JP2010080717A - プラズマ処理装置用の載置台 - Google Patents

プラズマ処理装置用の載置台 Download PDF

Info

Publication number
JP2010080717A
JP2010080717A JP2008248178A JP2008248178A JP2010080717A JP 2010080717 A JP2010080717 A JP 2010080717A JP 2008248178 A JP2008248178 A JP 2008248178A JP 2008248178 A JP2008248178 A JP 2008248178A JP 2010080717 A JP2010080717 A JP 2010080717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor member
frequency power
inner conductor
electrode film
high frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008248178A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Himori
慎司 檜森
Yasuharu Sasaki
康晴 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2008248178A priority Critical patent/JP2010080717A/ja
Priority to US12/560,865 priority patent/US20100078129A1/en
Publication of JP2010080717A publication Critical patent/JP2010080717A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/683Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere for supporting or gripping
    • H01L21/6831Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere for supporting or gripping using electrostatic chucks
    • H01L21/6833Details of electrostatic chucks

Abstract

【課題】基板上の半導体デバイスにおける絶縁膜の劣化を防止することができる載置台を提供する。
【解決手段】載置台12は、イオン引き込み用高周波電源29に接続される内側導電体部材25と、プラズマ生成用高周波電源28に接続される外側導電体部材26と、内側導電体部材25及び外側導電体部材26を仕切り、且つ石英からなる仕切部材27と、ウエハWを静電吸着する静電チャック22と、該静電チャック22及び内側導電体部材25の間に介在する誘電体層21とを備え、該静電チャック22は以下の条件を満たす電極膜37を内部に有する。
δ/z≧85(但し、δ=(ρ/(μπf))1/2
但し、z:電極膜37の厚さ(m)、δ:電極膜37のスキンデプス、f:プラズマ生成用高周波電力の周波数(Hz)、μ:電極膜37の透磁率(H/m)、ρ:電極膜37の比抵抗(Ω・m)
【選択図】図2

