JP2010070488A - 遷移金属錯体、遷移金属錯体結合ポリマー及びその製造方法 - Google Patents

遷移金属錯体、遷移金属錯体結合ポリマー及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】遷移金属錯体を提供すること。
【解決手段】式(1−1)又は式(1−2)
Figure 2010070488

(式中、Mは第8〜10族の遷移金属原子を表し、Xは酸素原子又は硫黄原子を表し、Yは炭素原子又は窒素原子を表し、Lは中性又はアニオン性配位子を表し、mは1〜3の整数を表し、nは0から3の整数を表し、RからR水素原子、フッ素原子、炭素数1〜10の炭化水素基、炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリールオキシ基、炭化水素置換シリル基又は式(2):CHSiRabc(2)で示されるメチルシリル基を表す。但し、R〜Rで表される置換基のうち少なくとも1つは式(2)で表されるメチルシリル基を表す。)で表される遷移金属錯体。
【選択図】なし

Description

本発明は、遷移金属錯体、遷移金属錯体結合ポリマー及びその製造方法に関するものである。
機能性遷移金属錯体をフィルム状デバイスとして利用する場合、ホストポリマーに分散して扱うことがよく知られているが、ホストポリマーと遷移金属触媒の親和性が低い場合、遷移金属錯体同士が凝集してしまい、例えば発光性材料の場合の問題点として、発光効率の低下や相分離などについての報告がある(非特許文献1)。このような問題に対して遷移金属錯体同士の凝集を抑制するために嵩高いデンドリマー状化合物を配位子に導入する手法(非特許文献2,3)や遷移金属に配位可能な部位を有するポリマーを配位子として使用する手法(非特許文献4,5)が検討されている。しかしながら、これらの手法は配位点に対して大きな構造を有する配位子を遷移金属に結合させなければならず、機能性錯体骨格を形成させるために厳しい反応条件が必要となるなどの問題を有していた。
J.Chem.Phys.2003,118,2853. Adv.Mater.2005,17,1945. Jpn.J.Appl.Phys.2005,44,4151. Appl.Phys.Lett.2005,86,103507. J.Am.Chem.Soc.2004,126,15388.
かかる状況において、本発明は、遷移金属錯体、遷移金属錯体結合ポリマー及びその製造方法であって、温和な条件で得られる遷移金属結合ポリマーを提供し、機能性錯体を高分散させたフィルム形成に適した材料の選択範囲拡張を図ろうとするものである。
本発明者らは上記の目的を達成するために、鋭意研究を続けてきた。その結果、重合反応開始点を有する配位子を構成成分とする遷移金属錯体及び該遷移金属錯体を用いた重合方法ならびに該重合方法により温和な条件で得られる遷移金属結合ポリマーを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明のうち第一の発明は、
式(1−1)又は式(1−2)

Figure 2010070488

(式中、Mは第8〜10族の遷移金属原子を表し、Xは酸素原子又は硫黄原子を表し、Yは炭素原子又は窒素原子を表し、Lは中性又はアニオン性配位子を表し、mは1〜3の整数を表し、nは0から3の整数を表し、RからRはそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、置換されていてもよい炭素数1〜10の炭化水素基、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基、置換されていてもよい炭素数6〜10のアリールオキシ基、炭化水素置換シリル基又は式(2):
CHSiRabc (2)
(式中、Ra、Rb及びRcは、それぞれ独立に、置換されていてもよい炭素数1〜10アルキル基、置換されていてもよいアリール基もしくはトリメチルシリル基を表す。)
で示されるメチルシリル基を表す。
隣接するR〜Rで表される基は、互いに結合して芳香環を形成しても良い。但し、R〜Rで表される置換基のうち少なくとも1つは式(2)で表されるメチルシリル基を表す。)
で表される遷移金属錯体
に関するものであり、
第二の発明は、
(a):前記式(1−1)又は式(1−2)で表される遷移金属錯体(以下、開始剤と称することがある。)と
(b):カルボニル基、シアノ基、ニトロ基、スルホン基(−SO−)、ホスホン基(−PO<)又はピリジル基に対するα位に炭素−炭素二重結合を有する極性化合物と
(c):フッ素、アジド、シアニド、カルボキシラート又はこれらの共役酸との塩を対アニオンとするオニウム化合物;
