JP2010066584A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】本体の設置角度を検出して通知することのできるプロジェクタを得る。
【解決手段】映像を投射するプロジェクタ100であって、入力映像信号に基づき映像を投射する投射部110と、当該プロジェクタ100の傾きを検出する傾き検出手段120と、傾き検出手段120が検出した傾きを通知する通知手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクタに関するものである。
従来、プロジェクタに関し、特許文献1に、「映像の歪補正のためにプロジェクタの投射光軸に対するスクリーンの垂直方向および水平方向の傾斜角度を簡単な構成で正確に測定できる傾斜角度測定装置を有するプロジェクタを提供する」ことを目的とした技術として「傾斜角度測定装置は、投射面70に対して垂直方向と水平方向とのそれぞれに、所定の間隔を有する少なくとも2点のポイント81を投射するレーザポインタ41と、レーザポインタ41より垂直方向と水平方向に所定の間隔を置いて配置されてレンズ51を通して投射面のポイントを撮像可能なデジタルカメラと、デジタルカメラで撮像したポイントを結ぶ直線の基準線との傾斜角度を、撮像素子の撮像画面80から解析して、その傾斜角度から投影装置の投射光軸27と投射面70との傾斜角度を算定する画像解析傾斜角度算定部とを備えている。」というものが提案されている(要約)。
また、投映型表示装置に関し、特許文献2に、「最適な設置方向や設置傾斜角度や設置位置へユーザが投映型表示装置を設置調整するガイドを表示し、ユーザがより簡単に歪みがなく画質の良い投映画像を投映可能とする。」ことを目的とした技術として「投映型表示装置10前面に設置したエリアセンサ4により検出された被投映面上の画像信号に基づいて、画像判定部5により投映画像の歪みや傾きや位置ずれを判定して、歪みや傾きや位置ずれのない画像を投映可能な最適設置方向や最適設置傾斜角度や最適設置位置に設置調整するためのガイドをOSD表示部6により投映画像に重畳させて表示する。該ガイドとして、最適設置方向や最適設置傾斜角度や最適設置位置へ投映型表示装置10を変更すべき向き、傾き、位置の方向を指示するガイドを、あるいは、投映型表示装置10の現在の設置状態に関して、最適設置方向や最適設置傾斜角度や最適設置位置からのずれを示すガイドを、矢印アイコンを含むアイコンや文字により表示する。」というものが提案されている(要約)。
特開2005−4165号公報 特開2005−24668号公報
プロジェクタを実際に使用する際には、本体の設置角度を正確に知りたい場合がある。
1例として、プロジェクタを複数台並列に設置し、マルチスクリーンを構成する場合が挙げられる。この場合、各プロジェクタの投射映像の輪郭を均一にする必要があり、各プロジェクタの設置角度を厳密に揃えることが望ましい。
この点、上記特許文献1に記載の技術では、投射光軸27と投射面70との傾斜角度を算定することはできるが、プロジェクタ本体の傾きを知ることはできない。また、デジタルカメラのような撮像手段などの構成部を別途備える必要がある。
また、上記特許文献2に記載の技術では、エリアセンサ4を用いて傾きを検出するためには、投映面に画像を投映する必要がある。また、投映画像に基づき傾きを検出しているため、本体の傾きそのものを直接的に検出している訳ではなく、投映画像の歪みを介して間接的に本体の傾きを検出しているに過ぎない。
したがって、本体の傾きそのものを厳密に検出することは困難である。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本体の設置角度を検出して通知することのできるプロジェクタを得ることを目的とする。
本発明に係るプロジェクタは、映像を投射するプロジェクタであって、入力映像信号に基づき映像を投射する投射部と、当該プロジェクタの傾きを検出する傾き検出手段と、前記傾き検出手段が検出した傾きを通知する通知手段と、を備えている。
そのため、ユーザはプロジェクタの設置角度を正確に知ることができる。
また、本発明に係るプロジェクタにおいて、前記通知手段は、前記傾き検出手段の検出結果を表す情報を表示する表示手段を用いて構成されている。
そのため、ユーザはプロジェクタの設置角度を視覚的に容易に知ることができる。
また、本発明に係るプロジェクタは、当該プロジェクタに対する方向操作入力を受け付ける方向操作入力手段を備え、前記方向操作入力手段は、前記表示手段として、前記傾き検出手段が検出した傾きを表す情報を当該方向操作入力手段の操作方向と対応付けて表示する傾き表示手段を備えている。
