JP2010068854A - 炊飯調理器および炊飯制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】陶磁器製の鍋の特性を生かした炊飯を行うことが可能な炊飯調理器および炊飯制御方法を提供すること。
【解決手段】鍋を加熱するバーナと、バーナによって加熱される鍋の鍋底温度を検知する鍋底温度センサと、鍋底温度センサの検知温度に応じて炊飯に適したバーナの火力制御を行う燃焼制御手段とを備えた炊飯調理器において、
前記燃焼制御手段は、陶磁器製の鍋により炊飯を行う際、鍋底温度の平衡状態が検知された時点における鍋底温度センサの検知温度を平衡温度とし、この平衡温度より所定の切替基準値以上高くなった昇温時点で、バーナの火力を強火から小火または火力無しに切り替え再び強火にする火力切替動作を実行する制御構成としたこと。
【選択図】図3

Description

本発明は、土鍋や陶器鍋等の陶磁器製の鍋を用いた炊飯に適した加熱手段の火力調整を行う炊飯調理器および炊飯制御方法に関するものである。
従来の炊飯器や炊飯機能付コンロ等の炊飯調理器では、温度センサによって鍋底の温度を検知し、その検知温度に応じて炊飯に適した加熱手段の火力調整を行っている(例えば、特許文献1参照)。
図7は、上記従来の炊飯調理器である炊飯機能付ガスコンロの正面図であり、このガスコンロ9の上面に並設された二つのコンロバーナ93a,93bのうち、左側のコンロバーナ93aの中央には、鍋Pの鍋底温度を検知する鍋底温度センサ94が設けられている。
ガスコンロ9の正面には、上記各コンロバーナ93a,93bの点消火を操作する点消火スイッチ95a,95bや、後述する炊飯制御のオンオフを切り替える炊飯スイッチ96が設けられており、また、ガスコンロ9の本体内には、左側のコンロバーナ(以下、「左バーナ」という)93aへのガスの供給量を調整可能な図示しない火力調整弁やガス遮断弁の動作を、鍋底温度センサ94の検知温度に基づいて制御可能な燃焼制御回路C9が収容されている。
燃焼制御回路C9には、炊飯に適したルーチンで左バーナ93aの火力調整を行う炊飯制御プログラムが組み込まれており、この炊飯制御プログラムは、炊飯スイッチ96がオンの状態で点消火スイッチ95aが押されることによって開始されるように設定されている。
具体的には、炊飯制御プログラムが開始されると、図8の作動フローチャートに示すように、まず、図示しないガス遮断弁を開放して左バーナ93aを点火させるとともに、図示しない火力調整弁を強火の開度に調整する(ST901)。
そして、鍋底温度センサ94の検知温度Tの監視を開始し、その検知温度Tが平衡状態になった場合は、一旦、火力調整弁を弱火の開度に調整した後、150秒が経過すれば、再び、火力調整弁を強火の開度に調整する(ST902〜ST906)。
その後、鍋P内に滞留していた水分が蒸発し終えて、鍋底温度センサ94の検知温度Tが上昇を開始すれば、その検知温度Tが145℃に到達するまで火力調整弁を強火の開度に維持した後、火力調整弁を弱火の開度に調整する(ST907〜ST908)。
そして、弱火に調整してから90秒が経過すれば、ガス遮断弁を閉じて左バーナ93aを消火させ、炊飯制御を完了する(ST909〜ST910)。
特開平10−248716号公報
ところで、鍋本体が多孔質である陶磁器製の鍋は、炊飯中にその構成壁に形成された多数の孔から鍋内へ高温の空気が送り出され、米飯と米飯の間に蒸気の通り道となる空間(所謂、カニ穴)が形成され易い。そして、このカニ穴が多数形成されることにより、上記鍋内の米飯全体に熱が行き渡って米飯の温度がさらに高温になるから、米飯のアルファ化が促進され、食味の良好な米飯が炊き上がるという特性がある。
