JP2002258306A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2002258306A
JP2002258306A JP2001060712A JP2001060712A JP2002258306A JP 2002258306 A JP2002258306 A JP 2002258306A JP 2001060712 A JP2001060712 A JP 2001060712A JP 2001060712 A JP2001060712 A JP 2001060712A JP 2002258306 A JP2002258306 A JP 2002258306A
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crystal display
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JP2001060712A
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Hitotsugu Oaku
仁嗣 大阿久
Kenji Okishiro
賢次 沖代
Hidetoshi Abe
英俊 阿部
Katsumi Kondo
克己 近藤
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造が容易で、明るい表示が可能なIPS方式
の液晶表示装置を提供する。 【解決手段】対向配置された、少なくとも一方が透明な
第一基板及び第二基板と、前記第一基板と第二基板の間
に挟持され、多数の液晶分子からなる負の誘電異方性を
有する液晶層と、前記第一基板の、前記第二基板に対向
する内側面の上に設けられたベタ板状の第一電極と、前
記第二基板の、前記第一基板に対向する内側面の上に設
けられ、前記第一電極と共に前記基板面に平行な成分を
有する電界を形成する第二電極と、偏光手段とを備えた
液晶表示装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、視野角が広く、製
造が容易で、且つ明るいアクティブ駆動可能な液晶表示
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、一対の基板間に挟持さ
れた液晶層に対し、該基板上の電極を介して電圧を印加
し、液晶の配向を変化させて生じる液晶層の光学特性の
変化を利用する。
【0003】従来、アクティブ駆動可能なマトリクス型
液晶表示装置は上下基板面にベタ板状の電極をそれぞれ
設け、この一対のベタ板状の電極を用いて基板面に垂直
な電界を形成し、この電界を液晶層に印加し、液晶層の
光旋光性を利用して表示を行うツイストネマティック
(TN)方式が主流となっている。しかし、TN方式は
視野角の狭いことが大きな問題である。
【0004】一方、横電界方式(In-Plane Switching
(IPS)方式)の液晶表示装置が、特公昭63−21
907号公報、ジャパン ディスプレイ '92,広島,
1992,第547頁〜第550頁(R. Kiefer、 B. We
ber、M. F. Windsheid and G.Baur: Japan Display '92
Hiroshima pp547-550)、米国特許第4345249
号、特開平6−160878号公報に開示されている。
【0005】IPS方式の液晶表示装置は多数のストリ
ップを用いて構成された櫛歯状電極を用い櫛歯部分を互
いに噛合させ、噛み合う櫛歯状電極間に基板面とほぼ平
行な電界を発生させ、これを液晶層に印加することによ
り、液晶層を基板面にほぼ平行な面内で配向変化させ
る。そして、液晶層の複屈折性を利用して表示を行う。
【0006】IPS方式はTN方式に比べて視野角が格
段に広く、低負荷容量等の利点を有しており、新たなア
クティブマトリクス型液晶表示装置として急速に進歩し
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】IPS方式の液晶表示
装置は、基板面にほぼ平行な電界を形成するための電極
の構成、特にその配置によって概ね二種類に分類され
る。
【0008】図8は、従来のIPS方式の液晶表示装置
の一例を示す横断面図(a)、(b)及びその平面図
(c)、(d)である。
【0009】図9は、従来IPS方式液晶表示装置の第
二の構成を示す横断面図であり、図10は従来IPS方
式液晶表示装置の第二の構成を示す電極側基板の平面図
である。
【0010】図8(a)、(b)に示すIPS方式液晶
表示装置100は、対向する上下基板103のそれぞれ
内面上に櫛歯状電極101,102を設け、上下基板上
の電極101,102が対になって液晶層105を挟み
込む構成である。
【0011】そして図8(c)、(d)に示す一対の櫛
歯状電極101,102の間で基板面とほぼ平行な電界
107を発生させて、これを配向膜104によって所定
の方向108に配向された液晶層105に印加し、液晶
層105を配向変化させる。上下基板103の外面上に
は偏光手段である偏光板106をそれぞれ具備する。か
かる構成により、液晶層105を基板面にほぼ平行な面
内で配向変化させることができ、広い視野角特性を実現
できる。
【0012】しかし、該IPS方式の液晶表示装置10
0を製造するには、対向する2枚の基板間の組合わせに