Description

本発明は、プラズマ処理が施される基板が載置されるプラズマ処理装置用の載置台に関し、特に、誘電体層が埋設された載置台に関する。
半導体デバイスの製造工程では、処理ガスから生じたプラズマを用いて半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)にプラズマ処理、例えば、ドライエッチングやアッシングが施される。このようなプラズマ処理を行うプラズマ処理装置では、例えば、平行平板状の一対の電極が上下に対向されて配置され、該対向する電極の間に高周波電力が印加されて処理ガスからプラズマが生じる。プラズマ処理が施される際、ウエハは載置台としての下側の電極上に載置される。
近年、プラズマ処理ではイオンのエネルギーが低く且つ電子密度の高いプラズマを用いることが多く、これに対応して、電極の間に印加される高周波電力の周波数が従来(例えば、10数MHz程度)と比べて、例えば100MHzと非常に高い。ところが、印加する高周波電力の周波数を上昇させると、電極表面の中央部分、すなわち、ウエハの中央部分に対向する空間で電界の強度が強くなる一方で、電極表面の周縁部分に対向する空間では電界の強度が弱くなることが確認されている。このように電界の強度分布が不均一になると、発生するプラズマの電子密度も不均一となるため、例えば、イオンを用いるドライエッチングではウエハの位置によってエッチング速度が異なり、その結果、ドライエッチングの面内均一性を確保するのが困難であるという問題があった。
このような問題に対し、例えば、下側の電極(載置台)の対向表面の中央部分にセラミックス等の誘電体層を埋設することによって電界の強度分布を均一にし、プラズマ処理の面内均一性を向上させることが可能なプラズマ処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
図10(A)に示すように、プラズマ処理装置80では下部電極81へ高周波電源82から高周波電力を供給すると、表皮効果によって下部電極81の表面を伝播して上部に達した高周波電流は、ウエハWに沿って中央部分に向かいつつ、一部がウエハWの中央部分から下部電極81側に漏れて、その後下部電極81内を外側へ向かって流れる。ここで、誘電体層83が埋設されている部位では、高周波電流が他の部位よりも深く潜ることができ、これにより、下部電極81の中央部分においてTMモードの空洞円筒共振が発生する。その結果、ウエハWの中央部分に対向する空間における電界の強度を下げることができ、ウエハWに対向する空間における電界の強度分布を均一にすることができる。
プラズマ処理は減圧雰囲気で行われる場合が多いため、図10(B)に示すように、プラズマ処理装置80ではウエハWの固定に静電チャック84が用いられる。静電チャック84では、誘電体、例えば、アルミナからなる下側部材及び上側部材の間に導電性の電極膜85が挟まれる。プラズマ処理では、該電極膜85へ高圧直流電源86から高圧直流電力を供給して静電チャック84の上側部材表面に生じるクーロン力によってウエハWを静電吸着する。
特開2004−363552号公報(第15頁第84〜85段落)
ところで、プラズマ処理装置80の各構成部品は高周波電流に関する電気回路を構成すると考えられる一方、ウエハWはシリコン等の半導体からなるため、該ウエハWも電気回路の構成要素と考えられる。ここで、ウエハWが静電チャック84に静電吸着される際、該ウエハWと電極膜85とは互いに平行となるため、該ウエハWと電極膜85とは上記電気回路において並列に配置された抵抗に該当すると考えられる。
したがって、ウエハWを流れる高周波電流の値は、該ウエハWの抵抗値と電極膜85の抵抗値とのバランスによって左右される。例えば、電極膜85の抵抗値がウエハWの抵抗値よりも大きい場合、高周波電流は主としてウエハWの周縁部分からウエハWの中央部分へと流れる(図11(A))。このとき、図11(B)に示すように、ウエハWの周縁部分からウエハWの中央部分へ向けて大きな電位差が生じ、該電位差に起因してゲート酸化膜87がチャージアップして劣化するという問題があった。
また、電極膜85の抵抗値が極端に小さい場合、ウエハWの中央部分から下部電極81側に漏れる高周波電流がそのまま誘電体層83へ向けて潜ることなく電極膜85を流れ易くなるため、該中央部分において高周波電流が深く潜ることができない。その結果、TMモードの空洞円筒共振を発生させることができず、電界の強度分布が不均一になり、ウエハWの中央部分に対向する空間においてプラズマの電子密度が高くなるため、ウエハWにおいて中央部分から周縁部分に向けて直流的な電流が流れる。このときも、ウエハW上の半導体デバイスにおいてゲート酸化膜87がチャージアップして劣化するという問題があった。
本発明の目的は、基板上の半導体デバイスにおける絶縁膜の劣化を防止することができる載置台を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載のプラズマ処理装置用の載置台は、基板が載置されるプラズマ処理装置用の載置台であって、イオン引き込み用高周波電源に接続される内側導電体部材と、該内側導電体部材を囲み、且つプラズマ生成用高周波電源に接続される外側導電体部材と、前記内側導電体部材及び前記外側導電体部材を仕切り、且つ誘電体からなる仕切部材と、前記基板及び前記内側導電体部材の間、並びに前記基板及び前記外側導電体部材の間に介在し、且つ誘電体からなる静電チャックと、前記内側導電体部材を前記静電チャックから隠すように前記静電チャック及び前記内側導電体部材の間に介在する誘電体層とを備え、該静電チャックは高圧直流電源に接続され、且つ条件「δ/z≧85(但し、δ=(ρ/(μπf))1/2)」を満たす電極膜を内部に有することを特徴とする。但し、z:前記電極膜の厚さ、δ:前記プラズマ生成用高周波電源から供給される高周波電力に対する前記電極膜のスキンデプス、f:前記プラズマ生成用高周波電源から供給される高周波電力の周波数、π:円周率、μ:前記電極膜の透磁率、ρ:前記電極膜の比抵抗。
上記目的を達成するために、請求項2記載のプラズマ処理装置用の載置台は、基板が載置されるプラズマ処理装置用の載置台であって、イオン引き込み用高周波電源に接続される内側導電体部材と、該内側導電体部材を囲み、且つプラズマ生成用高周波電源に接続される外側導電体部材と、前記内側導電体部材及び前記外側導電体部材を仕切り、且つ誘電体からなる仕切部材と、前記基板及び前記内側導電体部材の間、並びに前記基板及び前記外側導電体部材の間に介在し、且つ誘電体からなる静電チャックと、前記内側導電体部材を前記静電チャックから隠すように前記静電チャック及び前記内側導電体部材の間に介在する誘電体層とを備え、該静電チャックは高圧直流電源に接続され、且つ条件「115Ω/□≦ρ」を満たす電極膜を内部に有することを特徴とする。但し、ρ:前記電極膜の表面抵抗率。
上記目的を達成するために、請求項3記載のプラズマ処理装置用の載置台は、基板が載置されるプラズマ処理装置用の載置台であって、イオン引き込み用高周波電源及びプラズマ生成用高周波電源に接続される内側導電体部材と、該内側導電体部材を囲む外側導電体部材と、前記内側導電体部材及び前記外側導電体部材を仕切り、且つ誘電体からなる仕切部材と、前記基板及び前記内側導電体部材の間、並びに前記基板及び前記外側導電体部材の間に介在し、且つ誘電体からなる静電チャックと、前記内側導電体部材を前記静電チャックから隠すように前記静電チャック及び前記内側導電体部材の間に介在する誘電体層とを備え、該静電チャックは高圧直流電源に接続される電極膜を内部に有し、前記仕切部材の誘電体の比誘電率は10乃至130であり、前記電極膜は条件「δ/z≧85(但し、δ=(ρ/(μπf))1/2)」を満たすことを特徴とする。但し、z:前記電極膜の厚さ、δ:前記プラズマ生成用高周波電源から供給される高周波電力に対する前記電極膜のスキンデプス、f:前記プラズマ生成用高周波電源から供給される高周波電力の周波数、π:円周率、μ:前記電極膜の透磁率、ρ:前記電極膜の比抵抗。
上記目的を達成するために、請求項4記載のプラズマ処理装置用の載置台は、基板が載置されるプラズマ処理装置用の載置台であって、イオン引き込み用高周波電源及びプラズマ生成用高周波電源に接続される内側導電体部材と、該内側導電体部材を囲む外側導電体部材と、前記内側導電体部材及び前記外側導電体部材を仕切り、且つ誘電体からなる仕切部材と、前記基板及び前記内側導電体部材の間、並びに前記基板及び前記外側導電体部材の間に介在し、且つ誘電体からなる静電チャックと、前記内側導電体部材を前記静電チャックから隠すように前記静電チャック及び前記内側導電体部材の間に介在する誘電体層とを備え、該静電チャックは高圧直流電源に接続される電極膜を内部に有し、前記仕切部材の誘電体の比誘電率は10乃至130であり、前記電極膜は条件「115Ω/□≦ρ」を満たすことを特徴とする。但し、ρ:前記電極膜の表面抵抗率。
請求項5記載のプラズマ処理装置用の載置台は、請求項3又は4記載の載置台において、前記仕切部材は前記載置される基板に向かう方向に関する長さが少なくとも10mm以上である延伸部分を有することを特徴とする。
請求項6記載のプラズマ処理装置用の載置台は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の載置台において、前記プラズマ生成用高周波電源は40MHz以上の高周波電力を供給することを特徴とする。