しかしながら、上記従来の炊飯調理器に陶磁器製の鍋を用いた場合、鍋底温度センサの検知温度が平衡状態から再び上昇を開始し始める時期、即ち、鍋内に滞留していた水分が蒸発し終えて、上述のカニ穴が形成され易い時期になっても、一定の火力で鍋を加熱し続ける制御構成である(図8のステップST906参照)から、その間、鍋内が加圧状態で維持される。そのため、上記鍋の構成壁から鍋内へ高温の空気が送り出され難く、陶磁器製鍋の特性を十分に発揮させることができなかった。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、陶磁器製鍋の特性を生かした炊飯を行うことが可能な炊飯調理器および炊飯制御方法を提供することを課題とする。
本発明に係る炊飯調理器は、
鍋を加熱する加熱手段と、加熱手段によって加熱される鍋の鍋底温度を検知する鍋底温度センサと、鍋底温度センサの検知温度に応じて炊飯に適した加熱手段の火力制御を行う燃焼制御手段とを備えた炊飯調理器において、
前記燃焼制御手段は、陶磁器製の鍋により炊飯を行う際、鍋底温度の平衡状態が検知された時点における鍋底温度センサの検知温度を平衡温度とし、この平衡温度より所定の切替基準値以上高くなった昇温時点で、加熱手段の火力を強火から小火または火力無しに切り替え再び強火にする火力切替動作を実行する制御構成としたものである。
上記構成によれば、鍋底温度が平衡温度から所定の切替基準値以上高くなった時点で、加熱手段の火力を強火から小火または火力無しに切り替えることによって、鍋内が負圧になるから、その鍋の構成壁に形成された多数の孔から鍋内への高温の空気の送り出しが助長される。これにより、鍋内の突沸が促進されて米飯中に蒸気の通り道となる空間(所謂、カニ穴)の形成が促進される。
前記燃焼制御手段は、前記火力切替動作を少なくとも連続二回以上実行するのが望ましい。
これにより、鍋内を負圧にする動作が繰り返されるから、その鍋の構成壁に形成された多数の孔から鍋内へ高温の空気が送り出されるのを一層助長することが可能である。従って、鍋内の突沸が促進されて上述のカニ穴の形成が一層促進される。
前記燃焼制御手段は、前記平衡温度より所定の消火基準値以上高くなった時点で、加熱手段を消火させる制御構成とし、
前記消火基準値を米飯の炊き上がり状態に合わせて変更可能な炊き上がり調整手段を備えるようにしても良い。
これにより、使用者が任意に選択した炊き上がり状態に合わせて、加熱手段の消火時間を変更することが可能であるから、使用者が任意に鍋の内側表面の米飯の炊き上がり状態、即ち、おこげの度合いを調整できる。
また、本発明に係る炊飯制御方法は、炊飯調理器によって陶磁器製の鍋を用いた炊飯制御方法であって、
加熱手段の火力を強火で炊飯を開始して鍋内の水分が蒸発すると加熱手段の火力を強火から小火または火力無しに切り替え再び強火に戻す工程を備えたものである。
これにより、加熱手段の火力を強火から小火または火力無しに切り替えることにより、鍋内が負圧となり、その構成壁から鍋内への高温の空気の送り出しが助長される。従って、鍋内の突沸が促進されて米飯中に蒸気の通り道となる空間(所謂、カニ穴)の形成が促進される。その結果、米飯の温度をさらに高温にして米飯のアルファ化を促進させることができる。
本発明は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。
鍋底温度が平衡温度からさらに上昇した時点で鍋内を負圧にすることによって、米飯中にカニ穴の形成が促進されるから、米飯の温度がさらに高温となって米飯のアルファ化が促進される。従って、食味の良好な米飯を炊き上げること、即ち、陶磁器製の鍋の特性を生かした炊飯を行うことができる。
