JP2010073714A - 基板処理方法 - Google Patents

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Takashi Yokogawa
貴史 横川
Yasuhiro Inokuchi
泰啓 井ノ口
Atsushi Moriya
敦 森谷
Junichi Tanabe
潤一 田邊
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Abstract

【課題】選択エピタキシャル成長を用いて基板上に半導体膜を選択的に形成する際に、半導体膜の形状制御が可能で、かつ、再現性・安定性の高い成膜手法を提供する。
【解決手段】基板300の表面に露出したシリコン表面にシリコン系の堆積膜を選択成長させる基板処理方法において、基板を処理室201内に搬入する工程と、前記処理室201内の圧力を制御する第1の圧力制御工程と、前記処理室201内に少なくともシラン含有ガス、又は、シラン含有ガス及びゲルマン含有ガスを供給して前記基板300に堆積膜を成長させる工程と、前記処理室201内の圧力を制御する第2の圧力制御工程と、前記処理室201内に少なくともエッチングガスを供給して表面に露出したシリコン表面以外の部分をエッチングする工程と、を有する基板処理方法である。
【選択図】図3

Description

本発明は基板処理方法に関し、特に、基板の表面の一部にシリコンを選択成長させる基板処理方法に関する。
MOSFET(Metal Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)の高集積化及び高性能化に伴い、半導体デバイス特性の向上と微細化の両立が要求されている。この両立を実現するために、MOSFETのソース/ドレインの課題として、リーク電流低減及び低抵抗化などが求められており、これらの問題を解決する方法の一つとしてソース/ドレイン上にSiやSiGe等のエピタキシャル膜を選択成長させる基板処理方法がある。
Siの選択エピタキシャル成長に用いる原料ガスとしては、シラン(SiH)やジシラン(Si)、ジクロロシラン(SiHCl)等のSi含有ガスが用いられる。また、SiGeの選択エピタキシャル成長に用いる原料ガスとしては、Si含有ガスに加えて、ゲルマン(GeH4)、ジクロロゲルマン(GeHCl)、テトラクロロゲルマン(GeCl)等のGe含有ガスが用いられる。
CVD反応において反応炉内に原料ガスが導入されると、単体のシリコン(Si)上ではただちに成長が開始されるのに対して、酸化シリコン(SiO)や窒化シリコン(SiN)上では潜伏期間と呼ばれる成長遅れが生じる。この潜伏期間の間、Si上のみにSiまたはSiGeを成長させるのが選択成長である。なお、選択成長させる膜厚を厚くしたい場合、SiOやSiN上での潜伏期間を長くする目的でHClやCl等のエッチングガスが添加される。
高温での選択エピタキシャル成長では、原料ガスとエッチングガスを同時供給する手法が用いられる。しかし、低温では、同時供給では充分な成長速度が得られない。このため、原料ガスとエッチングガスを交互に供給する手法が用いられる。この手法では、原料ガスを供給してSiまたはSiGeを成長させ、次にエッチングガスを供給してSiOやSiN上に吸着したSi核を除去するという工程を繰り返して選択エピタキシャル成長を行う。
しかし、原料ガスとエッチングガスを交互に供給する手法では、真空ポンプ等の排気系の性能により排気特性が変化して、成膜の再現性、安定性が得られない場合がある。また、成長形状を制御する場合、原料ガス、エッチングガス、キャリアガスの流量のみでの制御となるため、制御範囲が限られるという問題がある。
本発明の課題は、選択エピタキシャル成長を用いて基板上に半導体膜を選択的に形成する際に、半導体膜の形状制御が可能で、かつ、再現性・安定性の高い成膜手法を提供することである。
本発明によれば、
基板の表面に露出したシリコン表面にシリコン系の堆積膜を選択成長させる基板処理方法において、
基板を処理室内に搬入する工程と、
前記処理室内の圧力を制御する第1の圧力制御工程と、
前記処理室内に少なくともシラン含有ガス、又は、シラン含有ガス及びゲルマン含有ガスを供給して前記基板に堆積膜を成長させる工程と、
前記処理室内の圧力を制御する第2の圧力制御工程と、
前記処理室内に少なくともエッチングガスを供給して表面に露出したシリコン表面以外の部分をエッチングする工程と、
を有する基板処理方法
が提供される。