請求項7記載のプラズマ処理装置用の載置台は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の載置台において、前記イオン引き込み用高周波電源は13.56MHz以下の高周波電力を供給することを特徴とする。
請求項1記載のプラズマ処理装置用の載置台によれば、条件「δ/z≧85」を満たす電極膜を有する静電チャックを備える。δ(スキンデプス)は電極膜において電界の強度が1/eだけ減少する厚みであり、δが大きいほど電界が電極膜を透過し易くなるため、高周波電流が該電極膜を厚さ方向に透過して深く潜り易い。したがって、δ/z≧85であれば、基板から潜り込むプラズマ生成用高周波電源からの高周波電流の大部分は電極膜を流れることなく該電極膜を厚さ方向に透過して誘電体層へ向けて深く潜ることができる。その結果、TMモードの空洞円筒共振を発生させて基板に対向する空間における電界の強度分布を均一にすることができ、基板において直流的な電流の発生を防止することができる。また、内側導電体部材は、誘電体からなる仕切部材によって外側導電体部材から仕切られ、且つ誘電体層及び/又は誘電体からなる静電チャックによって基板から仕切られるので、内側導電体部材を流れるイオン引き込み用高周波電源からの高周波電流が直接又は外側導電体部材を介して基板へ向けて流れることがない。これにより、イオン引き込み用高周波電源からの高周波電流に起因して基板において大きな電位差が生じるのを防止することができる。その結果、基板上の半導体デバイスにおける絶縁膜の劣化を防止することができる。
請求項2記載のプラズマ処理装置用の載置台によれば、条件「115Ω/□ ≦ρ」を満たす電極膜を有する静電チャックを備える。電極膜の表面抵抗率が大きいほど高周波電流が電極膜を流れ難くなるため高周波電流が該電極膜を厚さ方向に透過して深く潜り易い。したがって、115Ω/□ ≦ρであれば、基板から潜り込むプラズマ生成用高周波電源からの高周波電流の大部分は電極膜を流れることなく該電極膜を厚さ方向に透過して誘電体層へ向けて深く潜ることができ、その結果、TMモードの空洞円筒共振を発生させて基板に対向する空間における電界の強度分布を均一にすることができ、基板において直流的な電流の発生を防止することができる。また、内側導電体部材は、誘電体からなる仕切部材によって外側導電体部材から仕切られ、且つ誘電体層及び/又は誘電体からなる静電チャックによって基板から仕切られるので、イオン引き込み用高周波電源からの高周波電流に起因して基板において大きな電位差が生じるのを防止することができる。その結果、基板上の半導体デバイスにおける絶縁膜の劣化を防止することができる。
請求項3記載のプラズマ処理装置用の載置台によれば、仕切部材の誘電体の比誘電率は10乃至130であるので、プラズマ生成用高周波電源からの高周波電流は、仕切部材を積極的に透過して内側導電体部材から外側導電体部材へと流れて静電チャックや基板へ到達することができる。また、静電チャックの電極膜は条件「δ/z≧85」を満たすので、基板において直流的な電流の発生を防止することができる。さらに、内側導電体部材は、誘電体からなる仕切部材によって外側導電体部材から仕切られ、且つ誘電体層及び/又は誘電体からなる静電チャックによって基板から仕切られるので、イオン引き込み用高周波電源からの高周波電流に起因して基板において大きな電位差が生じるのを防止することができる。その結果、基板上の半導体デバイスにおける絶縁膜の劣化を防止することができる。
請求項4記載のプラズマ処理装置用の載置台によれば、仕切部材の誘電体の比誘電率は10乃至130であるので、プラズマ生成用高周波電源からの高周波電流は、仕切部材を積極的に透過して内側導電体部材から外側導電体部材へと流れて静電チャックや基板へ到達することができる。また、静電チャックの電極膜は条件「115Ω/□ ≦ρ」を満たすので、基板において直流的な電流の発生を防止することができる。さらに、内側導電体部材は、誘電体からなる仕切部材によって外側導電体部材から仕切られ、且つ誘電体層及び/又は誘電体からなる静電チャックによって基板から仕切られるので、イオン引き込み用高周波電源からの高周波電流に起因して基板において大きな電位差が生じるのを防止することができる。その結果、基板上の半導体デバイスにおける絶縁膜の劣化を防止することができる。
請求項5記載のプラズマ処理装置用の載置台によれば、仕切部材は載置される基板に向かう方向に関する長さが少なくとも10mm以上である延伸部分を有するので、プラズマ生成用高周波電源からの高周波電流に関して波長の短縮効果が発生して仕切部材内で誘導共振が発生する。その結果、プラズマ生成用高周波電源からの高周波電流を、仕切部材の表面を伝播させることなく、仕切部材を積極的に透過させて外側導電体部材を介して基板へ向けて流すことができる。
請求項6記載のプラズマ処理装置用の載置台によれば、イオンのエネルギーが低く且つ電子密度の高いプラズマを発生させることができる。
請求項7記載のプラズマ処理装置用の載置台によれば、プラズマ中のイオンを載置台に載置された基板に向けて確実に引き込むことができる。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る載置台について説明する。
図1は、本実施の形態に係る載置台を備えるプラズマ処理装置の構成を概略的に示す断面図であり、図2は、本実施の形態に係る載置台の近傍の構成を概略的に示す拡大断面図である。このプラズマ処理装置は直径が、例えば、300mmの半導体ウエハ(基板)にプラズマエッチング、例えば、RIE(Reactive Ion Etching)やアッシングを施すように構成されている。
図1において、プラズマ処理装置10は、例えば、真空チャンバからなる処理容器11と、該処理容器11内の底面中央部分に配設された載置台12と、該載置台12の上方に載置台12と対向するように設けられた上部電極13とを備える。
処理容器11は小径の円筒状の上部室11aと、大径の円筒状の下部室11bとを有する。上部室11aと下部室11bとは互いに連通しており、処理容器11全体は気密に構成される。上部室11a内には載置台12や上部電極13が格納され、下部室11b内には載置台12を支えると共に冷媒やバックサイドガス用の配管を収めた支持ケース14が格納される。
下部室11bの底面には排気口15が設けられ、該排気口15には排気管16を介して排気装置17が接続される。該排気装置17はAPC(Adaptive Pressure Control)バルブ、DP(Dry Pump)やTMP(Turbo Molecular Pump)を有し(いずれも図示しない)、APCバルブ等は制御部(図示しない)からの信号によって制御され、処理容器11内全体を真空排気して所望の真空度に維持する。一方、上部室11aの側面にはウエハWの搬出入口18が設けられており、該搬出入口18はゲートバルブ19によって開閉可能である。また、上部室11aと下部室11bとはアルミニウム等の導電性の部材から構成され、且つ接地される。
載置台12は、台状を呈する下部電極20と、後述の処理空間内において電界の強度を均一にするための、例えば、誘電体であるセラミックスからなる略円板状の誘電体層21と、ウエハWを載置面において静電吸着するための静電チャック22とを有する。
静電チャック22は誘電体からなり、導電性の電極膜37を内包する。該電極膜37は、例えば、アルミナ(Al)に炭化モリブデン(MoC)を含有させた電極材料からなる。静電チャック22はウエハWを確実に静電吸着するために、該ウエハWと同じように円板状を呈するので、該静電チャック22に内包される電極膜37も円板状を呈する。電極膜37には高圧直流電源42が接続され、電極膜37に供給された高圧直流電力は静電チャック22の載置面及びウエハWの間にクーロン力を生じさせてウエハWを静電吸着する。
図2に示すように、下部電極20は、載置面に静電吸着されたウエハWの中央部分に対向する、例えば、導電体であるアルミニウムからなる略円板状の内側導電体部材25と、該内側導電体部材25の側面及び下面を囲み、且つ載置面に静電吸着されたウエハWの周縁部分に対向する、例えば、導電体であるアルミニウムからなる略環状の外側導電体部材26と、内側導電体部材25及び外側導電体部材26を仕切る、例えば、誘電体である石英からなるカップ状の仕切部材27とからなる。ここで、仕切部材27は内側導電体部材25の側面及び下面を囲うのみであり、上面を覆わない。
外側導電体部材26には、周波数が、例えば、40MHz以上の高周波電力を供給するプラズマ生成用高周波電源28が整合器30を介して接続され、内側導電体部材25には、プラズマ生成用高周波電源28よりも周波数の低い、例えば、13.56MHz以下の高周波電力を供給するイオン引き込み用高周波電源29が整合器31を介して接続される。プラズマ生成用高周波電源28より供給される高周波電力は、後述する処理ガスからプラズマを生じさせ、イオン引き込み用高周波電源29より供給される高周波電力は、ウエハWにバイアス電力を供給してプラズマ中のイオンを載置面に静電吸着されたウエハWに引き込む。
下部電極20内には冷媒を通流させるための冷媒流路(図示しない)が形成され、冷媒が冷媒流路を流れることによって下部電極20が冷却され、静電チャック22上面の載置面に載置されたウエハWが所望の温度に冷却される。また、静電チャック22には載置面とウエハWの裏面との間の熱伝達性を高めるためのバックサイドガスを放出する貫通孔(図示しない)が開口しており、該貫通孔を介してガス供給部(図示しない)から供給されたヘリウム(He)等のバックサイドガスが放出される。
