JP2010074220A - 頭部装着型画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】耳装着部133L,133Rは、使用者の耳に沿って摺動することで、フロント部131及び一対のテンプル部132L,132Rと一体として使用者の耳を中心として回動可能に構成される。これによって、特別なマウント機構等を用いずに、使用者の眼前から退避することが可能になる。さらに、フレーム130は、フロント部131及び耳装着部133L,133Rによって使用者の頭部に装着されるため、使用者の頭部に与える圧迫感を低減することができる。
【選択図】 図1
Description
[構成の説明]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るHMD110の外観構成を示す斜視図である。フレーム130は、頭部装着時に使用者の眼前に位置するフロント部131と、フロント部131に接続されるとともに略直交して後方に伸びる左右のテンプル部132L,132Rと、テンプル部132L,132Rの後方に設けられた耳装着部133L,133Rと、テンプル部132L,132Rと耳装着部133L,133Rとの間に設けられた伸縮部134L,134Rとを有する。フロント部131は、リム131aL,131aRと、その間を繋ぐブリッジ131Cとで構成される。画像表示ユニット120L,120Rは、テンプル部132Lのフロント部に隣接する位置に搭載される。しかし、例えば特開2002−277815号公報の図1にあるように、リム131aL,131aRに画像表示ユニット120L,120Rが搭載される構成であっても良い。画像表示ユニット120L,120Rは、水平及び垂直方向に走査された微弱なレーザー光を使用者の瞳孔に入射することで、使用者の網膜上に直接画像を描画する、いわゆる網膜走査型ディスプレイである。ただし、このような光走査によって画像を形成する原理自体はよく知られているので(例えば、特開2003−057586号公報、特開2003−315726号公報)、ここではこれ以上の説明を省略する。尚、前記したフロント部131、テンプル部132L,132R、耳装着部133L,133R、伸縮部134L,134R、画像表示ユニット120L,120Rが、本発明のフロント部、テンプル部、耳装着部、伸縮機構、画像表示ユニットの一例である。
以下、本実施形態におけるHMD110がどの様にして使用されるかを、図3を用いて説明する。図3(a)は、使用者100がHMD110を用いて画像観察を行うための、HMD110の使用位置を示す図である。使用者100は、伸縮部134が最も縮んだ状態で、HMD110を装着する。ブリッジ131Cが使用者100の鼻に接触し、耳装着部133L,133Rが耳後方を取り囲むようにして使用者100の耳に接触することで、HMD110は使用位置に保持される。この状態において、フロント部131は使用者100の眼前に位置するので、目に近い位置での画像観察が可能になる。また、ロールシャッタ154は、使用者100の視野を遮らないように巻き取られた状態にある。使用者100は、耳装着部133L,133Rとフロント部131との距離を調節するために、伸縮部134L,134Rを伸長させても良い。この場合、伸縮部134L,134Rの伸長量は僅かなので、ロールシャッタ154は使用者100の視野を遮らない。
本発明の第2の実施形態のHMD210は、前記した第1の実施形態と比較して、フレーム230が異なる。ここでは、フレーム230を側方から見た状態である図4を参照して、第2の実施形態の要部であるフレーム230の説明を行う。
以下、本実施形態におけるHMD210がどの様にして使用されるかを、図5を用いて説明する。図5(a)は、使用者100がHMD210を用いて画像観察を行うための、HMD210の使用位置を左側面から見た模式図である。この使用位置において、目に近い位置での画像観察を可能にするために、フロント部231は使用者100の眼前に位置する。HMD210は、ブリッジが使用者の鼻に、第1の装着部分233aが使用者100の耳にそれぞれ接触することよって、使用位置に保持される。より具体的には、第1の装着部分233aは使用者100の耳上方に接触し、突起部前面233cFが使用者100の耳後方に接触する。使用位置において、使用者100の耳は接触スイッチ241に非接触の状態にあるため、ロールシャッタ254は開状態に保たれる。
本発明は、今までに述べた実施形態に限定されることは無く、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形・変更が可能である。以下にその変形の一例を述べる。
110,210 HMD
120L,120R 画像表示ユニット
130,230 フレーム
131,231 フロント部
131aL,131aR,231a,331a リム
131C ブリッジ
