JP3023578B2 - 定温保存物の管理輸送方法 - Google Patents
定温保存物の管理輸送方法Info
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Description
液や冷凍食品、−5℃〜+5℃前後の魚介類や生鮮食料
品そして+15℃〜+30℃程度の医薬品など一定温度
範囲の厳重な温度管理が要求される定温保存物につき、
これを一地点から他地点へ運ぶに際し、望ましい温度等
の管理下にあって、これを輸送するのに好適な定温保存
物の管理輸送方法に関する。
のは凍結血液や魚介類であるが、この種のものを例え
ば、その集配送先から受取主まで、温度管理下で配送す
るには、これまで以下の如き管理輸送システムが採択さ
れている。
て、発泡スチロール等による断熱箱を用意し、この中
に、緩衝剤と必要に応じドライアイスとか氷および袋入
り等の凍結血液とか鮮魚等を夫々収納し、当該断熱箱を
別途用意された冷凍車等に積み込み、血液の集荷センタ
等を経由したり、あるいは直接に受取主まで配送するよ
うにしている。
ステムによるときは、冷凍車等の庫内にあって、定温保
存物の出し入れを行うから、その都度、その扉が開かれ
ることとなり、この際、庫内温度が上昇してしまい、こ
れが所望定温まで戻るにも可成りの時間を要することと
なる。この結果、当該冷凍車等が複数箇所で集荷をして
回るといった場合には、定温保存物が何回か外気温にさ
らされることで、劣化してしまう虞れが生ずるだけでな
く、配送に際しての積み替え時に、定温保存物が人手に
触れてしまうこともあり、汚染などによる事故発生の可
能性もある。
保管しなければならないので、前記の断熱箱を収納して
おくため、冷凍等の恒温倉庫が必要となり、従って、こ
のために多額の設備費が必要となるばかりか、この種の
冷凍等恒温倉庫による断熱箱の貯蔵によるときは、当該
恒温倉庫が事故などで故障すれば、一度に大量の凍結血
液等が駄目になってしまうことにもなる。
配送にあって集められた血液であれば、これを凍結血液
の状態として用意された冷凍コンテナ等による貯蔵庫に
収納しておき、当該各貯蔵庫に満杯となった所要数の貯
蔵庫を、例えば随時巡回してくるような運搬車により集
荷し、これを前記の集荷センタを介し、また直接に受取
主に配送することが提案されている。そして、上記の運
搬車は積み込んだ冷凍コンテナ等の貯蔵庫用である電源
部を有し、かつ、当該貯蔵庫内の温度を厳重に監視し、
万一、当該温度に異常が生じたならば、即時当該運転者
等に、その異常発生を報じ得るようにし、運搬車が集荷
センタ等に到達したならば、当該貯蔵庫を積み卸して、
これを集荷センタ等の所定場所に搬入することで、ここ
でも運搬車と同じく設置用の電源部により各貯蔵庫を稼
動させると共に、貯蔵庫内の温度に異常があれば、これ
を係員に報知できるようにして、外気温により定温保存
物の温度を上昇させる心配を解消し、かつ、集荷センタ
等にあって大規模な冷凍倉庫を建造したりする必要もな
くそうとしている。
蔵庫内における異常温度の発生を、運転者や係員が知り
得るようにするため、当該貯蔵庫から発する温度異常警
報信号をを単に有線により温度異常警報信号発生手段に
伝達するようにしているため、貯蔵庫の積み換え作業に
手間取ることになる欠陥に鑑み、本発明では発光素子と
受光素子間における光信号を用いて、これを非接触式に
て受光素子へ受信するよう構成することで、当該作業性
を改善するだけでなく、さらに本発明では、正常時は発
光素子から受光素子に光信号を入射させておき、貯蔵庫
内での異常温度が発生することによって、当該光信号の
入射が消失されるようにすることで、電源の供給が絶た
れたときにも警報を発し得るようにし、しかも、これに
加えて、 上記の発光素子と受光素子は貯蔵庫の上面に設
け、当該貯蔵庫を所定位置に積載した際、受光素子が発
光素子の直上に相対向するよう設置することで、貯蔵庫
が、載置されている運搬車における床面上にあって、ど
のような方向へ不本意に変移してしまっても、これを当
該光信号の消失により確認できるようにし、直ちにこの
貯蔵庫変移の異常発生に対しても、同じ光信号の利用に
