JP2010076799A - 鋼板製コンテナの断熱方法及びその実施に適する高機能断熱シート - Google Patents

鋼板製コンテナの断熱方法及びその実施に適する高機能断熱シート Download PDF

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Abstract

【課題】 ドライコンテナの内部に伝わる二次輻射熱を低減し、反対にコンテナ周辺の温度低下に伴って生ずるコンテナ内部の結露を防止するために、コンテナ内外間の温度変化を効果的に抑制することができる鋼板製コンテナの断熱方法を提供し、併せて該断熱方法の実施に適する高機能断熱シートを提供する。
【解決手段】 ドライコンテナの後面、左右の両側面及び扉部分ならびに天井それぞれの内壁全面に対して、微小中空セラミックバルーン微粒子が分散包含せしめられたプラスチック発泡体シートの両面にアルミ箔を被着せしめた高機能断熱シートを、少なくとも4個の希土類磁石により被覆固定する。この高機能断熱シートは、微小中空セラミックバルーン微粒子を分散包含させた低熱伝導率プラスチック発泡体シートの心材と、該発泡体シートの心材の表裏に微粒子アルミ蒸着シートを介してアルミ合金箔を熱溶着し、さらに前記アルミ合金箔の各外面に対して防食コーティング面を施したものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、貨物類の保管、陸上・海上等の輸送、貯蔵、搬送等の各々の物流過程において広く使用される鋼板製コンテナの断熱方法およびかかる断熱方法の実施に適する高機能断熱シートに関する。
各種物品類を物流過程におくに際して、盗難、紛失、損傷等の不都合を防止するために、堅牢なコンテナが広く用いられている。コンテナは構成素材として、鋼板、補強材、その他鋼材、ステンレス材、アルミ合金材等の金属に加えて、床材ないし内張り材として木材・合板類、各種プラスチック材、プラスチック発泡材等が単独で、または適宜組み合わせて用いられる。通常、海上輸送、鉄道輸送、トレーラー牽引によるトラック輸送等に使用されるコンテナは、一般に、波形加工された鋼板材を基礎材として構成される。種類としては、格別の温度調整機能を備えていないドライコンテナ、冷凍・冷蔵機能を備え低温ないし一定温度範囲での輸送が可能なリーファー(REFFER)コンテナ、天井の大部分が開放され、コンテナ上部からの荷役が可能なオープントップコンテナなどがある。
ドライコンテナは、コンテナ本体も廉価であるためレンタル料ないしリース料も節減できる上、輸送コストも抑制できる。したがって、輸送にあたって耐温湿度特性が問われない貨物類に広く適用される。リーファーコンテナは温度調整が可能で、魚介類や野菜等の生鮮食品・生物、超精密機器・電子機器等の輸送用手段として適しているが、コンテナの初期コストがドライコンテナの3〜4倍にも及び、輸送の際の消費電力など運用コストも高価であるため、輸送コストが嵩む問題がある。コンテナのサイズは、10フィート、12フィート、20フィート、40フィートなどの長さの規格があり積載対象物の性質、特に耐温度特性、それぞれの輸送手段との適合性等を考慮して選択される。
物流業界におけるコンテナは、専門のコンテナ業者が所有していて、荷主、倉庫業者等が、必要に応じてレンタルないしリースのような形態で貸与を受け、所要物流業務が終了した後、返却されるような形態で運用されることが多い。したがって、コンテナは貸与を受けて使用した後、当初の状態に復して返却する必要がある。一方、一般的な運搬対象には、リーファーコンテナほどの高度な温度調節機能は要しないものの、ドライコンテナにおける極端な温度変化には対応困難であるような中間的温度特性に属する貨物類も多く存在する。
