JP2010080230A - 有機elデバイス製造装置及び成膜装置並びに真空内配線・配管機構 - Google Patents

有機elデバイス製造装置及び成膜装置並びに真空内配線・配管機構 Download PDF

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Abstract

【課題】
アウトガスや配管の疲労損傷の問題を払拭できる、あるいは、真空排気の必要のない真空内配線・配管機構を有する信頼性の高い有機ELデバイス製造装置及び成膜装置を提供することである。
【解決手段】
本発明は、複数の真空チャンバと、前記複数の真空チャンバ内のうち少なくとも一つの真空チャンバ内に移動部を有し、蒸着材料を基板に蒸着する有機ELデバイス製造装置あるいは成膜装置において、前記中空のリンク内に前記移動部への配線または流体を流す配管のうち少なくとも一方を敷設し、一端を大気に開放し、他端を前記移動部に接続した真空内配線・配管機構を有することを特徴とする
【選択図】図4

Description

本発明は、有機ELデバイス製造装置及び成膜装置並びに真空内配線・配管機構に係わり、特に真空チャンバの真空維持、流体漏洩防止に好適な有機ELデバイス製造装置及び成膜装置並びに真空内配線・配管機構に関する。
有機ELデバイスを製造する有力な方法として真空蒸着法がある。真空蒸着工程などの真空を利用する機構において、その真空チャンバ中に繰り返し移動する機構を有し、且つその移動体に配線、配管を施す必要がある。その場合、大気中で使用するような一般的な動的結束具(ex.ケーブルベア)などを用いて真空中に暴露することは、(1)配線の被覆材質からのアウトガスの問題や、(2)配管疲労に損傷が発生する流体漏洩の恐れなど、の理由から、通常難しいとされている。特に有機ELデバイス製造装置は、水漏洩に対してデリケートであり、再度所定の真空度を得るのに時間がかかる。この課題に対する従来技術としては下記のものがある。
特許文献1は、移動装置を磁気によって大気側から駆動することによってモータのリード線や信号線等を真空チャンバ内に引き回さないようにすることを開示している。
特許文献2は、配線や配管を柔軟性の高い樹脂性の配管で覆い、被覆配管内を真空排気することを開示している。
特開2001-297967号公報 特開2004-274889号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法は、流体配管には適用できない。また、特許文献2に開示された発明は、次のような課題がある。まず、第一に、被覆配管に樹脂を使用しているためにアウトガスの問題を完全に払拭できない。第二に、配線に樹脂を使用しているために被覆配管内を真空排気する必要がある。第三に高速移動する移動体に適用した場合、被覆配管の疲労損傷の問題を払拭できない。
従って、本発明の第一の目的は、アウトガスや配管の疲労損傷の問題を払拭できる信頼性の高い真空内配線・配管機構を提供することである。
また、本発明の第二の目的は、真空排気の必要のない真空内配線・配管機構を提供することである。
さらに、本発明三の目的は、本発明の真空内配線・配管機構を使用することによって、信頼性の高い有機ELデバイス製造装置及び成膜装置を提供することである。
上記目的を達成するために、複数の真空チャンバと、前記複数の真空チャンバ内のうち少なくとも一つの真空チャンバ内に移動部を有し、蒸着材料を基板に蒸着する有機ELデバイス製造装置あるいは成膜装置において、中空のリンクで構成し、前記中空のリンク内に前記移動部への配線または流体を流す配管のうち少なくとも一方を敷設し、一端を大気に開放し、他端を前記移動部に接続した真空内配線・配管機構を有することを第1の特徴とする。
また、上記目的を達成するために、第1の特徴に加え、前記リンクの可動部、移動体への接続部及び大気への接続部を真空シールすることを第2の特徴とする。