より適切なる措置が講じ得るようにするのが、第1の目
的である。 そして、さらに上記複数の貯蔵庫に対して電
源部からの電力供給を時差をもって非同時的に行うこと
で、電源部に大きな容量が要求されないようにし、しか
も、各貯蔵庫への起動電流を次第に大きくなるよう制御
することで、当該貯蔵庫に過大な始動電流が生じたり、
不本意な電圧降下が発生したり、また、電源部に車載発
電機を用いても、運搬車のエンジン等に不必要な負荷を
かけるといった支障が生じないようにするのが、第2の
目的である。
決するため定温保存物を所要複数個の貯蔵庫に収納し
て、これら貯蔵庫を運搬車の貯蔵庫積荷室に積載して一
地点から他地点まで搬送するに際し、上記の定温保存物
は定温維持手段をもつ複数の上記貯蔵庫に収納し、これ
らの各貯蔵庫は、前記運搬車に具備された電源部から、
非同時起動回路を介し順次所定の時差をもって電力の供
給を受けるようにすると共に、当該各貯蔵庫には、その
起動に際して上記の電源部に対しての過負荷状態を回避
する起動電流軽減装置と内部温度を検出する温度検出手
段と温度異常警報信号発生手段とを具有させ、かつ、前
記貯蔵庫積荷室には当該温度異常警報信号発生手段から
の光信号が入射される温度異常警報信号受信手段を設
け、運転台には、当該温度異常警報受信手段に接続の温
度異常警報手段を備えておくと共に、上記温度異常警報
信号発生手段には貯蔵庫の上面に設けた発光素子を有す
る光信号発信器が、上記温度異常警報信号受信手段には
貯蔵庫を所定位置に積載した際、上記発光素子の直上に
相対向するよう設置した受光素子を有する光信号受信器
が夫々用いられるようにし、各貯蔵庫の温度正常時に
は、連続して上記光信号発信器による発光素子からの光
信号を発信して、これを上記光信号受信器の受光素子に
入射させておき、各貯蔵庫の温度異常時には、上記発光
素子からの光信号が発信を停止されることで、これを感
知した光信号機からの温度異常警報信号により温度異常
警報手段が作動されるようにし、この運搬車の乗務員
が、上記温度異常警報手段により示される警報を管理し
て搬送を続け、上記の両地点の一方または双方には、上
記貯蔵庫の設置場所と、これらの貯蔵庫に電力を供与す
る設置用の電源部と、各貯蔵庫の前記温度異常警報信号
発生手段からの光信号により作動する設置用の温度異常
警報信号受信手段と、これに接続されて当該設置用の温
度異常警報信号発生手段からの温度異常警報信号が入力
される設置用である温度異常警報手段を設備しておくこ
とで、当該設置用の温度異常警報手段により発せられる
警報を、当該地点における係員が管理するようにしたこ
とを特徴とする定温保存物の管理輸送方法を提供しよう
としている。
集配送先で、これより中央管理センタとしての集荷セン
タである他地点に、運搬車により定温保存物である血液
を管理輸送しようとする際には、採集した血液は既知の
手段にて凍結することで凍結血液を得、これを冷凍コン
テナ等の貯蔵庫に収納しておき、適時、当該貯蔵庫を所
要数だけ運搬車に積み込み、各貯蔵庫の電源コード等を
運搬車に配設された電源部の各コンセント等に差し込む
ことで、当該冷凍コンテナである貯蔵庫は稼動状態とな
る。
ンテナである貯蔵庫の冷凍器が作動し、この結果、定温
保存物は定温維持手段により所望の低温に保持される。
今、何等かの原因で貯蔵庫内の温度が上昇したとすれ
ば、夫々の貯蔵庫に具備している温度検知手段と発光素
子を備えた温度異常警報信号発生手段とにより、それま
での正常温度下にあって、当該発光素子から投射してい
た光信号が停止されていることとなり、この結果運搬車
に設備されている温度異常警報信号受信手段の受光素子
に入射していた光信号が消失することになり、このこと
で、温度異常警報受信手段からの温度異常警報信号を受
けた運転台における次段の温度異常警報手 段により、光
とか音による警報が発せられ、これが運転者等の乗務員
により管理されることで、異常発生により直ちに、これ
に対処し得ることとなる。
り検知するので、有線によるものに比し、貯蔵庫を所定
位置にセットするだけで積荷が完了し、かつ積み卸しも
簡易迅速に行い得ることとなるだけでなく、温度異常時
