JP2010075081A - 細胞シート搬送治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 培養基材上に形成された細胞シートを速やかに搬送し、かつ細胞シートを搬送した後に不純物を混入することなく速やかに積層することのできる手段を提供すること。
【解決手段】 細胞シートを搬送するための治具であって、細胞シート吸着部と減圧部とを有し、かつ該細胞シート吸着部が多孔体によって構成される構造を有する細胞シート搬送治具、並びに、細胞シートを、多孔体によって構成される構造体に減圧吸引により吸着させて搬送することを特徴とする細胞シート搬送方法、および該細胞シート搬送方法により細胞シートを他の細胞シート上に積層することを特徴とする細胞シート積層方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、細胞培養基材で培養した細胞シートを搬送あるいは積層するための治具および方法に関するものである。
細胞培養は、再生医療などに代表される生体病変部や欠損部への補綴材の供給、薬剤の評価、細胞生産物の回収など、様々な分野で行われている。特に再生医療においては、組織補綴や臓器機能代替の考えから、細胞を二次元的あるいは三次元的な組織様構造を形成するように培養し、このような組織様構造を有する細胞培養物を利用することが求められている。
組織様構造を有する細胞培養物、例えばシート状の細胞培養物を得る方法として、通常の培養基材上で細胞をシート状に培養した後、形成された細胞シートをトリプシンなどの分解酵素を使用して培養基材から剥離させて得る方法がある。このような分解酵素を使用した方法は、細胞の損傷や、細胞外マトリックスの分解による細胞間接着の減弱を生じるといった欠点がある。
組織様構造を有する細胞培養物、例えばシート状の細胞培養物を得る方法としてまた、温度応答性ポリマーであるポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)を表面に固定した培養基材上で細胞をシート状に培養した後、温度を下げることにより培養基材表面を疎水性から親水性に変化させて、形成された細胞シートを培養基材から剥離させて得る方法がある。この方法であると細胞や細胞外マトリックスが損傷を受けないという利点がある。ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)を利用した培養基材としては、製品名UpCellやRepCell(セルシード社)などが上市されている。
しかし、これらの方法によって得られた細胞シートは、厚みが薄いため脆く、また欠陥が多いという欠点があった。そのため、細胞シートを積層することにより三次元構造体を作製し、細胞シートが有する欠陥を低減させ、かつその強度を向上させてより取り扱い易くする試みが行われてきた。また、生体組織の構造は、様々な細胞により形成される細胞シートが層構造を形成することにより構成されている。この観点からも、細胞シートを積層させて得られる三次元構造体を作製することが求められている。
細胞シートを積層することにより三次元構造体を作製する方法として、例えば、シート状培養細胞を移動する方法および器具が特許文献1に開示されている。この方法は、シート状培養細胞を、フィブリンゲルなどの細胞接着性タンパク質、細胞接着性ペプチド、あるいは親水性ポリマーなどからなる細胞付着部に培養細胞を付着させて所望の場所に移動し、その後、該吸着されたシート状培養細胞と細胞付着部の接着を減弱させることにより、該吸着されたシート状培養細胞を細胞付着部から剥離させて再び別の細胞シートや生体組織表面などに付着させることを特徴としている。吸着されたシート状培養細胞と細胞付着部の接着の減弱は、例えば細胞付着部が細胞接着性タンパク質や細胞接着ペプチドからなるものである場合は、該蛋白質やペプチドと比較してより細胞との付着性が高いアミノ酸、ペプチド、タンパク質などを添加する方法や培地を十分に投入する方法により実施される。また、細胞付着部が親水性ポリマーからなるものである場合は、培地を十分に投入して親水性ポリマーの吸水力を弱める方法などにより、吸着されたシート状培養細胞と細胞付着部の接着の減弱が実施される。
特開2005−176812