そのため、ユーザはプロジェクタの設置角度を方向操作入力手段の操作方向と対応付けて直感的かつ容易に把握することができる。
また、本発明に係るプロジェクタにおいて、前記傾き表示手段は、単一の方向を表示する単一方向表示手段で構成されており、前記方向操作入力手段は、操作方向毎に前記傾き表示手段を備えている。
そのため、単一方向表示手段を操作方向毎に配置するのみで傾き通知手段を構成することができる。単一方向表示手段は、比較的単純な部品等で構成することができるので、簡易な手段で傾き通知手段を構成し、コストを抑えることができる。
また、本発明に係るプロジェクタは、前記傾き表示手段の表示パターンと当該プロジェクタの傾き角度との対応関係データを格納した記憶部を備え、前記傾き表示手段は、前記傾き検出手段の検出結果に対応する前記対応関係データを参照し、該当する前記表示パターンを用いて前記傾き検出手段が検出した傾きを通知する。
そのため、傾き表示手段の表示パターンで傾き角度を表すことができるので、傾き角度を数値で通知する手段を別途設ける必要がなく、部品点数を少なく維持してコストを抑えることができる。
また、本発明に係るプロジェクタは、前記投射部の動作を制御する制御部を備え、前記制御部は、当該プロジェクタの電源がONされたときは前記投射部を起動せず、前記傾き検出手段の検出結果を取得し前記傾き表示手段を用いて表示する。
そのため、プロジェクタの傾きを通知するために投射部を起動する必要がなく、より短時間で傾きを通知することができる。また、映像を投射するときまで投射部の起動タイミングを遅らせることができるので、省エネの観点からも好ましい。
また、本発明に係るプロジェクタは、当該プロジェクタの傾きの指定値を入力する傾き入力手段を備え、前記通知手段は、前記傾き検出手段の検出結果と前記指定値の差分を通知する。
そのため、プロジェクタの設置角度を水平以外の角度に正確に調整することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るプロジェクタ100の構成図である。
プロジェクタ100は、投射部110、傾きセンサ120、操作入力部130、脚部140a、140b、および140cを備える。また、プロジェクタ100の全体動作を制御する制御部(図示せず)を備える。
投射部110は、光源、投射光学系などの映像投射に必要な構成を適宜備え、入力映像信号を受け取り、その信号に対応した映像をスクリーン等に投射する。
傾きセンサ120は、プロジェクタ100の傾きを3軸方向で検出し、検出結果を制御部に出力する。以下、特に言及することなく「傾き角度」と言うときは、傾き方向と角度の双方を意味するものとする。
操作入力部130は、ユーザがプロジェクタ100に対する操作指示を入力するための操作パネル等で構成されている。操作入力内容は、操作信号として制御部に出力される。
制御部は、操作入力部130から受け取った操作信号に基づき、投射部110の動作を制御する。また、傾きセンサ120の検出結果を受け取り、その検出結果を、後述の図2で説明する手法でユーザに通知する。
制御部は、その機能を実現する回路デバイスのようなハードウェアで構成することもできるし、マイコンやCPU(Central Processing Unit)のような演算装置とその動作を規定するソフトウェアで構成することもできる。
脚部140a、140b、および140cは、プロジェクタ100の底面に配置され、プロジェクタ100を載置するときにプロジェクタ100本体を支持する。
脚部140aは、底面の前方(投射部110の投射方向)寄り、中央部分に配置されている。
脚部140bは、底面の後方寄り、左端に配置されている。
脚部140cは、底面の後方寄り、右端に配置されている。
脚部140a、140b、および140cは、プロジェクタ100の設置角度を調整するための機構を備える。
例えば、各脚部は、プロジェクタ100の底面から引き出して長さを可変し、プロジェクタ100の前後方向や左右方向の傾きを調整するように構成することができる。その他の適当な手法により傾きを調整するように構成してもよい。
図2は、投射部110が投射する映像の一例である。図2(a)は矢印映像でプロジェクタ100の傾きを表した例、図2(b)は数値でプロジェクタ100の傾きを表した例である。
投射部110は、プロジェクタ100に入力される入力映像信号に基づき映像を投射するが、併せて、制御部の指示に基づき傾きセンサ120の検出結果を表す情報を投射することもできる。この検出結果は、常時投射するようにしてもよいし、操作入力部130を介してユーザからその旨を指示されたときのみ投射するようにしてもよい。
