JP2007234935A - 半導体装置の製造方法および基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板表面上の酸化物を一様に除去できる工程を備える半導体装置の製造方法および基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板を処理容器内に搬入し、処理容器内に還元性ガスを供給して基板に対して前処理を行い、処理容器内で前処理がなされた基板に対して処理を行い、処理後の基板を処理容器より搬出するが、前処理を行う工程では、処理容器内への還元性ガスの供給を維持した状態で、処理容器内の圧力および還元性ガスの流量のうち少なくとも何れか一方を少なくとも2段階で変化させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、半導体装置の製造方法および基板処理装置に関し、特に、シリコン基板上に薄膜を形成する工程を備える半導体装置の製造方法およびシリコン基板上に薄膜を形成する基板処理装置に関する。
シリコン基板上、シリコン基板上に形成された薄膜、または回路パターン表面上に付着もしくは吸着した酸化物の除去方法として、高温(750℃〜800℃)に保たれた反応炉内にシリコン基板を設置し、シリコン基板が設置された反応炉内に水素ガスを供給する方法がある。反応炉内は一様な温度、圧力、流量の水素ガスで満たされており、このとき反応炉内の水素ガスがシリコン基板上に付着した酸化物に含まれる酸素原子と還元反応を起こすことによりシリコン基板表面より酸化物を除去することが可能である。
シリコン基板上の酸化物を除去する際に、反応炉内は一様な水素ガス雰囲気となるように設定しようとするが、反応炉の構造やシリコン基板が設置される構造により水素ガスが流れる経路ができ、反応炉内での水素ガスの還元作用は一様となることはなく、シリコン基板上の酸素物を、反応炉内に設置されたシリコン基板間や、シリコン基板面内で均一に除去することは困難である。
従って、本発明の主な目的は、基板表面上の酸化物を一様に除去できる工程を備える半導体装置の製造方法および基板処理装置を提供することにある。
本発明によれば、
基板を処理容器内に搬入する工程と、
前記処理容器内に還元性ガスを供給して前記基板に対して前処理を行う工程と、
前記処理容器内で前記前処理がなされた前記基板に対して処理を行う工程と、
処理後の前記基板を前記処理容器より搬出する工程とを有し、
前記前処理を行う工程では、前記処理容器内への還元性ガスの供給を維持した状態で、前記処理容器内の圧力および還元性ガスの流量のうち少なくとも何れか一方を少なくとも2段階で変化させることを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
好ましくは、前記前処理を行う工程では、前記処理容器内の圧力および還元性ガスの流量のうち少なくともどれか一方を段階的にもしくは連続的に変化させる。
また、好ましくは、前記処理とは、前記処理容器内に複数枚の基板を収容して行うバッチ処理である。
また、好ましくは、前記還元性ガスとは水素ガスである。
また、本発明によれば、
基板を処理する処理容器と、
前記処理容器内にガスを供給するガス供給ラインと、
前記処理容器内を排気する排気ラインと、
前記基板を処理する前に前記基板に対して前処理を行う際、前記処理容器内へ還元性ガスを供給し続けた状態で、前記処理容器内の圧力および還元性ガスの流量の少なくとも何れか一方を少なくとも2段階で変化させるように制御するコントローラと、
を有することを特徴とする基板処理装置が提供される。
好ましくは、前記前処理を行う際には、前記処理容器内の圧力および還元性ガスの流量のうち少なくともどれか一方を段階的にもしくは連続的に変化させる。
また、好ましくは、前記基板の処理は、前記処理容器内に複数枚の基板を収容して行うバッチ処理である。
また、好ましくは、前記還元性ガスとは水素ガスである。
本発明によれば、基板表面上の酸化物を一様に除去できる工程を備える半導体装置の製造方法および基板処理装置が提供される。
次に、本発明の好ましい実施例を説明する。
本発明の好ましい実施例では、シリコン基板上に薄膜を形成する半導体製造プロセスにおいて、シリコン基板上、シリコン基板上に形成された薄膜、または回路の表面上に付着したもしくは吸着した酸化物を均一に除去し、その後、直ちに薄膜を形成することにより、炉内に搬入された基板上とその表面に形成される薄膜との境界面に含まれる酸化物を低下させる。