このような中間的温度特性を有する貨物類のコンテナ輸送に際して、価格および運用の面で高コストのリーファーコンテナを使用することは不経済である。そのため、ドライコンテナに何等かの断熱または防熱等の処置を施して輸送することが考えられるが、使用後は汚損や改造の痕跡を残すことなしに返還する必要がある。ドライコンテナでの簡易な断熱ないし保温のために、何等かの付加部材、例えば断熱材や保温材などを、使用後の撤去の容易性を考慮しつつ接着剤や粘着テープ類で取付ける手段が試みられている。
しかしながら、このような接着剤や粘着テープによる取付けでは、特に高温期には、積載作業、コンテナヤードでの保管、運搬過程、荷降し作業等の各過程において太陽熱による温度上昇、振動等の過酷な使用環境の影響を受けて、断熱シートが剥がれ落ちる可能性がある。コンテナは、一旦閉鎖されて物流過程に入ると内部確認も不可能なことが多いため、信頼度の高い断熱または防熱手段が求められる。さらに閉鎖されたコンテナ内部は湿度の調整も困難であり、日中から夜間への温度変化、寒冷地向けの移動などにかかわる高温から低温への温度変化に伴い、コンテナ内部の貨物に結露が生ずる可能性があり、効率のよい断熱または防熱手段が必要となる。
先行技術である特許文献1は、プラスチック段ボールにより断熱材パネルを構成し、このような断熱材パネルを組み合わせることにより断熱性コンテナを個別に形成する技術思想を開示している。この文献1では、断熱性段ボールを利用して断熱性コンテナを形成しているが、対象が小形の断熱コンテナであり、大型かつ重量の嵩む貨物に適用することは困難である。特許文献2は、パレットコンテナを覆うことによりコンテナ内部の物体に対する外部からの伝熱を抑制して、内容物に対する熱の悪影響を緩和するためのパレットコンテナカバーを開示している。ここでは断熱性素材によりコンテナ天面に適合する中央部とコンテナの前後面および左右面に相当する4面とによって、コンテナ底面を除くコンテナ全体を被覆することにより、断熱するコンテナカバーを開示している。
なお、パレットコンテナの前後面および左右面を覆う4面の隣接する合わせ代にはそれぞれが雌雄面となるマジックファスナが付加されており、被覆状態が保持し得るように構成されている。このようなパレットコンテナカバーにより個々のコンテナ周囲各面の熱抵抗が増大し、何某かの断熱効果が得られることは認められるものの、長時間にわたる断熱効果は期待できない。
特開2007−321910 特開2001−180767
本発明の課題は、ドライコンテナの内部に伝わる二次輻射熱を低減し、反対にコンテナ周辺の温度低下に伴って生じるコンテナ内部の結露を防止するために、コンテナ内外間の温度変化を効果的に抑制することができる鋼板製コンテナの断熱方法を提供し、併せて該断熱方法の実施に適する高機能断熱シートを提供することである。
請求項1に記載の発明は、ドライコンテナ10の後面、左右の両側面および扉部分ならびに天井それぞれの内壁全面に対して、微小中空セラミックバルーン微粒子が分散包含せしめられたプラスチック発泡体シート2の両面にアルミ箔4を被着せしめた高機能断熱シート1を、少なくとも4個の希土類磁石20により被覆固定することを特徴とする鋼板製コンテナの断熱方法である。
請求項2に記載の発明は、前記鋼板製コンテナの内壁全面に対して、前記高機能断熱シート1を被覆固定する希土類磁石20が、サマ・コバ(サマリウム・コバルト)磁石またはネオジウム磁石から選択されるいずれかの永久磁石であることを特徴とする鋼板製コンテナの断熱方法である。
請求項3に記載の発明は、前記希土類永久磁石20が、前記高機能断熱シート1の少なくとも4隅に、該高機能断熱シート中間層の発泡体部分内に一体化されるような埋設固定処理ないし保護材により永久磁石を被覆することにより断熱シート上に逢着固定処理のいずれかにより固定されることを特徴とする鋼板製コンテナの断熱方法である。
請求項4に記載の発明は、前記埋設固定処理が、高機能発泡体シート2の四隅の中間層部にポケット状切り込み部を形成し、該切り込み部に方形平板状の希土類磁石本体20と、該磁石の両短辺端面および背面の三面を覆うようにコンテナ内壁面に対して逆側に取付けられた継鉄22とを組合せたセットM1〜4を押入し、その後挿入部を封止する処理である、ことを特徴とする鋼板製コンテナの断熱方法である。
