JP2010074220A - 頭部装着型画像表示装置 - Google Patents

頭部装着型画像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010074220A
JP2010074220A JP2008236031A JP2008236031A JP2010074220A JP 2010074220 A JP2010074220 A JP 2010074220A JP 2008236031 A JP2008236031 A JP 2008236031A JP 2008236031 A JP2008236031 A JP 2008236031A JP 2010074220 A JP2010074220 A JP 2010074220A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
user
ear
image display
head
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008236031A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5211964B2 (ja
Inventor
Eitetsu Yamada
英哲 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2008236031A priority Critical patent/JP5211964B2/ja
Publication of JP2010074220A publication Critical patent/JP2010074220A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5211964B2 publication Critical patent/JP5211964B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】HMDを装着した時の使用者の圧迫感を軽減しつつ、フレーム体が一体として回動するという簡易な構成により使用者の眼前から退避することが可能な、頭部装着型画像表示装置を提供すること。
【解決手段】耳装着部133L,133Rは、使用者の耳に沿って摺動することで、フロント部131及び一対のテンプル部132L,132Rと一体として使用者の耳を中心として回動可能に構成される。これによって、特別なマウント機構等を用いずに、使用者の眼前から退避することが可能になる。さらに、フレーム130は、フロント部131及び耳装着部133L,133Rによって使用者の頭部に装着されるため、使用者の頭部に与える圧迫感を低減することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、頭部装着型画像表示装置に関し、特に画像表示ユニットを搭載し、使用者の眼前から離れた退避位置とに切り替えられるフレーム形状及び構成に関する。
近年、使用者の頭部に装着されるタイプの画像表示装置、いわゆるHead−Mounted Display(以下、HMD)、が広く知られている。HMDは、限られた市場ではあるものの、例えばバーチャルリアリティや個人用シアターとして、既に製品化がなされている。将来的には、その携帯性故に、例えばウェアラブルコンピュータなどの分野においての利用が期待されている。
HMDを用いて画像を観察するためには、HMDが使用者の眼前に位置する必要がある。しかし、画像を観察しない場合でもHMDが使用者の眼前に位置したままだと、使用者の視界が遮られるという問題がある。この問題を解決するために、例えば特許文献1においては、ヘッドホーンハウジングにディスプレイアームが回動可能に取り付けられる。使用者は、ヘッドホーンハウジングを装着し、画像観察時にはディスプレイアームを眼前に位置させ、画像非観察時にはディスプレイアームを眼前から退避させるために上方向に回動させる。
特開2007−251305号公報
HMDは頭に装着されるため、HMDが重いと使用者は疲れやすい。そのため、HMDは軽量かつコンパクトであることが望まれる。しかし、特許文献1の発明は、ディスプレイアームという上下方向に回動するための部分と、ヘッドホーンハウジングという頭部に固定するための部分とを、それぞれ別体として必要とする。そのため、必然的に装置の大型化や装置質量の増大が避けられない。また、ヘッドホーンハウジングは使用者の頭部を挟み込むようにして保持されるため、装着時に圧迫感があり不快であるという問題点があった。
本発明は、HMDを装着した時の使用者の圧迫感を軽減しつつ、フレーム体が一体として回動するという簡易な構成により使用者の眼前から退避することが可能な、頭部装着型画像表示装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、使用者の頭部に装着されるために、使用者の眼前に位置して使用者の鼻で支えられるフロント部と、このフロント部の左右両端に接続される一対のテンプル部と、その一対のテンプル部の後方に夫々設けられ使用者の耳で保持される耳装着部と、を有するフレーム体と、画像信号に基づいて形成された画像光を使用者の目に導くために、前記フロント部又は前記テンプル部の前記フロント部に隣接する箇所に搭載される画像表示ユニットとを備え、前記耳装着部は、前記画像表示ユニットで画像を観察するために前記フロント部が使用者の眼前に位置した使用位置と、使用者の視界を遮らないために前記フロント部が使用者の眼前から離れて上方に退避した退避位置とを切り替えるために、使用者の耳に沿って摺動することで、前記フロント部及び前記一対のテンプル部と一体として使用者の耳を中心として回動可能に構成される、ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記一対のテンプル部は、前記一対のテンプル部を長手方向に伸縮可能にするための伸縮機構を夫々含む、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記伸縮機構は、前記一対のテンプル部が長手方向に伸長したときに、前記一対のテンプル部を長手方向に縮めるために付勢する付勢部を有する、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記伸縮機構は、前記一対のテンプル部が長手方向に伸長した状態において、前記付勢部が発生する付勢