JP2010066627A - プロジェクタユニット及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 偏光変換素子及び偏光ビームスプリッタの回転、ガタつきを抑制することができるプロジェクタユニット及び電子機器を提供する。
【解決手段】 光源52から射出された光の偏光成分を揃える偏光変換素子34と、前記偏光変換素子に隣接して配置され、前記偏光変換素子を介して入射した光を第1の偏光成分の光と第2の偏光成分の光とに分離する偏光ビームスプリッタ36と、前記偏光ビームスプリッタにより分離された一方の偏光成分の光により読み出される投影画像を表示する表示部38と、前記光源、前記偏光変換素子、前記偏光ビームスプリッタ及び前記表示部を収容する筐体32と、前記偏光ビームスプリッタの前記偏光変換素子とは反対側の位置で前記筐体の前記内壁面に接触して配置され、前記光源側において前記偏光変換素子を保持する前記筐体の内壁面に対して前記偏光変換素子及び前記偏光ビームスプリッタとを付勢する付勢部材44とを備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、プロジェクタユニット及びプロジェクタユニットを備えた電子機器に関するものである。
プロジェクタユニットを備える電子機器が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような電子機器においては、プロジェクタ機能を用いることにより、撮影画像を多くの人が一度に楽しめ、また、小さいスペースにプロジェクタユニット及び撮影ユニットを収納することで、小型で携帯性に優れるものとすることができる。
特開2005ー250392号公報
しかし、このような電子機器においては、画像のブレの発生を防止するためにプロジェクタユニットの各部品の回転、ガタつきを抑制する部材が必要になるが、小型の電子機器においては回転、ガタつきを抑制する部材を各部品ごとに配置することが困難であった。
本発明の目的は、偏光変換素子及び偏光ビームスプリッタの回転、ガタつきを抑制することができるプロジェクタユニット及び電子機器を提供することである。
本発明のプロジェクタユニットは、光源から射出された光の偏光成分を揃える偏光変換素子と、前記偏光変換素子に隣接して配置され、前記偏光変換素子を介して入射した光を第1の偏光成分の光と第2の偏光成分の光とに分離する偏光ビームスプリッタと、前記偏光ビームスプリッタにより分離された一方の偏光成分の光により読み出される投影画像を表示する表示部と、前記光源、前記偏光変換素子、前記偏光ビームスプリッタ及び前記表示部を収容する筐体と、前記偏光ビームスプリッタの前記偏光変換素子とは反対側の位置で前記筐体の前記内壁面に接触して配置され、前記光源側において前記偏光変換素子を保持する前記筐体の内壁面に対して前記偏光変換素子及び前記偏光ビームスプリッタとを付勢する付勢部材とを備えることを特徴とする。
また、本発明の電子機器は本発明のプロジェクタユニットを備えることを特徴とする。
本発明のプロジェクタユニット及び電子機器によれば、プロジェクタユニットを構成する偏光変換素子及び偏光ビームスプリッタの回転、ガタつきを抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係るカメラ(電子機器)について説明する。図1は、実施の形態に係るカメラの外観を示す斜視図である。カメラ2は、アルミニウム板金等の金属からなる前面カバー4と背面カバー6とを備え、前面カバー4には、撮影窓8、プロジェクタ投影窓10と、フラッシュ光が射出されるフラッシュ窓12が設けられている。また、カメラ2の上部には、電源スイッチ14、レリーズ動作を指示するシャッタボタン16、カメラ撮影を行う撮影モードとプロジェクタ投影を行うプロジェクタモードとを切り替えるモード切替ボタン18、プロジェクタ投影時の投影画像のピント調整を行うための操作レバーであるプロジェクタフォーカスレバー20等が設けられている。
また、図2は、実施の形態に係るカメラの背面の構成を示す図である。カメラ2の背面カバー6には、撮影画像の表示、再生等を行うLCD表示部22、LCD表示部22に表示された撮影条件等を選択するマルチセレクタ等を備える操作部24が設けられている。なお、本実施の形態においては、金属からなる前面カバー4及び背面カバー6を用いているが、プラスティックからなる前面カバー及び背面カバーを用いてもよい。
