JP2010072612A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】磁束によって発熱する発熱層231aを有する第1の回転体(定着ローラ)231と、第1の回転体231の外側に配置され、磁束を発生させる磁束発生部233と、第1の回転体231に圧接回転される第2の回転体(加圧ローラ)232を有する定着装置23において、第2の回転体232の表面に沿って該第2の回転体の外側に配置されるシート状で凹形状の外部加熱部材234を有し、外部加熱部材234は第2の回転体232に沿って凹形状に加熱する構成とした。これにより外部加熱部材234で第2の回転体の表面を効率よく加熱することができ、待機中に第2の回転体を一定の温度に保つことが出来、待機からの復帰時間の短縮ができる。
【選択図】図2
Description
一方、熱ローラ定着方式の定着装置では、定着ローラに熱源が内蔵されている場合、定着ローラの肉厚および熱伝導性が原因する熱容量の度合いが定着温度に達するまでのウォーミングアップ時間に影響することが知られている。
例えば特許文献1(特開2004−245902号公報)には、加熱対象を短時間で昇温できる加熱装置を提供することを目的として、互いに圧接する第1加熱部材(定着ローラ)と第2加熱部材(加圧ローラ)とが備えられ、上記定着ローラと加圧ローラとが圧接する圧接領域を、未定着のトナー画像が形成された記録材が通過することにより、上記記録材が加熱される加熱装置において、上記定着ローラを加熱するための内部熱源と、上記トナー画像が形成された記録材の面とは反対側の面に接する加圧ローラの表面近傍を加熱するために加圧ローラの外部に設けられた誘導加熱手段とを備えていることを特徴とする加熱装置が開示されている。
この加熱装置では、加圧ローラの加熱手段に誘導加熱手段を用いているため、加圧ローラを直接発熱させることができるので、外部の高温体(例えば外部加熱ローラ)に加圧ローラを接触させることで熱を与える方式(例えば外部ローラ加熱方式)と比較して、格段に加熱効率(熱供給効率)に優れ、同時に加熱できる範囲も広い。したがって、より短時間で加圧ローラを昇温させることが可能となる。
この定着装置では、加圧ローラと接触する外部加熱ローラの加熱源がオン・オフ制御されることにより、外部加熱ローラは、加圧ローラに対する加熱源としての機能と、定着ローラに対する熱ならし部材としての機能とを兼ねている。また、外部加熱ローラは、加圧回ローラと接したままの状態であり、接離機構を必要としない。従って、シンプルな機器構成で、ウォーミングアップ時間の短縮化と定着ローラの過昇温の抑制とを両立させることができる。
外部加熱ローラから加圧ローラへの熱供給としては、加熱ニップ部での熱伝導が支配的であるが、加熱ニップ幅としては、せいぜい数mm程度が限界であることから、必ずしも効率的な熱供給システムとはなっておらず、加熱性能面(加熱速度)に限界がある。また、加圧ローラの表面全周を均一に加熱しにくい。
さらに、従来の外部加熱ローラを有しない熱ローラ定着装置に比べ、加圧ローラの表面温度が高く、加圧ローラ表面からの放熱量が大きくなると同時に、外部加熱ローラ表面からの放熱も加わるために、外部加熱ローラの構成条件(ローラ径、ローラ肉厚、荷重、制御温度等)によっては、熱ローラ定着方式に比べて定着装置からの放熱量が多くなり、消費電力が大きくなってしまう。
また、外部加熱ローラ、加圧ローラともに経時的に表面状態が変化するため、外部加熱ローラを加圧ローラに対し安定的に従動回転させるのが困難であり、外部加熱ローラのスリップ等が生じやすい。一方、外部加熱ローラを安定的に回転させるため、ギア等により強制的に駆動しようとした場合には異常音等が発生しやすく、また加圧ローラを傷つける恐れもある。
さらにまた、外部加熱ローラがトナー、紙粉等により汚染され、紙の裏汚れ等の原因となるという問題があり、一方、これを防止するため、外部加熱ローラ上流側にクリーニングローラ等のクリーニング手段を設けると、構成が複雑化すると同時に、これが熱負荷、放熱源となり、熱効率が低下するという問題がある。
本発明の第1の手段は、磁束によって発熱する発熱層を有する第1の回転体(定着ローラ)と、前記第1の回転体の外側に配置され、磁束を発生させる磁束発生部と、前記第1の回転体に圧接回転される第2の回転体(加圧ローラ)を有する定着装置において、前記第2の回転体の表面に沿って該第2の回転体の外側に配置されるシート状凹形状の外部加熱部材を有し、前記外部加熱部材は前記第2の回転体に沿って凹形状に加熱することを特徴とする。