細胞シートを積層することにより三次元構造体を作製する方法は、特許文献1に開示されているが、この方法では細胞シートを移動させるために、フィブリンゲルなどの細胞接着性蛋白質や細胞接着性ペプチドを貼付した細胞付着部に細胞シートを付着させ、その後吸着された細胞シートを細胞付着部から剥離する。よって、この方法では、吸着された細胞シートを細胞付着部から剥離するときにフィブリンゲルなどの細胞接着性蛋白質や細胞接着性ペプチドが細胞シートに付着し、その結果、異物であるフィブリンゲルなどの細胞接着性蛋白質や細胞接着性ペプチドを細胞シート間に挟み込んだ状態の積層物が形成される。また、細胞付着部に貼付されたフィブリンゲルなどの細胞接着性蛋白質や細胞接着性ペプチドは、吸着された細胞シートを細胞付着部から剥離するときに一部剥離するため、細胞シートの接着・剥離ごとに細胞付着部に貼付する手間が生じる。さらに、この方法においては、吸着された細胞シートを細胞付着部から剥離する方法として、細胞シートと細胞付着部の接着を減弱させる反応を使用しているが、この反応には十数分〜数時間の時間がかかるため、剥離工程に時間を要する。
本発明の課題は、培養基材上に形成された細胞シートを速やかに搬送し、かつ細胞シートを搬送した後に不純物を混入することなく速やかに積層することのできる手段を提供することである。
本発明者らは上記目標を達成するために鋭意検討を行った。そして、多孔体によって構成される構造体を利用して、該構造体に細胞シートを減圧吸引により吸着させることにより、該細胞シートを速やかに搬送することができること、および、該吸着された細胞シートを別の細胞シートの上方に搬送した後に、減圧を解除して該吸着させた細胞シートを剥離させることにより該細胞シートを該別の細胞シート上に速やかに積層することができることを見出した。本発明は係る知見に基づいて達成されたものである。
すなわち、本発明は、細胞シートを搬送するための治具であって、細胞シート吸着部と減圧部を有し、かつ該細胞シート吸着部が多孔体によって構成される構造を有する細胞シート搬送治具に関する。
また本発明は、細胞シートを、多孔体によって構成される構造体に減圧吸引により吸着させて搬送することを特徴とする細胞シート搬送方法に関する。
さらに本発明は、細胞シートを、多孔体によって構成される構造体に減圧吸引により吸着させて別の細胞シートの上方に搬送した後に、減圧を解除して該吸着させた細胞シートを剥離させることにより該細胞シートを該別の細胞シート上に積層することを特徴とする細胞シート積層方法に関する。
本発明において提供される細胞シート搬送治具、細胞シート搬送方法、および細胞シート積層方法を使用することにより、細胞培養基材上に形成された細胞シートの剥離、剥離された細胞シートの搬送、および細胞シートの積層を容易かつ速やかに実施できる。
具体的には、本細胞シート搬送治具は、多孔体によって構成される構造を有する細胞シート吸着部と減圧部とを有し、細胞シートを、減圧部の減圧により多孔体を介して容易に吸着することができ、吸引したまま所定の場所に搬送できる。そのため、フィブリンゲルなどの異物を貼付することなしに細胞シートを吸着し搬送できる。また、所定の場所に細胞シートを剥離するときは、内部配管を常圧に戻したり若干加圧したりすることにより、簡単迅速に剥離することができ、細胞シートを短時間で搬送できる。
また、本発明によれば、不純物を混入することなく細胞シートを速やかに積層することができ、その結果、細胞シートが積層されてなる三次元構造体であって不純物を含まないものを作製することができる。このような三次元構造体は、単層である細胞シートと比較して強度が向上されており、かつ欠陥が少ないため、移植部位などの貼付に有用である。
以下、本発明の実施形態について具体的に説明する。
本発明に係る細胞シート搬送治具は、細胞シート吸着部と減圧部を有し、かつ該細胞シート吸着部が多孔体によって構成される構造を有することを特徴とする。
細胞シート搬送治具とは、細胞シートの搬送において細胞シートを一定期間保持する器具のことを意味する。治具という用語は器具や用具といった用語と置換可能に使用される。
細胞シートとは、個々の細胞が互いに接着することにより形成された薄膜状の構造体を意味する。細胞シートとして、好ましくは、培養された細胞からなる細胞シートが使用される。