図3は、実施の形態に係るカメラ内部に収納された各ユニットの配置を示す正面図である。カメラ2の内部には、被写体光を撮像するための撮像素子を有する鏡筒ユニット26と、投影用光学像を投影するための光学系等を有するプロジェクタユニット28、鏡筒ユニット30及びプロジェクタユニット28に電力を供給するバッテリを収容する電池室30とが設けられている。
図4は、実施の形態に係るプロジェクタユニットをカメラの背面側から視た斜視図、図5は、実施の形態に係るプロジェクタユニットの構成を示す断面図である。図4に示すようにプロジェクタユニット28は筐体32を備え、筐体32内の上部には図4における上下方向に移動し投影画像の合焦を行う投影レンズ40、投影レンズ40から射出された光学像の投影方向を偏向させるミラー48が備えられている。筐体32内の下部には、光源であるLED(発光ダイオード)52、LED52から射出された光を略平行とするための集光レンズ54、入射した光の偏光方向を一定の偏光方向に揃える偏光変換素子34、偏光変換素子34に隣接して配置され入射した光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離しP偏光成分の光を透過しS偏光成分の光を反射する偏光分離部を有する偏光ビームスプリッタ36、LCOS38が備えられている。また、LED52の光射出面の裏面にはLED放熱面58が設けられている。また、偏光ビームスプリッタ36の偏光変換素子34に接している面とは反対側の面が接している部分の筐体32には、付勢部材44を挿入することができるスペース46が設けられている。ここで、付勢部材44は銅等の金属または樹脂等の弾力性に優れた材質から構成される板ばねであり、弓型の形状を有している。なお、図4及び図5にはLCOS38に表示する画像を送信する配線50が示されている。
プロジェクタユニット28においては、LED52から射出された光が集光レンズ54により略平行光とされ、略平行光とされた光は偏光変換素子34により一定の偏光成分の光に揃えられる。本実施の形態において、偏光変換素子34によりS偏光成分の光に揃えられ、偏光成分が揃えられた光は偏光ビームスプリッタ36に入射する。偏光ビームスプリッタ36に入射したS偏光成分の光は図5における下方に反射され、LCOS38に入射する。ここで、LCOS38を構成する図示しない液晶層は、電圧が印加されると入射光に対して位相板として機能する。従って、LCOS38から射出される光の内、液晶層により電圧が印加された画素領域を通過した光は、S偏光成分の光からP偏光成分の光に変換され、LCOS38から射出する光のうち液晶層により電圧が印加されていない画素領域を通過した光は、S偏光成分の光として進行する。
S偏光成分とP偏光成分との混合光として偏光ビームスプリッタ36に再度入射した光は、P偏光成分の光のみが偏光分離部を透過し、透過したP偏光成分の光は投影レンズ40及びミラー48を介してプロジェクタ投影窓10からカメラ2の前方へ投射される。即ち、LCOS38に表示された画像が投影用光学像として読み出され、カメラ2の前方向へ投射される。
図6は実施の形態に係るカメラ内部に収納されたプロジェクタユニットを示す断面図(図5のA−A断面図)である。プロジェクタユニット28のスペース46に対して図4の矢印で示す方向へ付勢部材44が挿入されると、図6に示すように付勢部材44は偏光ビームスップリッタ36の偏光変換素子34とは反対側の位置で筐体32の内壁面と接触するように配置される。このとき、付勢部材44の両端近傍の2箇所において筐体32の内壁面と、弓型の形状の弧の部分において偏光ビームスプリッタ36とそれぞれ密接する。また、偏光ビームスプリッタ36は偏光変換素子34と隣接して配置され、偏光変換素子34はLED52側において略直角に屈曲した筐体32の内壁面に保持されている。従って、付勢部材44の付勢力は偏光ビームスプリッタ36、偏光変換素子34を介して偏光変換素子34をLED52側で保持する筐体32の内壁面60,62(図5参照)に対して加えられ、付勢部材44の付勢力によって偏光変換素子34及び偏光ビームスプリッタ36が図5における左右方向に対して固定される。また、上下方向に対しては、図5に示すように偏光変換素子34は筐体32により保持されることで固定され、偏光ビームスプリッタ36は筐体32の内壁面における突起64,66,68,70により固定される。ここで、突起64と突起68との間の距離及び突起66と突起70との間の距離は図5における偏光ビームスプリッタ36の上下方向の長さと略等しく、また、突起64と突起68との間の距離及び突起66と突起70との間の距離は、偏光ビームスプリッタ36を収容可能な長さとなっている。
