JP2010068186A - 小型基地局 - Google Patents

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善行 嶋田
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Abstract

【課題】移動通信端末を用いた通話やデータ通信を、移動通信端末に成り代わってネットワーク機器によって行えるようにすることにより、ユーザの利便性を向上し得る、小型基地局を得る。
【解決手段】フェムトセル基地局2は、ホームネットワーク3に接続されるとともに、有線通信回線8を介して移動体通信ネットワーク11に接続される、小型基地局であって、フェムトセル基地局2の通信圏内に属している携帯電話12を検出する検出部24と、検出部24によって検出された携帯電話12を登録する登録部26と、登録部26に登録されている携帯電話12宛ての受信信号を、ホームネットワーク3に接続されているネットワーク機器に転送する転送部25とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、小型基地局に関し、特に、フェムトセルの小型基地局に関する。
携帯電話による通信は電波を利用するため、通信サービスのエリア内であっても、屋内や地下等の電波の届かない電波不感エリアでは、携帯電話による通信が不可能となる。そこで、電波不感エリアにおいても携帯電話による通信を可能とすべく、小型基地局を用いた通信システムの構築が検討されている。
この通信システムにおいては、半径数十メートル程度の極小セル(フェムトセル)を通信圏内とする小型基地局(以下「フェムトセル基地局」と称す)が、電波不感エリア内に設置される。また、フェムトセル基地局は、有線通信回線を介して、携帯電話事業者の移動体通信ネットワークに接続される。従って、電波不感エリア内の携帯電話は、フェムトセル基地局及び有線通信回線を介して、移動体通信ネットワークに接続される。その結果、電波不感エリア内においても携帯電話による通信が可能となる。
また、近年におけるネットワーク技術の発展に伴い、家庭内やオフィス内においても、パーソナルコンピュータ(以下「パソコン」と略称する)やIP電話等の複数のネットワーク機器を相互に接続するホームネットワークが普及しつつある。ホームネットワークには、ホームネットワークと外部ネットワークとを接続するためのインタフェースとして、ホームゲートウェイ装置(以下、「ホームゲートウェイ」と略称する)が接続される。ホームゲートウェイは、ホームネットワークと外部ネットワークとの間の信号の送受信、プロトコル変換、及びルーティングを行うとともに、ホームネットワークに接続されているネットワーク機器の管理や制御を行う。
下記特許文献1には、無線LAN電話端末との間で無線通信が可能な無線基地局と、IP電話機と、呼接続制御サーバとが、同一ネットワーク上に接続された通信システムが開示されている。この通信システムでは、無線LAN電話端末による発着信の履歴と、IP電話機による発着信の履歴とが、呼接続制御サーバによって共有される。
特許第4117160号公報
携帯電話を使用するためには、バッテリーを充電する必要がある。バッテリーを充電している間、携帯電話は、充電器に接続された状態で放置される。従って、ユーザは、携帯電話の周辺から離れる機会が多くなる。そのため、バッテリーの充電中に携帯電話への着呼又はデータ受信があっても、ユーザがそれに気付かない事態が発生しやすい。また、携帯電話から発呼又はデータ送信を行う場合にも、その度に携帯電話を取りに移動する必要があるため、ユーザにとって不便である。この状況は、上記特許文献1に開示された通信システムにおいても同様である。
また、バッテリーの充電時のみならず、ユーザが、自宅内のある部屋に携帯電話を放置したまま他の部屋に在室している場合(例えば、寝室に携帯電話を放置したままリビングに在室している場合等)にも、ユーザは携帯電話の周辺から離れるため、上記と同様の状況が発生し得る。
本発明はかかる事情に鑑みて成されたものであり、移動通信端末を用いた通話やデータ通信を、移動通信端末に成り代わってネットワーク機器によって行えるようにすることにより、ユーザの利便性を向上し得る、小型基地局を得ることを目的とするものである。
本発明の第1の態様に係る小型基地局は、ホームネットワークに接続されるとともに、有線通信回線を介して移動体通信ネットワークに接続される、小型基地局であって、前記小型基地局の通信圏内に属している移動通信端末を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記移動通信端末を登録する登録手段と、前記登録手段に登録されている前記移動通信端末宛ての受信信号を、前記ホームネットワークに接続されているネットワーク機器に転送する転送手段とを備えることを特徴とするものである。