力に抗して前記一対のテンプル部の伸長状態を維持する伸長維持機構と、前記維持された伸長状態を解除するために、操作可能に構成された伸長維持解除機構とを有する、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2から4のいずれか1項に記載の発明において、前記伸縮機構は、前記画像表示ユニットよりも後方且つ前記耳装着部よりも前方の位置に設けられる、ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記伸縮機構と前記耳装着部との間の距離は、前記伸縮機構と前記画像表示ユニットとの間の距離よりも近い、ことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項2から6のいずれか1項に記載の発明において、前記フロント部の使用者に対向する面を覆うために、前記フロント部に設けられた開閉可能なシャッタと、前記伸縮機構が伸長する動作に連動して前記シャッタを閉じさせ、前記伸縮機構が縮む動作に連動して前記シャッタを開かせる連動機構と、を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項2から7のいずれか1項に記載の発明において、使用者の耳後方を取り囲むように弧状に湾曲している、ことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記耳装着部は、前記使用位置において使用者の耳に接触する第1の装着部分と、前記退避位置において使用者の耳に接触し、前記第1の装着部分よりも後方に位置する第2の装着部分と、を含むことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記フロント部の使用者に対向する面を覆うために、前記フロント部に設けられた開閉可能なシャッタと、使用者の耳が前記第2の装着部分と接触した状態において前記シャッタを閉状態にし、使用者の耳が前記第1の装着部分に接触した状態において前記シャッタを開状態にするために、前記耳装着部に設けられた開閉切替部と、前記開閉切替部の切替動作に従って、前記シャッタの開閉を制御する開閉制御部と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、耳装着部は、使用者の耳に沿って摺動することで、前記フロント部及び前記一対のテンプル部と一体として使用者の耳を中心として回動可能に構成される。これによって、特別なマウント機構等を用いずに、使用者の眼前から退避することが可能になる。さらに、フレーム体は、フロント部及び耳装着部によって使用者の頭部に装着されるため、使用者の頭部に与える圧迫感を低減することができる。
ここで、本明細書中において方向を説明する際に用いる前後,左右,上下とは、使用者が頭部装着型画像表示装置を装着した状態で、使用者から見て前後,左右,上下の方向を意味する。
フロント部は、画像を観察するときには使用者の目に近い位置にあるのが望ましい。しかし、使用者の目に近い位置のままでは、例えばフレーム体が使用者の上方向に回動するときに、額に引っかかる恐れがある。請求項2に記載の発明では、一対のテンプル部が伸縮機構を夫々含むので、テンプル部が伸長するという簡易な構成により、フレーム体が使用者の額に引っかかることなく上方向に回動することができる。この結果、使用者の眼の近くで画像を観察することと、使用者の目から離れて容易に退避させることとを両立させることが可能になる。
HMDが眼前から退避している場合、テンプル部は伸長した状態にある。その状態からフレーム体を回動させて、HMDを眼前に位置させたとき、テンプル部を縮める必要がある。請求項3に記載の発明では、伸縮機構が付勢部を有するので、テンプル部は伸長した状態から自動的に縮められる。
テンプル部が伸長した状態にある場合、付勢部が発生する付勢力により、テンプル部は長手方向に縮もうとする。請求項4に記載の発明では、伸長維持機構が存在するので、付勢部が発生する付勢力に抗してテンプル部が伸長した状態を維持できる。また、伸長維持解除機構が操作されることによって、テンプル部が伸長した状態が簡単に解除される。
請求項5に記載の発明では、伸縮機構は、画像表示ユニットよりも後方且つ前記耳装着部よりも前方の位置に設けられる。そのため、画像表示ユニットを搭載するためのスペースが、伸縮機構に邪魔されることなく、フロント部に隣接する箇所に確保できる。これにより、画像表示ユニットとフロント部との距離が縮まるので、画像表示ユニットの光学系をコンパクトにできる。
請求項6に記載の発明では、伸縮機構と耳装着部との間の距離は、伸縮機構と画像表示ユニットとの間の距離よりも近い。そのため、画像表示ユニットを搭載するためのスペースがより多く確保できる。
HMDが使用者の眼前から上方向へと退避したとき、使用者の毛髪に接触することでフロント部の使用者に対向する面が汚れる可能性がある。請求項7に記載の発明では、フロント部の使用者に対向する面を覆うためのシャッタが設けられ、そのシャッタは伸縮機構が伸長する動作に連動して閉じる。伸縮機構が伸長されるのはHMDが使用者の眼前から退避するときなので、シャッタが閉じることによりフロント部の使用者に対向する面の汚れが防止できる。
請求項8に記載の発明では、耳装着部が使用者の耳後方を取り囲むように弧状に湾曲する。そのため、伸縮機構によってテンプル部が伸長するときに耳装着部が使用者の耳後方に引っかかるので、手などで耳装着部を押さえる必要がなく、テンプル部の伸長が容易になる。
請求項9に記載の発明では、耳装着部が、第1の装着部分と、第2の装着部分とを含む。画像を観察するときは、第1の装着部分を用いることで、伸縮機構等の複雑な構成を用いずにフロント部を使用者の目に近い位置に配置できる。そして、HMDを眼前から退避するときは、第1の接触箇所よりも後方に位置する第2の装着部分を用いることで、額に引っかからずにHMDを眼前から退避することができる。
請求項10に記載の発明では、使用者が第2の装着部分を使用すると、耳装着部に設けられた開閉切替部によってフロント部の使用者に対向する面を覆うためのシャッタが閉じられる。従って、HMDを眼前から退避するとき、即ち第2の装着部分が用いられるときに、シャッタを自動的に閉じることができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について詳述する。
<第1の実施形態>