本発明の第3の手段は、第2の手段の定着装置において、前記外部加熱部材の前記第2の回転体への接離は、該第2の回転体の移動により行うことを特徴とする。
本発明の第4の手段は、第2または第3の手段の定着装置において、前記外部加熱部材は通紙時に前記第2の回転体から離間し、待機状態時に前記第2の回転体に接触することを特徴とする。
本発明の第5の手段は、第2〜第4のいずれか一つの手段の定着装置において、前記外部加熱部材は前記第2の回転体と接触している時にのみ加熱することを特徴とする。
本発明の第6の手段は、第2〜第5のいずれか一つの手段の定着装置において、前記外部加熱部材は前記第2の回転体が停止中にのみ加熱することを特徴とする。
本発明の第8の手段は、第7の手段の定着装置において、定着動作を除く期間において前記第2の回転体を定期的に所定時間だけ移動するように走行駆動させる制御手段を有することを特徴とする。
本発明の第9の手段は、第7または第8の手段の定着装置において、定着動作終了後、所定時間経過したら、前記第2の回転体を定期的に所定時間だけ移動するように走行駆動させる制御手段を有することを特徴とする。
本発明の第10の手段は、第7〜第9のいずれか一つの手段の定着装置において、前記制御手段は、前記第2の回転体の1回の走行駆動において、前記外部加熱部材の加熱部分が、再び加熱部へ来ることがないように、その走行駆動時間を制御することを特徴とする。
本発明の第11の手段は、第7〜第10のいずれか一つの手段の定着装置において、前記外部加熱部材は前記第2の回転体と非接触で加熱することを特徴とする。
本発明の第13の手段は、第12の手段の定着装置において、前記外部加熱部材による加熱は待機中にのみ行われることを特徴とする。
本発明の第14の手段は、第12または第13の手段の定着装置において、前記第2の回転体の表面温度を検出する表面温度検出手段を有し、前記外部加熱部材の表面温度が目標温度以上の場合は、前記外部加熱部材のみで前記第2の回転体を加熱することを特徴とする。
本発明の第15の手段は、第12〜第14の手段の定着装置において、前記第2の回転体の表面温度を検出する表面温度検出手段を有し、前記第2の回転体の表面温度検出手段による検出温度に基づいて前記外部加熱部材の加熱を制御することを特徴とする。
本発明の第17の手段は、第1〜第16のいずれか一つの手段の定着装置において、ユニット筐体を有し、前記外部加熱部材は前記筐体と前記第2の回転体の間に配置され固定されていることを特徴とする。
また、第6の手段の定着装置では、第2の回転体(加圧ローラ)が停止状態時にのみ加熱しているため、第2の回転体(加圧ローラ)の表面を傷つけることなく加熱できる。
また、第11の手段の定着装置では、第2の回転体(加圧ローラ)を非接触で加熱しているため、第2の回転体(加圧ローラ)の表面を傷つけることなく加熱できる。
また、第17の手段の定着装置では、第1〜第16の手段の効果に加え、ユニット筐体を有し、外部加熱部材は前記筐体と第2の回転体(加圧ローラ)の間に固定配置されることで、外部加熱部材の接離機構が不要で定着装置の省スペース化を図ることができる。
図1は本発明の一実施形態を示す画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置は、4つの作像部を備えた所謂タンデム型のカラー画像形成装置の例であり、イエロー(以下、「Y」と記す)、シアン(以下、「C」と記す)、マゼンタ(以下、「M」と記す)、ブラック(以下、「K」と記す)の4色のトナーを用いて単色、多色またはフルカラー画像を形成するものである。
より具体的に述べると、各感光体1Y、1C、1M、1Kの周りには、転写残トナーを感光体から除去するクリーニング装置7Y、7C、7M、7K、帯電手段としての帯電装置3Y、3C、3M、3K、現像手段としての現像装置2Y、2C、2M、2Kの順に配置されている。ここで、各作像部の感光体1Y、1C、1M、1Kと、現像装置2Y、2C、2M、2K、帯電装置3Y、3C、3M、3K、クリーニング装置7Y、7C、7M、7Kは、カートリッジ内に一体に収納されており、プロセスカートリッジを構成している。そして、このプロセスカートリッジは、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成され、容易に交換が可能となっている。すなわち、図1に示す画像形成装置は、中間転写ベルト10に沿って4つのプロセスカートリッジを着脱可能に並設した構成である。