また、上記目的を達成するために、第1の特徴に加え、前記リンクは錆び難くアウトガスが少ない金属製であることを第3の特徴とする。
さらに、上記目的を達成するために、第1の特徴に加え、前記移動体は、前記蒸着材料を蒸発する蒸発源を移動させる移動体であることを第4の特徴とする。
また、上記目的を達成するために、前記移動体は前記基板を載置した位置から蒸着位置に移動する移動体であり、前記配管は前記基板を冷却する前記移動体上の冷却部に流体を供給・回収する配管であることを第5の特徴とする請求項1に記載の有機ELデバイス製造装置。
また、上記目的を達成するために、中空のリンク内に配線または流体を流す配管のうち少なくとも一方を敷設するものであって、前記リンクの可動部及び前記リンクの両端のうち少なくとも一端を真空シールするシール部を有する真空内配線・配管機構を第6の特徴とする。
本発明によれば、アウトガスや配管の疲労損傷の問題を払拭できる信頼性の高い真空内駆動装置を提供することである。
また、本発明によれば、真空排気の必要のない真空内駆動装置を提供することである。
さらに、本発明によれば、信頼性の高い有機ELデバイス製造装置または成膜装置を提供することである
発明の第1の実施形態を図1から図7を用いて説明する。有機ELデバイス製造装置は、単に発光材料層(EL層)を形成し電極で挟むだけの構造ではなく、陽極の上に正孔注入層や輸送層、陰極の上に電子注入層や輸送層をなど様々な材料が薄膜としてなる多層構造を形成したり、基板を洗浄したりする。図1はその製造装置の一例を示したものである。
本実施形態における有機ELデバイス製造装置100は、大別して処理対象の基板6を搬入するロードクラスタ3、前記基板6を処理する4つのクラスタ(A〜D)、各クラスタ2間又はクラスタとロードクラスタ3あるいは次工程(封止工程)との間の設置された6つの受渡室4から構成されている。
ロードクラスタ3は、前後に真空を維持するためにゲート弁10を有するロード室31と前記ロード室31から基板6(以下、単に基板という)を受取り、旋回して受渡室4aに基板6を搬入する搬送ロボット5Rからなる。各ロード室31及び各受渡室4は前後にゲート弁10を有し、当該ゲート弁10の開閉を制御し真空を維持しながらロードクラスタ3あるいは次のクラスタ等へ基板を受渡する。
各クラスタ(A〜D)は、一台の搬送ロボット5を有する搬送チャンバ2と、搬送ロボット5から基板を受取り、所定の処理をする図面上で上下に配置された2つの処理チャンバ1(第1の添え字a〜dはクラスタを示し、第2の添え字u、dは上側下側を示す)を有する。搬送チャンバ2と処理チャンバ1の間にはゲート弁10が設けてある。
図2は、搬送チャンバ2と処理チャンバ1の構成の概要を示す。処理チャンバ1の構成は処理内容によって異なるが、真空で発光材料を蒸着しEL層を形成する真空蒸着チャンバ1buを例にとって説明する。図3は、そのとき搬送チャンバ2bと真空蒸着チャンバ1buの構成の模式図と動作説明図である。図2における搬送ロボット5は、全体を上下に移動可能(図3の矢印59参照)で、左右に旋回可能な3リンク構造のアーム57を有し、その先端には基板搬送用の櫛歯状ハンド58を上下二段に2本有する。1本ハンドの場合は、基板を次の工程に渡すための回転動作、前の工程から基板を受取るための回転動作、及びこれに付随するゲート弁の開閉動作が搬入出処理の間に必要だが、上下二段にすることによって、片方のハンドに搬入する基板を持たせ、基板を保持していない方のハンドで真空蒸着チャンバから基板の搬出動作をさせた後、連続して搬入動作を行なうことができる。
2本ハンドにするか1本ハンドにするかは要求される生産能力によって決める。以後の説明では、説明を簡単にするために1本ハンドで説明する。
一方、真空蒸着チャンバ1buは、大別して発光材料を蒸発させ基板6に蒸着させる蒸着部7と、基板6の必要な部分に蒸着させるアライメント部8と、及び搬送ロボット5と基板の受渡しを行い、蒸着部7へ基板6を移動させる処理受渡部9からなる。アライメント部8と処理受渡部9は右側Rラインと左側Lラインの2系統設ける。
