JP2010076578A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Kazuhiro Nakayama
一弘 中山
Koichi Matsuura
浩一 松浦
Tetsuya Ogata
哲也 尾方
Koki Tanaka
孔規 田中
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

【課題】インフレーターの先端部を挿入させたリテーナが、てこの作用を利用してインフレーターをケースに取り付る構成としても、軸方向に沿う移動を的確に規制して、インフレーターをケースに取付可能なエアバッグ装置の提供。
【解決手段】エアバッグ装置Mは、エアバッグ35、インフレーター40、ケース60、及び、エアバッグとインフレーターとをケースに取り付けるリテーナ50、を備えて車両に搭載される。リテーナのボルト57のケース取付座62への締結時、インフレーター40は、元部側端面47aを支持座64の止め片部72に当接支持させた状態で、先端部43の外周縁43bを、リテーナの先側押圧部53により、押圧して、インフレーターの外周面45aにおける取付座側の部位45bを、外周支持部66に当接させ、かつ、元部側外周面47bを、元側押圧部74に当接させて、ケース60に取付保持されている。
【選択図】図9

Description

本発明は、膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグ、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーター、エアバッグとインフレーターとを保持するケース、及び、エアバッグとインフレーターとをケースに取り付けるリテーナ、を備えて車両に搭載されるエアバッグ装置に関し、乗員の膝や胸部を保護可能な膝保護用エアバッグ装置、側突用エアバッグ装置等に好適なエアバッグ装置に関する。
従来、この種のエアバッグ装置としては、膝保護用として、エアバッグ、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーター、エアバッグとインフレーターとを保持するケース、及び、エアバッグとインフレーターとをケースに取り付けるリテーナ、を備えて構成されるものがあった(例えば、特許文献1参照)。インフレーターは、エアバッグに膨張用ガスを供給する略円柱状として、先端部に膨張用ガスを吐出するガス吐出口を備えていた。また、ケースは、エアバッグとインフレーターとを保持するとともに、折り畳まれたエアバッグを収納していた。リテーナは、インフレーターの先端部を挿入させてエアバッグ内に配置され、インフレーターのガス吐出口から吐出される膨張用ガスをエアバッグ内に流出する流出口を左右両側に有し、かつ、左右両側の中間部に、インフレーターの先端部を挿入させる組付孔を有した略四角筒形状としていた。また、リテーナは、エアバッグ内からエアバッグを貫通してケース側に突出する締結手段としてのボルトを有し、ボルトをナット止めしてケースに締結させて、エアバッグとインフレーターとをケースに取り付けていた。
また、ケースは、インフレーターの先端部から離れた元部側の端面を支持する止め片を備えるとともに、インフレーターの外周面の上下の部位を支持する二つの支持突起を備えて構成されていた。これらの支持突起は、ケースにおけるリテーナのボルトをナット止めしてリテーナを取り付ける取付座に対し、取付座に近い側の支持突起を、取付座側からインフレーター側へ突出させるように配設し、取付座から離れた側の支持突起を、取付座側から離れたインフレーターの外周面を取付座側に押圧するように、配設していた。
そして、リテーナによるインフレーターのケースへの取り付けは、インフレーターの先端部を組付孔に挿入させた状態で、ボルトをケースにナット止めしてリテーナをケースに取り付ける際、インフレーターの元部側端面を止め片で支持した状態として、二つの支持突起をてこのように利用し、組付孔周縁でインフレーターを取付座側に押すことにより、取付座側に近い支持突起を支点として、取付座側から離れた支持突起に、インフレーターの外周面を押し付けて、インフレーターをケースに取付保持していた。
なお、エアバッグは、リテーナがエアバッグ内に配設され、ボルトがエアバッグ外に突出してケースにナット止めされることから、ボルトを貫通させた貫通孔周縁をリテーナに押えられて、ケースに取付固定されていた。
特開2008−120290号公報(図1〜6)
しかし、従来のエアバッグ装置では、インフレーターのケースへの取り付けにおいて、リテーナが、組付孔の内周面を利用して、インフレーターの先端部の外周面を位置規制し、ケースが、止め片によって、インフレーターの元部側端面を位置規制しているものの、二つの支持突起は、単に、インフレーターの外周面を位置規制しているだけで、インフレーターの軸方向の移動(特に、元部から先端部へ向かう方向への移動)を規制する点に、改善の余地があった。なお、インフレーターが、その軸方向に移動すれば、異音が発生することから、車両に搭載するエアバッグ装置としては、好ましくない。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、インフレーターの先端部を挿入させたリテーナが、てこの作用を利用してインフレーターをケースに取り付る構成としても、軸方向に沿う移動を的確に規制して、インフレーターをケースに取付可能なエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグ装置は、エアバッグ、
エアバッグに膨張用ガスを供給する略円柱状として先端部に膨張用ガスを吐出するガス吐出口を有したインフレーター、
エアバッグとインフレーターとを保持して折り畳まれたエアバッグを収納するケース、及び、
