JP2010067855A - ドライエッチング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリコン基板のエッチング加工において、側壁ダメージの防止、マイクロトレンチの防止および垂直形状加工を両立させる。
【解決手段】真空可能なチャンバ10内に配置されたサセプタ(下部電極)12上にシリコン基板Wを載置し、チャンバ10内でエッチングガスを放電させてプラズマを生成し、サセプタ12にイオンを引き込むための第1の高周波RFLを印加する。そして、チャンバ10内の圧力を1mTorr〜100mTorrに選び、圧力(mTorr)をx、サセプタ12に生成される自己バイアス電圧(ボルト)の絶対値をyとすると、y≧−1.7x+295の関係が満たされるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プラズマを用いてシリコン基板をエッチング加工するドライエッチング方法に関する。
半導体デバイスの製造では、シリコン基板上に所定の薄膜を形成する工程とその薄膜をリソグラフィを経てドライ(プラズマ)エッチングによりパターニング加工する工程とが数多く繰り返されるが、製造工程の初期段階でシリコン基板そのもののドライエッチングもよく行われている。
これまでの代表的なシリコン基板のドライエッチングは、素子分離用の溝状トレンチあるいはキャパシタ用の穴状トレンチを形成するSiトレンチのエッチングである。Siトレンチのエッチングでは、トレンチの縦横比(アスペクト比)やトレンチ縦断面形状の制御が重視され、特にトレンチの内壁が樽状にえぐれるボウイングやマスク下のエッチング(サイドエッチング)等の抑制が重要課題になっている。このような技術的課題を解決するために、エッチングガスには臭化水素(HBr)のような水素を含んだハロゲン化合物ガス、あるいはCl2などのハロゲンガスにCHF3などを添加した混合ガスが用いられ、エッチング装置にはプラズマ中のイオンに方向性を持たせて被エッチング材(シリコン基板)と反応させる反応性イオンエッチング(RIE)装置が多用されている。
特開2003−218093
ところで、シリコン基板上に作製される半導体デバイスの高集積化や高性能化に伴って、デバイスを構成する半導体素子は略0.7倍のスケーリング則で微細化している。そして、現在の半導体製品に適用されている65nm、45nmのデザインルール(設計基準)は次世代の開発製品で32nm程度となり、次々世代においては22nm程度になると予想されている。
デバイス設計基準が次々世代の22nm程度になると、LSIを構成する基本的な半導体素子である絶縁ゲート電界効果トランジスタ(MISFET)は、そのチャネル領域およびソース・ドレイン領域がこれまでのシリコン基板主面に平面的に作製される二次元構造(平面構造)から立体的に作製される三次元構造(立体構造)に変わる可能性が高い。この立体構造では、チャネル領域が基板主面上に突出して延びるフィンあるいはピラーの側壁に形成され、ソース・ドレイン領域はチャネル領域を挟んでチャネル長手方向の両側に形成される。ここで、フィンやピラーのような立体型の素子本体は、シリコン基板の主面を100nm以上の深さにエッチング加工して得られる。
このような立体型素子本体のエッチング加工においては、被エッチング材の側壁が受けるダメージを極力少なくすることと、側壁の下端(素子本体の裾)付近に不所望な溝(マイクロトレンチ)を発生させないことが特に重要な課題となる。すなわち、従来のSiトレンチエッチングとは異なり、この場合の被エッチング側壁はMISFETのチャネル領域として使われる部位になるため、側壁にイオンが入射して表層部の結晶格子が破壊されると、電子あるいは正孔(電荷キャリア)の易動度が下がり、MISFETの性能が著しく低下する。さらに、ピラー型の場合は、その素子本体の裾付近にマイクロトレンチが出来ると、不純物領域(ソースまたはドレイン領域)を形成する際に障害となりやすい。もちろん、MISFET性能の安定性・再現性の面から被エッチング材側壁の垂直形状にも一層の精度が要求される。
本発明は、上述した実状に鑑みてなされたもので、シリコン基板のエッチング加工、特に立体型構造体を作製するためのエッチング加工において、側壁ダメージの防止、マイクロトレンチの防止および垂直形状加工を両立させることができるドライエッチング方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の観点におけるドライエッチング方法は、真空可能な処理容器内に配置された第1の電極上にシリコン基板を載置し、前記処理容器内でエッチングガスを放電させてプラズマを生成し、前記第1の電極に前記プラズマからイオンを引き込むための第1の高周波を印加し、前記プラズマの下で前記シリコン基板をエッチングするドライエッチング方法であって、前記処理容器内の圧力を1mTorr〜100mTorrに選び、前記圧力(mTorr)をx、前記第1の電極に生成される自己バイアス電圧(ボルト)の絶対値をySとすると、下記の式(1)の関係が満たされるようにする。