減圧部とは、通常の大気圧より低い圧力(陰圧)の状態を生じさせることができ、その後大気圧に戻すまたは加圧することができる構造部分を意味する。ここで大気圧から、吸気により生じる低い圧力を引いた値を差圧と称する。
細胞シート吸着部とは、減圧部の減圧によって生じた陰圧により細胞シートを吸着して保持する構造部分を意味する。
細胞シート搬送治具は、吸引機構に接続されて使用される。吸引機構は、吸気により陰圧状態を生じせしめる機構であれば特に制限されず、いずれも使用できる。スポイドなどの吸引器具や、減圧ポンプや真空ポンプなどの吸引装置を好ましく例示できる。
細胞シート搬送治具と吸引機構とを接続させてなる細胞シート搬送装置の例を図1および図2に示した。図1には、ロート形状の先に細胞シート吸着部(1)を装着し、減圧部に吸引機構(4)としてスポイドなどの器具を装着した簡単な装置を示した。図2には、細胞シート吸着部(1)と減圧部(3)とから構成され、減圧部に吸引機構(4)として減圧ポンプなどが接続されている装置を示した。細胞シート搬送治具は、細胞シート吸着部(1)と減圧部(3)とから構成される構造体であり、ここで細胞シート吸着部(1)は多孔体(2)によって構成され、減圧部(3)に設けられた一方の開口部に該開口部を覆うように設置されてなる。開口部には、単一の細胞シート吸着部を設けてもよく、また、複数の細胞シート吸着部を設けてもよいが、好ましくは単一の細胞シート吸着部を設けることが適当である。減圧部にはまた別の開口部が設けられており、該開口部は吸引機構に接続される。吸引機構に接続される開口部の位置は、図1および図2においては吸引孔の反対側の位置に設置されているが、この位置に限らず、減圧部において陰圧を生じることのできる位置であれば特に制限されず、いずれの位置であってもよい。
細胞シート吸着部は、金属焼結体やセラミック多孔体などの無機系の多孔体や、延伸法、焼結法、相分離法などから作製できる有機樹脂系の多孔体、織布、不織布、紙などによって構成される。
多孔体とは、内部に大小さまざまな孔をもつ固体を意味する。多孔体によって構成される構造は細胞シートを吸着することのできる構造であれば特に限定されないが、シート状であることが好ましい。
多孔体は、疎水性多孔体であることが好ましい。疎水性多孔体とは、親水性が低い孔表面を有する多孔体を意味する。疎水性多孔体は、水の毛細管現象による侵入が生じないため、細胞シート吸着部に吸着させる細胞シートに残存培養液があったり、保水率が高い細胞シートであったりしても、多孔体の微孔の塞がりを防止できるので、繰り返しの使用性がよくなる。
細胞シート吸着部は、有機樹脂系であるポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEと略称することがある)製多孔体、あるいはポリオレフィン系樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ4−メチル−ペンテン−1、ポリ−1−ブテンなどからなる多孔体を含む構成で好ましく使用することができる。多孔体を構成する樹脂は、多孔体構造に悪影響を及ぼさない範囲で不純物を含んでいてもよい。ポリテトラフルオロエチレン製多孔体あるいはポリオレフィン系は多孔体を形成しやすく、かつ不純物が少ない材料である。
PTFEは疎水性が非常に高い材料であり、かつ微孔を形成するため、耐水圧が高い多孔体を作製することができる。PTFE製多孔体は数μm以下の微孔をもち、かつ気孔率が高い。PTFE製多孔体を製造する方法の一例を以下に説明する。まず、PTFEファインパウダーに液状潤滑剤を加えたペースト状の混和物を予備成形する。液状潤滑剤は、PTFEファインパウダーの表面を濡らすことができて、抽出や乾燥によって除去できるものであれば特に制限されず、例えば、流動パラフィン、ナフサ、ホワイトオイルなどの炭化水素を使用できる。液状潤滑剤の添加量はPTFEファインパウダーに対して5〜50重量部程度が適当である。上記予備成形は、液状潤滑剤が絞り出されない程度の圧力で行う。次に予備成形体をペースト押出や圧延によってシート状に形成し、このPTFE成形体を少なくとも一軸方向に延伸してPTFE製多孔体を得る。なお、PTFE成形体の延伸は液状潤滑剤を除去してから行うことが好ましい。この多孔体はPTFEの融点以上の温度で加熱し焼成したものであった方が強度の面から好ましい。