に光信号が消失するようにしたことから、これにより温
度異常を確実に検知できると共に、運搬車の走行中にお
ける振動により、貯蔵庫が設置された正常位置から外れ
てしまったときにも、光信号が発光素子から受光素子に
入射されなくなることで、これを乗務員が直ちに確認し
て適切なる措置をとることができる。
その上面に発光素子を設け、運搬車の貯蔵庫積荷室に設
置した受光素子も下向きとなっており、従って貯蔵庫を
移動させて受光素子と発光素子とが上下配置で相対向さ
せることにより、当該貯蔵庫を所定の位置にセットし易
く、このようにして容易に受光素子と発光素子との位置
決めができると共に、当該貯蔵庫が貯蔵庫積荷室の床面
上にあって、運搬車の動揺により、どのような方位に走
行変移してしまっても、これを速やかに、しかも確実に
検知することができることとなり、不測の事故を別途の
機構を付加することなしに、受光素子と発光素子とを活
用することで高い信頼性をもって防止し得ることにな
る。
点に到達したならば、当該各貯蔵庫が積み卸されて、集
荷センタ等内の所定場所に転置され、ここに設けられて
いる設置用の電源部と各貯蔵庫とが接続される。この積
み卸し作業は迅速に行うことで、貯蔵庫内の温度が不本
意に上昇してしまうことなく、また昇温が心配な場合に
は、当該貯蔵庫内に適当量の蓄冷剤を、そして、定温保
存物によっては蓄熱剤を収納しておくことで、この問題
は確実に解消される。
て、運搬車の電源部から電力を供給するに際しては、全
貯蔵庫が一度に起動されるのではなく、非同時起動回路
により、順次各貯蔵庫が時差をもって起動されて行くよ
うにしたので、車載発電機に大きな容量のものが必要と
なるといったこともなく、さらに、当該起動に際し、起
動電流軽減装置を用いて、上記電源部に対する過負荷状
態を回避するようにしたので、不本意な電圧降下を来す
ことなく、エンジンに不本意な負荷をかけることもな
く、過剰な加速トルクにより貯蔵庫始動時に、負荷に機
械的な衝撃を加えることとなり、機械的摩耗を早めると
いったことも解消される。
り以下詳記するが、これは図2に示す如き輸送系路にあ
って採択することができ、当該図示例では定温保存物と
して凍結血液の場合が例示されており、1は血液センタ
1aとか基幹血液センタ1bを含む集配送先を示し、2
がサブ管理センタ2aとか中央管理センタ2bを含む集
荷センタを表わし、3が受取主であって、これら集配送
先1、集荷センタ2、受取主3の相互間にあって、運搬
車4が、1−矢印5a−2−矢印5b−3とか、1−矢
印5c−3−5d−2−矢印5e−1等の系統にて運搬
されることとなる。
凍結血液等の定温保存物を所要複数個の貯蔵庫6に収納
して、当該貯蔵庫を運搬車4によって、前記の如き輸送
系路における任意の一地点から他地点まで搬送するので
あるが、この際、上記の貯蔵庫6には図示の場合冷凍コ
ンテナが用いられており、このために運搬車4のみでな
く、当該両地点における一方または双方にあって、予め
以下に説示するような設備が具備されていることが望ま
しい。
6自体につき説示すれば、図4に明示されている通り、
貯蔵庫本体6aにハンドル6bの操作により開閉自在な
扉6cが、ヒンジ6dにより蝶着され、当該貯蔵庫本体
6aの上部には、これまた既知の如く電源コード6eの
プラグから電源が供与されることで稼動する冷凍機7
(図3参照)の凝縮器用フィルタ6fが設けられてお
り、図中6gは取手、6hは温度計を示し、6iはスト
ッパ6j付きのキャスタを示している。
の如く内部温度を所望の温度に調整可能な冷凍機7用の
温度調節器8aを備えた定温維持手段8が付設されてい
るだけでなく、同図に示す如く警報用温度検出器9aを
有する温度検出手段9をも具備しており、さらに、当該
温度検出手段9には、光信号発信器10aと近赤外光に
よる発光素子10bとを有している温度異常警報信号発
生手段10が具備され、図1(B)にあって、11は、
冷凍機7用である起動電流軽減装置で、冷凍機7の起動
時にあって、電源に対しての過負荷状態を回避するため
のものである。
設備としては、図1(A)の如く先ず、上記の貯蔵庫6
を所要複数個だけ積み替え自在に積載可能とした貯蔵庫
