JP2002195746A - リーファコンテナ異常報知装置 - Google Patents

リーファコンテナ異常報知装置

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JP2002195746A
JP2002195746A JP2000390247A JP2000390247A JP2002195746A JP 2002195746 A JP2002195746 A JP 2002195746A JP 2000390247 A JP2000390247 A JP 2000390247A JP 2000390247 A JP2000390247 A JP 2000390247A JP 2002195746 A JP2002195746 A JP 2002195746A
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container
monitoring
reefer
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Mitsuo Masunaga
光男 増永
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THERMO SYSTEM KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巡回監視といった方法に依存することなく、
信頼性の高いリーファコンテナの管理を可能とする。 【解決手段】 リーファコンテナ10に磁石によって着
脱可能に設置されるケースに、リーファコンテナ10の
冷凍装置101及び霜取り装置102の駆動信号と、温
度センサ103による適温信号に基づいてこのリーファ
コンテナ10の状態を監視し、異常が判定された場合に
異常の種類に応じた所定の発報を行う監視制御部202
と、前記発報によって起動され、予め登録された所定の
受信用携帯電話機30を発呼する発信機部としての発信
用携帯電話機203とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リーファコンテナ
における冷凍装置の運転状態を監視して異常発生時に外
部に報知する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶等による積荷の輸送において、積荷
が食肉、農産物あるいは水産物等のような生鮮食料品で
ある場合、その腐敗や鮮度低下を防止するために、リー
ファコンテナが用いられる。このようなリーファコンテ
ナは、庫内に冷凍装置が一体的に設けられており、庫内
温度を検出する温度センサからの検出信号に基づいて、
庫内温度が予め設定された一定の低温状態を保つよう
に、冷凍装置の運転が制御される。また、冷凍装置の冷
媒回路における蒸発器に霜が発生すると、冷却効果が損
なわれるので、適時に霜取り装置が作動して、霜を融解
させるようになっている。
【0003】このような積荷を収納したコンテナは、積
出し港では船待ちのため、また積下ろし港では陸上輸送
便待ちなどのために、港内のコンテナ埠頭で、比較的長
い期間保管される場合があり、したがって、コンテナ埠
頭での保管中においても、リーファコンテナ内は所定の
温度に維持しておかなければならない。このため、コン
テナ埠頭には、リーファコンテナの冷凍装置等に電力を
供給できるように、各リーファコンテナ設置スペース毎
に電源設備が設けられている。
【0004】また従来、各リーファコンテナには、庫内
温度等を示す表示部が設けられている。すなわち、この
表示部は、管理担当者がコンテナ埠頭内を定期的に巡回
しながら、各リーファコンテナの庫内温度等を目視で確
認するためのもので、表示温度が異常な値を示していた
ような場合は、冷凍装置の運転を適切に調整する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
コンテナ埠頭はかなり広く、大型の船舶による輸送の場
合は、コンテナ埠頭に数百個のリーファコンテナが保管
されることもあり、しかも、一日に複数回の巡回が必要
であるため、このような多数のリーファコンテナを巡回
によって管理するには膨大な労力を必要としていた。ま
た、巡回時には正常であっても、仮にその直後に異常が
発生した場合は、その異常が次の巡回時まで長時間放置
されることになり、信頼性の高い管理を行うには、頻繁
に巡回を行う必要があった。
【0006】本発明は、上記のような問題に鑑みてなさ
れたもので、その技術的課題とするところは、巡回監視
といった方法に依存せずに、信頼性の高いリーファコン