S≧−1.7x+295 ・・・(1)
本発明者は、シリコン基板のドライエッチング、特にシリコン基板の主面に立体型素子本体のような立体型構造体を形成するドライエッチングにおいて、(i)被エッチング体の側壁にイオン衝撃またはイオン入射のダメージを与えないこと、(ii) 側壁の垂直形状加工性がすぐれていること、(iii)側壁下端(裾)付近に溝または窪みとして発生し得るマイクロトレンチの深さが可及的に小さくすることの3つの要件を満たすためのプロセス条件について、幾多の実験を重ねて鋭意検討した結果、処理容器内の圧力と自己バイアス電圧との間に上記の式(1)で規定される相関関係が満たされればよいことを突き止めた。
また、下記の式(2)が満たされることによってより好ましいエッチング特性が得られること、さらには下記の式(3)が満たされることによって更に好ましいエッチング特性が得られることも突き止めた。
S≧−1.7x+395 ・・・(2)
−1.7x+395≦yS≦−1.7x+495 ・・・(3)
また、本発明の第2の観点におけるドライエッチング方法は、真空可能な処理容器内に配置された第1の電極上にシリコン基板を載置し、前記処理容器内でエッチングガスを放電させてプラズマを生成し、前記第1の電極に前記プラズマからイオンを引き込むための第1の高周波を印加し、前記プラズマの下で前記シリコン基板をエッチングするドライエッチング方法であって、前記処理容器内の圧力を1mTorr〜100mTorrに選び、前記圧力(mTorr)をx、前記第1の電極における単位面積当たりの前記第1の高周波のパワー密度(ワット/cm2)をyMとすると、下記の式(4)の関係が満たされるようにする。
M≧2.84×10-3x+0.28 ・・・(4)
本発明者は、上記(i),(ii),(iii)の3要件を満たすためのプロセス条件について、幾多の実験を重ねて鋭意検討した結果、処理容器内の圧力とシリコン基板をバイアスRFパワー密度との間に上記の式(4)で規定される相関関係が満たされればよいことも突き止めた。
また、下記の式(5)が満たされることによってより好ましいエッチング特性が得られること、さらには下記の式(6)が満たされることによって更に好ましいエッチング特性が得られることも突き止めた。
下記の式(5)の関係が満たされる、請求項1に記載のドライエッチング方法。
M≧2.84×10-3x+0.57 ・・・(5)
2.84×10-3x+0.57≦yM≦2.84×10-3x+0.85 ・・(6)
本発明においては、上記の式(1)、(2)、(3)のいずれかと上記の式(4)、(5)、(6)のいずれかとが同時に満たされることによって更に好ましいエッチング特性が得られ、特に(3)、(6)が同時に満たされることによって最も好ましいエッチング特性が得られる。
本発明においては、垂直形状加工性においてボーイング形状を十全に防止するうえで、処理容器内の圧力としては、3mTorr〜20mTorrが特に好ましい。また、第1の電極の温度は60℃以上が好ましく、80℃以上が更に好ましい。
また、エッチングガスのエッチャントガスとしてはハロゲンガスが好ましく、特に塩素ガスが最も好ましい。ハロゲンガスと不活性ガスとの混合ガスも使用できるが、Cl2の単ガスが最も好ましい。
また、本発明では、ハロゲンガス(特にCl2ガス)の高密度プラズマが好ましく、電子密度は1×1010/cm3以上が好ましい。
高密度プラズマを生成するうえでは、イオン引き込みに適した高周波とプラズマ生成に適した高周波を併用するのが望ましい。好適な一態様として、処理容器内で第1の電極と所定の間隔を隔てて平行に向かい合う第2の電極が設けられ、エッチングガスを放電させるための第2の高周波が第1の電極または第2の電極に印加されてよい。この場合、好ましくは、第1の高周波の周波数は2MHz〜27MHzであり、第2の高周波の周波数は40MHz〜300MHzである。
また、本発明では、側壁ダメージを防止ないし低減するうえで、エッチングマスクが無機物層たとえばSiN(窒化珪素)からなるものが好ましい。
本発明のドライエッチング方法によれば、上記のような構成および作用により、シリコン基板のエッチング加工、特に立体型構造体を作製するためのエッチング加工において、側壁ダメージの防止、マイクロトレンチの防止および垂直形状加工を両立させることができる。
以下、添付図を参照して本発明の好適な実施の形態を説明する。
図1に、本発明のドライエッチング方法を実施するための好適なプラズマエッチング装置の構成を示す。このプラズマエッチング装置は、RF下部2周波印加方式の容量結合型(平行平板型)であり、たとえばアルミニウムまたはステンレス鋼等の金属製の円筒型チャンバ(処理容器)10を有している。チャンバ10は保安接地されている。
チャンバ10内には、被処理体(被処理基板)としてシリコンウエハWを載置する円板状の下部電極またはサセプタ12が設けられている。このサセプタ12は、たとえばアルミニウムからなり、絶縁性の筒状保持部14を介してチャンバ10の底から垂直上方に延びる筒状支持部16に支持されている。筒状保持部14の上面には、サセプタ12の上面を環状に囲むたとえば石英やシリコンからなるフォーカスリング18が配置されている。