処理受渡部9は、搬送ロボット5の櫛歯状ハンド58と干渉することなく基板6を受渡し可能とする櫛歯状ハンド91と、前記櫛歯状ハンド91上にあり基板6を固定して載置し、その基板6を旋回させて直立にし、アライメント部8に移動する基板旋回手段93を有する。前記固定する手段としては、真空中であることを考慮して静電吸着や機械的クランプ等の手段を用いる。
図4はこの基板旋回手段93を詳細に示し、基板旋回手段93に本発明の真空内配線・配管機構を適用した第1の実施例を示した図である。基板旋回手段93は、基板6を載置する載置台93Dと、蒸着時に基板6を冷却する冷却ジャケット93Jと、基板6、載置台93D及び冷却ジャケット93Jを一体となって回転させアライメント部8のシャドウマスク81に接触可能とする基板旋回駆動部93Bから構成されている。冷却ジャケット93Jには冷却水管43,44が敷設されている。また、基板旋回駆動部93Bは、大気側に設けられた旋回用モータ93Mと、旋回用モータ93Mにより歯車93H1、93H2を介して矢印Aの方向に旋回する中空の第1リンク41と、第1リンク41に第1リンクの中空部と連続した中空部を持つように固定され、前記冷却ジャケット93Jの側面部に沿うよう設けられた第2リンク42を有する。なお、第1リンクは真空蒸着チャンバ1buの側壁に設けられた真空シール部93Sに回転可能に支持されている。なお、旋回用モータ93Jは大気側にもうけられた制御装置60で制御される。
本実施例における真空内配線・配管機構40は、上記第1リンク41及び第2リンク42から構成され、その中空部には、冷却ジャケット93Jに冷却水を流すために、供給用43と回収用44の冷却水配管が配設されている。各リンクは錆に強く十分な強度を持つ金属、例えばステンレス、アルミニウムで構成され、第1リンク41の中空部の駆動前モータ93M側は大気に開放されている。前記2本の冷却水配管は、一般的に大気中で使用されている柔軟性を有する材料で構成するか、金属性で構成し、リンク内で可撓部を有しないように第1リンク41及び第2リンク42で形成される形であるL字状に配管し、可撓部は大気側に設ける。後者を用いればより疲労損傷に少ない配管を構成できる。また、万が一冷却水が冷却水配管43、44から漏洩しても大気側に排水されように、前記真空蒸着チャンバ1buの側壁での接続部を冷却ジャケット93Jでの接続部より低くしている。
本実施例の真空内配線・配管機構40の実施例によれば、一端を大気に開放し、多端を移動部に接続したリンク機構の中空部に配管を設け、前記リンク機構の回転部は真空シールされ、真空側から完全に遮断しているので、万が一、冷却水配管から漏水しても真空側に漏水することがなく、またリンク機構の中空部を真空にする必要もない。さらに、リンク機構をステンレスあるいはアルミニウムで構成しているのでアウトガスの発生もない。また、真空内配線・配管機構が基板旋回駆動部の一部を構成しているので全体としてシンプルな構成にできる。
アライメント部8は、図5に示すマスク81M、フレーム81Fからなるシャドウマスク81と基板上のアライメントマーク84によって基板6とシャドウマスク81との位置合せをするアライメント駆動部83とを有する。
図6は、蒸着部7の構成を示し、真空内配線・配管機構の第2の実施例を示す図である。第6図(b)は、第6図(a)において矢印Bの方向から見た図である。蒸着部7は、蒸発部71をレール76上に沿って上下方向に移動させる上下駆動手段72、蒸発部71をレール75上に沿って左右のアライメント部間移動する左右駆動ベース74(図3参照)、真空内配線・配管機構50を有する。