積荷室12と電源部13、そして、前記の各貯蔵庫6に
おける温度異常警報信号発生手段10と、その夫々に対
応して設けられた温度異常警報信号受信手段14と、こ
れらの温度異常警報信号受信手段14と結線されて、運
転台4a等における運転者等の乗務員により、管理可能
となる位置に設置された温度異常警報手段15とが装備
されることとなる。
は、図3に例示する如く運搬車4のエンジンにより稼動
させる交流発電機等による車載発電機13aを用いるよ
うにしてもよく、当該実施例としては車載発電機13a
と船舶または市中電源と接続する電源引込線13bと
が、電源切替器13cを介して非同時起動回路13dに
切替え自在なるよう接続されていると共に、この非同時
起動回路13dにおける複数個の開閉接点13eが、電
源電圧の印加に際して、一度に閉成されることなく、順
次所定の時差をもって閉じられるようになっており、1
3fは上記各開閉接点13eの出力側に設けられている
コンセントを示し、これに前記貯蔵庫6における電源コ
ード6eのプラグを差し込むこととなる。
について記述すれば、本発明にあっては、温度異常警報
信号受信手段14が受光素子14aと光信号受信器14
bとを有し、前記した温度異常警報信号発生手段10の
発光素子10bから近赤外光などの光信号が発せられる
と、これを受光素子14aが受光し得るよう構成されて
いるだけでなく、この際、発光素子10bと受光素子1
4aとが高低差をもって配設されており、図示例では受
光素子14aを高所に、そして受光素子14aを高所に
夫々設置して相対向するようにしてあるしかも、この際
本発明にあっては、前記した温度異常警報信号発生手段
10における発光素子10bが、貯蔵庫6の上面にあっ
て上向きに設けられていると共に、貯蔵庫積荷室12に
設けられた温度異常警報信号受信手段14の受光素子1
4aは、貯蔵庫6が所定位置に積載された際、上記発光
素子10bの直上にあって相対するように設けられてい
る。
は、図1(B)に例示されている通り、各貯蔵庫6に対
応する夫々の警報監視ランプ15aが複数個設けられ
て、電源スイッチ15bをONにした後、これまた各貯
蔵庫6に対応して設けられている警報監視スイッチ15
cをONにすれば、これに対応した上記警報監視ランプ
15aが点灯し、後に詳記する通り温度異常警報信号受
信手段14から入力される温度異常警報信号Sにより、
当該警報監視ランプ15aが消灯し運転者等に異常の発
生を警告すると共に、警報器15dを作動させるように
してある。
双方に用意されるべき設備につき、図2を参照してこれ
を説示しておくと、当該設備は上記した運搬車4におけ
る設備と実質的に同じ構成を有し、運搬車4の貯蔵庫積
荷室12に対応するのが貯蔵庫6の設置場所16で、こ
こに複数の貯蔵庫6を搬入設置でき、運転台4aに対応
する電気室16aには、分電盤16bなどを有する設置
用の電源部16cが備えられ、監視室16d等には、前
記の温度異常警報手段15に対応する設置用の温度異常
警報手段17が、図示の場合各貯蔵庫6に対応して設け
られている。
異常警報信号受信手段であり、運搬車4につき説示した
配置構成と同じく温度異常警報信号発生手段10と対向
して光信号により結合されており、16eは設置用の電
源部16cにおけるコンセントを示し、16fは前記設
置場所16の換気扇、17aは、同上設置場所16に設
けられた温度異常警報手段17としての警報表示器を示
している。
に係る定温保存物の管理輸送方法を実施するには、一地
点で運搬車4には、所望数の冷凍コンテナである貯蔵庫
6を積み込むが、これには、予め血液バッグに収納され
た血液等の凍結により得た定温保存物が満杯状態等に収
納され、当該貯蔵庫6を運搬車4の前記貯蔵庫積荷室1
2における所定箇所に配置したならば、キャスタ6iの
ストッパ6jを係動させて、当該貯蔵庫6の電源コード
6eを、電源部13のコンセント13fに差し込むこと
で、貯蔵庫6を稼動状態とし、この際、前記の下向きで
ある温度異常警報信号受信手段14の受光素子14aに
対して上下方向で対向するように、前記温度異常警報信
号発生手段10における上向きで貯蔵庫6の上面に設け
