JP2010066717A - 液晶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示用途等に適した新規な液晶装置を提供すること。
【解決手段】 液晶装置(100)は、第1基板(10)と、第1基板と対向配置された第2基板(18)と、第1基板(10)と第2基板(18)との間に配置された液晶材料(16)と、を備え、液晶材料(16)が層構造を有し、電界無印加時における自発分極の向きが第1基板(10)の一面に沿った方向に配列されている、液晶装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば表示用途に用いて好適な液晶装置に関する。
強誘電性液晶(Ferroelectric Liquid Crystal
:FLC)を用いた液晶装置においては、強誘電性液晶が有する特有の構造(層構造及び螺旋構造)に起因し、液晶層の配向制御が困難であることが一般に知られている。一例として、表面安定化(Surface
Stabilized FLC :SSFLC)モードを用いた液晶装置においては、シェブロン構造に起因するジグザグ欠陥が、表示不良やコントラスト低下等の原因となっている。この配向欠陥を解消し得る表示モードの一つとして、基板面に対して強誘電性液晶の層法線を垂直に配向させる表示モードが提案されている(非特許文献1参照)。この表示モードは、初期状態においては強誘電性液晶からなる液晶層が螺旋構造を有する状態に配向制御されており、基板面と平行な方向に十分大きな電界(横電界)を印加することによって螺旋構造を解消するというものである。液晶層が螺旋構造を有する場合とこれを解消した場合のそれぞれにおける光学的特性の変化によって透過光あるいは反射光が制御される。しかしながら、非特許文献1に開示される従来技術においては、応答速度やコントラスト特性など種々の点で未だ改良の余地があった。
M.Ozaki,A.Tagawa,Y.Sadohara,S.Odaand K.Yoshino:Jpn.J.Appl.Phys.36.p.2366(1991)
本発明に係る具体的態様は、表示用途等に適した新規な液晶装置を提供することを一つの目的とする。
本発明に係る一態様の液晶装置(液晶表示装置)は、(a)第1基板と、(b)前記第1基板と対向配置された第2基板と、(c)前記第1基板と前記第2基板との間に配置された液晶材料と、を備え、前記液晶材料が層構造を有し、電界無印加時における自発分極の向きが前記第1基板の一面に沿った方向に配列されている、液晶装置である。
本発明に係る表示装置によれば、第1基板の一面に沿った方向の電界を印加することにより液晶材料の自発分極の向きが電界に応答して変化し、それにより液晶材料のダイレクタを制御することができる。それにより、透過光または反射光のコントラストに優れ、かつ応答速度が比較的に速く、表示用途やその他種々の用途に適した液晶装置が得られる。
以下、本発明を適用した一実施形態の液晶装置について説明する。
図1は、一実施形態の液晶装置の構造を説明するための模式断面図である。図1に示す本実施形態の液晶装置100は、第1基板10、電極12、第1配向膜14、液晶材料(液晶層)16、第2基板18、第2配向膜20、を含んで構成される。さらに、本実施形態の液晶装置100は、第1基板10側に第1偏光板22が配置され、第2基板18側に第2偏光板24が配置されている。また、液晶装置100の第1基板10側には、第1偏光板22を挟んで光源(バックライト)26が配置されている。光源26から出力された光は第1偏光板22を通り、第1基板10の他面側から液晶層16へ入射し、第2基板18の他面側から出射し、第2偏光板24を通る。本実施形態の液晶装置100は、この第2偏光板24を出射する光によって画像表示を行うことが想定されている。
第1基板10は、少なくとも可視領域の波長の光に対して透明な基板である。第1基板10としては、例えばガラス基板、プラスチック基板などを用い得る。
電極12は、第1基板10の一面に設けられている。電極12は、例えば図2に示すように複数の電極枝を含んだ櫛歯状に形成されている。隣り合う電極枝の間に電位差を与えることにより、これらの電極枝の間に電界を発生させ、この電界によって液晶材料16のダイレクタ(液晶分子の平均的な長軸方向)を変化させることができる。駆動原理の詳細については後述する。