アルカリ金属フッ化物;アルカリ金属重フッ化物;及びルイス酸からなる群から選ばれる少なくとも1種の触媒量の触媒と
を接触させることを特徴とする遷移金属錯体結合ポリマーの製造方法
に関するものであり、
第三の発明は、
上記製造方法にて製造される遷移金属錯体結合ポリマーに関するものである。
本発明によれば重合反応開始点を有する配位子を構成成分とする遷移金属錯体及び該遷移金属錯体を用いた重合方法ならびに該重合方法により温和な条件で得られる遷移金属結合ポリマーを提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
〔遷移金属錯体〕
本発明に用いられる式(1−1)又は式(1−2)で表される遷移金属錯体において、R〜R、R、R、及びRで表される置換されていてもよいアルキル基としては好ましくはC−C10のアルキル基が挙げられ具体的にはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、アミル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−オクチル基、n−デシル基などが挙げられ、より好ましくはメチル基、エチル基が挙げられ、さらに好ましくはメチル基が挙げられる。
〜R、R、R、及びRで表される置換されていてもよいアリール基としては好ましくはC−C10のアリール基が挙げられフェニル基、ナフチル基などが挙げられ、より好ましくはフェニル基が挙げられる。
〜Rで表される置換されていてもよいアルコキシ基としては好ましくはC−C10のアルコキシ基が挙げられ、具体的にはメトキシ基、エトキシ基、n−プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、n−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、オクチルオキシ基、デシルオキシ基などが挙げられ、より好ましくは、メトキシ基、エトキシ基などが挙げられる。
〜Rで表される置換されていてもよいアリールオキシ基としては好ましくはC−C10のアリールオキシ基が挙げられ、具体的にはフェノキシ基、ナフトキシ基、トリルオキシ基、キシリルオキシ基、メシチルオキシ基などが挙げられ、より好ましくはフェノキシ基が挙げられる
〜Rにおいて炭化水素置換シリル基としてはトリメチルシリル基、トリエチルシリル基、ジメチルtert−ブチルシリル基、ジメチルフェニル基、ジフェニルメチルシリル基、トリフェニルシリル基が挙げられ、好ましくはトリメチルシリル基が挙げられる。
〜Rにおいて式(2):CHSiRで示されるメチルシリル基としてはメチルトリメチルシリル基、メチルトリエチルシリル基、メチルジメチルtert−ブチルシリル基、メチルジメチルフェニル基、メチルジフェニルメチルシリル基、メチルトリフェニルシリル基、メチルトリス(トリメチルシリル)シリル基が挙げられ好ましくはメチルトリメチルシリル基が挙げられる。
式(1−1)又は式(1−2)で示される遷移金属錯体の具体例としては、例えば、

Figure 2010070488
Figure 2010070488
Figure 2010070488
Figure 2010070488
Figure 2010070488
Figure 2010070488
Figure 2010070488
Figure 2010070488
Figure 2010070488
Figure 2010070488
Figure 2010070488
Figure 2010070488
Figure 2010070488
Figure 2010070488
Figure 2010070488
などが挙げられ、好ましくはIr錯体が挙げられ、より好ましくはピリジン環と対になる基はベンゼン環が挙げられ、最も好ましくはメチルトリメチルシリル基がベンゼン環に置換された配位子を有するIr錯体が挙げられる。
これら式(1−1)又は式(1−2)で表わされる遷移金属化合物の製造方法としては、Inorg.Chem.2001,40,1704−1711.あるいはInorg.Chem.1984,23,4249−4253.などに記載の方法が挙げられる。すなわち、式(3−1)又は式(3−2)
Figure 2010070488
(式中、Xは酸素原子又は硫黄原子を表し、Yは炭素原子又は窒素原子を表し、RからRはそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、置換されていてもよい炭素数1〜10の炭化水素基、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基、置換されていてもよい炭素数6〜10のアリールオキシ基、炭化水素置換シリル基又は式(2):
CHSiRabc (2)
