JP2010073814A - 受光素子および受光素子の作製方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の基板の上に導電性を有する導電性層を第1III族窒化物にて形成し、該導電性層の上に、非受光時には絶縁性を呈し、受光時には光電変換により導電性を呈する光応答層を第2のIII族窒化物にて形成し、該光応答層の上に対向電極を形成する。非受光時には光応答層が絶縁性を呈するので導電性層の存在に関わらず電流は流れないが、受光時には光応答層が光電効果によって導電性を帯び、かつ光応答層のみならず導電性層も導通経路となることで、大きな光電流が流れる。導電性層を超格子構造として二次元電子ガス領域を形成することで、導電性層の導通抵抗をより低減させることができる。
【選択図】図2
Description
<受光素子の構造>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る受光素子10の概観斜視図である。受光素子10は、概略的には、図1に示すように、基板1と、III族窒化物半導体からなる受光層2と、それぞれが櫛歯状電極である電極3Aと電極3Bとからなる対向電極3とを備える。受光素子10は、外部からの光(対向電極3を透過した光)を受光した受光層2において光電変換により生成するキャリアを、対向電極3において電流として取り出す光抵抗式の受光素子である。
次に、上述のような構成を有する受光素子10における動作について説明する。図4は、受光素子10の受光層2における非受光時および受光時の様子を模式的に示す図である。
次に、上述のような構造を有する受光素子の作製方法について説明する。以降においては、受光素子用エピタキシャル基板の形成、つまりは、バッファ層1Bと受光層2(導電性層2Aと光応答層2B)の形成を、MOCVD法を用いて連続的に行う場合を対象に説明を行う。ただし、良好な結晶性を有するように各層を形成できる手法であれば、他のエピタキシャル成長手法、例えば、MBE、HVPE、LPEなど、種々の気相成長法や液相成長法の中から適宜選択した手法を用いてもよいし、異なる成長法を組み合わせて用いる態様であってもよい。
第1の実施の形態においては、受光層2を構成する導電性層2Aが、均一組成の単一そうとして形成される場合を対象に説明しているが、導電性層2Aの構造はこれに限られるものではない。
第1の実施の形態においては、紫外領域を検出波長範囲とするべく、AlGaNにて導電性層と光応答層とを形成する態様を説明しているが、ある物質からなる光応答層のみを受光層として備える受光素子よりも高い光電流を増大させる受光素子を得る目的であれば、当該物質にて上述の実施の形態のように導電性層と光応答層とを積層形成すればよく、AlGaNによってこれらの層を形成することは必須の態様ではない。
実施例1〜実施例3として、第1の実施の形態に係る受光素子10であって、受光層2の組成が異なる3種の受光素子10を作製した。受光素子10は、チップサイズが1mm×1mm、総電極幅が12mm、電極間隔が20μmとなるように設計した。
受光層2を光応答層2Bのみにて構成するようにした(導電性層2Aを設けないようにした)他は、実施例2と同様の手順で受光素子を作製し、その受光感度を評価した。これにより、図6に示す結果が得られた。
図6に示すように、実施例1〜実施例3に係る受光素子10においては、暗電流は比較例1と同程度であるが、光電流については、比較例1に係る受光素子よりも1オーダー以上大きな値が得られている。これは、受光層2を導電性層2Aと光応答層2Bとの2層構造としたことの効果であるといえる。また、実施例1〜実施例3を比較すると、受光層2の組成がAlリッチとなるほどカットオフ波長は短波長側にシフトする一方で、光電流が小さくなる傾向が確認されるが、比較例に係る受光素子よりもAlリッチな受光層2を備える実施例3に係る受光素子10においても比較例に係る受光素子よりも高い光電流が得られている。これは、実施例3のカットオフ波長(260nm)よりも短波長の領域を検出波長範囲に含ませるべく、さらにAlリッチなIII族窒化物にて受光層を形成した受光素子においても、十分な光電流が得られることを示唆している。
実施例4として、第2の実施の形態に係る受光素子20を作製した。具体的には、Al0.5Ga0.5Nからなる第1層2Aαと、Al0.4Ga0.6Nからなる第2層2Aβとを、MOCVD法にてそれぞれ25nmの厚みで繰り返し交互に形成することにより、総厚が1μmとなるように導電性層2Aを形成したほかは、実施例1と同様の手順で受光素子20を作製し、その受光感度を評価した。これにより、図6に示す結果が得られた。
