JP2015155359A - オゾンガス処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
前記オゾンガス処理装置では、オゾンガスを酸素に分解して排気する動作として、まず、排気ファンを作動させることによってオゾン水生成装置の容器内を負圧にする。そして、前記オゾンガス処理装置では、このようにオゾン水生成装置の容器内を負圧にすることによって容器内のオゾンガスを排気ファンで吸引し、オゾン分解触媒でオゾンガスを酸素に分解してオゾン水生成装置の容器外に排気する。
前記オゾンガス処理装置では、このようにオゾン分解触媒に結露が生じると、オゾン分解触媒のオゾン分解能力が低下して、所望の濃度にオゾンガスを分解することができない場合がある。
即ち、本発明によれば、結露が生じることによってオゾン分解触媒のオゾン分解能力が低下することを防止することができる。
図1に示すように、オゾンガス処理装置1は、例えば、オゾン水生成装置11に設けられる。以下において、オゾンガス処理装置1は、オゾン水生成装置11に設けられるものとして説明する。
オゾン水生成装置11は、オゾンガスを容器12内に供給して、容器12内の原水またはオゾン水にオゾンガスを溶解させてオゾン水を生成するように構成される。
ここで、オゾン水とは、水にオゾンが溶解されてなるものである。
オゾン水生成装置11は、容器12と、オゾンガス発生装置13と、供給管14と、供給器15と、を具備して構成される。
容器12は、槽部材16と、蓋部材17と、を備えて構成される。
容器12の槽部材16は、開口部18を有し、原水またはオゾン水が溜められるように構成される。
容器12の蓋部材17は、槽部材16の開口部18に蓋をするように構成される。
容器12は、例えば400Lの原水またはオゾン水が槽部材16に溜められた状態で、その液面と蓋部材17との間に所定の空間(容器12内に原水またはオゾン水が溜められていない空間)が形成されるように構成される。
オゾン水生成装置11の供給管14は、その一端にオゾンガス発生装置13が接続され、その他端に供給器15が接続されて構成される。
オゾン水生成装置11の供給器15は、容器12(容器12の槽部材16内の原水またはオゾン水)内に配置され、オゾンガス発生装置13において発生させて供給管14を介して供給されるオゾンガスを容器12(容器12の槽部材16内の原水またはオゾン水)内においてバブル状にして供給するように構成される。
そして、オゾン水生成装置11は、オゾンガス発生装置13において発生させたオゾンガスを供給管14および供給器15を介して容器12内に供給して、容器12内の原水またはオゾン水に当該オゾンガスを溶解させてオゾン水を生成する(容器12内のオゾン水のオゾン濃度を上昇させる)ように構成される。
オゾンガス処理装置1は、ケース2と、オゾン分解触媒3と、排気ファン4と、ヒータ5と、を備える。オゾンガス処理装置1は、ケース2内に、オゾン分解触媒3、排気ファン4、および、ヒータ5が配置されて構成される。
ケース2は、上方および下方が開口する箱状に構成される。
排気ファン4は、オゾンガスを、ケース2の下方の開口(上流側)から吸引して上方の開口(下流側)から排気するように構成される。
オゾン分解触媒3は、二酸化マンガンを主とする成分でものであり、オゾンガスをオゾン分解触媒3で酸素に分解するように構成される。オゾン分解触媒3は、ハニカム状に構成される。オゾン分解触媒3は、排気ファン4の下方に配置される。
ヒータ5は、上流側ヒータ51と、周囲ヒータ52と、を備えて構成される。
上流側ヒータ51は、オゾン分解触媒3の上流側(オゾンガスの気流の流通方向における上流側)に配置される。上流側ヒータ51は、オゾン分解触媒3の下方に配置される。
周囲ヒータ52は、オゾン分解触媒3に巻付けられるようにして、オゾン分解触媒3の周囲に配置される。
オゾンガス処理装置1は、このようにオゾン水生成装置11の容器12内を負圧にすることによって、容器12内のオゾンガス(容器12内における原水またはオゾン水に溶解されない前記所定の空間に存在するオゾンガス)を排気ファン4で吸引する。
このとき、オゾンガス処理装置1は、オゾンガスを、ヒータ5(上流側ヒータ51および周囲ヒータ52)によって加温してオゾン分解触媒3に流通させる。そして、オゾンガス処理装置1は、前記オゾンガスをオゾン分解触媒3で酸素に分解してオゾン水生成装置11の容器12外に排気する。