図2の場合、プロジェクタ100は、前方(投射部110の投射方向)を下向きに傾ける方向に傾斜し、さらに左方(脚部140bが配置されている方)を下向きに傾ける方向に傾斜している。
ユーザは、図2の表示に基づき、脚部140aと140bの長さを伸ばして、これらの傾きを調整することができる。
制御部は、傾きセンサ120の検出結果を例えば所定時間間隔で取得するなどして、プロジェクタ100の傾きを常時監視している。
ユーザがプロジェクタ100の傾きを調整すると、傾きセンサ120の検出値が変化するので、制御部はその旨を投射映像に反映するよう、投射部110に指示する。これにより、ユーザはプロジェクタ100の設置角度を常に把握し、正確に調整することができる。
本実施の形態1では、スクリーンの投射映像上にプロジェクタ100の傾き角度を表示することを説明したが、その他の手法を用いて傾き角度を通知することもできる。例えば以下のような手法が考えられる。
(通知手法1)
傾き方向と角度を報知音などの音声で通知する。
例えば、上下左右の傾き方向毎に個別の報知音をプロジェクタ100内の記憶装置にあらかじめ格納しておき、制御部は、傾きセンサ120の検出結果に対応した音声を読み出してスピーカ等から出力する。傾き角度は、例えば報知音の長さや大きさなどで表すことができる。
(通知手法2)
傾き方向と角度をLED(Light Emitting Diode)で表示する。
例えば、上下左右の傾き方向毎にLEDをプロジェクタ100の本体表面へ配置しておく。制御部は、傾きセンサ120の検出結果に対応した方向のLEDを点灯させる。傾き角度は、例えばLEDの点灯パターンなどで表すことができる。
また、図2では傾き方向と角度を通知する例を示したが、これに代えて傾きを補正すべき方向や角度を通知するようにしてもよい。例えば、図2(a)の例では下向きと右向きの矢印を表示することになる。
以上のように、本実施の形態1に係るプロジェクタ100は、傾きセンサ120が検出した傾き角度を通知する手段を備えているので、ユーザはプロジェクタ100の傾き角度を正確に調整することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2では、プロジェクタ100の傾き角度を通知する手段を操作部130に設けた例を説明する。操作部130以外の構成は、実施の形態1で説明したものと同様である。
図3は、操作入力部130の構成例を示す図である。ここでは、複数の操作キーを備える操作パネルで操作入力部130を構成した例を示した。
操作入力部130は、各機能キーの他、上キー131、左キー132、右キー133、下キー134、センターキー135を備える。
各キーは、押下ボタンで構成されている。各キーが押下されると、その内容に対応した操作信号が制御部に出力される。制御部は、その操作信号の内容に対応した制御動作を実行する。
上キー131、左キー132、右キー133、下キー134は、例えばカーソルの上下左右の移動など、ユーザがプロジェクタ100に対する方向操作入力を行うためのものである。センターキー135は、例えば確定入力を行うときに用いることができる。
また、上キー131、左キー132、右キー133、下キー134は、各操作方向に対応したLED表示部136、137、138、139をそれぞれ備える。
LED表示部136、137、138、139は、例えば三角形や矢印のような各操作方向を指し示す形状で構成してもよいし、単に点灯する機能を有するのみでもよい。
本発明における「傾き表示手段」は、制御部と各LED表示部がこれに相当する。
また、「単一方向表示手段」は、LED表示部がこれに相当する。
以上、本実施の形態2に係るプロジェクタ100の構成を説明した。
次に、操作部130を用いてプロジェクタ100の傾き方向と角度を通知する手法を説明する。
(傾き方向の通知手法)
制御部は、所定時間間隔で傾きセンサ120の検出結果を取得し、その傾き方向に対応したLED表示部を点灯させる。例えば、プロジェクタ100が前傾方向に傾いている場合は、LED表示部136を点灯させる。
ユーザがプロジェクタ100の傾き角度を調整することにより、前傾姿勢が補正されて水平状態になると、傾きセンサ120がその旨の検出結果を制御部に出力する。制御部はその検出結果を受けてLED表示部136を消灯させる。
(傾き角度の通知手法)