られた発光素子10bを位置合わせすることになり、次
いで運搬車4を他地点へ向けて運転する。
源部13の車載発電機13a−電源切替器13c−非同
時起動回路13d−コンセント13f−電源コード6e
−温度調節器8aを有する定温維持手段8によって、そ
の内部温度が所望定温に保持されることとなり、この
際、上記の非同時起動回路13dにて、一度に全貯蔵庫
6が負荷とならないようにすると共に、起動電流軽減装
置11の挿接により、貯蔵庫6に過大な始動電流が生じ
たり、不本意な電圧降下を来したり、また車載発電機1
3aを使用した際において、そのエンジンに不必要な負
荷をかけるといった支障が生じないようにしている。
貯蔵庫6の内部温度は、警報用温度検出器9aにより設
定された所望の温度と比較され、当該温度以下の正常な
温度が保持されていることで、温度検出手段9は、次段
の温度異常警報信号発生手段10を稼動させ、これによ
り、その光信号発信器10aによる発光素子10bから
の光信号が、当該運搬車4に設けられている各温度異常
警報信号受信手段14の受光素子14aに入射されてい
る。このような状態では光信号受信器14bから温度異
常警報手段15への温度異常警報出力信号Sはなく、従
って、当該温度異常警報手段15は作動しないから、前
記の警報監視ランプ15aは何れも点灯状態となってお
り、運転台4aにおける運転者等は、異常のないことを
確認しながら運転することとなる。
度よりも昇温した場合には、これを温度検出手段9が検
知して、温度異常警報信号発生手段10の稼動が停止
し、これにより、その光信号発信器10aからの信号が
消失して、発光素子10bからの光信号の発信が停止
し、この結果温度異常警報信号受信手段14の受光素子
14aに光信号が入射されなくなる。これに基づいて、
光信号受信器14bから温度異常警報信号Sが温度異常
警報手段15に入力され、内部温度に異常を生じた貯蔵
庫6に対応の警報監視ランプ15aが消灯すると共に、
警報器15dが警報音を発したり、フリッカーによる点
滅光を発したりして、運転者等に異常の発生を報知す
る。
にあっては、上記の如く警報監視ランプ15aが消灯し
て警報音を発したならば、これと対応する警報監視スイ
ッチ15cを開くことにより、当該警報監視ランプ15
aが点灯すると共に、警報器15dの警報音等が停止さ
れることとなるが、この際、運転者等は当該貯蔵庫6の
内部温度が異常に上昇した原因を究明して、速やかに、
当該原因を除去し、正常状態を確認して運転を続行す
る。
信号発生手段10と温度異常警報信号受信手段14を結
合していることから、当該両者を有線により連結するよ
うにした場合に比し、貯蔵庫6の積み替えが容易である
というだけでなく、本発明で は、貯蔵庫6の上面に発光
素子10bが、貯蔵庫積荷室12に受光素子14aが上
下方向に高低差をもって相対向するよう配装可能に設け
られていることから、貯蔵庫6を積載するに際し、当該
貯蔵庫6の位置決めが、受光素子14aと発光素子10
bの相対的な対向位置によってなし得ることになる。 し
かも、貯蔵庫6が図1にあって不本意に移動するような
ことがあると、左右方向そして前後方向はもちろん、貯
蔵庫積荷室12の床面上に沿って、どの方向へ変移して
も発光素子10bからの光信号が受光素子14aに入射
されないことになり、従って、発光素子と受光素子が同
高位で横向きに相対しているときは、前後方向への変移
が検知し難くなるのに対し、異常昇温と同じく運転者等
は温度異常警報手段15により、高い信頼性をもって貯
蔵庫6の位置ずれをも知り得ることとなる。また電源が
貯蔵庫に供与されないような事態が発生しても、光信号
の消失によって、これを確認することもできる。
他地点に到達したならば、貯蔵庫積荷室12内の貯蔵庫
6をコンセント13fから外して積み卸した後、適宜の
手段により当該地点における前掲貯蔵庫の設置場所16
まで移送して、前記の運搬車4におけると同様に当該貯
蔵庫6を所定位置に配すると共に、電源コード6eのプ
ラグを設置用の電源部16cにおける設置用のコンセン
ト16eに差し込むのである。この際、運搬車4の貯蔵
庫6を同上設置場所16に運ぶため、可成りの時間を費