載置台12では、静電チャック22が、内側導電体部材25や外側導電体部材26の上方において、ウエハW及び内側導電体部材25、並びにウエハW及び外側導電体部材26の間に介在する。また、誘電体層21が、内側導電体部材25上に載置されて該内側導電体部材25を静電チャック22から隠すように静電チャック22及び内側導電体部材25の間に介在する。これにより、内側導電体部材25は誘電体層21、静電チャック22や仕切部材27によって仕切られて外側導電体部材26やウエハWに直接接することがない。なお、図2においては、誘電体層21の外径と内側導電体部材25の外径とが同じであるが、例えば、誘電体層21の外径を内側導電体部材25の外径よりも大きくなるように設定し、誘電体層21が外側導電体部材26側へ張り出すように静電チャック22及び内側導電体部材25の間に介在させてもよい。
図1に戻り、下部電極20の上面外縁部には、静電チャック22を囲むようにフォーカスリング32が配置される。フォーカスリング32は後述する処理空間内においてプラズマをウエハWが対向する空間よりも広げてウエハWの面内におけるエッチング速度の均一性を向上させる。下部電極20は支持ケース14上に設置された支持台23に絶縁部材24を介して固定され、処理容器11に対して電気的に十分浮いた状態になっている。
支持台23の下部外側には該支持台23を取り囲むようにバッフル板33が設けられる。バッフル板33は、上部室11a内の処理ガスをバッフル板33と上部室11a壁部との間に形成された隙間を介して下部室11bへ通流させることにより、処理ガスの流れを整える整流板としての役割を果たすとともに、後述する処理空間内のプラズマが下部室11bへ漏洩するのを防止する。
また、上部電極13は、上部室11a内に面する導電材からなる天井電極板34と、該天井電極板を釣支する電極板支持体35と、該電極板支持体35内に設けられたバッファ室36とを有する。バッファ室36にはガス導入管38の一端が接続され、該ガス導入管38の他端は処理ガス供給源39に接続される。処理ガス供給源39は、処理ガス供給量の制御機構(図示しない)を有し、処理ガスの供給量の制御を行う。また、天井電極板34には、該天井電極板34を貫通してバッファ室36及び上部室11a内を連通させる多数のガス供給孔40が形成される。
上部電極13では処理ガス供給源39からバッファ室36に供給された処理ガスがガス供給孔40を介して上部室11a内へ分散供給されるので、上部電極13は処理ガスのシャワーヘッドとして機能する。また、上部電極13が上部室11aの壁部に固定されることによって上部電極13と処理容器11との間には導電路が形成される。
プラズマ処理装置10では、上部室11aの周囲においてゲートバルブ19の上下に2つのマルチポールリング磁石41a、41bが配置される。マルチポールリング磁石41a、41bでは、複数の異方性セグメント柱状磁石(図示しない)がリング状の磁性体のケーシング(図示しない)に収容され、該ケーシング内において隣接する複数のセグメント柱状磁石の磁極の向きが互いに逆向きになるように配置される。これにより、磁力線が隣接するセグメント柱状磁石間に形成され、上部電極13と下部電極20との間に位置する処理空間の周辺に磁場が形成され、該磁場によって処理空間へプラズマを閉じこめる。なお、プラズマ処理装置10の装置構成をマルチポールリング磁石41a、41bを備えない装置構成としてもよい。
プラズマ処理装置10では、ウエハWにRIEやアッシングを施す際、処理容器11内の圧力を所望の真空度に調整した後、処理ガスを上部室11a内に導入してプラズマ生成用高周波電源28からの高周波電力(以下、「プラズマ生成用高周波電力」という。)及びイオン引き込み用高周波電源29からの高周波電力(以下、「イオン引きこみ用高周波電力」という。)を供給することにより、処理ガスからプラズマを生じさせると共に、該プラズマ中のイオンをウエハWに引き込む。このとき、イオンのエネルギーが低く且つ電子密度の高いプラズマを発生させるためには、プラズマ生成用高周波電源28が40MHz以上の高周波電力を供給するのがよく、さらに、プラズマ中のイオンをウエハWに向けて確実に引き込むには、イオン引き込み用高周波電源29が13.56MHz以下の高周波電力を供給するのがよい。
プラズマ処理装置10では、プラズマ生成用高周波電力の周波数が高い(40MHz以上)ので、処理空間においてウエハWの中央部分に対向する部分の電界の強度が強くなる傾向がある。この傾向を解消して処理空間において電界の強度分布を均一にするために、プラズマ処理装置10は、従来のプラズマ処理装置と同様に、下部電極20に誘電体層21を備える。該誘電体層21の存在により、プラズマ生成用高周波電源28からの高周波電流(以下、「プラズマ生成用高周波電流」という。)は、ウエハWの中央部分から静電チャック22を介して下部電極20の誘電体層21に向けて深く潜る。その結果、下部電極20の中央部分においてTMモードの空洞円筒共振が発生し、処理空間における電界の強度分布を均一にする。
ところが、電極膜37の抵抗が小さいと、ウエハWの中央部分から静電チャック22を厚さ方向へ透過するプラズマ生成用高周波電流は、さらに誘電体層21に向けて潜る代わりに電極膜37の中央部分から周縁部分へ流れ、誘電体層21へ殆ど到達しない。その結果、誘電体層21へ潜る高周波電流に起因し且つ電極膜37を透過する電界を発生させることが困難となる。この現象を以下に説明する。
本実施の形態では、電極膜37を透過する電界の減少の程度を示す指標として、電極膜37のスキンデプスδを用いる。スキンデプスδとは電極膜37を透過する電界が1/eだけ減少する厚みであり、スキンデプスδが大きいと電界が減少しにくく、電界が電極膜37をよく透過し、スキンデプスδが小さいと電界が減少し易く、電界が電極膜37を透過しにくい。スキンデプスδは下記式(1)で表される。
δ=(2ρ/(μω))1/2=(ρ/(μπf))1/2 … (1)
ここで、μは電極膜37の透磁率(H/m)であり、ωは2πf(π:円周率、f:プラズマ生成用高周波電力の周波数(Hz))であり、ρは電極膜37を構成する電極材料の比抵抗(Ω・m)である。
また、電極膜37中に形成される電界Eはマクスウェルの方程式から下記式(2)で表される。
E=E・exp(−iωt)・exp(iz/δ)・exp(−z/δ) … (2)
ここで、zは電極膜37の厚さ(m)であり、Eは電極膜37に入射する電界の強度である。
すなわち、プラズマ生成用高周波電力の電界が電極膜37を透過する透過率「E/E」は、下記式(3)に示すように、「exp(−z/δ)」に比例する。
E/E∝exp(−z/δ) … (3)
上記式(3)より「z/δ」の値が「0」に近づくほど電界の透過率は1.0(100%)に近づき、「δ」が小さいほど電界の透過率が低くなる。ここで、電極膜37の抵抗が小さいことは電極膜37の比抵抗ρが小さいことに他ならないので、電極膜37の抵抗が小さいと「(ρ/(μπf))1/2」で示されるスキンデプスδが小さくなり、電極膜37を透過する電界を発生させることが困難となる。
電極膜37を透過する電界が殆ど発生しないと、下部電極20の中央部分においてTMモードの空洞円筒共振が発生せず、処理空間におけるウエハWの中央部分に対向する部分(以下、「中央空間」という。)の電界の強度が、処理空間におけるウエハWの周縁部分に対向する部分の電界の強度よりも大きくなり、中央空間においてプラズマPZの電子密度が高くなる。その結果、ウエハWの面内におけるエッチング速度の分布が不均一になる。
また、このとき、処理空間におけるプラズマPZの電子密度分布の不均一に起因してウエハWにおいて中央部分から周縁部分へ向けて流れる直流的な電流が発生する。直流的な電流がウエハWを流れるとき、ウエハW上の半導体デバイス(以下、単に「デバイス」という。)においてゲート酸化膜(絶縁膜)42がチャージアップしてダメージを受けて劣化する。
プラズマ生成用高周波電力が供給される場合において、ウエハWの面内におけるエッチング速度の分布を均一にし、且つデバイスにおいてゲート酸化膜42の劣化を防止するには、プラズマ生成用高周波電流が電極膜37を流れるのを抑制し、該高周波電流を誘電体層21に向けて深く潜らせて電極膜37を透過する電界を発生させる必要があるが、このためには上記式(3)より、「δ/z」を大きくすればよい。また、「δ/z」を大きくするには、スキンデプスδを大きくすればよい。スキンデプスδは、上述したように「(ρ/(μπf))1/2」で表されるため、スキンデプスδを大きくするには、周波数が一定の場合、比抵抗ρの大きな電極材料を使用して電極膜37の抵抗を大きくすればよい。また、高周波電力の周波数が高いほどスキンデプスδは小さくなるので(δ∝(1/ω)=(1/2πf))、高周波電力の周波数を高くした場合には、電極膜37の構成材料として比抵抗ρのより大きな電極材料を使用すればよい。
本発明者は、処理空間におけるプラズマPZの電子密度分布の不均一を防止して、ウエハWの面内におけるエッチング速度の分布を均一にし、且つデバイスにおいてチャージアップダメージによるゲート酸化膜42の劣化を防止するためのδ/zを見出すべく、δ/zの値が異なる複数の電極膜37を準備した。そして、各電極膜37を用いてプラズマ処理装置10においてウエハWのフォトレジストにアッシングを施し、各ウエハWの面内におけるフォトレジストのエッチング速度の分布を観測し、その結果を図3のグラフに示した。以下、電極膜37の抵抗から該電極膜37の厚さの影響を取り除くべく、電極膜37の抵抗値を表面抵抗率ρで表した。表面抵抗率ρは下記式(4)で表される単位面積あたりの抵抗値を示す値であり、電極膜37を構成する電極材料の物性値(比抵抗ρ)及び該電極膜37の厚さで決まる。