テナの管理を可能とすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
請求項1の発明に係るリーファコンテナ異常報知装置
は、リーファコンテナに着脱可能に設置されるケース
に、前記リーファコンテナに設けられた検出手段からの
信号に基づいてこのリーファコンテナの状態を監視し異
常が判定された場合に異常の種類に応じた所定の発報を
行う監視制御部と、前記発報によって起動され所定の通
信端末機を発呼する発信機部とを備える。
【0008】したがって、いずれかのリーファコンテナ
に異常が発生した場合は、このリーファコンテナに取り
付けられたリーファコンテナ異常報知装置において、監
視制御部から異常の種類に応じた所定の警報信号が出力
され、この警報信号によって所定の通信端末機が発呼さ
れる。
【0009】請求項2の発明に係るリーファコンテナ異
常報知装置は、請求項1に記載の構成において、ケース
に、監視制御部の異常判定により異常の種類に応じて駆
動される警報表示部が設けられる。
【0010】請求項3の発明に係るリーファコンテナ異
常報知装置は、請求項1に記載の構成において、監視制
御部は、リーファコンテナにおける冷凍装置及び霜取り
装置の駆動信号と、設定温度と温度センサにより検出さ
れた庫内温度との偏差が許容値である場合に出力される
適温信号によりリーファコンテナの状態を監視するもの
である。
【0011】請求項4の発明に係るリーファコンテナ異
常報知装置は、請求項1に記載の構成において、発信機
部が携帯電話機からなり、ケース内に収納される。
【0012】請求項5の発明に係るリーファコンテナ異
常報知装置は、請求項1に記載の構成において、ケース
の背面に磁石が設けられ、この磁石の磁力によってリー
ファコンテナに着脱可能に設置される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るリーファコン
テナ異常報知装置の好ましい実施の形態を、図面を参照
しながら説明する。図1はリーファコンテナ異常報知装
置の構成をリーファコンテナの構成と共に示すブロック
図、図2はリーファコンテナ異常報知装置の外観を示す
斜視図、図3はリーファコンテナ異常報知装置による管
理システムの説明図、図4はリーファコンテナ異常報知
装置の取付状態を示す概略的な正面図である。
【0014】まずリーファコンテナ10について説明す
ると、図1に示されるように、リーファコンテナ10に
は、冷凍装置101及び霜取り装置102が内蔵され、
コンテナ埠頭の電源(図示省略)に接続されることによ
り運転される。リーファコンテナ10の庫内の温度は温
度センサ103によって常時検出されており、冷凍装置
101や霜取り装置102の駆動は、予め設定された温
度になるように、温度センサ103からの検出値に基づ
いて、制御部104を介して制御されている。そして、
温度センサ103で検出された庫内温度と設定温度との
偏差が許容範囲内にある場合は、制御部104から適温
信号が出力され、また、冷凍装置101及び霜取り装置
102の駆動・停止信号が制御部104から出力され、
これらの信号は、コネクタ105を介して外部へ出力可
能となっている。
【0015】この実施の形態によるリーファコンテナ異
常報知装置20は、図2に示されるように、ケース21
を有する。このケース21は、本体部211と蓋部21
2との二つ割構造になっていて、複数のビス213で開
閉可能に組み立てられている。ケース21の正面には、
警報表示部として、適温ランプ22、霜取りランプ2
3、冷凍ランプ24、運転状態ランプ25及びアラーム
パスランプ26が設けられており、下面には運転スイッ
チ27及びアラームパススイッチ28が設けられてお
り、更に、ケース21(本体部211)の背面には複数
の永久磁石214が所定間隔で設けられている。
【0016】ケース21には、入力信号処理部201
と、監視制御部202と、発信機部としての携帯電話機
(以下、発信用携帯電話機という)203と、電源部2
04が内蔵されている。監視制御部202は入力信号処
理部201及び発信用携帯電話機203と接続され、電
源部204は監視制御部202と接続されており、入力
信号処理部201は、発信用携帯電話機203及び電源
部204と接続されている。また、入力信号処理部20
1からは、ケース21の外部へ信号ケーブル205が導
出されている。
【0017】信号ケーブル205は、リーファコンテナ
10におけるコネクタ105に接続可能となっている。
すなわちリーファコンテナ10における制御部104か
らの冷凍装置101及び霜取り装置102の駆動・停止
信号や、適温信号は、コネクタ105及びケーブル20