第1配向膜14は、第1基板10の一面上に設けられている。本実施形態では、第1配向膜14として、第1基板10の一面と交差する方向(ほぼ直交する方向)への配向規制力を有するもの(垂直配向膜)が用いられる。この第1配向膜14は、ラビング処理が施されていることも好ましい。第1配向膜14にラビング処理を施すことにより、後述する液晶材料16における螺旋構造の発現をより強く抑制する効果が期待できる。
液晶材料16は、例えば常温においてカイラルスメクティックC相を示す液晶材料であり、第1基板10と第2基板18との間に配置されている。本実施形態における液晶材料16は、カイラルスメクティックC相の層構造が第1基板10の一面とほぼ平行となっている。図1においては、液晶材料16における液晶分子群を楕円により模式的に示している。液晶分子群の平均的な方向をダイレクタといい、図1においては、楕円形の液晶分子の長軸方向がダイレクタに対応する。一般に、カイラルスメクティックC相においてはダイレクタ配列が螺旋構造を有するが、本実施形態においては、第1基板10と第2基板18との相互間距離(すなわちセル厚)をカイラルスメクティックC相のピッチ長よりも十分に短い距離(例えばピッチ長の1/4程度)とすることにより、螺旋構造の発現を抑制し、ダイレクタを一方向に揃えている。例えば、本実施形態における液晶材料16のカイラルスメクティックC相のピッチ長は14μmである。ダイレクタを一方向に揃えることにより、ダイレクタと直交する方向に生じる自発分極の向きを第1基板10の一面に沿った方向(好適には一面と平行な方向)へ揃えることができる。このように自発分極の向きを一方向に揃えた構造を採用したことは、上記した非特許文献1に係る従来技術に係る液晶装置と大きく異なっている点の一つである。図1においては、電圧無印加時における液晶材料16の自発分極の向きは紙面とほぼ直交する方向になる。なお、第1配向膜14にラビング処理を行った場合には、ダイレクタの初期状態がラビング方向に揃う傾向にある。
第2基板18は、少なくとも可視領域の波長の光に対して透明な基板である。第2基板18としては、例えばガラス基板、プラスチック基板などを用い得る。
第2配向膜20は、第2基板18の一面上に設けられている。本実施形態では、第2配向膜20として、第2基板18の一面と交差する方向(ほぼ直交する方向)への配向規制力を有するもの(垂直配向膜)が用いられる。この第2配向膜20は、ラビング処理が施されていることも好ましい。第2配向膜20にラビング処理を施すことにより、上述した液晶材料16における螺旋構造の発現をさらに抑制する効果が期待できる。
次に、本実施形態の液晶装置100の動作原理について図3を用いて詳細に説明する。詳細には、図3(A)は、液晶装置100における液晶材料16のダイレクタと電極12との関係を模式的に示した平面図であり、図3(B)は同関係を模式的に示した斜視図(鳥瞰図)である。図3においては自発分極Psが正の場合を想定している。液晶材料16のダイレクタは初期状態においては一方向に揃い、従って自発分極の向きも一方向に揃っている(図1参照)。この状態において、櫛歯状に形成された電極12を用いて液晶材料16に電圧を印加すると、電極12の各電極枝の間に電界が発生する。この電界Eの方向に自発分極Psの向きが追随するため、ダイレクタ方位が変化する。電界Eの大きさ及び方向に応じて自発分極の向きを制御できる。換言すれば、電界Eの大きさ及び方向に応じてダイレクタを制御できる。ダイレクタの変化に要する時間(すなわち応答速度)は、例えば100μ秒程度のオーダである。このようなダイレクタの変化を利用して、液晶材料16を通過する光の状態を制御できる。この光の状態変化は、上記した第1偏光板22及び第2偏光板24のそれぞれの主光学軸(偏光軸)の方向を適宜設定することにより、光の輝度ないしは色調の変化として観測できる。光の状態変化をより大きく得るためには、液晶材料16のコーン角がより大きいことが望ましい。例えば、本実施形態では85.8度という大きなコーン角を有する液晶材料16を用いる。それにより、実効的なリタデーションを大きくし、光の状態変化をより大きくすることが可能となる。なお、自発分極Psが負であっても同様に動作させることができる。すなわち、本実施形態において液晶材料16の自発分極Psの正負はいずれであってもよい。