は極めて高精度のアライメント技術が必要となる。
【0013】次に、図9及び図10に別のIPS方式の
液晶表示装置の一例を示す。該液晶表示装置200は、
前記のIPS方式の液晶表示装置における対向基板上に
それぞれ配置した電極の対を同一基板上に配置した構成
である。
【0014】すなわち、IPS方式の液晶表示装置20
0は、対向する上下基板201,214の内、一方の基
板201の内面上に信号電極206、走査電極217と
ともに絶縁膜204,207によって異層化された櫛歯
状電極202,205を設け、ブラックマトリクス21
3及び保護膜211を具備したカラーフィルタ212を
内面上に備えて対向する基板214とともに液晶層20
9を挟み込む構成である。
【0015】そして、アモルファスシリコン218を用
いた薄膜トランジスタ216で、この一対の櫛歯状電極
202,205の間で基板面とほぼ平行な電界225を
発生させ、これを配向膜208によって配向された液晶
層209に印加し、液晶層209を配向変化させる。上
下基板201,214の外面上には偏光手段である偏光
板215をそれぞれ具備している。
【0016】該構成により、液晶層209を基板面にほ
ぼ平行な面内で配向変化させることができ優れた視野角
特性を実現できる。
【0017】また、該液晶表示装置の製造において、同
一基板201上に櫛歯状電極202,205を設けるこ
とにより、各櫛歯状電極の形成時のアライメントがフォ
トマスクのみでできるため、電極間のアライメントずれ
が小さく、アライメント精度の向上は比較的容易であ
る。
【0018】しかし、櫛歯状に加工された一対の電極2
02,205を同一基板201の上で、互いの櫛歯部分
が決められた位置で噛合うよう配置する必要があるな
ど、微細な加工・位置合せは必要となる。
【0019】従って、該液晶表示装置200において
も、生産性向上、高精細なパターンの形成を両立し、高
歩留まりの量産を実現するには、高度な生産技術、熟練
が必要となる。
【0020】本発明の目的は、従来のIPS方式の液晶
表示装置の課題を解決し、且つ容易に製造が可能な液晶
表示装置を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
前記目的を達成する本発明の要旨は、 (1)対向配置された、少なくとも一方が透明な第一基
板及び第二基板と、前記第一基板と第二基板の間に挟持
され、多数の液晶分子からなる負の誘電異方性を有する
液晶層と、前記第一基板の、前記第二基板に対向する内
側面の上に設けられたベタ板状の第一電極と、前記第二
基板の、前記第一基板に対向する内側面の上に設けら
れ、前記第一電極と共に前記基板面に平行な成分を有す
る電界を形成する第二電極と、偏光手段とを備えた液晶
表示装置である。 (2)対向配置された、少なくとも一方が透明な第一基
板及び第二基板と、 前記第一基板と第二基板の間に挟
持され、多数の液晶分子からなる負の誘電異方性を有す
る液晶層と、前記第一基板の、前記第二基板に対向する
内側面の上に設けられたベタ板状の第一電極と、前記第
一基板に対向する内側面の上に液晶層をスイッチング可
能なように、エッジ部分が互いに平行な多数のストリッ
プによって構成された櫛歯状の第二電極と、偏光手段と
を備えた液晶表示装置である。 (3)対向配置された、少なくとも一方が透明な第一基
板及び第二基板と、 前記第一基板と第二基板の間に挟
持され、多数の液晶分子からなる負の誘電異方性を有す
る液晶層と、前記第一基板の、前記第二基板に対向する
内側面の上に設けられたベタ板状の第一電極と、前記第
一基板に対向する内側面の上にインジウム−チン−オキ
サイド(ITO)又は酸化インジウム亜鉛(IZO)を
含む透明導電体からなる第二電極と、偏光手段とを備え
た液晶表示装置である。
【0022】そして、上記の(1)、(2)、(3)に
おいて、液晶分子は、前記基板の表面と分子長軸がほぼ
平行となるよう配向されており、電界が形成される時に
液晶分子の光軸が電界と垂直をなすように再配列する液
晶表示装置に関する。
【0023】また、前記第一基板及び第二基板の内側面
上に形成された配向膜を備えた液晶表示装置。前記第一
基板及び第二基板上に形成された配向膜の液晶分子配向
の規制方向は互いに平行または反平行である液晶表示装
置である。
【0024】また、前記配向膜はラビング軸を具え、前
記ラビング軸に沿う方向に前記液晶層の配向を制御する
配向膜である液晶表示装置である。
【0025】また、前記第一基板及び第二基板上の配向
膜のラビング軸は、互いに平行又は反平行である液晶表
示装置に関する。
【0026】また、上記のいずれかにおいて、前記電界
が形成されない時の液晶層の配向方向と、前記電界の基
板面に平行な成分とのなす角度が0度〜45度である液
晶表示装置、前記偏光手段は液晶層を挟む一対の偏光板
である液晶表示装置に関する。
【0027】更に上記のいずれかにおいて、前記第一基
板及び第二基板の間の距離と前記液晶層の屈折率異方性
値との積が0.2μm〜0.6μmである液晶表示装
置、前記第一基板及び第二基板の間の距離と前記液晶層
の屈折率異方性値との積が0.3μm〜0.5μmであ
る液晶表示装置に関する。
【0028】また、上記のいずれかにおいて、前記第一
電極及び第二電極の少なくとも一方は透明導電体を用い
て構成された電極である液晶表示装置。前記の透明導電
体はインジウム−チン−オキサイド(ITO)又は酸化
