JP2010078461A - 位置検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】位置検出装置において、内挿精度をさらに向上させることである。
【解決手段】回転軸1には、アブソリュートコード板18が固着され、アブソリュート位置センサ19により、電気信号のアブソリュート信号ABSに変換され、アブソリュート位置変換処理部17へ出力する。アブソリュート位置変換処理部20では、内挿演算器17からの高精密な位置信号IPと、アブソリュート信号ABSを信号処理した粗なアブソリュート位置とを合成し、高精密なアブソリュート位置を示すアブソリュート位置信号Pを出力する。オフセット補正処理部35では、2相の信号DC,DSから、オフセット補正値記憶器32が出力したアブソリュート位置IPに対応したオフセット補正値COF(P),SOF(P)が、それぞれ補正される。
【選択図】図1

Description

本発明は、測定変位に対して波長λのピッチで正弦波状に変化する90度位相の異なる2相の信号を出力とする位置センサからの出力信号を位置情報に変換する位置検出装置に関する。
従来、工作機械の円テーブル等の回転軸では、サーボモータにウォームギア等の減速機を組み合わせた駆動方式が使用されていた。しかし、減速機を用いた駆動方式では、バックラッシュによる精度悪化の問題や回転速度向上に限界があった。このため、最近では高精度化高速化が容易なビルトインモータを組み込んだダイレクトモータ駆動方式が、回転軸に使用されるようになってきた。工作機械の円テーブル等では、これまでも位置制御フィードバック用として高精度な位置検出装置が使用されていた。これらの位置検出装置では、位置検出精度を向上させるために、測定変位に対して短いピッチで正弦波状に変化する90度位相の異なる2つの変位信号を出力する位置センサが使用されていた。その理由としては、2つの信号を内挿処理して得られるピッチ内の分割精度(以降内挿精度と呼ぶ)が悪くても、短いピッチであれば実際の位置検出精度に影響する内挿精度の割合が小さくなるためである。
ところが、このような位置検出装置では、高速に軸回転すると、出力信号の周波数が高くなり過ぎるため、高い回転速度で使用できるものがなかった。このため、高速回転が容易なダイレクトモータ駆動方式の回転軸では、位置検出装置によって高速性能が制約を受けていた。このような背景から、測定変位に対応して長いピッチの信号を出力する位置センサでも、内挿精度が向上可能な位置検出装置が望まれていた。
図5は従来の位置検出装置を示す図である。また、図6は、図5の信号処理回路29の内挿処理動作を示すブロック図である。図5において回転軸1に固定されたロータ21は、外周部に波長λ=10度のピッチで1回転内に36個の凹凸を有する磁性体からできている。また、ロータ21の36個ある凸部の一つには、原点を示す磁性体から成る突起22が固定されている。また、ロータ21の外周面に近接する側には、測定対象(モータ)の非回転部に固定されたプリント基板23が配置され、プリント基板23には、正弦波状の導体パターンから成る2種類の検出コイル24と検出コイル25と、原点を示すロータ21上の突起22を検出する検出コイル26とが形成されている。また、プリント基板23の裏側には100kHzの交流電流I・SIN(200000πt)を励磁コイル28に流すことにより、交流励磁磁束をロータ21側へ発生する電磁石27が配置されている。
このような構成の位置センサでは、回転軸1が回転すると、ロータ外周部の凹凸によるリラクタンス変化により、交流磁束の大きさが変化し、検出コイル24と検出コイル25では、それぞれ回転変位θの余弦値と正弦値に振幅変調された起電圧SC,SSが発生する。これらの信号は、信号処理回路29に入力され、それぞれ増幅器3,4によって信号AC,ASとして増幅され出力される。図5の例では励磁信号の周波数は100KHzであり、回転軸1の回転角をθ、出力信号の振幅をGとすると、信号AC,ASは次の式(1)、式(2)で表すことができる。
AC=G・COS(36θ)SIN(200000πt) ・・・・(1)
AS=G・SIN(36θ)SIN(200000πt) ・・・・(2)
これらの信号AC,ASは、タイミングコントローラ5からの励磁信号に同期して出力される周期10μSのパルス信号TIMによって、それぞれAD変換器6,7によりSIN(200000πt)=1となるタイミングでサンプリングかつデジタル化され、それぞれ数値DC,DSに変換される。したがって数値DC,DSはそれぞれ下記式(3)、式(4)のように表すことができる。
DC=G・COS(36θ) ・・・・(3)
DS=G・SIN(36θ) ・・・・(4)
以上から、図5に示した位置検出装置内の位置検出センサでは、測定変位の波長λ(10度)のピッチで正弦波状に変化する90度位相の異なる2相の信号を出力しているとみなすことができる。
ロータ21や検出コイル24,25の設置状態や信号増幅器等特性バラツキによって、上記デジタル化された2相の信号DC,DSには、オフセット電圧COF,SOFや、2つの信号の位相差Pや振幅比Bが含まれるため、前記式(3)、式(4)は厳密には次の式(5)、式(6)として表すことができる。