制御部は、傾きセンサ120の検出結果を受け取ると、その検出角度をLED表示部の点灯パターンで表す。例えば、プロジェクタ100の傾き角度が5°以内であればLED表示部を点滅表示させ、傾き角度が5°を超えているときは点灯させたままにする。
なお、傾き方向と角度の双方を通知するのではなく、例えば傾き方向のみをLED表示部の点灯で通知するように構成してもよい。
また、傾き方向と角度を通知することに代えて、傾きを補正すべき方向や角度を通知するようにしてもよい。
本実施の形態2では、LED表示部を用いて傾き方向を表示したが、その他の単一方向を表示する手段を用いて、傾き方向を表示することもできる。例えば、電光式の方向表示器などを用いることも可能である。
以上のように、本実施の形態2に係るプロジェクタ100では、操作部130が備える方向操作キーにLED表示部を配置しており、制御部は、傾きセンサ120の検出結果に対応した方向のLED表示部を点灯させる。
そのため、ユーザはプロジェクタ100の傾きを方向キーの操作方向と対応付けて直感的かつ容易に把握することができる。
また、本実施の形態2によれば、LED表示部の点灯パターンにより、ユーザはプロジェクタ100の傾き角度を容易に把握することができる。また、LED表示部の点灯方向と併せて、傾き方向と角度の双方を即座に把握することができる。
また、本実施の形態2によれば、LED表示部を用いてプロジェクタ100の傾き角度を通知するので、傾き角度を通知するために投射部110を起動する必要がない。
特に、投射部110に放電ランプのような比較的長い起動時間を要する構成部材を用いる場合は、投射映像上で傾き角度を表示するまでに多くの時間を要してしまう。
この点、LED表示部は短時間で点灯させることができる。
例えば、プロジェクタ100の電源をONしたとき、制御部は投射部110を起動する前に傾きセンサ120の検出結果を取得してLED表示部で通知するように構成する。
ユーザは、スクリーンに映像を投射する前にプロジェクタ100の傾きをあらかじめ調整しておくことができる。
また、本実施の形態2によれば、消費電力の比較的少ないLED表示部を用いてプロジェクタ100の傾き角度を通知するので、省エネの観点からも有利である。
また、本実施の形態2によれば、従来のプロジェクタが備えている上下左右キーにLED表示部と周辺回路等の部品を追加するのみで、傾き通知手段を構成することができる。
そのため、傾き通知手段専用に特別な部品を用いる必要がなく、部品点数が少なくて済み、コスト面で有利である。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3では、実施の形態2で説明した構成の下、LED表示部の点灯パターンを定義する具体的な手法と構成例を説明する。なお、本実施の形態3に係るプロジェクタ100は、例えばHDD(Hard Disk Drive)などで構成される記憶部を備えるものとする。
また、LED表示部は、傾きを補正すべき方向と角度を通知するように構成されているものとする。
図4は、記憶部が格納している左右キー点灯パターンテーブルの構成とデータ例を示す図である。
左右キー点灯パターンテーブルは、プロジェクタ100の傾きと左右キーのLED表示部の点灯パターンとの対応関係を表すデータを保持するテーブルであり、「左右方向傾き」列、「左右キーLED点灯状態」列を有する。
「左右方向傾き」列には、プロジェクタ100の左右方向の傾き角度を表す数値が格納されている。
「左右キーLED点灯状態」列には、プロジェクタ100の傾きが「左右方向傾き」列の値で示される数値であるときの、LED表示部137と138の点灯パターンを表すデータが格納されている。
図4のデータ例では、例えば1行目のデータによれば、プロジェクタ100が右を下向きにする方向(右傾方向)に5°超傾いているときは、左キー132が備えるLED表示部137を常時点灯状態にすべきことが分かる。
同様に、4行目のデータによれば、プロジェクタ100が左を下向きにする方向(左傾方向)に2°以上5°未満傾いているときは、右キー133が備えるLED表示部138を点滅表示状態にすべきことが分かる。
ユーザは、図4で示すようなLED表示部の点灯パターンを見ると、プロジェクタ100の左右の傾き方向と角度を即座に把握することができる。また、傾きを補正すべき方向と角度をLED表示により示唆されているので、次に行うべきアクションを容易に把握することができる。
例えば、右キー133が備えるLED表示部138が点滅している状態は、プロジェクタ100を右方向にわずかに傾き補正するべきであることを示唆していることになる。即ち、ユーザは、プロジェクタ100がわずかに左傾していることを即座に把握することができる。