本発明によれば、選択エピタキシャル成長を用いて基板上に半導体膜を選択的に形成する際に、半導体膜の形状制御が可能で、かつ、再現性・安定性の高い成膜手法を提供することができる。
以下に、本発明を実施するための好ましい形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
<第1の実施の形態>
図1は、基板処理装置の概略を示した斜視図である。
この基板処理装置は、筐体1と、筐体1の内側に設置された各種機構とを備える。筐体1の内側に設置されている機構について図1及び図2を用いて具体的に説明する。図2は、筐体1の内側の機構を示した側面図である。
図1に示すように、筐体1の内部の前側にはカセットローダ2が設けられている。筐体1の内側であってカセットローダ2の後方には、カセット棚3が設けられている。カセット棚3は複数個のカセット23を複数段複数列にて保持し、カセット23内のウエハ300を出し入れ可能となるように配置されている。カセット棚3の上方にバッファカセット棚4が設けられている。バッファカセット棚4は、カセット23を複数段複数列にて保持し、カセット23内のウエハ300を出し入れ可能となるように配置されている。
ウエハ300が装填されたカセット23が外部搬送装置によって筐体1内のカセットローダ2に搬送され、そのカセット23がカセットローダ2によってカセット棚3又はバッファカセット棚4の所要位置に収納される。そのようなことが繰り返されることで、複数のカセット23がカセット棚3及びバッファカセット棚4に順次収納されていく。カセットローダ2には駆動制御部237が電気的に接続されている。駆動制御部237は、カセットローダ2に所定の動作をさせるよう所定のタイミングにてカセットローダ2を制御するよう構成されている。
カセット棚3の後方には、移載機5が設置されている。移載機5は、進退機構部9、チャッキングヘッド10及びツィザ12を有する。進退機構部9は、筐体1に対して上下に昇降するとともに上下方向の軸回りに回転するよう構成されている。進退機構部9にチャッキングヘッド10が設けられている。チャッキングヘッド10は、進退機構部9に対して水平方向に移動するよう構成されている。チャッキングヘッド10には、細長平板状の複数のツィザ12が所要段取り付けられている。
移載機5の進退機構部9及びチャッキングヘッド10には駆動制御部237が電気的に接続されている。駆動制御部237は、進退機構部9及びチャッキングヘッド10に所定の動作をさせるよう進退機構部9及びチャッキングヘッド10を所定のタイミングで制御するよう構成されている。
移載機5の後方には、大気圧未満の圧力(以下、負圧という。)を維持可能な機密性能を有するロードロック室140が設置されている。なお、図1では、筐体1の内部の各種機構を図示するためにロードロック室140の図示を省略する。
このロードロック室140の内側に、待機室141が形成されている。ロードロック室140の正面壁には搬送口142が開設されており、搬送口142は開閉機構143によって開閉されるようになっている。開閉機構143には駆動制御部237が電気的に接続されている。駆動制御部237は、開閉機構143に開閉動作をさせるよう開閉機構143を所定のタイミングで制御するよう構成されている。
ロードロック室140にはガス供給管及び排気管が接続されており、窒素ガス等の不活性ガスがガス供給源からガス供給管を通ってロードロック室140内に供給されるとともに、ロードロック室140内の気体が排気管を通って排気されて待機室141が負圧にされる。
ロードロック室140の上壁251には、炉口161が設けられるとともに、後述する昇降シャフト250が貫通する貫通孔162が設けられている。炉口161によりロードロック室140内の待機室141と処理炉202内の処理室201とが通じている。
ロードロック室140の上部には、処理炉202が設けられている。処理炉202は加熱機構としてのヒータ206、アウターチューブ205及びマニホールド209等を有する。ヒータ206は円筒形状であり、ヒータ素線とその周囲に設けられた断熱部材より構成され、図示しない保持体に支持されることによりロードロック室140の上壁251に垂直に据え付けられている。
ヒータ206近傍には、処理室201内の温度を検出する温度検出体としての温度センサ(図示せず)が設けられる。ヒータ206及び温度センサには、電気的に温度制御部238が接続されている。温度制御部238は、温度センサにより検出された温度情報に基づきヒータ206への通電具合を調節することにより処理室201内の温度が所望の温度分布となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