(式中、Ra、Rb及びRcは、それぞれ独立に、置換されていてもよい炭素数1〜10アルキル基、置換されていてもよいアリール基もしくはトリメチルシリル基を表す。)
で表される有機ケイ素化合物と遷移金属塩化物を混合することにより得られる。また、式(3−1)又は式(3−2)で表される有機ケイ素化合物をアルキルリチウムと混合しリチウム化した後、遷移金属塩化物と反応させてもよい。
式(3−1)又は式(3−2)で表される有機ケイ素化合物の具体例としては、
Figure 2010070488
Figure 2010070488
等が挙げられる。これら式(3−1)又は式(3−2)で表される有機ケイ素化合物は例えば式(4−1)又は式(4−2)
Figure 2010070488
(式中、Xは酸素原子又は硫黄原子を表し、Yは炭素原子又は窒素原子を表し、Ra、Rb及びRcは、それぞれ独立に、置換されていてもよい炭素数1〜10アルキル基、置換されていてもよいアリール基もしくはトリメチルシリル基を表し、Rは水素原子、置換されていてもよい炭素数1〜10アルキル基、置換されていてもよいアリール基を表しR同士が結合して環を形成してもよい。)
で示されるボロン酸あるいはボロン酸エステル化合物と2−ピリジルハライドとの鈴木カップリング反応によって得ることができる。
Figure 2010070488
Figure 2010070488
式(4−1)又は式(4−2)で表されるボロン酸あるいはボロン酸エステル化合物としては、以下のものが例示される。
Figure 2010070488
Figure 2010070488
これらボロン酸はメチルシリル基置換ハロゲン化アリールのハロゲンリチウム交換反応又はメチルシリル基置換ヘテロアリールのオルトリチオ化により調製したアリール又はヘテロアリールリチウムとトリアルコキシボランを反応させ、塩基性条件下加水分解することにより得ることができる。またボロン酸をアルコールあるいはジオールと混合することによりボロン酸エステル化合物へ誘導できる。
本発明に用いられる、(b):カルボニル基、ニトリル基、ニトロ基、スルホニル基、ホスホリル基又はピリジル基に対するα位に炭素−炭素二重結合を有する極性化合物とは、具体的にはメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、エトキシエトキシエチルメタクリレート、メトキシエチルメタクリレートなどのメタクリル酸エステル類、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、ブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレート、エトキシエトキシエチルアクリレート、メトキシエチルアクリレート、9−カルバゾールエチルアクリレートなどのアクリル酸エステル類、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N−フェニルマレイミドなどのN−置換不飽和アミド類、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどの不飽和ニトリル類、ニトロエテン、1−ニトロシクロヘキセンなどのα−ニトロオレフィン類、ビニルメチルスルホン、ビニルフェニルスルホン、ビニルスルホン酸エチルエステルなどのビニルスルホニル類、ビニルホスホン酸ジエチルエステルなどのビニルホスホン類などが挙げられ、好ましくはメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレートなどのメタクリル酸エステル類、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、9−カルバゾールエチルアクリレートなどのアクリル酸エステル類、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N−フェニルマレイミドなどのN−置換不飽和アミド類、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどの不飽和ニトリル類等が挙げられる。これらの極性化合物は単独で又は併用して用いることができる。
