JPH06100031A - 定温保存物の管理輸送方法 - Google Patents
定温保存物の管理輸送方法Info
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- JPH06100031A JPH06100031A JP27231592A JP27231592A JPH06100031A JP H06100031 A JPH06100031 A JP H06100031A JP 27231592 A JP27231592 A JP 27231592A JP 27231592 A JP27231592 A JP 27231592A JP H06100031 A JPH06100031 A JP H06100031A
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Abstract
搬車で管理輸送して、定温保存物の異常昇降温による劣
化を確実な監視で阻止し、冷凍倉庫等を不要として設備
費を削減し、かつ、貯蔵庫の起動を制御して、電源の小
容量化、電圧異常降下の阻止、エンジン等過負荷状態の
回避を図る。 【構成】 一地点で定温保存物を収納の貯蔵庫6が運搬
車4に積み込まれて他地点へ輸送され、この間乗務員は
温度異常警報手段15を監視し、運搬車4の電源部13
で稼動の貯蔵庫6内に昇降温が生じたことを、温度異常
警報信号発生手段10、温度異常警報信号受信手段14
を介し確認して対応措置をとる。さらに、電源部13に
よる貯蔵庫6の起動に際し、電源部13から非同時起動
回路13dを介して順次各貯蔵庫6に所定時差をもって
電力を供与し、かつ、貯蔵庫6に付設の起動電流軽減装
置11にて、貯蔵庫6への起動電流を漸増させるように
する。
Description
液や冷凍食品、−5℃〜+5℃前後の魚介類や生鮮食料
品そして+15℃〜+30℃程度の医薬品など一定温度
範囲の厳重な温度管理が要求される定温保存物につき、
これを一地点から他地点へ運ぶに際し、望ましい温度等
の管理下にあって、これを輸送するのに好適な定温保存
物の管理輸送方法に関する。
のは凍結血液や魚介類であるが、この種のものを例え
ば、その集配送先から受取主まで、温度管理下で配送す
るには、これまで以下の如き管理輸送システムが採択さ
れている。
チロール等による断熱箱を用意し、この中に、緩衝剤と
必要に応じドライアイスとか氷および袋入り等の凍結血
液とか鮮魚等を夫々収納し、当該断熱箱を別途用意され
た冷凍車等に積み込み、血液の集荷センタ等を経由した
り、あるいは直接に受取主まで配送するようにしてい
る。
ステムによるときは、冷凍車等の庫内にあって、定温保
存物の出し入れを行うから、その都度、その扉が開かれ
ることとなり、この際、庫内温度が上昇してしまい、こ
れが所望定温まで戻るにも可成りの時間を要することと
なる。この結果、当該冷凍車等が複数箇所で集荷をして
回るといった場合には、定温保存物が何回か外気温にさ
らされることで、劣化してしまう虞れが生ずるだけでな
く、配送に際しての積み替え時に、定温保存物が人手に
触れてしまうこともあり、汚染などによる事故発生の可
能性もある。
保管しなければならないので、前記の断熱箱を収納して
おくため、冷凍等の恒温倉庫が必要となり、従って、こ
のために多額の設備費が必要となるばかりか、この種の
冷凍等恒温倉庫による断熱箱の貯蔵によるときは、当該
恒温倉庫が事故などで故障すれば、一度に大量の凍結血
液等が駄目になってしまうことにもなる。
の管理輸送方法では、定温保存物をドライアイスとか氷
等と共に箱詰めにして冷凍車等にて運び、これを冷凍等
の恒温倉庫によって貯蔵しようとする既成の方法を排
し、前記の集配送にあって集められた血液であれば、こ