すような場合があり、冷凍コンテナである貯蔵庫6であ
る場合には、その内部温度が、不本意に昇温してしまう
ことを避けるため、貯蔵庫6内に、食塩水等を容器内で
凍結するなどして得られる蓄冷体を収納しておくのがよ
く、このようにすることで、貯蔵庫6は積み替え時に通
電されなくとも、内部温度の不本意な昇温は、確実に阻
止される。
庫6は、運搬車4の設備と同等に配備されている設置用
の電源部16c、これら貯蔵庫6の温度異常警報信号発
生手段10からの温度異常警報信号を受けて作動する設
置用の温度異常警報信号受信手段18と、これに接続の
設置用である温度異常警報手段17が備えてあるので、
当該他地点における係員は監視室16dとか、前記の設
置場所16における警報表示器17aなどによって、貯
蔵庫6の異常昇温とか、異常変移等を管理する。もちろ
ん、他地点が前記の集荷センタ2であるときは、ここか
ら、貯蔵庫6を運搬車4によって受取主3まで上記と同
じ方法により運搬することとなる。本実施例では、凍結
血液等の低温輸送について例示したが、もちろん、前掲
の如く、医療品等25℃前後に保存する必要のある商品
の輸送にも、適宜の貯蔵庫を選定することにより適用で
きること言うまでもない。
るときは、既知のものと同様に常に冷凍コンテナ等の貯
蔵庫自体を運搬車により運搬され、運搬車の乗務員によ
って、当該各貯蔵庫自体を、電源の供与だけで所要の定
温に保持されるよう完全に管理でき、また、輸送系路の
各段階における貯蔵庫の積み替え時にあっても、定温保
存物が外気温にさらされて劣化してしまう心配が解消さ
れ、この際、積み替えの間は電源の供与が断たれること
になるが、多少の時間内であれば全く心配なくなり、各
集配送先、運搬車、集荷センタといった何れの地点にあ
っても、凍結貯蔵庫内の温度を常時乗務員や係員によっ
て監視することができ、万一貯蔵庫内の異常昇温が発生
しても、即時に対処することができ、定温保存物を解凍
させてしまうといったことを完全に防止することができ
る。
警報信号発生手段と温度異常警報信号受信手段が夫々光
信号によって結合されるようにしてあるから、有線によ
る結合に比し、貯蔵庫の積み換え作業が容易にして短時
間で実施でき、それだけ貯蔵庫内の不本意な昇温を防止
できるのはもちろん、温度異常が発生すると、発光素子
から受光素子への光信号が消失するよう構成されている
ので、電源が断たれたような場合にも運転台で、その異
常による警報を確認できしかも貯蔵庫の上面に発光素子
を、これに相対向するようその上位に発光素子が配設さ
れているので、貯蔵庫が床面上をどの方向へ変移しても
当該位置ずれを、温度異常発生と同様に して、温度異常
警報手段により知ることができるので、運搬車の動揺に
よる貯蔵庫の位置ずれによる事故発生を、高い信頼性を
もって未然に阻止することが可能となると共に、受光素
子と発光素子の位置合わせを行うことで、貯蔵庫を所定
の位置に積載し易くなる。 しかも、運搬車の電源部に非
同時起動回路を、そして貯蔵庫に起動電流軽減装置を付
設することによって、運搬車の電源部に小容量のもので
も使用することができるようになり、かつ、他の電気回
路への不本意な電圧降下に基づく影響等を解消でき、運
搬車のエンジン等に過負荷を与えることで、機械的構成
部材の寿命を短縮してしまうといった難点にも解消を与
えることができる。
法に用いられる運搬車の一部を切欠して示した略示斜視
図で、(B)は(A)に示された運搬車に装備の設備
と、これに積載された冷凍コンテナである貯蔵庫との電
気的結線状態を示したブロックダイアグラムである。
示した斜視説明図である。
を示した輸送系路図である。
示す拡大斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 定温保存物を所要複数個の貯蔵庫に収納
して、これら貯蔵庫を運搬車の貯蔵庫積荷室に積載して
一地点から他地点まで搬送するに際し、上記の定温保存
物は定温維持手段をもつ複数の上記貯蔵庫に収納し、こ
れらの各貯蔵庫は、前記運搬車に具備された電源部か
ら、非同時起動回路を介し順次所定の時差をもって電力
の供給を受けるようにすると共に、当該各貯蔵庫には、