本発明に用いられる(c)成分の触媒のうち、フッ素、アジド、シアニド、カルボキシラート又はこれらの共役酸との塩を対アニオンとするオニウム化合物、アルカリ金属フッ化物、もしくはアルカリ金属重フッ化物の具体例としてはテトラブチルアンモニウム フルオライド、テトラエチルアンモニウム フルオライド、テトラメチルアンモニウム フルオライド、テトラブチルアンモニウム シアニド、テトラエチルアンモニウム シアニド、テトラメチルアンモニウム シアニド、テトラブチルアンモニウム アセテート、テトラブチルアンモニウム ベンゾエート、テトラブチルアンモニウム m−クロロベンゾエート、テトラブチルアンモニウム ビベンゾエート、トリス(ジメチルアミノ)スルホニウム ジフルオロトリメチルシリケート、トリス(ジメチルアミノ)スルホニウム アジド、トリス(ジメチルアミノ)スルホニウム シアニド、トリス(ジメチルアミノ)スルホニウム ビフルオライド、テトラブチルアンモニウム ビフルオライド、テトラブチルアンモニウム 三フッ化二水素などのオニウム化合物、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウム、などの金属フッ化物及び重フッ化カリウムを挙げることができる。
また、ルイス酸の具体例としては、塩化亜鉛、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛、ジエチルアルミニウムクロライド、エチルアルミニウムジクロライド、エチルアルミニウムセスキクロライド、ジメチルアルミニウムクロライド、メチルアルミニウムジクロライド、メチルアルミニウムセスキクロライド、ジイソブチルアルミニウムクロライド、イソブチルアルミニウムジクロライド、イソブチルアルミニウムセスキクロライド、ジイソブチルアルミニウムオキサイド、塩化アルミニウム、三フッ化ホウ素−エーテル錯体、塩化第一スズ、塩化第二スズ、四塩化チタン、などを挙げることができる。
アルカリ金属フッ化物を用いる場合は、クラウンエーテル類を併用することによって触媒としての作用を高めることができる。
上記のうちでも触媒として特に好ましいものはオニウム化合物が挙げられ、具体的にはテトラブチルアンモニウム フルオライド、テトラエチルアンモニウム フルオライド、テトラメチルアンモニウム フルオライド、テトラブチルアンモニウム シアニド、テトラエチルアンモニウム シアニド、テトラメチルアンモニウム シアニド、テトラブチルアンモニウム アセテート、テトラブチルアンモニウム ベンゾエート、テトラブチルアンモニウム m−クロロベンゾエート、テトラブチルアンモニウム ビベンゾエート、トリス(ジメチルアミノ)スルホニウム ジフルオロトリメチルシリケート、トリス(ジメチルアミノ)スルホニウム アジド、トリス(ジメチルアミノ)スルホニウム シアニド、トリス(ジメチルアミノ)スルホニウム ビフルオライド、テトラブチルアンモニウム ビフルオライド、テトラブチルアンモニウム 三フッ化二水素等であり、さらに好ましいものとしてフッ素アニオンあるいはその共役酸を対アニオンとするオニウム化合物が挙げられ、具体的にはテトラブチルアンモニウム フルオライド、テトラエチルアンモニウム フルオライド、トリス(ジメチルアミノ)スルホニウム ビフルオライド、テトラブチルアンモニウム ビフルオライド、テトラブチルアンモニウム 三フッ化二水素が挙げられ最も好ましくはテトラブチルアンモニウム ビフルオライド挙げられる。
本発明の重合方法において、(a)成分の開始剤は、好ましくは(b)成分の極性化合物に対するモル比(開始剤が重合物の場合は構成単位に対するモル比)が1以下、特に好ましくは1/1000〜1/10となる量で一般に用いられ、(c)成分の触媒は(a)成分に対するモル比(開始剤が重合物の場合は構成単位に対するモル比)が通常1/1000〜1/2、好ましくは1/100〜1/2の範囲となるように用いられる。
本発明の重合方法において、反応温度は例えば約−80℃〜150℃の温度で行うことができ、好ましくは0℃〜120℃、より好ましくは室温〜100℃の範囲である。また、本発明の重合方法は0.1〜50atmの圧力下で実施することができるが、通常は大気圧下で十分である。
本発明の重合方法は、一般に溶液中において実施することが望ましいが、重合反応に供する(b)成分の極性化合物が重合条件下液体である場合には特に溶媒を用いる必要はない。(b)成分の極性化合物が重合条件下で固体である場合には、(a)成分の開始剤及び(c)成分の触媒が有効に作用するのに十分な量の溶媒を用いる必要がある。溶媒を用いる場合は通常、(b)成分の極性化合物の濃度が0.01重量%以上、好ましくは10重量%でかつ反応系が常温で液体状態を保つのに必要な量の溶媒を用いる。
適当な溶媒の具体例としては、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル系溶媒、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、などの炭化水素系溶媒、その他酢酸エチル、N,N―ジメチルアセトアミド、N,N―ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホトリアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性極性溶媒及びこれらの混合溶媒を挙げることができ、好ましくはエーテル系溶媒、ニトリル系溶媒、炭化水素系溶媒及びこれらの混合溶媒が挙げられる。