インジウム亜鉛(IZO)である液晶表示装置である。
【0029】また、第一電極と第二電極間の電界形成を
制御する能動素子を備えた液晶表示装置である。
【0030】また、第二電極は多数のストリップを有
し、その幅が0.5μm〜5μm、隣接するストリップ
との距離が1μm〜20μmであること。ストリップの
幅は、隣接するストリップとの距離より小さいこと。前
記隣接するストリップの距離が3μm〜15μmである
液晶表示装置である。
【0031】また、第一基板と第二基板との距離が1μ
m〜10μm、 好ましくは1μm〜6μmである液晶
表示装置である。
【0032】また、本発明にかかる液晶表示装置におい
て、液晶分子は、前記電界が形成されない時に前記基板
の表面と分子長軸がほぼ平行となるよう配向され、前記
電界が形成される時に前記液晶分子の光軸が電界と垂直
をなすようにトルクを受けて配向変化し、再配列される
ことを特徴とする。本発明によれば、液晶を挟み込む上
下基板の一方の上に設けられた電極を所謂ベタ状電極と
することが可能となり、対向する2枚の基板間の組み合
わせに対するアライメントは容易となる。同時に、上下
基板上の電極間で形成される電界の基板面と水平な成分
が負の誘電異方性を有する液晶に作用して、液晶層が配
向変化し、具備する偏光手段を利用した表示を行うこと
が可能となる。また、本発明によれば、第二電極が多数
のストリップを具備することによって、基板面と水平な
成分を有する電界をベタ状電極との間で効率良く形成す
ることが可能となり、アライメントの容易さを失うこと
なく、負の誘電異方性を有した液晶層の効率良い配向変
化を可能とする。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面を用いて説明する。
【0034】図1は、本発明の液晶表示装置の画素部分
の構成横断面図である。図2は、本発明の液晶表示装置
の電極構造の主要部分の平面図である。図3は、本発明
の液晶表示装置において生じる液晶の配向変化を模式的
に示す平面図である。
【0035】図1と図2の関係は、図2のA−A’線に
対応する部位での液晶表示装置の横断面図が図1に該当
する。また、図1及び図2中で後に説明するストリップ
の本数は4本又は6本となっているが、この部分につい
ては便宜的に図示しており、必ずしも実際的な本数を表
していない。つまりストリップは実際より少なく、その
幅は広く描かれている。
【0036】本発明の液晶表示装置1は、互いに実質的
に平行となるよう対向配置され、少なくとも一方が透明
な第一基板2及び第二基板3と、第一基板2と第二基板
3の間に挟持され、多数の液晶分子4からなり負の誘電
異方性を有する液晶層5と、第一基板2の、第二基板3
に対向する内側面の上に設けられたベタ板状の第一電極
6と、第二基板3の、第一基板2に対向する内側面の上
に設けられ、第一電極6と共に基板面に平行な成分を有
する電界7を形成する第二電極8と、偏光手段9とから
なる。
【0037】第一基板2及び第二基板3は、透明基板を
使用することができる。透明基板としては、具体的には
ガラス基板、透明樹脂基板が好ましい。また、透明では
ない基板としてはシリコン材等が使用できるが、加工性
が良く安価な上記ガラス基板等に不透明な部材をコーテ
ィングする等の遮光又は光反射可能な加工をして使用す
ることもできる。
【0038】第一基板2及び第二基板3をともに透明基
板とした場合、透過型の液晶表示装置とすることができ
る。一方の基板に光反射性の不透明基板を使用した場
合、反射型の液晶表示装置を提供することができる。
【0039】また、本発明において、第一電極6はベタ
板状をしており、TN方式液晶表示装置における共通電
極と同様に複数の画素部分若しくは全画素部分に渡って
カバーする一枚の板状電極、所謂ベタ電極である。
【0040】このとき、液晶分子4は、電圧が印加され
ずに電極6と電極8の間に電界7が形成されない時に、
基板2,3の表面と分子長軸がほぼ平行となるように初
期配向されている。そして、電界7が形成される時に液
晶分子4の光軸が電界7と垂直をなすようにトルクを受
け、配向変化して再配列される。
【0041】液晶層5の再配列機構をより詳細に説明す
る。まず第一電極6と第二電極8の間に形成される電界
7は、基板に垂直な成分10と基板に平行な成分11に
分解できる。
【0042】まず第一基板2,第二基板3に垂直な成分
10が液晶層5に与える影響は、液晶層5は負の誘電異
方性有しており、基板に平行に配置された液晶分子4の
分子長軸はこの電界10と垂直であって、電界10によ
って動作を促すようなトルクを受けることはない。
【0043】しかし電界7の基板に平行な成分11につ
いては、液晶4の分子長軸の初期配向次第では、液晶層
5に対し動作のためのトルクを与え、液晶層5の配向変
化を促すことが可能となる。
【0044】すなわち、図3に示すように、電界7の基
板に平行な成分11の面内での向きが実質的に一義的に
決まり、液晶分子4の分子長軸の初期配向が基板面に平
行であって、電界7の基板に平行な成分11とのなす角
度が時計回り又は反時計回り0度〜90度であれば、液
晶分子4はこの電界成分11によって動作のためのトル
ク受け、電界成分11と垂直になろうと配向変化して再
配列する。このとき、液晶分子4は電界成分10に対し
ても垂直であろうとするため、結果的に、基板面に平行
な面内でのインプレーン・スイッチングを達成する。こ