上下駆動手段72は、大気側に設けられた駆動モータ72M、同モータ72Mにより回転駆動され、シール部72Sに真空シールされた回転部72C、回転部72Cに固定され、回転部72Cに同期して回転するボールネジ72P、蒸発部71に固定され、ボールネジ72Pの回転により蒸発部71を上下させるナット72K及び前記上下時に蒸発部71のレール76上走行を案内する案内ガイド72Gから構成される。
蒸発部71は真空雰囲気にあり、複数個の蒸発源71a〜e(個数は必要により決定)を有し、各蒸発源71a〜eは内部に発光材料である蒸着材料71Z、前記蒸着材料を加熱するヒータ71H、蒸発温度を検知する温度センサ71Sを有し、前述した制御装置50は、温度センサ71Sの出力を見て安定した蒸発速度が得るようにヒータ71Hを制御する。図3の引出し図に示すように、蒸発部71には複数の蒸発源71a〜eの穴73がライン状に並んでおり、蒸着材料71Zはその穴からら蒸発する構造となっている。必要によっては、蒸着膜の特性を向上させるために添加剤も同時に加熱して蒸着する。この場合、蒸発源と一対若しくは複数の蒸発源と上下に平行に並べて蒸着する。
真空内配線・配管機構50は、一端が真空蒸着チャンバ1buの壁に回転可能で大気雰囲気に開放にされた状態で固定された中空の第1リンク51、一端が前記第1リンク51の他端に回転可能に接続され、他端が蒸着部71に回転可能に固定された中空の第2リンク52で構成されたリンク構造を有する。各回転部は後述する図7に示すような機構により真空シールされている。各リンクは錆に強く十分な強度を持つ金属、例えばステンスアルミニウムで構成され、中空のリンク内には、前述したヒータ71Hへの電圧線及び温度センサ71Sの信号線などの配線54が敷設されている。蒸着源71と第2リンクの接続部には、前記配線54を中継するフィードスルー55が設けられている。真空内配線・配管機構50は、蒸発部71に上下移動に伴い両リンクの接続部53が上下し、前記信号線、電圧線の配線を安定して目的位置に接続した状態を維持することが可能である。
図7は、真空シールの一例を示し、リンク51とリンク52との接続部53の真空シールの構成を示した図である。接続部53には、リンク51がリンク52に対してクロスローラベアリング53Pにより回転し、パッキン(Oリング)53P及びガスケット(Oリング)53Gで真空シールされた中空の回転部53Kある。この機構により、真空側と完全に遮断され、中空部に配線54を通すことが可能である。
本実施例の真空内配線・配管機構50によれば、接続部が移動してもリンク機構でその移動を吸収し、回転部がシールされたステンレス製のリンクで真空領域から完全に遮断しているので、例え、配線からアウトガスが発生しても真空側にアウトガスが漏洩することがなく、またリンク機構内を真空にする必要ない。さらに、リンク機構をステンレスあるいはステンレスで構成しているのでアウトガスの発生もない。
図8は、このような構成によって処理チャンバ1の処理フローを示した図である。本実施形態での処理の基本的な考え方は、基板の蒸着面を上面にして搬送し、上面搬送された基板6を垂直にたてて、アライメント部8に搬送し、蒸着する。搬送時基板6の下面が蒸着面であるならば反転する必要があるが、上面が蒸着面であるので垂直にたてるだけでよい。
また、蒸着する工程と、処理チャンバ1への基板搬入出工程等のその他工程とは所要時間が略同じであり、本実施形態ではそれぞれ約1分である。そこで、本実施形態での処理の他の基本的な考え方は、一方のラインで蒸着して間に、他方のラインでは基板を搬入出し、位置合せをし、蒸着する準備を完了させることである。この処理を交互に行なうことによって、蒸発源中の材料が無駄に蒸発している時間を減少させることができる。
その処理フローを図3を参照しながら図7を用いて詳細に説明する。図3において基板6が存在するところは実線で示す。