DC=G・COS(36θ)+COF ・・・・(5)
DS=B・G・SIN(36θ)+P・G・COS(36θ)+SOF ・・・・(6)
通常、2相の信号DC,DSを現信号のまま内挿処理を行うと、内挿精度が悪化してしまう。このため、図5の位置検出装置では、2相の信号DC,DSに含まれるオフセット値COF,SOFや、2つの信号の位相差や振幅比を修正する位相修正値PHJ(=P)と振幅修正値BAJ(=1/B)は、位置検出装置の製造時に予め測定し、位置検出装置に搭載した不揮発性メモリ等に記憶させ、電源投入時の位置検出開始前にそれぞれ記憶器10,11,12,13に設定される。減算器8,9では、数値DC,DSからそれぞれ記憶器10,11が記憶するオフセット修正値COF,SOFが除去され、数値DCA,DSAとなる。また、数値DSAは減算器14で、記憶器12が記憶する位相差修正値PHJと数値DCAを乗算した値が減算され、位相誤差成分が除去された数値DSBとなる。さらに、数値DSBは、乗算器16で記憶器13が記憶する振幅比修正値BAJと乗算され、数値DCAと振幅のほぼ等しい数値DSCとなる。数値DCAとDSCは、内挿演算器17で2変数を入力とする逆正接演算が行われ、回転軸1の(1/36)回転内の高精密な回転量を示す位置信号IPに変換される。
なお、実際の位置検出装置では、位置信号IPの変化を基にしたカウント処理等により、少なくとも回転軸1の1回転以上の位置データが求められ、モータ制御装置等へ出力される。また、図5では、高精密位置を検出する位置センサの他に、ロータ21上の突起22が検出コイル26に近接すると、原点を示すアブソリュート位置信号を出力するアブソリュート位置センサが備えられている。このような位置検出装置では、原点を示すアブソリュート位置信号が出力されると、インクリメンタル処理用のカウント値を記憶し、記憶値を位置のオフセットとしてインクリメンタルカウント値から減算することで、それ以降は回転軸1の1回転内の回転位置をアブソリュート位置として検出することが可能である。
また、ロータ21に特許文献1に示されるような、アブソリュートパターンを有する円板を付加し、プリント基板23にこれらのアブソリュートパターンを読み取る複数のコイルを搭載した、アブソリュート位置センサを備える位置検出装置もあり、このような位置検出装置では、起動直後からアブソリュート位置を検出させることも可能である。
また、特許文献2には、フーリエ解析を用いることで、回転位置によって変化するオフセットや振幅比や位相差を高精度に検出し、回転位置ごとに2相信号を修正することで内挿精度を向上させる技術が述べられている。
特開平4−136715号公報 特願2007−68620号
図5で示した従来の位置検出装置では、予め設定した2相の信号のオフセットや位相差や振幅比等の修正値によって、内挿精度をある程度まで改善することが可能である。しかし、内挿精度をさらに向上させようとする場合、オフセットや位相差や振幅比が回転位置で微妙に変化するため、一定の修正値で内挿精度を向上させることは困難であった。このため、特許文献2の技術等を適用することにより、回転位置によって変化するオフセットや振幅比や位相差を高精度に検出し、回転位置ごとに2相信号を修正することで内挿精度を向上させていた。
しかし、特許文献2の技術では、波長λ内で得られた2相信号の自乗和の平方根の値を高い精度でフーリエ解析するためには、λ内で少なくとも8ポイント以上のデータを得る必要があり、高速回転時には、フーリエ解析に必要なデータ数を得ることができないため、高速回転時の精度が悪化するという問題があった。また、λ分だけ可動するごとに検出したオフセットや振幅比や位相差等の値は、一つ前のλ内の領域においての最適な値となるため、検出した値が隣接する領域で必ずしも最適な値とはならなかった。そのため、位置の変化に対するオフセットや位相差や振幅比の変動量が大きな変位信号を出力するセンサでは、内挿精度が悪化するという問題があった。
本発明は,上述のような事情から成されたものであり,本発明の目的は,測定変位に対して波長λのピッチで正弦波状に変化する互いに90度位相の異なる2つの変位信号に含まれ、内挿精度を悪化させる成分を回転速度の影響を受けずに正確に除去することによって、内挿精度を向上させることにある。また、これによって、位置検出装置の高精度化と高速化を両立させることにある。
本発明に係る位置検出装置は、可動部の移動に対応して、λの波長で周期的に変化し、互いに90度位相の異なる2相の信号を出力する精密位置センサと、前記可動部のアブソリュート位置に対応するアブソリュート信号を出力するアブソリュート位置センサと、前記2相の信号と前記アブソリュート信号とに基づいて、λより長い範囲の位置を検出する位置検出装置において、前記精密位置センサが出力した前記2相の信号からそれぞれオフセットを補正するオフセット補正手段と、前記オフセット補正後の2相の信号を精密位置に変換する内挿手段と、前記精密位置と前記アブソリュート信号とに基づいて、前記可動部のアブソリュート位置を出力するアブソリュート位置変換手段と、前記アブソリュート位置に対応する前記2相の信号のオフセット補正値を予め記憶するオフセット補正値記憶手段と、を備え、前記オフセット補正手段は、前記オフセット補正値記憶手段から前記アブソリュート位置に対応する前記オフセット補正値を読み出した値に基づき、前記2相の信号からそれぞれオフセットを補正することを特徴とする。