その起動に際して上記の電源部に対しての過負荷状態を
回避する起動電流軽減装置と内部温度を検出する温度検
出手段と温度異常警報信号発生手段とを具有させ、か
つ、前記貯蔵庫積荷室には当該温度異常警報信号発生手
段からの光信号が入射される温度異常警報信号受信手段
を設け、運転台には、当該温度異常警報受信手段に接続
の温度異常警報手段を備えておくと共に、上記温度異常
警報信号発生手段には貯蔵庫の上面に設けた発光素子を
有する光信号発信器が、上記温度異常警報信号受信手段
には貯蔵庫を所定位置に積載した際、上記発光素子の直
上に相対向するよう設置した受光素子を有する光信号受
信器が夫々用いられるようにし、各貯蔵庫の温度正常時
には、連続して上記光信号発信器による発光素子からの
光信号を発信して、これを上記光信号受信器の受光素子
に入射させておき、各貯蔵庫の温度異常時には、上記発
光素子からの光信号が発信を停止されることで、これを
感知した光信号機からの温度異常警報信号により温度異
常警報手段が作動されるようにし、この運搬車の乗務員
が、上記温度異常警報手段により示される警報を管理し
て搬送を続け、上記の両地点の一方または双方には、上
記貯蔵庫の設置場所と、これらの貯蔵庫に電力を供与す
る設置用の電源部と、各貯蔵庫の前記温度異常警報信号
発生手段からの光信号により作動する設置用の温度異常
警報信号受信手段と、これに接続されて当該設置用の温
度異常警報信号発生手段からの温度異常警報信号が入力
される設置用である温度異常警報手段を設備しておくこ
とで、当該設置用の温度異常警報手段により発せられる
警報を、当該地点における係員が管理するようにしたこ
とを特徴とする定温保存物の管理輸送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4272315A JP3023578B2 (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 定温保存物の管理輸送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP4272315A JP3023578B2 (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 定温保存物の管理輸送方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06100031A JPH06100031A (ja) | 1994-04-12 |
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Family
ID=17512173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4272315A Expired - Lifetime JP3023578B2 (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 定温保存物の管理輸送方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3023578B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101959361B1 (ko) * | 2011-06-01 | 2019-03-18 | 가부시키가이샤 나카니시 | 치과용 핸드피스 |
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-
1992
- 1992-09-16 JP JP4272315A patent/JP3023578B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101959361B1 (ko) * | 2011-06-01 | 2019-03-18 | 가부시키가이샤 나카니시 | 치과용 핸드피스 |
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