JP2010068452A - 画像センサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像センサ2は、監視領域を撮影したカラー画像と近赤外画像とを同時に取得する撮像部22と、カラー画像と近赤外画像の両方を用いて侵入物体を検出する明時物体検出手段213と、近赤外画像のみを用いて侵入物体を検出する暗時物体検出手段214と、監視領域の照度がカラー画像を侵入物体の検出に利用できる明るさであると判定したときは明時物体検出手段213に侵入物体を検出させ、一方、監視領域の照度がカラー画像を侵入物体の検出に利用するには不十分な明るさであると判定したときは暗時物体検出手段214に侵入物体を検出させる処理選択手段211とを有する。
【選択図】図2
Description
そこで、監視領域の明るさを検出し、昼間のようにその明るさが所定値以上のときにはカラーCCDカメラにより監視を行い、一方、その明るさが所定値未満の場合には、赤外光に感度を持つ白黒CCDカメラにより監視を行う監視カメラシステムが開発されている(例えば、特許文献1を参照)。
また近年、カラー画像及び近赤外画像を独立に取得できる撮像装置が開発されている(例えば、特許文献2を参照)。
しかしながら、同時に取得されたカラー画像と近赤外画像とを利用して、侵入物体の検知を行う監視カメラシステムはこれまで検討されてこなかった。そのため、監視領域のカラー画像と近赤外画像とが同時に得られたとしても、それら2種類の画像を侵入物体検出において有効利用することができなかった。
なお、監視領域の照度を測定するために、係る画像センサは照度検出手段をさらに有してもよく、その照度検出手段を、撮像部の周囲における照度を検出する照度計で構成できる。またその照度検出手段は撮像部が撮影したカラー画像の輝度情報に基づいて監視領域の照度を測定するものであってもよい。
なお、植物確信度の第1の値を持つ画素が、植物確信度の第2の値を持つ画素よりも変化領域に含まれ難くする具体的な方法として、変化領域抽出手段は、植物確信度が第1の値となる画素に対する差分2値化閾値を、植物確信度が第1の値よりも低い第2の値となる画素に対する差分2値化閾値よりも高い値とすることが好ましい。あるいは、変化領域抽出手段は、植物確信度が植物であることを示す所定の閾値以上となる画素を変化領域から除くことが好ましい。
この画像センサは、可視光のカラー画像と近赤外画像(以下IR画像という)とを同時に取得できるカメラを用いて、監視領域を撮影して得られたカラー画像とIR画像を解析して、監視領域内に侵入した侵入物体(侵入者を含む)を検出するものである。特に、この画像センサは、監視領域の明るさがカラー画像の撮影にとって十分に明るい場合には、カラー画像とIR画像を併用して侵入物体を検出し、監視領域の明るさがカラー画像の撮影にとって不十分な場合には、IR画像のみを用いて侵入物体を検出するものである。
また警備システム1000は、警備センタ11に設置され、公衆電話回線または構内LANなどの通信網5を介して各コントローラ1と接続される監視装置6を有する。なお警備センタ11は、例えば、遠隔地にある警備会社の警備センタまたは各コントローラ1が設置された工場またはマンションの守衛室などである。
照明部21は、後述する制御部20の撮像制御部201により制御されて、点灯または消灯する。
撮像部22は、一定の時間間隔(例えば0.2秒)ごとに撮影し、撮影の度に同時に監視領域のカラー画像とIR画像を取得する。そして撮像部22は、得られたカラー画像及びIR画像を制御部20及び記憶部23へ送信する。
さらに記憶部23は、現在設定されている警備モードを示すフラグ、制御部20上で実行されるプログラム、そのプログラムにより使用される各種設定パラメータ、画像処理の結果あるいは途中結果として得られた計算値あるいは画像なども記憶する。そして記憶部23は、制御部20からの制御信号にしたがって、上記の画像または計算値などを記憶し、あるいは記憶している各種の情報を制御部20へ渡す。