また、本発明に係る位置検出装置において、前記オフセット補正手段は、前記精密位置と前記オフセット補正値記憶手段の値によりオフセットを修正した2相のオフセット修正後信号とに基づいて、前記2相のオフセット修正後信号に含まれるオフセット変動分を検出するオフセット変動量検出手段と、前記オフセット変動量検出手段が検出した値に基づくオフセット調整値を記憶するオフセット調整値記憶手段と、を具備し、前記オフセット補正値記憶手段から前記アブソリュート位置に対応する前記オフセット補正値を読み出した値と、前記オフセット調整値記憶手段の記憶値とにより、前記2相の信号からそれぞれのオフセットを補正することが好ましい。
また、本発明に係る位置検出装置において、前記オフセット変動量検出手段は、前記精密位置に対する前記2相のオフセット修正後信号の自乗和の平方根の値をフーリエ解析した波長λの成分に基づき、前記2相の信号の変動オフセットを検出することが好ましい。
また、本発明に係る位置検出装置において、前記オフセット変動量検出手段は、前記精密位置の変化から速度を検出する速度検出手段と、前記2相のオフセット修正後信号をそれぞれ入力とする2つの低域フイルタと、を具備し、前記速度検出手段が検出した速度に応じて、前記2つの低域フイルタの出力値を前記オフセット変動量とすることが好ましい。
また、本発明に係る位置検出装置において、前記精密位置に対する前記2相の信号の自乗和の平方根の値をフーリエ解析した波長λの成分に基づき、前記2相の信号のオフセット補正値を検出するオフセット補正値検出手段を具備し、予め定めた特定のモード時に、前記アブソリュート位置に対応するオフセット補正値検出手段が検出した2相の信号のオフセットを前記オフセット補正値記憶手段へ記録することが好ましい。
また、本発明に係る位置検出装置は、可動部の移動に対応して、λの波長で周期的に変化し、互いに90度位相の異なる2相の信号を出力する精密位置センサと、前記可動部のアブソリュート位置に対応するアブソリュート信号を出力するアブソリュート位置センサと、前記2相の信号と前記アブソリュート信号とに基づいて、λより長い範囲の位置を検出する位置検出装置において、前記精密位置センサが出力した前記2相の信号の位相差を補正する位相差補正手段と、前記位相差補正後の2相の信号を精密位置に変換する内挿手段と、前記精密位置と前記アブソリュート信号とに基づいて、前記可動部のアブソリュート位置を出力するアブソリュート位置変換手段と、前記アブソリュート位置に対応する前記2相の信号の位相差補正値を予め記憶する位相差補正値記憶手段と、を備え、前記位相差補正手段は、前記位相差補正値記憶手段から前記アブソリュート位置に対応する位相差補正位置を読み出した値に基づき、前記2相の信号の位相差を補正することを特徴とする。
また、本発明に係る位置検出装置において、前記位相差補正手段は、前記2相の信号から前記位相差補正値記憶手段の値により、位相差を修正した2相の位相差修正後信号に基づいて、前記2相の位相差修正後信号に含まれる位相差変動量を検出する位相差変動量検出手段と、前記位相差変動量検出手段が検出した位相差変動値を位相差調整値として記憶する位相差調整値記憶手段と、を具備し、前記位相差補正値記憶手段から前記アブソリュート位置に対応する位相差補正値を読み出した値と、前記位相差調整値記憶手段の記憶値とにより、前記2相の信号の位相差を補正することが好ましい。
また、本発明に係る位置検出装置において、前記位相差変動量検出手段は、前記精密位置に対する前記2相の位相差修正後信号の自乗和の平方根の値をフーリエ解析した半波長である(λ/2)の成分に基づき、変動位相差を検出することが好ましい。
また、本発明に係る位置検出装置において、前記位相差変動量検出手段は、前記精密位置の変化から求めた速度を検出する速度検出手段と、前記2相の位相差修正後信号の積を入力とする低域フイルタと、を具備し、前記速度検出手段が検出した速度に応じて、前記2つの低域フイルタの2つの出力値に基づく値を位相差変動値とすることが好ましい。
また、本発明に係る位置検出装置において、前記精密位置に対する前記2相の信号の自乗和の平方根の値をフーリエ解析した半波長である(λ/2)の成分に基づき、2相の信号の位相差補正値を検出する位相差補正値検出手段を具備し、予め定めた特定のモード時に、前記アブソリュート位置に対応する前記位相差補正値検出手段が検出した2相の信号の位相差を前記位相差補正値記憶手段へ記録することが好ましい。