高温(750℃〜800℃)の反応炉内にシリコン基板を設置し、水素ガスを炉内に流すことによりシリコン基板表面上の酸化物を還元作用により除去することができる。しかしながら、複数枚のウェハを処理容器内に多段に配置した状態で一括処理するバッチ処理装置においてはシリコン基板間およびシリコン基板面内で、また、枚葉処理装置では、シリコン基板面内で、一様な還元作用が得られないため、シリコン基板表面とその上に形成された薄膜との境界面の酸化物を均一に除去できない。また、この問題は、枚葉処理を行う場合よりもバッチ処理を行う場合の方が生じやすい。
ガス流量や圧力を一定に保った場合のシリコン基板間、シリコン基板上の還元作用の効果は一定であり、その効果の状態はガス流量や圧力により異なる。
ある条件1と異なる条件2があり、還元作用の効果が異なる場合、条件1から条件2へと反応炉内で連続して変化させたときには、まず、条件1の効果でシリコン基板上の酸化物を除去した後、さらに条件2の効果でシリコン基板上の酸化物の除去がなされる。
たとえば水素還元により酸化物の除去を行わないときのシリコン基板表面の酸化物に含まれる酸素原子の密度が図1のようであるとする。ここでTOPとはバッチ処理におけるシリコン基板群の上層をいい、CENTERとは、バッチ処理におけるシリコン基板群の中層をいい、BOTTOMとはバッチ処理におけるシリコン基板群の下層をいう。
このシリコン基板を圧力条件の異なる条件1、条件2でそれぞれ酸化物の除去処理をしたときのシリコン基板上の酸素原子の密度がそれぞれ図2、図3に示す結果になる場合に、条件1と条件2を、圧力の異なる2つの条件とし、図4に示すシーケンスで連続して処理した場合のシリコン基板上の酸素原子の密度は図5のようになると考えられる。なお、図4シーケンスについては、後に詳述する。
条件の組み合わせは図6から図8のように組み合わせることが可能であり、圧力のみではなく複数の要素を組み合わせた条件で連続して処理することでより効果的となる。条件は2種類以上で可能であり、繰り返し行うことも可能である。なお、図6から図8のシーケンスについては、後に詳述する。
以上のように、効果の異なる複数の条件で連続して処理をすることで、反応炉内のシリコン基板間、シリコン基板の面内で均一に酸化物の除去が可能となる。
図9は本発明の実施例1〜4で好適に用いられる基板処理装置の処理炉202及び処理炉周辺の概略構成図であり、縦断面図として示されている。
図9に示されるように、処理炉202は加熱機構としてのヒータ206を有する。ヒータ206は円筒形状であり、ヒータ素線とその周囲に設けられた断熱部材より構成され、図示しない保持体に支持されることにより垂直に据え付けられている。
ヒータ206の内側には、ヒータ206と同心円状に反応管としてのプロセスチューブ205が配設されている。プロセスチューブ205は、石英(SiO)または炭化シリコン(SiC)等の耐熱材料からなり、上端が閉塞し下端が開口した円筒形状に形成されている。プロセスチューブ205の内側の筒中空部には、処理室201が形成されており、基板としてのシリコン基板200を後述するボート217によって水平姿勢で垂直方向に多段に整列した状態で収容可能に構成されている。
プロセスチューブ205の下方には、プロセスチューブ205と同心円状にマニホールド209が配設されている。マニホールド209は、例えば、ステンレス等からなり、上端及び下端が開口した円筒形状に形成されている。このマニホールド209はプロセスチューブ205を支持するように設けられている。尚、マニホールド209とプロセスチューブ205との間には、シール部材としてのOリングが設けられている。このマニホールド209が図示しない保持体に支持されることにより、プロセスチューブ205は垂直に据え付けられた状態となっている。このプロセスチューブ205とマニホールド209により反応容器が形成される。
マニホールド209には、ガス排気管231が設けられると共に、ガス供給管232が貫通するよう設けられている。ガス供給管232は、上流側で3つに分かれており、バルブ177、178、179とガス流量制御装置としてのMFC(マスフローコントローラ)183、184、185を介して第1のガス供給源180、第2のガス供給源181、第3のガス供給源182にそれぞれ接続されている。MFC183、184、185及びバルブ177、178、179には、ガス流量制御部235が電気的に接続されており、供給するガスの流量が所望の流量となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。ガス排気管231の下流側には、図示しない圧力検出器としての圧力センサ及び圧力調整器としてのAPCバルブ242を介して真空ポンプ等の真空排気装置246が接続されている。圧力センサ及びAPCバルブ242には、圧力制御部236が電気的に接続されており、圧力制御部236は、圧力センサにより検出された圧力に基づいてAPCバルブ242の開度を調節することにより、処理室201内の圧力が所望の圧力となるよう所望のタイミングにて制御するよう構成されている。
