JP2013241166A - 貨物輸送車 - Google Patents
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Abstract
【課題】貨物輸送車の貨物室の断熱性を向上させる。
【解決手段】貨物室の外装材4と内装材1の間に、単層又は複層のアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】貨物室の外装材4と内装材1の間に、単層又は複層のアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、冷凍食品を運ぶ保冷車や弁当等一定温度を保持する保温車、或いは野菜や果実等鮮度保持が必要な一般貨物輸送車に関するものである。
貨物輸送車は、運搬する商品の品質を確保する為、商品に応じて冷却したり或いは保温したりして貨物室内の温度管理を正確に行う必要がある。しかし、貨物輸送車は屋外の過酷な環境下で使用されるため、走行中は対流熱の又停車時は輻射熱の影響を受け貨物室内の温度に大きな影響を及ぼすことになる。
これらの条件から貨物室内温度を安定化するためには、貨物室内外の熱の出入りを如何に少なくするかが重要なポイントとなる。このため、一般的には外装材と内装材の間に断熱材が入れられ熱移動を阻止している。
屋外からの輻射熱に対する熱影響を少なくするため、外装材に遮熱塗装を施し輻射熱を反射させる車両が増えてきつつある。
その為次のような問題があった。
貨物輸送車は、走行中は対流熱の影響を受け車体は冷却され外装材の温度は下がる。また逆に、停車中は輻射熱の影響を受け外装材の温度は急速に高くなる。
従って、商品の品質を安定化するためには、或いは貨物室内の冷暖房エネルギーを最小にするには貨物室内外の熱移動を最小にする事が好ましい。
貨物輸送車は、走行中は対流熱の影響を受け車体は冷却され外装材の温度は下がる。また逆に、停車中は輻射熱の影響を受け外装材の温度は急速に高くなる。
従って、商品の品質を安定化するためには、或いは貨物室内の冷暖房エネルギーを最小にするには貨物室内外の熱移動を最小にする事が好ましい。
これらの問題に対処する方法として、従来から採用されている最もポピュラーな方法は、外装材と内装材の間に断熱材を入れる方法である。現在最も多く使われているのは熱伝導率の小さい硬質ウレタンである。しかし、断熱材はそもそも熱伝導を抑制するものであり、内外装材を通して移動する輻射熱に対しては阻止することは難しい。仮に、断熱性能を上げようと思えば断熱材の厚みを増さなければならないが、車両の重量が増え貨物輸送車自体の燃費が低下することや、断熱材が厚くなった分だけ積載効率が悪くなるという問題がある。
近年、外装材に遮熱塗装をし、輻射熱を反射させる貨物輸送車も増えつつある。しかし、遮熱塗装の輻射熱に対する反射率は60〜80%程度でエネルギーを大幅に削減するには不充分である。又、貨物室内側から屋外側に移動する熱には全く対応出来ない。更に、外壁表面の汚れや走行時の風の影響で輻射熱に対する反射性能は低下する。しかも、塗装品である為、5年から10年数年程度で再施工の必要がありランニングコストが高くなる問題もある。
一般貨物輸送車で野菜や果物を運ぶ場合、今まで殆ど断熱性等は考慮せず貨物車内に積載されてきた。しかし、地球温暖化の影響で貨物室内温度の上昇が以前より大きくなり、商品が萎たり水分の蒸発等により鮮度維持できない状況になってきた。
本発明は、これらの問題を解決する為になされたものである。
本発明は、これらの問題を解決する為になされたものである。
貨物室の外装材と内装材の間に、単層又は複層のアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材を設けた貨物輸送車である。
貨物室内の外装材の内壁面や内装材の外壁面に、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材を設けた貨物輸送車である。
以下本発明を実施するための最良の形態について説明する。
アメリカの多くの機関の報告として、建物を通過する熱量の約75パーセントは輻射熱とされている。貨物輸送車も同様、貨物室の輻射熱の影響は非常に大きい。即ち、貨物室内の冷暖エネルギーを削減するには、この輻射熱をカットすることが効果的である。
アメリカの多くの機関の報告として、建物を通過する熱量の約75パーセントは輻射熱とされている。貨物輸送車も同様、貨物室の輻射熱の影響は非常に大きい。即ち、貨物室内の冷暖エネルギーを削減するには、この輻射熱をカットすることが効果的である。
又、この輻射熱をカットする方法として、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3が有効であることも知られている。
貨物輸送車には、貨物室内温度がマイナス20℃からマイナス30℃程度でアイスクリームや冷凍食品等を輸送する低温輸送車や、0℃前後で肉や魚を輸送する中温輸送車、そしてプラス20℃前後で弁当等を輸送する保温輸送車等様々な温度形態で使用されている。
本発明は、貨物輸送車の貨物室の外装材4と内装材1の間に、単層又は複層のアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3を設けたもので、あらゆる温度範囲の貨物輸送車にも対応できるものである
本発明は、貨物輸送車の貨物室の外装材4と内装材1の間に、単層又は複層のアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3を設けたもので、あらゆる温度範囲の貨物輸送車にも対応できるものである
アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3は、輻射熱に対する反射性能が重要なポイントであるが、最低でも90パーセント以上の反射率を有するものが好ましい。
図1は、外装材4と内装材1の間にアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3を1層設けた例である。
外装材4や内装材1とアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3との間隔は、伝導熱や対流熱の影響を極力少なくする為20〜40ミリ程度の空間を設けるのが好ましい。図1の場合、内装材1或いは外装材4とアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3とのスペースを最小寸法の20mmとすると、この壁の厚みは最小で約40ミリとなる。勿論、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3を2層設ける場合は、各々のスペースを20ミリとすると合計60ミリの壁厚で可能となる。
外装材4や内装材1とアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3との間隔は、伝導熱や対流熱の影響を極力少なくする為20〜40ミリ程度の空間を設けるのが好ましい。図1の場合、内装材1或いは外装材4とアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3とのスペースを最小寸法の20mmとすると、この壁の厚みは最小で約40ミリとなる。勿論、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3を2層設ける場合は、各々のスペースを20ミリとすると合計60ミリの壁厚で可能となる。
外装材4や内装材1を通して流れる熱流が堪えず一方向の場合、例えば貨物室内温度が常時マイナス30℃の輸送車等は、走行時でも停車時でも熱は堪えず屋外から貨物室内に一方向である。このような場合、図2の様に内装材1の外壁面にアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3を取り付けて使用することも可能である。勿論、逆に貨物室内温度が高い場合は、熱は貨物室内から屋外に向かってゆくので外装材4の内壁面に設けることになる。即ち、熱流が来る方向に静止空気層2を持たせることが重要である。
アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3の取り付け位置は、前記に記載した通り二つの方法がある。勿論、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3は外装面4や内装面1との間に設けるのが最も良い方法であるが、壁の厚みを薄くする為外装材4や内装材1に直接貼る方法とを組み合わせて使用することも可能である。例えば、保冷庫の場合、外装材4と内装材1の間に1層、更に内装材1の外壁面に1層合計2層アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3を設ける事により、壁の厚みは40mmでも2層施工したとほぼ同様の効果を産むことが出来る。
輻射熱を効率良く反射させるには、外装材4や内装材1とアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3とのスペースは静止空気の状態が好ましい。従って、壁面やドアー等アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3を施工したところは全て密封状態にする。
外装材4や内装材1は勿論、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3も金属であり、これらの金属同士が接触して使用すると伝導熱の影響を受けやすい。そこでこの問題を解決する方法として、図3の様に外装材4や内装材1或いはアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3を、硬質ウレタン等断熱材9を使うことにより非接触としている。
アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3は、硬質ウレタン等断熱材9に比較して熱貫流抵抗を大幅に向上することが可能である。例えば、0,2ミリのアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3は、硬質ウレタン85ミリと同等の熱貫流抵抗である。従って、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3を外装材4と内装材1の間1〜2層設ける事により、貨物室内の冷暖房等温度維持のエネルギーを大幅に削減する事が可能である。
外装材4と内装材1の間にアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3で0.2ミリの厚のものを1層いれた場合、壁の厚みはエアースペースを含めて40ミリ位にする事が出来る。つまり、硬質ウレタン85ミリと比較すると、壁の厚みを45ミリも薄くする事が可能である。これにより、輸送量を大幅に増加することが可能である。
硬質ウレタン85ミリとアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3で0,2ミリ厚のものが同一の熱貫流抵抗とすると、硬質ウレタンの重量は1平方メートル当り約3.1キログラムに対しアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3の0,2ミリ厚のものは0.15キログラムである。即ち、単純計算すると約二十分の一に軽量化することが出来る。これは、貨物輸送車の車体重量を大幅に減らすこととなり、燃費向上に大きく貢献できる。
野菜は輻射熱をカットすると長期間鮮度が保持されることが実験で確認されている。特に葉物野菜等では2倍の鮮度保持が可能である。つまり、食品の劣化は輻射熱の量に大きく影響を受けている。本発明の貨物輸送車は、輻射熱の放出が数パーセントとなるため、野菜や果実だけでなく鮮魚等種々の輸送品の鮮度保持に貢献できる。
遮熱塗装は5〜10年で再施工が必要であるが、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材3は半永久の耐久性がある。しかも、メンテナンスも全く不要でランニングコストも削減可能である。
1内装材
2静止空気層
3アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材
4外装材
5内装材固定ネジ
6外装材固定ネジ
7断熱パッキン
8内装材固定金物
9断熱材
2静止空気層
3アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材
4外装材
5内装材固定ネジ
6外装材固定ネジ
7断熱パッキン
8内装材固定金物
9断熱材
Claims (2)
- 貨物室の外装材と内装材の間に、単層又は複層のアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材を設けた貨物輸送車。
- 貨物室の外装材の内壁面や内装材の外壁面に、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材を設けた貨物輸送車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012127490A JP2013241166A (ja) | 2012-05-17 | 2012-05-17 | 貨物輸送車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012127490A JP2013241166A (ja) | 2012-05-17 | 2012-05-17 | 貨物輸送車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013241166A true JP2013241166A (ja) | 2013-12-05 |
Family
ID=49842509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012127490A Pending JP2013241166A (ja) | 2012-05-17 | 2012-05-17 | 貨物輸送車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013241166A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2656919C1 (ru) * | 2017-06-05 | 2018-06-07 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Кубанский государственный аграрный университет имени И.Т. Трубилина" | Автомобиль-рефрижератор |
JP2019098941A (ja) * | 2017-12-04 | 2019-06-24 | 洋一 久永 | 貨物輸送車及び保冷設備 |
JP2020100438A (ja) * | 2018-12-25 | 2020-07-02 | 株式会社仲井 | 恒温構造体 |
JP2020157880A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | Jfeスチール株式会社 | 冷却システムを備えた自律走行装置 |
-
2012
- 2012-05-17 JP JP2012127490A patent/JP2013241166A/ja active Pending
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