また、本発明に係る位置検出装置は、可動部の移動に対応して、λの波長で周期的に変化し、互いに90度位相の異なる2相の信号を出力する精密位置センサと、前記可動部のアブソリュート位置に対応するアブソリュート信号を出力するアブソリュート位置センサと、前記2相の信号と前記アブソリュート信号とに基づいて、λより長い範囲の位置を検出する位置検出装置において、前記2相の信号の振幅比を補正する振幅比補正手段と、前記振幅比補正後の2相の信号を精密位置に変換する内挿手段と、前記精密位置と前記アブソリュート信号とに基づいて、前記可動部のアブソリュート位置を出力するアブソリュート位置変換手段と、前記アブソリュート位置に対応する前記2相の信号の振幅比補正値を予め記憶する振幅比補正値記憶手段と、を具備し、前記振幅比補正手段は、前記振幅比補正値記憶手段から前記アブソリュート位置に対応する振幅比補正値を読み出した値に基づき、前記2相の信号の振幅比を補正することを特徴とする。
また、本発明に係る位置検出装置において、前記振幅比補正手段は、前記精密位置と、振幅比補正値記憶手段との値により振幅比を修正した2相の振幅比修正後信号とに基づいて、前記2相の振幅比修正後信号に含まれる振幅比変動量を検出する振幅比変動量検出手段と、前記振幅比変動量検出手段が検出した振幅比変動量を振幅比調整値として記憶する振幅比調整値記憶手段と、を具備し、前記振幅比補正値記憶手段から前記アブソリュート位置に対応する前記振幅比補正値を読み出した値と、前記振幅比調整値記憶手段の記憶値とにより、前記2相信号の振幅比を補正することが好ましい。
また、本発明に係る位置検出装置において、前記振幅比変動量検出手段は、前記精密位置に対する前記2相の振幅比修正後信号の自乗和の平方根の値をフーリエ解析した半波長である(λ/2)の成分に基づき、前記2相の振幅比修正後信号の振幅比変動量を検出することが好ましい。
また、本発明に係る位置検出装置において、前記振幅比変動量検出手段は、前記精密位置の変化から求めた速度を検出する速度検出手段と、前記2相の振幅比修正後信号の自乗値又は絶対値を入力とする2つの低域フイルタと、を具備し、前記速度検出手段が検出した速度に応じて、前記2つの低域フイルタの出力値の比を振幅比変動量とすることが好ましい。
また、本発明に係る位置検出装置において、前記精密位置に対する前記2相の信号の自乗和の平方根の値をフーリエ解析した半波長である(λ/2)の成分に基づき、2相の信号の振幅比補正値を検出する振幅比補正値検出手段を具備し、予め定めた特定のモード時に、前記アブソリュート位置に対応する前記振幅比補正値検出手段が検出した2相の信号の振幅比を前記振幅比補正値記憶手段へ記録することが好ましい。
本発明によれば、測定変位に対して波長λのピッチで正弦波状に変化する互いに90度位相の異なる2相の信号のアブソリュート位置に対応するオフセットや位相差や振幅比の値を、例えば、特許文献2の方法により検出し、予めメモリ等の記憶手段に記憶させることができる。また、アブソリュート位置に対応した最適なオフセットや位相差や振幅比の値で、2つの変位信号を修正し、内挿処理が行われる。このため、位置の変化に対するオフセットや位相差や振幅比の変動量が大きな変位信号を出力するセンサでも、高精度な位置検出が可能である。また、高速回転時でも、アブソリュート位置に対応した最適なオフセットや位相差や振幅比の値で内挿処理が行われるため、高精度な位置検出が可能である。その他、環境が変化し、オフセットや位相差や振幅比の値が変動したとしても、その変動分に対しては、ほぼリアルタイムに修正できるため、経時変化のない高い精度の位置検出装置を実現することができる。
以下,図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明に係る実施形態における位置検出装置のブロック図である。同図で図5又は図6と同じ機能のものは同じ符号とし、その説明を省略する。また、図2は、図1のオフセット除去処理部35の動作示すブロック図である。また、図3は、図1の位相差修正処理部46の動作を示すブロック図である。また、図4は、図1の振幅比修正処理部59の動作を示すブロック図である。図3,4,5で、共通に使用されるブロックは、同一符号及び同一信号名で示す。
図1では、回転軸1には、図5と同じロータ21とアブソリュートコード板18が固着されている。また、図5の検出コイル24と検出コイル25と同様のセンサを精密位置センサ2として示している。アブソリュートコード板18のコードは、アブソリュート位置センサ19により、電気信号のアブソリュート信号ABSに変換され、アブソリュート位置変換処理部20へ出力する。アブソリュート位置変換処理部20では、内挿演算器17からの高精密な位置信号IPと、アブソリュート信号ABSを信号処理した粗なアブソリュート位置とを合成し、高精密なアブソリュート位置を示すアブソリュート位置信号Pを出力する。