請求項5に記載の発明は、微小中空セラミックバルーン微粒子を分散包含させた低熱伝導率プラスチック発泡体シート2の芯材と、該発泡体シート芯材の表裏に微粒子アルミ蒸着シート3を介してアルミ合金箔4を熱溶着し、さらに前記アルミ合金箔の各外面に対して防食コーティング面5を施したことを特徴とする高機能断熱シートである。
請求項6に記載の発明は、粒径20〜40μmを主体とする微小中空セラミックバルーンの微粒体と、臭素、アンチモン、亜鉛等から選ばれた1ないし2以上の低熱伝導率物質の微粉体を配合したプラスチック発泡体シートであって、天井面への装着にあたり4隅の固定によってその中間部の垂れ下がりが所定範囲に維持し得る硬度ならびに質量を保持する低熱伝導率発泡シート2に対して、表裏両面にアルミニウム合金箔4を接着したことを特徴とする高機能断熱シートである。
本発明により特定される構成を有する鋼板製コンテナの断熱方法によれば、冷凍装置ないし冷蔵装置を装備していない、いわゆるドライコンテナの左右側面、コンテナ後面、前部扉面ならびに天井面の各内壁面全体に対して、本発明により特定される高機能断熱シートを被覆固定する。この場合の高機能断熱シートの固定は、強力な希土類磁石によって鋼板製内壁面に被覆固定するものであり、鋼板製コンテナの内壁面および天井面と高機能断熱シートとの間に形成される間隙が小さくなるように高機能断熱シートの硬度および質量が選択されている。
したがって、コンテナ外面に照射される太陽熱のコンテナ内部への輻射熱伝達を断熱シート外表面の微粒子アルミ蒸着シートおよびアルミ合金箔からなる二重層アルミ箔によって効率よく反射させると同時に、二重層アルミ箔自体の温度上昇に対しては中間に介在する微小中空セラミックバルーン微粒子ならびに低熱伝導率物質微粒子を分散包含させた低熱伝導率プラスチック発泡体シートの心材の断熱特性と相俟って大幅に低減することができる。
このような低熱伝導率プラスチック発泡体シートの装着は強力な保持力を有する希土類磁石の吸引力を利用するものであるから、目的地への輸送が完了した用済みとなった後は簡単に剥離除去され、使用済みドライコンテナに対し何等の痕跡を残さないで元の状態で返却可能である。
このように、コンテナ天井面、左右側面、前後面の金属壁面への直射日光による輻射熱は多くが反射され、各壁面を透過する輻射熱が大幅に低減される結果、コンテナ内部における二次輻射も低減される。このように二次輻射が低減されている上、積載物ができるだけ多く存在する場合、コンテナ内部における対流も少なくなり、貨物船や貨車に積載されたコンテナが長時間にわたる直射日光の照射を受けた場合であっても、コンテナ内部の温度上昇は大幅に抑制される。
その結果、従来リーファーコンテナの利用が必要と認識されていた原材料、半製品、製品を問わず多くの物品類が通常の室内保管に相当する配慮の下での常温輸送が可能となる。鋼板製のドライコンテナは、リーファーコンテナに比して断熱構造ならびに冷凍・冷蔵装置を使用しないことから製造コストが廉価である上、格別の運用コスト上昇も生じない。したがって、コンテナヤードでの待機時間、貨物船やコンテナ専用船による海上輸送の間はもとより、陸揚げ後の陸上保管の間も温度維持のための追加費用が不要であり、輸送経費の大幅な削減が可能となる。
本発明に係る鋼板製コンテナの断熱方法を実施するために必要となる高機能断熱シートは、微小中空セラミックバルーン微粒子ならびに低熱伝導率物質の微粒子を分散包含させた低熱伝導率プラスチック発泡体シートを心材とし、表裏両面に微粒子アルミ蒸着シートを内側に、そしてそれらの外側にアルミ合金箔を重ね合わせた二重層アルミ箔を被着せしめ、各二重層アルミ箔の外表面に対して防食コーティング加工を施したものである。低熱伝導率プラスチック発泡体シートに充填されている微小中空セラミックバルーン微粒子ならびに低熱伝導率物質の微粒子は、宇宙開発分野においても使用される優れた断熱効果を発揮する微小中空体であり、それ自体熱抵抗が大きい微粒子である。