の時、液晶層5の回転方向を一定方向に保つため、液晶
層5の初期配向状態を電界成分11と液晶層5の配向方
向とが若干の角度を持つように、即ち液晶層5の配向方
向と電界成分11とのなす角度が0度〜45度となるよ
うに構成するのが望ましい。
【0045】次に第一電極6と対を成して基板面に平行
な成分11を有する電界7を発生させる第二電極8の形
状については、多数のストリップ13を含んでいる、例
えば櫛歯状等の形状が望ましい。
【0046】すなわち、基板面に平行な成分11を有す
る電界7とは、ストリップ13とべた板状第一電極6と
の間で形成される電界であって、ストリップ13の第一
電極6に向かう真上方向に基板と垂直に、まっすぐに発
生する電界14とともに、ストリップ13のエッジ部分
15から第一電極6に向かって膨らむように発生する、
所謂斜め電界である。よって、ストリップ13真上方向
の電界14の発生に対し、基板面に平行な成分を有する
電界7を効率よく発生させるには、第二電極8は斜め電
界7の発生に必要なエッジ部分15を多数備えているこ
とが望ましく、そのための一つの方法として、多数のス
トリップ13を含んで構成されていることが望ましい。
【0047】そして、電界7においては基板面に平行な
成分11の向きがストリップ13のエッジ部分15の形
状によって定められるので、ストリップ13のエッジ部
分15の形状・構造を適宜選択することにより、電界7
の成分11の向きと強度を任意に選択することができ
る。
【0048】このとき、ストリップ13は、長四角状
等、辺を成しているエッジ部分15が直線状を示す形状
を有し、複数のストリップ13それぞれのエッジ部分1
5が互いに平行となるように構成することにより、基板
面内のエッジ部分15に垂直な一定の方向に、基板面に
平行な成分11を有する電界7を発生させることができ
る。該構成においては、電界7の発生効率が最も良くな
り、電界7によって液晶層5の配向変化を引き起こし易
く、製造も容易となる。
【0049】従って、第二電極8の形状は図2に示すよ
うに、液晶層5をより効率良くスイッチング可能なよう
に、エッジ部分が互いに平行な多数の細長いストリップ
13によって構成された櫛歯状の形状が望ましい。この
時、ストリップ13はより多数であること、すなわち、
より細い幅であることが好ましく、装置製造における電
極パターニングの精度を考慮して製造可能な範囲、具体
的にはストリップ13が0.5μm〜5μmであること
が望ましい。
【0050】また、ストリップ13のエッジ部分15か
ら斜め電界7を効率良く発生させて基板面に平行な成分
11の強度を高め、低電圧の印加で効率よく液晶の配向
変化を促すには、ストリップ間隔(隣接するストリップ
との距離)を最適化する必要がある。本発明によれば、
具体的には隣接するストリップとの距離が1μm〜20
μmが望ましい。
【0051】そして、高透過率の明るい液晶表示装置を
得るには、電界7が斜めにより広がって形成されるよう
に、ストリップの幅より隣接するストリップとの距離を
大きくすることが望ましい。特に、隣接するストリップ
との距離が3μm〜15μmとすることが望ましい。
【0052】更に、液晶層5をより効率良くスイッチン
グ可能とするために電界7の強度をより強くする、即
ち、より高強度の基板面に平行な成分11を形成するた
めには、上下電極6、8の距離を10μm以下にするこ
とが望ましい。そのためには、第一基板2と第二基板3
との距離を10μm以下にすることが望ましい。その
時、電極6、8間の短絡不良の発生を抑制するために、
第一基板2と第二基板3との距離を1μm以上にするこ
とが望ましい。
【0053】そして、液晶層5を更に効率よくスイッチ
ングさせるには、さらに電界7の成分11の強度を強く
する必要があり、そのためには第一基板2と第二基板3
との距離を1μm!6μmにすることが望ましい。
【0054】次に、液晶分子4の初期配向は、基板2及
び基板3の表面と分子長軸がほぼ平行となるように配向
されており、これは液晶分子4の配向を規制して液晶層
5の初期配向を規制する配向膜12を第一基板2及び第
二基板3の内側面上に形成することで達成できる。
【0055】配向膜12には、無機材料膜や有機材料膜
を用いることができる。無機材料膜としては斜方蒸着に
よって形成されたSiO2膜、MgF2膜、Bi23膜等
や金等の金属膜があり、有機材料膜としてはポリビニル
シンナメートの光二量化反応を利用した配向膜や、ポリ
イミド、ポリビニルアルコール、ポリアミド等の有機高
分子膜にラビング処理や光配向処理等、適当な配向処理
を施した配向膜がある。
【0056】前記の配向処理としては簡便で液晶配向の
均一性が良好なラビング処理が好ましい。その場合、配
向膜はラビング軸を備え、ラビング軸に沿う方向に液晶
層5の配向を制御することが液晶配向の制御を容易にす
るため好ましい。特に、熱的な信頼性に優れ、液晶配向
性の高いポリイミド配向膜が好ましい。
【0057】そして、第一基板2及び第二基板3上に形
成された配向膜12の、液晶層5の配向方向は、互いに
平行又は反平行とすることが好ましい。
【0058】偏光手段9としては、偏光特性に優れ、取
り扱いが容易で液晶表示装置の製造に用い易い偏光板が
好ましい。そして、液晶層5挟むよう第一基板2の外側
面上及び第二基板3の外側面上に設けることが好まし
い。
【0059】次に、図1に示す本発明の液晶表示装置1
