JP4503406B2 - 婦人靴のヒール - Google Patents
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Description
一方、ヒールが硬いと、着地の際の衝撃により、足や膝、腰などの関節への負担が大きくなる。そのため、加齢と共に、華奢でスマートな婦人靴を着用することが難しくなる。
また、硬いヒール芯が固定部よりも後方には本質的に設けられておらず、代わりに、緩衝部材の外周壁部およびリブ板部が設けられているから、ファーストストライク時の緩衝性が著しく向上する。
一方、固定部と嵌合部とが一体に形成されているから、立姿勢の着用者の体重を安定した状態で支えることができる。
(i) 底面板部を有することで、外周壁部の底面側が径方向(水平方向)に固定されるので、歩行による衝撃で繰り返し弾性変形しても、緩衝部材が型崩れしにくくなる。
(ii)リフトを着脱する際に、リフトを剥がすので、この際にも緩衝部材に外力が加わるが、底面板部を有しているので、外周壁部の下端部が型崩れすることがない。したがって、リフトの交換時にリフトの上面と底面板部とがズレることなく、美しく接合することができる。
(iii) なお、上面は開口しているが、外周壁部の上端面は、下端に比べ衝撃が小さい上、本底に接着されているので、開口していても上部は型崩れしにくい。
このように、底面板部が固定部の下端の外周部分を覆っていることで、ヒール芯が緩衝部材に強固に一体化される。
このように、互いに粘着等された底面板部とリフトとの境界が後方において露出していることより、当該境界に工具ないし治具を当てがって、リフトを底面板部から容易に剥がすことができる。
このように、嵌合部同士を連結したり、嵌合部と固定部とを連結する連結部を板状ないし棒状に形成することにより、ヒール芯が更に軽量化される。その一方で、安定性は何ら損なわれない。
この例によれば、嵌合孔の数が減ることなく、ヒール芯の軽量化を図り得る。
その一方で、硬質の支持層がリフトの後部にはないから、軟質の緩衝部材と軟質のリフト本体とで衝撃が吸収される。しかも、支持層のない軟質のリフト本体は、衝撃が加わった際にリフト本体の後部が変形し易いので、緩衝部材の下端部分の弾性変形を阻害しにくい。したがって、衝撃の吸収性が高くなる。更に、硬質の支持層がない軟質のリフト本体は、曲げ易いので、リフトの交換時に緩衝部材から剥がし易い。
図1〜図3は第1実施例を示す。
図1は婦人靴のヒール部分を示す分解斜視図、図1(a)は左足用のヒール本体10の上方からの斜視図、図1(b)は同左足用のヒール本体10の下方からの斜視図、図1(c)は右足用のリフト20の上方からの斜視図である。
図1(a)〜(c)に示すように、本婦人靴のヒールは、上部のヒール本体10(図1(a),(b))と下部のリフト20(図1(c))とからなる。ヒール本体10およびリフト20は互いに接合されて、第2実施例を示す図4(a)のように、婦人靴のヒール1として、二点鎖線で示す靴本体3に接合される。
図1(a)の前記緩衝部材12は、ヒール芯11の外周囲を囲む外周壁部16と、前記外周壁部16内に該外周壁部16と一体に設けられた複数のリブ板部17とを備えている。前記緩衝部材12は、外周壁部16に囲まれた空洞の底面側が、図1(b)に示す底面板部18によって閉じられており、図1(a)に示すように、上方が開口した舟型に形成されている。
図2(a),(b)に示すように、ヒール芯11は、緩衝部材12内に形成されており、固定部13、第1〜第3嵌合部14a〜14cおよび複数の連結部19を備えている。固定部13は、前記固定具(ネジクギ等)を介してヒール1を前記婦人靴の本底3(図4(a))に固定するためのものであり、円柱状に形成されており、嵌合部14a〜14cよりも径大である。図2(b),(c)に示すように、固定部13は、底面板部18の平面における概ね中央に設けられている。
図3(a),(b)に示すように、リフト20は、耐摩耗性を有するリフト本体22と、該リフト本体22の上面に積層された支持層21とを備えている。支持層21は前記リフト本体22に埋設されて一体に形成されている。支持層21はリフト本体22の上面に形成されており、該支持層21には前記第1〜第3軸部25a〜25cが立設されている。支持層21は、リフト20の前部Fのみに形成されており、リフト20の後部Bの上面は軟質のリフト本体22で形成されている。
図4〜図6は第2実施例を示す。
図4(a)に示すように、ヒール本体10およびリフト20からなるヒール1は、婦人靴の本底3に固定される。
図4(b)はヒール1を示す分解斜視図である。図4(b)に示すように、第1および第2嵌合部14a,14bは、それぞれ、固定部13に対して足の内側斜め前方および足の外側斜め前方に設けられている。