ポリオレフィン樹脂は単体で使用できるほか、共重合体として、あるいは2種以上を混合して用いることができる。また、複数の層構造として使用してもよい。ポリオレフィン樹脂製多孔体の作製は、例えば、樹脂を溶融押出し成形したのち低温延伸してから高温延伸する方法(乾式製膜法)、樹脂及び被抽出剤を混合、成形し延伸などの処理を経た後、被抽出剤を溶媒などで除去する方法(湿式製膜法)、あるいは粒状樹脂を加温状態で加圧融着して成形した多孔体のブロックを切削する方法などにより実施できる。
ポリオレフィン樹脂のうち、特に超高分子量ポリエチレンの粒状樹脂が好ましく使用される。超高分子量ポリエチレン樹脂からなる多孔体は、強度が強く腰があり、減圧によって変形し難い。超高分子量ポリエチレンの粒状樹脂を用いることにより、多孔体の強度をさらに向上することができる。超高分子量ポリエチレンの粘度平均分子量は、30万〜1000万、特に50万〜900万であることが好ましい。
多孔体の孔径は、大きすぎると吸引時に細胞シートが変形し、それにより細胞に損傷を与えることがある。また、小さすぎると異物などで閉塞しやすくなる。したがって、多孔体の平均孔径は通常100μm以下、好ましくは0.1μm〜50μmであることが適当である。
同様に、多孔体の厚さは、薄すぎると多孔体の強度が低下し、圧力により変形しやすくなる。このため、多孔体の厚さは通常5μm以上が好ましい。
吸引時の差圧は、吸引力と細胞への損傷を考慮して、0.05気圧〜0.3気圧が好ましい。
多孔体には、細胞への親和性を向上させたりするために、その表面に改質を施してもよい。改質は、プラズマ処理、コロナ処理、またはスパッタ処理などを使用して実施できる。
また、多孔体の強度向上のため、多孔体に通気性支持材を積層することができる。通気性支持材の材質、構造、形態は特に限定されるものではない。通気性支持材として、例えば先述の超高分子量ポリエチレン樹脂製多孔体は強度が高く、通気特性に優れているため、好適である。また、その孔径も数十μm程度であり、積層する多孔体の変形を抑えることができる。そのほか、通気性支持材として、不織布、織布、ネット、メッシュ、スポンジ、フォーム、金属多孔体、セラミック多孔体、金属メッシュなどの様々な多孔体材料を使用できる。特に作業性、多孔膜への溶着性などからは不織布が好ましく使用できる。
多孔体に通気性支持材を積層した構造体として、具体的には、超高分子量ポリエチレン樹脂製多孔体からなる層とPTFE製多孔体からなる層とを含む構造体を好ましく例示できる。PTFE製多孔体は数μm以下の微孔をもち、かつ気孔率が高い。そのため、気孔が小さい割には通気特性がよい。また、PTFEは疎水性が非常に高い材料であり、かつ微孔を形成するため、耐水圧が高い多孔体を作製することができる。よって、水存在環境下で吸引を行っても、孔への水侵入を防ぐ能力が高い。また、微孔であるため、細胞シートに与える損傷も少ない。しかし、気孔率が高いため圧力により変形しやすい。変形を抑えるためには、吸引孔の直径を小さくして変形を防ぐ必要があるが、吸引孔を小さくすると大面積のシートを搬送するときは吸引孔の数を増やさなければならない。一方、超高分子量ポリエチレン樹脂製多孔体は、差圧による変形に強い。したがって、ポリテトラフルオロエチレン製多孔体の変形側に高分子量ポリエチレン多孔体を積層して配置すると、ポリテトラフルオロエチレン製多孔体の変形を抑制することができる。
多孔体に通気性支持材を組み合わせることによって、多孔体の強度を向上させることが出来るので、多孔体にかかる圧力に十分耐えることができ、また作業性も向上できる。多孔体と通気性支持材の複合は、重ねて積層する方法や、加熱溶着、超音波溶着、振動溶着や、接着材、感圧性接着剤またはホットメルト樹脂による貼り合わせなどの方法を適用して実施できる。加熱による貼り合わせの場合、通気性支持材の一部を溶融させて融着する方法や、ホットメルトパウダーを界面に介在させて加熱して接着する方法などを採用できる。多孔体を吸引部に固定する方法としては、カシメ、粘着材、接着剤、溶着法などを採用できる。