ρ=ρ/z (Ω/□) … (4)
ここで用いた各電極膜37のδ/z(及びρ)は、7518(及び8.9×10Ω/□)、6711(及び2.67×10Ω/□)、297(及び1740Ω/□)、195(及び750Ω/□)、124(及び304Ω/□)、103(及び208Ω/□)、92(及び166Ω/□)、85(及び115Ω/□)、並びに47(及び35Ω/□)であった。
また、このときのアッシングでは、処理ガスとしてO単ガスを流量100sccmで上部室11a内に導入し、プラズマ生成用高周波電力の周波数を100MHzに設定し、且つその値を2000Wに設定したが、イオン引き込み用高周波電力を供給しなかった。
図3のグラフでは、横軸がウエハWの中心からの距離であり、縦軸がエッチング速度(nm/分)である。また、破線がδ/z(及び表面抵抗率)=47(35Ω/□)の場合に該当し、他の実線がδ/z(及び表面抵抗率)≧85(及び115Ω/□)の場合に該当する。
図3のグラフより、δ/zを85以上(ρを115Ω/□以上)にすれば、ウエハWの面内におけるエッチング速度の分布をほぼ均一にすることができるのが分かった。また、エッチング速度の分布をほぼ均一にできるのは、処理空間におけるプラズマPZの電子密度分布がほぼ均一であると考えられるため、δ/zを85以上(ρを115Ω/□以上)にすれば、デバイスにおいてチャージアップダメージによるゲート酸化膜42の劣化をほぼ防止することができるのが分かった。本実施の形態では、上述したエッチング速度の分布の観測結果に基づいて、δ/zを85以上(ρを115Ω/□以上)に設定する。
また、プラズマ生成用高周波電力及びイオン引き込み用高周波電力が供給される場合において、プラズマ生成用高周波電流は外側導電体部材26の表面を表皮効果によって伝播してウエハWへ到達する(図2中破線矢印で示す。)。一方、イオン引き込み用高周波電源29からの高周波電流(以下、「イオン引き込み用高周波電流」という。)は、内側導電体部材25が誘電体層21、静電チャック22や仕切部材27によって仕切られて外側導電体部材26やウエハWに直接接することがないため、表皮効果によって仕切部材27の表面及び誘電体層21の表面(又、場合によっては静電チャック22の表面)を伝播するのみであり、直接又は外側導電体部材26を介してウエハWへ向けて流れることがない(図2中実線矢印で示す)。
本発明者は、仕切部材27による内側導電体部材25及び外側導電体部材26の仕切りの効果を確認すべく、仕切部材27によって内側導電体部材25及び外側導電体部材26が仕切られた下部電極20のモデル(以下、「本発明に係る載置台のモデル」という。)と、仕切部材を有さず一体化された導電体からなる下部電極のモデル(以下、「従来技術に係る載置台のモデル」という。)を作成し、各モデルに関して複数のウエハWの抵抗率について下部電極へプラズマ生成用高周波電力及びイオン引きこみ用高周波電力を供給したときのウエハWにおける電位分布のシミュレーションを行った。本発明に係る載置台のモデルでは内側導電体部材25へイオン引きこみ用高周波電力が供給され、外側導電体部材26へプラズマ生成用高周波電力が供給された。
このとき、ウエハWの抵抗率として0.005Ωm、0.02Ωm、0.05Ωm、0.1Ωm、0.3Ωm及び0.5Ωmについてシミュレーションを行った。各シミュレーションでは、電極膜37の抵抗率が0.1Ωmに設定され、イオン引きこみ用高周波電力の出力は5000Wに設定された。
図4は、イオン引き込み用高周波電源29から供給される高周波電力の周波数が2MHzであるときにウエハの抵抗率を変化させた場合のウエハにおける電位分布のシミュレーションの結果を示すグラフであり、図4(A)は従来技術に係る載置台のモデルにおける結果を示すグラフであり、図4(B)は本発明に係る載置台のモデルにおける結果を示すグラフである。
図4(A)及び図4(B)において、ウエハWの抵抗率が0.005Ωmである場合の結果は「◇」で示され、ウエハWの抵抗率が0.02Ωmである場合の結果は「□」で示され、ウエハWの抵抗率が0.05Ωmである場合の結果は「△」で示され、ウエハWの抵抗率が0.1Ωmである場合の結果は「×」で示され、ウエハWの抵抗率が0.3Ωmである場合の結果は「■」で示され、ウエハWの抵抗率が0.5Ωmである場合の結果は「○」で示されている。
図4(A)及び図4(B)のグラフを比較すると、本発明に係る載置台のモデルにおける電位差は、従来技術に係る載置台のモデルにおける電位差の1/10以下に抑えられることが分かった。
図5は、イオン引き込み用高周波電源29から供給される高周波電力の周波数が13MHzであるときにウエハの抵抗率を変化させた場合のウエハにおける電位分布のシミュレーションの結果を示すグラフであり、図5(A)は従来技術に係る載置台のモデルにおける結果を示すグラフであり、図5(B)は本発明に係る載置台のモデルにおける結果を示すグラフである。
図5(A)及び図5(B)においても、ウエハWの抵抗率が0.005Ωmである場合の結果は「◇」で示され、ウエハWの抵抗率が0.02Ωmである場合の結果は「□」で示され、ウエハWの抵抗率が0.05Ωmである場合の結果は「△」で示され、ウエハWの抵抗率が0.1Ωmである場合の結果は「×」で示され、ウエハWの抵抗率が0.3Ωmである場合の結果は「■」で示され、ウエハWの抵抗率が0.5Ωmである場合の結果は「○」で示されている。
図5(A)及び図5(B)のグラフを比較すると、本発明に係る載置台のモデルにおける電位差は、従来技術に係る載置台のモデルにおける電位差の1/5以下に抑えられることが分かった。
これにより、下部電極20において内側導電体部材25及び外側導電体部材26を誘電体からなる仕切部材27によって仕切り、内側導電体部材25へイオン引きこみ用高周波電力を供給することによってウエハWに向けてイオン引きこみ用高周波電流が流れるのを防止してウエハWにおいて大きな電位差が生じるのを防止することができるのが分かった。
また、本発明者は、仕切部材27による内側導電体部材25及び外側導電体部材26の仕切りによって処理空間におけるプラズマの電子密度分布が変化するか否かを確認すべく、本発明に係る載置台のモデル及び従来技術に係る載置台のモデルについて処理空間におけるシース電界強度分布のシミュレーションを行った。このときも、本発明に係る載置台のモデルでは内側導電体部材25へイオン引きこみ用高周波電力が供給され、外側導電体部材26へプラズマ生成用高周波電力が供給された。また、ウエハWの抵抗率は0.02Ωmに設定され、電極膜37の抵抗率が0.1Ωmに設定された。
図6は、プラズマ生成用高周波電源28から供給される高周波電力の周波数が100MHzであるときの処理空間におけるシース電界強度分布のシミュレーションの結果を示すグラフであり、図6(A)は従来技術に係る載置台のモデルにおける結果を示すグラフであり、図6(B)は本発明に係る載置台のモデルにおける結果を示すグラフである。図6(A)及び図6(B)において、シース電界強度は、処理空間における最大のシース電界強度に対する比(シース電界強度比)で表されている。
図7は、プラズマ生成用高周波電源28から供給される高周波電力の周波数が40MHzであるときの処理空間におけるシース電界強度分布のシミュレーションの結果を示すグラフであり、図7(A)は従来技術に係る載置台のモデルにおける結果を示すグラフであり、図7(B)は本発明に係る載置台のモデルにおける結果を示すグラフである。図7(A)及び図7(B)においても、シース電界強度はシース電界強度比で表されている。
図6(A)及び図6(B)のグラフ、並びに図7(A)及び図7(B)のグラフを比較すると、本発明に係る載置台のモデルにおけるシース電界強度分布は、従来技術に係る載置台のモデルにおけるシース電界強度分布と殆ど変わらないことが分かった。
これにより、下部電極20において内側導電体部材25及び外側導電体部材26を誘電体からなる仕切部材27によって仕切り、内側導電体部材25へイオン引きこみ用高周波電力を供給するとともに、外側導電体部材26へプラズマ生成用高周波電力を供給しても処理空間におけるプラズマの電子密度分布に影響がないことが分かった。
本実施の形態に係る載置台12によれば、条件「δ/z≧85」を満たす電極膜37を有する静電チャック22を備える。スキンデプスδが大きいほど電界が電極膜37を透過し易くなるため、プラズマ生成用高周波電流が電極膜37を厚さ方向に透過して誘電体層21に向けて深く潜り易い。したがって、δ/z≧85であれば、ウエハWから潜り込むプラズマ生成用高周波電流の大部分は電極膜37を流れることなく該電極膜37を厚さ方向に透過して誘電体層21へ向けて深く潜ることができる。その結果、TMモードの空洞円筒共振を発生させて処理空間におけるプラズマの電子密度分布をほぼ均一にすることができ、ウエハWにおいて直流的な電流の発生を防止することができる。また、内側導電体部材25は、石英からなる仕切部材27によって外側導電体部材26から仕切られ、且つ誘電体層21や誘電体からなる静電チャック22によってウエハWから仕切られるので、内側導電体部材25を流れるイオン引きこみ用高周波電流が直接又は外側導電体部材26を介してウエハWへ向けて流れることがない。これにより、イオン引きこみ用高周波電流に起因してウエハWにおいて大きな電位差が生じるのを防止することができる。その結果、デバイスにおいてチャージアップダメージによるゲート酸化膜42の劣化を防止することができる。