これに対し、本ヒールにおいては、前記点O(ヒールの後端の最下点)が後方に迫り出している。そのため、図6(b)のように、点Pが点Oのまわりに回転して、前方に移動すると共に、下方に移動する。したがって、歩行時の特に着地時の体重移動がスムースになるので、優雅な姿勢で歩くことができる。
例えば、前述の実施例では、緩衝部材を舟型に形成したが、箱型であってもよい。
また、固定具を介して本底にヒールを取り付けるための固定部は2ヵ所以上であってもよい。
さらに、リフトの軸部および当該軸部に嵌合する嵌合孔は、複数であればよい。
また、底面板部に係合孔を設け、一方、リフト本体に係合突部を設け、両者が互いに係合するようにしてもよい。
したがって、そのような変更および修正は、本発明の範囲内のものと解釈される。
11:ヒール芯
12:緩衝部材
13:固定部
14a〜14c:嵌合部
15a〜15c:嵌合孔
16:外周壁部
17:リブ板部
18:底面板部
19:連結部
20:リフト
21:支持層
22:リフト本体
25a〜25c:軸部
Claims (12)
- 本底に固定されたJISA硬度が95°以上のヒール芯と、該ヒール芯の外周囲を覆いJISA硬度が40°〜80°の緩衝部材と、接地面を有するリフトとを備え、前記ヒール芯と緩衝部材とが一体に成型された婦人靴のヒールであって、
前記ヒール芯は、固定具を介して前記本底に固定される固定部と、下方に向って開口し、前記リフトの軸部が嵌合される嵌合孔を持つ嵌合部とが一体に形成され、
前記緩衝部材は、前記ヒール芯の外周囲を囲む外周壁部と、前記外周壁部内に前記外周壁部と一体に設けられたリブ板部とを備え、
前記外周壁部の上端面の全周が前記本底に接着されていることで、前記緩衝部材が前記本底に固定され、
前記ヒール芯の嵌合部が前記固定部よりも前方または固定部に設けられ、かつ、前記ヒール芯が本質的に固定部よりも後方には設けられておらず、これにより、前記ヒール芯の固定部と外周壁部との間に空洞が形成されている婦人靴のヒール。 - 請求項1において、前記緩衝部材は、前記外周壁部に囲まれた空洞の底面側を本質的に閉じる底面板部を更に備えると共に、上方が開口した舟型ないし箱型に形成され、前記リブ板部が前記底面板部から立設されている婦人靴のヒール。
- 請求項2において、前記リブ板部を介して前記固定部と外周壁部とが接合され、かつ、前記底面板部は前記固定部の少なくとも下端の外周部分を覆うと共に接合されている婦人靴のヒール。
- 請求項2において、前記底面板部が平坦に形成され、かつ、前記嵌合部よりも後方においては前記底面板部がリフトの上面に粘着ないし接着剤を介して互いに接合されており、前記底面板部とリフト上面との境界が後方において露出している婦人靴のヒール。
- 請求項1において、前記ヒール芯は、前記固定部が柱状に形成され、前記嵌合部同士を連結すると共に前記嵌合部と固定部とを連結する連結部を更に備え、かつ、前記連結部が板状ないし棒状に形成されている婦人靴のヒール。
- 請求項5において、前記固定部の内側斜め前方の位置と前記固定部の外側斜め前方の位置とにそれぞれ第1および第2嵌合部が設けられて、これら2つの嵌合部および固定部が三角形の頂点の位置に配置されている婦人靴のヒール。
- 請求項6において、少なくとも、前記第1嵌合部の一部分および第2嵌合部の一部分が、前記外周壁部内に埋設されている婦人靴のヒール。
- 請求項7において、前記第1嵌合部および第2嵌合部の外側面と前記リブ板部との間は本質的に空洞となっている婦人靴のヒール。
- 請求項1において、前記嵌合部の全てと、または前記嵌合部のうちの少なくとも2つの嵌合部と、前記固定部とが離れた位置に設けられ、前記固定部から離れた位置の嵌合部と固定部とが連結部で連結され、
前記固定部と前記外周壁部との間が前記リブ板部で接合されていると共に、前記固定部の外側面と前記外周壁部の内側面との間が本質的に空洞となっている婦人靴のヒール。 - 請求項1において、前記嵌合孔のうちの1つの嵌合孔が前記柱状の固定部の中央に形成され、前記嵌合孔のうちの残りの嵌合孔が前記嵌合部に形成されている婦人靴のヒール。
- 請求項1において、前記リフトは、JISA硬度が60°〜75°のリフト本体と、該リフト本体の上面に積層されJISA硬度が85°〜95°の支持層とを備え、
前記軸部を有するリフトの前部の上面に前記支持層が形成され、かつ、前記リフトの後部の上面は前記リフト本体で形成されている婦人靴のヒール。 - 請求項1において、前記緩衝部材の外周壁部の後端面は、下方に行くに従い後方に位置するように形成されている婦人靴のヒール。
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