132L,132R,232,332 テンプル部
133L,133R,233,333 耳装着部
134L,134R,334 伸縮部
141 第1のギア
141a 第1のギア回動軸
142 第1のワイヤ
143 ぜんまい
144,344 ストッパ
144a,344a ストッパ回動軸
144b,344b 鍵爪
144c,344c 操作用凸部
145,345 板ばね
151 第2のギア
151 第2のギア回動軸
152 第2のワイヤ
153,253,353 定滑車
154,254 ロールシャッタ
155,255,355 ロールシャッタ収納部
233a 第1の装着部分
233b 第2の装着部分
233c 突起部
233cF 突起部前面
233cR 突起部後面
233d 装着補助部
241 接触スイッチ
251 モーター
252,352 ワイヤ
341 ゴム
334a ラック
CTRL マイコン
Claims (10)
- 使用者の頭部に装着されるために、使用者の眼前に位置して使用者の鼻で支えられるフロント部と、このフロント部の左右両端に接続される一対のテンプル部と、その一対のテンプル部の後方に夫々設けられ使用者の耳で保持される耳装着部と、を有するフレーム体と、
画像信号に基づいて形成された画像光を使用者の目に導くために、前記フロント部又は前記テンプル部の前記フロント部に隣接する箇所に搭載される画像表示ユニットと、
を備え、
前記耳装着部は、
前記画像表示ユニットで画像を観察するために前記フロント部が使用者の眼前に位置した使用位置と、使用者の視界を遮らないために前記フロント部が使用者の眼前から離れて上方に退避した退避位置とを切り替えるために、使用者の耳に沿って摺動することで、前記フロント部及び前記一対のテンプル部と一体として使用者の耳を中心として回動可能に構成される、
ことを特徴とする頭部装着型画像表示装置。
- 前記一対のテンプル部は、前記一対のテンプル部を長手方向に伸縮可能にするための伸縮機構を夫々含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の頭部装着型画像表示装置。
- 前記伸縮機構は、前記一対のテンプル部が長手方向に伸長したときに、前記一対のテンプル部を長手方向に縮めるために付勢する付勢部を有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の頭部装着型画像表示装置。
- 前記伸縮機構は、
前記一対のテンプル部が長手方向に伸長した状態において、前記付勢部が発生する付勢力に抗して前記一対のテンプル部の伸長状態を維持する伸長維持機構と、
前記維持された伸長状態を解除するために、操作可能に構成された伸長維持解除機構とを有する、
ことを特徴とする請求項3に記載の頭部装着型画像表示装置。
- 前記伸縮機構は、前記画像表示ユニットよりも後方且つ前記耳装着部よりも前方の位置に設けられる、
ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の頭部装着型画像表示装置。
- 前記伸縮機構と前記耳装着部との間の距離は、前記伸縮機構と前記画像表示ユニットとの間の距離よりも近い、
ことを特徴とする請求項5に記載の頭部装着型画像表示装置。
- 前記フロント部の使用者に対向する面を覆うために、前記フロント部に設けられた開閉可能なシャッタと、
前記伸縮機構が伸長する動作に連動して前記シャッタを閉じさせ、前記伸縮機構が縮む動作に連動して前記シャッタを開かせる連動機構と、
を備えることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の頭部装着型画像表示装置影装置。
- 前記耳装着部は、使用者の耳後方を取り囲むように弧状に湾曲している、
ことを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載の頭部装着型画像表示装置。
- 前記耳装着部は、
前記使用位置において使用者の耳に接触する第1の装着部分と、
前記退避位置において使用者の耳に接触し、前記第1の装着部分よりも後方に位置する第2の装着部分と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の頭部装着型画像表示装置。
- 前記フロント部の使用者に対向する面を覆うために、前記フロント部に設けられた開閉可能なシャッタと、
使用者の耳が前記第2の装着部分と接触した状態において前記シャッタを閉状態にし、使用者の耳が前記第1の装着部分に接触した状態において前記シャッタを開状態にするために、前記耳装着部に設けられた開閉切替部と、
前記開閉切替部の切替動作に従って、前記シャッタの開閉を制御する開閉制御部と、
を備えたことを特徴とする請求項9に記載の頭部装着型画像表示装置。
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