JP2010077240A5

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Publication number: JP2010077240A5
Application number: JP2008245733A
Authority: JP
Filing date: 2008-09-25
Publication date: 2011-10-06
Anticipated expiration: 2028-09-25

Description

即ち、本発明は、多価アルコール（Ａ）及び熱分解性カルボン酸（Ｂ）を、金属酸化物担体(ｃ１)と担持する金属元素を含む酸化物（ｃ２）とを含む固体酸触媒（Ｃ）を用いて反応させることを特徴とするポリエステルの製造方法、好ましくは前記担体（ｃ１）がジルコニア、前記酸化物（ｃ２）が三酸化モリブデンであるポリエステルの製造方法、好ましくは固体酸触媒（Ｃ）のハメットの酸度関数Ｈ₀が、Ｈ₀＝−３〜−９であることを特徴とするポリエステルの製造方法を提供するものである。

固体酸触媒（Ｃ）は、反応原料物に対して触媒作用を発揮して反応が進行する。すなわち、反応原料物である多価アルコール（Ａ）と熱分解性カルボン酸（Ｂ）とは、触媒表面上の活性サイトに吸着、反応、脱離などのプロセスを経て反応が進行することになる。担体（ｃ１）に金属酸化物（ｃ２）を担持し固体酸触媒（Ｃ）の活性サイトを形成することが好ましく、特に担体表面で触媒作用を発揮させることが好ましいことから、主に担体（ｃ１）表面に酸化物（ｃ２）を担持させることが好ましい。

固体酸触媒（Ｃ）は、固体状の触媒であり、エステル反応の原料である多価アルコール（Ａ）、熱分解性カルボン酸（Ｂ）の液相に溶解しないものである。また、固体酸触媒（Ｃ）は、必要に応じて任意の元素をさらに１種類あるいはそれ以上の種類を添加しても良い。その任意の元素としてはケイ素、アルミニウム、リン、タングステン、セシウム、ニオブ、チタン、スズ、銀、銅、亜鉛、クロム、テルル、アンチモン、ビスマス、セレン、鉄、マグネシウム、カルシウム、バナジウム、セリウム、マンガン、コバルト、ヨウ素、ニッケル、ランタン、プラセオジウム、ネオジウム、プロメチウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウムなどが挙げられる。

Claims

多価アルコール（Ａ）及び熱分解性カルボン酸（Ｂ）を、金属酸化物担体(ｃ１)と担持する金属元素を含む酸化物（ｃ２）とを含む固体酸触媒（Ｃ）を用いて反応させることを特徴とするポリエステルの製造方法。
前記熱分解性カルボン酸（Ｂ）が、シュウ酸である請求項１記載のポリエステルの製造方法
前記担体（ｃ１）がジルコニアで、前記酸化物（ｃ２）が三酸化モリブデンである固体酸触媒（Ｃ）を用いた請求項１記載のポリエステルの製造方法。
前記固体酸触媒（Ｃ）のハメットの酸度関数Ｈ₀が、Ｈ₀＝−３〜−９である請求項１記載のポリエステルの製造方法。
さらに、非熱分解性カルボン酸（Ｄ）を含む請求項１記載のポリエステルの製造方法。
前記固体酸触媒（Ｃ）の組成が、モリブデン酸ジルコニアである請求項１記載のポリエステルの製造方法。