インフレーターの先端部を挿入させてエアバッグ内に配置され、インフレーターのガス吐出口から吐出される膨張用ガスをエアバッグ内に流出する流出口を有し、かつ、インフレーターの先端部を挿入可能な組付孔を有した筒形状とするとともに、エアバッグ内からエアバッグを貫通してケース側に突出する締結手段を有し、締結手段をケースに締結させて、エアバッグとインフレーターとをケースに取り付けるリテーナ、
を備えて、車両に搭載されるエアバッグ装置であって、
ケースが、リテーナを締結する取付座から延びて、インフレーターの先端部から離れる元部側の端面に当接する略L字状の支持座を備え、
リテーナが、リテーナに挿入されたインフレーターの先端部におけるケースの取付座から離れる側の外周縁を、インフレーターの軸方向と交差して、ケースの取付座側へ向かい、かつ、インフレーターの元部側に向かう方向へ、押圧可能な先側押圧部を備え、
ケースの支持座が、ケースの取付座からインフレーターの軸方向に略沿って延びる延設部と、延設部の端部から延設部と略直交するように延びてインフレーターの元部側端面を支持する止め片部と、を備え、
延設部に、インフレーターの外周面における取付座側の部位に当接して支持可能な外周支持部が、配設され、
止め片部に、インフレーターの元部側における取付座から離れる側の外周面を取付座側へ押圧可能な元側押圧部が、配設され、
リテーナの締結手段のケース取付座への締結時、インフレーターが、元部側端面を支持座の止め片部に当接支持させた状態で、取付座から離れる側の先端部の外周縁を、リテーナの先側押圧部により、取付座側でかつインフレーターの元部側に向かう方向に押圧して、インフレーターの外周面における取付座側の部位を、外周支持部に当接させ、かつ、取付座から離れる側の元部側の外周面を、元側押圧部に当接させて、ケースに取付保持されていることを特徴とする。
本発明に係るエアバッグ装置では、エアバッグ内に挿入されている状態のリテーナに対し、リテーナの先側押圧部がインフレーターの先端部の外周縁を押圧可能な位置まで、インフレーターの先端部を組付孔からリテーナ内に挿入させ、また、インフレーターの元部側の外周面をケースの元側押圧部に当接可能な状態として、インフレーターの元部の端面を止め片部に当てるように、インフレーターの元部側を支持座に組み付ける。そして、リテーナの締結手段を、ケースの取付座に挿入してケースに締結すれば、インフレーターが、元部側端面を支持座の止め片部に当接支持させた状態で、取付座から離れる側の先端部の外周縁を、リテーナの先側押圧部により、取付座側でかつインフレーターの元部側に向かう方向に押圧して、インフレーターの外周面における取付座側の部位を、外周支持部に当接させ、かつ、取付座から離れる側の元部側の外周面を、元側押圧部に当接させて、ケースに取付保持される。
その際、インフレーターの先端部の外周縁が、力点となるリテーナの先側押圧部によって取付座側に押圧され、ケースの外周支持部を支点として、インフレーターの軸方向の中間部位の取付座側の外周面が外周支持部に支持され、そして、インフレーターの元部側の外周面が、作用点となるケースの元側押圧部によって取付座側に押圧され、これらの力点、支点、作用点を備えたてこの作用により、インフレーターは、その軸直交方向の移動を規制される。なお、このてこの作用による移動規制は、主に、インフレーターの軸直交方向における取付座と直交する方向の移動規制となるが、インフレーターの軸直交方向における取付座に沿う方向の移動規制は、インフレーターの先側押圧部、外周支持部、及び、元側押圧部との接触部位の摩擦抵抗や、組付孔の内周面によるインフレーターの位置規制により、確保されることとなる。
そして、インフレーターの軸方向の移動に関しては、元部側方向への移動が、元部側端面を支持する止め片部により規制され、また、先端部側方向への移動が、先端部の外周縁に当接される先側押圧部により規制され、インフレーターは、その軸方向の元部側方向と先端部側方向との両方向の移動を規制される。
したがって、本発明に係るエアバッグ装置では、インフレーターの先端部を挿入させたリテーナが、てこの作用を利用してインフレーターをケースに取り付る構成としても、軸方向に沿う移動を、止め片部、先側押圧部、及び、元側押圧部により、的確に規制して、インフレーターをケースに取付保持させることができ、異音の発生を防止することができる。
なお、エアバッグは、従来と同様に、リテーナがエアバッグ内に配設され、リテーナの締結手段がエアバッグ外に突出してケースに締結されることから、締結手段を貫通させた貫通孔周縁をリテーナに押えられて、ケースに取付固定されることとなる。
そして、本発明に係るエアバッグ装置では、リテーナには、筒状とする周壁部に、インフレーターの先端部の端面を支持する支持壁を有して、構成することが望ましい。このような構成では、インフレーターの軸方向における先端部側方向の移動を、先側押圧部とともに、先端部の端面を支持するリテーナの支持壁によっても規制でき、一層、安定して、インフレーターの軸方向の移動を規制することができる。
また、リテーナの先側押圧部は、弾性変形可能に先端部の外周縁を押圧可能の弾性片から構成することが望ましい。このような構成では、先側押圧部が、弾性変形を利用して、インフレーターの先端部の外周縁を押圧でき、締結手段の締結力に比例させるように対応させて、先側押圧部の押圧力を大きくすることができ、換言すれば、締結力を大きくすれば、それに伴って、インフレーターの軸直交方向への押圧力と、インフレーターの軸方向に沿う押圧力とを高めることが可能となって、一層、強固にインフレーターの移動を規制することが可能となる。
さらに、ケースの支持座における元側押圧部は、インフレーターの元部側の取付座に沿う方向の移動を規制可能に、元部側外周面を押圧するように、構成されれば、インフレーターの元部側がインフレーターの軸直交方向における取付座から離れる方向のみならず、取付座に沿う方向にぶれることも防止され、インフレーターの元部側が、インフレーターの軸心を中心とする略全周分の放射方向の移動を的確に規制されて、一層、異音の発生を防止できる。