チャンバ10の側壁と筒状支持部16との間には排気路20が形成され、この排気路20の入口または途中に環状のバッフル板22が取り付けられるとともに底部に排気口24が設けられている。この排気口24に排気管26を介して排気装置28が接続されている。排気装置28は、真空ポンプを有しており、チャンバ10内の処理空間を所定の真空度まで減圧することができる。チャンバ10の側壁には、シリコンウエハWの搬入出口を開閉するゲートバルブ30が取り付けられている。
サセプタ12には、イオン引き込み用の第1高周波電源32が第1整合器34および給電棒36を介して電気的に接続されている。この高周波電源32は、プラズマ中のイオンをシリコンウエハWに引き込むのに適した13.56MHz以下の周波数を有する第1高周波RFLを下部電極つまりサセプタ12に印加する。
また、サセプタ12には、プラズマ生成用の第2高周波電源70が第2整合器72および給電棒36を介して電気的に接続されている。この第2高周波電源70は、エッチングガスを高周波で放電させるの適した40MHz以上の周波数を有する第2高周波RFHをサセプタ12に印加する。
なお、チャンバ10の天井部には、後述するシャワーヘッド38が接地電位の上部電極として設けられている。高周波電源32,70からの高周波RFL,RFHはサセプタ12とシャワーヘッド38との間に容量的に印加される。
サセプタ12の上面にはシリコンウエハWを静電吸着力で保持するための静電チャック40が設けられている。この静電チャック40は導電膜からなる電極40aを一対の絶縁膜40b,40cの間に挟み込んだものであり、電極40aには直流電源42がスイッチ43を介して電気的に接続されている。直流電源42からの直流電圧により、クーロン力でシリコンウエハWをチャック上に吸着保持することができる。
サセプタ12の内部には、たとえば円周方向に延在する冷媒室44が設けられている。この冷媒室44には、チラーユニット46より配管48、50を介して所定温度の冷媒たとえば冷却水が循環供給される。冷媒の温度によって静電チャック40上のシリコンウエハWの処理温度を制御できる。さらに、伝熱ガス供給部52からの伝熱ガスたとえばHeガスが、ガス供給ライン54を介して静電チャック40の上面とシリコンウエハWの裏面との間に供給される。
天井部のシャワーヘッド38は、多数のガス通気孔56aを有する下面の電極板56と、この電極板56を着脱可能に支持する電極支持体58とを有する。電極支持体58の内部にバッファ室60が設けられ、このバッファ室60のガス導入口60aには処理ガス供給部62からのガス供給配管64が接続されている。
チャンバ10の周囲には、環状または同心状に延在する磁石66が配置されている。チャンバ10内において、シャワーヘッド38とサセプタ12との間に形成される第2高周波RFHによるRF電界と磁石66による磁界との重畳作用により、サセプタ12の表面近傍に高密度のプラズマが生成される。この実施形態では、本発明のドライエッチング方法を実施するために、チャンバ10の室内、特にシャワーヘッド38とサセプタ12との間のプラズマ生成空間が1mTorr(約0.133Pa)程度の低圧であっても、電子密度が1×1010/cm3以上の高密度プラズマが得られるようになっている。
制御部68は、このプラズマエッチング装置内の各部たとえば排気装置28、第1高周波電源32、第1整合器34、静電チャック用のスイッチ43、チラーユニット46、伝熱ガス供給部52、処理ガス供給部62、第2高周波電源70および第2整合器72等の動作を制御するもので、ホストコンピュータ(図示せず)等とも接続されている。
このプラズマエッチング装置において、ドライエッチングを行うには、先ずゲートバルブ30を開状態にして加工対象のシリコンウエハWをチャンバ10内に搬入して、静電チャック40の上に載置する。そして、処理ガス供給部62よりエッチングガスを所定の流量および流量比でチャンバ10内に導入し、排気装置28によりチャンバ10内の圧力を設定値にする。さらに、第1高周波電源32より所定のパワーで第1の高周波RFLをサセプタ12に供給すると同時に、第2高周波電源70からも所定のパワーで第2の高周波RFHをサセプタ12に供給する。また、直流電源42より直流電圧を静電チャック40の電極40aに印加して、シリコンウエハWを静電チャック40上に固定する。シャワーヘッド38より吐出されたエッチングガスは両電極12,38間で放電してプラズマ化し、このプラズマで生成されるラジカルやイオンがシリコンウエハW表面のエッチングマスクを通して被エッチング材(シリコン基板)と反応し、被エッチング材が所望のパターンにエッチングされる。
このドライエッチングのプロセスにおいて、エッチングガスの放電またはプラズマ生成には第2高周波電源70よりサセプタ(下部電極)12に印加される比較的高い周波数(40MHz以上、好ましくは80MHz以上)の高周波RFHが主に寄与し、プラズマからシリコンウエハWへのイオンの引き込みには第1高周波電源32よりサセプタ(下部電極)12に印加される比較的低い周波数(27MHz以下、好ましくは13.56MHz以下)の高周波RFLが主に寄与する。
