JP2010075332A - 靴のヒール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本底に固定されたヒール本体と、交換可能な接地面を有するリフト3とを備えた靴のヒールに関する。リフト3は接地面33を含む底板部34と、底板部34から背面において立ち上がる背面部35と、底板部34から一対の側面において立ち上がる側面部37とが一体に形成されて、底板部34、背面部35および一対の両面部37の外表面が軟質部材で形成された外殻3aと、底板部34、背面部35および一対の両側部37の内表面が軟質部材よりも硬度の大きい硬質部材で形成された内殻とを備えている。
【選択図】図7
Description
一方、特許文献5の発明では、トップリフトではなく、ヒール本体が碗状に形成されている。
しかし、ヒール本体はトップリフトと異なり交換ができないので、立体的であっても大きく弾性変形させると経時的に劣化し靴の寿命が短くなる。そのため、十分な衝撃吸収を図り得ない。
本発明によれば、トップリフトは軟質部材からなる外殻の底板部が圧縮変形することにより着地の衝撃を吸収する。また、立体的に形成された外殻および内殻が曲げ変形を伴う弾性変形により着地の衝撃を吸収することができる。本トップリフトは硬い内殻を有しているので、トップリフトの変形量を小さくしても衝撃吸収が可能となり、歩行の安定性が損なわれない。
本態様によれば、リフトの内殻の薄い下部が変形し易いので、弾性変形が大きくなり、一方、上面は厚肉なので、ヒール本体を安定して支えることができる。
本態様によれば、リフトの背面部や側面部が変形して型崩れするのを防止することができる。
本態様によれば、ヒールの後端下部が軟質部材のみで形成され、かつ、この軟質部材が立体的であるから変形が大きくなるので、ファーストストライクの衝撃緩衝性能が著しく向上する。
本態様によれば、着地時に緩衝主部が変形すると、前記柱部の上面が前記本体の下面に当接することで緩衝主部の過大な変形が防止され、一方、前記柱部が変形することにより更に緩衝性能が高まる。
本態様によれば、着地時に第1柱部が圧縮変形した後に、第2柱部が圧縮変形するので、着地の瞬間に衝撃が徐々に大きくなるのに従い衝撃吸収力も増大する。
この態様によれば、碗状に形成されたリフトが弾性変形し易い。
この態様によれば、ヒール本体の下面とリフトとの間に空隙があるので、リフトが弾性変形し易い。
なお、以下の説明では、婦人靴(婦人用のビジネスシューズ)を例示して説明する。
図1〜図10は実施例1を示す。本実施例1では、前記婦人靴の左足部分を例示して説明する。
図1に示すように、本婦人靴のヒール1は、靴の本底4に固定されたヒール本体2と、該ヒール本体2の下部に固定されたリフト3からなる。リフト3は、地面に接地する接地面33を有している。
なお、靴の「本底」とは、足裏を支持する部分をいい、外底(アウターソール)であってもよい。
図5および図7に示す前記リフト3の底板部34、背面部35および両側面部37の外表面は、軟質部材で形成された外殻3aで形成されている。
図4に示す前記リフト3の底板部34、背面部35および側面部37の内表面は、前記軟質部材よりも硬度の大きい硬質部材で形成された内殻3bで形成されている。
前記硬質部材としては、たとえば、ABS樹脂を用いることができる。
前記軟質部材としては、摩耗強度、低温脆性およびグリップ性などを考慮して、たとえば、ポリウレタンを用いることができる。なお、前記ポリウレタンの他に、インジェクション成型が可能で硬度の選択範囲の広い樹脂であればよく、たとえば、オレフィン系、ナイロン系、ポリエチレン系のエラストマーなどを用いることができる。
図2および図3に示す前記ヒール本体2には極めて硬い樹脂が用いられる。これにより、靴の本底4(図1)における踵の底面にヒール本体2をクギやネジなどの固定具で固定することができるようになっている。
図4に示す前記内殻3bを構成する硬質部材の硬度は、JISD硬度で60°〜95°程度に設定され、好ましくは、60°〜80°程度に設定され、最も好ましくは61°〜67°程度に設定される。
図5に示す前記外殻3aを構成する軟質部材の硬度は、JISA硬度で50°〜90°程度に設定され、好ましくは、60°〜80°程度に設定され、最も好ましくは65°〜75°に設定される。
図2に示すヒール本体2の上面2uは、図1に示す前記本底4に固定される。前記上面2u(図2)は概ね平坦に形成されており前記本底4に接着されると共に、ヒール本体2がクギやネジなどの図示しない固定具で前記本底4に固定される。
図4に示すように、リフト3は上方に開口3cが設けられた碗状に形成されており、上方に開口する窪み302を有している。
すなわち、前記リフト3は、図7Bに示す前記接地面33を含む底板部34と、図7Aおよび図7Cに示す前記底板部34の後端から背面において立ち上がる背面部35と、図7Eに示すように、前記底板部34から一対の側面において立ち上がる側面部37と、図7Aおよび図7Cに示す底板部34の前端から斜め前方に立ち上がる前面部301とが一体に形成されている。