ヒータ206の内側には、ヒータ206と同心円状に反応管としてのアウターチューブ205が配設されている。アウターチューブ205は、石英(SiO)または炭化シリ
コン(SiC)等の耐熱材料からなり、上端が閉塞し下端が開口した円筒形状に形成されている。アウターチューブ205の内側の筒中空部には、処理室201が形成されている。
アウターチューブ205の下方には、アウターチューブ205と同心円状にマニホールド209が配設されている。マニホールド209は、例えば、ステンレス等からなり、上端及び下端が開口した円筒形状に形成されている。このマニホールド209はアウターチューブ205を支持するように設けられている。このマニホールド209が図示しない保持体に支持されるとともにマニホールド209がロードロック室140の上壁の上に設置されていることにより、アウターチューブ205は垂直に据え付けられた状態となっている。このアウターチューブ205とマニホールド209により反応容器が形成される。尚、マニホールド209とアウターチューブ205との間には、シール部材としてのOリングが設けられ、マニホールド209とロードロック室140との間には、シール部材としてのOリングが設けられている。
マニホールド209には、ガス排気管231が設けられると共に、ガス供給管232が貫通するよう設けられている。ガス供給管232は、上流側で3つに分かれており、バルブ177、178、179とガス流量制御装置としてのMFC(マスフローコントローラ)183、184、185を介して原料ガス供給源180、キャリアガス供給源181、エッチングガス供給源182にそれぞれ接続されている。
原料ガス供給源180には、原料ガスとして、SiH、SiまたはSiHCl等のSi含有ガス、若しくは、Si含有ガスと、GeH4またはGeHCl、テトラクロロゲルマン(GeCl)等のGe含有ガスとの混合ガスが封入されている。
キャリアガス供給源181には、キャリアガスとして、N、H、希ガス等の不活性ガスが封入されている。
エッチングガス供給源182には、エッチングガスとして、HClまたはCl等が封入されている。
MFC183、184、185及びバルブ177、178、179には、ガス流量制御部235が電気的に接続されており、供給するガスの流量が所望の流量となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。具体的には、後述する膜成長工程やエッチング工程において、原料ガスやエッチングガスを供給すると同時に、原料ガスやエッチングガスの供給量と同量のキャリアガスを減量することにより、総流量を一定にして瞬間的な圧力変化を抑制する。
ガス排気管231の下流側には、図示しない圧力検出器としての圧力センサ及び圧力調整器としてのAPCバルブ242を介して真空ポンプ等の真空排気装置246が接続されている。圧力センサ及びAPCバルブ242には、圧力制御部236が電気的に接続されている。圧力制御部236は、圧力センサにより検出された圧力値に基づいてAPCバルブ242が動作して排気口の開度を調節することにより、処理室201内の圧力が所望の圧力となるよう所望のタイミングにて制御するよう構成されている。
また、移載機5の後側にはボート7及びエレベータ6が設けられている。詳細については後述するが、エレベータ6は、待機室141にあるボート7を上昇させ、炉口161を通して処理室201に移動させ、またはその逆に、処理室201にあるボート7を下降させ、炉口161を通して待機室141に移動させるよう構成されている。
ボート7は、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなる。ボート7は、基板保持部であって、複数枚のウエハ300を水平姿勢でかつ互いに中心を揃えた状態で整列させて多段に保持するように構成されている。ボート7の下部には、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなる円板形状をした断熱部材としての断熱板216が水平姿勢で多段に複数枚配置されており、ボート7が処理室201内に位置した場合に、アウターチューブ205内の熱がマニホールド209側に伝わりにくくなるよう構成されている。