まず、Rラインにおいて、基板6Rを搬入し、基板6Rを垂直に立ててアライメント部8Rに移動し、基板6とシャドウマスク81との位置合せを行なう(StepR1からStepR3)。このとき、垂直に立てて直ぐに位置合せを行なうために、蒸着面を上にして基板6を搬送する。位置合せは、図3の引出し図に示すように、CCDカメラ86で撮像し、基板6に設けられたアライメントマーク84がマスク81M設けられた窓85の中心にくるように、シャドウマスク81Rを前記アライメント駆動部83で制御することによって行なう。本蒸着が赤(R)を発光させる材料であるならば、図4に示すようにマスク81MのRに対応する部分に窓があいており、その部分が蒸着されることになる。その窓の大きさは色によって異なるが平均して幅50μm、高さ150μm程度である。マスク81Mの厚さは40μmであり、今後さらに薄くなる傾向がある。
位置合せが終了したら、蒸発部71をRライン側に移動させ(StepR4)、その後ライン状の蒸発部71を上又は下に移動させて蒸着する(StepR5)。Rライン蒸着中に、LラインではRラインの同様にStepL1からStepL3の処理を行なう。すなわち、他の基板6Lを搬入し、当該基板6Lを垂直に立ててアライメント部8Lに移動し、シャドウマスク81Lとの位置合せを行なう。Rラインの基板6Rの蒸着を完了すると、蒸発部71はLラインに移動し(StepL4)、Lラインにある基板6Lを蒸着する(StepL5)。このとき蒸発部71がRラインの蒸着領域から完全に出る前に、基板6Rがアライメント部8Rから離れると、不必要に蒸着される可能性があるので、完全に出た後に、基板6Rの処理チャンバ1からの搬出動作を開始し、その後新たな基板6Rの準備に入る。前記不必要な蒸着を避けるためにラインの間に仕切り板11を設ける。なお、図3は、StepR4及びStepL1の状態を示している。即ち、Rラインでは蒸着を開始し、Lラインでは真空蒸着チャンバ1buに基板を搬入した状態である。
その後、上記フローを連続して行なうことにより、本実施形態によれば、蒸発部7の移動時間を除いて無駄に蒸着材料を使用することなく蒸着することができる。前述したように必要な蒸着時間とその他処理時間は約1分であり、蒸発部71の移動時間を5秒とすれば、従来は1分の無駄な蒸着時間が本実施形態では5秒に短縮できる。
また、上記本実施形態によれば、図5に示すように真空蒸着チャンバ1buの処理基板1枚の処理サイクルは実質的に蒸着時間+蒸発部71の移動時間となり、生産性を向上させることができる。前述の条件で処理時間を評価すれば、従来の2分に対し、本発明では1分5秒となり、チャンバひとつあたりの生産性を約2倍に向上できる。
上記実施形態では、一つの処理装置の中に一つの蒸着部7に対してアライメント部8L、処理受渡部9からなる2系統の処理ラインを設けた。例えば、蒸着時間30秒で、その他の処理時間が1分ならば、一つの処理装置の中に一つの蒸着部7に対して処理ラインを3系統設けても同様に大きな効果を得ることができる。
以上の説明した実施形態によれば、本実施例で示した真空内配線・配管機構を使用することによって、信頼性の高い有機ELデバイス製造装置を提供することができる。
上記の実施形態の説明では、2箇所における真空内配線・配管機構を説明した。その他にも適用できる箇所があり、本発明を適用可能である。例えば、図3において隣接するアライメント部に蒸着源を移動させるには、壁と第1リンクとの間に第1リンクと第2リンクからなる同様な構成のリンク機構を設ければよい。あるいは、蒸着速度を検出するために水晶モニター(図示せず)がある。水晶モニターは蒸発源71の移動に伴い移動する必要があり、かつ恒温に保つ必要がある。その場合、同様なリンク構成で水などの流体を供給・回収することができる。
上記の実施形態は全て基板6の蒸着面を上にして搬送する場合について説明した。その他の基板の搬送方法としては、蒸着面を下にして搬送する方法、基板をケース等に入れて立てて搬送する方法がある。
しかしながら、上記の真空内配線・配管機構の基本的な考え方は、搬送方法には関係ないので、搬送方法の如何に関わらず本発明を適用できる。