本発明はまた、細胞シート搬送方法を提供する。本発明に係る細胞シート搬送方法は、細胞シートを、上記多孔体によって構成される構造体に減圧吸引により吸着させて搬送することを特徴とする。搬送後、所定の場所で減圧を解除し、細胞シートを剥離することができる。
細胞シートを多孔体によって構成される構造体に減圧吸引により吸着させて搬送するとき、細胞シートと多孔体の密着を高めるためにあらかじめ多孔体の孔内部を水などの所望の液体で満たしておくことにより、細胞シートと多孔体を水の表面張力を利用して張り付かせ、吸引部の減圧による水を吸引する力により細胞シートを多孔体にさらに接着せしめて、搬送することができる。この場合、水を利用していることから細胞シートへの損傷やシワの発生を防止できる。多孔体が疎水性の場合は、表面張力の低い液体、例えばエタノールなどで処理してから、該液体を水で置換するとよい。また、多孔体内部を水で満たさない状態において、細胞シートに影響を与えない圧で減圧し、気体が吸引される力により細胞シートを多孔体に吸着せしめて搬送することができる。
本発明はさらに、細胞シート積層方法を提供する。本発明に係る細胞シート積層方法は、細胞シートを、多孔体によって構成される構造体に減圧吸引により吸着させて別の細胞シートの上方に搬送した後に、減圧を解除して該吸着させた細胞シートを剥離させることにより該細胞シートを該別の細胞シート上に積層することを特徴とする。
細胞シート搬送方法および細胞シートの積層方法を、以下に具体的に説明する。まず、細胞シートを上記多孔体によって構成される構造体に密着させ、減圧吸引により該構造体に該細胞シートを吸着させる。このとき、あらかじめ多孔体内部を水で満たしておいてもよい。減圧吸引は、細胞シートを損傷しない程度の差圧により実施することが好ましく、0.05気圧〜0.3気圧の差圧であることが適当である。減圧吸引は、吸引機構、例えばスポイドなどの吸引器具や、減圧ポンプなどの吸引装置を使用して実施できる。細胞シートが培養皿に培養された細胞シートであるときは、細胞シートを上記多孔体によって構成される構造体に吸着させた後、細胞シートを培養皿から剥離する。培養皿として温度応答ポリマー表面を有する培養皿を使用した場合には温度を下げることにより細胞シートを培養皿から剥離できる。あるいは、培養皿から予め剥離しておいた細胞シートを吸引してもよい。次に、細胞シートを上記多孔体によって構成される構造体に吸引したまま、所定の場所まで搬送し、そこで減圧を解除することにより、該構造体から細胞シートを剥離する。このとき、僅かに加圧して該構造体に背圧をかけ、剥離を容易にしてもよい。所定の場所は状況により多種あるが、別の細胞シートや生体組織表面などが例示できる。上記の手順を繰り返すことにより細胞シートを別の細胞シート上に積層することができる。その結果、細胞シートからなる三次元構造体を作製することができる。
細胞シート搬送方法および細胞シートの積層方法は、上記細胞シート搬送治具を使用して実施することができる。
本発明を適用し得る細胞シートを形成する細胞は、細胞同士が接着して細胞シートを形成するものであればよく、特に限定されないが、角膜上皮細胞、表皮角化細胞、口腔粘膜細胞、結膜上皮細胞、心筋細胞、繊維芽細胞、血管内皮細胞、肝実質細胞などを例示できる。これらの細胞から適宜選択された2種以上の細胞を混合培養し、2種以上の細胞からなる細胞シートを形成させてもよい。また、細胞に所望の遺伝子を公知の遺伝子学的手法により導入して培養し、細胞シートを形成させてもよい。細胞の培養は、使用する細胞に適した公知の培養培地中で、該細胞に適した公知の培養条件下で培養すればよい。細胞の起源も特に制限されるものではなく、ヒト、ブタ、ウサギ、ラット、イヌなどの動物、好ましくは哺乳動物に由来する細胞であればいずれの細胞にも本発明を適用できる。細胞シートをヒトに適用する場合は、ヒト由来の細胞であることが好ましい。
細胞シート搬送治具は、細胞シートの汚染を防ぐため、滅菌して使用することが好ましい。細胞シート搬送治具の滅菌は、一般的に医用器具類の滅菌に用いられている方法、例えばγ線滅菌法や、エチレンオキサイドガスなどを用いたガス滅菌法などにより実施できる。また、細胞シート搬送方法および細胞シートの積層方法は、細胞シートの汚染を防ぐため、無菌的に行われることが好ましい。無菌的な操作は、公知の無菌チャンバーや無菌室などの無菌的条件下で実施できる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例により制限されるものではない。
