS送信要求6を送信元事業者判定部21に送出する。
次に、ステップS2において、SMSサーバ2の送信元事業者判定部21は、送信元サーバプロファイル記憶部22を参照し、SMS送信要求6に含まれる他事業者プッシュサーバ4のIPアドレスに対応付けられている事業者識別子を取得する。例えば、図6(a)に示すSMS送信要求6を取得した場合には、送信元IPアドレスは「A」であるので、送信元事業者判定部21は、送信元サーバプロファイル記憶部22においてIPアドレス「A」に対応付けられている事業者識別子「1」を取得する。一方、図6(b)に示すSMS送信要求6を取得した場合には、送信元IPアドレスは「B」であるので、送信元事業者判定部21は、送信元サーバプロファイル記憶部22においてIPアドレス「B」に対応付けられている事業者識別子「2」を取得する。
そして、ステップS3において、送信元事業者判定部21は、送信元サーバプロファイル記憶部22から取得した事業者識別子を、SMS送信要求6に含まれる各種情報に付加してSMS転送要求送信部23に送出する。
続くステップS4において、SMS転送要求送信部23は、SMS転送要求を交換機1に送信する。SMS転送要求は、送信元事業者判定部21から取得した事業者識別子に加えて、SMS送信要求6に含まれていた移動端末5に対するメッセージ、及び着信者の移動端末5の着信者番号を含む。そして、交換機1のSMS転送要求受付部10は、SMSサーバ2のSMS転送要求送信部23から送信されたSMS転送要求を受け付け、受け付けたSMS転送要求を着信者情報取得部11に送出する。
次に、ステップS5において、着信者情報取得部11は、SMS転送要求に含まれる着信者番号に基づき、着信者の事業者識別子を加入者プロファイル記憶部3に問い合わせる。
続くステップS6において、着信者情報取得部11は、着信者の事業者識別子を加入者プロファイル記憶部3から取得する。例えば、ステップS1において図6(a)に示すSMS送信要求6を取得した場合には、着信者番号は「09011111111」であるので、着信者情報取得部11は、加入者プロファイル記憶部3において着信者番号「09011111111」に対応付けられている事業者識別子「1」を取得する。一方、ステップS1において図6(b)に示すSMS送信要求6を取得した場合には、着信者番号は「09055555555」であるので、着信者情報取得部11は、加入者プロファイル記憶部3において着信者番号「09055555555」に対応付けられている事業者識別子「3」を取得する。着信者情報取得部11は、SMS転送要求受付部10から取得したSMS転送要求に含まれる情報に併せて、加入者プロファイル記憶部3から取得した事業者識別子をSMS転送可否判定部12に送出する。
次に、ステップS7において、SMS転送可否判定部12は、SMS転送要求に含まれる送信元サーバの事業者識別子と、着信者の事業者識別子とが一致するか否かを判定する。例えば、ステップS1において図6(a)に示すSMS送信要求6を取得した場合には、送信元サーバである他事業者プッシュサーバ4の事業者識別子は「1」であり、着信者の事業者識別子は「1」であり、事業者識別子が一致するので、SMS転送可否判定部12は、SMSの転送を許可する。SMSの転送を許可した場合には、SMS転送可否判定部12は、SMSの転送の可否判断の結果、及びSMS転送要求に含まれるメッセージ等の各種情報を、SMS送信部13に送出する。
続くステップS8において、SMS送信部13は、着信者番号により識別される移動端末5にSMSを送信する。移動端末5は、SMSを受信すると、ステップS9において、SMSを受信した旨の応答を交換機1に返信する。交換機1は、SMS受信応答を受信すると、ステップS10において、SMSの転送が成功した旨の情報であるSMS転送要求応答(成功)をSMSサーバ2に送信する。さらに、SMSサーバ2は、ステップS11において、受信したSMS転送要求応答(成功)を他事業者プッシュサーバ4に送信する。
一方、ステップS7におけるSMS転送可否の判定において、ステップS1において図6(b)に示すSMS送信要求6を取得した場合には、送信元サーバである他事業者プッシュサーバ4の事業者識別子は「2」であり、着信者の事業者識別子は「3」であり、事業者識別子が一致しないので、SMS転送可否判定部12は、SMSの転送を許可しない。SMSの転送を許可しない場合には、交換機1は、ステップS12において、SMSの転送が失敗した旨の情報であるSMS転送要求応答(失敗)をSMSサーバ2に送信する。さらに、SMSサーバ2は、ステップS13において、受信したSMS転送要求応答(失敗)を他事業者プッシュサーバ4に送信する。こうして、メッセージ送信方法の処理を終了する。