第1の態様に係る小型基地局によれば、移動通信端末宛ての受信信号が、転送手段によって、ホームネットワークに接続されているネットワーク機器に転送される。従って、ユーザが移動通信端末の周辺から離れている場合であっても、ユーザは、移動通信端末への着呼に対してIP電話から応答したり、移動通信端末へ送られてきた電子メールを、パソコンのモニタやテレビの画面で閲覧することができる。その結果、ユーザの利便性を向上することが可能となる。
本発明の第2の態様に係る小型基地局は、ホームネットワークに接続されるとともに、有線通信回線を介して移動体通信ネットワークに接続される、小型基地局であって、前記小型基地局の通信圏内に属している移動通信端末を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記移動通信端末を登録する登録手段と、前記ホームネットワークに接続されているネットワーク機器からの発呼又はデータ送信を、前記登録手段に登録されている前記移動通信端末からの発呼又はデータ送信として、前記移動体通信ネットワークに転送する転送手段とを備えることを特徴とするものである。
第2の態様に係る小型基地局によれば、ホームネットワークに接続されているネットワーク機器からの送信信号が、転送手段によって、移動通信端末からの送信として、移動体通信ネットワークに転送される。従って、ユーザが移動通信端末の周辺から離れている場合であっても、ユーザは、移動通信端末からの発呼としてIP電話から発呼したり、移動通信端末からの送信としてパソコンから電子メールを送信することができる。その結果、ユーザの利便性を向上することが可能となる。
本発明の第3の態様に係る小型基地局は、第1又は第2の態様に係る小型基地局において特に、前記移動通信端末を接続可能であり、前記移動通信端末のバッテリーを充電するための電力を前記移動通信端末に供給する給電手段をさらに備え、前記検出手段は、前記給電手段に前記移動通信端末が接続されていることにより、当該移動通信端末が前記小型基地局の通信圏内に属していることを検出することを特徴とするものである。
第3の態様に係る小型基地局によれば、移動通信端末を小型基地局の給電手段に接続することにより、給電手段から供給される電力によって移動通信端末のバッテリーが充電される。従って、移動通信端末のバッテリーを充電するための専用の充電器を不要とすることが可能となる。また、移動通信端末が小型基地局の給電手段に接続されていることを以て、検出手段は、その移動通信端末が小型基地局の通信圏内に属していることを、確実に検出することが可能となる。
本発明の第4の態様に係る小型基地局は、第3の態様に係る小型基地局において特に、前記給電手段に接続されている前記移動通信端末との間でデータ通信が可能な近距離データ通信手段をさらに備えることを特徴とするものである。
第4の態様に係る小型基地局によれば、小型基地局は、近距離データ通信手段によって、給電手段に接続されている移動通信端末との間でデータ通信が可能である。従って、近距離データ通信手段を用いたデータ通信によって、給電手段に接続されている移動通信端末を識別したり、有線通信回線を介して受信した電子メールを移動通信端末に送信することが可能となる。
本発明によれば、移動通信端末を用いた通話やデータ通信を、移動通信端末に成り代わってネットワーク機器によって行うことができるため、ユーザの利便性を向上することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
図1は、本発明の実施の形態に係るフェムトセル基地局2を備える通信システムの全体構成を概略的に示す図である。フェムトセル基地局2は、建物1内に設置されている。建物1は、例えばオフィス又はユーザの自宅等であり、屋外基地局からの電波が届きにくい(又は届かない)電波不感エリアである。
建物1内には、ホームネットワークシステムが導入されている。ホームネットワークシステムは、LAN(Local Area Network)又はPLC(Power Line Communication)等を用いたホームネットワーク3と、ネットワークケーブル4を介してホームネットワーク3に接続されたフェムトセル基地局2と、ホームネットワーク3に接続された複数のネットワーク機器とを備えている。図1に示した例では、ネットワーク機器として、テレビ5、パソコン6、及びIP(Internet Protocol)電話7が、ホームネットワーク3に接続されている。但し、ネットワーク機器は、図1に示した例に限られず、他のネットワーク機器がホームネットワーク3に接続されていても良い。
