JP2010069294A - ランドセル - Google Patents

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Takao Ikeda
敬生 池田
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Abstract

【課題】副収納部の奥ゆきの深浅調整が蓋を開けなくても、簡単に行うことができるランドセルを提供すること。
【解決手段】主収納部2と、この前段に位置し、その天部に取り出し口を設けている副収納部3と、この前段に位置する補助収納部4と、これらの収納部の天部および前面が背板13にその基端を取り付けている蓋12によって覆われているランドセルであって、この副収納部3の側部および底部を形成している襠6は、その襠を幅方向に分離・結合することが可能な切れ目部9を設け、かつ、その部切れ目部9にスライドファスナー10を設けている本襠7と、この本襠7の内面側の周縁にその周縁を縫合してなる前記本襠よりも幅広の補助襠8とからなっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、副収納部の奥ゆきを調整することができるランドセルに関する。
これまでのランドセルの副収納部の奥ゆきは、ランドセルの主収納部および副収納部に巻き付けている締め付けが調整可能な左右一対のベルトによってその深浅を調整していた。このベルトは締めつけの調整部が副収納部の前面に位置しているので、蓋に覆われている。そのため、副収納部の奥ゆきを調整するときは、その都度、蓋を開けなければならなかった。
本発明は、蓋を開けなくても、副収納部の奥ゆきの深浅調整を簡単に行うことができるランドセルを提供することを技術課題とする。
本発明のランドセル(請求項1)は、主収納部およびその前段に位置する副収納部の天部に取り出し口が設けられ、この主収納部および副収納部の天部から前面を蓋で覆っているランドセルにおいて、この副収納部の側部または底部に当該部分を拡幅するための拡幅手段を設けていることを特徴としている。
前記拡幅手段は、副収納部の襠を幅方向に分離・結合することが可能な切れ目部を設けている本襠と、この本襠の内面側にその周縁を縫合してなる補助襠と、この切れ目部に設けているこの切れ目部を分離・結合するための開閉部材とからなっているのが好ましい(請求項2)。
前記補助襠は、前記本襠よりも幅広であって、この補助襠の周縁とこの本襠の周縁とを縫合してなるのが好ましい(請求項3)。
前記切れ目部は、前記本襠の上端近辺を除いて、全体的に設けられているのが好ましい(請求項4)。
前記切れ目部は、前記本襠の全体に設けられているのがさらに好ましい(請求項5)。
前記開閉部材は、前記切れ目部に部分的に設けられているのが好ましい(請求項6)。
前記開閉部材は、スライドファスナーであるのが好ましい(請求項7)。
前記補助襠は、本襠とは異なるデザインの生地によって形成されているのが好ましい(請求項8)。
本発明のランドセルの第二の態様(請求項9)は、主収納部およびその前段に位置する副収納部の天部に取り出し口が設けられ、この主収納部および副収納部の天部から前面を蓋で覆っているランドセルにおいて、この副収納部は、側部に当該部分を拡幅するための拡幅手段を設けていることを特徴としている。
前記副収納部は、側部及び底部に当該部分を連続的に拡幅するための拡幅手段を設けているのが好ましい(請求項10)。
蓋を主収納部の底部に連結する連結用ベルトが前記蓋に対して昇降可能に取り付けられているのが好ましい(請求項11)。
前記拡幅手段は、副収納部の襠を幅方向に分離・結合することが可能な切れ目部を設けている本襠と、この本襠の内面側にその周縁を縫合してなる補助襠と、この切れ目部に設けているこの切れ目部を分離・結合するための開閉部材とからなっているのが好ましい(請求項12)。