マニホールド209の下方には、マニホールド209の下端開口すなわち、ロードロック室140の天板251の開口である炉口161を気密に閉塞するための炉口蓋体としてのシールキャップ219が設けられている。シールキャップ219は、例えばステンレス等の金属よりなり、円盤状に形成されている。シールキャップ219の上面には、マニホールド209の下端とOリングを介して当接するロードロック室140の天板251と当接するシール部材としてのOリングが設けられている。シールキャップ219には、回転機構254が設けられている。回転機構254の回転軸255はシールキャップ219を貫通して後述するボート217に接続されており、ボート217を回転させることでシリコン基板200を回転させるように構成されている。シールキャップ219は、処理炉202の外側に設けられた昇降機構としての後述する昇降モータ248によって垂直方向に昇降されるように構成されており、これによりボート217を処理室201に対し搬入搬出することが可能となっている。回転機構254及び昇降モータ248には、駆動制御部237が電気的に接続されており、所望の動作をするよう所望のタイミングにて制御するよう構成されている。
基板保持具としてのボート217は、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなり、複数枚のシリコン基板200を水平姿勢でかつ互いに中心を揃えた状態で整列させて多段に保持するように構成されている。尚ボート217の下部には、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなる円板形状をした断熱部材としての断熱板216が水平姿勢で多段に複数枚配置されており、ヒータ206からの熱がマニホールド209側に伝わりにくくなるよう構成されている。
ヒータ206近傍には、処理室201内の温度を検出する温度検出体としての温度センサ(図示せず)が設けられる。ヒータ206及び温度センサには、電気的に温度制御部238が接続されており、温度センサにより検出された温度情報に基づきヒータ206への通電具合を調節することにより処理室201内の温度が所望の温度分布となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
この処理炉202の構成において、第1の処理ガスは、第1のガス供給源180から供給され、MFC183でその流量が調節された後、バルブ177を介して、ガス供給管232により処理室201内に導入される。第2の処理ガスは、第2のガス供給源181から供給され、MFC184でその流量が調節された後、バルブ178を介してガス供給管232により処理室201内に導入される。第3の処理ガスは、第3のガス供給源182から供給され、MFC185でその流量が調節された後、バルブ179を介してガス供給管232より処理室201内に導入される。また、処理室201内のガスは、ガス排気管231に接続された排気装置としての真空ポンプ246により、処理室201から排気される。
次に、本発明で用いる基板処理装置の処理炉周辺の構成について説明する。
マニホールド209の下部に予備室としてのロードロック室140が設けられている。ロードロック室140の外面に下基板245が設けられる。下基板245には昇降台249と嵌合するガイドシャフト264及び昇降台249と螺合するボール螺子244が設けられる。下基板245に立設したガイドシャフト264及びボール螺子244の上端に上基板247が設けられる。ボール螺子244は上基板247に設けられた昇降モータ248により回転される。ボール螺子244が回転することにより昇降台249が昇降するように構成されている。
昇降台249には中空の昇降シャフト250が垂設され、昇降台249と昇降シャフト250の連結部は気密となっている。昇降シャフト250は昇降台249と共に昇降するようになっている。昇降シャフト250はロードロック室140の天板251を遊貫する。昇降シャフト250が貫通する天板251の貫通穴は昇降シャフト250に対して接触することがない様充分な余裕がある。ロードロック室140と昇降台249との間には昇降シャフト250の周囲を覆うように伸縮性を有する中空伸縮体としてのベローズ265がロードロック室140を気密に保つために設けられる。ベローズ265は昇降台249の昇降量に対応できる充分な伸縮量を有し、ベローズ265の内径は昇降シャフト250の外形に比べ充分に大きくベローズ265の伸縮で接触することがないように構成されている。
昇降シャフト250の下端には昇降基板252が水平に固着される。昇降基板252の下面にはOリング等のシール部材を介して駆動部カバー253が気密に取付けられる。昇降基板252と駆動部カバー253とで駆動部収納ケース256が構成されている。この構成により、駆動部収納ケース256内部はロードロック室140内の雰囲気と隔離される。