本発明における(a)成分の開始剤は水分に対して安定であるが、本発明の重合方法は実質的に無水条件で実施することが好ましく、反応系に存在する水分は多くとも(c)成分の触媒以下に抑える必要がある。水分が触媒の濃度を超えて存在すると、重合反応の進行は困難であり、触媒の濃度以下であっても相当量の水分が存在すると高分子量の重合体を得ることは難しい。したがって、本発明の重合方法により高分子量の重合体を製造するためには使用する溶媒、開始剤、極性化合物、触媒などを予め十分に脱水しておくことが必要である。
また、本発明の重合方法は、水分の侵入を防ぐために十分に乾燥した雰囲気中において実施することが重要であり、このような雰囲気として例えば乾燥空気、乾燥した窒素、アルゴンなどの不活性ガスの雰囲気を挙げることができ、好ましくは乾燥した不活性ガス雰囲気が使用される。
本発明の重合方法においては、(a)開始剤、(b)極性化合物、(c)触媒の反応系への添加順序は特に制限されず、いずれの添加順序によっても重合反応は進行する。
本発明の重合方法により2つ以上の極性化合物を使用してブロック共重合体を製造する場合には、まず第一の極性化合物を開始剤及び触媒を用いて重合した後、得られた重合体溶液に第二の極性化合物をそのまま又は適当な有機溶媒、通常は反応溶媒と同じ溶媒に溶解した溶液として添加すればよい。
本発明の重合方法における重合反応を停止させるためには、水、アルコール、カルボン酸などの酸性水素を有する化合物を反応系に添加すればよく、通常はメタノール、エタノールなどのアルコールを使用する。この酸性水素を有する化合物は、反応系中のモル数以上、好ましくは開始剤と触媒の合計モル数以上の量を添加する。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、以下、便宜上、「リットル」を単に「L」と記すことがある。
実施例における物性測定は、特に断りの無い限り次の方法で行った。
(1)プロトン核磁気共鳴スペクトル(H−NMR)
装置:日本電子社製 EX270、又は、Bruker社製 DPX−300
試料セル:5mmφチューブ
測定溶媒:CDCl
測定温度:室温(約25℃)
測定パラメータ:5mmφプローブ、MENUF NON、OBNUC 1H、積算回数16回
パルス角度:45度
繰り返し時間:ACQTM 3秒、PD 4秒
内部標準:テトラメチルシラン(0.00ppm)
(2)質量スペクトル
[電子イオン化質量分析(EI−MS)]
装置:日本電子社製 JMS−T100GC
イオン化電圧:70eV
イオン源温度:230℃
加速電圧:7kV
MASS RANGE:m/z 35−1000
(3)分子量及び分子量分布の測定はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって次の方法で行った。
装置:HLC−8120GPC(RI)
カラム:TSKgel、GMH HR−M
流量:0.5mL/min
測定温度:40℃
移動相:THF又はジメチルアセトアミド(LiBr1mol%溶液)
標準物質:(標準PS分子量)5,570、19,600、37,900、96,400、190,000、355,000、706,000、1,090,000
又は
装置:送液装置(LCポンプ)Gilson社製 Model305(ポンプヘッド25.SC)
カラム:PolymerLaboratories社製 PLgel Mixed−B 10μm(7.5mmφ×300mm)
測定温度:160℃
移動相:オルトジクロロベンゼン
試料濃度:共重合体1mg/1,2,4−トリクロロベンゼン1mL
流量:2mL/分
標準物質:(標準PS分子量)5,000、10,050、28,500、65,500、185,400、483,000、1,013,000、3,390,000
(4)Tgの測定はDSCによって次の方法で行った。
装置:セイコーインスツル社製 DSC6200R
測定温度:25℃→20℃/分昇温→分解温度以下→−20℃/分冷却→−100℃(10分)→20℃/分昇温→分解温度以下
窒素雰囲気下
〔遷移金属錯体の合成〕
(実施例1)
<錯体1の合成>
削状マグネシウム4.96g(204.0mmol)に4−ブロモベンジルブロマイド50.0g(200.0mmol)のエーテル80.0mL溶液を穏やかに還流するように滴下した。滴下後、室温にてトリメチルシリルクロライド25.4mL(200.0mmol)を滴下し、1時間攪拌後、飽和塩化ナトリウム水溶液を加え、有機層を分離、硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレータで低沸分を留去した。得られたオイルを減圧蒸留することにより無色オイルとして4−ブロモフェニルメチルトリメチルシラン(収量22.5g,収率39.9%)を得た。