ボート7がロードロック室140の内側に収容された状態にあっては、移載機5が駆動制御部237によって制御されて一連の動作をすることによって、カセット23内のウエハ300がボート7に移載される。具体的には、チャッキングヘッド10が後退し、進退機構部9が回転すると、ツィザ12が進退機構部9より突出しない状態でチャッキングヘッド10がカセット棚3のカセット23に対峙する。その後、チャッキングヘッド10が前進してツィザ12がカセット23内に挿入され、進退機構部9が若干上昇すると、ウエハ300が各ツィザ12上に載置される。その状態で、チャッキングヘッド10が後退し、ツィザ12が進退機構部9より突出しない状態として進退機構部9が回転すると、チャッキングヘッド10がボート7の所要位置に対峙する。チャッキングヘッド10が前進することで各ツィザ12がボート7内に挿入される。そして、進退機構部9が若干下降することで、ウエハ300がボート7に保持される。以上が移載機5の一連の動作であり、上記一連の動作が繰り返されることによって、複数のウエハ300が順次ボート7に保持されていくことになる。
エレベータ6は、ボート7を昇降させるものである。図2に示すように、エレベータ6は、ボール螺子244、下基板245、上基板247、昇降モータ248、ガイドシャフト264、昇降シャフト250、ベローズ265、昇降基板252及び駆動部カバー253等を有する。
下基板245がロードロック室140の外面に設けられている。下基板245にはガイドシャフト264及びボール螺子244が取り付けられ、ガイドシャフト264及びボール螺子244が立てた状態に設けられている。ガイドシャフト264が昇降台249を上下に貫通し、昇降台249がガイドシャフト264に対して上下に摺動可能に設けられている。ガイドシャフト264の上端に上基板247が設けられ、この上基板247に昇降モータ248が設けられている。この昇降モータ248にボール螺子244が連結され、ボール螺子244が昇降モータ248によって回転される。ボール螺子244が昇降台249に螺合し、ボール螺子244の回転によって昇降台249が上下に移動するよう構成されている。
昇降モータ248には駆動制御部237が電気的に接続されている。駆動制御部237は、昇降モータ248に所定の動作をさせるよう昇降モータ248を所定のタイミングで制御するよう構成されている。
昇降台249には昇降シャフト250が設けられている。昇降シャフト250が昇降台249から垂下した状態に設けられ、昇降台249と昇降シャフト250の連結部は気密になっている。また、昇降シャフト250は、中空の管状に設けられている。
昇降シャフト250が上壁251の貫通孔162を上下に貫通している。貫通孔162の内径は昇降シャフト250の外径よりも大きく、貫通孔162の内面と昇降シャフト250とが接触しないように遊嵌している。
ベローズ265が中空状に設けられている。ベローズ265に昇降シャフト250が通され、ベローズ265の上端が昇降台249の下面に密着され、ベローズ265の下端がロードロック室140の上壁251に密着されている。昇降シャフト250の貫通した上壁251の貫通穴はベローズ265の内側にあり、昇降シャフト250の周囲がベローズ265によって覆われることによって、ロードロック室140が気密に保たれている。ベローズ265は伸縮可能に設けられ、昇降台249の上下動に伴ってベローズ265が伸縮する。ベローズ265は昇降台249の昇降量に対応できる充分な伸縮量を有し、ベローズ265の内径は昇降シャフト250の外径に比べ充分に大きくベローズ265の伸縮で接触することがないように構成されている。
ロードロック室140内には昇降基板252及び駆動部カバー253が収容されている。昇降基板252は、水平に保持された状態で昇降シャフト250の下端に固着されている。駆動部カバー253が上方で開口した箱状に設けられ、駆動部カバー253の開口が昇降基板252によって閉塞され、昇降基板252と駆動部カバー253とで駆動部収納ケース256が構成されている。この構成により、駆動部収納ケース256内部が、ロードロック室140内の雰囲気と隔離される。駆動部カバー253と昇降基板252との間にはOリングが挟持され、これにより気密性が保たれている。なお、昇降シャフト250の中空は駆動部収納ケース256内に通じている。
また、駆動部収納ケース256の内部には回転機構254及び冷却機構257が設けられ、回転機構254の周辺が冷却機構257によって冷却される。駆動部収納ケース256の内部において回転機構254と駆動部収納ケース256の上壁との間にはOリングが挟持されている。
駆動部収納ケース256の外側であってその上壁(昇降基板252)にはシールキャップ219が設けられ、シールキャップ219と駆動部収納ケース256の上壁との間にはOリングが挟持されている。シールキャップ219は、例えばステンレス等の金属よりなり、円盤状に形成されている。回転機構254の回転軸255が駆動部収納ケース256の上壁及びシールキャップ219を貫通し、回転軸255の先端部にボート7が接続されており、回転機構254によってボート7が回転するよう構成されている。