ドライエッチングの最中は、つまり処理空間にプラズマが生成されている間は、そのバルクプラズマとサセプタ(下部電極)12との間に下部イオンシースが形成され、サセプタ12ないしシリコンウエハWには下部イオンシースの電圧降下に略等しい負極性の自己バイアス電圧Vdcが発生する。この自己バイアス電圧Vdcの絶対値|Vdc|は、サセプタ12に印加される第1高周波RFLの電圧の尖頭値Vppに比例する。実施形態におけるプラズマエッチング装置(図1)では、本発明のドライエッチング方法を実施するために、少なくとも−600V〜−120Vの範囲で自己バイアス電圧Vdcが得られるようになっている。
次に、図2〜図12を参照して、本発明を好適に適用できるエッチング加工例として、シリコンウエハWの主面に縦型トランジスタ(Vertical Transistor)用のピラー型素子本体を形成するための一実施形態によるドライエッチング方法を説明する。
この種のピラー型素子本体を作製するには、シリコンウエハW上に形成されたマスク材料(好ましくは無機物層)を図2Aに示すように所望の口径(直径)Lを有する円板100にパターニングして、これをエッチングマスクとし、所望の深さHまでシリコンウエハWをエッチング加工する。そうすると、図3に示すようにシリコンウエハWの主面に所望サイズ、たとえば直径L=20nm前後、高さH=200nm前後の円柱状ピラー型素子本体102が形成される。なお、図3(a)および図3(b)はそれぞれピラー型素子本体102の上面図および縦断面図であり、エッチングマスク100(図2)は除去されている。
このようなピラー型素子本体102を作製するうえでシリコンドライエッチングに求められる加工要件の中で最も重要なものは、(i)ピラー側壁102aにイオン衝撃またはイオン入射のダメージを与えないこと、(ii) ピラー側壁102aの垂直形状加工性がすぐれている(理想的にはテーパ角θ=90°にする)こと、(iii)ピラー裾付近に溝または窪みとして発生し得るマイクロトレンチ104の深さが可及的に小さい(理想的には深さd=0にする)ことである。
この実施形態では、上記したプラズマエッチング装置(図1)を用いてシリコンウエハWに種種の条件下でドライエッチングを施して上記のようなピラー型素子本体102を作製するエッチング加工の実験を行った。主なエッチング条件は下記のとおりである。この実験では、チャンバ10内の圧力と、イオン引き込み用の第1高周波RFLのパワー(バイアスRFパワー)と、自己バイアス電圧Vdcの3つをパラメータとした。
シリコンウエハ口径=300mm
エッチングマスク:上層SiN(150nm)
エッチングガス:Cl2ガス=100sccm
ガス圧力:1mTorr〜100mTorr
第1高周波:13MHz、バイアスRFパワー=100〜800W
第2高周波:100MHz、RFパワー=500W
自己バイアス電圧:−480V〜−130V
上部及び下部電極間距離=30mm
下部電極面積=703.1cm2(口径300mm)
温度:上部電極/チャンバ側壁/下部電極=80/70/85℃
エッチング時間=30秒〜58秒
(実施例)
図4および図5に、実施例1〜12で使われたパラメータ値および得られたエッチング特性を一覧表に示す。
実施例1
ガス圧力を3mTorr、バイアスRFパワーを400W、自己バイアス電圧Vdcを−450Vに選んだ場合であり、マイクロトレンチ深さd=0nm、テーパ角θ=88.7°のエッチング結果が得られた。
実施例2
ガス圧力を20mTorr、バイアスRFパワーを600W、自己バイアス電圧Vdcを−480Vに選んだ場合であり、マイクロトレンチ深さd=0nm、テーパ角θ=89°のエッチング結果が得られた。
実施例3
ガス圧力を50mTorr、バイアスRFパワーを800W、自己バイアス電圧Vdcを−430Vに選んだ場合であり、マイクロトレンチ深さd=0nm、テーパ角θ=89.8°のエッチング結果が得られた。
実施例4
ガス圧力を100mTorr、バイアスRFパワーを800W、自己バイアス電圧Vdcを−250Vに選んだ場合であり、マイクロトレンチ深さd=0nm、テーパ角θ=88.2°のエッチング結果が得られた。
実施例5
ガス圧力を3mTorr、バイアスRFパワーを300W、自己バイアス電圧Vdcを−370Vに選んだ場合であり、マイクロトレンチ深さd=8nm、テーパ角θ=87.0°のエッチング結果が得られた。
実施例6
ガス圧力を20mTorr、バイアスRFパワーを400W、自己バイアス電圧Vdcを−350Vに選んだ場合であり、マイクロトレンチ深さd=8nm、テーパ角θ=88.2°のエッチング結果が得られた。
実施例7
ガス圧力を2mTorr、バイアスRFパワーを200W、自己バイアス電圧Vdcを−310Vに選んだ場合であり、マイクロトレンチ深さd=14nm、テーパ角θ=88.9°のエッチング結果が得られた。
実施例8