次に、上記した本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係る炊飯調理器である炊飯機能付ガスコンロの斜視図である。このガスコンロ1は、システムキッチンのカウンタトップKに開設された取付口K1へ落とし込み状態で装着されるビルトイン式のコンロであり、カウンタトップK内へ埋設される本体ケース10と、その本体ケース10の図示しない上面開口部を覆う天板11とを備えている。
天板11には、三つのバーナ用開口110が開設されており、このバーナ用開口110の外周部には、鍋やフライパン等の調理器具を支持するための五徳12が載置されている。
バーナ用開口110には、本体ケース10内に組み込まれた加熱手段としての三つのコンロバーナ13a,13b,13cが臨んでおり、これらコンロバーナ13a,13b,13cから放出されるガスの燃焼熱によって、五徳12上に載置された調理器具が加熱される。
コンロバーナ13a,13b,13cの各中央には、上記調理器具の底面の温度を検知する鍋底温度センサ14a,14b,14cが設けられている。
本体ケース10の正面部には、上記コンロバーナ13a,13b,13cの各点消火および火力調整機能を兼備する点消火スイッチ15a,15b,15cや、前方へ開いて露出したり後方へ閉じて本体ケース10内へ隠蔽したりする構成の操作パネル101が設けられている。
操作パネル101には、後述する各炊飯制御プログラムを切り替える炊飯スイッチ16や、後述する燃焼制御プログラムによるコンロバーナ13a,13b,13cのタイマ消火時間を設定可能なプラスキー17Aおよびマイナスキー17Bが設けられている。
本体ケース10内には、魚や肉等のグリル調理を行うグリルGの図示しないグリルバーナの他、図2に示すように、ガス元管から各コンロバーナ13a,13b,13cへのガスの供給を遮断可能なガス遮断弁V1a,V1b,V1cや、各コンロバーナ13a,13b,13cへのガスの供給量を調整可能な火力調整弁V2a,V2b,V2c、各コンロバーナ13a,13b,13cの炎孔で形成された炎を検知する燃焼センサFa,Fb,Fc、イグナイタIGから高電圧を印加させることによって各コンロバーナ13a,13b,13cの炎孔へ向けて火花放電する点火電極Ea,Eb,Ec、上記各コンロバーナ13a,13b,13cの燃焼動作を制御するマイクロコンピュータやメモリ等で構成された燃焼制御回路C1が組み込まれている。
火力調整弁V2a,V2b,V2cは、ステッピングモータによって1から9のレベルで開度を調整することが可能であり、コンロバーナ13a,13b,13cの火力は、この火力調整弁V2a,V2b,V2cの開度を1のレベルに調整することで最小(小火)、9のレベルに調整することで最大(強火)となるように設定されている。
鍋底温度センサ14a,14b,14c、点消火スイッチ15a,15b,15c、炊飯スイッチ16、プラスキー17A、マイナスキー17B、ガス遮断弁V1a,V1b,V1c、火力調整弁V2a,V2b,V2c、燃焼センサFa,Fb,FcおよびイグナイタIGは、上記燃焼制御回路C1に電気配線を介して接続されている。
燃焼制御回路C1には、各コンロバーナ13a,13b,13cの点消火動作や過熱防止動作、タイマ消火動作等を実行する燃焼制御プログラムや、陶磁器製鍋(陶器や磁器製の鍋、以下、総称して「土鍋」という)による炊飯に適したルーチンで天板11の後方側のコンロバーナ(以下、「後バーナ」という)13cの火力調整を行う(土鍋モード)土鍋炊飯制御プログラム、上記土鍋以外の一般的な調理用鍋(アルミ鍋や鉄鍋)による標準炊飯に適したルーチンで後バーナ13cの火力調整を行う(ごはんモード)標準炊飯制御プログラム、上記調理用鍋によるおかゆ炊飯に適したルーチンで後バーナ13cの火力調整を行う(おかゆモード)おかゆ炊飯制御プログラム、後述する消火基準値H2を所定の範囲内で変更させるおこげ調整プログラムが組み込まれており、上記土鍋モード、ごはんモード、および、おかゆモードの各炊飯制御プログラムは、炊飯スイッチ16が一回押される毎に「土鍋モード」、「ごはんモード」、「おかゆモード」、「炊飯オフ」の順で循環的に切り替わるように設定されている。