さらにまた、ケースの支持座の延設部には、外周支持部より止め片部側の位置に、屈曲部を設け、リテーナの締結手段のケース取付座への締結前に、屈曲部より止め片部側の止め側部位を、ケースの元側押圧部におけるインフレーターの元部側外周面の押圧方向側に、曲げて構成し、
屈曲部は、リテーナの締結手段のケース取付座への締結時に、止め側部位を、ケースの元側押圧部におけるインフレーターの元部側外周面の押圧方向と逆側に、曲げるように構成することが望ましい。
このような構成では、リテーナの締結手段の締結前に、インフレーターの元部側外周面をケースの元側押圧部に当接可能な状態として、インフレーターの元部の端面を止め片部に当てるように、インフレーターの元部側を支持座に組み付ける際、止め側部位が、取付座と略面一でなく、屈曲部から取付座側へ沈み込むように曲げられて、止め片部側のスペースを空けるように開かせた形状としており、インフレーターの元部側を止め片部側に当接させる際、リテーナの取付座側に突出する締結手段を、取付座付近に極力当てることなく、行うことが可能となる。そのため、インフレーターの元部側を止め片部側に当接させる作業が、行い易く、インフレーターのケースへの固定作業が容易となる。ちなみに、リテーナの締結手段のケースへの締結時には、インフレーターの先端部の外周縁が、力点となるリテーナの先側押圧部によって取付座側に押圧され、その際、止め側部位が、取付座に沿うように曲がる。そして、インフレーターの軸方向の中間部位の取付座側の外周面が支点となる外周支持部に支持されるとともに、インフレーターの元部側の外周面が、作用点となるケースの元側押圧部によって取付座側に押圧され、これらの力点、支点、作用点を備えたてこの作用により、インフレーターは、その軸直交方向の移動を規制されることとなる。
この場合、延設部におけるインフレーターの軸直交方向の両側には、インフレーターの軸方向に沿って、ケースの延設部付近の外縁から屈曲部を超えて取付座側へ延びるスリットを、設けることが望ましい。
このような構成では、ケースにおけるエアバッグの収納部位から突出する止め側部位の長さが、短くとも、スリットにより、屈曲部を超えた取付座側に位置する部位付近からも、止め側部位を曲げることが可能となる。そのため、このような構成では、リテーナの締結手段を挿通させる貫通孔をインフレーターの軸方向に沿った長穴状とせずに、円形の開口に設定しても、円滑に、リテーナの締結手段を貫通孔に挿通させて締結でき、その結果、リテーナの締結手段のケースへの締結位置が、インフレーターの軸方向に沿ってずれることが無く、ケースに対するリテーナとインフレーターとの取付位置を、容易に、安定させることができる。また、このようなスリットは、エアバッグ装置の搭載位置によっては、エアバッグ装置と搭載位置周縁の部品との干渉防止用のスペースとしても、利用可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態のエアバッグ装置Mは、膝保護用のものであり、図1〜4に示すように、車両のコラムカバー13の下部13a側を搭載部位BP(図2参照)とし、折り畳んだエアバッグ35をコラムカバー13内の下部13a側に収納させて、構成されている。また、実施形態のエアバッグ装置Mは、膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグ35、エアバッグ35に膨張用ガスを供給するインフレーター40、エアバッグ35とインフレーター40とを保持するケース60、及び、エアバッグ35とインフレーター40とをケース60に取り付けるリテーナ50、を備えて構成されている。さらに、エアバッグ装置Mは、コラムカバー13の下部13a側に設けられて、折り畳まれて収納されたエアバッグ35の下方側を覆うエアバッグカバー25としての主扉部26と補助扉部30とを備えて構成されている。そして、膨張時のエアバッグ35が、コラムカバー13に設けた主扉部26と補助扉部30とを押し開いて、着座した運転者Dの左右の膝Kの前方側に配置されるように、構成されている。
なお、本明細書での上下・前後・左右の方向は、特に断らない限り、直進時の車両の上下・前後・左右の方向に対応するものである。
コラムカバー13は、図1〜4に示すように、ステアリングコラム3を覆うような略四角筒形状の周壁14からなる合成樹脂製として、図示しない部位でステアリングコラム3のコラムチューブ5に取り付けられ、インストルメントパネル(以下、インパネとする)7の収納用開口10から後方側へ突出して、着座した運転者Dの前方に配設されている。なお、ステアリングコラム3は、メインシャフト4とその周囲に配置されるコラムチューブ5とを備えて構成され、メインシャフト4には、ステアリングホイール1が接続されている。インパネ7は、上部側のアッパパネル8と下部側のロアパネル9とから構成されている。
また、コラムカバー13には、図7,8に示すように、下面15a側から左側面16aと右側面17aとにわたるエリアに、エアバッグ35の突出時における一つの突出用開口22を形成可能に、エアバッグ35に押されて開く主扉部26と補助扉部30とが配設されている。
主扉部26は、インパネ7の後面7aより後方側に配置されて(図1参照)、コラムカバー13の下壁15側に配置される下ドア部27と、コラムカバー13の左側壁16側に配置される左ドア部28と、コラムカバー13の右側壁17側に配置される右ドア部29と、から構成され、周囲には、膨張するエアバッグ35に押されて破断可能な破断予定部24が形成されている。破断予定部24は、コラムカバー13の肉厚を薄くするように、コラムカバー13の内周面側に連続する線状の凹溝を設けて構成されている。そして、主扉部26は、下ドア部27の左右両側に左ドア部28と右ドア部29とを連ならせて、開き時、周囲の破断予定部24を破断させて、下ドア部27の後縁のヒンジ部27aを回転中心として、後側へ開くこととなる。そして、下ドア部27が、ヒンジ部27aを回転中心として、コラムカバー13の下面15aに接触するように、全開で開きを完了させた際には、下ドア部27の左右両側に連なった左ドア部28と右ドア部29とは、図8に示すように、それぞれ、開き前の下縁側をヒンジ部28a,29aとして撓ませつつ、下ドア部27に連なった状態で、コラムカバー13の左側面16aと右側面17aとに接触するように、開きを完了させることとなる。