また、フェムトセル基地局2は、光ファイバやメタルケーブル等の有線通信回線8を介して、建物1の外部のIPネットワーク9に接続されている。IPネットワーク9は、ゲートウェイ(GW)10を介して、携帯電話事業者の移動体通信ネットワーク11に接続されている。図示は省略するが、移動体通信ネットワーク11は、無線制御装置、移動交換局、HLR(Home Location Register)、及びVLR(Visitor Location Register)等を有して構成されている。
また、フェムトセル基地局2はアンテナ2Aを有しており、フェムトセル基地局2のアンテナ2Aと、携帯電話12のアンテナ12Aとの間で、電波の送受信が行われる。
携帯電話12は、ユーザが有する移動通信端末である。携帯電話12を保持するユーザが建物1内(つまりフェムトセル基地局2の通信圏内)に位置する場合には、携帯電話12のアンテナ12Aとフェムトセル基地局2のアンテナ2Aとの間で、無線による信号の送受信が行われる。建物1内の携帯電話12は、フェムトセル基地局2、有線通信回線8、IPネットワーク9、及びゲートウェイ10を介して、移動体通信ネットワーク11に接続される。その結果、電波不感エリアである建物1内においても、ユーザは、携帯電話12による通信が可能となる。
また、フェムトセル基地局2は、ホームネットワーク3のホームゲートウェイとしても機能し、ホームネットワーク3とIPネットワーク9との間の信号の送受信、プロトコル変換、及びルーティングを行うとともに、ホームネットワーク3に接続されているテレビ5、パソコン6、及びIP電話7の管理や制御を行う。
図2は、フェムトセル基地局2の構成の第1の例を示すブロック図である。図2に示すように、フェムトセル基地局2は、処理部15と、処理部15にそれぞれ接続されたプロトコル変換部16、インタフェース18,19、通信部20、及び登録部26と、プロトコル変換部16に接続されたRF(Radio Frequency)処理部17と、電源部21と、電源部21に接続された給電部22とを備えて構成されている。RF処理部17はアンテナ2Aに接続されており、インタフェース18は有線通信回線8に接続されており、インタフェース19はネットワークケーブル4に接続されており、電源部21はコンセント等の外部電源23に接続されている。
電源部21には、外部電源23から電力が供給される。電源部21は、処理部15、プロトコル変換部16、RF処理部17、インタフェース18,19、通信部20、及び登録部26を駆動するための電力を供給する。また、給電部22には携帯電話12を接続することが可能であり、給電部22は、接続された携帯電話12のバッテリーを充電するための電力を、電源部21から携帯電話12に供給する。
処理部15は、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置である。処理部15は、検出部24及び転送部25を有している。登録部26は、ハードディスク又は半導体メモリ等の記憶装置を有するデータベースである。通信部20は、IrDA(Infrared Data Association)、IrSS(Ir Simple Shot)、Bluetooth(登録商標)、又はFelica(登録商標)等の、赤外線等を用いた近距離データ通信装置である。通信部20は、給電部22に接続されている携帯電話12との間でデータ通信を行う。
図3は、図2に示したフェムトセル基地局2の外観構成を示す斜視図である。フェムトセル基地局2の筐体の側面には、外部電源23に接続される電源プラグ30が接続されている。電源プラグ30は、図2に示した電源部21に接続されている。また、フェムトセル基地局2の筐体の側面には、有線通信回線8が接続されるコネクタ31と、ネットワークケーブル4が接続されるコネクタ32とが設けられている。コネクタ31は、図2に示したインタフェース18に接続されており、コネクタ32は、図2に示したインタフェース19に接続されている。また、フェムトセル基地局2の筐体の側面には、アンテナ2Aが取り付けられている。
フェムトセル基地局2の筐体の上面には、ホルダ型の充電器22A〜22Cが設けられている。充電器22A〜22Cは、図2に示した給電部22に相当する。充電器22A〜22Cのいずれかに携帯電話12を所定の姿勢で差し込むことにより、携帯電話12のバッテリーがその充電器22A〜22C(給電部22)によって充電される。また、フェムトセル基地局2の筐体の上面には、充電器22A〜22Cの配設箇所に近接して、通信部20が設けられている。通信部20は、充電器22A〜22Cに差し込まれている携帯電話12との間でデータ通信を行う。つまり、通信部20は近距離データ通信手段として機能する。