前記切れ目部は、前記本襠の側部の上端から下部に設けられているのが好ましい(請求項13)。
前記切れ目部は、前記本襠の全体に設けられているのが好ましい(請求項14)。
前記開閉部材は、スライドファスナーであるのが好ましい(請求項15)。
前記補助襠は、本襠とは異なるデザインの生地によって形成されているのが好ましい(請求項16)。
このランドセル(請求項1)は、主収納部およびその前段に位置する副収納部の天部に取り出し口を設けており、この主収納部および副収納部の天部から前面を蓋で覆う形態になっているので、側部および底部は外出状態にある。この副収納部の側部と底部、または側部にはこの側部および底部を拡幅するための拡幅手段が設けられているが、この拡幅手段は外出している。したがって、副収納部の奥ゆきの深浅を調整するのに、従来のランドセルのように、わざわざ蓋を開ける面倒はないので、簡単に調整することができる。
前記拡幅手段が、副収納部の襠を幅方向に分離・結合することが可能な切れ目部を設けている本襠と、この本襠の内面側にその周縁を縫合してなる補助襠と、この切れ目部に設けているこの切れ目部を分離・結合するための開閉部材とからなる場合(請求項2)、本襠は切れ目部に開閉部材が設けられているので、開閉自在になっている。したがって、本襠の切れ目部を左右に開いて広げたとき、その間は補助襠が表出するので、副収納部の奥ゆきを深くすることができる。また、この切れ目部を閉じたとき、補助襠は本襠の内面に収容されるので、副収納部の奥ゆきは原に戻るとともに浅くすることができる。つまり、副収納部の奥ゆきは蓋から外出している本襠を開閉するだけで、簡単にその深浅を調整することができる。
前記補助襠が、前記本襠よりも幅広であって、この補助襠の周縁とこの本襠の周縁とを縫合してなる場合(請求項3)、切れ目部を閉じている場合、副収納部の側部と底部は本襠と補助襠とによって二重構造になるので、強度が増す。したがって、副収納部は重量物などによる型崩れなどを防止できる。また、切れ目部を開けている場合、補助襠の周縁は本襠によって二重構造になるので、強化される。したがって、副収納部の襠は奥ゆきが深くなっても、収納物などによる型崩れは防止される。
前記切れ目部が、前記本襠の上端近辺を除いた全体に設けられている場合(請求項4)、この切れ目部は前記取り出し口に直結していない。そのため、副収納部は切れ目部を全開して奥ゆきを深くしても、取り出し口の奥ゆきには一切、影響を及ぼすことはない。したがって副収納部の奥ゆきが深くなっても取り出し口の奥ゆきは浅いので、副収納部に収容された物が飛び出ないように取り出し口を浅く調整する必要は特にない。
前記切れ目部が、前記本襠の全体に設けられている場合(請求項5)、この切れ目部は取り出し口に直結している。そのため、副収納部は切れ目部を全開したとき、副収納部の奥ゆきが深くなるとともに取り出し口の奥ゆきも同時に深くなる。したがって、副収納部は特に大型物の出し入れおよび収容が容易になる。また、切れ目部の上部を結合することによって、副収納部の上部、つまり取り出し口の奥ゆきを下部の奥ゆきよりも浅くすることは可能である。したがって、副収納部の取り出し口の奥ゆきを浅くすることによって、中に収容された物が飛び出ることは防止できる。
前記開閉部材が、前記切れ目部に部分的に設けられている場合(請求項6)、切れ目部の分離・結合は部分的に行えばよいので、簡単かつ迅速に得られる。
前記開閉部材が、スライドファスナーである場合(請求項7)、スライドファスナーはエレメントの結合位置を無段階に調整することが可能になっている。したがって、副収納部の奥ゆきはスライドフイァスナーのエレメントの結合位置によって、その深浅部位を調整することができる。
前記補助襠が、ランドセル本体とは異なるデザインの生地によって形成されている場合(請求項8)、副収納部は補助襠の出没によって、趣の異なる外観を呈する。