5を介して入力信号処理部201に入力され、更に監視
制御部202へ入力される。また、適温ランプ22、霜
取りランプ23、冷凍ランプ24は、前記適温信号及び
駆動信号がONの時に、入力信号処理部201を介して
点灯される。
【0018】監視制御部202は、入力信号処理部20
1を介して入力される冷凍装置101及び霜取り装置1
02の駆動・停止信号及び適温信号に基づいて、冷凍装
置101及び霜取り装置102の状態を監視し、異常の
発生が判定された場合に、発信用携帯電話機203に異
常の種類に応じた発呼指令を出力すると共に、運転状態
ランプ25の点滅パターン等を制御するようになってい
る。また、監視制御部202は計時手段を有し、後述す
るパワーオフアラーム発報による発呼指令の出力後、所
定の時間が経過しても運転スイッチ27がONになって
いる場合に再度発呼指令が出力されるようになってい
る。
【0019】運転状態ランプ25は、監視制御部202
により、所定の点灯あるいは点滅パターンで駆動される
ものである。運転スイッチ27は、監視制御部202と
電源部204との間に介在されており、運転スイッチ2
7をONにすることによって運転状態ランプ25が継続
的に点灯すると共に、監視制御部202が後述の通常監
視を開始するようになっている。アラームパススイッチ
28は、通常監視と後述のアラームパス監視とを切り換
えるもので、すなわちアラームパススイッチ28をON
にすることによって、アラームパスランプ26が点灯す
ると共に、監視制御部202がアラームパス監視を開始
するようになっている。
【0020】通常監視においては、パワーオフ監視、庫
内温度の適温外監視及び霜取り監視が行われる。このう
ち、パワーオフ監視は、リーファコンテナ10へ電源が
入っていないといった異常を監視するものであり、3分
間にわたって適温信号、冷凍装置101の駆動信号及び
霜取り装置102の駆動信号がONにならない場合にパ
ワーオフ異常と判定し、パワーオフアラームを発報する
ようになっている。庫内温度の適温外監視は、60分間
にわたって適温信号がOFFである場合に適温外異常と
判定し、適温外アラームを発報するようになっている。
霜取り監視は、90分間にわたって霜取り装置102の
駆動信号のON状態が継続された場合に、霜取りアラー
ムを発報するようになっている。
【0021】アラームパス監視は、上述の通常監視にお
いて適温外アラーム又は霜取りアラームが発報された
(適温外異常又は霜取り異常が発生した)リーファコン
テナ10に対し、継続してパワーオフ監視と霜取り監視
を行うものである。アラームパス監視におけるパワーオ
フ監視は、3分間にわたって適温信号、冷凍装置101
の駆動信号及び霜取り装置102の駆動信号がONにな
らない場合にパワーオフ異常と判定し、パワーオフアラ
ームを発報するようになっている。また、アラームパス
監視における霜取り監視は、通常監視における適温外ア
ラーム発報後にアラームパススイッチ28をONにして
から、90分間にわたって霜取り装置102の駆動信号
のON状態が継続されるか、あるいは通常監視における
霜取りアラーム発報後にアラームパススイッチ28をO
Nにしてから、60分間にわたって霜取り装置102の
駆動信号のON状態が継続された場合に、霜取り異常と
判定し、霜取りアラームを発報するようになっている。
【0022】発信用携帯電話機203は、ケース21の
本体部211に区画された格納スペースに格納されると
共に、面ファスナ(商品名マジックテープ)等により着
脱可能に固定されていて、監視制御部202からの起動
ケーブル206が接続されている。この発信用携帯電話
機203は、よく知られた市販のものであり、送信先の
電話機の電話番号等を指定登録する機能を有する。
【0023】すなわち、図2に示されるビス213を取
り外してケース21の蓋部212を開くことによって、
発信用携帯電話機203をケース本体部211内の格納
スペースから取り出し、例えば図3に示されるように、
特定の監視担当者が所持している携帯電話機(以下、受
信用携帯電話機という)30の電話番号などを登録する
ことができる。そして発信用携帯電話機203は、監視
制御部202の発報時の動作指令によって起動し、登録
された受信用携帯電話機30を、外部通信網Nを介して
発呼するものである。
【0024】一方、受信用携帯電話機30も、よく知ら
れた市販のものが用いられる。この受信用携帯電話機3
0には、リーファコンテナ異常報知装置20の発信用携
帯電話機203によって呼び出された場合に、ディスプ
レイに、発信元である発信用携帯電話機203からの着
信番号が表示されるが、この着信番号のほか、対応する
リーファコンテナ異常報知装置20の名称(認識番号な