図5は、記憶部が格納している上下キー点灯パターンテーブルの構成とデータ例を示す図である。
上下キー点灯パターンテーブルは、プロジェクタ100の傾きと上下キーのLED表示部の点灯パターンとの対応関係を表すデータを保持するテーブルであり、「前後方向傾き」列、「上下キーLED点灯状態」列を有する。
「前後方向傾き」列には、プロジェクタ100の上下方向の傾き角度を表す数値が格納されている。
「上下キーLED点灯状態」列には、プロジェクタ100の傾きが「上下方向傾き」列の値で示される数値であるときの、LED表示部136と139の点灯パターンを表すデータが格納されている。
図5のデータ例では、例えば1行目のデータによれば、プロジェクタ100が前を下向きにする方向(前傾方向)に5°超傾いているときは、下キー134が備えるLED表示部139を常時点灯状態にすべきことが分かる。
同様に、4行目のデータによれば、プロジェクタ100が後を下向きにする方向(後傾方向)に2°以上5°未満傾いているときは、上キー131が備えるLED表示部136を点滅表示状態にすべきことが分かる。
ユーザは、図5で示すようなLED表示部の点灯パターンを見ると、プロジェクタ100の前後の傾き方向と角度を即座に把握することができる。また、傾きを補正すべき方向と角度をLED表示により示唆されているので、次に行うべきアクションを容易に把握することができる。
例えば、上キー131が備えるLED表示部136が点滅している状態は、プロジェクタ100を前方向にわずかに傾き補正するべきであることを示唆していることになる。即ち、ユーザは、プロジェクタ100がわずかに後傾していることを即座に把握することができる。
以上、LED表示部の点灯パターンを定義する具体的な手法と構成例を説明した。
なお、図4と図5で説明した各テーブルは、併用することができる。例えば、プロジェクタ100が前傾方向と左傾方向に同時に傾いているときは、これらのテーブルを併用して、LED表示部138と139を同時に点灯させ、後ろ向きと右向きに傾きを補正すべき旨をユーザへ提示することができる。
なお、図4と図5ではテーブル形式で各データを格納した例を示したが、格納形式はこれに限られるものではなく、任意の形式を用いることができる。
以上のように、本実施の形態3に係るプロジェクタ100は、LED表示部を用いてプロジェクタ100の傾きを表示する際に、傾きを補正すべき方向とその程度を示唆するような点灯パターンを用いる。
そのため、ユーザは単にプロジェクタ100の傾きを把握するのみならず、どのように傾きを補正すればよいかを即座に把握でき、ユーザにとって便宜である。
また、本実施の形態3によれば、LEDの点灯パターンでプロジェクタ100の傾き角度を表すことができるので、傾き角度の数値を表示等するための手段を別途設ける必要がなく、部品点数削減などの観点から有利である。
また、LED表示部自体の情報表現能力はさほど高くないが、本実施の形態3では点灯パターンを工夫することによりこれを克服しているので、LED表示部のみで傾き角度という数値情報を通知することができる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4では、実施の形態3で説明したLED表示部の点灯パターンをより簡易に構成した例を説明する。なお、本実施の形態4に係るプロジェクタ100では、センターキー135もLED表示部を備えているものとする。その他の構成は、実施の形態2または3と同様である。
図6は、記憶部が格納している上下左右キー点灯パターンテーブルの構成とデータ例を示す図である。
実施の形態3では、左右方向と前後方向の傾きに対応したLED表示部の点灯パターンを個別に定義した例を説明したが、本実施の形態4では、この点灯パターンを図6のようにより簡易に構成した。
本実施の形態4では、プロジェクタ100が前後左右いずれかの方向に2°以上傾いているときは、制御部はセンターキー135が備えるLED表示部を点灯させる。
その他の傾き状態であるときは、制御部はセンターキー135が備えるLED表示部を消灯させる。
この点灯パターンでは、プロジェクタ100がいずれの方向に傾いているかを詳細に把握することはできないが、単に傾いているのかそうでないのかを把握すれば足りるような場合には、上述のような点灯パターンで十分である。
また、LED表示部の個数が1つのみでよいので、部品点数を削減してコストを抑えることもできる。
なお、本実施の形態4の構成は、単独で用いることもできるし、実施の形態1〜3で説明した構成と併用することもできることを付言しておく。
実施の形態5.