また、上記説明では有機ELデバイスを例に説明したが、有機ELデバイスと同じ背景にある蒸着処理をする成膜装置および成膜方法にも適用できる。
本発明の実施形態である有機ELデバイス製造装置を示す図である。 本発明の実施形態である搬送チャンバ2と処理チャンバ1の構成の概要を示す図である。 本発明の実施形態である搬送チャンバと処理チャンバの構成の模式図と動作説明図である。 本発明の真空内配線・配管機構の第1の実施例を示す図である。 シャドウマスクを示す図である 本発明の真空内配線・配管機構の第2の実施例を示す図である。 真空シールの一例を示し、接続部53における真空シールを示した図である。 本発明の実施形態である処理チャンバ1の処理フローを示した図である。
符号の説明
1:処理チャンバ 1bu:真空蒸着チャンバ
2:搬送チャンバ 3:ロードクラスタ
4:受渡室 5:搬送ロボット
6:基板 7:蒸着部
8:アライメント部 9:処理受渡部
10:ゲート弁 11:仕切り板
31:ロード室 40,50:真空内配線・配管機構
60:制御装置 41、42、51,52:リンク
43,44:冷却水配管 54:配線
71:蒸発源 100:有機ELデバイスの製造装置
A〜D:クラスタ。

Claims (12)

  1. 複数の真空チャンバと、前記複数の真空チャンバ内のうち少なくとも一つの真空チャンバ内に移動部を有し、蒸着材料を基板に蒸着する有機ELデバイス製造装置において、
    中空のリンクで構成し、前記中空のリンク内に前記移動部への配線または流体を流す配管のうち少なくとも一方を敷設し、一端を大気に開放し、他端を前記移動部に接続した真空内配線・配管機構を有することを特徴とする有機ELデバイス製造装置。
  2. 前記リンクの可動部、移動体への接続部及び大気への接続部を真空シールすることを特徴とする請求項1に記載の有機ELデバイス製造装置。
  3. 前記リンクは錆び難くアウトガスが少ない金属製であることを特徴とする請求項1に記載の有機ELデバイス製造装置。
  4. 前記金属はステンレスまたはアルミニウムであること特徴とする請求項3に記載の有機ELデバイス製造装置。
  5. 前記移動体は、前記蒸着材料を蒸発する蒸発源を移動させる移動体であることを特徴とする請求項1に記載の有機ELデバイス製造装置。
  6. 前記移動体は前記基板を載置した位置から蒸着位置に移動する移動体であり、前記配管は前記基板を冷却する前記移動体上の冷却部に流体を供給・回収する配管であることを特徴とする請求項1に記載の有機ELデバイス製造装置。
  7. 前記移動体は前記基板への蒸着速度を検出するセンサを移動する移動体であり、前記配管は前記センサを恒温に保つ流体を供給・回収する配管であることを特徴とする請求項1に記載の有機ELデバイス製造装置。
  8. 複数の真空チャンバと、前記複数の真空チャンバ内のうち少なくとも一つの真空チャンバ内に移動部を有し、蒸着材料を基板に蒸着する成膜装置において、
    中空のリンクで構成し、前記中空のリンク内に前記移動部への配線または流体を流す配管のうち少なくとも一方を敷設し、一端を大気に開放し、他端を前記移動部に接続した真空内配線・配管機構を有することを特徴とする成膜装置。
  9. 前記リンクの可動部、移動体への接続部及び大気への接続部を真空シールすることを特徴とする請求項8に記載の成膜装置。
  10. 前記リンクは錆び難くアウトガスが少ない金属製であることを特徴とする請求項8に記載の成膜装置。
  11. 中空のリンク内に配線または流体を流す配管のうち少なくとも一方を敷設するものであって、前記リンクの可動部及び前記リンクの両端のうち少なくとも一端を真空シールするシール部を有することを特徴とする真空内配線・配管機構。
  12. 前記リンクは錆び難くアウトガスが少ない金属製であることを特徴とする請求項11に記載の真空内配線・配管機構。
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