前記開口3cの周囲には、図7Bに示すヒール本体2の下面2dに当接する上面3uが形成されている。図4に示すように、前記上面3uは前記開口3cの周囲に連続した面で形成されている。図10に示すように、前記ヒール本体2の下面2dと前記リフト3との間には前記窪み302による空隙303が形成されている。
図8A〜図8Cに示すように、ヒール本体2にリフト3が取り付けられると、図7Eに示す前記内殻3bの薄い下部側が変形し易いので曲げを伴う弾性変形が大きくなり、一方、上面3u側は厚肉なのでヒール本体2を安定して支えることができる。
図7A〜図7Cの破線で示すように、リフト3の底板部34の後端から背面部35の下端に至る部位には、内殻3bを形成する硬質部材に貫通孔100が形成されていることで、前記内殻3bに軟質部材で形成された緩衝主部36が設けられている。すなわち、図7Dに示すように、前記緩衝主部36は、内殻3bの底板部34から背面部35に対応される部分が窓状に形成されていることで、外殻3aを形成する軟質部材のみによってリフト3の底板部34の後部から、該底板部34に連続する背面部35の下部が構成されている。
図4に示すように、前記緩衝主部36には、上方に向って突設された中空の第1柱部38が形成されている。前記第1柱部38は、軟質部材で構成された内殻3bに一体に形成されている。
一方、図9に示すように、ヒール本体2の下面2dには、前記リフト3の開口3c内に挿入される凸部2cが形成されている。
図10に示すように、ヒール本体2にリフト3が装着されると、前記ヒール本体2の凸部2cがリフト3の開口3c内に入り込む。前記装着状態(非着地状態)において、前記凸部2cの下面2dと第1柱部38の上端面38u(図4)とは互いに接していてもよいし、若干の隙間Δが生じるように構成されていてもよい。前記隙間を設ける場合には、たとえば、0.5mm〜1mm程度に設定するのが好ましい。
以下の説明では、前述した実施例1とは異なる部分を中心に説明する。
図11A〜図11Cに示すように、本実施例2のヒール1は、左右いずれの靴にも取り付け可能に形成されている。前記ヒール1は、ヒール本体2およびリフト3からなる。
したがって、着地の瞬間に第1柱部38の変形の後に第2柱部39が変形することにより、衝撃吸収力が増大するので、緩衝主部36が急激に過大に変形するのを防止できると共に、脚に対する負担を軽減することができる。
さらに外殻のうち底板部、背面部または両側面部のうちの一部を局所的に硬質部材で形成してもよいし、内殻のうち底板部、背面部または両側面部のうちの一部を軟質部材で形成してもよい。
2:ヒール本体
3:リフト
3a:外殻
3b:内殻
4:本底
21:嵌合孔
22:小孔
31:軸部
32:ピン
33:接地面
34:底板部
35:背面部
36:緩衝主部
37:側面部
38:第1柱部
39:第2柱部
301:前面部
302:窪み
303:空隙
Claims (8)
- 本底に固定されたヒール本体と、接地面を有するリフトとを備え、
前記リフトは上方に突出する軸部を有し、前記ヒール本体は下方に開口する嵌合孔を有し、前記軸部が前記嵌合孔に嵌まり込んでいることにより、前記ヒール本体に前記リフトが固定されている靴のヒールにおいて、
前記リフトは前記接地面を含む底板部と、前記底板部から背面において立ち上がる背面部と、前記底板部から一対の側面において立ち上がる側面部とが一体に形成されて、
前記底板部の少なくとも一部、背面部の少なくとも一部および一対の両側面部の少なくとも一部の外表面が軟質部材で形成された外殻と、
前記底板部の少なくとも一部、背面部の少なくとも一部および一対の両側面部の少なくとも一部の内表面が前記軟質部材よりも硬度の大きい硬質部材で形成された内殻とを備えた靴のヒール。 - 請求項1において、前記内殻は前記ヒール本体の下面に当接する上面を有し、前記内殻は少なくとも一部において前記上面から前記底板部に向かうに従い肉厚が薄くなるように形成されている靴のヒール。
- 請求項2において、前記上面には上方に向かって前記軸部よりも直径の小さいピンが突設され、前記ヒール本体には前記ピンが嵌まり込む小孔が形成されている靴のヒール。
- 請求項1〜3のいずれか1項において、前記底板部の後端から前記背面部の下端に至る部位において前記内殻を形成する硬質部材に貫通孔が形成され前記貫通孔に前記軟質部材が充填されていることで前記軟質部材で形成された緩衝主部が設けられている靴のヒール。
- 請求項4において、前記緩衝主部には着地状態において前記ヒール本体の下面に当接することが可能な中空の第1柱部が突設されている靴のヒール。
- 請求項5において、前記緩衝主部には中空の第2柱部が突設され、前記第2柱部の上面は非着地状態において前記本体の下面に当接せず、かつ、着地時に前記第1柱部が圧縮変形した後に前記本体の下面に当接する靴のヒール。
- 請求項1ないし6のいずれか1項において、前記リフトは前記底板部から前面において立ち上がる前面部を更に備え、上方に開口する碗状に形成されている靴のヒール。
- 請求項1ないし7のいずれか1項において、前記内殻は前記底板部、背面部および両側面部により上方に開口する窪みを有しており、ヒール本体の下面と前記リフトとの間には前記窪みによる空隙が形成されている靴のヒール。
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