JP2010080335A - 端子金具および端子金具付き電線 - Google Patents

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Abstract

【課題】電線の端末部の跳ね上がりを防止することが可能な端子金具および端子金具付き電線を提供する。
【解決手段】かしめ片33,33の接続部11側に、かしめ片33,33をかしめたときに底板部16に載置された電線20の端末部の先端に位置してその跳ね上がりを抑制可能な跳ね防止片18を設けるとともに、底板部16には、芯線22の先端を下方から覗き見可能な透孔30を設け、ワイヤバレル32で芯線22が正規の位置にかしめられているかどうかを確認する。正規の位置にかしめられていない場合には、かしめが不完全である可能性があるため、製品を不良品として排除する。
【選択図】図5

Description

本発明は、電線の端末部にかしめ付けられる端子金具および端子金具付き電線に関する。
従来より、この種の端子金具として、例えば特許文献1に記載の端子金具が知られている。この端子金具は、相手側端子と接続される接続部の後方に、電線の端末部にかしめ付けられるかしめ片が形成されてなるものである。
かしめ片は、電線の端末部の露出された芯線にかしめ付けられるものであり、その全体が芯線をかしめ付けた状態になるよう、芯線の先端を前方に突出させた位置にかしめ付けられる。
特開2004−303526公報
ところで、かしめ片を電線の端末部にかしめ付けると、芯線の先端(かしめ片から前方に突出した部分)が跳ね上がる傾向がある。そして、芯線の先端が跳ね上がっていると、例えば、以下のような問題が生じる可能性がある。端子金具の接続部の後方に、端子金具の抜け止めを図るリテーナを嵌め込む場合に、端子金具の接続部の後方(リテーナの嵌合部分)において芯線が跳ね上がっていると、この芯線により、リテーナが、正規の位置に嵌合することを邪魔される等の問題である。
さらに、近年においては、主に自動車のワイヤハーネス等の分野で従来より一般的に用いられていた銅合金からなる芯線に替えて、電線の軽量化等のためアルミニウム合金からなる芯線を用いることが多くなっている。アルミニウム合金は、銅合金に比べて酸化皮膜の除去が難しい等の理由から、接触抵抗の増大を防ぐための対策をとる必要があり、この対策の一つとして、かしめ片を、従来よりも強く芯線にかしめ付ける方法がある。しかし、従来よりも強く芯線をかしめ付けると、芯線の跳ね上がりは一層顕著になるという事情もあり、芯線の端末部の跳ね上がりを防止するための工夫が望まれていた。
このような芯線端末部の跳ね上がりを防止するには、端子金具にかしめ片の前方において芯線の先端を押さえ込む押さえ片を設けることが考えられる。しかし、単に上記のような押さえ片を設けると、今度は、次のような問題を生じてしまうため、芯線の跳ね上がりを防止する発明としては考えられないものであった。
すなわち、この種の端子金具において電線のかしめ付けを行った後には、かしめ付けが正しく行われているかどうかを確認するため、敢えて芯線の先端をかしめ片から前方に突出した状態でかしめ付け、その突出長さが規定の長さに達しているかを端子金具の上方から視認するようにしている。かしめ片から芯線が規定量以上突出していない場合には、かしめが不完全である可能性があるため、これを不良品として排除するのである。
しかるに、前述のような押さえ片をかしめ片の先方に設けると、上記の検査が不可能になってしまうのであり、これがために芯線の跳ね上がり防止用の押さえ片を設けるという着想は発明として成立し得ないとされていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線の端末部の跳ね上がりを防止しつつ電線の端末部の接続状態を確認できる端子金具および端子金具付き電線を提供することを目的とする。
本発明に係る端子金具は、相手側端子と接続される接続部と、前記接続部から後方に延びる形状をなし電線の端末部が載置される底板部と、前記底板部から突出して前記底板部に載置された前記電線の端末部にかしめ付けられるかしめ片と、前記かしめ片の前記接続部側に形成されて、前記かしめ片をかしめたときに前記底板部に載置された前記電線の端末部の前記底板部とは反対側に配され、前記電線の端末部の先端に位置してその跳ね上がりを抑制可能な跳ね防止片と、前記底板部のうち、前記かしめ片よりも接続部よりにおいて前記電線の端末部先端を覗き見可能な透孔とを有するところに特徴を有する(手段1)。