図6に示すように、実施例4に係る受光素子20においては、実施例1〜実施例3においてもっとも光電流が大きい実施例1に係る受光素子の10倍の光電流が得られた。これにより、導電性層2Aを超格子構造にて形成し、2次元電子ガスを発生させることが、光電流を高める上で有効であることが確認された。
1A 基材
1B バッファ層
2 受光層
2A 導電性層
2Aα (導電性層2Aの)第1層
2Aβ (導電性層2Aの)第2層
2B 光応答層
3 対向電極
3A、3B 電極
3Ab (電極3Aの)バスバー部
3Af (電極3Aの)電極指
3Bb (電極3Bの)バスバー部
3Bf (電極3Bの)電極指
10、20 受光素子
Claims (9)
- 受光層において光電変換により生成するキャリアを、対向電極において電流として取り出す光抵抗式の受光素子であって、
前記受光層が、
導電性を有する導電性層と、
非受光時には絶縁性を呈し、受光時には光電変換により導電性を呈する光応答層と、
を積層形成することで構成されてなり、
前記光応答層の上に前記対向電極が設けられてなる、
ことを特徴とする受光素子。 - 請求項1に記載の受光素子であって、
前記導電性層が第1のIII族窒化物からなるとともに所定のドーパントがドープされてなることで導電性が付与された層であり、
前記光応答層が第2のIII族窒化物からなる、
ことを特徴とする受光素子。 - 請求項2に記載の受光素子であって、
前記第1のIII族窒化物と前記第2のIII族窒化物がAlGaNである、
ことを特徴とする受光素子。 - 請求項2または請求項3に記載の受光素子であって、
前記導電性層が、組成の相異なる前記第1のIII族窒化物からなる第1層と第2層とが繰り返し交互に積層された超格子構造を有してなることで、前記第1層と前記第2層との界面に2次元電子ガス領域が形成されてなる、
ことを特徴とする受光素子。 - 請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の受光素子であって、
前記受光層が、所定の基板の上にエピタキシャル形成されてなる、
ことを特徴とする受光素子。 - 光抵抗式の受光素子の作製方法であって、
所定の基板の上に導電性を有する導電性層を形成する導電性層形成工程と、
前記導電性層の上に、非受光時には絶縁性を呈し、受光時には光電変換により導電性を呈する光応答層を形成する光応答層形成工程と、
前記光応答層の上に対向電極を形成する電極形成工程と、
を備えることを特徴とする受光素子の作製方法。 - 請求項6に記載の受光素子の作製方法であって、
前記導電性層形成工程においては、所定のドーパントをドープさせつつ第1のIII族窒化物からなる半導体層を前記基板の上にエピタキシャル形成させることによって前記導電性層を形成し、
前記光応答層形成工程においては、第2のIII族窒化物からなる半導体層を前記導電層の上にエピタキシャル形成させることによって前記光応答層を形成する、
ことを特徴とする受光素子の作製方法。 - 請求項7に記載の受光素子の作製方法であって、
前記第1のIII族窒化物と前記第2のIII族窒化物がAlGaNである、
ことを特徴とする受光素子の作製方法。 - 請求項7または請求項8に記載の受光素子の作製方法であって、
前記導電性層形成工程においては、組成の相異なる前記第1のIII族窒化物からなる第1層と第2層とを繰り返し交互に積層することによって、前記第1層と前記第2層との界面に2次元電子ガス領域が形成された超格子構造を有するように前記導電層を形成する、
ことを特徴とする受光素子の作製方法。
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US10424684B2 (en) | 2017-06-13 | 2019-09-24 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | MSM ultraviolet ray receiving element, MSM ultraviolet ray receiving device |
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2008
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