なお、照度検出部26を、撮像部22により撮影された画像により監視領域の照度を決定するプログラムモジュールとしてもよい。この場合には、照度検出部26は、撮像部22により1フレーム前に撮影された監視領域のIR画像について、その画像全体または画像中の所定領域に含まれる各画素の平均輝度を監視領域の近赤外光に対する照度として算出する。同様に、照度検出部26は、撮像部22により1フレーム前に撮影された監視領域のカラー画像あるいは最新のカラー画像について、その画像全体または画像中の所定領域に含まれる各画素の平均輝度を監視領域の可視光に対する照度として算出する。
そして警備モードが警備セットモードに設定されている場合、撮像制御部201は、監視領域の明るさによらず、撮像部22が撮影する度に、その撮影のタイミングに合わせて照明部21を点灯させて監視領域を照明する。あるいは、この場合、撮像制御部201は照明部21を連続的に点灯させてもよい。
なお、撮像制御部201は、警備モードが警備解除モードに設定されている場合であっても、画像センサ2が画像送出要求信号を受信してから画像送出停止信号を受信するまでの間、照明部21を連続的に点灯させてもよい。
このうち、明時物体検出手段213は、監視領域の明るさがカラー画像を取得するのに十分である場合において、侵入物体を検出するために使用される手段であり、一方、暗時物体検出手段214は、監視領域の明るさがカラー画像を取得するには不十分な場合において、侵入物体を検出するために使用される手段である。
画像処理部202は、これらの手段を有することにより、照度検出部26から受け取った照度測定信号に応じて選択した画像検出方法を用いて、撮像部22により撮影された監視領域の監視画像に基づいて、監視領域内への侵入物体の有無を判定する。
以下、画像処理部202の各部について詳細に説明する。
しかしこの場合においても、画像センサ2がコントローラ1から画像送出要求を受けている場合、処理選択手段211は、監視領域のカラー画像またはIR画像の何れを送出するかを決定するために、上記と同様の判断基準にて、監視領域の明るさがカラー画像を取得するために十分だったか否かを判定してもよい。そして処理選択手段211が監視領域の明るさがカラー画像を取得するために十分だったと判定すれば、制御部20はカラー画像(もしくはカラー画像とIR画像の両方)をコントローラ1へ送出する。一方、処理選択手段211が監視領域の明るさがカラー画像を取得するために不十分だったと判定すれば、制御部20はIR画像をコントローラ1へ送出する。
変化領域抽出手段212は、処理選択手段211により明時物体検出手段213が選択されている場合には、抽出した侵入物体候補領域を明時物体検出手段213へ渡し、処理選択手段211により暗時物体検出手段214が選択されている場合には、抽出した侵入物体候補領域を暗時物体検出手段214へ渡す。
図3(a)に、明時物体検出手段213の機能ブロック図を示す。図3に示すように、明時物体検出手段213は、植物確信度算出手段31、明時外乱属性度算出手段32、明時侵入物体属性度算出手段33及び明時判定手段34を有する。
なお、植物確信度算出手段31は、植物確信度として、ir/(ir+r)、あるいはir/rに所定の正規化係数を乗じた値などを用いてもよい。
瞬時植栽領域画像は、同時に取得された一組のIR画像とカラー画像から求められる、ある瞬間において木の葉に対応する可能性の高い瞬時植栽領域を表す2値化画像である。そのため、植物確信度算出手段31は、各画素について求められた植物確信度をそれぞれ所定の閾値と比較し、植物確信度がその閾値よりも大きければ'1'、植物確信度がその閾値以下であれば'0'となるように2値化処理を行って、瞬時植栽領域画像を作成する。したがって、この実施形態の場合、瞬時植栽領域は画素値'1'の画素の集合領域となる。なお、所定の閾値は、特定の画素が木の葉に対応する可能性が少しでもある場合に、その画素を木の葉に相当する領域として抽出できる値(例えば、0.2)に設定される。ただし、実施形態によっては、所定の閾値は、これよりも高い値とすることができ、例えば、特定の画素が木の葉である可能性が非常に高い場合にのみ、その画素が抽出されるような値(例えば、0.6)としてもよい。