ガス圧力を50mTorr、バイアスRFパワーを400W、自己バイアス電圧Vdcを−220Vに選んだ場合であり、マイクロトレンチ深さd=14nm、テーパ角θ=86.4°のエッチング結果が得られた。
実施例9
ガス圧力を5mTorr、バイアスRFパワーを200W、自己バイアス電圧Vdcを−290Vに選んだ場合であり、マイクロトレンチ深さd=16nm、テーパ角θ=87.1°のエッチング結果が得られた。
実施例10
ガス圧力を100mTorr、バイアスRFパワーを400W、自己バイアス電圧Vdcを−130Vに選んだ場合であり、マイクロトレンチ深さd=16nm、テーパ角θ=83.4°のエッチング結果が得られた。
実施例11
ガス圧力を3mTorr、バイアスRFパワーを200W、自己バイアス電圧Vdcを−300Vに選んだ場合であり、マイクロトレンチ深さd=18nm、テーパ角θ=86.8°のエッチング結果が得られた。
実施例12
ガス圧力を20mTorr、バイアスRFパワーを300W、自己バイアス電圧Vdcを−290Vに選んだ場合であり、マイクロトレンチ深さd=18nm、テーパ角θ=87.4°のエッチング結果が得られた。
(比較例)
図6に、比較例1〜4で選択されたパラメータ値および得られたエッチング特性を一覧表に示す。
比較例1
ガス圧力を1mTorr、バイアスRFパワーを100W、自己バイアス電圧Vdcを−190Vに選んだ場合であり、マイクロトレンチ深さd=22nm、テーパ角θ=84.4°のエッチング結果が得られた。
比較例2
ガス圧力を20mTorr、バイアスRFパワーを200W、自己バイアス電圧Vdcを−240Vに選んだ場合であり、マイクロトレンチ深さd=28nm、テーパ角θ=85.7°のエッチング結果が得られた。
比較例3
ガス圧力を3mTorr、バイアスRFパワーを100W、自己バイアス電圧Vdcを−170Vに選んだ場合であり、マイクロトレンチ深さd=34nm、テーパ角θ=85.3°のエッチング結果が得られた。
比較例4
ガス圧力を20mTorr、バイアスRFパワーを100W、自己バイアス電圧Vdcを−110Vに選んだ場合であり、マイクロトレンチ深さd=48nm、テーパ角θ=84.6°のエッチング結果が得られた。
上記のように、実施例1〜12ではマイクロトレンチ深さdが実用的に許容可能な20nm以下であり、比較例1〜4では許容できないd>20nmであった。
また、上記実験のエッチング加工では、エッチングガスに単ガスのCl2を使用し、エッチングマスク100には水素や炭素等を含まない無機物層(SiN/SiO2)を用いているので、側壁に重合膜等が堆積しにくく、いわゆる側壁保護効果は小さい。したがって、側壁の垂直性が良いほど、側壁へのイオン衝撃ないしイオン入射は少なく、側壁ダメージは小さいということになる。この点、実施例1〜12ではテーパ角θが実用的に許容できる86°以上であり、比較例1〜4は86°未満であった。なお、エッチングマスク100の下層のSiO2層は、SiN層にかかる応力を緩和するためのものである。
図7および図8に、上記実施例1〜12および上記比較例1〜4でそれぞれ得られたピラーエッチング形状の断面SEM写真をマッピング型式で示す。図中、横軸をバイアスRFパワーにとり、縦軸を圧力にとっている。
図9に、上記実施例1〜12および上記比較例1〜4で選択された2つのパラメータ値(圧力,バイアスRFパワー)の分布特性をマッピング形式で示す。図示のように、圧力(mTorr)をx、バイアスRFパワー(ワット)をyPとすると、yP=2.0x+400.9で表される直線の近くに実施例1〜12が分布し、比較例1〜4はこの直線から遠くに分布することがわかる。
より詳細には、マイクロトレンチ深さd=0nmの結果が得られた実施例1〜4はすべて直線yP=2.0x+400.9よりも上の領域に分布し、マイクロトレンチ深さd=8〜18nmの結果が得られた実施例5〜12はすべて直線yP=2.0x+200.9と直線yP=2.0x+400.9との間に挟まれた領域に分布している。また、比較例1〜4はすべて直線yP=2.0x+200.9の下の領域に分布している。なお、図9の直線yP=2.0x+400.9は図7および図8の直線Kに略対応している。
したがって、この実施形態では、圧力xとバイアスRFパワーyPとの間に下記の式(10)の関係が満たされればよく、さらに好ましくは下記の式(11)の関係が満たされればよいことがわかる。
P≧2.0x+200.9 ・・・(10)
P≧2.0x+400.9 ・・・(11)
もっとも、直線yP=2.0x+600.9よりも上の領域では、実施例3,4のように垂直形状加工性が幾らか低下する傾向がある。したがって、この実施形態において圧力xとバイアスRFパワーyPとの間の一層好ましい関係は下記の式(12)が満たされることである。
2.0x+400.9≦yP≦2.0x+600.9 ・・・(12)
バイアスRFパワーyPは、サセプタ(下部電極)12における単位面積当たりのパワーつまりバイアスRFパワー密度yM(ワット/cm2)に換算することができる。
この実施形態では、サセプタ12の口径をウエハ口径(300mm)に等しいとみなすと、下部電極面積は703.1cm2であるから、ypとyMとの間には下記の式(13)で表される比例関係がある。