図4は、フェムトセル基地局2の構成の第2の例を示すブロック図である。図2に示した通信部20及び給電部22に代えて、通信・給電部40が設けられている。通信・給電部40は、処理部15及び電源部21に接続されている。その他の構成は図2と同様である。
図5は、図4に示したフェムトセル基地局2の外観構成を示す斜視図である。図3に示したホルダ型の充電器22A〜22Cに代えて、アダプタ型の充電器40A〜40Cが、フェムトセル基地局2の筐体の側面に接続されている。充電器40A〜40Cは、図4に示した通信・給電部40に相当する。充電器40A〜40Cのいずれかを携帯電話12の所定の外部接続端子に接続することにより、携帯電話12のバッテリーがその充電器40A〜40C(給電部40)によって充電される。
アダプタ型の充電器40A〜40Cを使用する場合には、充電器40A〜40Cと携帯電話12とはUSB(Universal Serial Bus)によっても併せて接続される。よって、通信・給電部40と携帯電話12とは、充電器40A〜40CのUSBによって、相互にデータ通信を行うことが可能である。つまり、この場合は、充電器40A〜40Cが、近距離データ通信手段として機能する。その他の構成は図3と同様である。
なお、フェムトセル基地局2が有する充電器の個数は図3,5に示した例に限らず、フェムトセル基地局2は少なくとも一つの充電器を有していれば良い。
以下、図1〜3を参照して、本実施の形態に係るフェムトセル基地局2の動作について説明する。
携帯電話12が充電器22A〜22Cに接続されていない場合には、登録部26には携帯電話12が登録されていない。この場合、処理部15は、移動体通信ネットワーク11からインタフェース18を介して受信した、携帯電話12宛ての受信信号(着呼信号、音声信号、又は電子メールのデータ等)を、プロトコル変換部16及びRF処理部17をこの順に介して、アンテナ2Aから送信する。また、この場合、アンテナ2Aによって受信した、携帯電話12からの送信信号(発呼信号、音声信号、又は電子メールのデータ等)は、RF処理部17及びプロトコル変換部16をこの順に介して処理部15に入力され、処理部15は、入力された送信信号を、インタフェース18を介して移動体通信ネットワーク11に向けて送信する。
なお、RF処理部17は、アンテナ2A又はプロトコル変換部16から入力された信号に対して、周波数変換、AD(Analog-to-Digital)変換、及びDA(Digital-to-Analog)変換等の各種の処理を行う。また、プロトコル変換部16は、RF処理部17又は処理部15から入力された信号に対して、携帯電話12のプロトコルとIPネットワーク9のプロトコルとを相互に変換する。つまり、プロトコル変換部16は、RF処理部17から入力された信号を、IPネットワーク9に対応するプロトコルに変換し、処理部15から入力された信号を、携帯電話12に対応するプロトコルに変換する。
携帯電話12が充電器22A〜22Cに接続されると、通信部20と携帯電話12との間の近距離データ通信によって、充電器22A〜22Cに接続されている携帯電話12が検出部24によって識別される。これにより、検出部24は、その携帯電話12がフェムトセル基地局2の通信圏内に属していることを検出する。そして、検出部24は、充電器22A〜22Cに接続されている携帯電話12の電話番号等の情報を、登録部26に登録する。なお、通信部20による携帯電話12の接続確認は一定時間間隔で行われ、通信部20がそれまで認識していた携帯電話12を認識できなくなった場合には、検出部24は、その携帯電話12に関する登録情報を登録部26から削除する。
携帯電話12が登録部26に登録されている場合には、転送部25は、移動体通信ネットワーク11からインタフェース18を介して受信した、その携帯電話12宛ての着呼信号及び音声信号を、インタフェース19、ネットワークケーブル4、及びホームネットワーク3をこの順に介して、IP電話7に転送する。ユーザがIP電話7によって応答すると、IP電話7からの音声信号は、IPネットワーク3、ネットワークケーブル4、及びインタフェース19をこの順に介して、処理部15に入力される。処理部15は、入力された音声信号を、インタフェース18を介して移動体通信ネットワーク11に向けて送信する。