手段1によれば、電線の端末部にかしめ片をかしめ付ける際、跳ね防止片により端末部の跳ね上がりを防止しつつ透孔を介して電線の端末部の接続状態を視認することができる。特に、電線の端末部の先端が跳ね防止片により隠れて視認できない場合であっても、透孔は底板部に設けられているから、底板部側から電線の端末部の接続状態を視認することができ、好適である。
手段1に記載のものにおいて、前記跳ね防止片は、一対のかしめ片のそれぞれに設けられているところに特徴を有する(手段2)。
片側のかしめ片のみに跳ね防止片を有する場合には、広い範囲で跳ね上がりを抑制するためには、かしめ片と跳ね防止片との連結部分に負荷がかかりやすい。手段2によれば、跳ね防止片は、一対のかしめ片のそれぞれに設けられている連結部分の負荷を少なくすることが可能になる。
本発明に係る端子金具付き電線は、電線の端末部に端子金具がかしめ付けられた端子金具付き電線であって、前記端子金具は、相手側端子と接続される接続部と、前記接続部から後方に延びる形状をなし電線の端末部が載置される底板部と、前記底板部から突出して前記底板部に載置された前記電線の端末部にかしめ付けられるかしめ片と、前記かしめ片の前記接続部側に形成されて、前記かしめ片をかしめたときに前記底板部に載置された前記電線の端末部の前記底板部とは反対側に配され、前記電線の端末部の先端に位置してその跳ね上がりを抑制可能な跳ね防止片と、前記底板部のうち、前記かしめ片よりも接続部よりにおいて前記電線の端末部先端を覗き見可能な透孔とを有するところに特徴を有する(手段3)。
手段3によれば、電線の端末部にかしめ片をかしめ付ける際、跳ね防止片により端末部の跳ね上がりを防止しつつ透孔を介して電線の端末部の接続状態を視認することができる。特に、電線の端末部の先端が跳ね防止片により隠れて視認できない場合であっても、透孔は底板部に設けられているから、電線の端末部の接続状態を視認することができ、好適である。
本発明によれば、電線の端末部の跳ね上がりを防止しつつ電線の端末部の接続状態を視認することができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図5によって説明する。この実施形態では、本発明を雌側の端子金具10に適用した例を示している。
本実施形態の端子金具10は、プレス成型機によって、平板な金属板から所定の展開形状に打ち抜かれたのち、折り曲げ成形されてなる。図1に示すように、端子金具10は、相手の雄側端子(図示せず)と接続される接続部11と、その後方に順次に形成されたワイヤバレル32およびインシュレーションバレル13とを有している。以下、各構成部材において、図1の上側を上方、下側を下方、左下側(接続部11側)を前方、右上側を後方として説明する。
接続部11は、内部に弾性接触片14を備えた前後方向に長い角筒状に折り曲げ形成され、前面の開口15から相手の雄側端子のタブ(図示せず)が挿入されて弾性接触片14と接触するようになっている。
接続部11の後方には、電線20の端末部が載置される底板部16が設けられている。
底板部16は、接続部11を構成する周壁17のうち下側の下壁17U(側壁17Sの下半分及び下壁17U)から後方へ延びる前後方向に長い形状をなしている。底板部16は、長手方向に延びる(底板部16の延び方向に沿う)両側縁部16Sが、上方へ略直角に折り曲げられた形状をなしている。底板部16の両側縁部16Sの前端は、接続部11を構成する周壁17のうち短手方向に対向する一対の側壁17S(下壁17Uの短手方向の両側縁から上方に立ち上がる壁)に連なっている。底板部16の側縁部16Sの上縁16T(底板部16の両側縁)は、接続部11の上下方向の略中央に位置している。
ワイヤバレル32は、接続部11から所定寸法だけ後方に離間した位置に設けられている。ワイヤバレル32は、底板部16に載置された電線20の端末部のうち絶縁被覆23の端部から突出する芯線22にかしめ付けられるものである。ワイヤバレル32は、展開形状では、図2に示すように、底板部16の両側縁から一対のかしめ片33,33(かしめ片33,33が本発明の「かしめ片」に相当する)が両側方に突出した形状をなしている。一対のかしめ片33,33は、前後方向の同位置に設けられている。また、図1に示すように、ワイヤバレル32は、折り曲げ成形後であって電線20にかしめられる前の状態では、両かしめ片33,33が対向して起立した形状をなしている。ワイヤバレル32は、一対のかしめ片33,33の突出端部がそれぞれ底板部16側に屈曲されて芯線22に食い込むようにかしめられる。