図4は、液晶装置100における透過光の変化について説明するための図である。詳細には、図4(A)は電極12に印加される電圧の一例を示す波形図である。また、図4(B)は図4(A)に示した電圧を印加した際の各タイミングにおける液晶材料16のダイレクタ及び自発分極の各方向を第2基板18側から見た模式平面図である。図4(A)に例示された電圧は±25Vの三角波であり、電極12の隣り合う一対の電極枝の間に印加される(図1〜図3参照)。図4(B)においては、ダイレクタが楕円によって模式的に示され、このダイレクタを示す楕円の一端に描かれた矢印によって自発分極Psが模式的に示されている。また、図4(B)の左側の枠内に、第1偏光板22の主光学軸が上下方向に沿った矢印Pで示され、第2偏光板24の主光学軸が左右方向に沿った矢印Aで示されている。すなわち、第1偏光板22と第2偏光板24はいわゆるクロスニコルの状態に設定されている。また、第1配向膜14にラビング処理を施す場合における好適なラビング方向が矢印Rで示されている。本例では、ラビング方向は電極12の各電極枝と交差する(より好適には直交する)方向に設定される。これにより、液晶材料16の電圧無印加時(初期状態)におけるダイレクタを電極12の各電極枝と交差する(より好適には直交する)方向に揃えることが容易になる。
図4(A)に示したタイミングAにおいては、液晶材料16にかかる電界が0であるため、図4(B)に示すように液晶材料16のダイレクタは初期状態のままである。このとき、自発分極Psの向きはダイレクタと直交する方向、すなわち電極12の各電極枝と平行である。このとき、第2偏光板24側で視認される光はその輝度が低い状態(黒色)となる。
図4(A)に示したタイミングBにおいては、液晶材料16にかかる電界がある程度大きくなるため、図4(B)に示すように液晶材料16の自発分極Psが電界方向に揃い始める。このとき、第2偏光板24側で視認される光はその輝度が高い状態(灰色〜白色)となる。図示のように、ダイレクタが第1偏光板22及び第2偏光板24のいずれとも45度の角度をなす状態となったときに、光の輝度が最も高い状態となる。
図4(A)に示したタイミングCにおいては、液晶材料16にかかる電界が十分に大きくなり、図4(B)に示すように液晶材料16の自発分極Psが電界方向にほぼ完全に揃う。このとき、第2偏光板24側で視認される光はその輝度が低い状態(黒色)となる。
図4(A)に示したタイミングDにおいては、上述したタイミングBと同様の状態となり、このとき、第2偏光板24側で視認される光はその輝度が高い状態(灰色〜白色)となる。図示のように、ダイレクタが第1偏光板22及び第2偏光板24のいずれとも45度の角度をなす状態となったときに、光の輝度が最も高い状態となる。
図4(A)に示したタイミングEにおいては、上述したタイミングAと同様の状態となり、このとき、第2偏光板24側で視認される光はその輝度が低い状態(黒色)となる。
なお、図4に示した例では説明の便宜上、三角波の電圧を印加する場合について説明していたが、実際に本実施形態の液晶装置100に印加する電圧は直流電圧でよく、その電圧値(換言すれば電界値)を適宜制御することで、光の階調制御を実現できる。また、上述した各偏光板の主光学軸のセッティングは一例であり、用途に応じて適宜変更することができる。
次に、配向膜に対するラビング処理に関して図5を用いて詳細に説明する。図5(A)〜図5(D)は、液晶装置100を第2基板18側から見た模式平面図である。第1偏光板22の主光学軸P、第2偏光板24の主光学軸Aのそれぞれの方向は図5(A)〜図5(D)のそれぞれにおいて左上に示された通りである。
図5(A)は第1基板10、第2基板18のいずれにおいても配向膜に対するラビング処理を行っていない場合の模式図である。
図5(B)は第1基板10、第2基板18のいずれにおいても配向膜にラビング処理を行った場合の模式図である。第1基板10側の第1配向膜14には図中に矢印で示すように櫛歯状の電極12の各電極枝と交差する(ほぼ直交する)方向にラビング処理がなされている。また、第2基板18側の第2配向膜20には図中に矢印で示すように一方向にラビング処理がなされている。第1配向膜14のラビング方向と第2配向膜20のラビング方向とは、図示のようにパラレル配向状態とされている。
図5(C)は第2基板18の配向膜にのみラビング処理を行った場合の模式図である。第2基板18側の第2配向膜20には図中に矢印で示すように一方向にラビング処理がなされている。この第2配向膜20は、そのラビング方向が第1基板10側の櫛歯状の電極12の各電極枝と交差する(ほぼ直交する)方向に配置されている。