[構成の説明]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るHMD110の外観構成を示す斜視図である。フレーム130は、頭部装着時に使用者の眼前に位置するフロント部131と、フロント部131に接続されるとともに略直交して後方に伸びる左右のテンプル部132L,132Rと、テンプル部132L,132Rの後方に設けられた耳装着部133L,133Rと、テンプル部132L,132Rと耳装着部133L,133Rとの間に設けられた伸縮部134L,134Rとを有する。フロント部131は、リム131aL,131aRと、その間を繋ぐブリッジ131Cとで構成される。画像表示ユニット120L,120Rは、テンプル部132Lのフロント部に隣接する位置に搭載される。しかし、例えば特開2002−277815号公報の図1にあるように、リム131aL,131aRに画像表示ユニット120L,120Rが搭載される構成であっても良い。画像表示ユニット120L,120Rは、水平及び垂直方向に走査された微弱なレーザー光を使用者の瞳孔に入射することで、使用者の網膜上に直接画像を描画する、いわゆる網膜走査型ディスプレイである。ただし、このような光走査によって画像を形成する原理自体はよく知られているので(例えば、特開2003−057586号公報、特開2003−315726号公報)、ここではこれ以上の説明を省略する。尚、前記したフロント部131、テンプル部132L,132R、耳装着部133L,133R、伸縮部134L,134R、画像表示ユニット120L,120Rが、本発明のフロント部、テンプル部、耳装着部、伸縮機構、画像表示ユニットの一例である。
図2は、フレーム130を側面から見た断面模式図である。図1に示すフレーム130には、リム131aL,131aR、テンプル部132L,132R、耳装着部133L,133R、伸縮部134L,134Rが設けられる。しかし、その構造は左右どちらも同様であるので、代表として左側の側面から見た状態を、符号Lを除いて以下記載する。尚、例えば後述するロールシャッタ154等の図2に示される他の構成は、フレーム130左右両側に設けられている。耳装着部133は、使用者の耳後方を取り囲むように、弧状に湾曲している。中空に構成された伸縮部134は、その長手方向が前後方向に一致するように、耳装着部133の上方に位置する一端に例えば接着剤等を用いて固定される。伸縮部134の長手方向に直交する断面形状は、矩形である。中空に構成されたテンプル部132は、その後方から伸縮部134を挿入した状態で前後方向に摺動可能に構成される。具体的には、テンプル部132の長手方向に直交する断面形状は、伸縮部134を内部に収めることが可能な、伸縮部134の長手方向に直交する断面形状の相似形である。また、テンプル部132と伸縮部134とは、両者の接触部分であるテンプル部132の内壁と伸縮部134の外壁との間に働く摩擦力によって係合状態を保持される。この摩擦力は、後述するぜんまい143が発生する付勢力よりも弱い。テンプル部132は前方でリム131に接続される。
ここでは、伸縮部134が伸長したときに、伸縮部134を縮めるための付勢力を発生させる機構について説明する。テンプル部132の内部には、第1のギア141、第1のギア141が固定される第1のギア回動軸141a、第1のギア回動軸141aに巻き取られる第1のワイヤ142、第1のギア回動軸141aを付勢するぜんまい143、伸縮部134の伸長状態の維持と解除とを行うストッパ144、ストッパ144を付勢する板ばね145が含まれる。第1のギア回動軸141aは、長手方向が左右方向と一致するように、テンプル部132の内壁に設けられた係合孔によって回動可能に支持される。ぜんまい143は、後述する第1のワイヤ142を巻き取る方向に第1のギア回動軸141aを付勢するために設けられる。ぜんまい143の内端は第1のギア回動軸141aに、外端はテンプル部132の内壁にそれぞれ固定される。第1のワイヤ142は、第1のギア回動軸141aと耳装着部133との間を繋ぐように、前後方向に張架される。具体的には、第1のワイヤ142は第1のギア回動軸141aに巻装され、その一端が第1のギア回動軸141aに、その他端が耳装着部133にそれぞれ固定される。ストッパ144は、ストッパ回動軸144a、鍵爪144b及び操作用凸部144cを含み、長手方向が前後方向と一致する。ストッパ回動軸144aは、ストッパ144から左右方向に延出し、テンプル部132の内壁に設けられた係合孔によって回動可能に支持される。ストッパ144の一端には、上方向に折れ曲がった操作用凸部144cが設けられる。操作用凸部144cは、テンプル部132に設けられた貫通孔を通って外部に露出する。ストッパ144の他端には、下方向に折れ曲がった鍵爪144bが設けられる。鍵爪144bは、第1のギア141と噛合することで、ラチェットを構成する。そのため、第1のギア回動軸141aは、鍵爪144bと第1のギア141とが噛合した状態において、図2の様に左側から見て時計回りにのみ回動が可能になる。操作用凸部144cは、使用者によって押されることで、鍵爪144bと第1のギア141との噛合状態を解除し、第1のギア回動軸141aに反時計回りの回動を可能にする。板ばね145は、鍵爪144bを第1のギア141に押し付けるための付勢力を発生させる。板ばね145の一端はテンプル部132の内壁に固定され、その他端はストッパ144の鍵爪144bが設けられている位置の上側の面に固定される。尚、前記したぜんまい143、操作用凸部144c、鍵爪144bと第1のギア141とが構成するラチェットが、本発明の付勢部、伸長維持解除機構、伸長維持機構の一例である。
ここでは、フロント部131の使用者に対向する面を覆うためのシャッタを開閉する機構について説明する。テンプル部132の内部には、第2のギア151、第2のギア151が固定される第2のギア回動軸151a、第2のギア回動軸151aに巻き取られる第2のワイヤ152、第2のワイヤ152の張架方向を変える定滑車153が含まれる。第2のギア回動軸151aは、長手方向が左右方向と一致するように、テンプル部132の内壁に設けられた係合孔によって回動可能に支持される。第2のギア151は、第1のギア141に噛合する。第2のワイヤ152は、第2のギア回動軸151aと後述するロールシャッタ154とを繋ぐように張架される。具体的には、第2のワイヤ152は第2のギア回動軸151aに巻装され、その一端が第2のギア回動軸151aに固定される。第2のワイヤ152は、第2のギア回動軸151aから前方向に張架され、後述する定滑車153によって下方向に張架される方向を変える。第2のワイヤ152の他端は、後述するロールシャッタ154に固定される。定滑車153は、前記したようにワイヤ152が張架される方向を前後方向から上下方向に変化させる。ロールシャッタ収納部155は、リム131aの下端に設けられる。ロールシャッタ154は、ロールシャッタ収納部155の内部に、巻き取り方向にばね付勢されて収納される。ロールシャッタ154の一端には、第2のワイヤ152が接続される。ロールシャッタ154は、第2のワイヤ152によって上方に引き出されることで、巻き取り方向に付勢するばねの力に抗してフロント部131の使用者に対向する面を覆うことができる。尚、前記したロールシャッタ154が本発明のシャッタの一例であり、第2のギア151、第2のワイヤ152及び定滑車153が本発明の連動機構の一例である。