れを凍結血液の状態として用意された冷凍コンテナ等に
よる貯蔵庫に収納しておき、当該各貯蔵庫に満杯となっ
た所要数の貯蔵庫を、例えば随時巡回してくるような運
搬車により集荷し、これを前記の集荷センタを介し、ま
た直接に受取主に配送するようにするのである。
庫を有するものではなく、積み込んだ冷凍コンテナ等の
貯蔵庫用である電源部を有し、かつ、当該貯蔵庫内の温
度を厳重に監視し、万一、当該温度に異常が生じたなら
ば、即時当該運転者等に、その異常発生を報じ得るよう
にし、運搬車の開扉により定温保存物の温度を上昇させ
たり、これが汚染したりする心配を解消しようとするだ
けでなく、上記複数の貯蔵庫に対して電源部からの電力
供給を時差をもって非同時的に行うことで、電源部に大
きな容量が要求されないようにし、しかも、各貯蔵庫へ
の起動電流を次第に大きくなるよう制御することで、当
該貯蔵庫に過大な始動電流が生じたり、不本意な電圧降
下が発生したり、また、電源部に車載発電機を用いて
も、運搬車のエンジン等に不必要な負荷をかけるといっ
た支障が生じないようにするのが、請求項1に係る目的
である。
て、さらに、運搬車が集荷センタ等に到達したならば、
当該貯蔵庫を積み卸して、これを集荷センタ等の所定場
所に搬入することで、ここでも運搬車と同じく設置用の
電源部により各貯蔵庫を稼動させると共に、貯蔵庫内の
温度に異常があれば、これを係員に報知できるようにし
て、外気温により定温保存物の温度を上昇させる心配を
解消し、かつ、集荷センタ等にあって大規模な冷凍倉庫
を建造したりする必要もなく、しかも、ここで貴重な血
液等の定温保存物を一度に損ずるといったことをも皆無
にしようとしている。しかも、運搬車だけでなく、貯蔵
庫の設置場所にあっても、夫々載置した各貯蔵庫や、設
置した各貯蔵庫に対する電源部からの電力供給に際し、
前記の如き時差を設定し、かつ、起動電流を次第に大き
くなるよう調整して、前同様にして小容量の電源部です
むようにし、不本意な電圧降下やエンジンに望ましくな
い負荷をかける如きことのないようにしている。
決するため、請求項1にあっては、定温保存物を所要複
数個の貯蔵庫に収納して、当該貯蔵庫を運搬車によって
一地点から他地点まで搬送するに際し、上記の定温保存
物は定温維持手段をもつ複数の貯蔵庫に収納し、これら
の各貯蔵庫は、前記運搬車に具備された電源部から、非
同時起動回路を介し順次所定の時差をもって電力の供給
を受けるようにすると共に、当該各貯蔵庫には、その起
動に際して上記の電源部に対しての過負荷状態を回避す
る起動電流軽減装置と内部温度を検出する温度検出手段
と温度異常警報信号発生手段とを具有させ、かつ、当該
温度異常警報信号発生手段からの温度異常警報信号を受
けて作動する温度異常警報信号受信手段と、これに接続
の温度異常警報手段とを、当該運搬車に備えておくこと
で、この運搬車の乗務員が、上記温度異常警報手段によ
り示される警報を管理して搬送を続けることを特徴とす
る定温保存物の管理輸送方法を提供しようとしている。
ける方法に加えて、さらに、上記の両地点の一方または
双方には、上記貯蔵庫の設置場所と、これらの貯蔵庫
に、非同時起動回路を介して順次所定の時間差をもって
電力を供与する設置用の電源部と、当該各貯蔵庫には、
その起動に際して上記の電源部に対しての過負荷状態を
回避する起動電流軽減装置と前記温度異常警報信号発生
手段からの温度異常警報信号を受けて作動する設置用の
温度異常警報信号受信手段と、これに接続の設置用であ
る温度異常警報手段を設備しておくことで、当該設置用
の温度異常警報手段により示される警報を、当該地点に
おける係員が管理するようにしたことを特徴とする定温
保存物の管理輸送方法を提供しようとしている。