また、本実施の形態に係る載置台12によれば、電極膜37は条件「115Ω/□ ≦ρ」を満たす。電極膜37の表面抵抗率が大きいほどプラズマ生成用高周波電流が電極膜37を流れ難くなるため、該高周波電流が該電極膜37を厚さ方向に透過して深く潜り易い。したがって、115Ω/□ ≦ρであれば、ウエハWから潜り込むプラズマ生成用高周波電流の大部分は電極膜37を流れることなく該電極膜37を厚さ方向に透過して誘電体層21へ向けて深く潜ることができ、その結果、TMモードの空洞円筒共振を発生させて処理空間におけるプラズマの電子密度分布をほぼ均一にすることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る載置台について説明する。
本実施の形態は、その構成、作用が上述した第1の実施の形態と基本的に同じであるため、重複した構成、作用については説明を省略し、以下に異なる構成、作用についての説明を行う。
図8は、本実施の形態に係る載置台の近傍の構成を概略的に示す拡大断面図である。
図8において、載置台43は、整合器30を介して外側導電体部材26に接続されるプラズマ生成用高周波電源28の代わりに整合器44を介して内側導電体部材25に接続されるプラズマ生成用高周波電源45を備える。イオン引き込み用高周波電源29からの配線とプラズマ生成用高周波電源45からの配線とは1つの配線にまとめられて内側導電体部材25に接続される。
また、仕切部材27は、プラズマ生成用高周波電源45等からの配線が内側導電体部材25に接続される位置(図中「A」で示す。)から静電チャック22に静電吸着されたウエハWに向かう方向に関する長さLが10mm以上である延伸部分27aを有する。
載置台43では、イオン引き込み用高周波電流は、載置台12と同様に、表皮効果によって仕切部材27の表面及び誘電体層21の表面(又、場合によっては静電チャック22の表面)を伝播するのみであり、直接又は外側導電体部材26を介してウエハWへ向けて流れることがない(図8中実線矢印で示す)。一方、プラズマ生成用高周波電流も仕切部材27の表面へ向かうが、仕切部材27は延伸部分27aを有するため、該延伸部分27aの誘電率に起因して波長の短縮効果が発生して仕切部材27(延伸部分27aを含む)内で誘導共振が発生する。これにより、プラズマ生成用高周波電流は仕切部材27を積極的に透過して外側導電体部材26へ流れ、さらに外側導電体部材26の表面を表皮効果によって伝播してウエハWへ到達する(図8中破線矢印で示す。)。
このとき、プラズマ生成用高周波電流の仕切部材27の透過の程度は、仕切部材27の誘電体の比誘電率によって決定される。本発明者は、プラズマ生成用高周波電流が効率よく仕切部材27を透過するための比誘電率を見出すべく、複数の比誘電率(1、5、10、50、100、130、150)について処理空間におけるシース電界強度分布のシミュレーションを行った。このときのウエハWの抵抗率は0.1Ωmに設定され、電極膜37の抵抗率が0.01Ωmに設定され、プラズマ生成用高周波電力の出力は5000Wに設定された。
図9は、仕切部材の比誘電率を変化させた場合の処理空間におけるシース電界強度分布のシミュレーションの結果を示すグラフである。
図9においても、シース電界強度はシース電界強度比で表され、仕切部材27の比誘電率が1である場合の結果は「■」で示され、仕切部材27の比誘電率が5である場合の結果は「▲」で示され、仕切部材27の比誘電率が10である場合の結果は「●」で示され、仕切部材27の比誘電率が50である場合の結果は「×」で示され、仕切部材27の比誘電率が100である場合の結果は「□」で示され、仕切部材27の比誘電率が130である場合の結果は「△」で示され、仕切部材27の比誘電率が150である場合の結果は「○」で示されている。
図9のグラフにおいて、比誘電率が10又は130であれば、シース電界強度分布はほぼ均一となり、比誘電率が50又は100であれば、シース電界強度がウエハWの中心部分において弱くなる一方、比誘電率が1、5又は150であれば、シース電界強度がウエハWの中心部分において強くなることが分かった。すなわち、比誘電率が10乃至130であれば、下部電極20の中央部分においてTMモードの空洞円筒共振が発生し、処理空間における電界の強度分布が均一になるか、若しくはウエハWの中央部分に対向する処理空間で電界の強度が弱くなる一方、比誘電率が1、5又は150であれば、下部電極20の中央部分においてTMモードの空洞円筒共振が発生せず、ウエハWの中央部分に対向する処理空間で電界の強度が強くなることが分かった。
これは、比誘電率が10乃至130であれば、プラズマ生成用高周波電流の大部分は仕切部材27を透過してウエハWに到達し、該ウエハWに沿って流れる一方、比誘電率が1、5又は150であれば、プラズマ生成用高周波電流は仕切部材27を殆ど透過せず、プラズマ生成用高周波電流がウエハWに沿って流れないためと推察された。本実施の形態では、上述した仕切部材27の比誘電率を変化させた場合の処理空間におけるシース電界強度分布のシミュレーションの結果に基づいて仕切部材27の誘電体の比誘電率を10乃至130に設定する。
本実施の形態に係る載置台43によれば、仕切部材27の誘電体の比誘電率は10乃至130であるので、プラズマ生成用高周波電流は、仕切部材27を積極的に透過して内側導電体部材25から外側導電体部材26へと流れてウエハWへ到達することができる。その後、プラズマ生成用高周波電流がウエハWに沿って流れるため、TMモードの空洞円筒共振を発生させて処理空間におけるプラズマPZの電子密度分布をほぼ均一にすることができ、ウエハWにおいて直流的な電流の発生を防止することができる。その結果、デバイスにおいてチャージアップダメージによるゲート酸化膜42の劣化を防止することができる。
また、上述した載置台43では、イオン引き込み用高周波電源29及びプラズマ生成用高周波電源45が1つの配線で内側導電体部材25に接続されるため、載置台43の構成を簡素化することができる。
なお、上述した各実施の形態では、RIEやアッシングが施される基板が半導体ウエハWであったが、RIEやアッシングが施される基板はこれに限られず、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やFPD(Flat Panel Display)等のガラス基板であってもよい。
本発明の実施の形態に係る載置台を備えるプラズマ処理装置の構成を概略的に示す断面図である。 本実施の形態に係る載置台の近傍の構成を概略的に示す拡大断面図である。 δ/zの値が異なる複数の電極膜を用いた場合の各ウエハの面内におけるフォトレジストのエッチング速度の分布を示すグラフである。 イオン引き込み用高周波電源から供給される高周波電力の周波数が2MHzであるときにウエハの抵抗率を変化させた場合のウエハにおける電位分布のシミュレーションの結果を示すグラフであり、図4(A)は従来技術に係る載置台のモデルにおける結果を示すグラフであり、図4(B)は本発明に係る載置台のモデルにおける結果を示すグラフである。 イオン引き込み用高周波電源から供給される高周波電力の周波数が13MHzであるときにウエハの抵抗率を変化させた場合のウエハにおける電位分布のシミュレーションの結果を示すグラフであり、図5(A)は従来技術に係る載置台のモデルにおける結果を示すグラフであり、図5(B)は本発明に係る載置台のモデルにおける結果を示すグラフである。 プラズマ生成用高周波電源から供給される高周波電力の周波数が100MHzであるときの処理空間におけるシース電界強度分布のシミュレーションの結果を示すグラフであり、図6(A)は従来技術に係る載置台のモデルにおける結果を示すグラフであり、図6(B)は本発明に係る載置台のモデルにおける結果を示すグラフである。 プラズマ生成用高周波電源から供給される高周波電力の周波数が40MHzであるときの処理空間におけるシース電界強度分布のシミュレーションの結果を示すグラフであり、図7(A)は従来技術に係る載置台のモデルにおける結果を示すグラフであり、図7(B)は本発明に係る載置台のモデルにおける結果を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係る載置台の近傍の構成を概略的に示す拡大断面図である。 仕切部材の比誘電率を変化させた場合の処理空間におけるシース電界強度分布のシミュレーションの結果を示すグラフである。 従来のプラズマ処理の面内均一性を向上させることが可能なプラズマ処理装置の構成を概略的に示す断面図であり、図10(A)は静電チャックが配置されていない場合であり、図10(B)は静電チャックが配置されている場合である。 従来のプラズマ処理装置の載置台の電極膜における高周波電流及びウエハにおける電位を説明するための図であり、図11(A)は高周波電流の流れを示す図であり、図11(B)はウエハにおける電位分布を示す図である。
符号の説明
W ウエハ
10 プラズマ処理装置
11 チャンバ
12,43 載置台
20 下部電極
21 誘電体層
22 静電チャック
24 絶縁部材
25 内側導電体部材
26 外側導電体部材
27 仕切部材
27a 延伸部分
28,45 プラズマ生成用高周波電源
29 イオン引き込み用高周波電源
37 電極膜