にコントラストを付与する具体的構成について説明す
る。
【0060】コントラストを付与する構成としては、上
下第一基板2及び第二基板3間の液晶層5における液晶
分子4の分子配向がほぼ平行な状態を利用し、複屈折位
相差による干渉色を利用した複屈折モードを採用する。
【0061】複屈折モードは、電圧印加により液晶分子
長軸(光軸)方向が基板面にほぼ平行なまま面内でその
方位を変え、所定角度に設定された偏光板の軸とのなす
角を変えて光透過率を変える。
【0062】一般に一軸性複屈折媒体を直交配置した2
枚の偏光板の間に挿入した時の光透過率T/T0は次式
(1)で表される。 T/T0=sin2(2γeff)×sin2(πdeff・Δn/λ) …(1) ここで、γeffは液晶層の実効的な光軸方向(光軸と偏
光透過軸とのなす角)、deffは複屈折性を有する実効
的な液晶層の厚み、Δnは液晶層の屈折率異方性、λは
光の波長を表す。
【0063】このとき、液晶層の光軸方向を実効的な値
としたのは、実際のセル内では液晶と液晶配向層の界面
において液晶分子が固定されており、電界印加時にはセ
ル内で全ての液晶分子が平行且つ一様に平行しているの
ではなく、それらの平均値として一様状態を想定したと
きの見かけの値で取り扱うためである。
【0064】低電圧VL印加時に暗、高電圧VH印加時に
明状態となるノーマリークローズ特性を得るには偏光板
の配置としては一方の偏光板の透過軸(あるいは吸収
軸)を液晶分子配向方向(ラビング軸と実質的に一致し
ている場合は、ラビング軸としても良い)にほぼ平行、
すなわちφP1≒φLC1=φLC2(ここで、φP1は一方の偏
光板の透過軸の角度であり、φLC1は一方の基板上の液
晶配向方向であり、φLC2は対向するもう一方の基板上
での液晶配向方向である。)とし、他方の偏光板の透過
軸をそれに垂直、即ちφP2=φP1+90度(ここで、φ
P2は他方の偏光板の透過軸の角度である。)とすればよ
い。
【0065】電圧無印加時には上記(1)式におけるγ
effが0であるので光透過率T/T0も実質的に0とな
る。
【0066】一方電圧印加時には、その強度に応じて
γeffの値が増大し、45度のとき最大になる。このと
き、光の波長を0.555μmと想定すると無彩色でか
つ透過率を最大とするには実効的なdeffとΔnの積を
2分の1波長である0.28μmとすれば良い。実際に
は裕度があって、液晶層厚、即ち実質的には液晶を挟持
する基板間の距離(d)とΔnとの積は0.2μm〜
0.6μmの間に入っていればよい。
【0067】そして、種々の検討結果から、d×Δnの
値は0.3μm〜0.5μmの間にすることにより高透
過率の明るい液晶表示装置が得られることが分かった。
【0068】一方、低電圧VL印加時に明、高電圧VH
加時に暗状態となるノーマリーオープン特性を得るには
電圧印加時あるいは低電圧印加時に、(1)式における
γef fがほぼ45度となるように偏光板配置を設定すれ
ば良い。電圧印加時にはノーマリークローズの場合とは
逆にその強度に応じてγeffの値が減少する。
【0069】尚、本発明の実施形態においては、能動素
子であるTFT19が形成された基板3上に多数のスト
リップを含んだ櫛歯状の電極を設け、対向基板にべた状
の電極を設けているが、その組合わせに限る必要はな
く、別の実施形態として、能動素子であるTFT19が
形成された基板3上にべた状電極を設け、多数のストリ
ップを含んだ櫛歯状の電極を対向基板上に設けることも
可能である。
【0070】次に本発明を実施例を用いて説明する。 (実施例1)図1、図2を用いて本発明の液晶表示装置
について説明する。
【0071】基板2及び基板3としては、厚みが0.7
mmで表面を研磨した透明なガラス基板を用いた。第二
基板3の上には各種電極群、短絡を防ぐための絶縁膜1
8、薄膜トランジスタ19、薄膜トランジスタ19や電
極群8を保護する保護絶縁膜20を形成してTFT基板
16とした。
【0072】TFT基板16上には、ソース電極21、
信号電極22、走査電極23、及びアモルファスシリコ
ン24から構成される薄膜トランジスタ19が形成され
た。ソース電極21は、図2に示す、エッジ部分15が
直線状をなすストリップ13を多数含んで構成された櫛
歯状の第二電極8、即ち画素電極8(以下、画素電極と
いう)に接続されている。この画素電極8はITOで形
成され、長四角状のストリップ13の幅は4μmであ
り、隣接するストリップとの距離は4μmとした。
【0073】走査電極23はアルミニウム、ソース電極
21と信号電極22はクロムで形成されている。走査電
極23上には信号電極22との交差部での絶縁信頼性を
向上させるために陽極酸化法によって自己酸化膜25を
形成した。
【0074】絶縁膜18と保護絶縁膜20は窒化珪素に
より形成し、膜厚は各々0.2μm、0.3μmとし
た。画素数は1024×3(R、G、B)本の信号電極
22と768本の走査電極23とにより1024×3×
768個とした。
【0075】TFT基板16上にはポリイミドからなる
配向膜12を形成し、その表面に液晶分子を配向させる
ためラビング処理を施した。
【0076】第一基板2上にはブラックマトリクス26
付きカラーフィルタ27とべた板状の共通電極としてI
TOからなる第一電極6(以下、共通電極という)を形
成し、対向基板17とした。ブラックマトリクス26に
はカーボンと有機顔料を混合させた材料を用いた。カラ