MS(EI)244,242(M+),229,227(M−CH),73(SiMe
4−ブロモフェニルメチルトリメチルシラン18.24g(75.0mmol)のメチル−tert−ブチルエーテル160mL溶液を−15℃に冷却し、n−BuLiの1.58Mヘキサン溶液57.0mL(90.0mmol)を滴下した。室温にて1時間攪拌した後、−78℃に冷却したトリイソプロピルボレート25.9mL(112.5mmol)のメチル−tert−ブチルエーテル35mL溶液に滴下した。反応混合物を室温にて3時間攪拌した後希塩酸を加え有機層を抽出、10%水酸化ナトリウム水溶液を加え攪拌、有機層を分離し、希塩酸にて中和、有機層をイオン交換水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮して4−トリメチルシリルメチルフェニルボロン酸を主成分とする混合物を得た。得られたボロン酸にエチレングリコール23.3g(375mmol)、硫酸マグネシウム15.6g、トルエン144mLを加え、室温にて5時間攪拌した。不溶物をろ別し、濃縮物をトルエンから再結晶することによりクリーム色固体として4−トリメチルシリルメチルフェニルボロン酸 エチレングリコールエステル10.5g(収率59.9%)を得た。
H−NMR (CDCl)δ7.66(d,J=7.8Hz,2H),7.01(d,J=7.8Hz,2H),4.34(s,4H),2.11(s,2H),−0.03(s,9H).
4−トリメチルシリルメチルフェニルボロン酸 エチレングリコールエステル7.03g(30.0mmol)、2−ブロモピリジン2.9mL(30.0mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム1.73g(1.5mmol)のジメトキシエタン70mL溶液に室温にて2.0M炭酸カリウム水溶液33mL、エタノール26mLを仕込み80℃昇温した。8時間攪拌後室温に冷却しトルエン、水を加え分液、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮後得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトで精製することにより白色結晶として4−(2−ピリジル)フェニルメチルトリメチルシラン4.85g(収率67.0%)を得た。
H−NMR (CDCl)δ8.67−8.64(m,1H),7.85(d,J=8.1Hz,2H),7.72−7.70(m,1H),7.70−7.69(m,1H), 7.20−7.15(m,1H),7.10(d,J=8.1Hz,2H),2.14(s,2H),0.01(s,9H).
MS(EI)241(M+),226(M−CH),73(SiMe
イリジウムクロライド3水和物1.34g、(4−(2−ピリジル)フェニルメチルトリメチルシラン1.48g(6.1mol)、にエトキシエタノール13.0mL及びイオン交換水4.4mLを加え、8時間加熱還流させた。室温に冷却し、不溶物をろ別、水、エタノールで洗浄、乾燥することにより黄色固体として錯体1(収量1.83g)を得た。
H−NMR(CDCl) δ(CDCl)δ9.29(d,J=5.7Hz,4H),7.76(d,J=7.8Hz,4H),7.64(dd,J=7.8,7.3Hz,4H),7.30(d,J=7.8Hz,4H),6.66(dd,J=7.3,5.7Hz,4H),6.35(d,J=7.8Hz,4H),5.53(s,4H),1.62(s,8H),−0.34(s,36H).
(実施例2)
<錯体2の合成>
錯体1(1.73g,1.22mmol)、アセチルアセトン0.66g(6.6mmol)、炭酸ナトリウム1.40g(13.2mmol)をエトキシエタノール47.3mLに懸濁させ100℃で1時間攪拌した。低沸点物を減圧留去し、トルエン、水を加え分液、有機層を濃縮し得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトで精製することにより黄色粉末として錯体2(収量0.82g,収率43.5%)を得た。
H−NMR(CDCl) δ(CDCl)δ8.45(d,J=5.7Hz,2H),7.72(d,J=7.3Hz,2H),7.65(dd,J=7.8,7.3Hz,2H),7.32(d,J=7.8Hz,2H),7.04(dd,J=7.3,5.7Hz,2H),6.37(d,J=7.8Hz,2H),5.76(s,2H),5.23(s,1H),1.79(s,6H),1.73(s,4H),−0.37(s,18H).