続いて、以上説明した交換機1、メッセージ送信システム100及びメッセージ送信方法の作用効果について説明する。本実施形態の交換機1、メッセージ送信システム100及びメッセージ送信方法では、SMSサーバ2において、SMS送信要求に含まれ、メッセージの送信元の他事業者プッシュサーバ4を識別するIPアドレスに基づいて、送信元事業者判定部21により送信元事業者識別情報が取得される。そして、交換機1において、加入者プロファイル記憶部3を参照することにより、SMSに含まれる着信者番号に基づいて当該着信者が属する事業者識別情報が着信者情報取得部11により取得され、取得された事業者識別情報と、メッセージに含まれる送信元の他事業者プッシュサーバ4の事業者識別情報とが一致する場合にSMS転送可否判定部12によりメッセージの転送が許可されるので、送信元の事業者と異なる事業者に属する着信者の移動端末5にSMSが配信されることが防止される。また、他事業者プッシュサーバ4の事業者識別情報は、IPアドレスに基づいて取得されるので、送信元の事業者を判断するための特段の情報をSMSに付すことなく、事業者識別情報を取得できる。
1…交換機、2…SMSサーバ、3…加入者プロファイル記憶部、4,4A,4B,4C…他事業者プッシュサーバ、5…移動端末、10…SMS転送要求受付部、11…着信者情報取得部、12…SMS転送可否判定部、13…SMS送信部、20…SMS送信要求受付部、21…送信元事業者判定部、22…送信元サーバプロファイル記憶部、23…SMS転送要求送信部、100…メッセージ送信システム。

Claims (5)

  1. プッシュ型メッセージを移動端末に送信する交換機であって、
    前記移動端末に対する前記メッセージ、該メッセージの送信元の事業者を識別する送信元事業者識別情報、及び着信者の移動端末を識別する着信者識別情報を含むメッセージ転送要求を受け付けるメッセージ転送要求受付手段と、
    移動端末の識別情報と該移動端末が属する事業者の事業者識別情報とを対応付けて記憶している加入者プロファイル記憶手段を参照し、前記メッセージ転送要求受付手段により受け付けられた前記着信者識別情報に対応付けられている前記事業者識別情報を取得する着信者情報取得手段と、
    前記メッセージ転送要求受付手段により受け付けられた前記送信元事業者識別情報と、前記着信者情報取得手段により取得された前記事業者識別情報とが一致する場合に、前記メッセージの転送を許可するメッセージ転送可否判定手段と、
    前記メッセージ転送可否判定手段によりメッセージの転送が許可された場合に、前記着信者識別情報により識別される移動端末に前記メッセージを送信するメッセージ送信手段と
    を備えることを特徴とする交換機。
  2. ネットワークを介して通信可能なプッシュサーバからのプッシュ型メッセージを移動端末に送信するメッセージ送信システムであって、
    前記移動端末に対する前記メッセージ、送信元の前記プッシュサーバを識別する送信元サーバ識別情報、及び着信者の移動端末を識別する着信者識別情報を含むメッセージ送信要求を、前記プッシュサーバから受け付けるメッセージ送信要求受付手段と、
    プッシュサーバを識別するサーバ識別情報と、該プッシュサーバが属する事業者の事業者識別情報とを対応付けて記憶している送信元サーバプロファイル記憶手段を参照し、前記メッセージ送信要求受付手段により受け付けられた前記送信元サーバ識別情報に対応付けられている前記事業者識別情報を送信元事業者識別情報として取得する送信元事業者判定手段と、
    前記メッセージ送信要求受付手段により受け付けられた前記メッセージ及び前記着信者識別情報、並びに前記送信元事業者判定手段により取得された前記送信元事業者識別情報を含むメッセージ転送要求を送信するメッセージ転送要求送信手段と、
    前記メッセージ転送要求送信手段により送信された前記メッセージ転送要求を受け付けるメッセージ転送要求受付手段と、
    移動端末の識別情報と該移動端末が属する事業者の事業者識別情報とを対応付けて記憶している加入者プロファイル記憶手段を参照し、前記メッセージ転送要求受付手段により受け付けられた前記メッセージ転送要求に含まれる前記着信者識別情報に対応付けられている前記事業者識別情報を取得する着信者情報取得手段と、