Claims (7)

  1. 基板が載置されるプラズマ処理装置用の載置台であって、
    イオン引き込み用高周波電源に接続される内側導電体部材と、
    該内側導電体部材を囲み、且つプラズマ生成用高周波電源に接続される外側導電体部材と、
    前記内側導電体部材及び前記外側導電体部材を仕切り、且つ誘電体からなる仕切部材と、
    前記基板及び前記内側導電体部材の間、並びに前記基板及び前記外側導電体部材の間に介在し、且つ誘電体からなる静電チャックと、
    前記内側導電体部材を前記静電チャックから隠すように前記静電チャック及び前記内側導電体部材の間に介在する誘電体層とを備え、
    該静電チャックは高圧直流電源に接続され、且つ以下の条件を満たす電極膜を内部に有することを特徴とするプラズマ処理装置用の載置台。
    δ/z ≧ 85 (但し、δ=(ρ/(μπf))1/2
    但し、z:前記電極膜の厚さ、δ:前記プラズマ生成用高周波電源から供給される高周波電力に対する前記電極膜のスキンデプス、f:前記プラズマ生成用高周波電源から供給される高周波電力の周波数、π:円周率、μ:前記電極膜の透磁率、ρ:前記電極膜の比抵抗
  2. 基板が載置されるプラズマ処理装置用の載置台であって、
    イオン引き込み用高周波電源に接続される内側導電体部材と、
    該内側導電体部材を囲み、且つプラズマ生成用高周波電源に接続される外側導電体部材と、
    前記内側導電体部材及び前記外側導電体部材を仕切り、且つ誘電体からなる仕切部材と、
    前記基板及び前記内側導電体部材の間、並びに前記基板及び前記外側導電体部材の間に介在し、且つ誘電体からなる静電チャックと、
    前記内側導電体部材を前記静電チャックから隠すように前記静電チャック及び前記内側導電体部材の間に介在する誘電体層とを備え、
    該静電チャックは高圧直流電源に接続され、且つ以下の条件を満たす電極膜を内部に有することを特徴とするプラズマ処理装置用の載置台。
    115Ω/□ ≦ ρ
    但し、ρ:前記電極膜の表面抵抗率
  3. 基板が載置されるプラズマ処理装置用の載置台であって、
    イオン引き込み用高周波電源及びプラズマ生成用高周波電源に接続される内側導電体部材と、
    該内側導電体部材を囲む外側導電体部材と、
    前記内側導電体部材及び前記外側導電体部材を仕切り、且つ誘電体からなる仕切部材と、
    前記基板及び前記内側導電体部材の間、並びに前記基板及び前記外側導電体部材の間に介在し、且つ誘電体からなる静電チャックと、
    前記内側導電体部材を前記静電チャックから隠すように前記静電チャック及び前記内側導電体部材の間に介在する誘電体層とを備え、
    該静電チャックは高圧直流電源に接続される電極膜を内部に有し、
    前記仕切部材の誘電体の比誘電率は10乃至130であり、
    前記電極膜は以下の条件を満たすことを特徴とするプラズマ処理装置用の載置台。
    δ/z ≧ 85 (但し、δ=(ρ/(μπf))1/2
    但し、z:前記電極膜の厚さ、δ:前記プラズマ生成用高周波電源から供給される高周波電力に対する前記電極膜のスキンデプス、f:前記プラズマ生成用高周波電源から供給される高周波電力の周波数、π:円周率、μ:前記電極膜の透磁率、ρ:前記電極膜の比抵抗
  4. 基板が載置されるプラズマ処理装置用の載置台であって、
    イオン引き込み用高周波電源及びプラズマ生成用高周波電源に接続される内側導電体部材と、
    該内側導電体部材を囲む外側導電体部材と、
    前記内側導電体部材及び前記外側導電体部材を仕切り、且つ誘電体からなる仕切部材と、
    前記基板及び前記内側導電体部材の間、並びに前記基板及び前記外側導電体部材の間に介在し、且つ誘電体からなる静電チャックと、
    前記内側導電体部材を前記静電チャックから隠すように前記静電チャック及び前記内側導電体部材の間に介在する誘電体層とを備え、
    該静電チャックは高圧直流電源に接続される電極膜を内部に有し、
    前記仕切部材の誘電体の比誘電率は10乃至130であり、
    前記電極膜は以下の条件を満たすことを特徴とするプラズマ処理装置用の載置台。
    115Ω/□ ≦ ρ
    但し、ρ:前記電極膜の表面抵抗率
  5. 前記仕切部材は前記載置される基板に向かう方向に関する長さが少なくとも10mm以上である延伸部分を有することを特徴とする請求項3又は4記載のプラズマ処理装置用の載置台。
  6. 前記プラズマ生成用高周波電源は40MHz以上の高周波電力を供給することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置用の載置台。
  7. 前記イオン引き込み用高周波電源は13.56MHz以下の高周波電力を供給することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置用の載置台。
JP2008248178A 2008-09-26 2008-09-26 プラズマ処理装置用の載置台 Pending JP2010080717A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008248178A JP2010080717A (ja) 2008-09-26 2008-09-26 プラズマ処理装置用の載置台
US12/560,865 US20100078129A1 (en) 2008-09-26 2009-09-16 Mounting table for plasma processing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008248178A JP2010080717A (ja) 2008-09-26 2008-09-26 プラズマ処理装置用の載置台