回転機構254及びシールキャップ219の上方において、炉口161がロードロック室140の上壁251を上下に貫通している。炉口161がマニホールド209の内側にあり、待機室141と処理室201が炉口161によって通じている。昇降モータ248の動作によって昇降シャフト250、昇降台249、駆動部収納ケース256、回転機構254、シールキャップ219及びボート7が上下動する。ボート7は、その上下動に伴って待機室141と処理室201との間を炉口161を通って移動するように構成されている。ボート7全体が処理室201内にある状態にあっては、シールキャップ219が炉口161の周囲においてロードロック室140の上壁251に当接して、炉口161がシールキャップ219によって閉塞されている。なお、シールキャップ219の上面にOリングが設けられ、シールキャップ219がロードロック室140の上壁251に当接した状態にあってはシールキャップ219とロードロック室140の上壁251との間にOリングが挟持され、これにより気密性が保たれる。また、ボート7が待機室141に下降した状態において炉口161を開閉する図示しないゲートバルブが炉口161に設けられている。ゲートバルブは駆動制御部237の制御により開閉される。
また、電力供給ケーブル258が昇降シャフト250の上端から昇降シャフト250の中空部を通って回転機構254に導かれて接続されている。冷却機構257、シールキャップ219には冷却流路259が形成されており、冷却流路259には冷却水を供給する冷却水配管260が接続され、昇降シャフト250の上端から昇降シャフト250の中空部を通っている。
この処理炉202の構成において、第1の処理ガスは、原料ガス供給源180から供給され、MFC183でその流量が調節された後、バルブ177を介して、ガス供給管232により処理室201内に導入される。第2の処理ガスは、キャリアガス供給源181から供給され、MFC184でその流量が調節された後、バルブ178を介してガス供給管232により処理室201内に導入される。第3の処理ガスは、エッチングガス供給源182から供給され、MFC185でその流量が調節された後、バルブ179を介してガス供給管232より処理室201内に導入される。また、処理室201内のガスは、ガス排気管231に接続された排気装置としての真空排気装置246により、処理室201から排気される。
ガス流量制御部235、圧力制御部236、駆動制御部237、温度制御部238は、操作部、入出力部をも構成し、基板処理装置全体を制御する主制御部239に電気的に接続されている。これら、ガス流量制御部235、圧力制御部236、駆動制御部237、温度制御部238、主制御部239は、コントローラ240として構成されている。
次に、基板処理装置の動作について説明するとともに、基板処理装置を用いた基板処理方法について説明する。
まず、ウエハ300が装填されたカセット23がカセットローダ2によってカセット棚3及びバッファカセット棚4に収納される。なお、表面の自然酸化膜が除去され且つ表面を水素終端化させた状態のウエハ300がカセット23に装填されている。
次に、主制御部239が駆動制御部237を介して昇降モータ248を駆動すると、ボート7が下降してロードロック室140内に収容される。次に、主制御部239が駆動制御部237を介してゲートバルブを閉じるとともに、開閉機構143を開く。
次に、主制御部239が駆動制御部237を介して移載機5を駆動する。そうすると、移載機5が動作し、所定枚数のウエハ300がカセット23からボート7に移載される。その後、主制御部239が移載機5によるウエハ300の移載を停止させる。
次に、主制御部239が駆動制御部237を介して開閉機構143を閉じる。そして、窒素ガス等の不活性ガスがロードロック室140内に供給されるとともに、ロードロック室140内の気体が排気管を通って排気されて待機室141が負圧にされる。これにより、ボート7に搭載されたウエハ300に付着した水分及び酸素等の不純物が除去される。
続いて、主制御部239が駆動制御部237を介してゲートバルブを開き、主制御部239が駆動制御部237を介して昇降モータ248を駆動する。すると、昇降シャフト250、昇降台249、駆動部収納ケース256、回転機構254、シールキャップ219及びボート7が上昇され、ボート7が処理室201内に入り込み、炉口161がシールキャップ219によって閉塞される。この状態で、シールキャップ219はOリングを介してマニホールド209の下端をシールした状態となる。