植物確信度算出手段31は、撮像部22により監視領域の画像が撮影される度に蓄積植栽領域画像を更新し、記憶部23に記憶する。
外乱属性度d = max(光属性度l、影属性度s、植栽領域度p) (2)
ここで関数max(l,s,p)は、変数l,s,pのうちの最大値を出力する関数である。
特徴量l1:侵入物体候補領域における最新の監視画像と背景画像の正規化平均輝度値差。具体的には、侵入物体候補領域における最新の監視画像の平均輝度値から、当該領域における背景画像の平均輝度値を引いた差をカラー画像またはIR画像の画素が取り得る輝度値の最大値で除した値。これは光が当たった部分は明るくなることを捉えたものである。
特徴量l2:侵入物体候補領域における最新の監視画像と背景画像の正規化相関値。これは光が当たっても、その内部に含まれる形状情報(テクスチャ情報)は変わらないことを捉えたものである。
特徴量l3:侵入物体候補領域における背景画像に対する最新の監視画像のエッジ画素数の増加割合。これは、光が当たっても、その内部にて抽出されるエッジ画素数はおおよそ変わらないことを捉えたものである。特徴量l3は、増加割合が小さいほど1に近い値とする。
lc = β1×l1+β2×l2+β3×l3 (3)
ただし、β1〜β3は重み係数であり、その合計(Σβi)は1である。なお、β1〜β3の具体的な値をどのように設定するかは、画像センサ2が設置される環境などに応じて適宜最適化される。また、明時外乱属性度算出手段32は、上記の各特徴量l1〜l3のうちの一部の特徴量のみの重み付け和により、各色毎の光属性度lcを算出してもよい。
明時外乱属性度算出手段32は、R、G、B及びIRの各色について各色ごとの光属性度lcを算出すると、そのうちの最大値を光属性度lとする。あるいは明時外乱属性度算出手段32は、各色ごとの光属性度lcの平均値を光属性度lとしてもよい。
特徴量s1:侵入物体候補領域における背景画像と最新の監視画像の正規化平均輝度差。具体的には、侵入物体候補領域における背景画像の平均輝度値から、当該領域における最新の監視画像の平均輝度値を引いた差をカラー画像またはIR画像の画素が取り得る輝度値の最大値で除した値。これは影となった部分は暗くなることを捉えたものである。
特徴量s2:侵入物体候補領域における最新の監視画像と背景画像の正規化相関値。これは影になっても、その内部に含まれる形状情報(テクスチャ情報)は変わらないことを捉えたものである。
特徴量s3:侵入物体候補領域における背景画像に対する最新の監視画像のエッジ画素数の増加割合。これは、影になっても、その内部にて抽出されるエッジ画素数はおおよそ変わらないことを捉えたものである。特徴量s3は、増加割合が小さいほど1に近い値とする。
sc = γ1×s1+γ2×s2+γ3×s3 (4)
ただし、γ1〜γ3は重み係数であり、その合計(Σγi)は1である。なお、γ1〜γ3の具体的な値をどのように設定するかは、画像センサ2が設置される環境などに応じて適宜最適化される。また、明時外乱属性度算出手段32は、上記の各特徴量s1〜s3のうちの一部の特徴量のみの重み付け和により、各色ごとの影属性度scを算出してもよい。
明時外乱属性度算出手段32は、R、G、B及びIRの各色について各色ごとの影属性度scを算出すると、そのうちの最大値を影属性度sとする。あるいは明時外乱属性度算出手段32は、各色ごとの光属性度scの平均値を影属性度sとしてもよい。
なお、明時外乱属性度算出手段32は、特開2001−243475号公報に開示されているような公知の方法を利用して、光属性度l及び影属性度sを算出してもよい。
特徴量p1:侵入物体候補領域の全画素数nに対する、その侵入物体候補領域と瞬時植栽領域の重なっている画素の数niの割合(ni/n)。
特徴量p2:侵入物体候補領域の全画素数nに対する、その侵入物体候補領域と蓄積植栽領域の重なっている画素の数ncの割合(nc/n)。
また、植栽領域度pを、単に上記の特徴量p1または特徴量p2の何れかの値としてもよい。