このような微粒子を、ポリスチレン、ポリエチレンその他プラスチック素材に分散充填しつつ発泡処理することにより、優れた断熱効果を発揮する発泡断熱シートが得られる。これら素材による発泡断熱シートは軽量である上、発泡成形時の発泡率ならびに充填材の選択により、質量ならびに硬度の調整が可能である。例えば、この場合の硬度は、コンテナ天井面に四隅のみ固定した際に中間部の垂れ下がりが最大3〜5cm程度のような僅少範囲となるように調製することが望ましい。このような配慮のもとに調製された高機能断熱シートは、コンテナ内壁面、天井面、扉内面に被着せしめられた際に、被着の剥がれや垂れ下がり量も限定され、優れた断熱効果を発揮することが期待できる。
以下、本発明に係る鋼板製コンテナの断熱方法に関する実施の形態について添付図を参照しつつ開示する。実施例の説明に先立って、鋼板製コンテナ並びにこれを利用する輸送について説明する。鋼板製コンテナとは、貨物類の海上輸送、鉄道または貨物自動車(トレーラー)等による陸上輸送等において使用されるコンテナ類を含むものである。海上輸送ないし鉄道輸送等におけるコンテナは、貨物積載甲板やコンテナ台車上に直接積載され、季節や気象条件によって極めて過酷な環境に曝されることになる。特に高温期においては直射日光に曝される結果、閉鎖空間であるコンテナ内部は大気温度を数十度以上も超過する高温となることが知られている。
このような環境対策として、冷凍・冷蔵設備を備えたリーファーコンテナは、内壁に発泡ウレタンその他断熱材による断熱機能が付与されている。このようなリーファーコンテナは、冷凍・冷蔵設備はもとより内壁に断熱材も付加されていないドライコンテナに比して本体部分だけで3倍程度の価格差があり、さらに冷凍・冷蔵装置の費用分が上乗せされ、その上輸送中ならびに保管中における消費電力も無視できないものとなる。
常時、冷凍ないし冷蔵状態が必須である生鮮原材料や超精密電子機器等の輸送に当たっては、リーファーコンテナに頼らざるを得ない。しかし、電子・電気機器類をはじめ精密機器類やそれらの一次加工品、部品類等であって、常温保管が可能である貨物類にあっては、異常な高温にならない条件さえ満たしていれば、ドライコンテナによる輸送の可能性も拡がってくる。コンテナの鉄道輸送にあっても条件は変わらないが、特に高温期のみの輸送に際して留意すれば足りるケースも多い。しかし、船舶による海上輸送において熱帯や亜熱帯海域を航行する場合や赤道を超えて往復する場合等にあってはいずれかの海域で高温に曝される可能性があり格別の配慮が必要である。また、このコンテナが日中から夜間に移行する温度低下、さらには寒冷地通過する場合の温度低下環境下においてはコンテナ内に結露が生じることがある。
図1は、本発明に係る鋼製コンテナの断熱方法において使用することができる高機能断熱シート1の構成例を示す断面図である。主として断熱機能を発揮するのは、微小中空セラミックバルーンと臭素B、アンチモンSb、亜鉛Zn等の低熱伝導率物質の微粒子を分散配合させた高機能プラスチック発泡体シートであるが、以下高機能発泡体シート2と略記する。微小中空セラミックバルーンの平均粒径は、20〜40μm程度のものが望ましい。この高機能発泡体シート2の表裏面には微粒子アルミ蒸着シート3とアルミ合金箔シート4とが重畳された二重アルミ箔層3、4が形成されている。
これら二重アルミ箔層シート3、4のそれぞれの外表面には防食コーティング加工面5が施されていることが望ましい。このように、「二重アルミ箔層3、4−高機能発泡体シート2−二重アルミ箔層3、4」のサンドイッチ構造に形成された高機能断熱シート1は、仕上がり厚さを3.5mm〜5mm程度、好ましくは4.0mm程度に形成し、単位面積あたりの質量が過度に大きくならないように配慮することが望ましい。