インシュレーションバレル13は、ワイヤバレル32から後方に離間した位置に設けられている。インシュレーションバレル13は、底板部16に載置された電線20の絶縁被覆23にかしめ付けられるものである。インシュレーションバレル13は、ワイヤバレル32と同様、展開形状では、図2に示すように、底板部16の両側縁から一対のかしめ片13A,13Aが両側方に突出した形状をなし、折り曲げ成形後であって電線20にかしめられる前の状態では、図1に示すように、両かしめ片13A,13Aが対向して起立した形状をなしている。
ワイヤバレル32の一対のかしめ片33,33の前側には、跳ね防止片18,18が一体に設けられている。
この跳ね防止片18は、図2に示すように、前後方向に長い長方形状であって、かしめ片33の前端33A(接続部側の縁)から前方に突出しており、その厚みは、かしめ片33の厚みとほぼ同じとなっている。
跳ね防止片18は、前後方向には、跳ね防止片18の先端18Aが接続部11の後端11Bとかしめ片33の前端33Aとの略中央部に位置する長さとなっており、幅方向には、かしめ片33の突出部分の略中央位置(かしめ片33の基端部33Cとかしめ片33の突出端部33Bとの中間部)に形成されている。
さて、底板部16には、芯線22の先端を下方から覗き見可能な透孔30が貫通形成されている。
透孔30は、底板部16を上下に貫通するものであり、その形は幅方向(図2の上下方向)に長い長方形状であって、その幅(幅方向の端部30B,30D)が底板部16のうちの略直角に折り曲げられる部分(図2の一点鎖線で示す位置16A。芯線22が載置される幅)までとなっている。
また、透孔30の前後方向の位置は、かしめ片33の前端33Aよりも接続部11よりの位置、即ち、接続部11の後端11Bとかしめ片33の前端33Aとの間に入る位置である。より詳しくは、透孔30の前後方向の位置は、透孔30の接続部11側の面30Aが跳ね防止片18のほぼ先端18Aに位置し、透孔30のかしめ片33側の面30Cが跳ね防止片18のほぼ中間部に位置するようになっている。
次に、電線20の端末部に端子金具10を接続する作業について説明する。ここでは、電線20が、アルミ電線20である場合について説明する。アルミ電線20は、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の多数本の素線21を撚り合わせた芯線22を、絶縁被覆23で覆ってなるものである。アルミ電線20の端末部は、絶縁被覆23が剥離され、芯線22が露出している。
まず、アルミ電線20の端末部を、インシュレーションバレル13からワイヤバレル32にかけて挿入し、底板部16に載置した状態にする。このとき、アルミ電線20の端末部を、絶縁被覆23の端末部がインシュレーションバレル13の両かしめ片13A,13Aの間に挿入され、芯線22の露出部分がワイヤバレル32の両かしめ片33,33の間に挿入され、かつ、芯線22の先端がワイヤバレル32よりも前側に突出する位置に配置する。
次に、図示しないアンビルおよびクリンパを用いてインシュレーションバレル13およびワイヤバレル32を順にかしめ付ける。インシュレーションバレル13は、絶縁被覆23の外周に巻き付いてかしめられる。
ワイヤバレル32をかしめ付けるクリンパは、かしめ片33,33を押さえ付けて芯線22に圧着させる圧着部と、跳ね防止片18,18を押えて跳ね防止片18,18の立ち上がりを規制する立ち上り規制部とを有している。クリンパの圧着部と立ち上がり規制部とは一体に設けられ、それぞれアンビルとの対向面が異なる形状をなして凹む凹部を有している。
クリンパの圧着部の凹部は、円弧面が2つ並んだ形状をなし、クリンパをアンビル側へ押し付けたときに、一対のかしめ片33,33の突出端部を屈曲させて芯線22に食い込ませるようになっている。そして、クリンパの圧着部の凹部は、ワイヤバレル32をかしめ付けて芯線22を圧縮可能な形状をなしている。