半径演算器30は、高精密位置センサ部2からのデジタル信号化された2相の信号DC,DSを、それぞれ自乗した値の和の平方根を示す信号Rとして出力する。FFT処理部31では、位置信号IPの変化から(1/32)λごとの、信号Rをサンプルし、回転軸がλ可動するたびに32ポイントの信号Rについて高速フーリエ変換が行われる。FFT処理部31では、信号DC,DSのオフセット量とほぼ一致するフーリエ解析後の波長λの余弦成分と正弦成分の2倍の値をそれぞれ信号COFR,SOFRとして出力する。また、FFT処理部31では、信号DC,DSの位相差に相当するフーリエ解析後の半波長である(λ/2)の正弦成分の2倍を0次成分で除算した値を信号PHRとして出力する。また、FFT処理部31では、信号DC,DSの振幅比に相当するフーリエ解析後の半波長である(λ/2)の余弦成分を0次成分に対して加算した値と減算した値の2つの値の加算値側を減算値側で除算した値を、信号BARとして出力する。なお、位置センサ2の2相の信号SC,ACの振幅変動が小さければ、FFT処理後の0次成分は、固定値で代用しても位相差補正値や振幅比補正値を検出することが可能である。
信号COFR,SOFRと信号PHRと信号BARは、自動設定モード信号ATSETがONのときに、それぞれオフセット補正値記憶器32と、位相差補正値記憶器33と振幅比補正値記憶器34に、アブソリュート位置信号Pに対応したアドレスへ書き込まれる。なお、オフセット補正値記憶器32と、位相差補正値記憶器33と振幅比補正値記憶器34は、自動設定モード信号ATSETがONのときは、それぞれ入力信号COFR,SOFRと入力信号PHRと入力信号BARが、出力信号COF(P),SOF(P)と出力信号PH(P)と出力信号BA(P)へ直接出力されるようになっている。また、実際のデータ書き込み時のアドレスは、アブソリュート位置信号Pを遅らせた信号から書き込み時のアドレスを生成するように工夫されている。
これによって、自動設定モード信号ATSETがOFFの時は、オフセット記憶器32と、位相差記憶器33と振幅比記憶器34から、それぞれ、出力されるオフセット補正値信号COF(P),SOF(P),位相差補正値信号PH(P)や振幅比補正値信号BA(P)は、アブソリュート位置における補正値と一致するようになっている。
以上の機能によって、位置検出装置が検出対象の機械に設置された直後に、回転軸1を低速の速度で回転させ、アブソリュート位置Pに対応して自動設定モード信号ATSETを1回だけONすることにより、オフセット記憶器32と、位相差記憶器33と振幅比記憶器34へ、それぞれアブソリュート位置Pに対応する補正値を予め設定することができる。
オフセット補正処理部35では、減算器36,37により、2相の信号DC,DSから、オフセット補正値記憶器32が出力したアブソリュート位置IPに対応したオフセット補正値COF(P),SOF(P)が、それぞれ修正され、信号DCD,DSDとなる。半径演算器40では、2相信号からオフセット補正値記憶器32の値を修正したオフセット修正後の信号DCD,DSDをそれぞれ自乗した値の和の平方根が演算され信号RAとなる。FFT処理部41では、位置信号IPの変化から(1/32)λごとの、信号RAをサンプルし、ロータ21がλ分可動するたびに32ポイントの信号RAについて高速フーリエ変換が行われる。また、FFT処理部41では、フーリエ解析後の波長λの余弦成分と正弦成分の2倍の値をそれぞれ信号COFR,SOFRとして出力する。このとき、信号COFR,SOFRは、オフセット修正後の信号DCD,DSDに含まれるオフセット成分となり、オフセット補正値記憶器32の補正値を検出した時からの経時変化によるオフセット変動量とみなすことができる。
低域フイルタ42、43は、それぞれオフセット修正後の信号DCD,DSDの高域成分をカットし、信号COLP,SOLPとして出力する。回転軸1が高速回転し、信号DCD,DSDの周波数が低域フイルタ42、43のカットオフ周波数よりも十分高い周波数のときは、信号COLP,SOLPは、それぞれ、信号DCD,DSDオフセット成分と同等とみなすことができる。速度検出器45は、位置信号IPの単位時間あたりの変化から速度を検出し、一定の速度以上では、信号LPSETをONにし、オフセット調整値記憶器44に対して、低域フイルタ42、41の出力信号COLP,SOLPを記憶させ、それぞれ信号COAJ,SOAJとして出力させる。また、速度検出器45は、回転軸1が低い回転時には、信号RSETを、ロータ21がλ分可動するたびにON/OFFを繰り返し、オフセット調整値記憶器44に対して、FFT処理部41の出力信号COFR,SOFRを記憶させ、それぞれ信号COAJ,SOAJとして出力させる。減算器38,39では、オフセット修正後の信号DCD,DSDから、それぞれオフセット変動分となる信号COAJ,SOAJが減算され、信号DCE,DSEとして出力される。以上から、オフセット補正処理部35では、2信号に含まれるオフセット成分を回転速度に関係なく高精度に補正することができる。
半径演算器56では、2相信号から位相差補正値記憶器33の値により位相修正後の信号DCE,DSFをそれぞれ自乗した値の和の平方根が演算され信号RBとなる。FFT処理部57では、位置信号IPの変化から(1/32)λごとの、信号RBをサンプルし、ロータ21がλ分可動するたびに32ポイントの信号RBについて高速フーリエ変換が行われる。また、FFT処理部57では、フーリエ変換後の半波長である(λ/2)の正弦成分の2倍を0次成分で除算した値を信号PHRとして出力する。このとき、信号PHRは、位相修正後の信号DSFに含まれる信号DCEと同位相の成分の割合を示す値となる。したがって、信号PHRは、位相差補正値記憶器33の補正値を検出した時からの経時変化による位相差変動量とみなすことができる。