ど)が表示されるように設定することもできる。
【0025】図3に示されるように、コンテナ埠頭に
は、多数のリーファコンテナ10が並べて保管される。
上記構成のリーファコンテナ異常報知装置20を用いて
これらのリーファコンテナ10を監視するには、図4に
示されるように、まず、各リーファコンテナ10の正面
のコーナポスト11にリーファコンテナ異常報知装置2
0を取り付ける。通常、リーファコンテナ10のコーナ
ポスト11は鋼材等からなるため、リーファコンテナ異
常報知装置20は、ケース21の背面に設けられた永久
磁石214の吸着力によって、容易に、かつ強固に取り
付けることができる。また、各リーファコンテナ異常報
知装置20の信号ケーブル205は、リーファコンテナ
10に設けられたコネクタ105に接続する。なお、予
め各リーファコンテナ異常報知装置20内の発信用携帯
電話機203には、先に説明したような手順で、異常通
知先の受信用携帯電話機30の電話番号等を登録してお
く。
【0026】リーファコンテナ異常報知装置20の取付
が完了したら、運転スイッチ27をONにし、アラーム
パススイッチ28がONになっている場合はこれをOF
Fにして、通常監視をスタートさせる。
【0027】そして、いずれかのリーファコンテナ10
にパワーオフ異常、適温外異常あるいは霜取り異常が発
生した場合には、後で詳述するように、このリーファコ
ンテナ10に取り付けられたリーファコンテナ異常報知
装置20によって、監視担当者の所持する受信用携帯電
話機30が発呼され、その発呼のパターンや、ディスプ
レイに表示された着信番号等から、発生した異常の種類
及び該当するリーファコンテナ10を認識し、そのリー
ファコンテナ10へ赴いて、適切な処置を行うことがで
きる。したがって、従来のように、多数のリーファコン
テナを巡回によって管理する必要がなくなり、しかも迅
速な対応が可能になる。
【0028】次に、上述の構成を備えたリーファコンテ
ナ異常報知装置20の動作を、図5乃至図7に示される
フローチャートを参照しながら説明する。図5は通常監
視時の動作を示すものであり、図6はパワーオフ異常の
際の動作を示すものであり、図7はアラームパス監視時
の動作を示すものである。
【0029】まず図5において、運転スイッチ27をO
Nにすることによってリーファコンテナ異常報知装置2
0を起動させると、ステップS1において、アラームパ
ススイッチ28がOFFであるかが判定される。もしO
Nである場合は(ステップS1=NO)、ステップS2
においてアラームパスランプ26が点灯し、また、アラ
ームパススイッチ異常を報知させるため、ステップS3
において運転状態ランプ25を1秒間隔で点滅させ、処
理がステップS1へ戻って、アラームパススイッチ28
のOFF待ちとなる。
【0030】一方、アラームパススイッチ28が予めO
FFになっていたか、あるいはOFFにした場合は(ス
テップS1=YES)、処理はステップS4に移行し、
通常監視が開始されて、運転状態ランプ25が継続的に
点灯される。
【0031】通常監視においては、先に説明したように
パワーオフ監視、適温外監視及び霜取り監視が行われ、
ステップS5において信号異常の有無が監視される。そ
して、入力される信号に異常があった場合は(ステップ
S5=YES)、ステップS6,S7において、その異
常の種類が判定される。
【0032】ステップS6では入力信号の異常がパワー
オフ異常によるものであるかが判定され、その結果NO
であった場合は、ステップS7で適温外異常によるもの
であるかが判定され、その結果NOであった場合は、霜
取り異常と判定される。
【0033】詳しくは、パワーオフ異常は、リーファコ
ンテナ10への電源の異常であるため、3分間にわたっ
て適温信号や、冷凍装置101及び霜取り装置102の
駆動信号がONにならない場合に、パワーオフ異常であ
ると判定される(ステップS6=YES)。この場合は
パワーオフアラーム発報となり、図6に示されるよう
に、ステップS21において、運転状態ランプ25を2
秒間隔で点滅させると共に、ステップS22において、
発信用携帯電話機203を起動させ、指定された受信用
携帯電話機30を3分間隔で3回発呼し、ステップS2
3において、運転スイッチ27のOFF待ちとなる。ま
た、パワーオフアラーム発報となった場合は、それ以
後、適温外監視及び霜取り監視は行われない。
【0034】指定された受信用携帯電話機30を所持し
ている監視担当者は、この受信用携帯電話機30が発呼
されることによって、その発呼のパターンや、ディスプ
レイに表示された着信番号等から、パワーオフ異常の発
生及び発信元のリーファコンテナ異常報知装置20、言