多孔体として、日東電工製超高分子量ポリエチレン多孔体サンマップ(厚さ200μm、平均孔径17μm、通気度0.6cm3・cm−2・−1)にPTFE多孔質膜(暑さ80μm、孔径3μm、ガーレー通気度1秒/100cm)をPTFE多孔質膜が外側になるように重ね、周囲をPTFE基材粘着テープを用いて固定して、図3のように、多孔体により構成される細胞シート吸着部(φ20mm)を有する吸引治具を作製した。
次に、エタノールを吸引してから水で置換することにより、多孔体の孔径部を水で満たした。あらかじめ温度応答性培養皿に培養した直径約30mmの筋芽細胞からなる細胞シート上に、吸引孔に装着したスポイド部を押しつぶしながら、細胞シート吸着部を密着した。スポイドの力を緩めてから、温度を20℃まで低下させ、細胞シートを培養皿から剥離した。その後、吸引治具を持ち上げて細胞シートを搬送することができた。次に、配管内部を常圧に戻すことにより、細胞シートを剥離することができた。
本発明によれば、細胞培養基材上に形成された細胞シートの剥離、剥離された細胞シートの搬送、および細胞シートの積層を容易かつ速やかに実施でき、さらに、不純物を混入することなく細胞シートを速やかに積層することができる。本発明により細胞シートを積層して作製し得る三次元構造体は、単層である細胞シートと比較して強度が向上されており、かつ欠陥が少ないため、移植部位などの貼付に有用である。
このように、本発明は、再生医療などに代表される生体病変部や欠損部への補綴材の供給に有用であり、細胞工学や医用工学などの基礎科学分野から医学分野などの幅広い分野に寄与するものである。
細胞シート搬送装置を示す図面である。 細胞シート搬送装置を示す図面である。 超高分子量ポリエチレン製多孔体およびPTFE多孔体膜から構成される細胞シート吸着部を有する細胞シート搬送装置を示す図面である。
符号の説明
1 細胞シート吸着部
2 多孔体
3 減圧部
4 吸引機構
5 細胞シート
6 培養皿
7 圧力計
8 開放弁
9 超高分子量ポリエチレン製多孔体
10 PTFE多孔体膜
11 PTFEテープ
12 ロート
13 シリコンスポイド

Claims (9)

  1. 細胞シートを搬送するための治具であって、細胞シート吸着部と減圧部を有し、かつ該細胞シート吸着部が多孔体によって構成される構造を有する細胞シート搬送治具。
  2. 多孔体が疎水性多孔体である請求項1に記載の細胞シート搬送治具。
  3. 多孔体がポリテトラフルオロエチレン製多孔体あるいはポリオレフィン系樹脂製多孔体を含む多孔体である請求項1に記載の細胞シート搬送治具。
  4. 多孔体が超高分子量ポリエチレン樹脂からなる多孔体である請求項1に記載の細胞シート搬送治具。
  5. 多孔体によって構成される構造が、超高分子量ポリエチレン樹脂製多孔体からなる層と、ポリテトラフルオロエチレン製多孔体からなる層とを含む構造である請求項1に記載の細胞シート搬送治具。
  6. 細胞シートを、多孔体によって構成される構造体に減圧吸引により吸着させて搬送することを特徴とする細胞シート搬送方法。
  7. 細胞シートを、請求項1から5のいずれか1項に記載の細胞シート搬送治具に減圧吸引により吸着させて搬送することを特徴とする請求項6に記載の細胞シート搬送方法。
  8. 細胞シートを、多孔体によって構成される構造体に減圧吸引により吸着させて別の細胞シートの上方に搬送した後に、減圧を解除して該吸着させた細胞シートを剥離させることにより該細胞シートを該別の細胞シート上に積層することを特徴とする細胞シート積層方法。
  9. 細胞シートを、請求項1から5のいずれか1項に記載の細胞シート搬送治具に減圧吸引により吸着させて別の細胞シートの上方に搬送した後に、減圧を解除して該吸着させた細胞シートを剥離させることにより該細胞シートを該別の細胞シート上に積層することを特徴とする請求項8に記載の細胞シート積層方法。
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