[使用方法の説明]
以下、本実施形態におけるHMD110がどの様にして使用されるかを、図3を用いて説明する。図3(a)は、使用者100がHMD110を用いて画像観察を行うための、HMD110の使用位置を示す図である。使用者100は、伸縮部134が最も縮んだ状態で、HMD110を装着する。ブリッジ131Cが使用者100の鼻に接触し、耳装着部133L,133Rが耳後方を取り囲むようにして使用者100の耳に接触することで、HMD110は使用位置に保持される。この状態において、フロント部131は使用者100の眼前に位置するので、目に近い位置での画像観察が可能になる。また、ロールシャッタ154は、使用者100の視野を遮らないように巻き取られた状態にある。使用者100は、耳装着部133L,133Rとフロント部131との距離を調節するために、伸縮部134L,134Rを伸長させても良い。この場合、伸縮部134L,134Rの伸長量は僅かなので、ロールシャッタ154は使用者100の視野を遮らない。
画像観察を中止する場合、使用者100は、フロント部131又はテンプル部132L,132Rを指で保持して前方向に引っ張る。耳装着部133L,133Rが使用者100の耳後方で係止されるため、テンプル部132L,132Rは前方向に摺動し、伸縮部134L,134Rは伸長した状態になる。テンプル部132の内壁と伸縮部134の外壁との間に摩擦力が働くので、テンプル部132L,132Rはこの伸長状態から前後に移動しないように保持される。また、後述するように鍵爪144bと第1のギア141とが噛合しているため、第1のギア回動軸141aは反時計回りの回動が不可能である。従って、第1のワイヤ142は第1のギア回動軸141aに巻き取られないため、伸縮部134L,134Rの伸長状態は維持される。図3(b)は、HMD110が使用位置にあり伸縮部134L,134Rが伸長した状態を示す図である。
伸縮部134L,134Rが伸長すると、ロールシャッタ154が連動して閉じる。以下図2を用いて、ロールシャッタ154が閉じられる仕組みを説明する。伸縮部134が伸長すると、第1のワイヤ142は、ぜんまい143が巻き取り方向に生じさせる付勢力に抗して、第1のギア回動軸141aに巻装されている状態から引っ張り出される。このとき、第1のギア回動軸141aが回動するので、ぜんまい143に巻き取り方向の付勢力が蓄勢される。第1のギア141は第1のギア回動軸141aと一体として回動するので、第1のギア141と噛合する第2のギア151も回動する。第2のギア151の回動に伴い、第2のワイヤ152は第2のギア回動軸151aに巻き取られ、ロールシャッタ154は第2のワイヤ152によってばねの力に抗して上方に引き出される。即ち、伸縮部134の伸長する動作に連動して、ロールシャッタ154が閉状態になる。伸縮部134が伸長した状態において、ぜんまい143に蓄勢された付勢力は、第1のギア回動軸141aを図2の様に左側から見て反時計回りに回動させる方向に働く。しかし、鍵爪144bと第1のギア141とが噛合しているため、第1のギア回動軸141aは反時計回りの回動が不可能であり、結果として伸縮部134の伸長状態は維持される。そして、第2のギア151は第1のギア141と噛合するので、第2のワイヤ152は、ロールシャッタ収納部155がロールシャッタ144の巻き取り方向に発生する付勢力に抗して、第2のギア回動軸151aに巻き取られた状態を維持する。即ち、ロールシャッタ154は閉状態に保たれる。
再び図3を用いて、HMD110の使用方法を説明する。HMD110を用いての画像観察を行わない場合、使用者100はHMD110を退避位置に移動させる。図3(c)は、この退避位置を示した図である。退避位置とは、フロント部131が使用者100の視界を遮らないために、使用者100の額上に位置した状態である。使用者100は、テンプル部132L,132Rを指で保持したまま上方向に持ち上げる。耳装着部133L,133Rは、使用者100の耳に沿って摺動することで、使用者100の耳を中心としてフロント部131及びテンプル部132L,132Rと一体として回動する。伸縮部134L,134Rが伸長した状態にあるため、HMD110は、フロント部130が使用者100の額に引っかかることなく、図3(c)に示される退避位置に移動する。フロント部131が使用者100の額上部で保持され、耳装着部が使用者100の耳後方及び耳下方で保持されることで、HMD100は退避位置に維持される。このとき、ロールシャッタ154は閉状態に保たれているので、フロント部131の使用者100に対向する面が使用者100の毛髪等との接触等によって汚れることが防止できる。
以下、HMD110を用いて再び画像観察を行うために、退避位置から使用位置へHMD110を移動させる過程を説明する。使用者100は、フロント部131又はテンプル部132L,132Rを指で保持して下方向に下ろす。耳装着部133L,133Rは、使用者100の耳に沿って摺動することで、使用者100の耳を中心としてフロント部131及びテンプル部132L,132Rと一体として回動する。HMD110は、図3(b)に示される位置に移動する。フロント部130は使用者100の前方に移動するが、伸縮部134L,134Rが伸長した状態にあり、ロールシャッタ154も閉状態のため、この状態のままでは画像観察ができない。そこで、使用者100は、左右のテンプル部132L,132Rに夫々設けられた、図2に示す操作用凸部144cを押し込むことにより、鍵爪144bと第1のギア141との噛合状態を解除する。図2において、鍵爪144bと第1のギア141との噛合状態が解除されると、第1のギア回動軸141aは、ぜんまい143に蓄勢された付勢力によって反時計回りに回動する。第1のワイヤ142は、第1のギア回動軸141aに巻き取られることで、伸縮部134をテンプル部132の内壁と伸縮部134の外壁との間に働く摩擦力に抗して縮める。このとき、第2のギア151は、第2のギア回動軸151aに巻き取られた第2のワイヤ152を引き出す方向に回動する。そして、ロールシャッタ154は、ロールシャッタ収納部155内に巻き取られる。即ち、伸縮部134の縮む動作に連動してロールシャッタ154が開状態になり、HMD100は図3(a)に示される使用位置に配置される。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態のHMD210は、前記した第1の実施形態と比較して、フレーム230が異なる。ここでは、フレーム230を側方から見た状態である図4を参照して、第2の実施形態の要部であるフレーム230の説明を行う。