送先で、これより中央管理センタとしての集荷センタで
ある他地点に、運搬車により定温保存物である血液を管
理輸送しようとする際には、採集した血液は既知の手段
にて凍結することで凍結血液を得、これを冷凍コンテナ
等の貯蔵庫に収納しておき、適時、当該貯蔵庫を所要数
だけ運搬車に積み込み、各貯蔵庫の電源コード等を運搬
車に配設された電源部の各コンセント等に差し込むこと
で、当該冷凍コンテナである貯蔵庫は稼動状態となる。
ンテナである貯蔵庫の冷凍器が作動し、この結果、定温
保存物は定温維持手段により所望の低温に保持される。
今、何等かの原因で貯蔵庫内の温度が上昇したとすれ
ば、夫々の貯蔵庫に具備している温度検知手段と温度異
常警報信号発生手段とにより、貯蔵庫から温度異常警報
信号が発せられる。
れている温度異常警報信号受信手段にて受信され、次段
の温度異常警報手段により光とか音による警報が発せら
れ、これが運転者等の乗務員により管理されることで、
異常発生により直ちに、これに対処し得ることとなる。
て、運搬車の電源部から電力を供給するに際しては、全
貯蔵庫が一度に起動されるのではなく、非同時起動回路
により、順次各貯蔵庫が時差をもって起動されて行くよ
うにしたので、車載発電機に大きな容量のものが必要と
なるといったこともなく、さらに、当該起動に際し、起
動電流軽減装置を用いて、上記電源部に対する過負荷状
態を回避するようにしたので、不本意な電圧降下を来す
ことなく、エンジンに不本意な負荷をかけることもな
く、過剰な加速トルクにより貯蔵庫始動時に、負荷に機
械的な衝撃を加えることとなり、機械的摩耗を早めると
いったことも解消される。
1の方法により前記の他地点に到達したならば、当該各
貯蔵庫が積み卸されて、集荷センタ等内の所定場所に転
置され、ここに設けられている設置用の電源部と各貯蔵
庫とが接続される。この積み卸し作業は迅速に行うこと
で、貯蔵庫内の温度が不本意に上昇してしまうことな
く、また昇温が心配な場合には、当該貯蔵庫内に適当量
の蓄冷剤を、そして、定温保存物によっては蓄熱剤を収
納しておくことで、この問題は確実に解消される。
運搬車により輸送されることとなるが、その間、当該他
地点にあっても、設置用の温度異常警報信号受信手段と
温度異常警報手段とによって発せられる温度異常の警報
が、係員により管理されることとなり、ここでも各貯蔵
庫の異常昇温に対する迅速な対応が保証される。
運搬車にあって前記の如く非同時起動回路と起動電流軽
減装置が用いられているだけでなく、集荷センタ等の所
定場所にあっても、非同時起動回路および起動電流軽減
装置が用いられているので、これが運搬車につき説示し
たと同様に作用し、電圧降下による他の電気回路への影
響もなく、長期にわたる安定した稼動が保証される。
り以下詳記するが、これは図3に示す如き輸送系路にあ
って採択することができ、当該図示例では定温保存物と
して凍結血液の場合が例示されており、1は血液センタ
1aとか基幹血液センタ1bを含む集配送先を示し、2
がサブ管理センタ2aとか中央管理センタ2bを含む集
荷センタを表わし、3が受取主であって、これら集配送
先1、集荷センタ2、受取主3の相互間にあって、運搬
車4が、1−矢印5a−2−矢印5b−3とか、1−矢
印5c−3−5d−2−矢印5e−1等の系統にて運搬
されることとなる。
凍結血液等の定温保存物を所要複数個の貯蔵庫6に収納
して、当該貯蔵庫を運搬車4によって、前記の如き輸送
系路における任意の一地点から他地点まで搬送するので
あるが、この際、上記の貯蔵庫6には図示の場合冷凍コ
ンテナが用いられており、請求項1では運搬車4に、請
求項2では運搬車4のみでなく、当該両地点の一方また
は双方にあって、予め以下に説示するような設備を具有