p=703.1×yM ・・・(13)
この関係式(13)から、上記の式(10)、(11)、(12)をそれぞれ次の式(10')、(11')、(12')に置き換えることができる。
M≧2.84×10-3x+0.28 ・・・(10')
M≧2.84×10-3x+0.57 ・・・(11')
2.84×10-3x+0.57≦yM≦2.84×10-3x+0.85・・(12')
図10には、上記実施例1〜12および上記比較例1〜4で選択された2つのパラメータ値(圧力,自己バイアス電圧−Vdc)の分布特性をマッピング型式で示す。図示のように、圧力(mTorr)をx、自己バイアス電圧の絶対値|Vdc|(ボルト)をySとすると、yS=−1.7x+395.0で表される直線の近くに実施例1〜12が分布し、比較例1〜4はこの直線から遠くに分布することがわかる。
より詳細には、マイクロトレンチ深さd=0nmの結果が得られた実施例1〜4はすべて直線yS=−1.7x+395.0よりも上の領域に分布し、マイクロトレンチ深さd=8〜18nmの結果が得られた実施例5〜12はすべて直線yS=−1.7x+295.0と直線yS=−1.7x+395.0との間に挟まれた領域に分布している。また、比較例1〜4はすべて直線yS=−1.7x+295.09の下の領域に分布している。
したがって、この実施形態では、圧力xと自己バイアス電圧の絶対値ySとの間に下記の式(14)の関係が満たされればよく、さらに好ましくは下記の式(15)の関係が満たされればよいことがわかる。
S≧−1.7x+295.0 ・・・(14)
S≧−1.7x+395.0 ・・・(15)
もっとも、直線yS=−1.7x+495.0よりも上の領域では、実施例3のように垂直形状加工性が幾らか低下する傾向がある。したがって、この実施形態において圧力xと自己バイアス電圧絶対値ySとの間の一層好ましい関係は下記の式(16)が満たされることである。
−1.7x+395.0≦yS≦−1.7x+495.0 ・・・(16)
また、上記の式(10')、(11')、(12')のいずれかと上記の式(14)、(15)、(16)のいずれかとが同時に満たされることによって更に好ましいエッチング特性が得られ、特に(12')、(16)が同時に満たされることによって最も好ましいエッチング特性が得られる。
なお、後述するように、チャンバ10内の圧力を100mTorrよりも高くすると、イオン入射角度分布が相当広がってボーイング傾向になりやすいことがシミュレーションで検証されている。したがって、本発明のドライエッチング方法においては、圧力xを1〜100mTorrの範囲内に選ぶのが望ましい。
一般に、ドライエッチングにおいてプラズマから被エッチング材に入射するイオンの入射角度(法線に対する角度)は、イオン温度Ti、電子温度Te、自己バイアス電圧Vdc、電子密度Neおよび圧力P(x)に依存する。すなわち、イオン温度Tiが低くて自己バイアス電圧Vdcの絶対値が大きいほど(つまりイオン引き込みの加速度が大きくなるほど)、そして圧力Pが低いほど(つまりイオンの平均自由行程が長くなるほど)、そして電子密度Neが高いほど(つまりイオンシースが薄くなるほど)、イオン入射角度の垂直性が高くなる。
シミュレーションで得られた検証結果として、圧力P(x)=10mTorr、電子密度Ne=1×1010/cm3、電子温度Te=1.3eV、イオン温度Ti=0.1eV、自己バイアス電圧Vdc/尖頭値Vpp=−100V/500Vを基準条件とし、この基準条件の中で圧力P(x)をパラメータとしたときの正規化イオン入射角度分布特性を図11に示し、自己バイアス電圧Vdcをパラメータとしたときの正規化イオン入射角度分布特性を図12に示す。
図11に示すように、圧力が低いほどイオン入射角度は小さく分布し、たとえば被エッチング材に入射するイオンの99%が、50mTorrでは入射角度15°以内に分布し、20mTorrでは入射角度8°以内に分布し、10mTorrでは入射角度4.6°以内に分布し、1mTorrでは入射角度2.8°以内に分布する。これが、100mTorrでは、20°よりもずっと広く分布する。別な見方をすると、入射角度約4°以内に分布するイオンが、1mTorr〜50mTorrでは約90%であるのに対して、100mTorrでは約80%にすぎない。
したがって、本発明において、使用可能な圧力は100mTorrが上限であり、それ以上高くするのは、イオン入射角分布が広くなりすぎてボーイング形状になるおそれがあり、望ましくない。
図12に示すように、自己バイアス電圧の絶対値|Vdc|が大きいほどイオン入射角度は小さく分布することがわかる。もっとも、圧力ほどの顕著なばらつきは見られず、入射角度約4°以内に分布するイオンが、−20Vでも約90%ある。しかし、本発明においては、上記のように圧力を100mTorr以下に制限されることで、上記の式(14)から自己バイアス電圧の絶対値|Vdc|も約125V以上に限定されることになる。