本発明のランドセルの第二の態様(請求項9)は、主収納部およびその前段に位置する副収納部の天部に取り出し口を設けており、この主収納部および副収納部の天部から前面を蓋で覆う形態になっているので、側部は外出状態にある。この副収納部は、側部にこの側部を拡幅するための拡幅手段が設けられているが、この拡幅手段は外出している。したがって、副収納部の側部の奥ゆきの深浅を調整するのに、従来のランドセルのように、わざわざ蓋を開ける面倒はないので、簡単に調整することができる。
前記副収納部が、側部及び底部に当該部分を拡幅するための拡幅手段を設けている場合(請求項10)、側部及び底部は蓋に覆われていないので、外出状態にある。そのため、側部および底部が連続的に拡幅するための拡幅手段も外出している。したがって、副収納部の側部及び底部の奥ゆきの深浅を調整するのが簡単に行える。
蓋を主収納部の底部に連結する連結用ベルトが前記蓋に対して昇降可能に取り付けられている場合(請求項11)、連結用ベルトは蓋の下端から出る長さが調節可能になっている。そのため、副収納部の側部が拡幅しても、また、側部及び底部が拡幅しても連結用ベルトは長くなって、主収納部の底部に連結することができる。
前記拡幅手段が、副収納部の襠を幅方向に分離・結合することが可能な切れ目部を設けている本襠と、この本襠の内面側にその周縁を縫合してなる補助襠と、この切れ目部に設けているこの切れ目部を分離・結合するための開閉部材とからなっている場合(請求項12)、本襠は切れ目部に開閉部材が設けられているので、開閉自在になっている。したがって、本襠の切れ目部を左右に開いて広げたとき、その間は補助襠が表出するので、副収納部の奥ゆきを深くすることができる。また、この切れ目部を閉じたとき、補助襠は本襠の内面に収容されるので、副収納部の奥ゆきは原に戻るとともに浅くすることができる。つまり、副収納部の奥ゆきは蓋から外出している本襠を開閉するだけで、簡単にその深浅を調整することができる。
前記切れ目部が、前記本襠の側部の上端から下部に設けられている場合(請求項13)、この切れ目部は前記取り出し口に直結している。そのため、副収納部は切れ目部を開いたとき、副収納部の側部が拡幅すると共に、取り出し口の奥ゆきが深くなる。したがって、副収納部の容量が拡大すると共に物の出し入れが容易になる。
前記切れ目部が、前記本襠の全体に設けられている場合(請求項14)、前記副収納部の容量はさらに拡大する。
前記開閉部材が、スライドファスナーである場合(請求項15)、スライドファスナーはエレメントの結合位置を無段階に調整することが可能になっている。したがって、副収納部の奥ゆきはスライドフイァスナーのエレメントの結合位置によって、その深浅部位を調整することができる。
前記補助襠が、本襠とは異なるデザインの生地によって形成されている場合(請求項16)、副収納部は補助襠の出没によって、趣の異なる外観を呈する。
図1は、本発明のランドセルの実施形態を示す一部切り欠いた状態の斜視図である。 図2aは、図1のランドセルの右側面図、図2bは同左側面図、図2cは同底面図である。 図3は、図1のランドセルの副収納部の襠の構成説明図である。 図4aは、図1のランドセルのスライドファスナーを開いた状態の要部左側面図、図4bは図4aの要部底面図である。 図5は、図4のAA線断面図である。 図6は、本発明のランドセルのその他の実施形態を示す側面図である。 図7aおよび図7bは、図6の説明図である。 図8は、本発明のランドセルのその他の実施形態を示す側面の説明図である。 図9は、本発明のランドセルのその他の実施形態を示す側面の説明図である。
図1に示すランドセル1は一般に多見されるように、収納部は、主収納部2と、その前段に位置する副収納部3と、その前段に位置する補助収納部4とからなる。副収納部3の天部は全体が取り出し口5になっている。また、その側部3aおよび底部3bは襠6によって形成されている。主収納部2の天部から補助収納部4の前部にかけては蓋12で覆われている。なお、主収納部2の天部も全体が取り出し口2aになっている。以下に詳述する。