また、駆動部収納ケース256の内部にはボート217の回転機構254が設けられ、回転機構254の周辺は、冷却機構257により、冷却される。
電力供給ケーブル258が昇降シャフト250の上端から昇降シャフト250の中空部を通って回転機構254に導かれて接続されている。又、冷却機構257、シールキャップ219には冷却流路259が形成されており、冷却流路259には冷却水を供給する冷却水配管260が接続され、昇降シャフト250の上端から昇降シャフト250の中空部を通っている。
昇降モータ248が駆動され、ボール螺子244が回転することで昇降台249及び昇降シャフト250を介して駆動部収納ケース256を昇降させる。
駆動部収納ケース256が上昇することにより、昇降基板252に気密に設けられるシールキャップ219が処理炉202の開口部である炉口161を閉塞し、シリコン基板処理が可能な状態となる。駆動部収納ケース256が下降することにより、シールキャップ219とともにボート217がロードロック室140に降下され、シリコン基板200を外部に搬出できる状態となる。
ガス流量制御部235、圧力制御部236、駆動制御部237、温度制御部238は、操作部、入出力部をも構成し、基板処理装置全体を制御する主制御部239に電気的に接続されている。これら、ガス流量制御部235、圧力制御部236、駆動制御部237、温度制御部238、主制御部239は、コントローラ240として構成されている。
次に、上記構成に係る処理炉202を用いて、半導体デバイスの製造工程の一工程として、シリコン基板200などの基板上に、ポリシリコン(Poly−Si)膜を形成する場合に、圧力の異なる2つの条件1、条件2で連続して処理した場合について、図4、図9を参照して説明する。尚、以下の説明において、基板処理装置を構成する各部の動作は、コントローラ240により制御される。
処理室201内が所望の温度となるようにヒータ206により加熱される。この際、処理室201内が所望の温度分布となるように温度センサが検出した温度情報に基づきヒータ206への通電具合がフィードバック制御される。
処理室201内を200〜400℃に保った状態で、また、ロードロック室140および処理室201内が大気圧の状態で、ロードロック室140内に降下しているボート217に複数枚のシリコン基板200を装填する(基板搬送)。
その後、処理室201内を200〜400℃に保った状態で、炉口161を閉塞している図示しないゲートバルブが開放される(ゲートバルブ開放)。
その後、処理室201内を200〜400℃に保った状態で、複数枚のシリコン基板200を保持したボート217を、昇降モータ248による昇降台249及び昇降シャフト250の昇降動作により処理室201内に搬入(ボートローディング)する(基板搬入)。搬入後、シールキャップ219により、Oリングを介してマニホールド209の下端、すなわちロードロック室140の天板251の開口である炉口161をシールして、処理室201を閉塞する。
その後、処理室201内を200〜400℃に保った状態で、処理室201内が所望の圧力(真空度)となるように真空排気装置246によって真空排気される(反応炉真空引き)。この際、処理室201内の圧力は、圧力センサで測定され、この測定された圧力に基づき圧力調節器242がフィードバック制御される。
次に、処理室201内が真空排気された状態で、処理室201内が200〜400℃から750〜800℃まで昇温される(炉内昇温)。
第1のガス供給源180、第2のガス供給源181には、処理ガスとして、それぞれSiH、Hが封入されており、第3のガス供給源182には、パージガスまたは希釈ガスとしてNが封入されており、これらガス供給源からそれぞれのガスが供給される。各ガスの供給流量が所望の流量となるようにMFC183、184、185の開度が調節された後、バルブ177、178、179が開かれ、それぞれの処理ガスがガス供給管232を流通して、処理室201の上部から処理室201内に導入される。導入されたガスは、処理室201内を通り、ガス排気管231から排気される。
次に、処理室201内に、第2のガス供給源180から還元性ガスである水素ガス(Hガス)が処理室201内に供給され、還元処理がなされる(還元処理(条件1))。この際には、処理室201内の圧力は30〜50Paに保たれている。また、処理室201内の温度は200〜400℃に保たれている。なお、この還元処理1から、回転機構254によりボート217が回転されることでシリコン基板200が回転が開始され、成膜が終了するまで、ボート217の回転が続けられる。