図4は、フレーム230を左側面から見た部分断面模式図である。尚、図4に示される全ての構成要素は、フレーム230の左右両側に設けられることに留意する。フロント部231の構成は、第1の実施形態におけるフロント部131と同様である。テンプル部232も、第1の実施形態と同様に、フロント部231に接続されるとともに略直交して後方に伸びる。テンプル部232の後方には、耳装着部233が設けられる。尚、前記したフロント部231、テンプル部232、耳装着部233が、本発明のフロント部、テンプル部部、耳装着部の一例である。
本実施形態においては、テンプル部232と耳装着部233との間に伸縮部は存在せず、代わりに第1の装着部分233aと第2の装着部分233bとが耳装着部233に含まれる。第1の装着部分233aは、テンプル部232に隣接する位置に設けられる。第2の装着部分233bは、第1の装着部分233aの後方に設けられる。第1の装着部分233aと第2の装着部分233bとの間には、突起部233cが設けられる。第1の装着部分233aが利用される場合は、突起部前面233cFが使用者の耳後方に接触し、第2の装着部分233bが利用される場合は、突起部後面233cRが使用者の耳前方に接触する。装着補助部233dは、第2の装着部分233bが使用される際に使用者の耳に接触するように、第2の装着部分233bの後方に設けられる。接触スイッチ241は、第2の装着部分233bが利用される場合に使用者の耳に接触する位置に設けられる。接触スイッチ241は、例えば静電容量式のタッチセンサで構成され、使用者の耳が接触しているか否かを知らせる接触信号を後述するマイコンCTRLに送信する。尚、前記した第1の装着部分233a、第2の装着部分233b、接触スイッチ241が、本発明の第1の装着部分、第2の装着部分、開閉切替部の一例である。
ここでは、フロント部231の使用者に対向する面を覆うためのシャッタを開閉する機構について説明する。テンプル部232の内部には、モーター251、モーター251の回動軸に巻き取られるワイヤ252、ワイヤ252の張架方向を変える定滑車253が含まれる。ロールシャッタ254は、リム231aの下端に設けられたロールシャッタ収納部255の内部に、巻き取り方向にばね付勢されて収納される。ワイヤ252は、その一端がロールシャッタ254の一端に接続され、上方向に張架される。ワイヤ252は、定滑車253によって、張架される方向を上下方向から前後方向に変化させる。ワイヤ252の他端は、モーター251の回動軸に接続される。モーター251は、回動することによってその回動軸にワイヤ252を巻き取ることができる。モーター251の動作は、フレーム230に設けられたマイコンCTRLによって制御される。具体的には、使用者の耳が接触している旨の接触信号が接触スイッチ241からマイコンCTRLに送信された場合、マイコンCTRLはモーター251の回動軸をワイヤ252の巻き取り方向に回動させ、ロールシャッタ254を閉状態にする。一方、使用者の耳が非接触である旨の接触信号が接触スイッチ241からマイコンCTRLに送信された場合、マイコンCTRLはモーター251の回動軸をワイヤ252の巻き取り方向とは反対方向に回動させ、ロールシャッタ254を開状態にする。尚、前記したマイコンCTRL及びモーター251が、本発明の開閉制御部の一例である。
[使用方法の説明]
以下、本実施形態におけるHMD210がどの様にして使用されるかを、図5を用いて説明する。図5(a)は、使用者100がHMD210を用いて画像観察を行うための、HMD210の使用位置を左側面から見た模式図である。この使用位置において、目に近い位置での画像観察を可能にするために、フロント部231は使用者100の眼前に位置する。HMD210は、ブリッジが使用者の鼻に、第1の装着部分233aが使用者100の耳にそれぞれ接触することよって、使用位置に保持される。より具体的には、第1の装着部分233aは使用者100の耳上方に接触し、突起部前面233cFが使用者100の耳後方に接触する。使用位置において、使用者100の耳は接触スイッチ241に非接触の状態にあるため、ロールシャッタ254は開状態に保たれる。
画像観察を中止する場合、使用者100は、フロント部231又はテンプル部232を指で保持して前方向に引っ張り、HMD210を前方向に移動させる。図5(b)は、HMD210が使用位置から前方向に移動した状態を左側面から見た模式図である。このとき、第2の装着部分233bと突起部後面233cRとが使用者100の耳上方に接触し、装着補助部233dが使用者100の耳後方に接触する。即ち、図5(b)の位置におけるHMD210は、後方において使用者100の耳によって支えられ、前方において使用者100の手によって支えられる。このとき、使用者100の耳が接触スイッチ241に接触するため、ロールシャッタ254は閉状態になる。
図5(c)は、フロント部231が使用者100の視界を遮らないために、使用者100の額上に位置した退避位置を示す図である。使用者100は、フロント部231又はテンプル部232を指で保持したまま上方向に持ち上げることで、HMD210を図5(b)の位置からこの退避位置に移動させる。このとき、第2の装着部分233b,突起部後面233cR及び装着補助部233dは、使用者100の耳に沿って摺動することで、使用者100の耳を中心としてフロント部231及びテンプル部232と一体として回動する。HMD210は、フロント部231が使用者100の額上方に、第2の装着部分233b,突起部後面233cR及び装着補助部233dが使用者100の耳にそれぞれ接触することよって、この退避位置に保持される。より具体的には、突起部後面233cRが使用者100の耳上方に、第2の装着部分233bが使用者100の耳後方に、装着補助部233dが使用者100の耳下方にそれぞれ接触する。使用者100の耳が接触スイッチ241に接触した状態は維持されているため、ロールシャッタ254は閉状態に保たれ、フロント部231の使用者100に対向する面が使用者100の毛髪等との接触等によって汚れることが防止できる。