乗算器51では、信号DCEと信号DSFの乗算が行われ、2つの信号の相関を示す信号PXを出力する。自乗演算器52では、信号DCEの自乗演算が行われ信号CSとして出力される。低域フイルタ53、54は、それぞれ信号PX,CSの高域成分をカットし、信号PXLP,CSLPとして出力する。
また、除算器55では、信号PXLPを信号CSLPで除算した信号PHLPが出力される。以上の処理によって、回転軸1が高速回転し、信号DCE,DSFの周波数が低域フイルタ53、54のカットオフ周波数よりも十分高い周波数のときは、信号PHLPは、位相修正後の信号DSFに含まれる信号DCEと同位相の成分の割合を示す値となる。なお、信号PXLPは、信号DCEを元に生成したが、位置センサ2の2相の信号SC,ACの振幅変動が小さければ、信号PXLPを固定値としても良く、その場合は、乗算器52や低域フィルタ54は不要である。
位相差調整値記憶器58では、一定の速度以上で、信号LPSETがONとなり、除算器55の出力信号PHLPを記憶し、信号PHAJとして出力する。また、低い回転時には、信号RSETにより、位相差調整値記憶器58に対して、FFT処理部57の出力信号PHRを記憶し、信号PHLPとして出力する。乗算器49では、信号DCEと信号PHAJの乗算が行われ、信号DCCとして出力する。減算器49では、位相差修正後の信号DSFから、位相変動分となる信号DCCが減算され、信号DSGとして出力される。以上から、位相差補正処理部46では、2信号の位相差を回転速度に関係なく位相差が90度となるように高精度に位相補正することができる。
振幅比補正処理部59では、乗算器60により、オフセット補正後及び位相差補正後の信号DSGと振幅比補正値記憶器34が出力したアブソリュート位置IPに対応した振幅補正値BA(P)が乗算され、信号DSHとして出力される。これにより、信号DSH振幅は、信号DCEの振幅とほぼ同じ値となる。
半径演算器64では、2相信号から位相差補正値記憶器34の値により、振幅修正された信号DCE,DSHをそれぞれ自乗した値の和の平方根が演算され、信号RCとなる。FFT処理部65では、位置信号IPの変化から(1/32)λごとの、信号RCをサンプルし、ロータ21がλ分可動するたびに32ポイントの信号RCについて高速フーリエ変換が行われる。また、FFT処理部65では、フーリエ解析後の半波長である(λ/2)の余弦成分を0次成分に対して加算した値と減算した2つの値の加算値側を減算値側で除算した値を、信号BARとして出力する。このとき、信号BARは、振幅修正後の信号DSHと信号DCEの割合を示す値となる。したがって、信号DSHは、振幅比補正値記憶器34の補正値を検出した時からの経時変化による振幅比変動量とみなすことができる。
自乗演算器61では、信号DSHの自乗演算が行われ信号SSとして出力される。低域フイルタ62は、信号SSの高域成分をカットし、信号SSLP,として出力する。また、除算器63では、信号CSLPを信号SSLPで除算した信号BALPが出力される。以上に処理によって、回転軸1が高速回転し、信号DCE,DSHの周波数が低域フイルタ62、54のカットオフ周波数よりも十分高い周波数のときは、信号BALPは、これらの処理によって、振幅修正後の信号DSHと信号DCEの振幅の割合を示す値となる。
振幅比調整値記憶器66では、一定の速度以上では、信号LPSETをONとなった場合、除算器63の出力信号BALPを記憶し、信号BAAJとして出力する。また、低い回転時には、信号RSETにより、振幅比調整値記憶器66に対して、FFT処理部65の出力信号BARを記憶し、信号BAAJとして出力する。乗算器67では、信号DSHと信号BAAJの乗算が行われ、信号DSIとして出力する。以上から、振幅比補正処理部59では、2信号の振幅を回転速度に関係なく高精度に一致させることができる。
なお、半径演算器40,56,64やFFT処理部41,57,65は、それぞれ異なるブロックとして説明したが、オフセットや位相差や振幅比は、フーリエ解析により、完全に分離して扱えるため、一度にオフセットや位相差や振幅比を修正した2相の信号に対して、半径演算器とFFT処理部を1個で実現することも可能である。また、半径演算器30とFFT処理部31でこれらを代用することも可能である。その他、オフセット補正,位相差補正,振幅比補正を行った2相の信号DCE,DSIを半径演算器とFFT処理部30のような処理装置により、オフセット変動量、位相差変動量、振幅比変動量を検出することも可能である。この場合は、FFT処理部から出力される値は、各変動量の増加分となり、それぞれの調整記憶器の出力値に検出した値を加算することにより、オフセット変動量,位相差変動量,振幅比変動量を求めることで本発明を実現できる。
