JP2010071556A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】断熱箱体の内部を上下に区画する仕切5が、垂下する枠12を備えた上部仕切板10と、立ち上がる枠15を備え、下面に冷気戻り風路21を有する下部仕切板13と、上部仕切板と下部仕切板とを組み合わせたときに、上部仕切板と下部仕切板の後部間に溶解水を排出する機能をもつドリップ形状で、片側に吹出風路18bと戻り風路連通穴18cを有するドリップ断熱材18を介在させ、上部仕切板と下部仕切板の前部及び中央部間に形成された空洞16に、これら仕切板組合せ時にこれらの枠を貫通する前部左右位置の前部貫通穴又は中央部左右位置の中央部貫通穴から発泡スチロールより強度の強い発泡断熱材17を注入充填し、硬化した発泡断熱材とを備えている。
【選択図】図2
Description
このように仕切の大部分を内部に発泡スチロール等で形成された仕切り断熱部材で構成するようにしているのは、その中に冷気の通路を配設する必要があるからで、その部分まで硬質ウレタンフォームの発泡断熱材で置きかえられないからである(例えば、特許文献1参照)。
そのため、冷凍室と冷蔵室の内容積の確保が十分に行えないという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、2つの室に区画する仕切の仕切断熱厚さを薄くして内容積を確保し、仕切断熱厚さを薄くした分だけ材料費を節約でき、低コスト化を図ることができる冷蔵庫を得ることを目的とする。
また、空洞内へ強度の強い発泡断熱材を注入充填する場合に上部仕切板と下部仕切板との組合せ時にこれらの枠を貫通するように形成された前部左右位置の前部貫通穴又は中央部左右位置の中央部貫通穴から行われるので、残りの中央部貫通穴又は前部貫通穴は空気抜け穴となって空洞内全体にくまなく発泡断熱材が注入充填され、均一な密度を保ち、硬化後の発泡断熱材の厚さは均一で断熱性能も均一となるという効果を有する。
図において、冷蔵庫1は、板金等で構成された外箱2と、合成樹脂板を真空成形加工した内箱3と、外箱2と内箱3の間に注入、発泡された発泡断熱材により構成された断熱箱体(図示省略)とで構成されている。
仕切4は発泡スチロール等で形成された断熱部材で構成され、内箱3内を上下に仕切り、上部に冷蔵室6、下部に冷凍室7を区画形成している。
仕切5は断熱仕切壁として構成され、内箱3内を上下に仕切り、下部に野菜室8を区画形成している。
また、上部仕切板10の枠12における前部左右位置に前部穴12aが設けられ、中央部左右位置に中央部穴12bがそれぞれ設けられている。
また、下部仕切板13の後部のドリップ断熱材収容部14の中央に溶解水排出パイプ14aが設けられ、ドリップ断熱材収容部14の内部寄り位置にガス排気口14bが設けられ、ドリップ断熱材収容部14の片側に吹出風路用出口14cが設けられ、片側の側面に戻り風路用出口14dが設けられている。
さらに、下部仕切板13の枠15における前部左右位置に前部切欠穴15aが設けられ、中央部左右位置に中央部切欠穴15bがそれぞれ設けられている。
そして、下部仕切板13の下面に略U字状で、一方がドリップ断熱材18の戻り風路連通穴18cに連通し、他方が中央部の中央でドリップ断熱材18との境界に臨む冷気戻り風路21が風路板20によって形成されている。
さらに、下部仕切板13の下面に多数の補強リブ22が設けられている。
まず、下面に冷気戻り風路21を有する下部仕切板13のドリップ断熱材収容部14にドリップ断熱材18を収容させる。
そうすると、ドリップ断熱材18の溶解水排出穴18aは下部仕切板13の溶解水排出パイプ14aと連通し、ドリップ断熱材18のガス排気溝18dがガス排気口14aに連通する。
さらに、ドリップ断熱材18の吹出風路18bが下部仕切板13の吹出風路用出口14bと連通し、ドリップ断熱材18の戻り風路連通穴18cが下部仕切板13の冷気戻り風路21と連通する。