次に、主制御部239が圧力制御部236を介して真空排気装置246を駆動すると、処理室201内が所望の圧力(真空度)となるように真空排気装置246によって真空排気される。
次に、図3に示す制御プロセスにより、SiまたはSiGeの選択エピタキシャル成長を行う。
なお、この際、処理室201内の圧力は、圧力センサで測定され、この測定された圧力に基づきAPCバルブ242が主制御部239及び圧力制御部236によってフィードバック制御される。
また、処理室201内が所望の温度となるようにヒータ206により加熱される際、処理室201内が所望の温度分布となるように温度センサが検出した温度情報に基づきヒータ206への通電具合が主制御部239及び温度制御部238によってフィードバック制御される。
また、主制御部239が駆動制御部237を介して回転機構254を駆動することによってボート7が回転される。ボート7に搭載されたウエハ300も回転される。
〔1〕第1の圧力制御工程
主制御部239及びガス流量制御部235がMFC184またはMFC185の開度を調節した後、主制御部239及びガス流量制御部235がバルブ178、179を開き、キャリアガス供給源181またはエッチングガス供給源182から処理室201内にキャリアガスまたはエッチングガスを供給する。このとき、処理室201内の温度を400〜750℃、圧力を10〜200Paとなるように調節する。ガス供給流量は50〜20000sccmとし、供給時間は10〜600secとする。
供給するガス(キャリアガスまたはエッチングガス)の総量は、後述する膜成長工程において供給するガス(原料ガス及びキャリアガス)の総量と同量とする。処理室201内に導入されたガスは、処理室201内を通り、ガス排気管231から排気される。
なお、第1の圧力制御工程にキャリアガスを用いる場合には、Hを用いることが好ましい。
〔2〕膜成長工程
主制御部239及びガス流量制御部235がMFC183、184の開度を調節した後、主制御部239及びガス流量制御部235がバルブ177、178を開き、原料ガス供給源180及びキャリアガス供給源181から処理室201内に原料ガス及びキャリアガスを供給する。このとき、処理室201内の温度を400〜750℃、圧力を10〜200Paとなるように調節する。ガス供給流量は50〜20000sccmとし、供給時間は10〜600secとする。
処理室201内に導入されたガスは、処理室201内を通り、ガス排気管231から排気される。
〔3〕第2の圧力制御工程
主制御部239及びガス流量制御部235がMFC184またはMFC185の開度を調節した後、主制御部239及びガス流量制御部235がバルブ178、179を開き、キャリアガス供給源181またはエッチングガス供給源182から処理室201内にキャリアガスまたはエッチングガスを供給する。このとき、処理室201内の温度を400〜750℃、圧力を10〜200Paとなるように調節する。ガス供給流量は50〜20000sccmとし、供給時間は10〜600secとする。
供給するガス(キャリアガスまたはエッチングガス)の総量は、後述するエッチング工程において供給するガス(キャリアガス及びエッチングガス)の総量と同量とする。処理室201内に導入されたガスは、処理室201内を通り、ガス排気管231から排気される。
なお、第2の圧力制御工程にキャリアガスを用いる場合には、Hを用いることが好ましい。
〔4〕エッチング
主制御部239及びガス流量制御部235がMFC184、185の開度を調節した後、主制御部239及びガス流量制御部235がバルブ178、179を開き、キャリアガス供給源181及びエッチングガス供給源182から処理室201内にキャリアガス及びエッチングガスを供給する。このとき、処理室201内の温度を400〜750℃、圧力を10〜200Paとなるように調節する。ガス供給流量は50〜20000sccmとし、供給時間は10〜600secとする。
処理室201内に導入されたガスは、処理室201内を通り、ガス排気管231から排気される。
主制御部239は、上記〔1〕〜〔4〕の工程が所定の回数行われたか否かを判断する。所定の回数に達していない場合は、主制御部239は、再び上記〔1〕〜〔4〕の工程を行う。
なお、所定の回数は、以下の方法により求める。
(1)予備実験として実際にウエハに成膜処理を行う。
(2)ウエハを装置外に出し、膜厚測定装置にて膜厚を確認する。
(3)原料ガスの供給からエッチングガスの供給までの一周期の工程当たりの成長膜厚を求める。