図1に示すように、ランドセル1の蓋12は、この基端を背板13に取り付けている。その先端側にはY字状のベルト14が取り付けられている。図2cに示すように、Y字状のベルト14の先端には、ランドセル1の主収納部2の底面に設けられている錠前15の雌部材15aに係脱可能な雄部材15bが取り付けられている。この錠前15はランドセル錠として一般的に使用されているもので、雌部材15aには凹部が形成され、また、この凹部には回転可能な突起状の掛止め部16aが設けられている。また、雄部材15bにはこの掛止め部16aに係脱可能な掛止め用の穴16bが2〜3個設けられている。この雌雄の各部材は掛止め部16aに係合した穴16bの上面より掛止め部16aを回転させて雌雄部材の脱抜を防止している。
雄部材15bの先端側に位置する穴16bを掛止め部16aに係止して施錠したとき、図2aに示す二点鎖線のように、蓋12は外側方向に張り出し、補助収納部4との間に大きな空間Sを形成する。この空間Sの奥ゆきは後述する副収納部3の襠6が拡幅するのを許容する深さになっている。この実施形態では、副収納部3の襠6の襠幅が拡幅前の略1.5〜2.5倍程度に拡幅された場合を想定している。なお、錠前は、上述の構造に限定されるものではない。空間Sが大きく取ることが可能な錠前は副収納部の奥ゆきをさらに深くさせることができるので、さらに好ましい。
また、収納量や大きさの物をある程度超えて収納した場合でも、被せ蓋を確実に閉じて係合できるように、例えば、係止部を自在に延伸できるようにするためのアジャスター機構を設ける(特開2004−357766参照)方法でもよい。また、伸縮部材を介してY字状ベルトを蓋に取り付けてもよい。
副収納部3の天部は、前述のとおり、全体が開放状態の取り出し口になっており、また、側部3aおよび底部3bは、襠6によって形成されている。この襠6は、図1また図3に示すように、本襠7と、この本襠の内面側に設けられ、かつ、この本襠7の襠幅よりも幅広の補助襠8とからなっている。
本襠7は張り性を有する皮革地、また合成皮革地からなり、図3の二点鎖線で示すように、幅狭の矩形の一枚地を凹状に屈曲して側部7aと底部7bを形成している。また、その側部7aと底部7bの中心には、側部7aの両側上端付近を残して、その下方全体に凹状の切れ目部9を形成している。この切れ目部9には本襠7を前後に分離・結合する1本のスライドファスナー10が設けられている(図2a乃至図2c参照)。スライドファスナー10のエレメントを分離することによって、本襠7の側部7aおよび底部7bは分離される。図3に示すように、前側の分離部7cは本襠7の上端部またはスライドファスナー10のスライダーの停止部を支点として蓋側12にわずかに回動させることができる(図4a参照)。そして、回動させることによって、図3および図4aに示すように側部7aは、前側の分離部7cと後側の分離部7dが開いて、二等辺三角形の対向辺を形成するように幅が広がる。また、図3および図4bに示すように底部7bは前側の分離部7cと後側の分離部7dとによって矩形の対向辺(長辺)を形成するように幅が広がる。
なお、前記1本のスライドファスナー10に2本のスライダーを左右対向状態に設けてもよい。この場合、本襠7の切れ目部9の分離・結合位置は2本のスライダーによって自由に調整することができる。例えば、エレメントの結合を左右対称にしたり、また、左右の一方だけにするなど、自由にその結合位置を決めることができる。