ーフィルタ27はR(赤)、G(緑)、B(青)それぞ
れのカラーフィルタレジンをコーティングし、パターニ
ング露光、現像を行い形成した。カラーフィルタ27の
オーバーコート膜28としてはアクリル系の高分子材料
を用いた。対向基板17の最表面にもポリイミドからな
る配向膜12を形成し、TFT基板16と同様にラビン
グ処理を施した。その際、TFT基板16及び対向基板
17上の配向膜12のラビング方向は互いに平行とし
(φLC1=φLC2)、加えて画素電極8のストリップ13
のエッジ部分15とのなす角度を75度とした。すなわ
ち、上下電極6、8間に形成される電界7の基板面に平
行な成分11と液晶分子4の配向方向とのなす角度は1
5度となるよう設定した。
【0077】TFT基板16と対向基板17の間には平
均粒径が3μmの高分子ビーズ(図示されていない)を
スペーサとして分散し、この上下基板間に誘電率異方性
Δεが負でその値が−8であり、屈折率異方性Δnが
0.1(589nm、20℃評価)のネマティック液晶
組成物を挟み込んだ。液晶層5は平行配向の状態とな
る。上記高分子ビーズのスペーサ効果により液晶層5の
厚みは3μmとなり、Δnと液晶層厚との積は0.3μ
mに設定される。2枚の偏光板9でTFT基板16及び
対向基板17を挟み、それらの配置はクロスニコル配置
とし(φP2=φP1+90度)、一方の偏光板9の透過軸
ラビング方向と一致させた(φP1≒φLC1=φLC2)。
【0078】本実施例の液晶表示装置1においては、低
電圧で暗状態、高電圧で明状態をとるノーマリークロー
ズ特性を採用した。
【0079】図4は、本実施例の液晶表示装置を駆動す
るシステムの構成図である。液晶表示装置1には駆動L
SIが接続されており、TFT基板16上に垂直走査回
路29、映像信号駆動回路30を接続し、電源回路及び
コントローラ31から走査信号電圧、映像信号駆動電
圧、タイミング信号を供給し、アクティブマトリクス駆
動を行った。
【0080】図5に、本実施例における画素への印加電
圧実効値と明るさの関係を示す電圧−透過率曲線を示し
た。透過率値は16V駆動時の透過率を最大透過率と
し、それとの比を百分率で表した。
【0081】以上より、従来に比べ容易に製造すること
が可能な、ノーマリークローズタイプのアクティブマト
リクス駆動型のIPS方式の液晶表示装置が実現され
た。
【0082】(実施例2)本発明の別の実施例は、カラ
ーフィルタを具備しない一画素のみからなる液晶表示装
置である。よって、画素電極と共通電極間の電界形成を
制御する能動素子を具備しない。
【0083】図6は、本発明の液晶表示装置の構成の画
素部分の横断面図である。図7は、該液晶表示装置の電
極構造の主要部分の平面図である。図6と図7の関係
は、図7のa−a’線に対応する部位での液晶表示装置
の横断面図が図6に該当する。また、図6及び図7では
第二電極のストリップは6本のみ示されているが、この
部分については構成を明確にするため便宜的に図示して
おり、実際より少なく、ストリップの幅も広く描かれて
いる。
【0084】本実施例の液晶表示装置51は、互いに実
質的に平行となるよう対向配置された透明な第一基板5
2及び第二基板53と、第一基板52と第二基板53の
間に挟持され、多数の液晶分子54からなり負の誘電異
方性を有する液晶層55と、第一基板52の、第二基板
53に対向する内側面の上に設けられたベタ板状の第一
電極56と、第二基板53の、第一基板52に対向する
内側面の上に設けられ、第一電極56と共に基板面に平
行な成分を有する電界57を形成する第二電極58と、
偏光手段である偏光板59とからなる。
【0085】具体的には、基板52、53としては、厚
みが0.7mmで表面を研磨した透明なガラス基板を使
用した。
【0086】第二基板53上の第二電極58は、図7に
示す、エッジ部分65が直線状をなすストリップ63を
多数含んで構成された櫛歯状の形状を有する。第二電極
58は、電極72を通して液晶駆動のための電源回路及
びコントロール回路(図示されない)に接続されてい
る。この第二電極58についてはITOで形成され、長
四角状のストリップ63は長さが4mmで幅は2μmで
あり、隣接するストリップとの距離は2μmとした。こ
のストリップ63は1250本あり、第二電極58の横
幅は5mmとなる。従って、液晶表示装置51の画素の
大きさは4mm×5mmとなる。電極72はクロムで形
成されている。
【0087】第二基板53上にはポリイミドからなる配
向膜62を形成し、その表面には液晶分子を配向させる
ためのラビング処理を施した。
【0088】第一基板52上にはべた板状の共通電極と
してITOからなる第一電極56(以下、共通電極とい
う)を形成した。第一基板52の最表面にもポリイミド
からなる配向膜12を形成し、第二基板53と同様にラ
ビング処理を施した。その際、第一基板52及び第二基
板53上の配向膜12のラビング方向は互いに平行と
し、加えて第二電極58のストリップ63のエッジ部分
65とのなす角度を75度とした。すなわち、上下電極
56、58間に形成される電界57の基板面に平行な成
分11と液晶分子4の配向方向とのなす角度は15度と
した。
【0089】第一基板53と第二基板53の間には平均
粒径が3μmの高分子ビーズ(図示されていない)をス
ペーサとして分散し、この上下基板間に誘電率異方性Δ
εが負でその値が−5であり、屈折率異方性Δnが0.