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010080717A true JP2010080717A (ja) 2010-04-08

Family

ID=42056123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008248178A Pending JP2010080717A (ja) 2008-09-26 2008-09-26 プラズマ処理装置用の載置台

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20100078129A1 (ja)
JP (1) JP2010080717A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017028092A (ja) * 2015-07-22 2017-02-02 株式会社日立ハイテクノロジーズ プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP2023010807A (ja) * 2017-09-29 2023-01-20 住友大阪セメント株式会社 静電チャック装置

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5654297B2 (ja) * 2010-09-14 2015-01-14 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
FR2985087B1 (fr) * 2011-12-21 2014-03-07 Ion Beam Services Support comportant un porte-substrat electrostatique
CN103227083B (zh) * 2012-01-31 2015-08-12 中微半导体设备(上海)有限公司 一种用于等离子体处理装置的载片台
US8911588B2 (en) * 2012-03-19 2014-12-16 Lam Research Corporation Methods and apparatus for selectively modifying RF current paths in a plasma processing system
JP6026241B2 (ja) * 2012-11-20 2016-11-16 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体
JP2017157778A (ja) 2016-03-04 2017-09-07 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置
US11069553B2 (en) * 2016-07-07 2021-07-20 Lam Research Corporation Electrostatic chuck with features for preventing electrical arcing and light-up and improving process uniformity
US10388558B2 (en) * 2016-12-05 2019-08-20 Tokyo Electron Limited Plasma processing apparatus
US10910195B2 (en) 2017-01-05 2021-02-02 Lam Research Corporation Substrate support with improved process uniformity
US11848177B2 (en) * 2018-02-23 2023-12-19 Lam Research Corporation Multi-plate electrostatic chucks with ceramic baseplates
US11398397B2 (en) 2018-11-21 2022-07-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Electrostatic chuck and plasma processing apparatus including the same

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000294543A (ja) * 1999-04-08 2000-10-20 Hitachi Ltd エッチング方法およびエッチング装置ならびに半導体装置の製造方法
WO2008018341A1 (fr) * 2006-08-10 2008-02-14 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. Dispositif de fixation électrostatique
JP2008042115A (ja) * 2006-08-10 2008-02-21 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置用の載置台及びプラズマ処理装置
JP2008042116A (ja) * 2006-08-10 2008-02-21 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置用の載置台及びプラズマ処理装置
JP2008042117A (ja) * 2006-08-10 2008-02-21 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置用の載置台及びプラズマ処理装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4472372B2 (ja) * 2003-02-03 2010-06-02 株式会社オクテック プラズマ処理装置及びプラズマ処理装置用の電極板
US20080041312A1 (en) * 2006-08-10 2008-02-21 Shoichiro Matsuyama Stage for plasma processing apparatus, and plasma processing apparatus

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000294543A (ja) * 1999-04-08 2000-10-20 Hitachi Ltd エッチング方法およびエッチング装置ならびに半導体装置の製造方法
WO2008018341A1 (fr) * 2006-08-10 2008-02-14 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. Dispositif de fixation électrostatique
JP2008042115A (ja) * 2006-08-10 2008-02-21 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置用の載置台及びプラズマ処理装置
JP2008042116A (ja) * 2006-08-10 2008-02-21 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置用の載置台及びプラズマ処理装置
JP2008042117A (ja) * 2006-08-10 2008-02-21 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置用の載置台及びプラズマ処理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017028092A (ja) * 2015-07-22 2017-02-02 株式会社日立ハイテクノロジーズ プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP2023010807A (ja) * 2017-09-29 2023-01-20 住友大阪セメント株式会社 静電チャック装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20100078129A1 (en) 2010-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010080717A (ja) プラズマ処理装置用の載置台
JP5142914B2 (ja) 載置台及びプラズマ処理装置
JP5125024B2 (ja) プラズマ処理装置用の載置台及びプラズマ処理装置
JP5317424B2 (ja) プラズマ処理装置
JP5186394B2 (ja) 載置台及びプラズマエッチング又はアッシング装置
JP5233093B2 (ja) プラズマ処理装置用の載置台及びプラズマ処理装置
KR100924855B1 (ko) 플라즈마 처리 장치용 탑재대 및 플라즈마 처리 장치
JP5606821B2 (ja) プラズマ処理装置
JP5230225B2 (ja) 蓋部品、処理ガス拡散供給装置、及び基板処理装置
US10651071B2 (en) Substrate processing apparatus and substrate removing method
US20080041312A1 (en) Stage for plasma processing apparatus, and plasma processing apparatus
JP4898718B2 (ja) 載置台及びプラズマ処理装置
US9011635B2 (en) Plasma processing apparatus
JP2008243973A (ja) プラズマ処理装置用の載置台及びプラズマ処理装置
JP2007250967A (ja) プラズマ処理装置および方法とフォーカスリング
JPH08264515A (ja) プラズマ処理装置、処理装置及びエッチング処理装置
JP4615464B2 (ja) プラズマ処理装置用電極アッセンブリ及びプラズマ処理装置
KR101898079B1 (ko) 플라즈마 처리 장치
JP2011192911A (ja) 電極及びプラズマ処理装置
JP5367000B2 (ja) プラズマ処理装置
JP5678116B2 (ja) 蓋部品、処理ガス拡散供給装置、及び基板処理装置
JP2007266436A (ja) プラズマ処理装置
JP2006093269A (ja) エッチング方法
JP2012186223A (ja) プラズマ処理装置
JP2013229150A (ja) プラズマ処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121002

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130319