HMD210を用いて再び画像観察を行う場合、使用者100は、フロント部231又はテンプル部232を指で保持したまま下方向に移動させることで、HMD210を図5(c)の退避位置から図5(b)の位置に移動させる。このとき、第2の装着部分233b,突起部後面233cR及び装着補助部233dは、使用者100の耳に沿って摺動することで、使用者100の耳を中心としてフロント部231及びテンプル部232と一体として回動する。使用者100は、図5(b)に示される位置にあるHMD210を、フロント部231又はテンプル部232を指で保持したまま後方に移動させる。これによって、HMD210は図5(a)に示される使用位置に再び位置する。また、使用者100の耳が接触スイッチ241に接触しなくなるため、ロールシャッタ254が開く。
<変形例>
本発明は、今までに述べた実施形態に限定されることは無く、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形・変更が可能である。以下にその変形の一例を述べる。
前記した第1の実施形態においては、図2に示される様に、本発明の付勢部の例として、ぜんまい143が用いられる。しかし、付勢部はこれ以外の構成であっても構わない。その例を以下説明する。
図6は、フレーム330を側面から見た断面模式図である。フレーム330の外観を構成するテンプル部332、耳装着333、伸縮部334等の形状は、第1の実施形態と同様である。しかし、本変形例はテンプル部332の内部に含まれる構造において、前記した第1の実施形態と異なる。具体的には、本発明の付勢部の一例として、ゴム341が用いられる。ゴム341の一端は後方で耳装着部333に固定され、他端は前方でテンプル部332に固定される。ゴム341は、伸縮部334が最も縮んだ状態において自然長となるように設けられている。即ち、伸縮部334が伸長すると、ゴム341は伸縮部334を縮めるための付勢力を発生する。ロールシャッタ354及びロールシャッタ収納部355は、第1及び第2の実施形態と同様の構成である。ワイヤ352は、その一端がロールシャッタ354の一端に接続され、上方向に張架される。ワイヤ352は、テンプル部332の内部に設けられる定滑車353によって、張架される方向を上下方向から前後方向に変化させる。ワイヤ352の他端は、耳装着部333に固定される。尚、前記した伸縮部334が本発明の伸縮機構の、ゴム341が本発明の付勢部の、ロールシャッタ354が本発明のシャッタの、ワイヤ352及び定滑車353が本発明の連動機構の、それぞれ一例である。また、伸縮部334が伸長した場合に、ゴム341以外の構成、例えばコイルばね等によって伸縮部334を縮めるための付勢力を発生させても良い。
本変形例は、テンプル部332の内部にストッパ344が設けられており、第1の実施形態と同様に、伸縮部334の伸長状態を維持することと、維持された伸長状態を簡単な操作で解除することが可能である。ストッパ344周囲の断面模式図である図7を用いて、以下その機構を説明する。ストッパ344は、第1の実施形態におけるストッパ144と同様の形状を示し、鍵爪344b及び操作用凸部344cを有するとともにストッパ回動軸344aに固定される。ストッパ回動軸344aは、長手方向が左右方向と一致するように、テンプル部332の内壁に設けられた係合孔によって回動可能に支持される。伸縮部334のテンプル部332の内壁に対向する面には、ラック334aが設けられる。ラック334aは、鍵爪344bと噛合することでラチェットを構成し、伸縮部334の動きを伸長する方向のみに制限する。操作用凸部344cが押し込まれると、鍵爪144bとラック334aとの噛合状態が解除されるので、伸縮部334は縮む方向にも移動可能になる。板ばね345は、鍵爪344bをラック334aに押し付けるための付勢力を発生させるために、テンプル部332の内部に設けられる。板ばね345の一端はテンプル部332の内壁に固定され、その他端はストッパ344の長手方向に対して鍵爪344bと反対側の面に固定される。尚、前記した操作用凸部344c、鍵爪344bとラック334aとが構成するラチェットが、本発明の伸長維持解除機構、伸長維持機構の一例である。
前記した第2の実施形態において、接触スイッチ241は、第2の装着部分233bに設けられる。しかし、例えば接触スイッチ241が第1の装着部分233aに設けられても良い。この場合、使用者の耳が接触している旨の接触信号が接触スイッチ241からマイコンCTRLに送信された場合、マイコンCTRLはモーター251の回動軸をワイヤ252の巻き取り方向とは反対方向に回動させ、ロールシャッタ254を開状態にする。そして、使用者の耳が非接触である旨の接触信号が接触スイッチ241からマイコンCTRLに送信された場合、マイコンCTRLはモーター251の回動軸をワイヤ252の巻き取り方向に回動させ、ロールシャッタ254を閉状態にする。要は、使用者の耳が第1の装着部分233aと第2の装着部分233bとのどちらに接触しているかが検知でき、第1の装着部分233aを使用している場合にロールシャッタ254が開状態になり、第2の装着部分233bを使用している場合にロールシャッタ254が閉状態になればよい。
本発明の第1の実施形態に係るHMD110の外観構成を示す斜視図。 本発明の第1の実施形態に係るフレーム130を側面から見た断面模式図。 本発明の第1の実施形態に係るHMD110の、画像観察を行うための使用位置と、フロント部131が使用者100の眼前から離れて額上部に退避した退避位置とを示す図。 本発明の第2の実施形態に係るフレーム230を側方から見た状態である図。 本発明の第2の実施形態に係るHMD210の、画像観察を行うための使用位置と、フロント部231が使用者100の眼前から離れて額上部に退避した退避位置とを左側面から見た模式図。 本発明の変形例に係るフレーム330を側面から見た断面模式図。 本発明の変形例に係るストッパ334周囲の断面模式図。
符号の説明
100 使用者
110,210 HMD
120L,120R 画像表示ユニット