い換えれば該当するリーファコンテナ10を認識するこ
とができる。この場合、図3に示されるように、監視担
当者は該当するリーファコンテナ10へ赴いて、その電
源スイッチ(図示省略)をOFFにすると共に、このリ
ーファコンテナ10に取り付けられたリーファコンテナ
異常報知装置20の運転スイッチ27をOFFにする
(ステップS23=YES)。そしてこの場合は、パワ
ーオフ異常が発生したリーファコンテナ10の運転自体
を停止するため、このリーファコンテナ10に対する監
視を終了する。また、パワーオフ異常が発生したリーフ
ァコンテナ10の修理が済んで、運転を再開したら、こ
のリーファコンテナ10に取り付けられたリーファコン
テナ異常報知装置20の運転スイッチ27をONにし
て、ステップS1からの処理を再開させる。
【0035】ところで、受信用携帯電話機30の電源が
OFFになっていたり、受信用携帯電話機30を持つ監
視担当者が電波の届かないエリアにいたり、コンテナ埠
頭から遠く離れたエリアにいる場合は、直ちに対応でき
ない場合もあり得る。このような何らかの理由によっ
て、パワーオフアラーム発報による発信用携帯電話機2
03の発呼後、運転スイッチ27がOFFにされないま
ま(ステップS23=NO)、30分経過した場合は
(ステップS24=YES)、処理がステップS22へ
戻り、再び発信用携帯電話機203が起動され、受信用
携帯電話機30を3分間隔で3回発呼する。すなわち運
転スイッチ27がOFFになるまで、30分毎にこの動
作が繰り返される。また、運転状態ランプ25の2秒間
隔での点滅も、運転スイッチ27がOFFになるまで行
われる。
【0036】ステップS6において、信号異常がパワー
オフ異常ではないと判定された場合は(ステップS6=
NO)、処理はステップS7へ移行する。ステップS7
では庫内温度の適温外異常であるかが判定される。すな
わち、リーファコンテナ10の庫内温度が設定温度に対
して許容範囲外の偏差になった場合は、制御部104か
らの適温信号がOFFになるが、この適温信号OFFの
状態が60分間にわたって続いた場合に適温外異常と判
定され(ステップS7=YES)、適温外アラーム発報
となり、ステップS8において、運転状態ランプ25が
2秒点灯・4秒消灯を繰り返すと共に、ステップS9に
おいて発信用携帯電話機203を起動させ、受信用携帯
電話機30を5分間隔で3回発呼し、ステップS12で
アラームパススイッチ28のON待ちとなる。また、適
温外アラーム発報となった場合は、それ以後、パワーオ
フ監視及び霜取り監視は行われない。
【0037】ステップS7において、信号異常が適温外
異常でない場合は(ステップS7=NO)、霜取り異常
と判定される。霜取り異常は、90分以上にわたって霜
取り装置102の駆動信号のON状態が継続された状態
をいい、この場合は霜取りアラームの発報となり、ステ
ップS10において、運転状態ランプ25が4秒点灯・
2秒消灯を繰り返すと共に、ステップS11において発
信用携帯電話機203を起動させ、受信用携帯電話機3
0を7分間隔で3回発呼し、ステップS12でアラーム
パススイッチ28のON待ちとなる。また、霜取りアラ
ーム発報となった場合は、それ以後、パワーオフ監視及
び庫内温度の適温外監視は行われない。
【0038】受信用携帯電話機30を所持している監視
担当者は、この受信用携帯電話機30が発呼されること
によって、その発呼のパターンや、ディスプレイに表示
された着信番号等から、適温外異常あるいは霜取り異常
の発生及び該当するリーファコンテナ10を認識するこ
とができる。この場合は、監視担当者は、図3に示され
るように、適温外異常あるいは霜取り異常が発生したリ
ーファコンテナ10へ赴き、冷凍装置101や霜取り装
置102の駆動あるいは設定温度等の適切な処置を施
す。また、監視担当者がリーファコンテナ10を検査し
た結果、このまま暫く様子を見たいと判断した場合は、
リーファコンテナ10に取り付けられたリーファコンテ
ナ異常報知装置20のアラームパススイッチ28をON
にすれば(ステップS12=YES)、次ステップS1
3において通常監視からアラームパス監視へ切換えら
れ、アラームパスランプ26が点灯する。
【0039】アラームパス監視は、先に説明したよう
に、通常監視において適温外アラーム又は霜取りアラー
ムが発報されたリーファコンテナ10に対し、パワーオ
フ監視と霜取り監視を行うものである。そして図7に示
されるように、入力される信号に異常があった場合は
(ステップS31=YES)、ステップS32におい
て、その異常がパワーオフ異常であるかが判定される。
【0040】すなわち、3分間にわたって適温信号、冷
凍装置101の駆動信号及び霜取り装置102の駆動信