補助扉部30は、図7,8に示すように、主扉部26の前方側に、エアバッグ35の突出用開口22の面積を大きくできるように、設けられている。補助扉部30は、コラムカバー13の下壁15側に配置される補助下ドア部31と、コラムカバー13の左側壁16側に配置される補助左ドア部32と、コラムカバー13の右側壁17側に配置される補助右ドア部33と、から構成されている。補助下ドア部31、補助左ドア部32、及び、補助右ドア部33は、それぞれ、前縁側にヒンジ部を配置させて、後縁を前方側に回転させて開くように、配設されている。
また、コラムカバー13内には、図2,3,7,8に示すように、突出用開口22を形成するエリアの前後の縁に、それぞれ、左右両縁を左側壁16と右側壁17とに連結させて下壁15から上方に延びる取付壁19,20が形成されている。これらの取付壁19,20には、ケース60の各係止片76a,78aを挿入させて、周縁を係止片76a,78aに係止させる複数の係止孔19a,20aが形成されている。
エアバッグ35は、図1の二点鎖線や図6に示すように、膨張完了時に運転者D側に配置される運転者側壁部(乗員側壁部)36と、コラムカバー13側に配置されるコラム側壁部(車体側壁部)37とを備えて、膨張完了時の形状を、左右方向を長くした横長の略長方形板状とするように構成されている。運転者側壁部36とコラム側壁部37とは、ポリエステルやポリアミド等の織布から外形を同形状として裁断され、外周縁相互を縫合してエアバッグ35の外周壁を形成している。また、コラム側壁部37には、エアバッグ35の上下方向(車両搭載状態での膨張完了時には前後方向ともなる)でかつ左右方向の略中央付近に、インフレーター40のガス吐出口42aを有した先端部43側を挿入させるための円形に開口した挿入孔37aが形成され(図6、図9のA,B参照)、挿入孔37aの上方側の左右両側には、リテーナ50の各ボルト57(図5参照)を突出させるための貫通孔37bが形成されている。挿入孔37aは、インフレーター40の先端部43側を隙間なく挿入可能な内径寸法として、円形に開口されている。エアバッグ35は、コラム側壁部37の貫通孔37b,37bの周縁を、取付部位38として、各貫通孔37bを挿通するリテーナ50の各ボルト57を、ケース60の貫通孔61aを挿通させてナット58止めすることにより、インフレーター40とともに、ケース60の取付座62に取付固定されることとなる。その際、取付部位38は、リテーナ50の天井壁51bとケース60の天井壁61とで挟持されて、ケース60の取付座62に取り付けられる(図2,4参照)。
なお、エアバッグ35は、運転者側壁部36とコラム側壁部37とが周縁の一部で連結された一枚の布材を、二つ折りして、外周縁を縫合して形成してもよい。
また、エアバッグ35は、内部に、膨張完了時の板形状を維持可能に、運転者側壁部36とコラム側壁部37とを連結して厚さを規制する図示しないテザーを、配設させている。
インフレーター40は、図2〜5に示すように、円柱状の本体部41と、インフレーター40の先端部43側で本体部41より小径の円柱状とした頭部42と、を備えて、頭部42に、膨張用ガスを吐出させる複数のガス吐出口42aを配設させて構成されている。インフレーター40は、頭部42と本体部41の頭部42近傍の部位とを先端部43として、リテーナ50の組付孔55内に挿入されることとなる。
リテーナ50は、図5,11に示すように、左右方向に軸方向を配置させて、後壁51a、天井壁51b、前壁51c、及び、底壁51dを有した板金製の四角筒形状の周壁部51と、リテーナ50をケース60へ締結するための締結手段としてのボルト57と、から構成されている。リテーナ50は、エアバッグ35内での膨張用ガスGを、コラムカバー13の左右方向の中央付近から左右両側の外向きとして主扉部26におけるコラムカバー13の左右両側の左側面16aと右側面17aとに配置された左ドア部28と右ドア部29とに向けて流すガス流れ規制材を兼用して(図3参照)、エアバッグ35とインフレーター40とをケース60に取り付ける役目を果たしている。
そして、リテーナ50は、前壁51cの左右方向の中央付近に、インフレーター40の先端部43を挿入させるための円形状に開口した組付孔55が形成され、左右両端の開口を、膨張用ガスを左ドア部28と右ドア部29とに向けて流すための流出口54,54として、構成されている。なお、組付孔55は、挿入するインフレーター40の本体部41の外径寸法と同等とした内径寸法として開口されている。また、リテーナ50の天井壁51bには、既述の締結手段としてのボルト57が、二本、上方へ突設されるとともに、左右方向に沿って並設されている。各ボルト57は、既述したように、ケース60の天井壁61にナット58止めされている。
また、リテーナ50の周壁部51は、図9,11に示すように、一枚の板金を曲げ加工して形成されており、その板金の端末を屈曲させて、弾性変形可能に撓む弾性片52を、内周面における後壁51aの底壁51d近傍から斜め前下方向に突出させている。弾性片52は、インフレーター40の先端部43を組付孔55を経てリテーナ50内に挿入した際、先端部43の外周縁43bを、インフレーター40の軸方向ICと交差して、ケース60の取付座62側へ向かい、かつ、インフレーター40の元部47側に向かう方向へ、押圧可能な先側押圧部53を構成している。
なお、インフレーター40の先端部43の外周縁43bは、実施形態の場合、本体部41の先端側の端面41aと外周面41bとの交差している外周縁(角部)41cとしている(図9,11参照)。
また、リテーナ50は、インフレーター40の先端部43を組付孔55を経てリテーナ50内に挿入した際、周壁部51の後壁51aを、インフレーター40の先端部43の端面(実施形態の場合に、頭部42の端面42b)43aを当接支持可能な支持壁56としている。