    前記メッセージ転送要求受付手段により受け付けられた前記メッセージ転送要求に含まれる前記送信元事業者識別情報と、前記着信者情報取得手段により取得された前記事業者識別情報とが一致する場合に、前記メッセージの転送を許可するメッセージ転送可否判定手段と、
    前記メッセージ転送可否判定手段によりメッセージの転送が許可された場合に、前記着信者識別情報により識別される移動端末に前記メッセージを送信するメッセージ送信手段と
    を備えることを特徴とするメッセージ送信システム。
  3. ネットワークを介して通信可能なプッシュサーバからのプッシュ型メッセージの送信要求を受け付けるメッセージ送信要求受付装置と、プッシュ型メッセージを移動端末に送信する交換機とを含むメッセージ送信システムであって、
    前記メッセージ送信要求受付装置は、
    前記移動端末に対する前記メッセージ、送信元の前記プッシュサーバを識別する送信元サーバ識別情報、及び着信者の移動端末を識別する着信者識別情報を含むメッセージ送信要求を、前記プッシュサーバから受け付けるメッセージ送信要求受付手段と、
    プッシュサーバを識別するサーバ識別情報と、該プッシュサーバが属する事業者の事業者識別情報とを対応付けて記憶している送信元サーバプロファイル記憶手段を参照し、前記メッセージ送信要求受付手段により受け付けられた前記送信元サーバ識別情報に対応付けられている前記事業者識別情報を送信元事業者識別情報として取得する送信元事業者判定手段と、
    前記メッセージ送信要求受付手段により受け付けられた前記メッセージ及び前記着信者識別情報、並びに前記送信元事業者判定手段により取得された前記送信元事業者識別情報を含むメッセージ転送要求を送信するメッセージ転送要求送信手段とを備え、
    前記交換機は、
    前記メッセージ転送要求送信手段により送信された前記メッセージ転送要求を受け付けるメッセージ転送要求受付手段と、
    移動端末の識別情報と該移動端末が属する事業者の事業者識別情報とを対応付けて記憶している加入者プロファイル記憶手段を参照し、前記メッセージ転送要求受付手段により受け付けられた前記メッセージ転送要求に含まれる前記着信者識別情報に対応付けられている前記事業者識別情報を取得する着信者情報取得手段と、
    前記メッセージ転送要求受付手段により受け付けられた前記メッセージ転送要求に含まれる前記送信元事業者識別情報と、前記着信者情報取得手段により取得された前記事業者識別情報とが一致する場合に、前記メッセージの転送を許可するメッセージ転送可否判定手段と、
    前記メッセージ転送可否判定手段によりメッセージの転送が許可された場合に、前記着信者識別情報により識別される移動端末に前記メッセージを送信するメッセージ送信手段とを備える
    ことを特徴とするメッセージ送信システム。
  4. 前記送信元サーバ識別情報は、IPアドレスであることを特徴とする請求項2または3に記載のメッセージ送信システム。
  5. プッシュ型メッセージを移動端末に送信する交換機におけるメッセージ送信方法であって、
    前記移動端末に対する前記メッセージ、該メッセージの送信元の事業者を識別する送信元事業者識別情報、及び着信者の移動端末を識別する着信者識別情報を含むメッセージ転送要求を受け付けるメッセージ転送要求受付ステップと、
    移動端末の識別情報と該移動端末が属する事業者の事業者識別情報とを対応付けて記憶している加入者プロファイル記憶手段を参照し、前記メッセージ転送要求受付ステップにおいて受け付けられた前記着信者識別情報に対応付けられている前記事業者識別情報を取得する着信者情報取得ステップと、
    前記メッセージ転送要求受付ステップにおいて受け付けられた前記送信元事業者識別情報と、前記着信者情報取得ステップにおいて取得された前記事業者識別情報とが一致する場合に、前記メッセージの転送を許可するメッセージ転送可否判定ステップと、
    前記メッセージ転送可否判定ステップにおいてメッセージの転送が許可された場合に、前記着信者識別情報により識別される移動端末に前記メッセージを送信するメッセージ送信ステップと
    を有することを特徴とするメッセージ送信方法。
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