補助襠8は、図3に示すように、本襠7と同じ張り性を有する一枚の皮革地あるいは合成皮革地を凹状に折り曲げて側部8aと底部8bを形成している。この、底部8bは矩形状に形成されており、その襠幅はスライドファスナー10を結合した本襠7の襠幅Dの略1.5〜2.5倍程度になっている。側部8aはその下辺がこの襠幅と同じ長さの略二等辺三角形状に形成されている。補助襠8と本襠7は、図3および図4a、bに示すようにそれぞれの周縁を重ね合わせて縫合し、襠6を形成している。
図4に示すように、スライドファスナー10を開いて本襠7を前後方向に分離させたとき、この分離した間は内側の補助襠8によって面が形成される。また、副収納部3の襠6の側部6aは略二等辺三角形に形成され、底部6bは幅広の矩形に形成される。しかして副収納部3は襠6の奥ゆきが全体的に広がるので、厚みのある大型物などの収容が可能になる。一方、取り出し口5の奥ゆきは、図4aに示すように収納部分の奥ゆきよりも浅い。したがって、この副収納部に収容された収納物は取り出し口5が狭いので、取り出し口から飛び出るのが防止される。
補助襠8は周縁付近が前側の分離部7cと後側の分離部7dと重合しているので、補強される。したがって、副収納部3は大型物や重量物を収容しても、簡単に型崩れすることなく、好体裁の外観を維持することができる。
副収納部3は、図4のスライドファスナー全体を結合させるだけで、図1に示すように幅広から幅狭の襠へ簡単に変化させることができる。また、補助襠8は本襠7の裏側に位置するので、一切外見されないし、また、表出しないので、煩雑にならない。襠6は、本襠7と補助襠8とによって二重構造になるので、頑丈である。
補助襠8は、図5に示すように、側部8aおよび底部8bの内側の中央部に一条の摘み部20を形成し、また、同交叉部に内向きに折り曲がる折り癖21をつけているのが好ましい。この摘み部20と折り癖21を設けることによって、補助襠8は全体的が内向きに付勢されるので、スライドファスナー10のスライダーによる摺損は防止される。また、副収納部3への収納が容易になる。なお、この実施形態では、補助襠8の素材は前述のとおり、張り性のある素材を採用しているが、副収納部3に収容させ易い柔軟な素材であってもよい。
図4aに示すように、補助襠8の生地は図柄25を設けたものが好ましい。例えば、キャラクターやチェック柄など、本襠7とは異なるデザインの生地を採用するのが好ましい。副収納部3の襠6はスライドファスナーのエレメントを分離して拡幅されることによって、拡幅前にはなかったデザインが表出するので、興趣がある。また、補助襠は、本襠と同色または異色の無地であってもよい。
その他の実施形態としては、図6の二点鎖線で示すように、図1のスライドファスナー10をその両側が本襠7の上端より突出するように設けている。この場合、図6aに示すように、本襠7は、全体が完全に分離可能となっている。この実施形態の本襠7と補助襠8は、図6aに示すように、いずれも矩形の生地を凹状に形成して側部と底部を形成している。補助襠8の襠幅は、本襠7の襠幅の略1.5〜2.5倍程度が好ましい。しかし、ランドセルの蓋(図1を参照)が施錠できるならば、さらに幅広であってもよい。補助襠8は、前記実施形態と同じように、側部および底部の内側の中央部に一条の摘み部が設けられ、また、同交叉部に内向きに折り曲がる折り癖がつけられているので、全体が内向きに付勢されるようになっている。本襠7と補助襠8はそれぞれの周縁同士を重ね合わせて縫合し、襠6を形成している。スライドファスナー10には2本のスライダーを左右対向状態で設けている。しかし1本でもよい。図6bに示すように、スライドファスナー10が本襠の上端より突き出ている部分10aの長さは当該部分のエレメントを完全分離して左右に開いたとき、図6aに示すように、補助襠が完全に展開できる長さになっている。図7に示すように、スライドファスナーの突出している部分は副収納部3の内側に止着できるようにしておけばよい。