したがって、オゾンガス処理装置1によれば、結露が生じることによってオゾン分解触媒3のオゾン分解能力が低下することを防止することができる。
ヒータ5は、オゾン分解触媒3を80℃〜300℃で加温することができるように構成される。
したがって、オゾンガス処理装置1によれば、ヒータ5で加温してオゾン分解触媒3の汚れを取ることによって、オゾン分解触媒3の低下したオゾン分解能力を回復することができる。
なお、第二実施形態に係るオゾンガス処理装置1の説明では、第一実施形態に係るオゾンガス処理装置1と同様の構成の部分については適宜省略し、第一実施形態に係るオゾンガス処理装置1の構成と異なる部分を中心に説明する。
ヒータ5は、上流側ヒータ51と、周囲ヒータ52と、を備えて構成される。
ミストセパレータ6は、ヒータ5の上流側(下方)に配置される。ミストセパレータ6は、オゾン分解触媒3およびヒータ5の上流側においてオゾンガスの水分を減少させる。
オゾンガス処理装置1は、ミストセパレータ6によってオゾンガスの水分を減少させて、オゾンガスをオゾン分解触媒3に流通させる。
したがって、オゾンガス処理装置1によれば、結露が生じることによってオゾン分解触媒3のオゾン分解能力が低下することを防止することができる。
なお、第三実施形態に係るオゾンガス処理装置1の説明では、第一実施形態または第二実施形態に係るオゾンガス処理装置1と同様の構成の部分については適宜省略し、第一実施形態または第二実施形態に係るオゾンガス処理装置1の構成と異なる部分を中心に説明する。
ヒータ5は、周囲ヒータ52を備えて構成される。
ケース2のシート部材21は、シート状の部材である。ケース2のシート部材21は、樹脂素材で構成され、可塑性を有する。
ケース2のシート部材21は、ケース2における下方の開口(上流側の開口)の縁部に沿って配置される。ケース2のシート部材21は、ケース2の下方の開口の縁部からケース2の内側(ケース2の軸心側)に突出するように配置される。ケース2のシート部材21は、その上面(上面の一部)がオゾン分解触媒3の下面(下面縁部)に当接するように配置される。ケース2のシート部材21は、その突出側端部(内側端部)が、オゾン分解触媒3の外側端部よりもケース2の内側に位置するように配置される。
ケース2のシート部材21は、排気ファン4が作動してオゾンガスがケース2内に吸引されると、変形してオゾン分解触媒3の下面に張り付くように構成される(図5参照)。
したがって、オゾンガス処理装置1によれば、ケース2とオゾン分解触媒3との間を、接着(例えば、シリコン樹脂で接着)しているものに比べて、ケース2とオゾン分解触媒3との間の気密性を確保しつつ、ケース2とオゾン分解触媒3との分解作業を容易に行うことができる。
なお、第四実施形態に係るオゾンガス処理装置1の説明では、第一実施形態、第二実施形態、乃至、第三実施形態に係るオゾンガス処理装置1と同様の構成の部分については適宜省略し、第一実施形態、第二実施形態、乃至、第三実施形態に係るオゾンガス処理装置1の構成と異なる部分を中心に説明する。
オゾンガス処理装置1は、下方から上方に流通管7を流通したオゾンガスが、オゾン分解触媒3を流通するように構成される。
上流側ヒータ51は、オゾン分解触媒3の上方に配置される。
オゾンガス処理装置1は、内ケース22内に、オゾン分解触媒3、および、ヒータ5が配置されて構成される。オゾンガス処理装置1は、外ケース23内に、内ケース22、および、排気ファン4が配置されて構成される。排気ファン4は、内ケース22の上方に配置される。
内ケース22は、その底部の開口の周りに、流通管7が嵌装可能な複数個の貫通孔を有する。内ケース22は、流通管7と同数の貫通孔を有する。
外ケース23は、上方が開口する箱状に構成される。外ケース23は、底部に流通管7が嵌装可能な複数個の貫通孔を有する。外ケース23は、流通管7と同数の貫通孔を有する。
前記所定の空間は、オゾンガスの流路として構成される。
流通管7は、その下部が内ケース22の貫通孔と外ケース23貫通孔に嵌装されて、構成される。流通管7は、その下方の開口(上流側の開口)が外ケース23の外側に突出するように配置される。流通管7は、その上方の開口(下流側の開口)が内ケース22の天部の近傍に位置するとともに、オゾン分解触媒3の上端よりも上方に位置するように配置される。