ケース60は、図2〜5に示すように、断面逆U字形とした板金製として、天井壁61と、天井壁61の前後の縁から下方に延びる側壁76,78とを備えて構成されており、各側壁76,78には、コラムカバー13の取付壁19,20に設けた各係止孔19a,20aに挿入されて、取付壁19,20と連結される複数の断面J字形の係止片76a,78aが形成されている。天井壁61には、リテーナ50の各ボルト57を挿通させる貫通孔61aが形成されている。天井壁61の貫通孔61a,61a付近は、リテーナ50の各ボルトをナット58止めして、エアバッグ35とインフレーター40とを取り付ける取付座62となる。
さらに、このケース60は、インフレーター40を固定するための支持座64と外周支持部66とを備えて構成されている。支持座64は、リテーナ50を締結する取付座62から前方へ延びて、インフレーター40の先端部43から離れる元部47側の端面(元部側端面)47aに当接する略L字状としている。この支持座64は、ケース60の取付座62からインフレーター40の軸方向ICに略沿って延びる延設部65と、延設部65の端部(前端)65bから延設部65と略直交するように延びてインフレーター40の元部47側の端面(元部側端面)47aを支持する止め片部72と、を備えて構成されている。
止め片部72には、インフレーター40の元部側端面47aから突出するターミナル部48を突出させる挿通孔72aが円形に開口されている(図3,10参照)。ターミナル部48は、エアバッグ作動回路から作動用信号をインフレーター40に入力させるための図示しないリード線のコネクタを結合させる部位である。そして、この止め片部72の下縁付近には、インフレーター40の元部47側における取付座62から離れる側の外周面(元部側外周面)47bの下側を取付座62側の上方へ押圧可能な元側押圧部74が、前方に延びるように、形成されている(図5,10参照)。実施形態の場合、元側押圧部74は、インフレーター40の軸周り方向に離れた複数箇所(実施形態では二箇所)のインフレーター40の元部側外周面47bを押圧できるように、二箇所に、形成されている。特に、これらの元側押圧部74,74は、インフレーター40の軸心Cを中心に、線対称として相互に90°分離れて配設され、インフレーター40の元部47側が取付座62に沿う方向の移動も規制されるように、配設されている。
延設部65は、実施形態の場合、天井壁61の一部の部位を含めて構成され、側壁78の左右方向の中央付近の凹部79から、さらに、前方へ延びるように配設されている(図5参照)。そして、延設部65の天井壁61の部位には、図5,9に示すように、インフレーター40の軸方向の中間部位45の外周面45aにおける取付座62側の部位に当接して、インフレーター40の中間部位45を支持可能な外周支持部66が、配設されている。外周支持部66は、天井壁61の一部を、下方に突出させるように塑性変形させて形成されている。
また、延設部65は、リテーナ50のケース60への締結前の状態において、外周支持部66より止め片部72側の位置に、屈曲部69が設けられて、屈曲部69より止め片部72側の止め側部位70を、取付座62側に沈み込むように、曲げて構成されている。すなわち、図9のCに示すように、止め側部位70は、ケース60の元側押圧部74におけるインフレーター40の元部側外周面47bの押圧方向側、すなわち、上方側、に曲げられている。屈曲部69は、リテーナ50のボルト57をケース60の取付座62に締結する際、止め側部位70を、ケース60の元側押圧部74におけるインフレーター40の元部側外周面47bの押圧方向と逆側の下方側に、曲げ可能に構成されている。
さらに、実施形態の場合、止め側部位70におけるインフレーター40の軸直交方向VDの両側には、インフレーター40の軸方向ICに沿って、ケース60の延設部65付近の外縁、すなわち、側壁78から、屈曲部69を超えて取付座62側に延びるスリット67,68が、配設されている(図5参照)。
また、ケース60の天井壁61の上面側には、図5に示すように、エアバッグ装置Mをコラムチューブ5のブラケット5a,5b(図2,4参照)に取り付けるための取付ブラケット81,86が上方へ突出するように、固着されている。各取付ブラケット81,86は、天井壁61に溶着された固着片部82,87と、各固着片部82,87から上方へ延びる連結杆部83,88と、各連結杆部83,88の上端に配置されて、ナットを固着されて形成されたねじ孔84a,89aを有した取付座部84,89と、を備えて構成されている。そして、これらの取付ブラケット81,86は、各ブラケット5a,5bの取付孔5cを経て、ねじ孔84a,89aに締結される取付ボルト90,90を利用して、コラムチューブ5の各ブラケット5a,5bに固定されている。
実施形態のエアバッグ装置Mの車両への搭載作業について説明すると、先ず、エアバッグ35を折り畳む。この時、貫通孔37b,37bからボルト57を突出させた状態で、エアバッグ35内にリテーナ50を収納して行う。エアバッグ35内へのリテーナ50の収納作業は、エアバッグ35の製造途中で、リテーナ50をエアバッグ35内に配設しておいて、運転者側壁部36とコラム側壁部37との外周縁相互を縫合することとなる。そして、エアバッグ35は、平らに展開した状態から左右方向と前後方向との幅寸法を狭めるように、折り畳む。エアバッグ35の折り畳みが完了したら、折り崩れしないように、所定の折り崩れ防止用のラッピング材で、エアバッグ35を包む。
そして、エアバッグ35内に挿入されている状態のリテーナ50に対し、リテーナ50の先側押圧部53がインフレーター40の先端部43の外周縁43bを押圧可能な位置まで、インフレーター40の先端部43を、エアバッグ35の挿入孔37aと組付孔55とを経て、リテーナ50内に挿入させる(図9のA,B参照)。
ついで、折り畳まれたエアバッグ35をケース60の側壁76,78間に配置させるとともに、インフレーター40の元部側外周面47bをケース60の元側押圧部74に当接可能な状態として、インフレーター40の元部側端面47aを止め片部72に当てるように、インフレーター40の元部47側を支持座64に組み付ける(図9のB,C参照)。