上記点消火動作や過熱防止動作、タイマ消火動作について、後バーナ13cの制御動作を例に説明すると、点消火スイッチ15cが押されてオン状態になると、ガス遮断弁V1cを開くとともに火力調整弁V2cを所定の開度に調整し、さらに、イグナイタIGから点火電極Ecへ高電圧を印加して火花放電させる。これにより、後バーナ13cが点火される。
その後、点消火スイッチ15cが再度押されてオフ状態になった場合は、ガス遮断弁V1cを閉じて後バーナ13cへのガスの供給を遮断する。これにより、後バーナ13cが消火される。
また、後バーナ13cが点火され、後バーナ13cの点火を燃焼センサFcが検知すると、鍋底温度センサ14cの検知温度の監視を開始する。そして、その検知温度が鍋Pの過熱を示す温度を超えれば、ガス遮断弁V1cを閉じて後バーナ13cを消火させる。
一方、後バーナ13cを点火する前に、プラスキー17Aおよびマイナスキー17Bによって、後バーナ13cのタイマ消火時間を設定した場合は、後バーナ13cの燃焼中にそのタイマ消火時間に達すれば、この場合も、ガス遮断弁V1cを閉じて後バーナ13cを消火させる。
[土鍋炊飯動作の実際]
次に、上記土鍋モードによる後バーナ13cの土鍋炊飯動作について、図3および図4の作動フローチャートに従って説明する。
ガスコンロ1の電源がオンの状態で、操作パネル101の炊飯スイッチ16が一回押されると、「土鍋モード」の炊飯制御プログラムが選択され、この状態で後バーナ13cの点消火スイッチ15cが押されると、上述の燃焼制御プログラムによって、後バーナ13cを点火するとともに火力調整弁V2cの開度を9のレベルに調整して火力を最大(強火)にし、鍋Pの加熱を開始する(ST1〜2)。
また、燃焼センサFcが後バーナ13cの点火を検知すると、鍋底温度センサ14cの検知温度Tの監視を開始する。そして、その検知温度Tが所定の温度(ここでは、70℃)に達すれば、炊飯制御プログラムの切替を禁止(「土鍋モード」に固定)する(ST3〜4)。
その後、鍋底温度センサ14cの検知温度Tがさらに上昇して所定の温度(ここでは、90℃)に達すれば、鍋底温度センサ14cの検知温度Tが平衡状態になったか否かを判定する平衡検知制御を実行する(ST5〜6)。
具体的には、図5に示すように、単位時間(ここでは、15秒)毎に鍋底温度センサ14cの検知温度Tをサンプリングし、そのサンプリングしたデータが以下の条件1および条件2を共に満たしたか否かを監視する。
条件1:−2℃≦T3−T1≦+2℃、条件2:−2℃≦Te−Ts≦+2℃(但し、T3は測定n回目(最新)の検知温度T、T1は測定(n−2)回目の検知温度T、Teは条件1を3回連続で満たしたときのT3、Tsは最初に条件1を満たしたときのT1とする)
上記条件1および条件2を共に満たすまでの間に、鍋底温度センサ14cの検知温度Tが所定の温度(ここでは、160℃)に達すれば、使用されている鍋Pが炊飯機能付ガスコンロ専用でない汎用の土鍋であると判定して後述するステップST24からST25の汎用土鍋炊飯動作を実行する(ST7)。
ここで、炊飯機能付ガスコンロ専用の土鍋(以下、「専用土鍋」という)とは、陶器製の鍋本体と、鍋本体の開口部を覆う陶器製の蓋体とで構成され、その鍋本体の鍋底中央部がそれ以外の部位より熱伝達率の高い材料(例えば、炭素系材料)で形成されているものであり、鍋本体の全体が陶器製の汎用的な土鍋(以下、「汎用土鍋」という)に比べて、鍋底中央部の温度が鍋内の調理物の温度に追随して変化し易く、その鍋底の温度変化に対する鍋底温度センサ14cの検知温度Tの追随性が高いという特徴を有している。従って、鍋P内の米飯の温度が平衡状態になれば、鍋底温度センサ14cの検知温度Tも速やかに平衡状態になる。