そして、オゾンガス処理装置1では、内ケース22内に流入したオゾンガスは、上方から下方にオゾン分解触媒3を流通して、内ケース22の底部の開口から内ケース22の外側に流出する。
さらに、オゾンガス処理装置1では、内ケース22の外側に流出したオゾンガスは、内ケース22の外面と外ケース23の内面との間の所定の空間を下方から上方に流通して、外ケース23の上方の開口から排気される。
したがって、オゾンガス処理装置1によれば、オゾンガスがオゾン分解触媒3を流通したときに、オゾン分解触媒3に結露が生じることをより確実に防止することができる。
なお、第五実施形態に係るオゾンガス処理装置1の説明では、第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態、乃至、第四実施形態に係るオゾンガス処理装置1と同様の構成の部分については適宜省略し、第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態、乃至、第四実施形態に係るオゾンガス処理装置1の構成と異なる部分を中心に説明する。
オゾンガス処理装置1は、下方から上方にケース2内に流入したオゾンガスが、上方から下方にオゾン分解触媒3を流通するように構成される。
オゾンガス処理装置1は、内ケース22内に、オゾン分解触媒3、および、ヒータ5が配置されて構成される。オゾンガス処理装置1は、外ケース23内に、内ケース22、および、排気ファン4が配置されて構成される。排気ファン4は、内ケース22の上方に配置される。
外ケース23は、上方が開口するとともに、底部の中央部に開口を有する箱状に構成される。外ケース23は、突出部24を有する。外ケース23の突出部24は、円筒状に構成される。外ケース23の突出部24は、外ケース23の底部の開口から上方に突出して構成される。外ケース23の突出部24は、突出部24の突出側端部が内ケース22の天部の近傍に位置するように構成される。
前記所定の空間は、オゾンガスの流路として構成される。
オゾン分解触媒3は、内ケース22内に配置される。オゾン分解触媒3は、オゾン分解触媒3の上端部が内ケース22の天部の近傍に位置するように配置される。
上流側ヒータ51は、オゾン分解触媒3の上方に配置される。
内部側ヒータ53は、オゾン分解触媒3の上流側を加温するとともに、オゾン分解触媒3を内部から加温してオゾン分解触媒3を流通するオゾンガスを加温する。内部側ヒータ53は、オゾン分解触媒3の上流側(オゾンガスの気流の流通方向における上流側)に配置される。内部側ヒータ53は、外ケース23の突出部24内に突出部24の軸心に沿うように配置される。内部側ヒータ53は、オゾン分解触媒3の内側(オゾン分解触媒3のくり抜部31の内側)に配置される。
そして、オゾンガス処理装置1では、内ケース22内に流入したオゾンガスは、上方から下方にオゾン分解触媒3を流通して、内ケース22の底部の開口から内ケース22の外側に流出する。
さらに、オゾンガス処理装置1では、内ケース22の外側に流出したオゾンガスは、内ケース22の外面と外ケース23の内面との間の所定の空間を下方から上方に流通して、外ケース23の上方の開口から排気される。
したがって、オゾンガス処理装置1によれば、オゾン分解触媒3の周囲にのみヒータ5が配置されるものに比べて、オゾンガスがオゾン分解触媒3を流通したときにオゾン分解触媒3に結露が生じることをより確実に防止することができる。
なお、第六実施形態に係るオゾンガス処理装置1の説明では、第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態、第四実施形態、乃至、第五実施形態に係るオゾンガス処理装置1と同様の構成の部分については適宜省略し、第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態、第四実施形態、乃至、第五実施形態に係るオゾンガス処理装置1の構成と異なる部分を中心に説明する。
ケース2は、上方および下方が開口する箱状に構成される。
排気ファン4は、オゾンガスを、ケース2の下方の開口(上流側)から吸引して上方の開口(下流側)から排気するように構成される。
オゾンガス処理装置1のヒータ5は、上流側ヒータ51を備えて構成される。
ハニカム触媒32は、排気ファン4の下方に配置される。ハニカム触媒32は、ペレット触媒33の上方(下流側)に配置される。
ペレット触媒33は、複数段に重なり合って、敷詰められるように網部材8上に配置される。ペレット触媒33は、ケース2の内面に接触するように配置される。