次に、処理室201内を750〜800℃の温度に保ち、第2のガス供給源181からHが処理室201内に供給された状態を保つことで、還元性ガスである水素ガス(Hガス)により、還元処理がなされる(還元処理(条件2))。ただし、この際には、処理室201内の圧力を2000〜4000Paに保つ。なお、第2のガス供給源181から供給されるHガスの流量は、還元処理(条件1)と還元処理(条件2)とでは同じである。
次に、処理室201内が750〜800℃から520〜630℃まで降温される(炉内降温)。この際には、第2のガス供給源181からHが処理室201内に供給された状態が保たれる。
次に、処理室201内を520〜630℃の温度に所定時間保つ(温度安定)。この際には、第2のガス供給源181からHが処理室201内に供給された状態が保たれる。処理室201内の圧力は下げられて、30〜50Paに保たれている。
次に、処理室201内を520〜630℃の温度に保ったまま、バルブ178を閉じて水素ガスの供給を止め、バルブ177を開けて第1のガス供給源180からモノシランガスを供給して、シリコン基板200上に成膜処理を行う(成膜)。モノシランガスは、処理室201内を通過する際にシリコン基板200と接触し、シリコン基板200の表面上にポリシリコン膜が堆積(デポジション)される。
次に、処理室201内を520〜630℃の温度に保ったまま、バルブ177を閉じてモノシランガスの供給を止め、バルブ179を開けて第3のガス供給源(不活性ガス供給源)182から不活性ガスである窒素ガス(Nガス)が供給され、処理室201内が不活性ガスで置換されると共に、処理室201内の圧力が大気圧に復帰される(大気圧復帰)。
処理室201内の圧力が大気圧に復帰すると、昇降モータ248によりシールキャップ219が下降されて、マニホールド209の下端が開口されると共に、処理済のシリコン基板200がボート217に保持された状態でマニホールド209の下端からプロセスチューブ205の外部に搬出され、ロードロック室140内に下降される(基板搬出)。この際には、処理室201内は530〜650℃の温度に保たれたままである。
その後、炉口が161が図示しないゲートバルブにより閉塞され処理室201内の温度が530〜650℃から200〜400℃まで降温される。その際には、ボート217に保持された処理済のシリコン基板200もロードロック室140内で冷却される(基板冷却)。
その後、処理済のシリコン基板200は、ボート217より取出される(基板取出し)。
図6は、異なる条件を連続させて順次処理していく本実施例のシーケンス図である。
上述した実施例1では、第2のガス供給源181から供給されるHガスの流量を、還元処理(条件1)と還元処理(条件2)とでは同じにして、処理室201内の圧力を30〜50Paに保って還元処理を行い(還元処理(条件1))、次に、処理室201内の圧力を2000〜4000Paに保って還元処理を行った(還元処理(条件2))のに対して、本実施例2では、まず、処理室201内に、第2のガス供給源180から還元性ガスである水素ガス(Hガス)を流量1〜5slmで処理室201内に供給し、処理室201内の圧力を30〜50Paに保って還元処理を行い(還元処理(条件1))、次に、第2のガス供給源180から還元性ガスである水素ガス(Hガス)を流量1〜5slmで処理室201内に供給し、処理室201内の圧力を2000〜4000Paに保って還元処理を行い(還元処理(条件2))、次に、第2のガス供給源180から還元性ガスである水素ガス(Hガス)を流量10〜50slmで処理室201内に供給し、処理室201内の圧力を2000〜4000Paに保って還元処理を行い(還元処理(条件3))、次に、第2のガス供給源180から還元性ガスである水素ガス(Hガス)を流量10〜50slmで処理室201内に供給し、処理室201内の圧力を30〜50Paに保って還元処理を行った(還元処理(条件4))点が異なるが他の点は同じである。
図7は、異なる条件を交互に連続させて順次処理していく本実施例のシーケンス図である。
上述した実施例1では、第2のガス供給源181から供給されるHガスの流量を、還元処理(条件1)と還元処理(条件2)とでは同じにして、処理室201内の圧力を30〜50Paに保って還元処理を一回行い(還元処理(条件1))、次に、処理室201内の圧力を2000〜4000Paに保って還元処理を一回行った(還元処理(条件2))のに対して、本実施例3では、第2のガス供給源181から供給されるHガスの流量を、還元処理(条件1)と還元処理(条件2)とでは同じ1〜50slmにして、処理室201内の圧力を30〜50Paに保って行う還元処理(条件1)と、処理室201内の圧力を2000〜4000Paに保って行う還元処理(条件2)とを複数回繰り返して行う点が異なるが他の点は同じである。