させておくのである。
6につき説示すれば、それ自体の構成は図4に明示され
ている通り、貯蔵庫本体6aにハンドル6bの操作によ
り開閉自在な扉6cが、ヒンジ6dにより蝶着され、当
該貯蔵庫本体6aの上部には、これまた既知の如く電源
コード6eのプラグから電源が供与されることで稼動す
る冷凍機7(図1(B)参照)の凝縮器用フィルタ6f
が設けられており、図中6gは取手、6hは温度計を示
し、6iはストッパ6j付きのキャスタを示している。
て、図1(B)の如く内部温度を所望の温度に調整可能
なこの場合は冷凍機7用である温度調節器8aを備えた
定温維持手段8が付設されているだけでなく、同図に示
す如く警報用温度検出器9aを有する温度検出手段9を
も具備しており、さらに、当該温度検出手段9には、光
信号発信器10aと近赤外光による発光素子10bとを
有している温度異常警報信号発生手段10が具備され、
図1(B)にあって、11は、冷凍機7用である起動電
流軽減装置で、冷凍機7の起動時にあって、電源に対し
ての過負荷状態を回避するためのものである。
設備としては、図1(A)の如く先ず、上記の貯蔵庫6
を所要複数個だけ積み替え自在に積載可能とした貯蔵庫
積荷室12と電源部13、そして、前記の各貯蔵庫6に
おける温度異常警報信号発生手段10と、その夫々に対
応して設けられた温度異常警報信号受信手段14と、こ
れらの温度異常警報信号受信手段14と結線されて、運
転台4a等における運転者等の乗務員により、管理可能
となる位置に設置された温度異常警報手段15とが装備
されることとなる。
は、図1(B)に例示する如く運搬車4のエンジンによ
り稼動させる交流発電機等による車載発電機13aを用
いるようにしてもよく、当該実施例としては車載発電機
13aと船舶または市中電源と接続する電源引込線13
bとが、電源切替器13cを介して非同時起動回路13
dに切替え自在なるよう接続されていると共に、この非
同時起動回路13dにおける複数個の開閉接点13e
が、電源電圧の印加に際して、一度に閉成されることな
く、順次所定の時差をもって閉じられるようになってお
り、13fは上記各開閉接点13eの出力側に設けられ
ているコンセントを示し、これに前記貯蔵庫6における
電源コード6eのプラグを差し込むこととなる。
について記述すれば、もちろん、これは、前記貯蔵庫6
における温度異常警報信号発生手段10からの温度異常
警報信号Sを受信するためのものであるから、両者1
0、14は有線式に接続してしまってもよいが、図1
(B)に示した実施例にあっては、当該両者を光信号に
より非接触方式にて結合させるようにしている。すなわ
ち、温度異常警報信号受信手段14は受光素子14aと
光信号受信器14bとを有し、前記の温度異常警報信号
発生手段10の発光素子10bから近赤外光などの光信
号が発せられると、これを受光素子14aが受光し得る
よう構成されている。
は、図1(B)に例示されている通り、各貯蔵庫6に対
応する夫々の警報監視ランプ15aが複数個設けられ
て、電源スイッチ15bをONにした後、これまた各貯
蔵庫6に対応して設けられている警報監視スイッチ15
cをONにすれば、これに対応した上記警報監視ランプ
15aが点灯し、後に詳記する通り温度異常警報信号受
信手段14から入力される信号により、当該警報監視ラ
ンプ15aが消灯し運転者等に異常の発生を警告すると
共に、警報器15dを作動させるようにしてある。
双方に用意されるべき設備につき、図2を参照してこれ
を説示しておくと、当該設備は上記した運搬車4におけ
る設備と実質的に同じ構成を有し、運搬車4の貯蔵庫積
荷室12に対応するのが貯蔵庫6の設置場所16で、こ
こに複数の貯蔵庫6を搬入設置でき、運転台4aに対応