そして、図9のC,Dに示すように、リテーナ50の各ボルト57を、ケース60の取付座62の貫通孔61a,61aに挿入し、ナット58止めして、ケース60に締結する。すると、インフレーター40は、元部側端面47aを支持座64の止め片部72に当接支持させた状態で、取付座62から離れる側の先端部43の外周縁43bを、リテーナ50の先側押圧部53により、取付座62側でかつインフレーター40の元部47側に向かう方向に押圧して、インフレーター40の外周面45aにおける取付座62側の部位(上側部位)45bを、外周支持部66に当接させ、かつ、取付座62から離れる側の元部側外周面47bを、元側押圧部74に当接させて、ケース60に取付保持される。なお、この時、実施形態の止め側部位70は、取付座62と沿うように、屈曲部69付近を屈曲させて、インフレーター40の上側部位45bが外周支持部66に支持される状態となる。
そして、このリテーナ50のボルト57のケース60への締結時、インフレーター40の先端部43の外周縁43bが、力点となるリテーナ50の先側押圧部53によって取付座62側に上方側へ押圧され、ケース60の外周支持部66を支点として、インフレーター40の軸方向の中間部位45の取付座62側の外周面45aの上側部位45bが外周支持部66に支持され、そして、インフレーター40の元部側外周面47bが、作用点となるケース60の元側押圧部74によって取付座62側の上方側へ押圧され、これらの力点、支点、作用点を備えたてこの作用により、インフレーター40は、その軸直交方向VDの移動を規制される。なお、このてこの作用による移動規制は、主に、インフレーター40の軸直交方向VDにおける取付座62と直交する方向の上下方向の移動規制となるが、インフレーター40の軸直交方向VDにおける取付座62に沿う左右方向の移動規制は、インフレーター40の先側押圧部53、外周支持部66、及び、元側押圧部74との接触部位の摩擦抵抗や、組付孔55の内周面によるインフレーター40の位置規制により、確保されることとなる。
そして、インフレーター40の軸方向ICの移動に関しては、元部側方向(前方)への移動が、元部側端面47aを支持する止め片部72により規制され、また、先端部側方向(後方)への移動が、先端部43の外周縁43bに当接される先側押圧部53により規制され、インフレーター40は、その軸方向ICの元部側方向と先端部側方向との両方向の移動を規制される。
したがって、実施形態のエアバッグ装置Mでは、インフレーター40の先端部43を挿入させたリテーナ50が、てこの作用を利用してインフレーター40をケース60に取り付る構成としても、軸方向ICに沿う移動を、止め片部72と先側押圧部53とにより、的確に規制して、インフレーター40をケース60に取付保持させることができ、異音の発生を防止することができる。
なお、エアバッグ35は、従来と同様に、リテーナ50がエアバッグ35内に配設され、リテーナ50の締結手段としてのボルト57がエアバッグ35外に突出してケース60に締結されることから、ボルト57を貫通させた貫通孔37b周縁の取付部位38をリテーナ50に押えられて、ケース60に取付固定されることとなる。
なお、ケース60にインフレーター40とエアバッグ35とを取り付けたエアバッグ組立体を車両に搭載する際には、ケース60から延びる各取付ブラケット81,86を取付ボルト90,90を利用してブラケット5a,5bに取り付ければ、エアバッグ組立体をステアリングコラム3のコラムチューブ5に取付固定することができる。そして、エアバッグ作動回路から延びる図示しないリード線をインフレーター40のターミナル部48に結線して、取付壁19,20をケース60の係止片76a,78aに係止させつつ、コラムカバー13をステアリングコラム3に取り付ければ、エアバッグ装置Mを車両に搭載することができる。
車両への搭載後、実施形態のエアバッグ装置Mが作動する際には、インフレーター40が先端部43側のガス吐出口42aから膨張用ガスGを吐出させて、膨張用ガスGが、リテーナ50の左右両側の流出口54,54からエアバッグ35に供給される。そして、エアバッグ35に膨張用ガスGが供給されれば、エアバッグ35内では、図3に示すように、リテーナ50により、膨張用ガスGが、コラムカバー13の左右方向の中央付近から、主扉部26の左ドア部28と右ドア部29に向かって左右両側の外向きに流れて、コラムカバー13内に折り畳まれて収納されたエアバッグ35は、左右両側に外向きに流れる膨張用ガスGに押されて、左ドア部28、右ドア部29、補助左ドア部32、及び、補助右ドア部33を押し開き、膨張初期に、搭載部位BPのコラムカバー13の下部13aから左右両側の外向きに突出し、さらに、左右方向両側に向かう膨張用ガスGをさらに供給されて、左右両側に幅広く展開するとともに、搭載部位BPから主扉部26の下ドア部27や補助下ドア部31を押し開いて突出し、そして、厚さを増すように膨らんで、膨張を完了させ、運転者Dの左右の膝Kを保護可能に、膝Kの前方側に配置されることとなる(図1,2,4の二点鎖線参照)。
そして、実施形態のエアバッグ装置Mでは、リテーナ50が、筒状とする周壁部51に、インフレーター40の先端部43の端面43aを支持する支持壁56を設けて構成されている(図9のD、図11参照)。そのため、インフレーター40の軸方向ICにおける先端部43側方向、すなわち、後方側への移動を、先側押圧部53とともに、先端部43の端面43aを支持するリテーナ50の支持壁56によっても規制でき、一層、安定して、インフレーター40の軸方向ICの移動を規制することができる。