このように形成された高機能断熱シート1は、表面の二重アルミ箔層のシート3、4によって外部から加わる熱線(赤外線)を効率よく反射し、かつ高機能発泡体シート2内に分散配合されている微小中空セラミックバルーン等により熱線の透過を大幅に低減するため、結果的に高い断熱性を示す。さらに、高機能発泡体シート2は、軽量であって適度な硬度に形成されており、天井面に固定する時のシートの垂れ下がりが過度に大きくならないように配慮されている。コンテナ天井と高機能断熱シート1との隙間が大きくなると、コンテナ内部に浸入する総熱線量が増大し、二次輻射熱も増大する結果、さらなるコンテナ内部温度上昇の要因となり得る可能性があるためである。
図2は、本発明に係る鋼板製コンテナの断熱方法の概念を説明するための図である。鋼板製ドライコンテナ10の天井を含む内壁の全面に接触するように高機能断熱シート1を被着固定する。このような高機能断熱シート1を内壁全面に被着固定した結果、太陽Sからの直接の輻射熱DRは、反射熱RRのようにコンテナ外部に効率よく反射せしめられ、コンテナ10内の高機能断熱シート1で覆われた内部への伝導熱が大幅に低減される。したがって、コンテナ内部での温度上昇、さらに温度上昇を助長する対流も起こり難くなり、図示されていない積載貨物に対する温度上昇も制限される。ドライコンテナの内壁全面を高機能断熱シート1で覆った場合と、格別の断熱を行わない場合との変化を観測した結果は、以下の通りであった。
実施時期:2007年9月13日(天候;晴れ)の早朝から深夜23時30分
実施方法:コンテナヤードで直射日光を受ける環境下において、高機能断熱シートで内壁全面を高機能断熱シートで覆ったドライコンテナAおよび断熱処理を施さないドライコンテナBそれぞれの天井付近に温度センサおよび湿度センサを取付け、連続的に記録した。図3は、断熱シートを施したコンテナA内部(床面)の天井下の高機能断熱シートの下方に設置された温度計ならびに湿度計により測定された温度Tおよび湿度Hの変化を示すグラフである。また図4は、断熱シートを施さないコンテナB内部(床面)における、コンテナ内部天井下の高機能断熱シートの下方に設置された温度計、湿度計ならびに露点計で測定した温度T、湿度Hおよび露点Dを測定したグラフを示す参考図である。
コンテナ 最高温度 湿度 露点温度
A断熱シート有り(図3) 38.9℃ 33.6% −
B断熱対策なし(図4) 57.5℃ 19.0% 25℃
上記の観測結果を示す図3、図4から明らかなように、温度は日の出とともに上昇してゆき、13時前後に最高温度を記録し、20時頃までに25℃程度まで逐次低下しその後ほぼ一定温度となっている。この測定結果から明らかなようにコンテナ天井付近の最高温度では、18.6度の差が生じていた。このような最高温度と最低温度との温度差が19°弱に止まる結果、夏季ないし高温域を通過する場合であっても、常温近辺の温度範囲に耐え得る貨物であれば、ドライコンテナによる輸送が十分に可能となる。
図5は、上述の高機能断熱シート1を、温度調節機能を備えていない鋼板製コンテナ、すなわち鋼板製ドライコンテナの内壁面に迅速かつ簡易に被着固定するための被着固定手段として、希土類磁石、例えばネオジウム磁石20、Mまたはサマリウム・コバルト磁石(略称;サマ・コバ磁石)を高機能断熱シート1に取付けた状態を示す平面図である。このような被着固定手段であるネオジウム磁石20、Mは、高機能断熱シート1の少なくとも四隅にネオジウム磁石M1、M2、M3およびM4として取付けられる。しかし、特に振動その他の外力、例えば海上輸送時の時化易い特定海域を通過する場合等大きな動揺が加わる可能性の高い環境において、特にコンテナの天井に被着固定する場合は、高機能断熱シート1の長辺側の各中間にそれぞれ1個のネオジウム磁石を追加的に取付けると都合が良い。