1(589nm、20℃評価)のネマティック液晶組成
物を挟み込んだ。液晶層55は平行配向の状態となる。
上記高分子ビーズのスペーサ効果により液晶層55の厚
みは3μmとなり、Δnと液晶層厚との積は0.3μm
に設定される。2枚の偏光板59で第一基板52及び第
二基板53を挟み、それらの配置はクロスニコル配置と
し(φP2=φP1+90度)、一方の偏光板59の透過軸
ラビング方向と一致させた(φP1≒φLC 1=φLC2)。
【0090】本実施例の液晶表示装置51においては、
低電圧で暗状態、高電圧で明状態をとるノーマリークロ
ーズ特性を採用した。
【0091】電源回路から映像信号電圧が供給され、液
晶表示装置51は明状態及び暗状態並びに中間調状態の
表示が可能となる。
【0092】液晶表示装置51の画素への印加電圧と表
示の明るさの関係を調べるため、電圧−透過率特性を評
価したところ、20V駆動時の液晶表示装置51の平均
透過率は7.3%であり、電圧無印加時の透過率が0.
037%であり高コントラストの表示が得られた。
【0093】次に、電極構造等の液晶表示装置の設計条
件と液晶表示装置の表示特性との関係を調べるため、第
二電極58の横幅を変更することなく一定とし、ストリ
ップ63の幅を1μm〜4μm、隣接するストリップ間
の距離を1μm〜15μm、そして上下基板間の距離を
1〜3μmまでそれぞれ独立に変化させ、それら以外は
実施例1と同様の構成の液晶表示装置を作製した。
【0094】更に、上下基板間の距離が3μmの装置に
おいて、液晶層55の屈折率異方性(Δn)が0.13
3及び0.167の液晶組成を使用して液晶表示装置を
作製した。そして、実施例1と同様に電圧−透過率特性
を評価し、20V駆動時の液晶表示装置の平均透過率を
評価した。
【0095】尚、上下基板間の距離を2μmとした場合
は、第一基板53と第二基板53の間には平均粒径が2
μmの高分子ビーズをスペーサとして分散し、この上下
基板間に誘電率異方性Δεが負でその値が−5であり、
屈折率異方性Δnが0.15(589nm、20℃評
価)のネマティック液晶組成物を挟み込んだ。
【0096】また、上下基板間の距離を1μmとした場
合は、第一基板53と第二基板53の間には平均粒径が
1μmの高分子ビーズをスペーサとして分散し、この上
下基板間に誘電率異方性Δεが負でその値が−5であ
り、屈折率異方性Δnが0.25(589nm、20℃
評価)のネマティック液晶組成物を挟み込んだ。
【0097】表1に、上記で作製した液晶表示装置(表
1中の装置番号2−1〜2−18)の主要構成(特に第
二電極)と評価結果を示した。
【0098】
【表1】 表1の結果より、ストリップ63の幅を小さくすること
により液晶表示装置の透過率は増大する。また、隣接す
るストリップ間の間隔をストリップ63の幅より大きく
するなどして、一定のレベルまでより広くすることによ
り液晶表示装置の透過率は増大する。具体的にはストリ
ップ間の間隔を5μm以上15μm程度(ストリップ幅
が1μmのとき)まで、大きくすることにより、液晶表
示装置の透過率は20%以上となり、明るいの液晶表示
装置が得られた。
【0099】また、液晶層55を挟持する第一基板52
及び第二基板53間の距離と液晶層55の屈折率異方性
との積が0.3μm〜0.5μmの場合に高透過率の明
るい液晶表示装置51が得られた。
【0100】以上の結果より、第二電極58を構成する
ストリップ63の構造をより幅狭くし、隣接するストリ
ップとの距離を3〜15μmにすることにより、前記実
施例1と同様に能動素子と組合わせて、製造が容易で、
明るいアクティブ駆動型のIPS方式の液晶表示装置が
提供できた。
【0101】同様に、液晶層55を挟持する第一基板5
2及び第二基板53間の距離と液晶層55の屈折率異方
性との積を0.3μm〜0.5μmにすることにより、
前記の実施例1と同様に能動素子と組合わせて、製造が
容易で、明るいアクティブ駆動型のIPS方式の液晶表
示装置が提供できた。
【0102】
【発明の効果】本発明によれば、製造が容易で生産性向
上が達成できる明るい表示が可能なアクティブ駆動型の
IPS方式の液晶表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の画素部分の構成を示す
横断面図である。
【図2】本発明の液晶表示装置の電極構造の主要部分の
平面図である。
【図3】本発明の液晶表示装置で生じる液晶の配向変化
を示す平面図である。
【図4】本発明の液晶表示装置を駆動するシステムの構
成図である。
【図5】本発明の液晶表示装置における電圧−透過率曲
線である。
【図6】本発明の別の液晶表示装置の画素部分の構成を
示す横断面図である。
【図7】本発明の別の液晶表示装置の電極構造の主要部
分の平面図である。
【図8】従来のIPS方式の液晶表示装置の構成を示す
横断面図(a),(b)及び平面図(c),(d)であ
る。
【図9】従来の別のIPS方式の液晶表示装置の構成を
示す横断面図である。
【図10】従来のIPS方式の液晶表示装置の電極側基
板の平面図である。
【符号の説明】
1,51,100,200…液晶表示装置、2,52…
第一基板、3,53…第二基板、4,54…液晶分子、
5,55,105,204…液晶層、6,56…第一電
極、7,14,57,107,225…電界、8,58
…第二電極、9,59…偏光手段、10…垂直成分、1
1…平行成分、12,62,208…配向膜、13,6