(実施例3)
<錯体3の合成>
錯体2(0.77g,1.0mmol)、(4−(2−ピリジル)フェニルメチルトリメチルシラン0.27g(1.1mol)にエチレングリコール36.0mLを加え、170℃で60時間攪拌した。室温まで冷却し、不溶物をろ別、イオン交換水で洗浄後、クロロホルムから再結晶することにより黄色結晶として錯体3(収量0.52g,収率57.4%)を得た。
H−NMR(CDCl) δ(CDCl)δ7.75(d,J=7.8Hz,3H),7.52−7.44(m,9H),6.74(dd,J=5.9,5.7Hz,3H),6.52(s,3H),6.51(d,J=7.8Hz,3H),1.85(d,J=12.7Hz,3H),1.77(d,J=12.7Hz,3H),−0.20(s,27H).
(実施例4)
<テトラブチルアンモニウムビフルオリド(TBAHF)触媒によるイリジウム錯体結合ポリメチルメタクリレートの製造>
TBAHF(281.5mg/1mmol)を30分減圧乾燥し、脱水THF10mLに溶解し、0.1M TBAHF溶液を調製した。
乾燥した窒素雰囲気下、錯体3(91.3mg/0.1mmol)及びメチルメタクリレート(1.07mL/10.0mmol)の脱水THF2mL溶液に0.1M TBAHF溶液(0.3mL/0.03mmol)を60℃にて滴下した。30分後に反応溶液を10mLのTHFで希釈し、100mLのメタノール中へ加え、重合体を沈殿、凝固させることにより回収したところ、黄色繊維状のポリマー0.90gを得た。得られたポリマーは、ポリスチレン換算重量平均分子量はMw=123,000 Mw/Mn=2.7であった。UV210nm,325nmでほぼ同一の位置にピークが検出されたことからイリジウム錯体がポリメチルメタクリレートに結合していると判断した。
(実施例5)
<テトラブチルアンモニウムビフルオリド(TBAHF)触媒によるイリジウム錯体結合ポリカルバゾールエチルアクリレートの製造>
乾燥した窒素雰囲気下、錯体3(91.3mg/0.1mmol)及びカルバゾールエチルアクリレート(0.88g/3.3mmol)の脱水THF2mL溶液に0.1M TBAHF溶液(0.3mL/0.03mmol)を60℃にて滴下した。30分後に反応溶液を10mLのTHFで希釈し、100mLのメタノール中へ加え、重合体を沈殿、凝固させることにより回収したところ、黄色粉状のポリマー0.54gを得た。得られたポリマーは、ポリスチレン換算重量平均分子量はMw=1,900 Mw/Mn=1.8であった。
(実施例6)
<テトラブチルアンモニウムビフルオリド(TBAHF)触媒によるイリジウム錯体結合ポリ−2−ビニルピリジンの製造>
TBAHF(281.5mg/1mmol)を30分減圧乾燥し、脱水THF10mLに溶解し、0.1M TBAHF溶液を調製した。
乾燥した窒素雰囲気下、錯体3(91.3mg/0.1mmol)及び2−ビニルピリジン(1.08mL/10.0mmol)の脱水THF2mL溶液に0.1M TBAHF溶液(0.3mL/0.03mmol)を60℃にて滴下した。30分後に反応溶液を10mLのTHFで希釈し、100mLのヘキサン中へ加え、重合体を沈殿、凝固させることにより回収したところ、黄色繊維状のポリマー1.05gを得た。得られたポリマーは、ポリスチレン換算重量平均分子量はMw=68,400 Mw/Mn=1.9であった。UV254nm,325nmでほぼ同一の位置にピークが検出されたことからイリジウム錯体がポリ−2−ビニルピリジンに結合していると判断した。

Claims (18)

  1. 式(1−1)又は式(1−2)
    Figure 2010070488

    (式中、Mは第8〜10族の遷移金属原子を表し、Xは酸素原子又は硫黄原子を表し、Yは炭素原子又は窒素原子を表し、Lは中性又はアニオン性配位子を表し、mは1〜3の整数を表し、nは0から3の整数を表し、RからRはそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、置換されていてもよい炭素数1〜10の炭化水素基、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基、置換されていてもよい炭素数6〜10のアリールオキシ基、炭化水素置換シリル基又は式(2):