まず本発明の第1の実施例を説明する。図2に本実施例の定着装置の具体的な構成例を示す。
本実施例の定着装置23では、磁束によって発熱する発熱層を有する第1の回転体(定着ローラ)231と、第1の回転体(定着ローラ)231の外側に配置され、磁束を発生させる磁束発生部233と、第1の回転体(定着ローラ)231に圧接回転される第2の回転体(加圧ローラ)232を有している。そして第2の回転体(加圧ローラ)232の表面に沿って該第2の回転体(加圧ローラ)232の外側に配置されるシート状で凹形状の外部加熱部材234を有し、この外部加熱部材234は第2の回転体(加圧ローラ)232に沿って凹形状に加熱するように構成されている(ここで凹形状とは、円弧状や半円筒状等を含む形状である)。
外部加熱部材234と第2の回転体(加圧ローラ)232は通紙時は非接触で待機状態時に接触している。そして外部加熱部材234は、第2の回転体(加圧ローラ)232と接触しているときのみ通電され、第2の回転体(加圧ローラ)232を加熱するようになっている。
また、外部加熱部材234は第2の回転体(加圧ローラ)232が停止中にのみ加熱している。
さらに第2の回転体(加圧ローラ)232は耐熱断熱層232bを有している。
また、定着装置23はユニット筐体230を有し、外部加熱部材234は前記筐体230と第2の回転体(加圧ローラ)232の間に固定配置している。
そして画像形成装置の通紙時(印刷時)には、図2に示すように第2の回転体(加圧ローラ)232は第1の回転体(定着ローラ)231に対して加圧状態であり、この時は第1の回転体(定着ローラ)231のみ加熱しており、外部加熱部材234は非加熱状態である。
この外部加熱部材234では、発熱体234bの抵抗値設定によって設定された一定の温度に到達すると、それ以上の温度上昇をすることはない。そのため、サーモスタットや温度ヒューズおよび、温度コントローラが不要である。
なお、図4(A),(B)は線状面状発熱体の配線の実施例を示しており、図4(A)は発熱体全体を同時に発熱させる実施例であり、図4(B)は中央部と端部とで発熱部分を分割した実施例である。図4(B)のように、発熱部分を分割することにより、通紙サイズに合わせて発熱部分を切り替えることが可能である。図4(B)の例では2分割であるが、通紙サイズに合わせて発熱部分の分割数を増やしたものでも良い。
また、本実施例の定着装置23では、第2の回転体(加圧ローラ)232が停止状態時にのみ加熱しているため、第2の回転体(加圧ローラ)232の表面を傷つけることなく加熱できる。
さらに本実施例の定着装置23では、第2の回転体(加圧ローラ)232に発泡シリコーンゴム等の断熱層232bを設けることで、第1の回転体(定着ローラ)231の熱を第2の回転体(加圧ローラ)232に奪われにくく、立ち上がり時間の短縮、通紙時の第1の回転体(定着ローラ)231の温度落込みの防止ができる。また、外部加熱部材234を接触させて表面を加熱するため待機中に第2の回転体(加圧ローラ)232を一定の温度に保つことが出来、待機からの復帰時間の短縮ができる。
また、本実施例の定着装置23では、ユニット筐体230を有し、外部加熱部材234は筐体230と第2の回転体(加圧ローラ)232の間に固定配置されることで、外部加熱部材234の接離機構が不要で定着装置の省スペース化を図ることができる。また、外部加熱部材234の筐体230への固定に断熱性の樹脂部材235を用いることにより、外部への放熱を防止できる。
次に本発明の第2の実施例を説明する。本実施例の定着装置の基本的な構成は図2と同様であるが、第2の回転体(加圧ローラ)232の脱圧機構(接離機構)は設けなくてもよい構成となっている。また、実施例1と同様に脱圧機構(接離機構)を設けて、本実施例の後述する加熱動作と、実施例1の加熱動作とを選択的に実行するようにすることもできる。
また、第2の回転体(加圧ローラ)232の走行駆動により加熱位置を変える動作を定期的に行っている。
さらには、第2の回転体(加圧ローラ)232の走行駆動により加熱位置を変える動作を定着動作終了後、所定時間経過後に定期的に行っている。
また、第2の回転体(加圧ローラ)232の走行駆動による加熱位置の変更により同じ位置を加熱しないようにしている。
さらに第2の回転体(加圧ローラ)232は耐熱断熱層232bを有している。
また、定着装置23はユニット筐体230を有し、外部加熱部材234は前記筐体230と第2の回転体(加圧ローラ)232の間に固定配置している。
また、本実施例では第2の回転体(加圧ローラ)232の外周面上に沿って一定の隙間を空けてシート状の外部加熱部材234が凹形状に配置されており、第2の回転体(加圧ローラ)232を加熱している。
この外部加熱部材234では、発熱体234bの抵抗値設定によって設定された一定の温度に到達すると、それ以上の温度上昇をすることはない。そのため、サーモスタットや温度ヒューズおよび、温度コントローラが不要である。
なお、図4(A),(B)は線状面状発熱体の配線の実施例を示しており、図4(A)は発熱体全体を同時に発熱させる実施例であり、図4(B)は中央部と端部とで発熱部分を分割した実施例である。図4(B)のように、発熱部分を分割することにより、通紙サイズに合わせて発熱部分を切り替えることが可能である。本実施例では2分割であるが、通紙サイズに合わせて発熱部分の分割数を増やしたものでも良い。
なお、画像形成装置では、制御手段として、定着装置23を含む前述の装置各部の動作を制御する制御装置(マイクロプロセッサユニット等からなる中央演算処理装置(CPU)、各種メモリ(ROM、RAM、不揮発RAM等)、入出力装置(I/Oポート、各種インターフェース等)、各種制御回路、クロック、タイマー、カウンタ、等で構成される)を備えているが、この制御装置の図示は省略する。
そこで本実施例では、この待機制御状態の第2の回転体(加圧ローラ)232を加熱している間に、第2の回転体(加圧ローラ)232をある所定時間間隔で所定時間回転している。ここで所定時間間隔とは印刷動作終了からある一定時間Tが経過後であり、例えば加熱している部分が目標温度に到達するまでの時間T後に所定時間回転する。回転する所定時間としては、例えば加熱されていない位置が加熱部分に来るように(図5の例では第2の回転体が180°)回転する時間であり、このように回転することにより、またこの動作を繰り返し行うことにより、効率よく第2の回転体(加圧ローラ)232の表面全周を加熱することができる。
さらに本実施例の定着装置23では、第2の回転体(加圧ローラ)232に発泡シリコーンゴム等の断熱層232bを設けることで、第1の回転体(定着ローラ)231の熱を第2の回転体(加圧ローラ)232に奪われにくく立ち上がり時間の短縮、通紙時の第1の回転体(定着ローラ)231の温度落込みの防止ができる。また、外部加熱部材234で第2の回転体(加圧ローラ)の表面を加熱するため、待機中に第2の回転体(加圧ローラ)を一定の温度に保つことが出来、待機からの復帰時間の短縮ができる。また、第2の回転体(加圧ローラ)232を非接触で加熱しているため、第2の回転体(加圧ローラ)232の表面を傷つけることなく加熱できる。
さらに本実施例の定着装置23では、ユニット筐体を有し、外部加熱部材234は筐体230と第2の回転体(加圧ローラ)232の間に固定配置されることで、外部加熱部材234の接離機構が不要で定着装置の省スペース化を図ることができる。また、外部加熱部材234の筐体230への固定に断熱性の樹脂部材235を用いることにより、外部への放熱を防止できる。
次に本発明の第3の実施例を説明する。図6に本実施例の定着装置の具体的な構成例を示す。
本実施例の定着装置の基本的な構成は図2と同様であるが、第2の回転体(加圧ローラ)232の脱圧機構(接離機構)は設けない構成となっている。
本実施例の定着装置23では、実施例1と同様に、磁束によって発熱する発熱層を有する第1の回転体(定着ローラ)231と、第1の回転体(定着ローラ)231の外側に配置され、磁束を発生させる磁束発生部233と、第1の回転体(定着ローラ)231に圧接回転される第2の回転体(加圧ローラ)232を有している。そして第2の回転体(加圧ローラ)232の表面に沿って該第2の回転体(加圧ローラ)232の外側に配置されるシート状で凹形状の外部加熱部材234を有し、この外部加熱部材234は第2の回転体(加圧ローラ)232に沿って凹形状に加熱するように構成されている(ここで凹形状とは、円弧状や半円筒状等を含む形状である)。
外部加熱部材234による第2の回転体(加圧ローラ)232の加熱は第2の回転体の表面温度検出手段237の検出温度に基づいて加熱を制御している。
さらに第2の回転体(加圧ローラ)232は耐熱断熱層232bを有している。
また、定着装置23はユニット筐体230を有し、外部加熱部材234は前記筐体230と第2の回転体(加圧ローラ)232の間に固定配置している。
そして本実施例では、第2の回転体(加圧ローラ)232には表面温度を検出する表面温度検出手段237が設置されており、また、外部加熱部材234にも表面温度を検出する表面温度検出手段236が設置されている。なお、図6では、表面温度検出手段236,237は、外部加熱部材234や第2の回転体232に接触しているように図示しているが、非接触の表面温度検出手段でもよい。