する電気室16aには、分電盤16bなどを有する設置
用の電源部16cが備えられ、監視室16d等には、前
記の温度異常警報手段15に対応する設置用の温度異常
警報手段17が、図示の場合各貯蔵庫6に対応して設け
られている。
異常警報信号受信手段であり、運搬車4の場合と同じく
温度異常警報信号発生手段10と対向して光信号により
結合されており、16eは設置用の電源部16cにおけ
るコンセントを示し、16fは前記設置場所16の換気
扇、17aは、同上設置場所16に設けられた温度異常
警報手段17としての警報表示器を示している。
に係る定温保存物の管理輸送方法を実施するには、一地
点で運搬車4には、所望数の冷凍コンテナである貯蔵庫
6を積み込むが、これには、予め血液バッグに収納され
た血液等の凍結により得た定温保存物が満杯状態等に収
納され、当該貯蔵庫6を運搬車4の前記貯蔵庫積荷室1
2における所定箇所に配置したならば、キャスタ6iの
ストッパ6jを係動させて、当該貯蔵庫6の電源コード
6eを、電源部13のコンセント13fに差し込むこと
で、貯蔵庫6を稼動状態とし、運搬車4を他地点へ向け
て運転する。
源部13の車載発電機13a−電源切替器13c−非同
時起動回路13d−コンセント13f−電源コード6e
−温度調節器8aを有する定温維持手段8によって、そ
の内部温度が所望定温に保持されることとなり、この
際、上記の非同時起動回路13dにて、一度に全貯蔵庫
6が負荷とならないようにすると共に、起動電流軽減装
置11の挿接により、貯蔵庫6に過大な始動電流が生じ
たり、不本意な電圧降下を来したり、また車載発電機1
3aを使用した際において、そのエンジンに不必要な負
荷をかけるといった支障が生じないようにする。
貯蔵庫6の内部温度は、警報用温度検出器9aにより設
定された所望の温度と比較され、当該温度以下の正常な
温度が保持されていることで、温度検出手段9は、次段
の温度異常警報信号発生手段10を稼動させ、これによ
り、その光信号発信器10aによる発光素子10bから
の光信号が、当該運搬車4に設けられている各温度異常
警報信号受信手段14の受光素子14aに入射されてい
る。このような状態では光信号受信器14bから温度異
常警報手段15への出力信号はなく、従って、当該温度
異常警報手段15は作動しないから、前記の警報監視ラ
ンプ15aは何れも点灯状態となっており、運転台4a
における運転者等は、異常のないことを確認しながら運
転することとなる。
度よりも昇温した場合には、これを温度検出手段9が検
知して、温度異常警報信号発生手段10の稼動が停止
し、これにより、その光信号発信器10aからの信号が
消失して、発光素子10bからの光信号の発信が停止
し、この結果温度異常警報信号受信手段14の受光素子
14aに光信号が入射されなくなる。これに基づいて、
光信号受信器14bから温度異常警報信号Sが温度異常
警報手段15に入力され、内部温度に異常を生じた貯蔵
庫6に対応の警報監視ランプ15aが消灯すると共に、
警報器15dが警報音を発したり、フリッカーによる点
滅光を発したりして、運転者等に異常の発生を報知す
る。
にあっては、上記の如く警報監視ランプ15aが消灯し
て警報音を発したならば、これと対応する警報監視スイ
ッチ15cを開くことにより、当該警報監視ランプ15
aが点灯すると共に、警報器15dの警報音等が停止さ
れることとなるが、この際、運転者等は当該貯蔵庫6の
内部温度が異常に上昇した原因を究明して、速やかに、
当該原因を除去し、正常状態を確認して運転を続行す
る。
発生手段10と温度異常警報信号受信手段14を結合さ
せた場合であって、このようにしたときは、当該両者を
有線により連結するようにした場合に比し、貯蔵庫6の
積み替えが容易であるだけでなく、発光素子10bと受