本実施の形態に係るカメラによれば、プロジェクタユニットを構成する偏光変換素子及び偏光ビームスプリッタの回転、ガタつきを抑制することができる。
なお、本実施の形態において偏光変換素子34は入射した光の偏光成分をS偏光成分の光に揃え、偏光ビームスプリッタ36はP偏光成分の光を透過し、S偏光成分の光を反射する構成としたが、偏光変換素子34は入射した光の偏光成分をP偏光成分の光に揃え、偏光ビームスプリッタ36はS偏光成分の光を透過し、P偏光成分の光を反射する構成としてもよい。
また、本実施の形態において表示部として反射型液晶素子であるLCOSを用いる構成を例に説明したが、表示部として透過型液晶素子を用いてもよい。この場合には、図7に示すよう偏光ビームスプリッタ36と投影レンズ40との間に透過型液晶素子72が配置され、偏光ビームスプリッタ36の図7における下面には偏光ビームスプリッタ36が下方へ射出した光を反射するミラー74が設けられる。また、スペース46に付勢部材44が挿入されると上述の実施の形態と同様に付勢部材44の付勢力により偏光変換素子34及び偏光ビームスプリッタ36とが固定される。
本発明の実施の形態に係るカメラの外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るカメラの背面の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るカメラ内部に収納された各ユニットの配置を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係るプロジェクタユニットをカメラの背面側から視た斜視図である。 本発明の実施の形態に係るプロジェクタユニットの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態の係るプロジェクタユニットの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るプロジェクタユニットの他の構成を示す図である。
符号の説明
2…カメラ、4…前面カバー、6…背面カバー、10…プロジェクタ投影窓、26…鏡筒ユニット、28…プロジェクタユニット、32…筐体、34…偏光変換素子、36…偏光ビームスプリッタ、38…LCOS、44…付勢部材、52…LED。

Claims (4)

  1. 光源から射出された光の偏光成分を揃える偏光変換素子と、
    前記偏光変換素子に隣接して配置され、前記偏光変換素子を介して入射した光を第1の偏光成分の光と第2の偏光成分の光とに分離する偏光ビームスプリッタと、
    前記偏光ビームスプリッタにより分離された一方の偏光成分の光により読み出される投影画像を表示する表示部と、
    前記光源、前記偏光変換素子、前記偏光ビームスプリッタ及び前記表示部を収容する筐体と、
    前記偏光ビームスプリッタの前記偏光変換素子とは反対側の位置で前記筐体の前記内壁面に接触して配置され、前記光源側において前記偏光変換素子を保持する前記筐体の内壁面に対して前記偏光変換素子及び前記偏光ビームスプリッタとを付勢する付勢部材と
    を備えることを特徴とするプロジェクタユニット。
  2. 前記付勢部材は板ばねであることを特徴とする請求項1記載のプロジェクタユニット。
  3. 前記付勢部材は弾力性に優れる材質から構成されることを特徴とする請求項1または2記載のプロジェクタユニット。
  4. 請求項1〜4の何れか一項に記載のプロジェクタユニットを備えることを特徴とする電子機器。
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