本発明に係る実施形態における位置検出装置のブロック図である。 本発明に係る実施形態におけるオフセット除去処理部のブロック図である。 本発明に係る実施形態における位相差修正処理部のブロック図である。 本発明に係る実施形態における振幅比修正処理部のブロック図である。 従来の位置検出装置を示す図である。 本発明に係る実施形態において信号処理回路の内挿動作を示すブロック図である。
符号の説明
1 回転軸、2 精密位置センサ,3,4 増幅器、5 タイミングコントローラ、6,7 AD変換器、8,9,14,36,37,48,50 減算器、10,11,12,13 記憶器、15,16,47,49,51,60,67 乗算器、17 内挿演算器、18 絶対位置コード板、19 アブソリュート位置センサ、20 アブソリュート位置変換処理部、21 ロータ、22 原点を示す突起、23 プリント基板、24,25,26 検出コイル、27 電磁石、28 励磁コイル、29 信号処理回路、30,40,56,64 半径演算器、31,41,57,65 FFT処理部、32,33,34 補正値記憶器、 35 オフセット補正処理部、 42,43,53,54,54 低域フィルタ、 44,58,66 調整値記憶器 45 速度検出部、 46 位相差補正処理部、 52,61 自乗演算器、55,63 除算器、59 振幅比補正処理部。

Claims (15)

  1. 可動部の移動に対応して、λの波長で周期的に変化し、互いに90度位相の異なる2相の信号を出力する精密位置センサと、前記可動部のアブソリュート位置に対応するアブソリュート信号を出力するアブソリュート位置センサと、前記2相の信号と前記アブソリュート信号とに基づいて、λより長い範囲の位置を検出する位置検出装置において、
    前記精密位置センサが出力した前記2相の信号からそれぞれオフセットを補正するオフセット補正手段と、
    前記オフセット補正後の2相の信号を精密位置に変換する内挿手段と、
    前記精密位置と前記アブソリュート信号とに基づいて、前記可動部のアブソリュート位置を出力するアブソリュート位置変換手段と、
    前記アブソリュート位置に対応する前記2相の信号のオフセット補正値を予め記憶するオフセット補正値記憶手段と、
    を備え、
    前記オフセット補正手段は、前記オフセット補正値記憶手段から前記アブソリュート位置に対応する前記オフセット補正値を読み出した値に基づき、前記2相の信号からそれぞれオフセットを補正することを特徴とする位置検出装置。
  2. 前記オフセット補正手段は、
    前記精密位置と前記オフセット補正値記憶手段の値によりオフセットを修正した2相のオフセット修正後信号とに基づいて、前記2相のオフセット修正後信号に含まれるオフセット変動分を検出するオフセット変動量検出手段と、
    前記オフセット変動量検出手段が検出した値に基づくオフセット調整値を記憶するオフセット調整値記憶手段と、
    を具備し、
    前記オフセット補正値記憶手段から前記アブソリュート位置に対応する前記オフセット補正値を読み出した値と、前記オフセット調整値記憶手段の記憶値とにより、前記2相の信号からそれぞれのオフセットを補正することを特徴とする請求項1記載の位置検出装置。
  3. 前記オフセット変動量検出手段は、前記精密位置に対する前記2相のオフセット修正後信号の自乗和の平方根の値をフーリエ解析した波長λの成分に基づき、前記2相の信号の変動オフセットを検出することを特徴とする請求項2記載の位置検出装置。
  4. 前記オフセット変動量検出手段は、
    前記精密位置の変化から速度を検出する速度検出手段と、
    前記2相のオフセット修正後信号をそれぞれ入力とする2つの低域フイルタと、
    を具備し、
    前記速度検出手段が検出した速度に応じて、前記2つの低域フイルタの出力値を前記オフセット変動量とすることを特徴とする請求項2記載の位置検出装置。
  5. 前記精密位置に対する前記2相の信号の自乗和の平方根の値をフーリエ解析した波長λの成分に基づき、前記2相の信号のオフセット補正値を検出するオフセット補正値検出手段を具備し、
    予め定めた特定のモード時に、前記アブソリュート位置に対応するオフセット補正値検出手段が検出した2相の信号のオフセットを前記オフセット補正値記憶手段へ記録することを特徴とする請求項1,2,3,4のいずれか1に記載の位置検出装置。
  6. 可動部の移動に対応して、λの波長で周期的に変化し、互いに90度位相の異なる2相の信号を出力する精密位置センサと、前記可動部のアブソリュート位置に対応するアブソリュート信号を出力するアブソリュート位置センサと、前記2相の信号と前記アブソリュート信号とに基づいて、λより長い範囲の位置を検出する位置検出装置において、
    前記精密位置センサが出力した前記2相の信号の位相差を補正する位相差補正手段と、
    前記位相差補正後の2相の信号を精密位置に変換する内挿手段と、
    前記精密位置と前記アブソリュート信号とに基づいて、前記可動部のアブソリュート位置を出力するアブソリュート位置変換手段と、
    前記アブソリュート位置に対応する前記2相の信号の位相差補正値を予め記憶する位相差補正値記憶手段と、