また、実施形態のエアバッグ装置Mでは、リテーナ50の先側押圧部53が、弾性変形可能に先端部43の外周縁43bを押圧可能の弾性片52から構成されている。そのため、先側押圧部53が、図11に示すように、弾性変形を利用して、インフレーター40の先端部43の外周縁43bを押圧でき、締結手段としてのボルト57の締結力に比例させるように対応させて、先側押圧部53の押圧力を大きくすることができ、換言すれば、ナット58の締付力を高めれば、インフレーター40の軸直交方向VDへの押圧力と、インフレーター40の軸方向ICに沿う押圧力とを高めることが可能となって、一層、強固にインフレーター40の移動を規制することが可能となる。
さらに、実施形態では、ケース60の支持座64における元側押圧部74が、インフレーター40の元部47側の取付座62に沿う方向の移動を規制可能に、元部側外周面47bをインフレーター40の軸心Cの周方向で複数個所(実施形態では二箇所)で押圧するように、構成されている(図10参照)。そのため、インフレーター40は、インフレーター40の元部47側がインフレーター40の軸直交方向VDにおける取付座62から離れる上下方向のみならず、取付座62に沿う左右方向にぶれることも防止され、インフレーター40の元部47側が、インフレーター40の軸心Cを中心とする略全周分の放射方向の移動を的確に規制されて、一層、異音の発生を防止できる。
なお、実施形態では、元側押圧部74を、インフレーター40の軸心Cの軸周り方向で、90°分ずれた二箇所に配設した場合を示したが、元部側外周面47bに対応した湾曲した半割の筒形状に、元側押圧部74を形成して、インフレーター40の元部47側がインフレーター40の軸直交方向VDにおける取付座62から離れる上下方向のみならず、取付座62に沿う左右方向にぶれることを、防止するように構成してもよい。
さらにまた、実施形態では、ケース60の支持座64の延設部65が、外周支持部66より止め片部72側の位置に、屈曲部69を設け、リテーナ50のボルト57をケース60の取付座62に締結する前の状態で、屈曲部69より止め片部72側の止め側部位70を、ケース60の元側押圧部74におけるインフレーター40の元部側外周面47bの押圧方向側に、曲げて構成し、屈曲部69が、リテーナ50のボルト57の取付座62への締結時に、止め側部位70を、ケース60の元側押圧部74におけるインフレーター40の元部側外周面47bの押圧方向と逆側に、曲げるように構成している。
そのため、実施形態では、図9のC,Dに示すように、リテーナ50のボルト57の締結前に、インフレーター40の元部側外周面47bをケース60の元側押圧部74に当接可能な状態として、インフレーター40の元部側端面47aを止め片部72に当てるように、インフレーター40の元部47側を支持座64に組み付ける際、止め側部位70が、取付座62と略面一でなく、屈曲部69から取付座62側へ沈み込むように曲げられて、止め片部72側のスペースSを空けるように開かせた形状としており、インフレーター40の元部47側を止め片部72に当てるように、ターミナル部48を挿入孔72aに挿入させる際、リテーナ50のボルト58を取付座62付近に極力当てずに行うことができる(図5、図9のB,C参照)。そのため、インフレーター40の元部47側を止め片部72側に当接させる作業が、行い易く、インフレーター40のケース60への固定作業が容易となる。ちなみに、リテーナ50のボルト57のケース60への締結時には、図9のC,Dに示すように、インフレーター40の先端部43の外周縁43bが、力点となるリテーナ50の先側押圧部53によって取付座62側に押圧され、その際、止め側部位70が、取付座62に沿うように曲がる。そして、インフレーター40の軸方向ICの中間部位45の取付座62側の外周面45aが支点となる外周支持部66に支持されるとともに、インフレーター40の元部側外周面47bが、作用点となるケース60の元側押圧部74によって取付座62側に押圧され、これらの力点、支点、作用点を備えたてこの作用により、インフレーター40が、その軸直交方向VDの移動を規制されることとなる。
そしてさらに、実施形態の場合には、延設部65におけるインフレーター40の軸直交方向VDの左右両側に、インフレーター40の軸方向ICに沿って、ケース60の延設部65付近の外縁(側壁78の部位)から屈曲部69を超えて取付座62側へ延びるスリット67,68が、設けられている。そのため、ケース60におけるエアバッグ35の収納部位(側壁76,78間の部位)から突出する止め側部位70の長さが、短くとも、スリット67,68により、屈曲部69を超えた取付座62側に位置する部位65a付近からも、止め側部位70を曲げることが可能となる。そのため、このような構成では、リテーナ50のボルト57を挿通させる取付座62の貫通孔61aをインフレーター40の軸方向ICに沿った長穴状とせずに、円形の開口に設定しても、円滑に、リテーナ50のボルト57を貫通孔61aに挿通させて締結でき、その結果、リテーナ50のボルト57のケース60への締結位置が、インフレーター40の軸方向ICに沿ってずれることが無く、ケース60に対するリテーナ50とインフレーター40との取付位置を、容易に、安定させることができる。
また、このようなスリット67,68は、エアバッグ装置Mの搭載位置によっては、エアバッグ装置Mと搭載部位BP周縁の部品との干渉防止用のスペースとしても、利用可能となる。ちなみに、図2,4の二点鎖線に示すように、例えば、ケース60の周囲に、チルト機構6のリンク材6a,6aが配設されている場合、リンク材6a,6aは、スリット67,68を利用して、ケース60との干渉が防止されている。
なお、実施形態では、ステアリングコラム3に搭載したエアバッグ装置Mについて説明したが、本発明は、膝保護用のエアバッグ装置Mに限らず、シート等に搭載させる側突用エアバッグ装置等に適用することができる。