特徴量f1:侵入物体候補領域に含まれる画素数が、人の大きさに対応する所定範囲に含まれるか否かの指標。その画素数が所定範囲に含まれる場合、1となり、所定範囲から外れる場合、0となる。
特徴量f2:侵入物体候補領域における最新のIR画像と背景画像の正規化相関値cを1から引いた値(1-c)。すなわち、正規化相関値が低いほど、侵入者らしいことを表す。
特徴量f3:侵入物体候補領域に含まれる画素数に対する、その領域内の最新のカラー画像の各画素のうち肌色に対応する色を持つ画素数の比率。
明時侵入物体属性度算出手段33は、上記の各特徴量f1〜f3を算出すると、下記の式により、侵入物体属性度fを算出する。
侵入物体属性度f = α1×f1+α2×f2+α3×f3 (5)
ただし、α1〜α3は重み係数であり、その合計(Σαi)は1である。なお、α1〜α3の具体的な値をどのように設定するかは、画像センサ2が設置される環境などに応じて適宜最適化される。また、明時侵入物体属性度算出手段33は、上記の各特徴量f1〜f3のうちの一部の特徴量のみの重み付け和により、侵入物体属性度fを算出してもよい。あるいは、明時侵入物体属性度算出手段33は、上記の各特徴量f1〜f3のうちの一部の特徴量を、検出対象物体に応じて別の特徴量に入れ替えてもよい。例えば、検出対象物体が車であれば、明時侵入物体属性度算出手段33は上記の特徴量f3を使用せず、特徴量f1についても基準となる画素数の所定範囲が車のサイズに合わせた値に修正される。
なお、侵入物体属性度の算出方法として、明時侵入物体属性度算出手段33は特開2001−243475号公報に開示されている人属性算出方法のような公知の方法を利用してもよい。
図3(b)に示すように、暗時物体検出手段214は、暗時外乱属性度算出手段41、暗時侵入物体属性度算出手段42及び暗時判定手段43を有する。
さらに、光属性度l及び影属性度sについても、IR画像に関する特徴量のみが算出される。すなわち、暗時外乱属性度算出手段41は、l=lir、s=sirとする。なお、光属性度l及び影属性度sの算出方法の詳細については、明時外乱属性度算出手段32と同様であるため、ここではその説明を省略する。
まず、撮像制御部201により、記憶部23に記憶されている警備モードのフラグを参照して、警備モードが警備セットモードまたは警備解除モードの何れに設定されているかが判定される(ステップS110)。警備モードが警備セットモードに設定されている場合、撮像制御部201は、照明部21を点灯させて監視領域を照明し、その状態において撮像部22により監視領域を撮影させる(ステップS120)。そして撮像部22により監視領域のカラー画像とIR画像が取得され、制御部20に渡される。
ステップS130において、処理選択手段211は、監視領域の明るさがカラー画像を取得するために十分だったと判定した場合、明時物体検出手段213を選択する。そして明時物体検出手段213により、監視領域内への侵入物体の検出処理が実行される(ステップS140)。すなわち、監視領域のカラー画像とIR画像の両方を用いて侵入物体の検出処理が実行される。一方、ステップS130において、処理選択手段211は、監視領域の明るさがカラー画像を取得するために不十分だったと判定した場合、暗時物体検出手段214を選択する。そして暗時物体検出手段214により、監視領域内への侵入物体の検出処理が実行される(ステップS150)。すなわち、監視領域のIR画像のみを用いて侵入物体の検出処理が実行される。
ステップS140またはS150の後、画像処理部202は、監視領域内への侵入物体が検出されたか否かを判定する(ステップS160)。ステップS160において侵入物体が存在すると判定された場合、制御部20は、侵入物体が検出されたことをコントローラ1へ通報する(ステップS170)。