光素子14aとを相対向させてあるから、貯蔵庫6が不
本意に移動するようなことがあると、発光素子10bか
らの光信号が受光素子14aに入射されないことにな
り、従って、貯蔵庫6の位置ずれも、異常昇温と同じく
運転者等は温度異常警報手段15により知り得ることと
なり、また、電源が貯蔵庫に供与されなくなったことを
も確認できる。
他地点に到達したならば、貯蔵庫積荷室12内の貯蔵庫
6をコンセント13fから外して積み卸した後、適宜の
手段により当該地点における前掲貯蔵庫の設置場所16
まで移送して、前記の運搬車4におけると同様に当該貯
蔵庫6を所定位置に配すると共に、電源コード6eのプ
ラグを設置用の電源部16cにおける設置用のコンセン
ト16eに差し込むのである。この際、運搬車4の貯蔵
庫6を同上設置場所16に運ぶため、可成りの時間を費
すような場合があり、冷凍コンテナである貯蔵庫6であ
る場合には、その内部温度が、不本意に昇温してしまう
ことを避けるため、貯蔵庫6内に、食塩水等を容器内で
凍結するなどして得られる蓄冷体を収納しておくのがよ
く、このようにすることで、貯蔵庫6は積み替え時に通
電されなくとも、内部温度の不本意な昇温は、確実に阻
止される。
庫6は、運搬車4の設備と同等に配備されている設置用
の電源部16c、これら貯蔵庫6の温度異常警報信号発
生手段10からの温度異常警報信号を受けて作動する設
置用の温度異常警報信号受信手段18と、これに接続の
設置用である温度異常警報手段17が備えてあるので、
当該他地点における係員は監視室16dとか、前記の設
置場所16における警報表示器17aなどによって、貯
蔵庫6の異常昇温とか、異常変移等を管理する。もちろ
ん、他地点が前記の集荷センタ2であるときは、ここか
ら、貯蔵庫6を運搬車4によって受取主3まで上記と同
じ方法により運搬することとなる。本実施例では、凍結
血液等の低温輸送について例示したが、もちろん、前掲
の如く、医療品等25℃前後に保存する必要のある商品
の輸送にも、適宜の貯蔵庫を選定することにより適用で
きること言うまでもない。
管理輸送方法によるときは、ドライアイスを収納した断
熱箱を、冷凍車によって運搬する従来の方法に比し、常
に冷凍コンテナ等の貯蔵庫自体を運搬車により運搬する
こととなるから、運搬車の乗務員によって、当該各貯蔵
庫自体を、電源の供与だけで所要の定温に保持されるよ
う完全に管理できることとなり、また、輸送系路の各段
階における貯蔵庫の積み替え時にあっても、定温保存物
が外気温にさらされて劣化してしまう心配が解消され、
この際、積み替えの間は電源の供与が断たれることにな
るが、多少の時間内であれば全く心配なく、蓄冷体や蓄
熱体の内蔵により簡易に、この問題をも解決可能とな
る。
とから、先入れ、先出しの管理が確実に行われ、積み残
しなどの心配もなく、凍結血液等の定温保存物を冷凍コ
ンテナ等の貯蔵庫に収納してしまえば、施鍵状態で直接
受取主まで届けることができ、品質管理の点でも万全を
期することができる。
部に非同時起動回路を、そして貯蔵庫に起動電流軽減装
置を付設することによって、運搬車の電源部に少量のも
のでも使用することができるようになり、かつ、他の電
気回路への不本意な電圧効果に基づく影響等を解消で
き、運搬車のエンジン等に過負荷を与えることで、機械
的構成部材の寿命を短縮してしまうといった難点にも解
消を与えることができる。
先、運搬車、集荷センタといった何れの地点にあって
も、凍結貯蔵庫内の温度を常時乗務員や係員によって監
視することができ、万一貯蔵庫内の異常昇温が発生して
も、即時に対処することができ、定温保存物を解凍させ
てしまうといったことを完全に防止することができる。
また、集配送先毎に断熱箱を一時保管するための冷凍倉
