JP2008275746A - カメラ - Google Patents

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Yasuo Kitsugi
康雄 木次
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Abstract

【課題】カメラ内部の温度上昇を抑えることができるカメラ。
【解決手段】カメラ1は、撮影光学系100により結像された被写体像を撮像素子101で撮像する撮影ユニット10と、画像形成手段204で形成された画像を投射光源200の光により投射するプロジェクタユニット20と、三脚が固定される締結部140aを有するとともに、投射光源200の発熱部200aと熱的に接続している三脚用ブロック14とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、プロジェクタモジュールを内蔵したカメラに関する。
プロジェクタモジュールを内蔵したデジタルカメラが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−250392号公報
しかしながら、プロジェクタモジュールをカメラ内に内蔵した場合、光源であるLEDが高温になり、カメラ内部に熱がこもってカメラ内部の温度が過度に上昇してしまうという問題があった。
請求項1の発明によるカメラは、撮影光学系により結像された被写体像を撮像素子で撮像する撮影ユニットと、画像形成手段で形成された画像を投射光源の光により投射するプロジェクタユニットと、三脚が固定される締結部を有するとともに、投射光源の発熱部と熱的に接続している三脚用ブロックとを備えたことを特徴とするカメラ。
請求項2の発明は、請求項1に記載のカメラにおいて、三脚用ブロックを発熱部に直接接触させたものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載のカメラにおいて、発熱部を三脚用ブロックに固定したものである。
請求項4の発明は、請求項1に記載のカメラにおいて、発熱部と三脚用ブロックとを熱的に接続する伝熱性部材を備えたものである。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のカメラにおいて、三脚用ブロックをカメラカバーに接触させたものである。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のカメラにおいて、光源が発光ダイオードであることを特徴とする。
本発明によれば、カメラ内部の温度上昇を抑えることができる。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1,2は、本発明の一実施の形態におけるカメラの外観図である。図1はデジタルカメラ1の外観を示す斜視図であり、図2(a)はデジタルカメラ1の正面を示す図であり、図2(b)は背面を示す図である。
デジタルカメラ1の本体内部には、撮影ユニット10とプロジェクタユニット20とが設けられている(図2(a)参照)。本体前面は金属製の前カバー3で覆われており、波のようにカーブした曲面形状を成している。本体前面には、撮影ユニット10で撮影するための撮影窓30、プロジェクタユニット20で投影するためのプロジェクタ投影窓31、およびフラッシュ光が出射されるフラッシュ窓32が設けられている。
本体上面には、電源スイッチ33、レリーズスイッチ34、モード切替ボタン35、プロジェクタフォーカスレバー36等が設けられている。モード切替ボタン35は、カメラ撮影を行う撮影モードと、プロジェクタ投影を行うプロジェクタモードとを切り替えるための操作ボタンである。プロジェクタフォーカスレバー36は、プロジェクタ投影時の投影画像のピント調整を行うための操作レバーである。電源スイッチ33を操作して電源オンすると、デジタルカメラは撮影モードで起動し、モード切替ボタン35を操作することで撮影モードからプロジェクタモードへ切り替わり、もう一度モード切替ボタン35を操作すると、プロジェクタモードから撮影モードへと切り替わる。
図2(a)に示すように、撮影窓30は本体右側の上部に設けられており、プロジェクタ窓31は撮影窓30の左側に設けられている。図2(b)に示すように、本体背面には液晶モニタ37、各種操作部380〜385が設けられている。撮影モードでは液晶モニタ37に撮影画像が表示され、プロジェクタモードでは液晶モニタ37はOFF状態とされる。
図3は本体内部構成を示す断面図である。中央部にプロジェクタユニット20が配置され、その右側に撮影ユニット10、左側にバッテリ11が配置されている。プロジェクタユニット20の上部にはフラッシュ13が設けられており、プロジェクタユニット20とバッテリ11との間の空きスペースには、フラッシュ用メインコンデンサ12が配置されている。
撮影ユニット10には、複数のレンズおよびプリズムを含む撮影光学系100と、撮影光学系100により結像された被写体像を撮像する撮像素子101が設けられている。撮像素子101には、CCDやCMOS等の固体撮像素子が用いられる。
プロジェクタユニット20は、LED(発光ダイオード)200、LEDホルダ201、集光レンズ202、偏光ビームスプリッタ203、液晶パネル204、投影用のレンズ205およびプリズム206を備えている。これらはユニットケース207内に収納されている。LED200は、金属製のLEDホルダ201に保持されている。LED200で発生した光はLEDホルダ201に形成された反射面201aで反射され、集光レンズ202により略平行光とされる。略平行光とされた光は偏光ビームスプリッタ203に入射し、その内のP偏光が偏光ビームスプリッタ203を透過して液晶パネル204に入射する。
本実施の形態では、液晶パネル204としてLCOS等の反射型液晶パネルが用いられているが、透過型の液晶パネルを用いても構わない。液晶パネル204は、赤、緑、青のフィルターが形成された複数の画素から構成され、カラーの画像を生成するように駆動されている。