一方、上記ステップST6の平衡検知制御を実行した結果、上記条件1および条件2を共に満たした場合は、鍋底温度センサ14cの検知温度Tが平衡状態になったと判定し、その時点の検知温度Teを平衡温度Tfとして記憶する(ST8〜9)。
そして、ステップST2を実行してから所定時間(ここでは、5分)が経過するまでの間に、鍋底温度センサ14cの検知温度Tが上記平衡温度Tfより所定の切替基準値H1(ここでは、+10℃)以上高くなるか否かを監視し、その所定時間内に切替基準値H1以上高くならなかった場合は、使用されている鍋Pがアルミ鍋であると判定して後述するステップST26からST27のアルミ鍋炊飯動作を実行する(ST10〜11)。
一方、ステップST2を実行してから所定時間が経過するまでの間に、鍋底温度センサ14cの検知温度Tが平衡温度Tfより切替基準値H1以上高くなれば、後バーナ13cの火力を最大から最小にした後、短時間で再び最大に戻す火力切替動作を複数回繰り返す(図6参照)。
具体的には、ステップST11にて、鍋底温度センサ14cの検知温度Tが平衡温度Tfより切替基準値H1以上高くなったことが確認されると、その時点で、火力調整弁V2cの開度を9から1のレベルに調整して火力を最大(強火)から最小(小火)にした後、所定の切替時間(ここでは、7秒)で再び、火力調整弁V2cの開度を1から9のレベルに戻して火力を最大(強火)にする火力切替動作を実行する。そして、さらに所定の切替時間(ここでは、7秒)の経過後、燃焼制御回路C1内のカウンタNに1を加算するとともに、そのカウンタNが所定回数(ここでは、3回)でないことを確認した上で、再び、上記ステップST12からST14の火力切替動作を実行する(ST12〜17)。
このように、鍋P(専用土鍋)の温度が平衡温度からさらに上昇を開始した際、即ち、鍋内に滞留していた水分が蒸発し終えて、米飯と米飯の間に蒸気の通り道となるカニ穴が形成され易くなった時期に、火力を強火から小火に切り替える火力切替動作を行い、鍋内を瞬間的に負圧にすることによって、土鍋の構成壁に形成された多数の孔から鍋内へ高温の空気が送り出されるのを助長するから、土鍋内の突沸が促進されて米飯中に蒸気の通り道となる空間(所謂、カニ穴)の形成が促進される。
また、上記火力切替動作を短時間で連続的に行い、土鍋内を負圧にする動作を繰り返すことによって、上記多数の孔から鍋内へ高温の空気が送り出されるのを一層助長するから、土鍋内の突沸が促進されて上述のカニ穴の形成が一層促進される。
そして、上記ステップST16にて、カウンタNが所定回数に到達すれば、火力調整弁V2cの開度を5のレベルに調整して火力を中火に落とし、鍋底温度センサ14cの検知温度Tが上記平衡温度Tfより所定の基準値(ここでは、+25℃)以上高くなるまで鍋Pの加熱を継続した後、火力調整弁V2cの開度をさらに3のレベルに調整して火力を弱火に落とす(ST18〜20)。
その後、鍋底温度センサ14cの検知温度Tが上記平衡温度Tfより所定の消火基準値H2(ここでは、+60℃)以上高くなるか、或いは、上記ステップST9の動作を実行した時点から所定時間(ここでは、13分)が経過すれば、ガス遮断弁V1cを閉じて後バーナ13cを消火し、予め設定されたむらし時間(ここでは、20分)の経過後、土鍋炊飯制御を終了する(ST21〜23)。
