JP2010073487A - バスバ同士の接続構造 - Google Patents

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雅利 江川
Takashi Oki
隆史 大木
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由実 関根
Shun Takemoto
駿 竹本
Takahisa Nogaki
崇央 野垣
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Abstract

【課題】接続信頼性の高いバスバ同士の接続構造を提供する。
【解決手段】バスバ同士の接続構造1は、互いに重ねられることで電気的に接続される接続部20,30をそれぞれ有する一対のバスバ2,3同士の接続構造である。このバスバ同士の接続構造1は、互いに重ねられた前記一対の接続部20,30のうち一方の接続部20の外縁から他方の接続部30に向かって立設した立設部21と、他方の接続部30の外縁から立設して立設部21を一対の接続部20,30の外方に向かって付勢するバネ部31と、が設けられている。また、立設部21には、バネ部31の先端部分32が嵌まる凹部22が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、電気接続箱等に用いられ、各種電気部品同士を予め定められたパターンにしたがって接続するバスバ同士を接続する、バスバ同士の接続構造に関するものである。
自動車には多種多様な電子機器が搭載されている。これら多種多様な電子機器に電力を供給するために、前記自動車には、電源と前記電子機器との間の適宜箇所に、ヒューズやリレー等の電気部品や複数のバスバが集約されて構成された電気接続箱が配置されている。
なお、電気接続箱は、ジャンクションブロック、ヒューズブロック、リレーボックス、とも呼ばれる。本明細書では、前述したジャンクションブロック、ヒューズブロック、リレーボックスを、総称して以下電気接続箱と呼ぶ。
図7は、上記電気接続箱に用いられる従来のバスバ同士の接続構造を示す分解斜視図である。同図に示すバスバ同士の接続構造101(特許文献1を参照。)は、互いに重ねられることで電気的に接続される接続部120,130をそれぞれ有する一対のバスバ102,103同士の接続構造である。
上記バスバ102,103は、導電性の金属板にプレス加工等が施されることにより得られるものであり、平板状の前記接続部120,130と、前記電気接続箱の各種電気部品に接続される部品接続部124,134と、これら接続部120,130と部品接続部124,134とを連結した連結部123,133と、を有している。
また、上記接続部120,130には、頭部160と軸部161とを有するボルト106の前記軸部161が通される穴120a,130aが設けられている。また、前記ボルト106は、前記電気接続箱のケース107に固定されている。
このような一対のバスバ102,103は、互いに重ねられた接続部120,130の穴120a,130aにボルト106の軸部161が通され、この軸部161にナット111が螺合されることで、互いに電気的に接続された状態が維持される。
なお、図7に示す符号110は、前記電気部品としてのヒュージブルリンクである。このヒュージブルリンク110は、前述した一対の接続部120,130に重ねられ、かつ、前述したボルト106及びナット111によって接続部120,130に電気的に接続されるタブ110aを有している。
特開平8−182156号公報
しかしながら、前述したバスバ同士の接続構造101においては、一対の接続部120,130各々に生じる僅かな歪みなどにより、接続部120,130同士にガタが生じることがあり、このガタによって接触不良が生じる可能性があることから、これら接続部120,130同士の電気的な接続信頼性が十分ではないという問題があった。
したがって、本発明は、接続信頼性の高いバスバ同士の接続構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、互いに重ねられることで電気的に接続される接続部をそれぞれ有する一対のバスバ同士の接続構造であって、互いに重ねられた前記一対の接続部のうち一方の外縁から他方に向かって立設した立設部と、他方の外縁から立設して前記立設部を前記一対の接続部の外方に向かって付勢するバネ部と、が設けられていることを特徴とするバスバ同士の接続構造である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記立設部に、前記バネ部の先端部分が嵌まる凹部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項1に記載された発明によれば、互いに重ねられた前記一対の接続部のうち一方の外縁から他方に向かって立設した立設部と、他方の外縁から立設して前記立設部を前記一対の接続部の外方に向かって付勢するバネ部と、が設けられているので、立設部とバネ部とが接触することによる接触面積の増加により、一対のバスバ同士の電気的な接続信頼性を向上させることができる。また、バネ部が立設部を付勢することによって一対の接続部同士のガタを吸収することができて、接続部同士の接触不良を防止することができるので、一対のバスバ同士の電気的な接続信頼性を向上させることができる。これらのことから、接続信頼性の高いバスバ同士の接続構造を提供することができる。
請求項2に記載された発明によれば、前記立設部に、前記バネ部の先端部分が嵌まる凹部が設けられているので、一対の接続部同士の位置ずれやガタを防止することができ、さらに接続信頼性の高いバスバ同士の接続構造を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るバスバ同士の接続構造を、図1ないし図6に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態に係るバスバ同士の接続構造を示す斜視図である。図2は図1に示されたバスバ同士が接続される前の状態を示す斜視図である。図3は図1に示されたバスバ同士の接続構造の一部破断図である。図4は図1中のA−A線に沿った断面図である。図5は図1に示されたバスバ同士の接続構造のバスバのみを示す斜視図である。図6は図5に示された一方のバスバの要部拡大図である。
本発明のバスバ同士の接続構造は、例えば、自動車のエンジンルームなどに取り付けられて前記自動車に搭載された多種多様な電子機器に電力を供給する電気接続箱に用いられる。また、本明細書では、ジャンクションブロック、ヒューズブロック、リレーボックスを、総称して以下電気接続箱と呼ぶ。