(4)目的とする膜厚を一周期の工程当たりの成長膜厚で割ることで、必要な周期数を求める。
所定の回数に達した場合は、主制御部239は以下の終了処理を行う。
その後、主制御部239及びガス流量制御部235がバルブ178を開き、キャリアガス供給源181から処理室201内にキャリアガスを供給し、処理室201内を不活性ガスで置換するとともに、処理室201内の圧力が常圧に復帰される。
その後、主制御部239が駆動制御部237を介して昇降モータ248を駆動すると、昇降モータ248によりシールキャップ219及びボート7が下降して、マニホールド209の下端が開口されると共に、ウエハ300がボート7に保持された状態でアウターチューブ205から炉口161を通ってロードロック室140内に搬出される。その後、処理済のウエハ300は、ボート7より取出される。
このように、圧力制御工程においてキャリアガスまたはエッチングガスにより圧力を制御することで、真空排気装置246やAPCバルブ242等の排気系の性能によらず、反応炉内を一定の圧力に制御することができ、再現性・安定性の高い成膜を行うことができる。
また、処理室201内の圧力を所定の圧力とすることで、膜の成長形状の制御範囲を拡大することができる。
以上に本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明の実施形態によれば、基板の表面に露出したシリコン表面にシリコン系の堆積膜を選択成長させる基板処理方法において、基板を処理室内に搬入する工程と、前記処理室内の圧力を制御する第1の圧力制御工程と、前記処理室内に少なくともシラン含有ガス、又は、シラン含有ガス及びゲルマン含有ガスを供給して前記基板に堆積膜を成長させる工程と、前記処理室内の圧力を制御する第2の圧力制御工程と、前記処理室内に少なくともエッチングガスを供給して表面に露出したシリコン表面以外の部分をエッチングする工程と、を有する第1の基板処理方法が提供される。
好ましくは、第1の基板処理方法において、前記第1の圧力制御又は前記第2の圧力制御は、不活性ガス又は水素ガスの流量を調整することにより行う。
好ましくは、第1の基板処理方法において、前記第1の圧力制御又は前記第2の圧力制御は、排気系に設けられた圧力制御弁を調整することにより行う。
好ましくは、第1の基板処理方法において、
前記第1の圧力制御工程は、基板の表面に露出したシリコン表面上に縦方向に堆積膜が堆積するように圧力を制御し、前記第2の圧力制御工程は、基板の露出したシリコン表面以外の部分に対して横方向にエッチングを行うように圧力を制御する。
本発明の他の実施形態によれば、基板の表面に露出したシリコン表面にシリコン系の堆積膜を選択成長させる基板処理装置において、前記基板を複数枚処理する処理室と、前記処理室内に少なくとも処理ガス及びエッチングガスを供給するガス供給手段と前記処理室内の雰囲気を排気する排気手段と、少なくとも前記処理室内で処理を行う前に前記処理室内の圧力を制御する圧力制御部と、少なくとも前記処理ガスと前記エッチングガスとを交互に供給するように前記ガス供給手段を制御する制御部と、を有する基板処理装置が提供される。
本発明の好ましい実施形態に係る基板処理装置の概略的な構成を示す斜透視図である。 本発明の好ましい実施形態に係る基板処理装置の概略的な内部構成を示した縦断面図である。 選択エピタキシャル成長を行う主制御部239の制御プロセスを示すフローチャートである。
符号の説明
201 処理室
300 ウエハ(基板)

Claims (1)

  1. 基板の表面に露出したシリコン表面にシリコン系の堆積膜を選択成長させる基板処理方法において、
    基板を処理室内に搬入する工程と、
    前記処理室内の圧力を制御する第1の圧力制御工程と、
    前記処理室内に少なくともシラン含有ガス、又は、シラン含有ガス及びゲルマン含有ガスを供給して前記基板に堆積膜を成長させる工程と、
    前記処理室内の圧力を制御する第2の圧力制御工程と、
    前記処理室内に少なくともエッチングガスを供給して表面に露出したシリコン表面以外の部分をエッチングする工程と、
    を有する基板処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018514945A (ja) * 2015-04-21 2018-06-07 ユ−ジーン テクノロジー カンパニー.リミテッド 基板処理装置及びチャンバの洗浄方法

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