一方、上記ステップST7にて、鍋底温度センサ14cの検知温度Tが所定の温度(ここでは、160℃)に達した場合は、火力調整弁V2cの開度を5のレベルに調整して火力を中火にした後、鍋底温度センサ14cの検知温度Tが予め設定された加熱終了温度(ここでは、200℃)に到達するか、或いは、火力調整弁V2cの開度を5のレベルに調整した時点から所定時間(ここでは、5分)が経過するのを待って、上述したステップST22以降の動作を実行し、土鍋炊飯制御を終了する(ST24〜25,ST22〜23)。
即ち、五徳12上に載置された鍋Pが、上述の汎用土鍋である場合、その鍋底の温度変化に対する鍋底温度センサ14cの検知温度Tの追随性が低いため、専用土鍋と同様のルーチンで炊飯を行っても、食味の良好な米飯を炊き上げることができない。従って、この場合は、汎用土鍋での炊飯に適したルーチンで後バーナ13cの火力調整を行う。これにより、汎用土鍋を使用しても、食味の良好な米飯を炊き上げることが可能である。
さらに、上記ステップST10にて、上記ステップST2を実行してから所定時間(ここでは、5分)が経過したと判定された場合は、火力調整弁V2cの開度を4のレベルに調整して火力を中火にした後、鍋底温度センサ14cの検知温度Tが上記平衡温度Tfより所定の基準値(ここでは、50℃)以上高くなるか、或いは、火力調整弁V2cの開度を4のレベルに調整した時点から所定時間(ここでは、10分)が経過するのを待って、上述したステップST22以降の動作を実行し、土鍋炊飯制御を終了する(ST26〜27,ST22〜23)。
即ち、五徳12上に載置された鍋Pがアルミ鍋である場合、土鍋とは熱の伝達率が異なるから、専用土鍋と同様のルーチンで炊飯を行っても、食味の良好な米飯を炊き上げることができない。従って、この場合は、アルミ鍋での炊飯に適したルーチンで後バーナ13cの火力調整を行う。これにより、アルミ鍋を使用しても、食味の良好な米飯を炊き上げることが可能である。
尚、上記ステップST21において、後バーナ13cを消火させる基準として設定された消火基準値H2は、土鍋炊飯動作の実行前に、上述のおこげ調整プログラムによって予め変更しておくことが可能であり、この消火基準値H2を変更すれば、専用土鍋による土鍋炊飯が行われた際の鍋の内側表面の米飯の炊き上がり状態、即ち、おこげの度合いを調整できる。
具体的には、上述の土鍋炊飯動作の実行前に、操作パネル101のプラスキー17Aと、グリルGのタイマ消火時間を設定可能な図示しないプラスキーとを同時に長押し(例えば、3秒押し)すると、燃焼制御回路C1に組み込まれた各制御プログラムの設定を変更できるカスタマイズ機能設定モードが起動する。そして、この状態で炊飯スイッチ16を押した場合は、おこげ調整プログラムが起動し、プラスキー17Aおよびマイナスキー17Bを操作することによって、消火基準値H2が所定の範囲内(例えば、+30〜+70℃)で所定単位(ここでは、+10℃)ずつ変更される。
従って、例えば、消火基準値H2(初期設定では+60℃)を+70℃に設定変更し、専用土鍋にて上述の土鍋炊飯動作を実行すれば、鍋底温度センサ14cの検知温度Tが平衡温度Tfより70℃高くなるまで鍋Pが加熱されるから、おこげの多い炊き上がりになる。一方、消火基準値H2を30℃に設定変更し、専用土鍋にて上述の土鍋炊飯動作を実行すれば、鍋底温度センサ14cの検知温度Tが平衡温度Tfより30℃高くなった時点で鍋Pの加熱が停止されるから、おこげの少ない炊き上がりになる。
以上のように、土鍋内の水分が蒸発してカニ穴が形成され易くなった時期に、土鍋内を瞬間的に負圧にすることで、カニ穴の形成が促進されるから、土鍋内全体に熱が行き渡り易くなり、その結果、土鍋内の米飯の温度がさらに高温になる。これにより、米飯のアルファ化が促進され、食味の良好な米飯を炊き上げること、即ち、土鍋の特性を生かした炊飯を行うことが可能である。