しかして、図6aに示すように、スライドファスナー10を全開したとき、副収納部3の襠6は、本襠7が前後に二分され、その間より補助襠8が表出して幅広になる。また、副収納部3の襠6は、全体が均等に拡福されるとともに、取り出し口5の奥ゆきも広がって大きく開口するので、物の出し入れが容易となる。スライドファスナー10に左右対向状態で設けているスライダーを図6bに示すように下降させれば、取り出し口5の奥ゆきは浅くなるので、中に収容した大型収納物は取り出し口から飛び出るのが防止される。
さらに、その他の実施形態としては、図8に示すように、図1の本襠に設けたスライドファスナー10の取り付け位置を主収納部2寄りに移動させている。スライドファスナー10の長さは、実線で示すように側部の上端より突き出ないようにしてもよいし、図6bに示すように本襠の上端より突き出して副収納部3の取り出し口5の奥ゆきを調節できるようにしてもよい。
また、その他の実施形態のランドセルとしては、先の実施形態のランドセルの副収納部の構造以外は同じ構造のもので、その副収納部3は、天部が取り出し口5で、全面が開口している。側部7aと底部7bは襠6によって形成されている。襠6は本襠7と補助襠8とからなっている。本襠7は張り性を有する皮革地、また合成皮革地からなり、矩形の一枚地を凹状に屈曲して側部7aと底部7bを形成している。その左右の側部7aの中心には、それぞれの側部7aの上端よりその下部に切れ目部9を形成している。この左右の切れ目部9には本襠7の側部7aを前後に分離・結合する1本のスライドファスナー10がそれぞれ設けられているが、スライドファスナー10のスライダーを側部7aの上端に引き上げることによって、エレメントは完全結合して切れ目部9は結合し、また、エレメントを引き下げることによって、エレメントは分離して切れ目部9は分離するようになっている。
図9に示すように完全に分離した状態では、前側の分離部7cはスライドファスナー10のスライダーの停止部を支点として蓋側12にわずかに回動させることができる。そして、回動させることによって、側部7aは、前側の分離部7cと後側の分離部7dが開いて、逆二等辺三角形の対向辺を形成するように側部7aの上端の幅が広がる。つまり、取り出し口5の奥ゆきが深くすることが可能になっている。
補助襠8は、本襠7と同じ張り性を有する一枚の皮革地あるいは合成皮革地を縦長の台形状に形成されている。補助襠8はその台形状の底辺、つまり幅広の辺を本襠7の上端に合わせて、その他の辺の周縁を切れ目部9に沿わし、本襠7の内面側に縫合している。
図9に示すように、スライドファスナー10を開いて本襠7を前後方向に分離させたとき、この分離した間は内側の補助襠8によって面が形成される。また、副収納部3の襠6の側部6aは上端が幅広で下方に向かって幅狭に形成される。しかして副収納部3は襠6の奥ゆきが全体的に広がるので、厚みのある大型物などの収容が可能になる。一方、取り出し口5の奥ゆきも広がるので、物の出し入れが容易になる。
なお、この実施形態における蓋についても、前実施形態と同じく、Y字状ベルトおよび雄部材が設けられている(図示省略)。雄部材は、主収納部の底面に設けられている錠前の雌部材に係脱可能になっている。さらに前述のとおり、アジャスター機構を設けたり、また伸縮部材を設けて、Y字状ベルトの長さが調節可能になっている。
さらにその他の実施形態(図示外)として、スライドファスナーのテープ部分を本襠の代わりとして用いてもよい。この場合、テープ部の周縁と補助襠の周縁とを縫合して、副収納部の襠を形成する。この本襠は、前記の実施形態のような皮革地、合成皮革地によるものではなく、また、エレメントのベースであるテープを利用しているので、ランドセルの軽量化と経済性に効果を奏する。さらに、前記実施形態のように本襠に切れ目部を形成してスライドファスナーを取り付ける煩雑な作業はないので、作業効率も高まる。なお、スライドファスナーのテープは張り性があり、幅広のものがよい。また、補助襠の形状は前記実施形態と同様である。