庫を用意する必要もなく、当該冷凍倉庫や冷凍車での事
故とか故障の発生により、一度に大量の定温保存物が駄
目になってしまうといった事故の発生も回避されること
になる。
だけでなく、集荷センタにあってもその電源部に非同時
起動回路が用意されており、各貯蔵庫には前記の如く起
動電流軽減装置が付設されて、その起動電流が制御され
ていることから、前記の如き運搬車における効果が、集
荷センタにあっても得られることになる。
法に用いられる運搬車の一部を切欠して示した略示斜視
図で、(B)は(A)に示された運搬車に装備の設備
と、これに積載された冷凍コンテナである貯蔵庫との電
気的結線状態を示したブロックダイアグラムである。
示した斜視説明図である。
を示した輸送系路図である。
示す拡大斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 定温保存物を所要複数個の貯蔵庫に収納
して、当該貯蔵庫を運搬車によって一地点から他地点ま
で搬送するに際し、上記の定温保存物は定温維持手段を
もつ複数の貯蔵庫に収納し、これらの各貯蔵庫は、前記
運搬車に具備された電源部から、非同時起動回路を介し
順次所定の時差をもって電力の供給を受けるようにする
と共に、当該各貯蔵庫には、その起動に際して上記の電
源部に対しての過負荷状態を回避する起動電流軽減装置
と内部温度を検出する温度検出手段と温度異常警報信号
発生手段とを具有させ、かつ、当該温度異常警報信号発
生手段からの温度異常警報信号を受けて作動する温度異
常警報信号受信手段と、これに接続の温度異常警報手段
とを、当該運搬車に備えておくことで、この運搬車の乗
務員が、上記温度異常警報手段により示される警報を管
理して搬送を続けることを特徴とする定温保存物の管理
輸送方法。 - 【請求項2】 定温保存物を所要複数個の貯蔵庫に収納
して、当該貯蔵庫を運搬車によって一地点から他地点ま
で搬送するに際し、上記の定温保存物は定温維持手段を
もつ複数の貯蔵庫に収納し、これらの各貯蔵庫は、前記
運搬車に具備された電源部から、非同時起動回路を介し
順次所定の時差をもって電力の供給を受けるようにする
と共に、当該各貯蔵庫には、その起動に際して上記の電
源部に対しての過負荷状態を回避する起動電流軽減装置
と内部温度を検出する温度検出手段と温度異常警報信号
発生手段とを具有させ、かつ、当該温度異常警報信号発
生手段からの温度異常警報信号を受けて作動する温度異
常警報信号受信手段と、これに接続の温度異常警報手段
とを、当該運搬車に備えておくことで、この運搬車の乗
務員が、上記温度異常警報手段により示される警報を管
理して搬送を続け、上記の両地点の一方または双方に
は、上記貯蔵庫の設置場所と、これらの貯蔵庫に、非同
時起動回路を介して順次所定の時間差をもって電力を供
与する設置用の電源部と、当該各貯蔵庫には、その起動
に際して上記の電源部に対しての過負荷状態を回避する
起動電流軽減装置と前記温度異常警報信号発生手段から
の温度異常警報信号を受けて作動する設置用の温度異常
警報信号受信手段と、これに接続の設置用である温度異
常警報手段を設備しておくことで、当該設置用の温度異
常警報手段により示される警報を、当該地点における係
員が管理するようにしたことを特徴とする定温保存物の
管理輸送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4272315A JP3023578B2 (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 定温保存物の管理輸送方法 |
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