号がONにならない場合にはパワーオフ異常と判定され
る(ステップS32=YES)。この場合はパワーオフ
アラーム発報となり、処理は先に説明した図6のステッ
プS21に移行して、運転状態ランプ25を2秒間隔で
点滅させると共に、ステップS22において発信用携帯
電話機203を起動させ、受信用携帯電話機30を3分
間隔で3回発呼する。そしてステップS23において運
転スイッチ27がOFFになるまで、30分毎にこの動
作が繰り返される(ステップS24)。また、パワーオ
フアラーム発報となった場合は、それ以後、霜取り監視
は行われない。
【0041】監視担当者は、所持している携帯電話機3
0が発呼されることによって、その発呼のパターンや、
ディスプレイに表示された着信番号等から、パワーオフ
異常の発生及び該当するリーファコンテナ10を認識
し、そのリーファコンテナ10へ赴き、電源スイッチ
(図示省略)をOFFにすることによってリーファコン
テナ10の運転を停止すると共に、このリーファコンテ
ナ10に取り付けられたリーファコンテナ異常報知装置
20の運転スイッチ27をOFFにすることによって
(ステップS23=YES)、このリーファコンテナ1
0に対する監視を終了する。なお、パワーオフ異常が発
生したリーファコンテナ10の修理が済んで、運転を再
開したら、このリーファコンテナ10に取り付けられた
リーファコンテナ異常報知装置20の運転スイッチ27
をONにして、ステップS1からの処理を再開させる。
【0042】また、ステップS32において、信号異常
がパワーオフ異常ではないと判定された場合は、霜取り
異常である(ステップS32=NO)。アラームパス監
視下では、通常監視における適温外アラーム発報後にア
ラームパススイッチ28をONにしてから、90分間に
わたって霜取り装置102の駆動信号のON状態が継続
されるか、あるいは通常監視における霜取りアラーム発
報後にアラームパススイッチ28をONにしてから、6
0分間にわたって霜取り装置102の駆動信号のON状
態が継続された場合に、霜取り異常と判定し、霜取りア
ラームを発報するようになっている。この場合は、ステ
ップS33において、運転状態ランプ25を4秒点灯・
2秒消灯を繰り返させると共に、ステップS34におい
て発信用携帯電話機203を起動させ、受信用携帯電話
機30を7分間隔で3回発呼する。
【0043】監視担当者は、所持している受信用携帯電
話機30が発呼されることによって、その発呼のパター
ンや、ディスプレイに表示された着信番号等から、霜取
り異常の発生及び該当するリーファコンテナ10を認識
することができる。この場合は、監視担当者は、霜取り
異常が発生したリーファコンテナ10へ赴き、冷凍装置
101や霜取り装置102の駆動あるいは設定温度等の
適切な処置を施す。また、これによって異常状態が解消
されたら、運転スイッチ27をOFFにすることによっ
て(ステップS35=YES)、処理を一旦終了させて
から、再起動させて、ステップS1からの処理を再開さ
せる。
【0044】なお、上述した実施の形態においては、発
信機部として市販の携帯電話機を用いたが、上述のよう
な予め設定登録された電話番号の携帯電話機等を呼び出
す機能を有するものであれば、これには限定されない。
【0045】また、上述した実施の形態においては、異
常発生時に、監視担当者が所持する携帯電話機30を呼
び出すようにしたが、移動無線通信に使用可能なその他
の通信端末装置を呼び出すようにすることも可能であ
る。
【0046】また、例えば管理するリーファコンテナ1
0が数百個といった膨大な数である場合は、各リーファ
コンテナ10に取り付けるリーファコンテナ異常報知装
置20をいくつかのグループに分け、各グループ毎に異
なる受信用携帯電話機30を登録すれば、複数の監視担
当者が、各グループ毎に分担して管理を行うことができ
る。
【0047】また、上述した実施の形態においては、コ
ンテナ埠頭に保管したリーファコンテナ10を監視する
場合について説明したが、例えば、大型のコンテナ船に
よる輸送過程でも、このコンテナ船に積み込まれた多数
のリーファコンテナ10を監視する場合についても、本
発明に係るリーファコンテナ異常報知装置20を用いる
ことは可能である。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明に係るリーファコンテナ
異常報知装置によれば、いずれかのリーファコンテナに
異常が発生した場合に、このリーファコンテナに取り付
けられたリーファコンテナ異常報知装置に、異常の種類
に応じた所定の警報信号が出力され、この警報信号によ
って所定の通信端末機が発呼されるので、監視担当者は