また、前記実施形態のスライドファスナーに変えて、切れ目部の右側と左側に磁極の異なる一対の磁性部材をそれぞれ設けてもよい。磁性部材は小片に形成されたものを切れ目部に部分的に設けてもよいし、また凹状の枠切れ目部に全面的に設けてもよい。
また、スライドファスナーや磁性部材などを設けないで、切れ目部の両側に切れ目部の要所要所に閉じ状態を保持するための止着部材を設けてもよい。なお、この止着部材は前記実施形態の磁性部材を設けた両側に設けてもよい。
なお、全実施形態において、従来のように主収納部と副収納部を取り巻く左右一対のベルトをランドセルに設けて、副収納部の取り出し口の奥ゆきをさらに浅くさせてもよい。
1 ランドセル
2 主収納部
3 副収納部
4 補助収納部
5 取り出し口
6 襠
6a 側部
6b 底部
7 本襠
7a 側部
7b 底部
7c 前側分離部
7d 後側分離部
8 補助襠
8a 側部
8b 底部
9 切れ目部
10 スライドファスナー
10a 突き出ている部分
12 蓋
13 背板
14 Y字状ベルト
15 錠前
15a 雌部材
15b 雄部材
16a 掛け止め部
16b 穴
20 摘み部
21 折り癖
25 図柄
D 奥ゆき

Claims (16)

  1. 主収納部およびその前段に位置する副収納部の天部に取り出し口が設けられ、この主収納部および副収納部の天部から前面を蓋で覆っているランドセルにおいて、この副収納部の側部または底部に当該部分を拡幅するための拡幅手段を設けているランドセル。
  2. 前記拡幅手段が、副収納部の襠を幅方向に分離・結合することが可能な切れ目部を設けている本襠と、この本襠の内面側にその周縁を縫合してなる補助襠と、この切れ目部に設けているこの切れ目部を分離・結合するための開閉部材とからなる請求項1記載のランドセル。
  3. 前記補助襠が、前記本襠よりも幅広であって、この補助襠の周縁とこの本襠の周縁とを縫合してなる請求項2記載のランドセル。
  4. 前記切れ目部が、前記本襠の上端近辺を除いて、全体的に設けられている請求項2記載のランドセル。
  5. 前記切れ目部が、前記本襠の全体に設けられている請求項2記載のランドセル。
  6. 前記開閉部材が、前記切れ目部に部分的に設けられている請求項2記載のランドセル。
  7. 前記開閉部材が、スライドファスナーである請求項2記載のランドセル。
  8. 前記補助襠が、本襠とは異なるデザインの生地によって形成されている請求項2記載のランドセル。
  9. 主収納部およびその前段に位置する副収納部の天部に取り出し口が設けられ、この主収納部および副収納部の天部から前面を蓋で覆っているランドセルにおいて、この副収納部は、側部に当該部分を拡幅するための拡幅手段を設けているランドセル。
  10. 前記副収納部は、側部及び底部に当該部分を連続的に拡幅するための拡幅手段を設けている請求項9記載のランドセル。
  11. 蓋を主収納部の底部に連結する連結用ベルトが前記蓋に対して昇降可能に取り付けられている請求項1、9または10記載のランドセル。
  12. 前記拡幅手段が、副収納部の襠を幅方向に分離・結合することが可能な切れ目部を設けている本襠と、この本襠の内面側にその周縁を縫合してなる補助襠と、この切れ目部に設けているこの切れ目部を分離・結合するための開閉部材とからなる請求項9または10記載のランドセル。
  13. 前記切れ目部が、前記本襠の側部の上端から下部に設けられている請求項12記載のランドセル。
  14. 前記切れ目部が、前記本襠の全体に設けられている請求項12記載のランドセル。
  15. 前記開閉部材が、スライドファスナーである請求項12記載のランドセル。
  16. 前記補助襠が、本襠とは異なるデザインの生地によって形成されている請求項12記載のランドセル。
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