130,230 フレーム
131,231 フロント部
131aL,131aR,231a,331a リム
131C ブリッジ
132L,132R,232,332 テンプル部
133L,133R,233,333 耳装着部
134L,134R,334 伸縮部
141 第1のギア
141a 第1のギア回動軸
142 第1のワイヤ
143 ぜんまい
144,344 ストッパ
144a,344a ストッパ回動軸
144b,344b 鍵爪
144c,344c 操作用凸部
145,345 板ばね
151 第2のギア
151 第2のギア回動軸
152 第2のワイヤ
153,253,353 定滑車
154,254 ロールシャッタ
155,255,355 ロールシャッタ収納部
233a 第1の装着部分
233b 第2の装着部分
233c 突起部
233cF 突起部前面
233cR 突起部後面
233d 装着補助部
241 接触スイッチ
251 モーター
252,352 ワイヤ
341 ゴム
334a ラック
CTRL マイコン

Claims (10)

  1. 使用者の頭部に装着されるために、使用者の眼前に位置して使用者の鼻で支えられるフロント部と、このフロント部の左右両端に接続される一対のテンプル部と、その一対のテンプル部の後方に夫々設けられ使用者の耳で保持される耳装着部と、を有するフレーム体と、
    画像信号に基づいて形成された画像光を使用者の目に導くために、前記フロント部又は前記テンプル部の前記フロント部に隣接する箇所に搭載される画像表示ユニットと、
    を備え、
    前記耳装着部は、
    前記画像表示ユニットで画像を観察するために前記フロント部が使用者の眼前に位置した使用位置と、使用者の視界を遮らないために前記フロント部が使用者の眼前から離れて上方に退避した退避位置とを切り替えるために、使用者の耳に沿って摺動することで、前記フロント部及び前記一対のテンプル部と一体として使用者の耳を中心として回動可能に構成される、
    ことを特徴とする頭部装着型画像表示装置。
  2. 前記一対のテンプル部は、前記一対のテンプル部を長手方向に伸縮可能にするための伸縮機構を夫々含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の頭部装着型画像表示装置。
  3. 前記伸縮機構は、前記一対のテンプル部が長手方向に伸長したときに、前記一対のテンプル部を長手方向に縮めるために付勢する付勢部を有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の頭部装着型画像表示装置。
  4. 前記伸縮機構は、
    前記一対のテンプル部が長手方向に伸長した状態において、前記付勢部が発生する付勢力に抗して前記一対のテンプル部の伸長状態を維持する伸長維持機構と、
    前記維持された伸長状態を解除するために、操作可能に構成された伸長維持解除機構とを有する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の頭部装着型画像表示装置。
  5. 前記伸縮機構は、前記画像表示ユニットよりも後方且つ前記耳装着部よりも前方の位置に設けられる、
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の頭部装着型画像表示装置。
  6. 前記伸縮機構と前記耳装着部との間の距離は、前記伸縮機構と前記画像表示ユニットとの間の距離よりも近い、
    ことを特徴とする請求項5に記載の頭部装着型画像表示装置。
  7. 前記フロント部の使用者に対向する面を覆うために、前記フロント部に設けられた開閉可能なシャッタと、
    前記伸縮機構が伸長する動作に連動して前記シャッタを閉じさせ、前記伸縮機構が縮む動作に連動して前記シャッタを開かせる連動機構と、
    を備えることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の頭部装着型画像表示装置影装置。
  8. 前記耳装着部は、使用者の耳後方を取り囲むように弧状に湾曲している、
    ことを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載の頭部装着型画像表示装置。
  9. 前記耳装着部は、
    前記使用位置において使用者の耳に接触する第1の装着部分と、
    前記退避位置において使用者の耳に接触し、前記第1の装着部分よりも後方に位置する第2の装着部分と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の頭部装着型画像表示装置。
  10. 前記フロント部の使用者に対向する面を覆うために、前記フロント部に設けられた開閉可能なシャッタと、
    使用者の耳が前記第2の装着部分と接触した状態において前記シャッタを閉状態にし、使用者の耳が前記第1の装着部分に接触した状態において前記シャッタを開状態にするために、前記耳装着部に設けられた開閉切替部と、
    前記開閉切替部の切替動作に従って、前記シャッタの開閉を制御する開閉制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項9に記載の頭部装着型画像表示装置。
JP2008236031A 2008-09-16 2008-09-16 頭部装着型画像表示装置 Expired - Fee Related JP5211964B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008236031A JP5211964B2 (ja) 2008-09-16 2008-09-16 頭部装着型画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008236031A JP5211964B2 (ja) 2008-09-16 2008-09-16 頭部装着型画像表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010074220A true JP2010074220A (ja) 2010-04-02
JP5211964B2 JP5211964B2 (ja) 2013-06-12

Family