3…ストリップ、15,65…エッジ部分、16,21
6…TFT基板、17…対向基板、18,204,20
7…絶縁膜、19…薄膜トランジスタ、20…保護絶縁
膜、21…ソース電極、22,206…信号電極、2
3,217…走査電極、24,218…アモルファスシ
リコン、25…自己酸化膜、26、213…ブラックマ
トリクス、27,212…カラーフィルタ、28…オー
バーコート膜、29…垂直走査回路、30…映像信号駆
動回路、31…電源回路及びコントローラ、72…電
極、103,201,214…基板、101,102,
202,205…櫛歯状電極、106,215…偏光
板、211…保護膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 英俊 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 近藤 克己 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 2H092 GA14 JA24 JB56 KB04 KB14 MA13 MA17 NA29 PA03 PA11 PA12 QA06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向配置された、少なくとも一方が透明な
    第一基板及び第二基板と、前記第一基板と第二基板の間
    に挟持され、多数の液晶分子からなる負の誘電異方性を
    有する液晶層と、前記第一基板の、前記第二基板に対向
    する内側面の上に設けられたベタ板状の第一電極と、前
    記第二基板の、前記第一基板に対向する内側面の上に設
    けられ、前記第一電極と共に前記基板面に平行な成分を
    有する電界を形成する第二電極と、偏光手段とを備えた
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】対向配置された、少なくとも一方が透明な
    第一基板及び第二基板と、前記第一基板と第二基板の間
    に挟持され、多数の液晶分子からなる負の誘電異方性を
    有する液晶層と、前記第一基板の、前記第二基板に対向
    する内側面の上に設けられたベタ板状の第一電極と、前
    記第一基板に対向する内側面の上に液晶層をスイッチン
    グ可能なように、エッジ部分が互いに平行な多数のスト
    リップによって構成された櫛歯状の第二電極と、偏光手
    段とを備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】対向配置された、少なくとも一方が透明な
    第一基板及び第二基板と、前記第一基板と第二基板の間
    に挟持され、多数の液晶分子からなる負の誘電異方性を
    有する液晶層と、前記第一基板の、前記第二基板に対向
    する内側面の上に設けられたベタ板状の第一電極と、前
    記第一基板に対向する内側面の上にインジウム−チン−
    オキサイド(ITO)又は酸化インジウム亜鉛(IZ
    O)を含む透明導電体からなる第二電極と、偏光手段と
    を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、
    前記第一基板及び第二基板の間の距離と前記液晶層の屈
    折率異方性値との積が0.2μm〜0.6μmである液
    晶表示装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求3のいずれかにおいて、前
    記第一基板及び第二基板の間の距離と前記液晶層の屈折
    率異方性値との積が0.3μm〜0.5μmである液晶
    表示装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜請求項5のいずれかにおいて、
    第二電極は多数のストリップを有し、その幅が0.5μ
    m〜5μm、隣接するストリップとの距離が1μm〜2
    0μmである液晶表示装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、第二電極のストリップ
    の幅は、隣接するストリップとの距離より小さい液晶表
    示装置。
  8. 【請求項8】請求項6又は請求項7において、前記隣接
    するストリップの距離が3μm〜15μmである液晶表
    示装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜請求項8のいずれかにおいて、
    第一基板と第二基板の距離が1μm〜10μmである液
    晶表示装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1325987C (zh) * 2003-11-05 2007-07-11 Nec液晶技术株式会社 液晶显示设备以及制造该设备的方法
US10656476B2 (en) 2017-11-29 2020-05-19 Sharp Kabushiki Kaisha Liquid crystal panel
US10663814B2 (en) 2017-12-22 2020-05-26 Sharp Kabushiki Kaisha Liquid crystal panel

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