クリンパは、圧着部がワイヤバレル32をかしめ付けて芯線22を所定量圧縮させる位置まで、アンビル側へ押し付けられるようになっている。芯線22の圧縮量は、ワイヤバレル32と芯線22との接触荷重が十分に大きくなって接触抵抗が低下し、かつ十分な固着力を得ることが可能な量に設定されている。なお、本実施形態では、芯線22は、アルミニウム製またはアルミニウム合金製であるから、芯線22の酸化皮膜を破壊するために、従来の銅製または銅合金製の芯線にワイヤバレル32をかしめ付ける場合に比べて高圧縮する設定とされている。
クリンパの立ち上り規制部の凹部は、クリンパをアンビル側へ押し付けたときに、かしめ片33,33に一体に設けられた跳ね防止片18,18が上方へ立ち上がろうとすることを規制しつつ、跳ね防止片18,18を芯線22の上側に倒すことが可能な形状に設定されている。さらに、クリンパの立ち上り規制部の凹部は、ワイヤバレル32のかしめ付けに伴って跳ね上がろうとする芯線22の先端により跳ね防止片18,18が下方から押されて立ち上がろうとすることを規制可能で、かつ芯線22の上側に倒れ込んだ跳ね防止片18,18が芯線22を押さえ付けたときに、跳ね防止片18,18よりも先方に突出した芯線22の先端が跳ね上がらないような押圧力を発揮する形状に設定されている。
そして、アンビルおよびクリンパでワイヤバレル32をかしめ付けると、一対のかしめ片33,33はクリンパの圧着部に押え付けられて、突出端部が、それぞれ下側(底板部16側)に屈曲して芯線22の上面の幅方向略中央位置に食い込んでいく。また、跳ね防止片18,18は、クリンパの立ち上り規制部により上方への立ち上がりを規制されつつ、芯線22の上側(底板部16とは反対側)へ倒れ込んでいき、芯線22の上側に被さって底板部16と対向する姿勢になる(図3および図5参照)。このとき、ワイヤバレル32のかしめ力によって、芯線22のうちワイヤバレル32から前方に突出した部分(芯線22の先端部)が跳ね上がろうとするけれども、芯線22の先端部の上側には跳ね防止片18,18が被さるから、芯線22の上方への跳ね上がりが規制される。こうして、端子金具10は、芯線22の先端部を跳ね上がらせることなく、アルミ電線20に接続される。
また、ワイヤバレル32の後端部は、末広がりのラッパ状に成形され、いわゆるベルマウス12Bが形成される。このベルマウス12Bを形成することで、芯線22のうちワイヤバレル32にかしめられる部分の端部における断面変化は緩やかになり、電線20の振動等に起因して生じる応力の集中を緩和することができる。本実施形態では、ワイヤバレル32の前端部にはベルマウス12Bが設けられていないけれども、この部分は、後方がワイヤバレル32にかしめ付けられているから電線20の振動等の影響をそれほど受けないので、ベルマウス12Bを設けずとも不利にはならない。
そして、ワイヤバレル32を芯線22にかしめ付けた後、図4に示すように、透孔30を介して底板部16の下方側から芯線22が見えるか否かを確認する。透孔30から芯線22が見える場合には、芯線の先端がかしめ片から前方に突出した状態(突出長さが規定の長さに達した状態)でかしめ付けられている。即ち、ワイヤバレル32は正規の位置(ワイヤバレル32が前後方向の全長にわたり芯線22をかしめ付ける位置)にかしめられている。一方、芯線22が見えない場合には、かしめ片から芯線が規定量以上突出していない。即ち、正規の位置にかしめられていない。この場合には、かしめが不完全である可能性があるため、製品を不良品として排除する。
上記のように構成された本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
かしめ片33,33の前側の縁には、かしめ片33,33をかしめると電線20の端末部の上側に配されて電線20の端末部の跳ね上がりを抑制可能な跳ね防止片18,18が一体に設けられている。したがって、電線20の端末部の露出された芯線22にかしめ片33,33をかしめ付ける際、芯線22の先端の跳ね上がりを防止することができる。また、跳ね防止片18,18は、かしめ片33,33のかしめ付けに伴って芯線22の上方に配されるから、例えばかしめ片33,33をかしめる作業と、跳ね防止片18,18を折り曲げる作業とを別々に行う場合に比べて工程数を減らすことができる。
さらに、本実施形態では、電線の接続状態を端子金具10の上方から確認しようとしても電線の端末部の先端が跳ね防止片18,18により隠れてしまい上方からは十分に視認することができない。しかし、透孔30が底板部16に設けられているから、端子金具10の下方側から透孔30を介して電線の端末部の先端を視認でき、電線の端末部の接続状態を確認することができる。