図8は、異なる条件間で条件を連続して滑らかに変化させていくシーケンス図である。
上述した実施例1では、第2のガス供給源181から供給されるHガスの流量を、還元処理(条件1)と還元処理(条件2)とでは同じにして、処理室201内の圧力を30〜50Paに保って還元処理を行い(還元処理(条件1))、次に、処理室201内の圧力を2000〜4000Paに急に増加させ、その後、処理室201内の圧力を2000〜4000Paに保って還元処理を行った(還元処理(条件2))のに対して、本実施例4では、第2のガス供給源181から供給されるHガスの流量を、還元処理(条件1)と還元処理(条件2)とでは同じ1〜50slmにして、処理室201内の圧力を30〜50Paに保って還元処理を行い(還元処理(条件1))、その後、Hガスを1〜50slm流した状態で、処理室201内の圧力を30〜50Paから2000〜4000Paに除々に増加させ、その後、処理室201内の圧力を2000〜4000Paに保って還元処理を行った(還元処理(条件2))点が異なるが他の点は同じである。
還元処理を行わないシリコン基板上の表面の酸化物に含まれる酸素密度を示す図である。 条件1で処理したときシリコン基板上の表面の酸化物に含まれる酸素密度を示す図である。 条件2で処理したときシリコン基板上の表面の酸化物に含まれる酸素密度を示す図である。 条件1、条件2で連続処理するときの本発明の実施例1のシーケンス図である。 条件1,条件2で連続処理したときシリコン基板上の表面の酸化物に含まれる酸素密度を示す図である。 異なる条件を連続で順次処理していく本発明の実施例2のシーケンス図である。 異なる条件を連続で交互に繰り返していく本発明の実施例3のシーケンス図である。 異なる条件を連続に条件を滑らかに変化させていく本発明の実施例4のシーケンス図である。 本発明の実施例1〜4の基板処理装置を説明するための概略縦断面図である。
符号の説明
140…ロードロック室
161…炉口
177、178、179…バルブ
183、184、185…MFC
180…第1のガス供給源
181…第2のガス供給源
182…第3のガス供給源
200…シリコン基板
201…処理室
202…処理炉
205…プロセスチューブ
206…ヒータ
209…マニホールド
216…断熱板
217…ボート
219…シールキャップ
231…ガス排気管
232…ガス供給管
235…ガス流量制御部
236…圧力制御部
237…駆動制御部
238…温度制御部
239…主制御部
240…コントローラ
242…APCバルブ
244…ボール螺子
245…下基板
246…真空排気装置
247…上基板
248…昇降モータ
249…昇降台
250…昇降シャフト
251…天板
252…昇降基板
253…駆動部カバー
254…回転機構
255…回転軸
256…駆動部収納ケース
257…冷却機構
258…電力供給ケーブル
259…冷却流路
260…冷却水配管
264…ガイドシャフト
265…ベローズ

Claims (2)

  1. 基板を処理容器内に搬入する工程と、
    前記処理容器内に還元性ガスを供給して前記基板に対して前処理を行う工程と、
    前記処理容器内で前記前処理がなされた前記基板に対して処理を行う工程と、
    処理後の前記基板を前記処理容器より搬出する工程とを有し、
    前記前処理を行う工程では、前記処理容器内への還元性ガスの供給を維持した状態で、前記処理容器内の圧力および還元性ガスの流量のうち少なくとも何れか一方を少なくとも2段階で変化させることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 基板を処理する処理容器と、
    前記処理容器内にガスを供給するガス供給ラインと、
    前記処理容器内を排気する排気ラインと、
    前記基板を処理する前に前記基板に対して前処理を行う際、前記処理容器内へ還元性ガスを供給し続けた状態で、前記処理容器内の圧力および還元性ガスの流量の少なくとも何れか一方を少なくとも2段階で変化させるように制御するコントローラと、
    を有することを特徴とする基板処理装置。
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JP2009124070A (ja) * 2007-11-19 2009-06-04 Hitachi Kokusai Electric Inc 半導体装置の製造方法および基板処理装置
JP2010103142A (ja) * 2008-10-21 2010-05-06 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法

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