液晶パネル204に入射した光は液晶層を進行し、液晶パネル204の反射面で反射された後、液晶層を逆方向に進行して液晶パネル204から射出される。液晶パネル204から射出した光は、偏光ビームスプリッタ203へ再度入射する。液晶パネル204の液晶層は電圧が印加されると位相板として機能するので、偏光ビームスプリッタ223へ再度入射される光は、S偏光である変調光とP偏光である非変調光との混合光となっている。偏光ビームスプリッタ203は、再入射された光束のうちS偏光である変調光のみを偏光分離部で反射する。その反射された変調光は、レンズ205およびプリズム206を介して図1のプロジェクタ投影窓31からカメラ前方に投射される。
本体底部には、カメラ本体に三脚を取り付けるための三脚ブロック14が設けられている。三脚ブロック14の底面部140には、三脚取り付け用のネジ穴140aが形成されている。また、三脚ブロック14には、底面部140からから垂直に立ち上がるように支持部141が形成されている。LED200を保持しているLEDホルダ201は、ビス15により支持部141に固定されている。
図4は、三脚ブロック14の構造を説明する図である。三脚ブロック14は、アルミダイキャストや亜鉛ダイキャスト等により形成される。底面部140にはボス142が形成され、このボスの部分にネジ穴140aが形成されている。140bは補強用のリブであり、底面部140に対して垂直に立ち上がっている支持部141に繋がっている。200aは、LEDホルダ201に保持されたLED200の放熱部である。
LEDホルダ201をビス15により支持部141に固定すると、LEDホルダ201の底面およびLED200の放熱部200aが支持部141の表面に密着する。なお、LEDホルダ201の底面および放熱部200aと支持部141との間に伝熱シール材を挟み込むことにより、互いの熱接触性がさらに向上する。本実施形態では、LEDホルダ201を支持部141にビス止めしているが、接着等で固定しても良いし、さらには、単に接触状態に配置するだけでも良い。三脚ブロック14は、前カバー3および後カバー4にビス止めされている。
なお、本実施の形態におけるプロジェクタユニット20は、反射型の液晶パネルを用いているため、ユニット形状がL字型となっている。しかし、透過型液晶パネルを用いたプロジェクタユニット20であれば、図5に示すようにLEDホルダ201からプリズム206までが直線的に配置されるので、LEDホルダ201を三脚ブロック14の底面部140に直接接触させることができる。この場合には、三脚ブロック14に支持部141を設ける必要がない。もちろん、図5に示すような従来型の三脚ブロック14に別体の支持部141を固定して、図4に示すようなL字型のプロジェクタユニット20に対応するようにしても良い。
このように、LEDホルダ201を三脚ブロック14に接触させてそれに熱に逃がすことにより、発熱部の温度を下げることができる。通常、高輝度タイプのLED200単体の場合、LED200の温度は20分程度で120℃〜150℃まで上昇する。しかし、三脚ブロック14に熱を逃がすことにより、80℃程度まで発熱部の温度を下げることができる。また、放熱方向がカメラの底面部方向であって、カメラ底面はカメラ使用時に手を触れることが少ないので、熱伝達により多少温度が上昇してもカメラ使用に不都合とならない。
さらに、三脚ブロック14はカバー3,4にビス止めされているので、三脚ブロック14に伝達された熱はカバー3,4へと伝えられ、表面積の大きいカバー3,4からも周囲雰囲気へと放熱が行われる。その場合、質量が比較的大きくて熱容量を大きく取れる三脚ブロック14に熱を逃がした後に、LEDホルダ201の底面よりも広い面積の底面部140をカバー3,4に接触させているので、LEDホルダ201の底面をカバー3,4に接触させるよりも放熱性能を大きくすることができる。また、三脚ブロック14を熱伝達部材として兼用しているので、新たな放熱部品を追加する必要がない。
なお、上述した実施の形態では、デジタルカメラを例に説明したが、三脚取付部を有する機器であってプロジェクタユニット内蔵している携帯型電子機器(例えば、携帯電話、ポータブルプレーヤーなど)であれば、本発明を同様に適用することができる。また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではない。
デジタルカメラ1の外観を示す斜視図である。 (a)はデジタルカメラ1の正面を示す図であり、(b)は背面を示す図である。 本体内部構成を示す断面図である。 三脚ブロック14の構造を説明する図である。 透過型液晶パネルを用いたプロジェクタユニット20の場合を説明する図である。
符号の説明
1:デジタルカメラ、3:前カバー、4:後カバー、10:撮影ユニット、14:三脚ブロック、20:プロジェクタユニット、100:撮影光学系、101:撮像素子、140:底面部、140a:ネジ穴、141:支持部、200:LED、200a:放熱部、201:LEDホルダ、204:液晶パネル

Claims (6)

  1. 撮影光学系により結像された被写体像を撮像素子で撮像する撮影ユニットと、
    画像形成手段で形成された画像を投射光源の光により投射するプロジェクタユニットと、
    三脚が固定される締結部を有するとともに、前記投射光源の発熱部と熱的に接続している三脚用ブロックとを備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    前記三脚用ブロックを前記発熱部に直接接触させたことを特徴とするカメラ。
  3. 請求項2に記載のカメラにおいて、
    前記発熱部を前記三脚用ブロックに固定したことを特徴とするカメラ。
  4. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    前記発熱部と前記三脚用ブロックとを熱的に接続する伝熱性部材を備えたことを特徴とするカメラ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
    前記三脚用ブロックをカメラカバーに接触させたことを特徴とするカメラ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
    前記光源が発光ダイオードであることを特徴とするカメラ。
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