また、跳ね防止片18,18は、一対のかしめ片33,33のそれぞれに設けられている。ここで、片側のかしめ片33のみに跳ね防止片を有する場合のように広い範囲で跳ね上がりを抑制するためには、かしめ片と跳ね防止片との連結部分に負荷がかかりやすい。しかし、本実施形態によれば、跳ね防止片は、一対のかしめ片のそれぞれに設けられているため、連結部分の負荷を少なくすることが可能になる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、本発明を、一対のかしめ片33,33を有する端子金具10に適用したが、これに限らず、本発明は、例えば、芯線に巻き付く一のかしめ片のみを有する端子金具にも適用することができる。
(2)上記実施形態では、跳ね防止片18,18は、両方のかしめ片33,33に跳ね防止片が設けられているが、これに限らず、一対のかしめ片のうち一方のかしめ片のみに設けるようにしてもよい。この場合には、上記した実施形態の2つの跳ね防止片18,18を合わせた大きさの跳ね防止片とし、この跳ね防止片をいずれか一方のかしめ片に連結すればよい。
また、上記実施形態では、一対のかしめ片33,33が、前後方向の同位置に設けられている端子金具10に適用したが、これに限らず、本発明は、例えば、一対のかしめ片が前後方向にずれて設けられている端子金具にも適用することができる。このときには、前後のかしめ片のうち前側のかしめ片に、跳ね防止片を一体に設けるようにすればよい。
(3)上記実施形態では、アルミ電線20の端末部に端子金具10を接続する場合について説明したが、これに限らず、例えば銅製または銅合金製の芯線を有する電線の端末部に端子金具10を接続してもよく、この場合においても上記と同様の効果を得ることができる。
(4)透孔30は、長方形状としたが、芯線の先端部を視認できるのであれば、円形や楕円形等の他の形状でもよい。
(5)透孔30は、底板部16の中央部側に設けられ、下方から芯線の先端部を視認することとしたが、底板部16の側縁部16Sに幅方向に貫通する透孔を設け、側方から芯線の先端部を視認するようにしてもよい。
本実施形態にかかる端子金具の斜視図 端子金具の展開形状の一部を表す図 端子金具付き電線の上面図 端子金具付き電線の下面図 端子金具付き電線の側面の一部を側断面で表した図
符号の説明
10…端子金具
11…接続部
16…底板部
18…跳ね防止片
20…電線
30…透孔
33…かしめ片

Claims (3)

  1. 相手側端子と接続される接続部と、
    前記接続部から後方に延びる形状をなし電線の端末部が載置される底板部と、
    前記底板部から突出して前記底板部に載置された前記電線の端末部にかしめ付けられるかしめ片と、
    前記かしめ片の前記接続部側に形成されて、前記かしめ片をかしめたときに前記底板部に載置された前記電線の端末部の前記底板部とは反対側に配され、前記電線の端末部の先端に位置してその跳ね上がりを抑制可能な跳ね防止片と、
    前記底板部のうち、前記かしめ片よりも接続部よりにおいて前記電線の端末部先端を覗き見可能な透孔とを有する端子金具。
  2. 前記跳ね防止片は、一対のかしめ片のそれぞれに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の端子金具。
  3. 電線の端末部に端子金具がかしめ付けられた端子金具付き電線であって、
    前記端子金具は、
    相手側端子と接続される接続部と、
    前記接続部から後方に延びる形状をなし電線の端末部が載置される底板部と、
    前記底板部から突出して前記底板部に載置された前記電線の端末部にかしめ付けられるかしめ片と、
    前記かしめ片の前記接続部側に形成されて、前記かしめ片をかしめたときに前記底板部に載置された前記電線の端末部の前記底板部とは反対側に配され、前記電線の端末部の先端に位置してその跳ね上がりを抑制可能な跳ね防止片と、
    前記底板部のうち、前記かしめ片よりも接続部よりにおいて前記電線の端末部先端を覗き見可能な透孔とを有することを特徴とする端子金具付き電線。
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