さらに、カニ穴が形成され易くなった時期に、土鍋内を負圧にする動作を繰り返すことで、カニ穴の形成が一層促進されるから、米飯のアルファ化が促進され、食味の良好な米飯を炊き上げることが可能である。
また、後バーナ13cを消火させる基準として設定された消火基準値H2を変更可能な構成を採用したことによって、おこげの度合いを調整できるから、使用者の好みに合わせた食味の米飯を炊き上げることが可能である。
尚、上記実施の形態では、後バーナ13cによって土鍋炊飯制御動作を実行するもの説明したが、天板11の左側のコンロバーナ13aによって土鍋炊飯制御動作を実行する構成であっても良いし、天板11の右側のコンロバーナ13bによって土鍋炊飯制御動作を実行する構成であっても良い。
また、上記火力切替動作は、後バーナ13cの火力を強火から小火にした後、再び、強火に戻すものを説明したが、強火から火力無しの消火状態にした後、再点火して、再び、強火で燃焼させるものであっても良い。この場合、火力調整弁V2cを0のレベルに調整することで後バーナ13cを消火させても良いし、ガス遮断弁V1cを閉じることで後バーナ13cを消火させても良い。
上記実施の形態では、炊飯調理器として炊飯機能付ガスコンロを説明したが、炊飯機能付の電気コンロであっても良いし、単なる炊飯器であっても良い。尚、炊飯器の場合、その内釜が既述請求項1から3の発明特定事項としての「鍋」に対応する。
本発明の実施の形態に係る炊飯調理器である炊飯機能付ガスコンロの斜視図 本発明の実施の形態に係る炊飯調理器である炊飯機能付ガスコンロの概略構成図 本発明の実施の形態における土鍋炊飯制御の作動フローチャート 本発明の実施の形態における土鍋炊飯制御の作動フローチャート 本発明の実施の形態における平衡判定制御を説明するグラフ 本発明の実施の形態における土鍋炊飯制御実行時の鍋底の温度推移と設定火力との関係を示すグラフ 従来の炊飯調理器である炊飯機能付ガスコンロの正面図 従来の炊飯調理器である炊飯機能付ガスコンロによる炊飯制御の作動フローチャート
符号の説明
1・・・ガスコンロ
13a,13b,13c・・・バーナ
14a,14b,14c・・・鍋底温度センサ
C1・・・燃焼制御回路
P・・・鍋(土鍋)

Claims (4)

  1. 鍋を加熱する加熱手段と、加熱手段によって加熱される鍋の鍋底温度を検知する鍋底温度センサと、鍋底温度センサの検知温度に応じて炊飯に適した加熱手段の火力制御を行う燃焼制御手段とを備えた炊飯調理器において、
    前記燃焼制御手段は、陶磁器製の鍋により炊飯を行う際、鍋底温度の平衡状態が検知された時点における鍋底温度センサの検知温度を平衡温度とし、この平衡温度より所定の切替基準値以上高くなった昇温時点で、加熱手段の火力を強火から小火または火力無しに切り替え再び強火にする火力切替動作を実行する制御構成とした、炊飯調理器。
  2. 請求項1に記載の炊飯調理器において、
    前記燃焼制御手段は、前記火力切替動作を少なくとも連続二回以上実行する制御構成とした、炊飯調理器。
  3. 請求項1または2に記載の炊飯調理器において、
    前記燃焼制御手段は、前記平衡温度より所定の消火基準値以上高くなった時点で、加熱手段を消火させる制御構成とし、
    前記消火基準値を米飯の炊き上がり状態に合わせて変更可能な炊き上がり調整手段を備えた、炊飯調理器。
  4. 炊飯調理器によって陶磁器製の鍋を用いた炊飯制御方法であって、
    加熱手段の火力を強火で炊飯を開始して前記鍋内の水分が蒸発すると加熱手段の火力を強火から小火または火力無しに切り替え再び強火に戻す工程を備えた、炊飯制御方法。
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