    CHSiRabc (2)
    (式中、Ra、Rb及びRcは、それぞれ独立に、置換されていてもよい炭素数1〜10アルキル基、置換されていてもよいアリール基もしくはトリメチルシリル基を表す。)
    で示されるメチルシリル基を表す。
    隣接するR〜Rで表される基は、互いに結合して芳香環を形成しても良い。但し、R〜Rで表される置換基のうち少なくとも1つは式(2)で表されるメチルシリル基を表す。)
    で表される遷移金属錯体。
  2. 請求項1に記載の式(1−1)又は式(1−2)におけるYが炭素原子である請求項1に記載の遷移金属錯体。
  3. 請求項1に記載の式(1−1)又は式(1−2)におけるMがイリジウムである請求項1又は2に記載の遷移金属錯体。
  4. 請求項1に記載の式(1−1)又は式(1−2)におけるRがメチルトリメチルシリル基である請求項1〜3のいずれかに記載の遷移金属錯体。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の式(1−2)で表される遷移金属錯体。
  6. 式(3−1)又は式(3−2)
    Figure 2010070488
    (式中、R〜R、X及びYは、前記と同じ意味を表す。)
    で表される有機ケイ素化合物。
  7. 請求項6に記載の式(3−1)又は式(3−2)におけるRが、メチルトリメチルシリル基である請求項6に記載の有機ケイ素化合物。
  8. 請求項6に記載の式(3−1)又は式(3−2)におけるYが、炭素原子である請求項6又は7に記載の有機ケイ素化合物。
  9. 請求項6、7又は8に記載の式(3−2)で表される有機ケイ素化合物。
  10. 式(4−1)又は式(4−2)
    Figure 2010070488
    (式中、X、R,R及びRは前記と同じ意味を表し、Rは水素原子、アルキル基又はアリール基を表し、R同士で結合して環を形成していてもよい。)
    で表されるホウ酸又はホウ酸エステル化合物。
  11. 式(4−1)又は式(4−2)におけるYが、炭素原子である請求項10に記載のホウ酸又はホウ酸エステル化合物。
  12. 請求項10又は11に記載の式(4−2)で表されるホウ酸又はホウ酸エステル化合物。
  13. (a):請求項1〜5のいずれかに記載の式(1−1)又は式(1−2)で表される遷移金属錯体と
    (b):カルボニル基、シアノ基、ニトロ基、スルホン基(−SO−)、ホスホン基(−PO<)又はピリジル基に対するα位に炭素−炭素二重結合を有する極性化合物と
    (c):フッ素、アジド、シアニド、カルボキシラート又はこれらの共役酸との塩を対アニオンとするオニウム化合物;
    アルカリ金属フッ化物;アルカリ金属重フッ化物;及びルイス酸からなる群から選ばれる少なくとも1種の触媒量の触媒と
    を接触させることを特徴とする遷移金属錯体結合ポリマーの製造方法。
  14. 請求項13に記載の(a)の式(1−1)又は式(1−2)におけるnが、0である請求項13に記載の遷移金属錯体結合ポリマーの製造方法。
  15. 請求項13に記載の(b)の極性化合物が、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、N−置換不飽和アミド及びビニルピリジンからなる群から選ばれる少なくとも一つの極性化合物である請求項13又は14に記載の遷移金属錯体結合ポリマーの製造方法。
  16. 請求項13に記載の(c)の触媒がフッ素、アジド、シアニド、カルボキシラート、及びこれらの共役酸との塩を対アニオンとするオニウム化合物からなる群から選ばれる少なくと一種の触媒である請求項13〜15のいずれかに記載の遷移金属錯体結合ポリマーの製造方法。
  17. 活性プロトンを有していない求電子剤を共存させることを特徴とする請求項13〜16のいずれかに記載の遷移金属錯体結合ポリマーの製造方法。
  18. 請求項13〜17のいずれかに記載の製造方法で製造される遷移金属錯体結合ポリマー
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