なお、イオン入射角度分布を狭くするうえで電子密度Neは高いほど好ましく、本発明では1×1010/cm3以上とするのが望ましい。
また、上記実施例では、サセプタ(下部電極)12の温度を85℃と設定し、通常よりも高い電極温度にしている。これは、反応生成物の堆積を起こりにくくし、ひいては垂直形状加工性やマイクロトレンチ防止効果を高めるためである。本発明においては、サセプタ温度を40℃以上に選ぶのが好ましく、より好ましくは60℃以上、最も好ましくは実施形態のように80℃以上としてよい。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、上述した実施形態は本発明を限定するものでない。当業者にあっては、具体的な実施態様において本発明の技術思想および技術範囲から逸脱せずに種々の変形・変更を加えることが可能である。
たとえば、本発明で用いるエッチングガスとしては、上記実施形態のように塩素(Cl2)ガスが最も好ましいが、他のハロゲンガス、すなわちフッ素(F2)ガス、臭素(Br2)ガス、沃素(I2)ガスも使用可能である。また、ハロゲンガスとヘリウム、アルゴン等の奇ガスまたは不活性ガスとの混合ガスであってもよい。
本発明のドライエッチング方法で用いるプラズマエッチング装置も上記実施形態のものに限定されず、種々の変形が可能である。たとえば、プラズマ生成用の高周波を上部電極に印加し、下部電極にはイオン引き込み用の高周波だけを印加する上下部2周波印加方式のプラズマエッチング装置も好適に使用できる。また、容量結合型プラズマエッチング装置以外にも、たとえば、チャンバの上面または周囲にアンテナを配置して誘電磁界の下でプラズマを生成する誘導結合型プラズマエッチング装置や、マイクロ波のパワーを用いてプラズマを生成するマイクロ波プラズマエッチング装置等も使用可能である。
本発明のドライエッチング方法を実施するための好適なプラズマエッチング装置の構成を示す縦断面図である。 一実施形態のドライエッチング方法により円柱状ピラー型素子本体を作製するエッチング加工の一段階を示す縦断面図である。 一実施形態のドライエッチング方法により円柱状ピラー型素子本体を作製するエッチング加工の一段階を示す縦断面図である。 実施形態のドライエッチング方法により作製される円柱状ピラー型素子本体の形状を示す図(上面図および縦断面図)である 実施形態のドライエッチングにおいて実施例(1〜6)で使われたパラメータ値および得られたエッチング特性を一覧表で示す図である。 実施形態のドライエッチングにおいて、実施例(7〜12)で使われたパラメータ値および得られたエッチング特性を一覧表で示す図である。 実施形態のドライエッチングにおいて比較例(1〜4)で使われたパラメータ値および得られたエッチング特性を一覧表で示す図である。 実施例および比較例でそれぞれ得られたピラーエッチング形状の断面SEM写真をマッピング型式で示す図である。 実施例および比較例でそれぞれ得られたピラーエッチング形状の断面SEM写真をマッピング型式で示す図である。 実施例および比較例で選択された2つのパラメータ値(圧力,バイアスRFパワー)の分布特性をマッピング形式で示す図である。 実施例および比較例で選択された2つのパラメータ値(圧力,自己バイアス電圧)の分布特性をマッピング形式で示す図である。 シミュレーションによる圧力をパラメータとする正規化イオン入射角度分布特性を示す図である。 シミュレーションによる自己バイアス電圧をパラメータとする正規化イオン入射角度分布特性を示す図である。
符号の説明
10 チャンバ(処理容器)
12 サセプタ(下部電極)
28 排気装置
32 第1高周波電源
34 第1整合器
36 給電棒
38 シャワーヘッド(上部電極)
62 処理ガス供給部
68 制御部
70 第2高周波電源
72 第2整合器

Claims (22)

  1. 真空可能な処理容器内に配置された第1の電極上にシリコン基板を載置し、前記処理容器内でエッチングガスを放電させてプラズマを生成し、前記第1の電極に前記プラズマからイオンを引き込むための第1の高周波を印加し、前記プラズマの下で前記シリコン基板をエッチングするドライエッチング方法であって、
    前記処理容器内の圧力が1mTorr〜100mTorrに選ばれ、
    前記圧力(mTorr)をx、前記第1の電極に生成される自己バイアス電圧(ボルト)の絶対値をySとすると、下記の式(1)の関係が満たされることを特徴とするドライエッチング方法。
    S≧−1.7x+295 ・・・(1)
  2. 下記の式(2)の関係が満たされることを特徴とする請求項1に記載のドライエッチング方法。
    S≧−1.7x+395 ・・・(2)
  3. 下記の式(3)の関係が満たされることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のドライエッチング方法。
    −1.7x+395≦yS≦−1.7x+495 ・・・(3)
  4. 真空可能な処理容器内に配置された第1の電極上にシリコン基板を載置し、前記処理容器内でエッチングガスを放電させてプラズマを生成し、前記第1の電極に前記プラズマからイオンを引き込むための第1の高周波を印加し、前記プラズマの下で前記シリコン基板をエッチングするドライエッチング方法であって、