ステップS170の後、あるいはステップS160で監視領域に侵入物体が存在しないと判定された後、制御部20は画像センサ2が画像送出要求を受けているか否かを判定する(ステップS180)。そして、画像送出要求を受けている場合(すなわち、画像送出要求信号を受信してから画像送出停止信号を受信するまでの間である場合)、制御部20は、監視画像をコントローラ1へ送出する(ステップS190)。なお、送出される監視画像には、暗時物体検出手段214が選択されている場合、IR画像のみが含まれ、明時物体検出手段213が選択されている場合、カラー画像のみ、若しくはIR画像とカラー画像の両方が含まれる。
ステップS190の後、あるいはステップS180において画像送出要求を受けていない場合、制御部20は処理を終了する。
一方、ステップS200において画像送出要求を受けている場合、撮像制御部201は、照明部21を点灯させて監視領域を照明し、その状態において撮像部22により監視領域を撮影させる(ステップS210)。そして撮像部22により監視領域のカラー画像とIR画像が取得され、制御部20に渡される。
ステップS220において、処理選択手段211が監視領域の明るさがカラー画像を取得するために十分だったと判定した場合、制御部20は、カラー画像をコントローラ1へ送出する(ステップS230)。なお、制御部20は、カラー画像とIR画像の両方をコントローラ1へ送出してもよい。一方、処理選択手段211が監視領域の明るさがカラー画像を取得するために不十分だったと判定した場合、制御部20は、IR画像をコントローラ1へ送出する(ステップS240)。
そしてステップS230またはS240の後、制御部20は処理を終了する。
図5に示すように、撮像部22から制御部20が監視領域のカラー画像とIR画像を受け取ると、画像処理部202の変化領域抽出手段212は、受け取った最新のカラー画像またはIR画像と背景画像との背景差分を行って変化領域を抽出し、そのうちの所定の条件を満たす領域を侵入物体候補領域とする(ステップS141)。そして、侵入物体候補領域を示す情報及び監視領域のカラー画像及びIR画像が明時物体候補検出手段213に渡される。
次に、明時物体候補検出手段213の植物確信度算出手段31が、それらの画像に基づいて植物確信度を算出する。さらに植物確信度算出手段31は、求めた植物確信度を用いて、瞬時植栽領域画像及び蓄積植栽領域画像を求める(ステップS142)。
抽出された侵入物体候補領域について外乱属性度d及び侵入物体属性度fが算出されると、明時物体候補検出手段213の明時判定手段34は、その外乱属性度d及び侵入物体属性度fに基づいて監視領域内に侵入物体が存在するか否か判定する(ステップS145)。そしてその判定結果を制御部20へ返す。
図6に示すように、撮像部22から制御部20が監視領域のIR画像を受け取ると、画像処理部202の変化領域抽出手段212は、受け取った最新のIR画像と背景画像との背景差分を行って変化領域を抽出し、そのうちの所定の条件を満たす領域を侵入物体候補領域とする(ステップS151)。そして、侵入物体候補領域を示す情報及び監視領域のIR画像が暗時物体候補検出手段214に渡される。
抽出された侵入物体候補領域について外乱属性度d及び侵入物体属性度fが算出されると、暗時物体候補検出手段214の暗時判定手段43は、その外乱属性度d及び侵入物体属性度fに基づいて監視領域内に侵入物体が存在するか否か判定する(ステップS154)。そしてその判定結果を制御部20へ返す。
なお、上記の図4〜図6に示したフローチャートの各ステップにおける処理の詳細については、画像センサ2の各部の説明において詳しく説明したので、ここではその説明を省略する。
あるいは、変化領域抽出手段212は、蓄積植栽領域または瞬時植栽領域の何れか一方または両方に含まれる画素に対する差分2値化閾値を、蓄積植栽領域にも瞬時植栽領域にも含まれない画素に対する差分2値化閾値よりも高くしてもよい。あるいは、変化領域抽出手段212は、瞬時植栽領域と、蓄積植栽領域の近傍画素(例えば、蓄積植栽領域から3画素以内)が重なる画素に対する差分閾値を、瞬時植栽領域と、蓄積植栽領域の近傍画素が重ならない画素に対する差分閾値よりも高くしてもよい。さらに、変化領域抽出手段212は、各画素について求められた植物確信度が高くなるにつれて大きな値となるように差分2値化閾値を設定してもよい。例えば、正規化植生指数が植物確信度として算出される場合、正規化植生指数が1のとき、差分2値化閾値をカラー画像あるいはIR画像の画素が取り得る輝度値の最大値とし、正規化植生指数が0のとき、差分2値化閾値を差分画像の輝度値の平均値とすることができる。