多数のリーファコンテナを遠隔監視することができ、巡
回による監視を不要にすることができる。したがって、
監視担当者の労力を著しく軽減して、省力化を図ること
ができると共に、迅速な対応が可能となるので、管理の
信頼性を著しく向上させることができる。
【0049】請求項2の発明に係るリーファコンテナ異
常報知装置によれば、ケースに、監視制御部の異常判定
により異常の種類に応じて駆動される警報表示部が設け
られているので、異常の発生したリーファコンテナに赴
いた監視担当者は、異常の種類を確実に認識することが
できる。
【0050】請求項3の発明に係るリーファコンテナ異
常報知装置によれば、リーファコンテナにおける冷凍装
置及び霜取り装置の駆動信号と、設定温度と温度センサ
により検出された庫内温度との偏差が許容値である場合
に出力される適温信号から、パワーオフ監視、庫内温度
の適温外監視及び霜取り監視を行うことができる。
【0051】請求項4の発明に係るリーファコンテナ異
常報知装置によれば、発信機部に携帯電話機を利用して
いるため、異常通知先の通信端末機の指定等を簡単に行
うことができる。
【0052】請求項5の発明に係るリーファコンテナ異
常報知装置によれば、ケースの背面に設けられた磁石の
吸着力によって、リーファコンテナに容易に、かつ強固
に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリーファコンテナ異常報知装置の
構成をリーファコンテナの構成と共に示すブロック図で
ある。
【図2】本発明に係るリーファコンテナ異常報知装置の
外観を示す斜視図である。
【図3】本発明に係るリーファコンテナ異常報知装置に
よる管理状況を示す概略的な説明図である。
【図4】本発明に係るリーファコンテナ異常報知装置の
取付状態を示す概略的な正面図である。
【図5】本発明に係るリーファコンテナ異常報知装置の
通常監視時の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係るリーファコンテナ異常報知装置に
おいてパワーオフ異常の際の動作を示すフローチャート
である。
【図7】本発明に係るリーファコンテナ異常報知装置の
アラームパス監視時の動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 リーファコンテナ 101 冷凍装置 102 霜取り装置 103 温度センサ 104 制御部 20 リーファコンテナ異常報知装置 201 入力信号処理部 202 監視制御部 203 発信用携帯電話機(発信機部) 204 電源部 21 ケース 214 永久磁石 22 適温ランプ(表示部) 23 霜取りランプ(表示部) 24 冷凍ランプ(表示部) 25 運転状態ランプ(表示部) 26 アラームパスランプ 30 受信用携帯電話機

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リーファコンテナに着脱可能に設置され
    るケースに、 前記リーファコンテナに設けられた検出手段からの信号
    に基づいてこのリーファコンテナの状態を監視し異常が
    判定された場合に異常の種類に応じた所定の発報を行う
    監視制御部と、 前記発報によって起動され所定の通信端末機を発呼する
    発信機部と、を備えることを特徴とするリーファコンテ
    ナ異常報知装置。
  2. 【請求項2】 ケースに、監視制御部の異常判定により
    異常の種類に応じて駆動される警報表示部が設けられた
    ことを特徴とする請求項1に記載のリーファコンテナ異
    常報知装置。
  3. 【請求項3】 監視制御部は、リーファコンテナにおけ
    る冷凍装置及び霜取り装置の駆動信号と、設定温度と温
    度センサにより検出された庫内温度との偏差が許容値で
    ある場合に出力される適温信号によりリーファコンテナ
    の状態を監視することを特徴とする請求項1に記載のリ
    ーファコンテナ異常報知装置。
  4. 【請求項4】 発信機部が携帯電話機からなり、ケース
    内に収納されることを特徴とする請求項1に記載のリー
    ファコンテナ異常報知装置。
  5. 【請求項5】 ケースの背面に磁石が設けられ、この磁
    石の磁力によってリーファコンテナに着脱可能に設置さ
    れることを特徴とする請求項1に記載のリーファコンテ
    ナ異常報知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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