そうすると、下部仕切板13のドリップ断熱材収容部14に収容されたドリップ断熱材18は上部仕切板10のドリップ断熱材カバー部11で覆われ、ドリップ断熱材18における下部仕切板13の溶解水排出パイプ14aと連通している溶解水排出穴18aはドリップ断熱材カバー部11の溶解水排出口11aと連通する。
さらに、ドリップ断熱材18における下部仕切板13の吹出風路用出口14bと連通している吹出風路18bはドリップ断熱材カバー部11の吹出風路用窓11bと連通すると共にドリップ断熱材18の戻り風路連通穴18cはドリップ断熱材カバー部11の戻り風路用窓11cと連通する。さらに、ドリップ断熱材18のガス排気溝18dがドリップ断熱材カバー部11のガス排気穴11bとも連通する。
また、下部仕切板13の冷気戻り風路21は、その一方と連通するドリップ断熱材18の戻り風路連通穴18cで冷蔵室6の冷却器からの冷気を受け、冷気戻り風路21を通った冷気は冷気戻り風路21の他方から出して冷蔵室6の冷却器に戻すためのものである。
その空洞16に、前記前部貫通穴からそれぞれ発泡断熱材である硬質ウレタンフォーム17を注入する。
このようにして、空洞16内に硬質ウレタンフォーム17が均一に充填されるため、硬化した硬質ウレタンフォーム17は均一な密度を保つことができる。
また、下部仕切板13の下面には多数の補強リブ22が設けられているので、空洞16内は硬質ウレタンフォーム17が注入、充填された場合にも硬質ウレタンフォーム17の発泡時の圧力により下部仕切板13が変型することもなく、平面が維持される。
空洞16内で硬化した硬質ウレタンフォーム17の断熱厚さは空洞16の厚さ寸法である25mmで均一な密度にすることができ、断熱性能も均一となる。
また、仕切5の硬質ウレタンフォーム17の断熱厚さを薄くした分だけ材料費を節約でき、低コスト化を図ることもできる
また、空洞16内に充填された硬質ウレタンフォーム17の成型時発生するガスは下部仕切板13のガス排気口14aからドリップ断熱材18のガス排気溝18dを通りドリップ断熱材カバー部11のガス排気穴11bから外部に逃されるため、ガスロックが防止され、発泡断熱材のボイドを防ぐ効果も得られる。
Claims (4)
- 内箱と、外箱と、前記内箱と前記外箱間に充填した発泡断熱材とよりなる断熱箱体の内部を仕切で上下に区画する冷蔵庫において、
前記仕切は、
周囲に垂下する枠を備えた合成樹脂の上部仕切板と、
周囲に立ち上がる枠を備え、下面に冷気戻り風路を有する合成樹脂の下部仕切板と、
前記上部仕切板と前記下部仕切板とを組み合わせたときに、
前記上部仕切板の後部と前記下部仕切板の後部との間に、霜の溶解水を排出する機能をもつドリップ形状で、片側に吹出風路と戻り風路連通穴を有するドリップ断熱材を介在させ、
前記上部仕切板の前部及び中央部と前記下部仕切板の前部及び中央部との間に形成された空洞内に、前記上部仕切板と前記下部仕切板との組合せ時にこれらの枠を貫通するように形成された前部左右位置の前部貫通穴又は中央部左右位置の中央部貫通穴から発泡スチロールより強度の強い発泡断熱材を注入充填し、該空洞内で硬化した発泡断熱材と
を備えて構成されたことを特徴とする冷蔵庫。 - 前記強度の強い発泡断熱材は硬質ウレタンフォームであることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
- 前記下部仕切板の中央部と後部の境界にガス排気口を設け、前記ドリップ断熱材にガス排気溝を設け、前記上部仕切板にガス排気穴を設け、前記上部仕切板と前記下部仕切板との組合せ時に前記下部仕切板のガス排気口と前記ドリップ断熱材のガス排気溝と前記上部仕切板のガス排気穴が連通するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の冷蔵庫。
- 前記下部仕切板の下面で冷気戻り風路が設けられている以外の部分に多数の補強リブが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の冷蔵庫。
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