図5(D)は第1基板10、第2基板18のいずれにおいても配向膜にラビング処理を行った場合の模式図である。第1基板10側の第1配向膜14には図中に矢印で示すように櫛歯状の電極12の各電極枝と交差する(ほぼ直交する)方向にラビング処理がなされている。また、第2基板18側の第2配向膜20には図中に矢印で示すように一方向にラビング処理がなされている。第1配向膜14のラビング方向と第2配向膜20のラビング方向とは、図示のようにアンチパラレル配向状態とされている。
上記した各態様の効果について説明する。第1基板10、第2基板18のいずれにおいても配向膜にラビング処理を行うか(図5(B)、図5(D)参照)、少なくとも第2基板18の配向膜にラビング処理を行うことにより(図5(C)参照)、ラビング処理を行わない場合(図5(A)参照)に比較して、電界印加に対する応答性がより高まるという効果が得られる。また、第1基板10、第2基板18の各配向膜をアンチパラレル配向にするか(図5(D)参照)、少なくとも第2基板18の配向膜にラビング処理を行うことにより(図5(C)参照)、液晶材料16の配向がより良好になるという効果が得られる。
次に、上記した液晶装置100を表示装置として用いる場合における画素部の構成について好適な一例を説明する。図6は、画素部の好適な一例を示す模式平面図である。画素部110は、3つ以上の奇数個の電極枝を1組とした電極を有することが望ましい。ここでいう「画素部」とは、表示装置における画像形成の最小単位としての画素部であってもよく、1つの画素部に複数の副画素(例えば、RGB各色に対応する副画素)が含まれる場合における各副画素に対応する画素部であってもよい。このような画素部110は、例えばマトリクス状に構成されてもよいし、セグメント方式等の構成が採用されてもよい。
図6に示す構成例の画素部110における電極112は、相互に所定間隔を設けて配置された3つの電極枝112a、112b、112cを有する。これら奇数個の電極枝には、奇数番目の各電極枝と、それら奇数番目の各電極枝に挟まれた偶数番目の各電極枝との間に電位差が生じるように、電圧印加手段114によって各電極枝への電圧印加が行われる。図6に例示する構成においては、3つの電極枝112a、112b、112cのうち、奇数番目の電極枝112a、112cに相対的に高い電位(例えば所定電位+V)が与えられるときには偶数番目の電極枝112bには相対的に低い電位(例えば所定電位−V)が与えられる。反対に、奇数番目の電極枝112a、112cに相対的に低い電位(例えば所定電位−V)が与えられるときには偶数番目の電極枝112bには相対的に高い電位(例えば所定電位+V)が与えられる。このような画素部110においては、図示のように、ある一対の隣り合う電極枝112aと112bの間におけるダイレクタの回転方向とその次の一対の隣り合う電極枝112bと112cの間におけるダイレクタの回転方向とが逆向き(対称)になる。それにより、この画素部110の液晶材料16を通過する光に関し、ダイレクタを通過する光と観測する人の眼の位置関係の非対称性が補償され、視角特性を改善する効果が得られる。なお、上記の画素部110において、奇数番目の電極枝の各々に与えられる電位は必ずしも共通の電位でなくともよい。同様に、偶数番目の電極枝の各々に与えられる電位も必ずしも共通の電位でなくともよい。
図7は、上記した電圧印加手段114の構成例を示す回路図である。図7に示す電圧印加手段114は、トランジスタ120、容量素子122、走査ドライバ124、走査線126、データドライバ128、データ線130を含んで構成される。トランジスタ120は、例えば薄膜トランジスタであり、データ線130と奇数番目の電極枝112a、112cの間に接続されている。また、トランジスタ120のゲートは走査線126を介して走査ドライバ124と接続されている。容量素子122は、一端が奇数番目の各電極枝112a、112cと接続され、他端が基準電位に接続されている。偶数番目の電極枝112bは基準電位に接続されている。このような電圧印加手段114において、走査ドライバ124から走査線126を介してゲートに走査信号を与えることによってトランジスタ120をオン状態に制御する。そして、データドライバ128からデータ線130、トランジスタ120を介して容量素子122にデータ電圧を書き込む。このデータ電圧は、基準電位に対して相対的に高い電位、又は相対的に低い電位の何れかである。それにより、容量素子112に書き込まれたデータ電圧に対応した電位が奇数番目の各電極枝112a、112cに与えられる。このようにして、画素部110を駆動し、透過光の制御を行うことができる。