網部材8は、ペレット触媒33が載置可能に構成される。
皿部材9は、ペレット触媒33のクズが、容器12に溜められるオゾン水に落下することを防止するように構成される。
したがって、オゾンガス処理装置1によれば、オゾン分解触媒3とケース2との間の気密性を確保することができずにオゾンガスの処理漏れが生じることを防止することができる。
なお、第七実施形態に係るオゾンガス処理装置1の説明では、第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態、第四実施形態、第五実施形態、乃至、第六実施形態に係るオゾンガス処理装置1と同様の構成の部分については適宜省略し、第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態、第四実施形態、第五実施形態、乃至、第六実施形態、に係るオゾンガス処理装置1の構成と異なる部分を中心に説明する。
オゾンガス処理装置1のヒータ5は、上流側ヒータ51を備えて構成される。
ハニカム触媒32は、排気ファン4の下方に配置される。ハニカム触媒32は、網部材8上に配置される。
ペレット触媒33は、ハニカム触媒32の周囲に配置される。ペレット触媒33は、ハニカム触媒32とケース2の内面との間に配置される。ペレット触媒33は、ハニカム触媒32の周囲において、複数段に重なり合って敷詰められるように網部材8上に配置される。
したがって、オゾンガス処理装置1によれば、オゾン分解触媒3とケース2との間の気密性を確保することができずにオゾンガスの処理漏れが生じることを防止することができる。
2 ケース
3 オゾン分解触媒
4 排気ファン
5 ヒータ
11 オゾン水生成装置
51 上流側ヒータ
52 周囲ヒータ
Claims (8)
- オゾンガスをオゾン分解触媒で酸素に分解して排気する、オゾンガス処理装置であって、
前記オゾンガスを加温するヒータを備え、
前記オゾンガスを、前記ヒータによって加温して前記オゾン分解触媒に流通させる、
オゾンガス処理装置。 - 前記ヒータは、前記オゾン分解触媒を加温することができるように構成される、
請求項1に記載のオゾンガス処理装置。 - 前記オゾンガスの水分を減少させる、ミストセパレータを備え、
前記ミストセパレータによって前記オゾンガスの水分を減少させて、前記オゾンガスを前記オゾン分解触媒に流通させる、
請求項1または請求項2に記載のオゾンガス処理装置。 - ケースを備え、前記ケース内に前記オゾン分解触媒が配置されて構成され、
前記ケースは、シート部材を備え、
前記シート部材は、前記ケースにおける上流側の開口の縁部に沿って配置され、前記オゾンガスが吸引されると、前記オゾン分解触媒に張り付くように構成される、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のオゾンガス処理装置。 - 流通管を備え、
下方から上方に前記流通管を流通した前記オゾンガスが、前記オゾン分解触媒を流通するように構成される、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のオゾンガス処理装置。 - 前記ヒータは、前記オゾン分解触媒の周囲に配置される周囲ヒータと、前記オゾン分解触媒の内側に配置される内部側ヒータと、を備える、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のオゾンガス処理装置。 - 前記オゾン分解触媒は、ペレット状に構成されるオゾン分解触媒を備え、前記ペレット状に構成されるオゾン分解触媒は、複数段に重なり合って敷詰められるように配置される、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のオゾンガス処理装置。 - 前記オゾン分解触媒は、ハニカム状に構成されるオゾン分解触媒と、ペレット状に構成されるオゾン分解触媒と、を備え、前記ペレット状に構成されるオゾン分解触媒は、前記ハニカム状に構成されるオゾン分解触媒の周囲において複数段に重なり合って敷詰められるように配置される、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のオゾンガス処理装置。
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