ID=42205647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008236031A Expired - Fee Related JP5211964B2 (ja) 2008-09-16 2008-09-16 頭部装着型画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5211964B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013041229A (ja) * 2011-08-19 2013-02-28 Koichi Kayano メガネづる
WO2016162901A1 (ja) * 2015-04-07 2016-10-13 オリンパス株式会社 眼鏡型表示装置
JP2020173412A (ja) * 2019-04-11 2020-10-22 广州若億珠宝科技有限公司 テンプル調節可能なメガネ
JP2020173409A (ja) * 2019-04-08 2020-10-22 温州芬嘉科技有限公司 便利に付け替える眼鏡
JP2020194068A (ja) * 2019-05-28 2020-12-03 則雄 関 ウエアラブル端末を装備した眼鏡
CN114967134A (zh) * 2021-02-25 2022-08-30 华为技术有限公司 可穿戴设备

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0888817A (ja) * 1994-09-20 1996-04-02 Canon Inc 表示装置
JPH10513021A (ja) * 1995-01-25 1998-12-08 フィリップ アシュレイ ヘインズ 通信方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0888817A (ja) * 1994-09-20 1996-04-02 Canon Inc 表示装置
JPH10513021A (ja) * 1995-01-25 1998-12-08 フィリップ アシュレイ ヘインズ 通信方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013041229A (ja) * 2011-08-19 2013-02-28 Koichi Kayano メガネづる
WO2016162901A1 (ja) * 2015-04-07 2016-10-13 オリンパス株式会社 眼鏡型表示装置
JPWO2016162901A1 (ja) * 2015-04-07 2018-02-01 オリンパス株式会社 眼鏡型表示装置
US10324295B2 (en) 2015-04-07 2019-06-18 Olympus Corporation Eyeglass-type display apparatus
JP2020173409A (ja) * 2019-04-08 2020-10-22 温州芬嘉科技有限公司 便利に付け替える眼鏡
JP2020173412A (ja) * 2019-04-11 2020-10-22 广州若億珠宝科技有限公司 テンプル調節可能なメガネ
JP2020194068A (ja) * 2019-05-28 2020-12-03 則雄 関 ウエアラブル端末を装備した眼鏡
CN114967134A (zh) * 2021-02-25 2022-08-30 华为技术有限公司 可穿戴设备
CN114967134B (zh) * 2021-02-25 2023-09-12 华为技术有限公司 可穿戴设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP5211964B2 (ja) 2013-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5211964B2 (ja) 頭部装着型画像表示装置
JP3880294B2 (ja) 頭部装着機構及びそれを用いた頭部装着装置
JP5389493B2 (ja) 眼鏡装着型画像表示装置
JP5170144B2 (ja) 眼鏡型の画像表示装置
JP5185865B2 (ja) 眼鏡型画像表示装置およびこれに用いる眼鏡フレーム
KR101919727B1 (ko) 디스플레이 어셈블리 및 이 디스플레이 어셈블리를 구비한 전자장치
JP2010231119A (ja) 眼鏡型の画像表示装置
JP6844245B2 (ja) 頭部装着型画像表示装置
WO2017130857A1 (ja) 取付具、表示システム、及び、取付システム
JPH08170212A (ja) 引込み式バイザーをヘルメットに装着するための同期作動方式の一対の蝶番
JP5223760B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
JP5558289B2 (ja) 頭部装着型表示装置
JP5055585B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
JP5907781B2 (ja) 頭部装着表示装置
JP5240303B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
WO2018092859A1 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
JP3211448U (ja) ウェアラブルディスプレイ装置
JP2009031381A (ja) サングラス双眼鏡
JP2012063627A (ja) 頭部装着型表示装置
JP2010142381A (ja) 内視鏡手術用ヘッドマウントディスプレイ、及び内視鏡手術システム
US11536945B2 (en) Wearable, adjustable, hands-free binocular device
WO2020003622A1 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
JP4258950B2 (ja) 映像表示装置
WO2020189595A1 (ja) 頸掛式ウェアラブルコンピュータ
JP3603401B2 (ja) 頭部装着型表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120925

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160308

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees