JP5412810B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、記録媒体に転写された未定着画像を定着する定着装置と、その定着装置を備えた複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機などの電子写真方式の画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機などの電子写真方式の画像形成装置では、帯電、光書込み、現像、転写、クリーニング、除電等の電子写真プロセスによる画像形成を行うようになっており、前記帯電、光書込み、現像の工程を経て像担持体上に画像を形成し、その画像を、記録用紙やOHPフィルムなどのシート状の記録媒体に直接または中間転写体を介して転写して、記録媒体上に未定着画像を形成した後、記録媒体に担持されている未定着画像を加熱・加圧等の定着手段により定着して画像出力を得るようになっている。
定着手段の構成としては、従来、加熱源を内蔵した定着ローラと、これに対向当接して記録媒体の挟持搬送部であるニップ部を形成可能な加圧ローラとを組み合わせた熱ローラ定着方式を用いた構成の定着装置が良く知られている。
一方、熱ローラ定着方式の定着装置では、定着ローラに熱源が内蔵されている場合、定着ローラの肉厚および熱伝導性が原因する熱容量の度合いが定着温度に達するまでのウォーミングアップ時間に影響することが知られている。
そこで従来から、電磁誘導加熱により定着ローラまたは加圧ローラの表層部を発熱させる構成のものや、熱源を定着ローラまたは加圧ローラの外部に配置してウォーミングアップ時間の短縮を図る構成の定着装置が提案されている。
例えば特許文献1(特開2004−245902号公報)には、加熱対象を短時間で昇温できる加熱装置を提供することを目的として、互いに圧接する第1加熱部材(定着ローラ)と第2加熱部材(加圧ローラ)とが備えられ、上記定着ローラと加圧ローラとが圧接する圧接領域を、未定着のトナー画像が形成された記録材が通過することにより、上記記録材が加熱される加熱装置において、上記定着ローラを加熱するための内部熱源と、上記トナー画像が形成された記録材の面とは反対側の面に接する加圧ローラの表面近傍を加熱するために加圧ローラの外部に設けられた誘導加熱手段とを備えていることを特徴とする加熱装置が開示されている。
この加熱装置では、加圧ローラの加熱手段に誘導加熱手段を用いているため、加圧ローラを直接発熱させることができるので、外部の高温体(例えば外部加熱ローラ)に加圧ローラを接触させることで熱を与える方式(例えば外部ローラ加熱方式)と比較して、格段に加熱効率(熱供給効率)に優れ、同時に加熱できる範囲も広い。したがって、より短時間で加圧ローラを昇温させることが可能となる。
特許文献2(特開2006−267875号公報)には、シンプルな機器構成で、ウォーミングアップ時間の短縮化と定着回転体の過昇温の抑制とを両立させた定着装置を提供することを目的として、記録媒体上の画像を記録媒体に定着させる定着装置において、第1加熱源により加熱される定着回転体(定着ローラ)と、前記定着ローラと接触し、記録媒体を搬送するニップ部を形成する加圧回転体(加圧ローラ)と、第2加熱源により加熱され、前記加圧ローラと接触する補助回転体(外部加熱ローラ)とを備え、前記外部加熱ローラは、ウォーミングアップ時には第2加熱源の通電がオンされ、通紙時には第2加熱源の通電がオフされることを特徴とする定着装置が開示されている。
この定着装置では、加圧ローラと接触する外部加熱ローラの加熱源がオン・オフ制御されることにより、外部加熱ローラは、加圧ローラに対する加熱源としての機能と、定着ローラに対する熱ならし部材としての機能とを兼ねている。また、外部加熱ローラは、加圧回ローラと接したままの状態であり、接離機構を必要としない。従って、シンプルな機器構成で、ウォーミングアップ時間の短縮化と定着ローラの過昇温の抑制とを両立させることができる。
特開2004−245902号公報 特開2006−267875号公報
従来の定着装置では、加圧ローラにソリッドゴムを用いているため加圧ローラの加熱に内部からの加熱が可能であった。しかし、加圧ローラにソリッドゴムを使用すると定着ローラからの熱を奪いやすいため立ち上がり時間がある程度までしか早くできなかったり、通紙時の定着ローラの温度の落込みが大きかった。この問題を解決するために加圧ローラを熱伝導率の悪い発泡シリコーンゴムにするとそれ自体が断熱層のため内部からの加熱の効率が悪かった。
また、特許文献1に記載の加熱装置のように、加圧ローラを電磁誘導加熱方式で加熱する場合は、立ち上がり時間を早くすることができるが、特許文献1の構成では、定着ローラの内部熱源としてハロゲンランプ等のヒータランプを用いているため、定着ローラの立ち上がり時間は早くできず、また、消費電力の低減が図りにくい。
次に特許文献2に記載のような外部加熱ローラを用いた定着装置では以下のような課題がある。
外部加熱ローラから加圧ローラへの熱供給としては、加熱ニップ部での熱伝導が支配的であるが、加熱ニップ幅としては、せいぜい数mm程度が限界であることから、必ずしも効率的な熱供給システムとはなっておらず、加熱性能面(加熱速度)に限界がある。また、加圧ローラの表面全周を均一に加熱しにくい。
さらに、従来の外部加熱ローラを有しない熱ローラ定着装置に比べ、加圧ローラの表面温度が高く、加圧ローラ表面からの放熱量が大きくなると同時に、外部加熱ローラ表面からの放熱も加わるために、外部加熱ローラの構成条件(ローラ径、ローラ肉厚、荷重、制御温度等)によっては、熱ローラ定着方式に比べて定着装置からの放熱量が多くなり、消費電力が大きくなってしまう。
また、外部加熱ローラ、加圧ローラともに経時的に表面状態が変化するため、外部加熱ローラを加圧ローラに対し安定的に従動回転させるのが困難であり、外部加熱ローラのスリップ等が生じやすい。一方、外部加熱ローラを安定的に回転させるため、ギア等により強制的に駆動しようとした場合には異常音等が発生しやすく、また加圧ローラを傷つける恐れもある。
さらにまた、外部加熱ローラがトナー、紙粉等により汚染され、紙の裏汚れ等の原因となるという問題があり、一方、これを防止するため、外部加熱ローラ上流側にクリーニングローラ等のクリーニング手段を設けると、構成が複雑化すると同時に、これが熱負荷、放熱源となり、熱効率が低下するという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、立ち上がり時間を短縮させ、かつ省スペースでキズを付けずに効果的に加圧ローラを加熱することができる構成の定着装置と、その定着装置を備えた画像形成装置を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明では以下のような解決手段を採っている。
本発明の第1の手段は、磁束によって発熱する発熱層を有する第1の回転体(定着ローラ)と、前記第1の回転体の外側に配置され、磁束を発生させる磁束発生部と、前記第1の回転体に圧接回転される第2の回転体(加圧ローラ)と、前記第2の回転体の表面に沿って該第2の回転体の外側に配置されるシート状で凹形状の外部加熱部材と、を有し、前記外部加熱部材は前記第2の回転体に沿って凹形状に加熱する定着装置において、前記外部加熱部材の表面温度を検出する表面温度検出手段を有し、前記外部加熱部材の表面温度検出手段による検出温度が、あらかじめ設定された目標温度以下の場合は、前記磁束発生部と前記外部加熱部材により同時に加熱するように制御することを特徴とする。
本発明の第2の手段は、第1の手段の定着装置において、前記外部加熱部材は前記第2の回転体に沿って凹形状に加熱するとともに、前記第2の回転体に対して接離可能であることを特徴とする。
本発明の第3の手段は、第2の手段の定着装置において、前記外部加熱部材の前記第2の回転体への接離は、該第2の回転体の移動により行うことを特徴とする。
本発明の第4の手段は、第2または第3の手段の定着装置において、前記外部加熱部材は通紙時に前記第2の回転体から離間し、待機状態時に前記第2の回転体に接触することを特徴とする。
本発明の第5の手段は、第2〜第4のいずれか一つの手段の定着装置において、前記外部加熱部材は前記第2の回転体と接触している時にのみ通電され第2の回転体を加熱することを特徴とする。
本発明の第6の手段は、第2〜第5のいずれか一つの手段の定着装置において、前記外部加熱部材は前記第2の回転体が非回転状態時にのみ通電され第2の回転体を加熱することを特徴とする。
本発明の第7の手段は、第1の手段の定着装置において、定着動作を除く期間において前記外部加熱部材により前記第2の回転体を加熱するとともに、前記第2の回転体を所定時間だけ移動するように走行駆動させる制御手段を有することを特徴とする。
本発明の第8の手段は、第7の手段の定着装置において、定着動作を除く期間において前記第2の回転体を定期的に所定時間だけ移動するように走行駆動させる制御手段を有することを特徴とする。
本発明の第9の手段は、第7または第8の手段の定着装置において、定着動作終了後、所定時間経過したら、前記第2の回転体を定期的に所定時間だけ移動するように走行駆動させる制御手段を有することを特徴とする。
本発明の第10の手段は、第7〜第9のいずれか一つの手段の定着装置において、前記制御手段は、前記第2の回転体の1回の走行駆動において、前記外部加熱部材の加熱部分が、再び加熱部へ来ることがないように、その走行駆動時間を制御することを特徴とする。
本発明の第11の手段は、第7〜第10のいずれか一つの手段の定着装置において、前記外部加熱部材は前記第2の回転体と非接触で加熱することを特徴とする。
本発明の第12の手段は、第11の手段の定着装置において、前記外部加熱部材による加熱は待機中にのみ行われることを特徴とする定着装置。
本発明の第13の手段は、第11または第12の手段の定着装置において、前記第2の回転体の表面温度を検出する表面温度検出手段を有し、前記外部加熱部材の表面温度が目標温度以上の場合は、前記外部加熱部材のみで前記第2の回転体を加熱することを特徴とする。
本発明の第14の手段は、第11〜第13のいずれか一つ手段の定着装置において、前記第2の回転体の表面温度を検出する表面温度検出手段を有し、前記第2の回転体の表面温度検出手段による検出温度に基づいて前記外部加熱部材の加熱を制御することを特徴とする。
本発明の第15の手段は、第1〜第14のいずれか一つ手段の定着装置において、前記第2の回転体は耐熱弾性層を有していることを特徴とする定着装置。
本発明の第16の手段は、第1〜第15のいずれか一つ手段の定着装置において、ユニット筐体を有し、前記外部加熱部材は前記筐体と前記第2の回転体の間に配置され固定されていることを特徴とする。
本発明の第17の手段は、像担持体上に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体上の画像を直接または中間転写体を介して記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体上に転写された画像を定着する定着手段とを備えた画像形成装置において、前記定着手段として、請求項1〜16のいずれか一つに記載の定着装置を備えたことを特徴とする。
第1〜第5の手段の定着装置では、第1の回転体(定着ローラ)を電磁誘導で加熱し、第2の回転体(加圧ローラ)をシート状で凹形状の外部加熱部材で加熱しており、第2の回転体(加圧ローラ)の脱圧動作に連動して第2の回転体(加圧ローラ)を外部加熱部材に接離しているため、外部加熱部材の接離の機構を特別に設けずに外部加熱部材を第2の回転体(加圧ローラ)に接離でき、接触している間のみ加熱することで、表面から加熱できるため効率的に第2の回転体(加圧ローラ)を加熱することができる。
また、第6の手段の定着装置では、第2の回転体(加圧ローラ)が停止状態時にのみ加熱しているため、第2の回転体(加圧ローラ)の表面を傷つけることなく加熱できる。
第1、第7〜第10の手段の定着装置では、第1の回転体(定着ローラ)を電磁誘導で加熱し、第2の回転体(加圧ローラ)をシート状で凹形状の外部加熱部材で加熱しており、定着動作終了後、所定時間経過後に所定時間、第2の回転体(加圧ローラ)を走行駆動している。この走行駆動時間は現在加熱している部分以外が加熱部分に来るように制御しているため、第2の回転体(加圧ローラ)を停止加熱であるが円周上でほぼ均等に加熱することができる。
また、第11の手段の定着装置では、第2の回転体(加圧ローラ)を非接触で加熱しているため、第2の回転体(加圧ローラ)の表面を傷つけることなく加熱できる。
第1〜第14の手段の定着装置では、第1の回転体(定着ローラ)を電磁誘導で加熱し、第2の回転体(加圧ローラ)をシート状で凹形状の外部加熱部材で加熱しており、待機中には、外部加熱部材の表面温度を検出し、外部加熱部材の表面温度があらかじめ設定された目標温度よりも低い場合は、電磁誘導による第1の回転体の加熱と外部加熱部材による第2の回転体の加熱を同時に行うため、待機中に第2の回転体の温度を早く目標温度に到達でき、待機からの復帰時間の短縮ができる。
第15の手段の定着装置では、第1〜第14の手段の効果に加え、第2の回転体(加圧ローラ)に発泡シリコーンゴム等の断熱層を設けることで、第1の回転体(定着ローラ)の熱を第2の回転体(加圧ローラ)に奪われにくく、立ち上がり時間の短縮、通紙時の第1の回転体(定着ローラ)の温度落込みの防止ができる。また、外部加熱部材で第2の回転体(加圧ローラ)の表面を加熱するため、待機中に第2の回転体(加圧ローラ)を一定の温度に保つことが出来、待機からの復帰時間の短縮ができる。
また、第16の手段の定着装置では、第1〜第15の手段の効果に加え、ユニット筐体を有し、外部加熱部材は前記筐体と第2の回転体(加圧ローラ)の間に固定配置されることで、外部加熱部材の接離機構が不要で定着装置の省スペース化を図ることができる。
以下、本発明の構成、動作及び作用を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態を示す画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置は、4つの作像部を備えた所謂タンデム型のカラー画像形成装置の例であり、イエロー(以下、「Y」と記す)、シアン(以下、「C」と記す)、マゼンタ(以下、「M」と記す)、ブラック(以下、「K」と記す)の4色のトナーを用いて単色、多色またはフルカラー画像を形成するものである。
まず、画像形成装置の基本的な構成について説明する。この画像形成装置は、画像形成ユニット30内に各色の作像部を構成する像担持体として4つの感光体1Y、1C、1M、1Kを備えている。なお、ここではドラム状の感光体(感光体ドラム)を例に挙げているが、ベルト状の感光体を採用することもできる。各感光体1Y、1C、1M、1Kは、中間転写体としての中間転写ベルト10に沿って並設されており、それぞれ中間転写ベルト10に接触しながら、図中の矢印の方向に回転駆動する。各感光体1Y、1C、1M、1Kは、比較的薄い円筒状の導電性基体上に、光導電性の感光層を形成し、更にその感光層の上に保護層を形成したものである。また、感光層と保護層との間に中間層を設けても良い。
各色の作像部を構成する4つの感光体1Y、1C、1M、1Kの周囲の構成はすべて同じであり、各符号の数字の後に色分け用の符号Y、C、M、Kを付けてある。
より具体的に述べると、各感光体1Y、1C、1M、1Kの周りには、転写残トナーを感光体から除去するクリーニング装置7Y、7C、7M、7K、帯電手段としての帯電装置3Y、3C、3M、3K、現像手段としての現像装置2Y、2C、2M、2Kの順に配置されている。ここで、各作像部の感光体1Y、1C、1M、1Kと、現像装置2Y、2C、2M、2K、帯電装置3Y、3C、3M、3K、クリーニング装置7Y、7C、7M、7Kは、カートリッジ内に一体に収納されており、プロセスカートリッジを構成している。そして、このプロセスカートリッジは、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成され、容易に交換が可能となっている。すなわち、図1に示す画像形成装置は、中間転写ベルト10に沿って4つのプロセスカートリッジを着脱可能に並設した構成である。
また、各作像部(プロセスカートリッジ)の帯電装置3Y、3C、3M、3Kと現像装置2Y、2C、2M、2Kとの間には、潜像形成手段としての露光装置4から発せられるレーザ光が感光体1まで通過できるようにスペースが確保されている。
帯電装置3Y、3C、3M、3Kは、例えば回動可能なローラ状の帯電部材を感光体1Y、1C、1M、1Kに近接させて配置し、帯電部材に交流に直流を重畳させた電圧を印加し、感光体と帯電部材間で放電をさせて感光体1Y、1C、1M、1Kを帯電する。また、帯電部材を接触させた接触帯電ローラを用いて感光体を帯電させても良いし、あるいは非接触の帯電チャージャ等も用いることができる。。
このようにして帯電した各感光体1Y、1C、1M、1Kの表面には、露光装置4によってレーザ光が露光されて、各色に対応した静電潜像が形成される。この露光装置4は、各色に対応した画像情報に基づき、各感光体1Y、1C、1M、1Kに対して各色に対応した静電潜像を書き込む。なお、本実施形態の露光装置4は、複数の半導体レーザ光源と、カップリング光学系(コリメートレンズ、アパーチャ、シリンドリカルレンズ等)と、光偏向器(ポリゴンミラー、ピラミダルミラー、振動ミラー等)と、走査結像用光学系(走査結像用レンズ、像面湾曲や収差等の補正用レンズ、折り返しミラー等)などからなるレーザ走査方式の露光装置であるが、LEDアレイと結像手段からなる露光装置などの他の方式の露光装置を採用することもできる。
各現像装置2Y、2C、2M、2Kは、例えば2軸搬送タイプの現像装置であり、現像剤を担持する現像剤担持体201と、現像剤を攪拌搬送するスクリュ状に形成された攪拌部材(2つの攪拌スクリュ)202,203を有している。2つの攪拌スクリュ202,203は仕切り板によって端部以外が隔てられている。また、ケーシングの開口から現像剤担持体201が部分的に露出している。また、ここでは、トナーと磁性キャリアとからなる二成分現像剤を用いている。
各現像装置2Y、2C、2M、2Kは、トナーボトル31Y、31C、31M、31Kから、図示しない補給手段により対応する色のトナーの補給を受けてこれを内部に収容している。このトナーボトル31Y、31C、31M、31Kは、それぞれが単体で交換できるように、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されている。このような構成とすることで、トナーエンド時にはトナーボトル31Y、31C、31M、31Kだけを交換すればよい。したがって、トナーエンド時にまだ寿命になっていない他の構成部材はそのまま利用でき、ユーザーの出費を抑えることができる。
トナーボトル31Y、31C、31M、31Kから各現像装置2Y、2C、2M、2K内に補給された各色のトナーは、攪拌スクリュー203によって現像剤と撹拌されながら供給側の攪拌スクリュー202へと搬送され、そこで現像剤担持体201上に担持されることになる。この現像剤担持体201は、内部に固定された磁界発生手段としての複数の磁極が着磁されたマグネットローラ(あるいは複数の固定磁石)と、その周りを同軸回転する非磁性材料で構成される中空体(現像スリーブ)とから構成されている。供給側の攪拌スクリュー202の現像剤は、マグネットローラが発生させる磁力により現像剤担持体201の現像スリーブ上に汲み上げられ、ケーシングの開口近傍に設けた現像剤規制部材によって薄層化された後、現像剤担持体201の現像スリーブ上に穂立ちした状態となって感光体1Y、1C、1M、1Kと対向する現像領域まで搬送される。
ここで、現像剤担持体201は、感光体1Y、1C、1M、1Kと対向する領域(現像領域)において感光体1Y、1C、1M、1Kの表面よりも速い線速で同方向に表面移動する。そして、現像剤担持体201上に穂立ちしたキャリアは、感光体1Y、1C、1M、1Kの表面を摺擦しながら、キャリア表面に付着したトナーを感光体1Y、1C、1M、1Kの表面に供給する。このとき、現像剤担持体201には、図示しない電源から所定の現像バイアスが印加され、これにより現像領域には現像電界が形成される。そして、感光体上の静電潜像と現像剤担持体201との間では、現像剤担持体201上のトナーに静電潜像側に向かう静電力が働くことになる。これにより、現像剤担持体201上のトナーは、感光体上の静電潜像に静電的に付着することになる。この付着によって感光体上の静電潜像は、それぞれ対応する色のトナー像に現像(顕像化)される。
転写装置6における中間転写ベルト10は、3つの支持ローラ11、12、13に張架されており、図中矢印の方向に無端移動する構成となっている。この中間転写ベルト10上には、各感光体1Y、1C、1M、1K上のトナー像が静電転写方式により互いに重なり合うように転写される。静電転写方式には、転写チャージャを用いた構成もあるが、ここでは転写チリの発生が少ない転写ローラを用いた構成を採用している。具体的には、各感光体1Y、1C、1M、1Kと接触する中間転写ベルト10の部分の裏面に、それぞれ転写装置6としての一次転写ローラ14Y、14C、14M、14Kを配置している。ここでは、各一次転写ローラ14Y、14C、14M、14Kにより押圧された中間転写ベルト10の部分と各感光体1Y、1C、1M、1Kとによって、一次転写ニップ部が形成される。そして、各感光体1Y、1C、1M、1K上のトナー像を中間転写ベルト10上に転写する際には、各一次転写ローラ14に正極性のバイアスが印加される。これにより、各一次転写ニップ部には転写電界が形成され、各感光体1Y、1C、1M、1K上のトナー像は、中間転写ベルト10上に静電的に付着し、転写される。
転写装置6で転写されずに感光体上に残留した転写残トナーは、クリーニング装置7Y、7C、7M、7K7にて回収され、図示しない排トナー回収ボトルへと送られる(あるいは図示しないトナー搬送手段で各現像装置に戻される)。ここでクリーニング装置7Y、7C、7M、7Kでは、ファーブラシ、ローラ、ブレード等のクリーニング部材が感光体1Y、1C、1M、1K上に当接されており、感光体1Y、1C、1M、1Kから転写残トナーを除去する。
中間転写ベルト10の周りには、その表面に残留したトナーを除去するためのベルトクリーニング装置15が設けられている。このベルトクリーニング装置15は、中間転写ベルト10の表面に付着した不要なトナーをファーブラシ及びクリーニングブレードで回収する構成となっている。なお、回収した不要トナーは、ベルトクリーニング装置15内から図示しない搬送手段により図示しない廃トナータンクまで搬送される。
また、支持ローラ13に張架された中間転写ベルト10の部分には、二次転写ローラ16が接触して配置されている。この中間転写ベルト10と二次転写ローラ16との間には二次転写ニップ部が形成され、この部分に、所定のタイミングで記録媒体としての記録紙Sが送り込まれるようになっている。この記録紙Sは、露光装置4の図中下側にある給紙カセット20内に収容されており、給紙ローラ21、レジストローラ対22等によって、二次転写ニップ部まで搬送される。そして、中間転写ベルト10上に重ね合わされたトナー画像は、二次転写ニップ部において、記録紙上に一括して転写される。この二次転写時には、二次転写ローラ16に正極性のバイアスが印加され、これにより形成される転写電界によって中間転写ベルト10上のトナー画像が記録紙上に転写される。
二次転写ニップ部の記録紙搬送方向下流側には、定着手段としての定着装置23が配置されている。この定着装置23は、磁束によって発熱する発熱層を有する第1の回転体(定着ローラ)231と、定着ローラ231の外側に配置され、磁束を発生させる磁束発生部233と、定着ローラ231に圧接回転される第2の回転体(加圧ローラ)232を備えている。なお、定着装置23の構成、動作については後述の実施例で詳細に説明する。
上記の二次転写ニップ部を通過した記録紙Sは、定着装置23のローラ間に挟み込まれ、熱と圧力を受けることになる。これにより、記録紙上に載っていた未定着トナー画像が溶融し、トナー画像が記録紙Sに定着される。そして、定着後の記録紙Sは、排紙ローラ24によって、装置上面の排紙トレイ上に排出される。
以上、本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、図1では4つの作像部(プロセスカートリッジ)を備えたタンデム構成のカラー画像形成装置を示したが、作像部が1つだけのモノクロ画像形成装置でも良い。また、図1では中間転写ベルトを用いた中間転写方式の画像形成装置としたが、中間転写ベルトに代えて記録紙を担持搬送する転写搬送ベルトを用いれば、直接転写方式の画像形成装置とすることができる。さらに図1では、カラープリンタ部の構成のみを示しているが、このプリンタ部の上部に原稿画像読取部(スキャナ部)を設置すればデジタル複写機の構成となり、さらに画像処理機能や通信機能を付加すればファクシミリやデジタル複合機として使用できる。
次に、上記のような構成の画像形成装置に用いられる定着装置の具体的な実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
まず本発明の第1の実施例を説明する。図2に本実施例の定着装置の具体的な構成例を示す。
本実施例の定着装置23では、磁束によって発熱する発熱層を有する第1の回転体(定着ローラ)231と、第1の回転体(定着ローラ)231の外側に配置され、磁束を発生させる磁束発生部233と、第1の回転体(定着ローラ)231に圧接回転される第2の回転体(加圧ローラ)232を有している。そして第2の回転体(加圧ローラ)232の表面に沿って該第2の回転体(加圧ローラ)232の外側に配置されるシート状で凹形状の外部加熱部材234を有し、この外部加熱部材234は第2の回転体(加圧ローラ)232に沿って凹形状に加熱するように構成されている(ここで凹形状とは、円弧状や半円筒状等を含む形状である)。
そして本実施例では、第1の回転体(定着ローラ)231を、円弧状の磁気ヨークと該磁気ヨークに巻回されたIHコイルからなる磁束発生部233からの磁束により電磁誘導で加熱し、第2の回転体(加圧ローラ)232を外部加熱部材234に対して接離可能としている。具体的には、第2の回転体(加圧ローラ)232の移動により、外部加熱部材234へ第2の回転体(加圧ローラ)232を接離している。
外部加熱部材234と第2の回転体(加圧ローラ)232は通紙時は非接触で待機状態時に接触している。そして外部加熱部材234は、第2の回転体(加圧ローラ)232と接触しているときのみ通電され、第2の回転体(加圧ローラ)232を加熱するようになっている。
また、外部加熱部材234は第2の回転体(加圧ローラ)232が停止中にのみ加熱している。
さらに第2の回転体(加圧ローラ)232は耐熱断熱層232bを有している。
また、定着装置23はユニット筐体230を有し、外部加熱部材234は前記筐体230と第2の回転体(加圧ローラ)232の間に固定配置している。
次に本実施例の定着装置の構成をより具体的に説明する。第1の回転体(定着ローラ)231は、表層(表面層)231aと、その表層(表面層)231a付近に設けた発熱層231bと、発熱層231bの内側に設けた断熱層231cを有したローラである。そして第1の回転体(定着ローラ)231の外側に配置された磁束発生部233により発生した磁束により第1の回転体(定着ローラ)231の発熱層231bが発熱し、第2の回転体(加圧ローラ)232との圧接によるニップ部をシート状の記録媒体(例えば記録紙)Sが通過することで、未定着トナーTを記録媒体Sに定着させている。また、第2の回転体(加圧ローラ)232は芯金232aと表層232cの間に耐熱弾性層(例えば発泡シリコーンゴム)232bを有している。
第2の回転体(加圧ローラ)232には第1の回転体(定着ローラ)231に対して図示しない脱圧機構(接離機構)を設けている。この脱圧機構としては、第2の回転体(加圧ローラ)232の軸受部を図の左右方向に移動可能に設け、通常はバネやスプリング等の押圧部材により第2の回転体(加圧ローラ)232を第1の回転体(定着ローラ)231に対して加圧した状態にしておき、脱圧時にはカム等により第2の回転体(加圧ローラ)232を外部加熱部材234側へ移動させて脱圧している。この脱圧機構により第2の回転体(加圧ローラ)232は図の左右方向に移動可能となっており、加圧⇔脱圧可能となっている。
図2の状態は第2の回転体(加圧ローラ)232が第1の回転体(定着ローラ)231に対して加圧状態である。この状態では第2の回転体(加圧ローラ)232は外部加熱部材234に対しては非接触状態である。また、図3の状態では第2の回転体(加圧ローラ)232は第1の回転体(定着ローラ)231に対して脱圧状態である。この状態では第2の回転体(加圧ローラ)232は外部加熱部材234に接触している。
そして画像形成装置の通紙時(印刷時)には、図2に示すように第2の回転体(加圧ローラ)232は第1の回転体(定着ローラ)231に対して加圧状態であり、この時は第1の回転体(定着ローラ)231のみ加熱しており、外部加熱部材234は非加熱状態である。
通紙終了後等で画像形成装置が待機状態時は、図3に示すように第2の回転体(加圧ローラ)232は第1の回転体(定着ローラ)231に対して脱圧状態である。これは両回転体の非回転時に加圧状態のままでは回転体が圧縮変形してしまうのを防止するためである。この脱圧状態時に第2の回転体(加圧ローラ)232は外部加熱部材234と接触している。この待機中の第2の回転体(加圧ローラ)232が外部加熱部材234に接触している間のみ外部加熱部材23は通電され加熱状態となる。また、この待機中は両ローラは非回転状態であり、非回転状態時のみ外部加熱部材234で第2の回転体(加圧ローラ)232を加熱している。
本実施例では第1の回転体(定着ローラ)231の加熱に、外部に設置した磁束発生部(磁気ヨ−クとIHコイル)233による電磁誘導加熱を用いている。そして第2の回転体(加圧ローラ)232に発泡シリコーン等の熱伝導率の低い断熱層232bを設けているため、第1の回転体(定着ローラ)231の回転加熱時(立ち上がり時、通紙時)に第2の回転体(加圧ローラ)232に奪われる熱が通常のソリッドゴムを用いた時に比べて少ないため、立ち上がり時間の短縮および通紙時の第1の回転体(定着ローラ)231の温度の落込みを防止できる。
従来機の加圧ローラは薄肉のソリッドゴムを用い内部にハロゲンヒータを設置して内部より加熱することがあったが、本実施例のように第2の回転体(加圧ローラ)232に発泡シリコーンゴムの耐熱弾性層232bを用いた場合は、それ自体が断熱層で熱を伝えにくいため内部からの加熱では効率が悪かった。しかし、本実施例では第2の回転体(加圧ローラ)232の加熱にシート状で凹形状の外部加熱部材234を用いており、第2の回転体(加圧ローラ)232に接触させて第2の回転体(加圧ローラ)232の表面を加熱できるため、効率よく加熱することができる。
ここで、外部加熱部材234の構成例を図4(A),(B)に示す。図4(A),(B)において外部加熱部材234はポリイミドフィルム等で厚さ0.5〜1mm程度の耐熱樹脂シート234aの中に発熱体234bを埋め込んでおり、配線の電極部分に端子を圧着させている。タイプとしては、樹脂シート面の全体に発熱体を配置した面状発熱体、または樹脂シート面の全体と樹脂シート内に線状に発熱体の配線を配置した線状面状発熱体とがある。
この外部加熱部材234では、発熱体234bの抵抗値設定によって設定された一定の温度に到達すると、それ以上の温度上昇をすることはない。そのため、サーモスタットや温度ヒューズおよび、温度コントローラが不要である。
なお、図4(A),(B)は線状面状発熱体の配線の実施例を示しており、図4(A)は発熱体全体を同時に発熱させる実施例であり、図4(B)は中央部と端部とで発熱部分を分割した実施例である。図4(B)のように、発熱部分を分割することにより、通紙サイズに合わせて発熱部分を切り替えることが可能である。図4(B)の例では2分割であるが、通紙サイズに合わせて発熱部分の分割数を増やしたものでも良い。
上記の外部加熱部材234は、定着ユニットの筐体230と第2の回転体(加圧ローラ)232との間に配置されており、ユニット筐体230に設けた断熱材を兼ねた樹脂部材235に固定されている。
以上に示した本実施例の定着装置23では、第1の回転体(定着ローラ)231を電磁誘導で加熱し、第2の回転体(加圧ローラ)232をシート状で凹形状の外部加熱部材234で加熱しており、第2の回転体(加圧ローラ)232の脱圧動作に連動して第2の回転体(加圧ローラ)232を外部加熱部材234に接離しているため、外部加熱部材234の接離の機構を特別に設けずに外部加熱部材234を第2の回転体(加圧ローラ)232に接離でき、接触している間のみ加熱することで、表面から加熱できるため効率的に第2の回転体(加圧ローラ)232を加熱することができる。また、加熱面積が広いため、従来の外部加熱ローラを用いた構成に比べて加熱効率がよい。
また、本実施例の定着装置23では、第2の回転体(加圧ローラ)232が停止状態時にのみ加熱しているため、第2の回転体(加圧ローラ)232の表面を傷つけることなく加熱できる。
さらに本実施例の定着装置23では、第2の回転体(加圧ローラ)232に発泡シリコーンゴム等の断熱層232bを設けることで、第1の回転体(定着ローラ)231の熱を第2の回転体(加圧ローラ)232に奪われにくく、立ち上がり時間の短縮、通紙時の第1の回転体(定着ローラ)231の温度落込みの防止ができる。また、外部加熱部材234を接触させて表面を加熱するため待機中に第2の回転体(加圧ローラ)232を一定の温度に保つことが出来、待機からの復帰時間の短縮ができる。
また、本実施例の定着装置23では、ユニット筐体230を有し、外部加熱部材234は筐体230と第2の回転体(加圧ローラ)232の間に固定配置されることで、外部加熱部材234の接離機構が不要で定着装置の省スペース化を図ることができる。また、外部加熱部材234の筐体230への固定に断熱性の樹脂部材235を用いることにより、外部への放熱を防止できる。
[実施例2]
次に本発明の第2の実施例を説明する。本実施例の定着装置の基本的な構成は図2と同様であるが、第2の回転体(加圧ローラ)232の脱圧機構(接離機構)は設けなくてもよい構成となっている。また、実施例1と同様に脱圧機構(接離機構)を設けて、本実施例の後述する加熱動作と、実施例1の加熱動作とを選択的に実行するようにすることもできる。
本実施例の定着装置23では、実施例1と同様に、磁束によって発熱する発熱層を有する第1の回転体(定着ローラ)231と、第1の回転体(定着ローラ)231の外側に配置され、磁束を発生させる磁束発生部233と、第1の回転体(定着ローラ)231に圧接回転される第2の回転体(加圧ローラ)232を有している。そして第2の回転体(加圧ローラ)232の表面に沿って該第2の回転体(加圧ローラ)232の外側に配置されるシート状で凹形状の外部加熱部材234を有し、この外部加熱部材234は第2の回転体(加圧ローラ)232に沿って凹形状に加熱するように構成されている(ここで凹形状とは、円弧状や半円筒状等を含む形状である)。
そして本実施例では、第1の回転体(定着ローラ)231を、円弧状の磁気ヨークと該磁気ヨークに巻回されたIHコイルからなる磁束発生部233からの磁束により電磁誘導で加熱し、第2の回転体(加圧ローラ)232を定着動作以外の期間で外部加熱部材234により加熱し、加熱中に所定時間、第2の回転体(加圧ローラ)232を走行駆動して加熱位置を変えている。
また、第2の回転体(加圧ローラ)232の走行駆動により加熱位置を変える動作を定期的に行っている。
さらには、第2の回転体(加圧ローラ)232の走行駆動により加熱位置を変える動作を定着動作終了後、所定時間経過後に定期的に行っている。
また、第2の回転体(加圧ローラ)232の走行駆動による加熱位置の変更により同じ位置を加熱しないようにしている。
さらに第2の回転体(加圧ローラ)232は耐熱断熱層232bを有している。
また、定着装置23はユニット筐体230を有し、外部加熱部材234は前記筐体230と第2の回転体(加圧ローラ)232の間に固定配置している。
次に本実施例の定着装置の構成をより具体的に説明する。第1の回転体(定着ローラ)231は、表層(表面層)231aと、その表層(表面層)231a付近に設けた発熱層231bと、発熱層231bの内側に設けた断熱層231cを有したローラである。そして第1の回転体(定着ローラ)231の外側に配置された磁束発生部(磁気ヨークとIHコイル)233により発生した磁束により第1の回転体(定着ローラ)231の発熱層231bが発熱し第2の回転体(加圧ローラ)232との圧接によるニップ部をシート状の記録媒体(例えば記録紙)Sが通過することで、未定着トナーTを記録媒体Sに定着させている。また、第2の回転体(加圧ローラ)232は芯金232aと表層232cの間に耐熱弾性層(例えば発泡シリコーンゴム)232bを有している。
また、本実施例では第2の回転体(加圧ローラ)232の外周面上に沿って一定の隙間を空けてシート状の外部加熱部材234が凹形状に配置されており、第2の回転体(加圧ローラ)232を加熱している。
本実施例では第1の回転体(定着ローラ)231の加熱に、外部に設置した磁束発生部233による電磁誘導加熱を用いている。そして第2の回転体(加圧ローラ)232に発泡シリコーン等の熱伝導率の低い断熱層232bを設けているため、第1の回転体(定着ローラ)231の回転加熱時(立ち上がり時、通紙時)に第2の回転体(加圧ローラ)232に奪われる熱が通常のソリッドゴムを用いた時に比べて少ないため、立ち上がり時間の短縮および通紙時の第1の回転体(定着ローラ)231の温度の落込みを防止できる。
従来機の加圧ローラは薄肉のソリッドゴムを用い内部にハロゲンヒータを設置して内部より加熱することがあったが、本実施例のように第2の回転体(加圧ローラ)232に発泡シリコーンゴムの耐熱弾性層232bを用いた場合は、それ自体が断熱層で熱を伝えにくいため内部からの加熱では効率が悪かった。しかし、本実施例では第2の回転体(加圧ローラ)232の加熱にシート状で凹形状の外部加熱部材234を用いており、第2の回転体(加圧ローラ)232に接触させて第2の回転体(加圧ローラ)232の表面を加熱できるため、効率よく加熱することができる。
ここで、外部加熱部材234は実施例1と同様の構成であり、図4(A),(B)に示したように、外部加熱部材234はポリイミドフィルム等で厚さ0.5〜1mm程度の耐熱樹脂シート234aの中に発熱体234bを埋め込んでおり、配線の電極部分に端子を圧着させている。タイプとしては、樹脂シート面の全体に発熱体を配置した面状発熱体、または樹脂シート面の全体と樹脂シート内に線状に発熱体の配線を配置した線状面状発熱体とがある。
この外部加熱部材234では、発熱体234bの抵抗値設定によって設定された一定の温度に到達すると、それ以上の温度上昇をすることはない。そのため、サーモスタットや温度ヒューズおよび、温度コントローラが不要である。
なお、図4(A),(B)は線状面状発熱体の配線の実施例を示しており、図4(A)は発熱体全体を同時に発熱させる実施例であり、図4(B)は中央部と端部とで発熱部分を分割した実施例である。図4(B)のように、発熱部分を分割することにより、通紙サイズに合わせて発熱部分を切り替えることが可能である。本実施例では2分割であるが、通紙サイズに合わせて発熱部分の分割数を増やしたものでも良い。
上記の外部加熱部材234は、定着ユニットの筐体230と第2の回転体(加圧ローラ)232との間に配置されており、ユニット筐体230に設けた断熱材を兼ねた樹脂部材235に固定されている。
次に本実施例の定着装置の制御動作について図5のフローチャートを参照して説明する。この制御動作は前述の画像形成装置の制御手段により実行される。
なお、画像形成装置では、制御手段として、定着装置23を含む前述の装置各部の動作を制御する制御装置(マイクロプロセッサユニット等からなる中央演算処理装置(CPU)、各種メモリ(ROM、RAM、不揮発RAM等)、入出力装置(I/Oポート、各種インターフェース等)、各種制御回路、クロック、タイマー、カウンタ、等で構成される)を備えているが、この制御装置の図示は省略する。
本実施例では、印刷動作信号が出力され印刷の指令がくると、定着装置23の第1の回転体(定着ローラ)231を磁束発生部で加熱して印刷動作(定着動作制御)を行う。この印刷動作(定着動作制御)中は第1の回転体(定着ローラ)231のみの加熱で第2の回転体(加圧ローラ)232を加熱する外部加熱部材234は動作していない。印刷動作(定着動作制御)が終了すると、待機制御の状態に入り次の印刷動作信号が来るまでは停止した状態で、外部加熱部材234をONにし、第2の回転体(加圧ローラ)232を外部加熱部材234で加熱している。これは、次の印刷動作を行う時に、第1の回転体(定着ローラ)231を定着可能な温度に到達するまでの時間を短縮するために加熱しておくものである。
しかしながら、第2の回転体(加圧ローラ)232を外部より非接触で加熱した状態では、図2に示すように外部加熱部材234は第2の回転体(加圧ローラ)232の半円周分くらいしか覆われていないため、覆われている部分しか加熱できず、全周を加熱するには時間がかかってしまう。
そこで本実施例では、この待機制御状態の第2の回転体(加圧ローラ)232を加熱している間に、第2の回転体(加圧ローラ)232をある所定時間間隔で所定時間回転している。ここで所定時間間隔とは印刷動作終了からある一定時間Tが経過後であり、例えば加熱している部分が目標温度に到達するまでの時間T後に所定時間回転する。回転する所定時間としては、例えば加熱されていない位置が加熱部分に来るように(図5の例では第2の回転体が180°)回転する時間であり、このように回転することにより、またこの動作を繰り返し行うことにより、効率よく第2の回転体(加圧ローラ)232の表面全周を加熱することができる。
以上に示した本実施例の定着装置23では、第1の回転体(定着ローラ)231を電磁誘導で加熱し、第2の回転体(加圧ローラ)232をシート状で凹形状の外部加熱部材234で加熱しており、定着動作終了後、所定時間経過後に所定時間、第2の回転体(加圧ローラ)232を走行駆動している。この走行駆動時間は現在加熱している部分以外が加熱部分に来るように制御しているため、第2の回転体(加圧ローラ)232を停止加熱であるが円周上でほぼ均等に加熱することができる。
さらに本実施例の定着装置23では、第2の回転体(加圧ローラ)232に発泡シリコーンゴム等の断熱層232bを設けることで、第1の回転体(定着ローラ)231の熱を第2の回転体(加圧ローラ)232に奪われにくく立ち上がり時間の短縮、通紙時の第1の回転体(定着ローラ)231の温度落込みの防止ができる。また、外部加熱部材234で第2の回転体(加圧ローラ)の表面を加熱するため、待機中に第2の回転体(加圧ローラ)を一定の温度に保つことが出来、待機からの復帰時間の短縮ができる。また、第2の回転体(加圧ローラ)232を非接触で加熱しているため、第2の回転体(加圧ローラ)232の表面を傷つけることなく加熱できる。
さらに本実施例の定着装置23では、ユニット筐体を有し、外部加熱部材234は筐体230と第2の回転体(加圧ローラ)232の間に固定配置されることで、外部加熱部材234の接離機構が不要で定着装置の省スペース化を図ることができる。また、外部加熱部材234の筐体230への固定に断熱性の樹脂部材235を用いることにより、外部への放熱を防止できる。
なお、以上に説明した実施例1と実施例2の構成・動作は併用することもできる。すなわち、上記の待機制御状態時には、第2の回転体(加圧ローラ)232の停止後、脱圧機構で第2の回転体(加圧ローラ)232を脱圧し、外部加熱部材234に接触させて加熱し、所定時間経過したら脱圧機構で第2の回転体(加圧ローラ)232を外部加熱部材234から離間して、所定時間、第2の回転体(加圧ローラ)232を走行(回転)駆動し、第2の回転体(加圧ローラ)232の停止後、再度脱圧機構で第2の回転体(加圧ローラ)232を外部加熱部材234に接触して加熱する、という動作を繰り返し行う。これにより第2の回転体(加圧ローラ)232の加熱をより効率的に行うことができる。また、この動作の場合にも、第2の回転体(加圧ローラ)232の回転時には、外部加熱部材234は非接触であるため、第2の回転体(加圧ローラ)232の表面を傷つけることがない。
[実施例3]
次に本発明の第3の実施例を説明する。図6に本実施例の定着装置の具体的な構成例を示す。
本実施例の定着装置の基本的な構成は図2と同様であるが、第2の回転体(加圧ローラ)232の脱圧機構(接離機構)は設けない構成となっている。
本実施例の定着装置23では、実施例1と同様に、磁束によって発熱する発熱層を有する第1の回転体(定着ローラ)231と、第1の回転体(定着ローラ)231の外側に配置され、磁束を発生させる磁束発生部233と、第1の回転体(定着ローラ)231に圧接回転される第2の回転体(加圧ローラ)232を有している。そして第2の回転体(加圧ローラ)232の表面に沿って該第2の回転体(加圧ローラ)232の外側に配置されるシート状で凹形状の外部加熱部材234を有し、この外部加熱部材234は第2の回転体(加圧ローラ)232に沿って凹形状に加熱するように構成されている(ここで凹形状とは、円弧状や半円筒状等を含む形状である)。
そして本実施例では、第1の回転体(定着ローラ)231を、円弧状の磁気ヨークと該磁気ヨークに巻回されたIHコイルからなる磁束発生部233からの磁束により電磁誘導で加熱し、待機中に外部加熱部材234により第2の回転体(加圧ローラ)232を非接触で加熱している。また、外部加熱部材234及び第2の回転体232はそれぞれ表面温度を検出する表面温度検出手段236、237を備え持っている。
本実施例では、画像形成装置の待機中に、表面温度検出手段236で検出された外部加熱部材234の表面温度が、設定された目標温度以下の場合は、電磁誘導による第1の回転体231の加熱と外部加熱部材234による第2の回転体(加圧ローラ)232の加熱を同時に行っている。また、外部加熱部材234の表面温度が目標温度以上の場合は外部加熱部材234による第2の回転体(加圧ローラ)232の加熱のみを行っている。
外部加熱部材234による第2の回転体(加圧ローラ)232の加熱は第2の回転体の表面温度検出手段237の検出温度に基づいて加熱を制御している。
さらに第2の回転体(加圧ローラ)232は耐熱断熱層232bを有している。
また、定着装置23はユニット筐体230を有し、外部加熱部材234は前記筐体230と第2の回転体(加圧ローラ)232の間に固定配置している。
次に本実施例の定着装置の構成をより具体的に説明する。第1の回転体(定着ローラ)231は、表層(表面層)231aと、その表層(表面層)231a付近に設けた発熱層231bと、発熱層231bの内側に設けた断熱層231cを有したローラである。そして第1の回転体(定着ローラ)231の外側に配置された磁束発生部(磁気ヨークとIHコイル)233により発生した磁束により第1の回転体(定着ローラ)231の発熱層231bが発熱し第2の回転体(加圧ローラ)232との圧接によるニップ部をシート状の記録媒体(例えば記録紙)Sが通過することで、未定着トナーTを記録媒体Sに定着させている。また、第2の回転体(加圧ローラ)232は芯金232aと表層232cの間に耐熱弾性層(例えば発泡シリコーンゴム)232bを有している。
本実施例では第2の回転体(加圧ローラ)232の外周面上に沿って一定の隙間を空けてシート状の外部加熱部材234が凹形状に配置されており、第2の回転体(加圧ローラ)232を加熱している。
そして本実施例では、第2の回転体(加圧ローラ)232には表面温度を検出する表面温度検出手段237が設置されており、また、外部加熱部材234にも表面温度を検出する表面温度検出手段236が設置されている。なお、図6では、表面温度検出手段236,237は、外部加熱部材234や第2の回転体232に接触しているように図示しているが、非接触の表面温度検出手段でもよい。
次に本実施例の定着装置の加熱動作について、図7のタイムチャートを参照して説明する。この加熱動作は前述の画像形成装置の制御手段により制御される。
図7のタイムチャートに示すように、画像形成装置の状態がウォームアップ中は、第1の回転体(定着ローラ)231と第2の回転体(加圧ローラ)232は回転しながら磁束発生部233により第1の回転体(定着ローラ)231のみが加熱されている。第1の回転体(定着ローラ)231と第2の回転体(加圧ローラ)232は接触して回転しているため、第2の回転体(加圧ローラ)232も第1の回転体(定着ローラ)231から熱を受けるため、第2の回転体(加圧ローラ)232の表面温度も上昇していく(図8(a),(b)参照)。
第1の回転体(定着ローラ)231の表面温度が目標温度に達するとウォームアップが終了し、画像形成装置の状態は待機状態となり印刷可能状態となる。
ここで、図8は本発明に係る定着装置の各部材の温度推移の例を示す図であり、(a)は本実施例の加熱動作による温度推移を示すグラフ、(b)は通常の加熱動作による温度推移を示すグラフである。
通常はウォームアップが終了すると第1の回転体(定着ローラ)231への加熱も終了して外部加熱部材234による加熱がスタートするが、外部加熱部材234が冷えた状態から加熱が始まるため、外部加熱部材234の表面温度自体が上がるのに時間を要する。従って外部加熱部材234の表面温度がある程度上がらないと第2の回転体(加圧ローラ)232の表面が加熱されるより第2の回転体(加圧ローラ)232の表面から放熱する熱のほうが多く、第2の回転体(加圧ローラ)232の表面温度は、ウォームアップ直後に一度下がり、外部加熱部材234の温度が上がってきてから、上昇をし始める(図8(b)参照)。
このため、待機中に印刷要求が来た場合に、磁束発生部233により第1の回転体(定着ローラ)231を再加熱するのに時間が掛かり、待ち時間が発生していた。
そこで本実施例では、画像形成装置がウォームアップ終了後も外部加熱部材234の表面温度検出手段236で外部加熱部材234の表面温度があらかじめ設定された目標温度(例えば本実施例では図8(a)に示すように150℃)に達するまでは磁束発生部233により第1の回転体(定着ローラ)231を加熱し続けて、磁束発生部233での第1の回転体(定着ローラ)231の加熱と外部加熱部材234による第2の回転体(加圧ローラ)232の加熱を同時に行っている。
これにより、図8(a)の本実施例の加熱動作による温度推移のグラフに示すように、ウォームアップ直後に第2の回転体(加圧ローラ)232の表面温度が一度落ち込むことを防止でき、待機状態からの復帰時間を短縮できる。
さらに本実施例では、外部加熱部材234の表面温度が目標温度(本実施例では150℃)到達後は、磁束発生部233による第1の回転体(定着ローラ)231の加熱と第1の回転体(定着ローラ)231、第2の回転体(加圧ローラ)232の回転を停止する。これにより、無駄な電力を使用することを防止できる。
また、本実施例では、第2の回転体の表面温度検出手段237により検出した第2の回転体(加圧ローラ)232の表面温度により外部加熱部材234の加熱を制御している。
具体的には、本実施例では第2の回転体(加圧ローラ)232の表面温度が120℃に維持されるように外部加熱部材234による加熱を制御している。このように待機中に第2の回転体(加圧ローラ)の温度をある目標温度に維持することで待機状態からの復帰時間を短縮できる。
ここで、外部加熱部材234は実施例1と同様の構成であり、図4(A),(B)に示したように、外部加熱部材234はポリイミドフィルム等で厚さ0.5〜1mm程度の耐熱樹脂シート234aの中に発熱体234bを埋め込んでおり、配線の電極部分に端子を圧着させている。タイプとしては、樹脂シート面の全体に発熱体を配置した面状発熱体、または樹脂シート面の全体と樹脂シート内に線状に発熱体の配線を配置した線状面状発熱体とがある。
この外部加熱部材234では、発熱体234bの抵抗値設定によって設定された一定の温度に到達すると、それ以上の温度上昇をすることはない。そのため、サーモスタットや温度ヒューズおよび、温度コントローラが不要である。
なお、図4(A),(B)は線状面状発熱体の配線の実施例を示しており、図4(A)は発熱体全体を同時に発熱させる実施例であり、図4(B)は中央部と端部とで発熱部分を分割した実施例である。図4(B)のように、発熱部分を分割することにより、通紙サイズに合わせて発熱部分を切り替えることが可能である。本実施例では2分割であるが、通紙サイズに合わせて発熱部分の分割数を増やしたものでも良い。
上記の外部加熱部材234は、定着ユニットの筐体230と第2の回転体(加圧ローラ)232との間に配置されており、ユニット筐体230に設けた断熱材を兼ねた樹脂部材235に固定されている。
以上に示した本実施例の定着装置23では、第1の回転体(定着ローラ)231を電磁誘導で加熱し、第2の回転体(加圧ローラ)232をシート状で凹形状の外部加熱部材234で加熱しており、待機中に外部加熱部材234の表面温度がある目標温度以上になるまでは第1の回転体(定着ローラ)231の加熱と第2の回転体(加圧ローラ)232の加熱を同時に行い、目標温度に到達後に第2の回転体(加圧ローラ)232の加熱のみにし、第2の回転体(加圧ローラ)232をある目標温度に維持するため、待機からの復帰時間の短縮ができる。
さらに本実施例の定着装置23においても、第2の回転体(加圧ローラ)232に発泡シリコーンゴム等の断熱層232bを設けることで、第1の回転体(定着ローラ)231の熱を第2の回転体(加圧ローラ)232に奪われにくく立ち上がり時間の短縮、通紙時の第1の回転体(定着ローラ)231の温度落込みの防止ができる。また、外部加熱部材234で第2の回転体(加圧ローラ)の表面を加熱するため、待機中に第2の回転体(加圧ローラ)を一定の温度に保つことが出来、待機からの復帰時間の短縮ができる。また、第2の回転体(加圧ローラ)232を非接触で加熱しているため、第2の回転体(加圧ローラ)232の表面を傷つけることなく加熱できる。
さらに本実施例の定着装置23では、ユニット筐体を有し、外部加熱部材234は筐体230と第2の回転体(加圧ローラ)232の間に固定配置されることで、外部加熱部材234の接離機構が不要で定着装置の省スペース化を図ることができる。また、外部加熱部材234の筐体230への固定に断熱性の樹脂部材235を用いることにより、外部への放熱を防止できる。
なお、以上に説明した実施例3の構成は、前述の実施例1や実施例2の構成と併用することが可能であり、実施例1や実施例2で説明した定着装置の外部加熱部材234と第2の回転体232に表面温度検出手段236、237を設ければ、実施例3の動作を併用することができ、定着温度制御をより効率的に行うことが可能となる。
本発明の一実施形態を示す画像形成装置の概略構成図である。 本発明の一実施例を示す定着装置の概略断面図である。 図2に示す定着装置の脱圧時の状態を示す概略断面図である。 外部加熱部材の構成例を示す図である。 第2の実施例の定着装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の別の実施例を示す定着装置の概略断面図である。 第3の実施例の定着装置の加熱動作の一例を示すタイムチャートである。 本発明に係る定着装置の各部材の温度推移の例を示す図であり、(a)は第3の実施例の加熱動作による温度推移を示すグラフ、(b)は通常の加熱動作による温度推移を示すグラフである。
符号の説明
1(1Y、1C、1M、1K):感光体(像担持体)
2(2Y、2C、2M、2K):現像装置
3Y、3C、3M、3K:帯電装置
4:露光装置(潜像形成手段)
6:転写装置
7Y、7C、7M、7K:感光体クリーニング装置
10:中間転写ベルト(中間転写体)
11、12、13:支持ローラ
14Y、14C、14M、14K:一次転写ローラ
15:ベルトクリーニング装置
16:二次転写ローラ
20:給紙カセット
21:給紙ローラ
22:レジストローラ対
23:定着装置
24:排紙ローラ
30:画像形成ユニット
31Y、31C、31M、31K:トナーボトル
201:現像剤担持体
202,203:攪拌部材(攪拌スクリュ)
230:ユニット筐体
231:第1の回転体(定着ローラ)
231a:表層(表面層)
231b:発熱層
231c:断熱層
232:第2の回転体(加圧ローラ)
232a:芯金
232b:耐熱弾性層(例えば発泡シリコーンゴム)
232c:表層
233:磁束発生部
234:外部加熱部材
235:樹脂部材
236:外部加熱部材の表面温度検出手段
237:第2の回転体の表面温度検出手段
S:記録媒体

Claims (17)

  1. 磁束によって発熱する発熱層を有する第1の回転体と、前記第1の回転体の外側に配置され、磁束を発生させる磁束発生部と、前記第1の回転体に圧接回転される第2の回転体と、前記第2の回転体の表面に沿って該第2の回転体の外側に配置されるシート状で凹形状の外部加熱部材と、を有し、前記外部加熱部材は前記第2の回転体に沿って凹形状に加熱する定着装置において、
    前記外部加熱部材の表面温度を検出する表面温度検出手段を有し、前記外部加熱部材の表面温度検出手段による検出温度が、あらかじめ設定された目標温度以下の場合は、前記磁束発生部と前記外部加熱部材により同時に加熱するように制御することを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    前記外部加熱部材は前記第2の回転体に沿って凹形状に加熱するとともに、前記第2の回転体に対して接離可能であることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項2に記載の定着装置において、
    前記外部加熱部材の前記第2の回転体への接離は、該第2の回転体の移動により行うことを特徴とする定着装置。
  4. 請求項2または3に記載の定着装置において、
    前記外部加熱部材は通紙時に前記第2の回転体から離間し、待機状態時に前記第2の回転体に接触することを特徴とする定着装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか一つに記載の定着装置において、
    前記外部加熱部材は前記第2の回転体と接触している時にのみ通電され第2の回転体を加熱することを特徴とする定着装置。
  6. 請求項2〜5のいずれか一つに記載の定着装置において、
    前記外部加熱部材は前記第2の回転体が非回転状態時にのみ通電され第2の回転体を加熱することを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1に記載の定着装置において、
    定着動作を除く期間において前記外部加熱部材により前記第2の回転体を加熱するとともに、前記第2の回転体を所定時間だけ移動するように走行駆動させる制御手段を有することを特徴とする定着装置。
  8. 請求項7に記載の定着装置において、
    定着動作を除く期間において前記第2の回転体を定期的に所定時間だけ移動するように走行駆動させる制御手段を有することを特徴とする定着装置。
  9. 請求項7または8に記載の定着装置において、
    定着動作終了後、所定時間経過したら、前記第2の回転体を定期的に所定時間だけ移動するように走行駆動させる制御手段を有することを特徴とする定着装置。
  10. 請求項7〜9のいずれか一つに記載の定着装置において、
    前記制御手段は、前記第2の回転体の1回の走行駆動において、前記外部加熱部材の加熱部分が、再び加熱部へ来ることがないように、その走行駆動時間を制御することを特徴とする定着装置。
  11. 請求項7〜10のいずれか一つに記載の定着装置において、
    前記外部加熱部材は前記第2の回転体と非接触で加熱することを特徴とする定着装置。
  12. 請求項11に記載の定着装置において、
    前記外部加熱部材による加熱は待機中にのみ行われることを特徴とする定着装置。
  13. 請求項11または12に記載の定着装置において、
    前記第2の回転体の表面温度を検出する表面温度検出手段を有し、前記外部加熱部材の表面温度が目標温度以上の場合は、前記外部加熱部材のみで前記第2の回転体を加熱することを特徴とする定着装置。
  14. 請求項11〜13のいずれか一つに記載の定着装置において、
    前記第2の回転体の表面温度を検出する表面温度検出手段を有し、前記第2の回転体の表面温度検出手段による検出温度に基づいて前記外部加熱部材の加熱を制御することを特徴とする定着装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか一つに記載の定着装置において、
    前記第2の回転体は耐熱弾性層を有していることを特徴とする定着装置。
  16. 請求項1〜15のいずれか一つに記載の定着装置において、
    ユニット筐体を有し、前記外部加熱部材は前記筐体と前記第2の回転体の間に配置され固定されていることを特徴とする定着装置。
  17. 像担持体上に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体上の画像を直接または中間転写体を介して記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体上に転写された画像を定着する定着手段とを備えた画像形成装置において、
    前記定着手段として、請求項1〜16のいずれか一つに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置
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