また、転送部25は、登録部26に登録されている携帯電話12宛ての着呼があると、発呼元の電話番号に関するデータを通信部20に転送する。通信部20は、転送部25から受信したデータを、近距離データ通信によって携帯電話12に向けて送信する。これにより、発呼元の電話番号に関するデータが携帯電話12によって受信され、携帯電話12の内部メモリ(着信履歴ファイル)に保存される。
また、携帯電話12が登録部26に登録されている場合には、転送部25は、移動体通信ネットワーク11からインタフェース18を介して受信した、その携帯電話12宛ての電子メール等のデータのコピーを、インタフェース19、ネットワークケーブル4、及びホームネットワーク3をこの順に介して、テレビ5及びパソコン6に転送する。転送された電子メール等の内容は、テレビ5の画面及びパソコン6のモニタに表示される。
また、転送部25は、その携帯電話12宛ての電子メール等のデータを通信部20に転送する。通信部20は、転送部25から受信した電子メール等のデータを、近距離データ通信によって携帯電話12に向けて送信する。これにより、電子メール等のデータが携帯電話12によって受信され、携帯電話12の内部メモリ(受信フォルダ)に保存される。なお、ユーザの選択によって、パソコン6等に転送された電子メール等のデータは携帯電話12には送信しないという設定も可能である。
また、携帯電話12が登録部26に登録されている場合には、相手先の電話番号の先頭に特定番号(例えば♯1)を追加することによって、IP電話7からの発呼信号及び音声信号を、その携帯電話12からの送信として、移動体通信ネットワーク11に向けて送信することができる。この場合、IP電話7からの発呼信号は、IPネットワーク3、ネットワークケーブル4、及びインタフェース19をこの順に介して、処理部15に入力される。転送部25は、発呼元の電話番号をIP電話7から携帯電話12に置換して、発呼信号をインタフェース18を介して移動体通信ネットワーク11に向けて送信する。同様に、IP電話7からの音声信号は処理部15に入力され、処理部15は、入力された音声信号をインタフェース18を介して移動体通信ネットワーク11に向けて送信する。なお、相手先の電話番号の先頭に特定番号を追加するのではなく、フェムトセル基地局2の筐体に設けられているスイッチ(図示しない)をユーザが操作することによって、IP電話7の電話番号を用いる発呼と、携帯電話12の電話番号を用いる発呼とを切り換えても良い。
また、転送部25は、発呼先の電話番号に関するデータを通信部20に転送する。通信部20は、転送部25から受信したデータを、近距離データ通信によって携帯電話12に向けて送信する。これにより、発呼先の電話番号に関するデータが携帯電話12によって受信され、携帯電話12の内部メモリ(送信履歴ファイル)に保存される。
なお、登録部26に携帯電話12が登録されていない状況で、その携帯電話12に関して特定番号(♯1)が追加された発呼要求がIP電話7から入力された場合には、処理部15は、発呼できない旨の音声メッセージをIP電話7に返信する。
また、携帯電話12が登録部26に登録されている場合には、パソコン6にインストールされている専用のアプリケーションソフトウェアを用いることにより、パソコン6からの電子メール等のデータを、その携帯電話12からの送信として、移動体通信ネットワーク11に向けて送信することができる。この場合、パソコン6からの電子メール等のデータは、IPネットワーク3、ネットワークケーブル4、及びインタフェース19をこの順に介して、処理部15に入力される。処理部15は、送信元の電子メールアドレス等をパソコン6から携帯電話12に置換して、電子メール等のデータをインタフェース18を介して移動体通信ネットワーク11に向けて送信する。
また、転送部25は、その電子メール等のデータを通信部20に転送する。通信部20は、転送部25から受信した電子メール等のデータを、近距離データ通信によって携帯電話12に向けて送信する。これにより、電子メール等のデータが携帯電話12によって受信され、携帯電話12の内部メモリ(送信フォルダ)に保存される。なお、ユーザの選択によって、パソコン6から送信された電子メール等のデータは携帯電話12には送信しないという設定も可能である。
なお、以上では、図2,3に示した例について説明を行ったが、携帯電話12との近距離データ通信が通信部20から通信・給電部40に代わることを除いて、図4,5に示した例についても同様である。
また、以上では、移動通信端末が携帯電話である場合の例について説明を行ったが、携帯電話に限らず、モバイルWiMAX又はPHS等の他の移動通信端末であっても、本発明を適用することが可能である。