上記した実施形態に係る液晶装置100における別の好適な態様を説明する。上記した液晶装置100において、更に液晶材料16に高分子安定化処理を施すことも好ましい態様の一つである。具体的には、例えば液晶材料16に紫外線硬化型液晶性モノマーを適量(例えば、3wt%程度)混合しておき、これを第1基板10と第2基板18との間に注入した後に紫外線照射によって硬化させる。このような高分子安定化処理を施すことにより、液晶装置100の電気光学特性(印加電圧対光透過率特性)におけるヒステリシス特性がより抑制される効果が得られる。これはポリマーネットワークの液晶分子への束縛力によるものと考えられる。
以上のような本実施形態に係る表示装置によれば、第1基板の一面に沿った方向の電界を印加することにより液晶材料の自発分極の向きが電界に応答して変化し、それにより液晶材料のダイレクタを制御することができる。それにより、透過光または反射光のコントラストに優れ、かつ応答速度が比較的に速く、表示用途やその他種々の用途に適した液晶装置が得られる。
なお、本発明は上述した実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々に変形して実施をすることが可能である。例えば、上述した実施形態においては、透過型の液晶装置について説明したが、反射型の液晶装置であっても同様に本発明を適用することができる。また、配向膜による配向処理は必須条件ではなく省略することも可能である。更に配向膜に対するラビング処理についても必須ではなく、上述したように各種の態様が考えられる。また、本発明の適用範囲は表示用途の液晶装置に限られない。
一実施形態の液晶装置の構造を説明するための模式断面図である。 電極の一例を説明するための図である。 液晶装置の動作原理について詳細に説明するための図である。 液晶装置における透過光の変化について説明するための図である。 配向膜に対するラビング処理に関して詳細に説明するための図である。 液晶装置を表示装置として用いる場合においる画素部の構成例を示す図である。 画素部を駆動する電圧印加手段の構成例を示す図である。
符号の説明
10 第1基板
12 電極
14 第1配向膜
16 液晶材料(液晶層)
18 第2基板
20 第2配向膜
22 第1偏光板
24 第2偏光板
26 光源(バックライト)
100 液晶装置
110 画素部
112 電極
112a、112b、112c 電極枝
114 電圧印加手段

Claims (7)

  1. 第1基板と、
    前記第1基板と対向配置された第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に配置された液晶材料と、
    を備え、
    前記液晶材料は、電界無印加時における自発分極の向きが前記第1基板の一面に沿った方向に配列されている、
    液晶装置。
  2. 前記液晶材料がカイラルスメクティックC相である、
    請求項1に記載の液晶装置。
  3. 前記第1基板の一面に設けられた複数の電極を更に含む、
    請求項1又は2に記載の液晶装置。
  4. 前記第1基板の一面に設けられた第1配向膜を更に含み、
    前記第1配向膜は、前記第1基板の一面と交差する方向への配向規制力を有する、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液晶装置。
  5. 前記第2基板の一面に設けられた第2配向膜を更に含み、
    前記第2配向膜は、前記第2基板の一面と交差する方向への配向規制力を有する、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液晶装置。
  6. 前記電極は、3つ以上の奇数個の電極枝ごとに1つの画素部に対応付けられる、
    請求項3に記載の液晶装置。
  7. 前記奇数個の電極枝に対し、奇数番目の各電極枝と当該奇数番目の各電極枝に挟まれた偶数番目の各電極枝との間に電位差が生じるように電圧を印加する電圧印加手段を更に備える、
    請求項6に記載の液晶装置。
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