本実施例において使用したネオジウム磁石は、図6に示すように、12×27mm、厚さ約1.5mmの方形平板状の磁石本体20(図A参照)を、両短辺側が磁石厚さ分だけ曲げ加工された横長コ字状継鉄22によって両短辺端面および背面の三面を覆ったものである(図B参照)。このような継鉄22を使用することにより、両短辺側に曲げ加工された継鉄22の両端部側、すなわち吸着面であるコンテナ内壁面側に対して磁束を集中させることができ、背面側に比してより強力な吸着力を発揮させることができる。したがって、高機能断熱シート1を鋼板製ドライコンテナの内壁面に強力な磁力により強固に被着固定することができる。
本発明において使用するネオジウム磁石Mは、上述のような継鉄22を含めた厚さが約3mmで、磁石本体が12×27mmの方形である。高機能断熱シート1の所要箇所への取付け固定にあたっては、図7に示すように、高機能発泡体シート2の中間層位置にポケット状切り込み部31を形成し、当該切り込み部の内部に前記ネオジウム磁石Mを押入し、その後挿入部を熱溶着、接着剤による接着、強力粘着テープ、両面を貫通させる針止め32処理等による封止を行なうような手段が採用可能である。
また、切り込み部31への磁石Mの押入後に高機能断熱シート1の表面から適宜当て材を貼付する、あるいは縫合するものであってもよい。さらに、磁束を過度に制限することなくかつ適宜強度を有する補助材、例えば化学繊維や麻等の強靭な天然繊維単独または混紡による織布のあて布を用いてネオジウム磁石20および継鉄22のセットMを覆うように縫合固定するものであってもよい。これら磁石固定手段は、用途、耐久性、使用頻度、想定寿命等を考慮して適宜手段を選択すればよい。
本発明に係る高機能断熱シート1の使用にあたっては、貨物積載前の取付け作業、そして貨物荷下ろし後の取り外し作業が迅速かつ容易に行われなければならないことが多い。特に、外国へ輸出される貨物を対象とする場合、通関手続その他の諸手続きが必要となる上、積載担当作業者とは異なる荷下ろし作業者によって手順良く短時間で行わなければならないことがある。さらに帰路便の出航時間の問題も絡む可能性がある。かかる状況下にあっても迅速かつ正確に行うには、強力な保持力を有する希土類磁石、特にネオジウム磁石やサマリウム・コバルト磁石の利用が適しており、特に現段階で最強の永久磁石として認められているネオジウム磁石を、当該シートと一体化するように装着した高機能断熱シートは本発明の応用において最適の構成となる。なお、使用するコンテナのサイズによってはサマリウム・コバルト磁石を利用することも可能である。
冷凍・冷蔵装置を備えていないドライコンテナによって、ある程度の許容温度範囲の制限がある貨物を輸送する場合、主として太陽熱による温度上昇によって積載内容物が変質、腐敗、機能低下等の不具合を生ずる可能性が高い。本発明に係る鋼板製コンテナの断熱方法によれば、温度上昇を可能な限り制限して温度上昇を抑制することにより上述のような貨物類への影響を最小限に止めることができる。したがって、常温よりも極端な温度上昇を回避することが可能であれば、敢えて冷凍・冷蔵雰囲気による取り扱いを要しない貨物類に対する物流コストを大幅に引き下げる効果が得られ、コンテナ本体の内面に対しても何等の損傷や痕跡を残すこともない。
本発明に係る鋼板製コンテナの断熱方法によれば、高機能断熱シートによる断熱効果により鋼板製コンテナ内部の温度変化幅が上述のように抑制される。この断熱効果はコンテナ外気温が従前より低下した際にも有効に作用する。したがって、日中から夜間に掛けての外気温度の低下、さらにはコンテナが高温領域から低温領域に移動せしめられた際のコンテナ内部の急激な温度変化も抑制される。そのため、温度降下に伴う結露現象も大幅に低減され、貨物の内容に対する結露の悪影響を排除ないし低減することができる。
また、本発明に係る少なくともシートの四隅に強力な保持力を有する希土類磁石を取り付けた高機能断熱シートは、引張り強度ならびに柔軟性に優れた2層アルミ箔により重畳され、強力な希土類磁石によって固定されていることから、被着固定ならびに取り外し工程においても損傷を受け難く、多数回の繰り返し使用が可能となり、経済性にも優れた素材である。また、4ないし6個の希土類磁石固定部の一部が脱落しても、予備磁石により当て布等による応急処置が可能である上、当該部分に対する簡易な補修により本格的に復活せしめることも容易である。したがって、物流コスト低減が図れ、省エネルギーや地球温暖化対策の面からも有効である。