このように本実施の形態に係るフェムトセル基地局2によれば、携帯電話12宛ての受信信号が、転送部25によって、ホームネットワーク3に接続されているネットワーク機器に転送される。従って、ユーザが携帯電話12の周辺から離れている場合であっても、ユーザは、携帯電話12への着呼に対してIP電話7から応答したり、携帯電話12へ送られてきた電子メール等を、パソコン6のモニタやテレビ5の画面で閲覧することができる。その結果、ユーザの利便性を向上することが可能となる。
また、本実施の形態に係るフェムトセル基地局2によれば、ホームネットワーク3に接続されているネットワーク機器からの送信信号が、転送部25によって、携帯電話12からの送信として、移動体通信ネットワーク11に向けて転送される。従って、ユーザが携帯電話12の周辺から離れている場合であっても、ユーザは、携帯電話12からの発呼としてIP電話7から発呼したり、携帯電話12からの送信としてパソコン6から電子メールを送信することができる。その結果、ユーザの利便性を向上することが可能となる。
また、本実施の形態に係るフェムトセル基地局2によれば、携帯電話12をフェムトセル基地局2の給電部22に接続することにより、給電部22から供給される電力によって携帯電話12のバッテリーが充電される。従って、携帯電話12のバッテリーを充電するための専用の充電器を不要とすることが可能となる。また、携帯電話12がフェムトセル基地局2の給電部22に接続されていることを以て、検出部24は、その携帯電話12がフェムトセル基地局2の通信圏内に属していることを、確実に検出することが可能となる。
また、本実施の形態に係るフェムトセル基地局2によれば、フェムトセル基地局2は、通信部20によって、給電部22に接続されている携帯電話12との間で近距離データ通信を行うことが可能である。従って、通信部20を用いたデータ通信によって、給電部22に接続されている携帯電話12を識別したり、移動体通信ネットワーク11から受信した電子メール等のデータを携帯電話12に送信することが可能となる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係るフェムトセル基地局を備える通信システムの全体構成を概略的に示す図である。 フェムトセル基地局の構成の第1の例を示すブロック図である。 図2に示したフェムトセル基地局の外観構成を示す斜視図である。 フェムトセル基地局の構成の第2の例を示すブロック図である。 図4に示したフェムトセル基地局の外観構成を示す斜視図である。
符号の説明
2 フェムトセル基地局
3 ホームネットワーク
5 テレビ
6 パソコン
7 IP電話
8 有線通信回線
11 移動体通信ネットワーク
12 携帯電話
15 処理部
20 通信部
21 電源部
22 給電部
24 検出部
25 転送部
26 登録部
40 通信・給電部

Claims (4)

  1. ホームネットワークに接続されるとともに、有線通信回線を介して移動体通信ネットワークに接続される、小型基地局であって、
    前記小型基地局の通信圏内に属している移動通信端末を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記移動通信端末を登録する登録手段と、
    前記登録手段に登録されている前記移動通信端末宛ての受信信号を、前記ホームネットワークに接続されているネットワーク機器に転送する転送手段と
    を備える、小型基地局。
  2. ホームネットワークに接続されるとともに、有線通信回線を介して移動体通信ネットワークに接続される、小型基地局であって、
    前記小型基地局の通信圏内に属している移動通信端末を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記移動通信端末を登録する登録手段と、
    前記ホームネットワークに接続されているネットワーク機器からの送信信号を、前記登録手段に登録されている前記移動通信端末からの送信として、前記移動体通信ネットワークに転送する転送手段と
    を備える、小型基地局。
  3. 前記移動通信端末を接続可能であり、前記移動通信端末のバッテリーを充電するための電力を前記移動通信端末に供給する給電手段をさらに備え、
    前記検出手段は、前記給電手段に前記移動通信端末が接続されていることにより、当該移動通信端末が前記小型基地局の通信圏内に属していることを検出する、請求項1又は2に記載の小型基地局。
  4. 前記給電手段に接続されている前記移動通信端末との間でデータ通信が可能な近距離データ通信手段をさらに備える、請求項3に記載の小型基地局。
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