    前記処理容器内の圧力が1mTorr〜100mTorrに選ばれ、
    前記圧力(mTorr)をx、前記第1の電極における単位面積当たりの前記第1の高周波のパワー密度(ワット/cm2)をyMとすると、下記の式(4)の関係が満たされることを特徴とするドライエッチング方法。
    M≧2.84×10-3x+0.28 ・・・(4)
  5. 下記の式(5)の関係が満たされることを特徴とする請求項4に記載のドライエッチング方法。
    M≧2.84×10-3x+0.57 ・・・(5)
  6. 下記の式(6)の関係が満たされることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のドライエッチング方法。
    2.84×10-3x+0.57≦yM≦2.84×10-3x+0.85 ・・(6)
  7. 真空可能な処理容器内に配置された第1の電極上にシリコン基板を載置し、前記処理容器内でエッチングガスを放電させてプラズマを生成し、前記第1の電極に前記プラズマからイオンを引き込むための第1の高周波を印加し、前記プラズマの下で前記シリコン基板をエッチングするドライエッチング方法であって、
    前記処理容器内の圧力が1mTorr〜100mTorrに選ばれ、
    前記圧力(mTorr)をx、前記第1の電極に生成される自己バイアス電圧(ボルト)の絶対値をyS、前記第1の電極における単位面積当たりの前記第1の高周波のパワー密度(ワット/cm2)をyMとすると、下記の式(1)および(4)の関係が満たされることを特徴とするドライエッチング方法。
    S≧−1.7x+295 ・・・(1)
    M≧2.84×10-3x+0.28 ・・・(4)
  8. 下記の式(2)の関係が満たされることを特徴とする請求項7に記載のドライエッチング方法。
    S≧−1.7x+395 ・・・(2)
  9. 下記の式(3)の関係が満たされることを特徴とする請求項7または請求項8に記載のドライエッチング方法。
    −1.7x+395≦yS≦−1.7x+495 ・・・(3)
  10. 下記の式(5)の関係が満たされることを特徴とする請求項7〜9のいずれか一項に記載のドライエッチング方法。
    M≧2.84×10-3x+0.57 ・・・(5)
  11. 下記の式(6)の関係が満たされることを特徴とする請求項7〜10のいずれか一項に記載のドライエッチング方法。
    2.84×10-3x+0.57≦yM≦2.84×10-3x+0.85 ・・(6)
  12. 前記処理容器内の圧力が3mTorr〜20mTorrに選ばれることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のドライエッチング方法。
  13. 前記エッチングガスのエッチャントガスがハロゲンガスであることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載のドライエッチング方法。
  14. 前記ハロゲンガスが塩素ガスであることを特徴とする請求項13に記載のドライエッチング方法。
  15. 前記プラズマの電子密度が1×1010/cm3以上であることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載のドライエッチング方法。
  16. 前記処理容器内で前記第1の電極と所定の間隔を隔てて平行に向かい合う第2の電極が設けられ、前記エッチングガスを放電させるための第2の高周波が前記第1の電極または前記第2の電極に印加されることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載のドライエッチング方法。
  17. 前記第1の高周波の周波数が2MHz〜27MHzであり、前記第2の高周波の周波数が40MHz〜300MHzであることを特徴とする請求項16に記載のドライエッチング方法。
  18. 前記第1の電極の温度が60℃以上であることを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載のドライエッチング方法。
  19. 前記第1の電極の温度が80℃以上であることを特徴とする請求項18に記載のドライエッチング方法。
  20. 前記エッチングによって前記シリコン基板の主面に円柱状または直方体形状の立体型素子本体を形成することを特徴とする請求項1〜19のいずれか一項に記載のドライエッチング方法。
  21. 前記エッチングに用いられるエッチングマスクが無機物層を有することを特徴とする請求項1〜20のいずれか一項に記載のドライエッチング方法。
  22. 前記無機物層がSiN(窒化珪素)を含むことを特徴とする請求項21に記載のドライエッチング方法。
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