図7のタイムチャートに示すように、画像形成装置の状態がウォームアップ中は、第1の回転体(定着ローラ)231と第2の回転体(加圧ローラ)232は回転しながら磁束発生部233により第1の回転体(定着ローラ)231のみが加熱されている。第1の回転体(定着ローラ)231と第2の回転体(加圧ローラ)232は接触して回転しているため、第2の回転体(加圧ローラ)232も第1の回転体(定着ローラ)231から熱を受けるため、第2の回転体(加圧ローラ)232の表面温度も上昇していく(図8(a),(b)参照)。
第1の回転体(定着ローラ)231の表面温度が目標温度に達するとウォームアップが終了し、画像形成装置の状態は待機状態となり印刷可能状態となる。
通常はウォームアップが終了すると第1の回転体(定着ローラ)231への加熱も終了して外部加熱部材234による加熱がスタートするが、外部加熱部材234が冷えた状態から加熱が始まるため、外部加熱部材234の表面温度自体が上がるのに時間を要する。従って外部加熱部材234の表面温度がある程度上がらないと第2の回転体(加圧ローラ)232の表面が加熱されるより第2の回転体(加圧ローラ)232の表面から放熱する熱のほうが多く、第2の回転体(加圧ローラ)232の表面温度は、ウォームアップ直後に一度下がり、外部加熱部材234の温度が上がってきてから、上昇をし始める(図8(b)参照)。
このため、待機中に印刷要求が来た場合に、磁束発生部233により第1の回転体(定着ローラ)231を再加熱するのに時間が掛かり、待ち時間が発生していた。
これにより、図8(a)の本実施例の加熱動作による温度推移のグラフに示すように、ウォームアップ直後に第2の回転体(加圧ローラ)232の表面温度が一度落ち込むことを防止でき、待機状態からの復帰時間を短縮できる。
具体的には、本実施例では第2の回転体(加圧ローラ)232の表面温度が120℃に維持されるように外部加熱部材234による加熱を制御している。このように待機中に第2の回転体(加圧ローラ)の温度をある目標温度に維持することで待機状態からの復帰時間を短縮できる。
この外部加熱部材234では、発熱体234bの抵抗値設定によって設定された一定の温度に到達すると、それ以上の温度上昇をすることはない。そのため、サーモスタットや温度ヒューズおよび、温度コントローラが不要である。
なお、図4(A),(B)は線状面状発熱体の配線の実施例を示しており、図4(A)は発熱体全体を同時に発熱させる実施例であり、図4(B)は中央部と端部とで発熱部分を分割した実施例である。図4(B)のように、発熱部分を分割することにより、通紙サイズに合わせて発熱部分を切り替えることが可能である。本実施例では2分割であるが、通紙サイズに合わせて発熱部分の分割数を増やしたものでも良い。
さらに本実施例の定着装置23では、ユニット筐体を有し、外部加熱部材234は筐体230と第2の回転体(加圧ローラ)232の間に固定配置されることで、外部加熱部材234の接離機構が不要で定着装置の省スペース化を図ることができる。また、外部加熱部材234の筐体230への固定に断熱性の樹脂部材235を用いることにより、外部への放熱を防止できる。
2(2Y、2C、2M、2K):現像装置
3Y、3C、3M、3K:帯電装置
4:露光装置(潜像形成手段)
6:転写装置
7Y、7C、7M、7K:感光体クリーニング装置
10:中間転写ベルト(中間転写体)
11、12、13:支持ローラ
14Y、14C、14M、14K:一次転写ローラ
15:ベルトクリーニング装置
16:二次転写ローラ
20:給紙カセット
21:給紙ローラ
22:レジストローラ対
23:定着装置
24:排紙ローラ
30:画像形成ユニット
31Y、31C、31M、31K:トナーボトル
201:現像剤担持体
202,203:攪拌部材(攪拌スクリュ)
230:ユニット筐体
231:第1の回転体(定着ローラ)
231a:表層(表面層)
231b:発熱層
231c:断熱層
232:第2の回転体(加圧ローラ)
232a:芯金
232b:耐熱弾性層(例えば発泡シリコーンゴム)
232c:表層
233:磁束発生部
234:外部加熱部材
235:樹脂部材
236:外部加熱部材の表面温度検出手段
237:第2の回転体の表面温度検出手段
S:記録媒体
Claims (18)
- 磁束によって発熱する発熱層を有する第1の回転体と、前記第1の回転体の外側に配置され、磁束を発生させる磁束発生部と、前記第1の回転体に圧接回転される第2の回転体を有する定着装置において、
前記第2の回転体の表面に沿って該第2の回転体の外側に配置されるシート状で凹形状の外部加熱部材を有し、前記外部加熱部材は前記第2の回転体に沿って凹形状に加熱することを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、
前記外部加熱部材は前記第2の回転体に沿って凹形状に加熱するとともに、前記第2の回転体に対して接離可能であることを特徴とする定着装置。 - 請求項2に記載の定着装置において、
前記外部加熱部材の前記第2の回転体への接離は、該第2の回転体の移動により行うことを特徴とする定着装置。 - 請求項2または3に記載の定着装置において、
前記外部加熱部材は通紙時に前記第2の回転体から離間し、待機状態時に前記第2の回転体に接触することを特徴とする定着装置。 - 請求項2〜4のいずれか一つに記載の定着装置において、
前記外部加熱部材は前記第2の回転体と接触している時にのみ加熱することを特徴とする定着装置。 - 請求項2〜5のいずれか一つに記載の定着装置において、
前記外部加熱部材は前記第2の回転体が停止中にのみ加熱することを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、
定着動作を除く期間において前記外部加熱部材により前記第2の回転体を加熱するとともに、前記第2の回転体を所定時間だけ移動するように走行駆動させる制御手段を有することを特徴とする定着装置。 - 請求項7に記載の定着装置において、
定着動作を除く期間において前記第2の回転体を定期的に所定時間だけ移動するように走行駆動させる制御手段を有することを特徴とする定着装置。 - 請求項7または8に記載の定着装置において、
定着動作終了後、所定時間経過したら、前記第2の回転体を定期的に所定時間だけ移動するように走行駆動させる制御手段を有することを特徴とする定着装置。 - 請求項7〜9のいずれか一つに記載の定着装置において、
前記制御手段は、前記第2の回転体の1回の走行駆動において、前記外部加熱部材の加熱部分が、再び加熱部へ来ることがないように、その走行駆動時間を制御することを特徴とする定着装置。 - 請求項7〜10のいずれか一つに記載の定着装置において、
前記外部加熱部材は前記第2の回転体と非接触で加熱することを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、
前記外部加熱部材の表面温度を検出する表面温度検出手段を有し、前記外部加熱部材の表面温度検出手段による検出温度が、あらかじめ設定された目標温度以下の場合は、前記磁束発生部と前記外部加熱部材により同時に加熱するように制御することを特徴とする定着装置。 - 請求項12に記載の定着装置において、
前記外部加熱部材による加熱は待機中にのみ行われることを特徴とする定着装置。 - 請求項12または13に記載の定着装置において、
前記第2の回転体の表面温度を検出する表面温度検出手段を有し、前記外部加熱部材の表面温度が目標温度以上の場合は、前記外部加熱部材のみで前記第2の回転体を加熱することを特徴とする定着装置。 - 請求項12〜14のいずれか一つに記載の定着装置において、
前記第2の回転体の表面温度を検出する表面温度検出手段を有し、前記第2の回転体の表面温度検出手段による検出温度に基づいて前記外部加熱部材の加熱を制御することを特徴とする定着装置。 - 請求項1〜15のいずれか一つに記載の定着装置において、
前記第2の回転体は耐熱弾性層を有していることを特徴とする定着装置。 - 請求項1〜16のいずれか一つに記載の定着装置において、
ユニット筐体を有し、前記外部加熱部材は前記筐体と前記第2の回転体の間に配置され固定されていることを特徴とする定着装置。 - 像担持体上に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体上の画像を直接または中間転写体を介して記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体上に転写された画像を定着する定着手段とを備えた画像形成装置において、
前記定着手段として、請求項1〜17のいずれか一つに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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