本発明に係る一実施形態のエアバッグ装置が搭載されたコラムカバー付近の概略側面図である。 実施形態のエアバッグ装置が搭載されているコラムカバー付近の前後方向に沿った概略拡大縦断面図である。 実施形態のエアバッグ装置が搭載されているコラムカバー付近の概略拡大横断面図であり、図2のIII−III部位に対応する。 実施形態のエアバッグ装置が搭載されているコラムカバー付近の左右方向に沿った概略拡大縦断面図であり、図2のIV−IV部位に対応する。 実施形態のエアバッグ装置に使用するケース、インフレーター、及び、リテーナの斜視図である。 実施形態のエアバッグ装置に使用するエアバッグの正面図である。 実施形態のエアバッグ装置に使用するコラムカバーの下側部分の平面図である。 実施形態のエアバッグ装置に使用するコラムカバーの扉部の開く前の状態と開いた状態とを示す斜視図である。 実施形態のエアバッグ装置におけるリテーナを利用して、エアバッグとインフレーターとをケースに取り付ける作業を順に示す断面図である。 実施形態のケースの止め片部を示す概略側面図である。 実施形態のリテーナにインフレーターの先端部を挿入した状態を示す部分拡大縦断面図である。
符号の説明
35…エアバッグ、
40…インフレーター、
43…(インフレーターの)先端部、
43a…(インフレーターの先端部の)端面、
43b…(インフレーターの先端部の)外周縁、
45…(インフレーターの)中間部位、
45a…(インフレーターの中間部位の)外周面、
47…(インフレーターの)元部、
47a…(インフレーターの元部の)端面、
47b…(インフレーターの元部の)外周面、
50…リテーナ、
51…周壁部、
52…弾性片、
53…先側押圧部、
54…流出口、
55…組付孔、
56…組付孔、
57…(締結手段)ボルト、
60…ケース、
62…取付座、
64…支持座、
65…延設部、
66…外周支持部、
67,68…スリット、
69…屈曲部、
70…止め側部位、
72…止め片部、
74…元側押圧部、
M…エアバッグ装置。

Claims (6)

  1. エアバッグ、
    該エアバッグに膨張用ガスを供給する略円柱状として先端部に膨張用ガスを吐出するガス吐出口を有したインフレーター、
    前記エアバッグと前記インフレーターとを保持して折り畳まれた前記エアバッグを収納するケース、及び、
    前記インフレーターの先端部を挿入させて前記エアバッグ内に配置され、前記インフレーターのガス吐出口から吐出される膨張用ガスを前記エアバッグ内に流出する流出口を有し、かつ、前記インフレーターの先端部を挿入可能な組付孔を有した筒形状とするとともに、前記エアバッグ内から前記エアバッグを貫通して前記ケース側に突出する締結手段を有し、該締結手段を前記ケースに締結させて、前記エアバッグと前記インフレーターとを前記ケースに取り付けるリテーナ、
    を備えて、車両に搭載されるエアバッグ装置であって、
    前記ケースが、前記リテーナを締結する取付座から延びて、前記インフレーターの先端部から離れる元部側の端面に当接する略L字状の支持座を備え、
    前記リテーナが、前記リテーナに挿入された前記インフレーターの先端部における前記ケースの取付座から離れる側の外周縁を、前記インフレーターの軸方向と交差して、前記ケースの取付座側へ向かい、かつ、前記インフレーターの元部側に向かう方向へ、押圧可能な先側押圧部を備え、
    前記ケースの支持座が、前記ケースの前記取付座から前記インフレーターの軸方向に略沿って延びる延設部と、該延設部の端部から前記延設部と略直交するように延びて前記インフレーターの元部側端面を支持する止め片部と、を備え、
    前記延設部に、前記インフレーターの外周面における前記取付座側の部位に当接して支持可能な外周支持部が、配設され、
    前記止め片部に、前記インフレーターの元部側における前記取付座から離れる側の外周面を前記取付座側へ押圧可能な元側押圧部が、配設され、
    前記リテーナの締結手段の前記ケース取付座への締結時、前記インフレーターが、前記元部側端面を前記支持座の止め片部に当接支持させた状態で、前記取付座から離れる側の前記先端部の外周縁を、前記リテーナの先側押圧部により、前記取付座側でかつ前記インフレーターの元部側に向かう方向に押圧して、前記インフレーターの外周面における前記取付座側の部位を、前記外周支持部に当接させ、かつ、前記取付座から離れる側の前記元部側の外周面を、前記元側押圧部に当接させて、前記ケースに取付保持されていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記リテーナが、筒状とする周壁部に、前記インフレーターの先端部の端面を支持する支持壁を有して、構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記リテーナの前記先側押圧部が、弾性変形可能に前記先端部の外周縁を押圧可能な弾性片から構成されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記支持座の元側押圧部が、前記インフレーターの元部側の前記取付座に沿う方向の移動を規制可能に、前記元部側外周面を押圧していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  5. 前記ケースの支持座の延設部が、前記外周支持部より前記止め片部側の位置に、屈曲部を備えて、前記リテーナの締結手段の前記ケース取付座への締結前に、前記屈曲部より前記止め片部側の止め側部位を、前記ケースの前記元側押圧部における前記インフレーターの元部側外周面の押圧方向側に、曲げて構成され、
    前記屈曲部が、前記リテーナの締結手段の前記ケース取付座への締結時に、前記止め側部位を、前記ケースの前記元側押圧部における前記インフレーターの元部側外周面の押圧方向と逆側に、曲げるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  6. 前記延設部における前記インフレーターの軸直交方向の両側には、前記インフレーターの軸方向に沿って、前記ケースの前記延設部付近の外縁から前記屈曲部を超えて前記取付座側へ延びるスリットが、配設されていることを特徴とする請求項5に記載のエアバッグ装置。
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