    を備え、
    前記位相差補正手段は、前記位相差補正値記憶手段から前記アブソリュート位置に対応する位相差補正位置を読み出した値に基づき、前記2相の信号の位相差を補正することを特徴とする位置検出装置。
  7. 前記位相差補正手段は、
    前記2相の信号から前記位相差補正値記憶手段の値により、位相差を修正した2相の位相差修正後信号に基づいて、前記2相の位相差修正後信号に含まれる位相差変動量を検出する位相差変動量検出手段と、
    前記位相差変動量検出手段が検出した位相差変動値を位相差調整値として記憶する位相差調整値記憶手段と、
    を具備し、
    前記位相差補正値記憶手段から前記アブソリュート位置に対応する位相差補正値を読み出した値と、前記位相差調整値記憶手段の記憶値とにより、前記2相の信号の位相差を補正することを特徴とする請求項6記載の位置検出装置。
  8. 前記位相差変動量検出手段は、前記精密位置に対する前記2相の位相差修正後信号の自乗和の平方根の値をフーリエ解析した半波長である(λ/2)の成分に基づき、変動位相差を検出することを特徴とする請求項7記載の位置検出装置。
  9. 前記位相差変動量検出手段は、
    前記精密位置の変化から求めた速度を検出する速度検出手段と、
    前記2相の位相差修正後信号の積を入力とする低域フイルタと、
    を具備し、
    前記速度検出手段が検出した速度に応じて、前記2つの低域フイルタの2つの出力値に基づく値を位相差変動値とすることを特徴とする請求項7記載の位置検出装置。
  10. 前記精密位置に対する前記2相の信号の自乗和の平方根の値をフーリエ解析した半波長である(λ/2)の成分に基づき、2相の信号の位相差補正値を検出する位相差補正値検出手段を具備し、
    予め定めた特定のモード時に、前記アブソリュート位置に対応する前記位相差補正値検出手段が検出した2相の信号の位相差を前記位相差補正値記憶手段へ記録することを特徴とする請求項6,7,8,9のいずれか1に記載の位置検出装置。
  11. 可動部の移動に対応して、λの波長で周期的に変化し、互いに90度位相の異なる2相の信号を出力する精密位置センサと、前記可動部のアブソリュート位置に対応するアブソリュート信号を出力するアブソリュート位置センサと、前記2相の信号と前記アブソリュート信号とに基づいて、λより長い範囲の位置を検出する位置検出装置において、
    前記2相の信号の振幅比を補正する振幅比補正手段と、
    前記振幅比補正後の2相の信号を精密位置に変換する内挿手段と、
    前記精密位置と前記アブソリュート信号とに基づいて、前記可動部のアブソリュート位置を出力するアブソリュート位置変換手段と、
    前記アブソリュート位置に対応する前記2相の信号の振幅比補正値を予め記憶する振幅比補正値記憶手段と、
    を具備し、
    前記振幅比補正手段は、前記振幅比補正値記憶手段から前記アブソリュート位置に対応する振幅比補正値を読み出した値に基づき、前記2相の信号の振幅比を補正することを特徴とする位置検出装置。
  12. 前記振幅比補正手段は、
    前記精密位置と、振幅比補正値記憶手段との値により振幅比を修正した2相の振幅比修正後信号とに基づいて、前記2相の振幅比修正後信号に含まれる振幅比変動量を検出する振幅比変動量検出手段と、
    前記振幅比変動量検出手段が検出した振幅比変動量を振幅比調整値として記憶する振幅比調整値記憶手段と、
    を具備し、
    前記振幅比補正値記憶手段から前記アブソリュート位置に対応する前記振幅比補正値を読み出した値と、前記振幅比調整値記憶手段の記憶値とにより、前記2相信号の振幅比を補正することを特徴とする請求項11記載の位置検出装置。
  13. 前記振幅比変動量検出手段は、前記精密位置に対する前記2相の振幅比修正後信号の自乗和の平方根の値をフーリエ解析した半波長である(λ/2)の成分に基づき、前記2相の振幅比修正後信号の振幅比変動量を検出することを特徴とする請求項12記載の位置検出装置。
  14. 前記振幅比変動量検出手段は、
    前記精密位置の変化から求めた速度を検出する速度検出手段と、
    前記2相の振幅比修正後信号の自乗値又は絶対値を入力とする2つの低域フイルタと、
    を具備し、
    前記速度検出手段が検出した速度に応じて、前記2つの低域フイルタの出力値の比を振幅比変動量とすることを特徴とする請求項12記載の位置検出装置。
  15. 前記精密位置に対する前記2相の信号の自乗和の平方根の値をフーリエ解析した半波長である(λ/2)の成分に基づき、2相の信号の振幅比補正値を検出する振幅比補正値検出手段を具備し、
    予め定めた特定のモード時に、前記アブソリュート位置に対応する前記振幅比補正値検出手段が検出した2相の信号の振幅比を前記振幅比補正値記憶手段へ記録することを特徴とする請求項11、12,13,14のいずれか1に記載の位置検出装置。
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