本発明に係る鋼板製コンテナの断熱方法を実施するに適する高機能断熱シートの構成例を示す断面模式図である。 本発明に係る鋼板製コンテナの断熱方法の原理を示す基本構成図である。 本発明に係る鋼板製コンテナの断熱方法の断熱シートを施したコンテナA内部の温湿度測定結果を示すグラフである。 断熱処理を施さないコンテナB内部(比較例)における温度、湿度および露点の測定結果を示すグラフである。 本発明に係る高機能断熱シートの構成例を示す概略平面図である。 本発明において高機能断熱シートの被着固定に使用される希土類磁石の外観図(A)ならびに継鉄との組合せ例をしめす正面図(B)である。 本発明において高機能断熱シートへの希土類磁石の取付け固定手段の構成例を示す断面図である。
符号の説明
1 高機能断熱シート
2 プラスチック発泡体シート(低熱伝導率プラスチック発泡体シート、
高機能発泡体シート)
3 微粒子アルミ蒸着シート
4 アルミ箔(アルミ合金箔シート)
5 防食コーティング加工面
10 鋼板製ドライコンテナ
20 希土類磁石本体(ネオジウム磁石本体)
22 継鉄
31 ポケット状切り込み部
32 針止め
M 希土類磁石と継鉄の組合せセット
S 太陽
DR 輻射熱
RR 反射熱

Claims (6)

  1. ドライコンテナの後面、左右の両側面および扉部分ならびに天井それぞれの内壁全面に対して、微小中空セラミックバルーン微粒子が分散包含せしめられたプラスチック発泡体シートの両面にアルミ箔を被着せしめた高機能断熱シートを、少なくとも4個の希土類磁石により被覆固定する、ことを特徴とする鋼板製コンテナの断熱方法。
  2. 前記鋼板製コンテナの内壁全面に対して、前記高機能断熱シートを、被覆固定する希土類磁石が、サマリウム・コバルト磁石またはネオジウム磁石から選択されるいずれかの永久磁石である、ことを特徴とする請求項1に記載の鋼板製コンテナの断熱方法。
  3. 前記希土類永久磁石が、前記高機能断熱シートの少なくとも四隅に、該高機能断熱シート中間層の発泡体部分内に一体化されるような埋設固定処理ないし保護材により永久磁石を被覆することにより断熱シート上に逢着固定処理のいずれかにより固定される、ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の鋼板製コンテナの断熱方法。
  4. 前記埋設固定処理が、高機能発泡体シートの四隅の中間層部にポケット状切り込み部を形成し、該切り込み部に方形平板状の希土類磁石本体と、該磁石の両短辺端面および背面の三面を覆うようにコンテナ内壁面に対して逆側に取付けられた継鉄とを組合せたセットMを押入し、その後挿入部を封止する処理である、ことを特徴とする請求項3に記載の鋼板製コンテナの断熱方法。
  5. 微小中空セラミックバルーン微粒子を分散包含させた低熱伝導率プラスチック発泡体シートの芯材と、該発泡体シート芯材の表裏に微粒子アルミ蒸着シートを介してアルミ合金箔を熱溶着し、さらに前記アルミ合金箔の各外面に対して防食コーティング面を施した、ことを特徴とする高機能断熱シート。
  6. 粒径20〜40μmを主体とする微小中空セラミックバルーンの微粒体と、臭素、アンチモン、亜鉛等から選ばれた1ないし2以上の低熱伝導率物質の微粉体を配合したプラスチック発泡体シートであって、天井面への装着にあたり4隅の固定によってその中間部の垂れ下がりが所定範囲に維持し得る硬度ならびに質量を保持する低熱伝導率発泡シートに対して、表裏両面にアルミニウム合金箔を接着した、ことを特徴とする請求項5に記載の高機能断熱シート。
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