以上のように、本発明の範囲内で、実施される形態に合わせて様々な変更を行うことができる。
1 コントローラ
2 画像センサ
3 録画装置
4 構内LAN
5 通信網
6 監視装置
10 監視対象
11 警備センタ
20 制御部
21 照明部
22 撮像部
23 記憶部
24 通信部
25 画像出力部
26 照度検出部
201 撮像制御部
202 画像処理部
211 処理選択手段
212 変化領域抽出手段
213 明時物体検出手段
31 植物確信度算出手段
32 明時外乱属性度算出手段
33 明時侵入物体属性度算出手段
34 明時判定手段
214 暗時物体検出手段
41 暗時外乱属性度算出手段
42 暗時侵入物体属性度算出手段
43 暗時判定手段
Claims (4)
- 監視領域内に侵入した侵入物体を検出する画像センサであって、
監視領域を撮影したカラー画像と近赤外画像とを同時に取得する撮像部と、
前記カラー画像と近赤外画像の両方を用いて前記侵入物体を検出する明時物体検出手段と、
前記近赤外画像のみを用いて前記侵入物体を検出する暗時物体検出手段と、
監視領域の照度が前記カラー画像を前記侵入物体の検出に利用できる明るさであると判定したときは前記明時物体検出手段に前記侵入物体を検出させ、一方、前記照度が前記カラー画像を前記侵入物体の検出に利用するには不十分な明るさであると判定したときは前記暗時物体検出手段に前記侵入物体を検出させる処理選択手段と、
を有することを特徴とする画像センサ。 - 前記カラー画像または近赤外画像と、前記撮像部により監視領域を過去に撮影した画像から作成された基準画像の差分によって輝度値が変化した変化領域を抽出する変化領域抽出手段をさらに有し、かつ、
前記明時物体検出手段は、
前記カラー画像に含まれる赤色画像及び前記近赤外画像の各画素の輝度値から、画素毎に植物らしさの度合いを表す植物確信度を算出し、該植物確信度が植物であることを示す所定の閾値以上となる画素の集合を植栽領域として抽出する植物確信度算出手段と、
前記変化領域について、侵入物体らしさを表す侵入物体属性度を算出する侵入物体属性度算出手段と、
前記変化領域に占める前記植栽領域と重なった領域の割合が大きいほど外乱らしさが高くなる外乱属性度を算出する外乱属性度算出手段と、
前記侵入物体属性度及び前記外乱属性度に基づいて、前記変化領域が侵入物体か否かを判定する判定手段と、
を有する請求項1に記載の画像センサ。 - 前記明時物体検出手段は、
前記カラー画像に含まれる赤色画像及び前記近赤外画像の各画素の輝度値から、画素毎に植物らしさの度合いを表す植物確信度を算出し、該植物確信度が植物であることを示す所定の閾値以上となる画素の集合を植栽領域として抽出する植物確信度算出手段と、
前記カラー画像または近赤外画像と、前記撮像部により監視領域を過去に撮影した画像から作成された基準画像の差分によって各画素ごとの輝度値差を算出し、当該輝度値差が差分2値化閾値よりも大きい画素の集合を変化領域として抽出する変化領域抽出手段と、
前記変化領域について、侵入物体らしさを表す侵入物体属性度を算出する侵入物体属性度算出手段と、
前記変化領域について、外乱らしさを表す外乱属性度を算出する外乱属性度算出手段と、
前記侵入物体属性度及び前記外乱属性度に基づいて、前記変化領域が侵入物体か否かを判定する判定手段と、を有し、
前記変化領域抽出手段は、前記植物確信度が第1の値となる画素が、前記植物確信度が前記第1の値よりも低い第2の値となる画素よりも前記変化領域に含まれ難くする、
請求項1に記載の画像センサ。 - 前記植物確信度は、前記近赤外画像の画素の輝度値が前記赤色画像の対応する画素の輝度値よりも大きくなるほど高くなる値である、請求項2または3に記載の画像センサ。
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