上記バスバ同士の接続構造1は、図1ないし図4に示すように、互いに重ねられることで電気的に接続される接続部20,30をそれぞれ有する一対のバスバ2,3同士の接続構造である。
上記バスバ2,3は、導電性の金属板にプレス加工等が施されることにより得られるものである。また、バスバ2は、図5に示すように、平板状の前記接続部20と、前記電気接続箱の各種電気部品に接続される部品接続部24と、これら接続部20と部品接続部24とを連結した連結部23と、後述する立設部21と、を有している。また、バスバ3は、図5及び図6に示すように、平板状の前記接続部30と、前記電気接続箱の各種電気部品に接続される部品接続部34と、これら接続部30と部品接続部34とを連結した連結部33と、後述するバネ部31と、を有している。
また、上記バスバ2,3は、それぞれ、合成樹脂製のカセットブロック4,5に組み付けられて、前記電気接続箱のケース(不図示)に取り付けられる。また、図2及び図3に示すように、バスバ2がカセットブロック4に組み付けられた状態において、接続部20は、両面がカセットブロック4から露出している。また、バスバ3がカセットブロック5に組み付けられた状態において、接続部30は、接続部20と重なる上面がカセットブロック5から露出している。
なお、本明細書中の「上面」「下面」とは、図面上の上下方向に基づいた表現であり、実際の上下方向と必ずしも一致していなくても良い。
また、上記接続部20,30には、頭部60と軸部61とを有するボルト6(図3を参照。)の前記軸部61が通される穴20a,30aが設けられている。また、前記ボルト6は、図2及び図3に示すように、バスバ3が組み付けられたカセットブロック5に固定されており、接続部30の穴30aを通されてカセットブロック5の上面から突出している。
このような一対のバスバ2,3は、図2に示すように、それぞれカセットブロック4,5に組み付けられた状態で、接続部30の穴30aから突出した軸部61が接続部20の穴20aに通される格好で接続部30の上面に接続部20の下面が重ねられることで電気的に接続される。そして、接続部20の穴20aから突出した軸部61にナット11が螺合されることで、接続部20,30同士が互いに電気的に接続された状態が維持される。
また、本実施形態においては、図1に示すように、接続部30上に重ねられた接続部20上に、さらに電線9の端末に接続されたLA端子10が重ねられて、このLA端子10、即ち電線9、が接続部20,30に電気的に接続される。また、このLA端子10は、軸部61が通される穴10aが設けられた丸形端子である。
続いて、上記「立設部21」と上記「バネ部31」の構成について説明する。
上記立設部21は、図3ないし図5に示すように、一方の接続部20の外縁から他方の接続部30に向かって立設した、即ち接続部20の前記下面側に立設した、板状の部分である。即ち、立設部21は、接続部30の表面に対して直交する方向に沿って立設している。
上記バネ部31は、図3及び図6に示すように、他方の接続部30の外縁から当該接続部30の下面側に立設した板バネ状の部分である。また、接続部30の下面とバネ部31とがなす角度は90度よりも大きい。このバネ部31は、図3及び図4に示すように、接続部20,30同士が重ねられることで立設部21の表面に弾性的に接触する。即ち立設部21を一対の接続部20,30の外方に向かって付勢する。
また、上記立設部21には、接続部20,30同士が重ねられることで上記バネ部31の先端部分32が嵌まる凹部22が設けられている。この凹部20は、打ち出し加工によって形成されたものである。また、前記「バネ部31の先端部分32が嵌まる」とは、凹部22に先端部分32が係止することを意味する。
本発明では、このように、立設部21とバネ部31とが設けられているので、立設部21とバネ部31とが弾性的に接触することによる接触面積の増加により、一対のバスバ2,3同士の電気的な接続信頼性が向上する。また、バネ部31が立設部21を付勢することによって一対の接続部20,30同士のガタが吸収されて、接続部20,30同士の接触不良が防止されるので、一対のバスバ2,3同士の電気的な接続信頼性が向上する。
また、本発明では、凹部22が設けられているので、接続部20,30同士が重ねられて軸部61にナット11が螺合されるまでの間、凹部22にバネ部31の先端部分32が嵌まっていることで、接続部20,30同士が正確に位置決めされる。そして、軸部61にナット11が螺合された後は、凹部22にバネ部31の先端部分32が嵌まっていることで、接続部20,30同士の位置ずれやガタが防止される。その結果、一対のバスバ2,3同士の電気的な接続信頼性がさらに向上する。
また、本発明では、接続部20,30に、互いに係止する凹凸形状をさらに設けて、これら接続部20,30同士を係止させるようにしても良い。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施形態に係るバスバ同士の接続構造を示す斜視図である。 図1に示されたバスバ同士が接続される前の状態を示す斜視図である。 図1に示されたバスバ同士の接続構造の一部破断図である。 図1中のA−A線に沿った断面図である。 図1に示されたバスバ同士の接続構造のバスバのみを示す斜視図である。 図5に示された一方のバスバの要部拡大図である。 従来のバスバ同士の接続構造を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 バスバ同士の接続構造
2,3 バスバ
20,30 接続部
21 立設部
22 凹部
31 バネ部
32 先端部分

Claims (2)

  1. 互いに重ねられることで電気的に接続される接続部をそれぞれ有する一対のバスバ同士の接続構造であって、
    互いに重ねられた前記一対の接続部のうち一方の外縁から他方に向かって立設した立設部と、他方の外縁から立設して前記立設部を前記一対の接続部の外方に向かって付勢するバネ部と、が設けられていることを特徴とするバスバ同士の接続構造。
  2. 前記立設部に、前記バネ部の先端部分が嵌まる凹部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のバスバ同士の接続構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019030167A (ja) * 2017-08-02 2019-02-21 矢崎総業株式会社 電気配線ブロック接合体、電気接続箱及びワイヤハーネス
JP2020080586A (ja) * 2018-11-12 2020-05-28 矢崎総業株式会社 バスバー押さえ構造、電気接続箱、及びワイヤハーネス

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