通常、プロジェクタ100の設置角度は、スクリーン上の投射映像が歪んでさえいなければ、あまり意識されることはない。しかし、プロジェクタ100の利用シーンによっては、設置角度が正確であることが求められる場合がある。例えば、以下のような場合が考えられる。
(1)壁面の角度やスクリーンのサイズ、位置などを厳密に計算した上で設計された環境下でプロジェクタ100を利用する場合。
(2)複数のプロジェクタ100を並列に用いてマルチスクリーン構成で利用する場合。
(1)の場合は、プロジェクタ100の設置位置や角度があらかじめ想定済みであり、その位置や角度に正確に合わせてプロジェクタ100を設置することが求められる。
(2)の場合は、各プロジェクタの設置角度が異なっていると、各投射映像がまちまちに台形状に歪み、投射映像同士が接する面が斜めに重なり合って画像の不整合が生じる。歪み量が僅かで単一スクリーン構成では気付きにくい場合でも、マルチスクリーン構成では、映像同士の接続面でその歪みが目立つ場合がある。
そこで、本発明の実施の形態5では、プロジェクタ100の設置角度を指定入力し、傾きセンサ120の検出結果を用いて、プロジェクタ100を正確にその角度で設置するための構成と動作例を説明する。
本実施の形態5に係るプロジェクタ100は、プロジェクタ100の設置角度を指定する手段を備える。例えば操作部130に数値入力を行うためのキー等を設けてもよいし、スクリーン上に数値入力キーを投射して方向操作キーで選択させるようにしてもよい。
その他の構成は実施の形態3と同様であるものとする。
図7は、記憶部が格納している左右キー点灯パターンテーブルの構成とデータ例を示す図である。本実施の形態5において、左右キー点灯パターンテーブルは、実施の形態3で説明した図4と同様の構成を備える。
ただし、「左右方向傾き」列が格納する値には、上述のプロジェクタ100の設置角度の指定値が含まれる。
図7のデータ例は、ユーザが上述の設置角度入力手段を用いて、「プロジェクタ100を左傾方向に10°傾けて設置する」旨を指定入力した例を示す。
この指定角度は制御部に通知され、制御部は「左右方向傾き」列の数値にその指定角度の値を入れ込む。
これにより、左右のLED表示部が消灯するのは、プロジェクタ100の設置角度が左に10°傾いている状態となるので、ユーザはプロジェクタ100の設置角度を指定角度通りに調整することができる。
図8は、記憶部が格納している上下キー点灯パターンテーブルの構成とデータ例を示す図である。本実施の形態5において、上下キー点灯パターンテーブルは、実施の形態3で説明した図5と同様の構成を備える。
図8のデータ例は、ユーザが上述の設置角度入力手段を用いて、「プロジェクタ100を後傾方向に10°傾けて設置する」旨を指定入力した例を示す。
前後方向の傾きについても同様に、ユーザが指定入力した設置角度が制御部を介して「前後方向傾き」列の数値に格納される。
これにより、上下のLED表示部が消灯するのは、プロジェクタ100の設置角度が後ろに10°傾いている状態となるので、ユーザはプロジェクタ100の設置角度を指定角度通りに調整することができる。
本実施の形態5では、図4〜図5を引用する関係上、実施の形態3で説明した構成を前提に説明したが、実施の形態1〜2で説明した構成において、同様にプロジェクタ100の設置角度を指定入力する手段を設け、傾きセンサ120の検出結果をその指定値で補正するようにしてもよい。この構成の場合も、本実施の形態5と同様の効果を発揮することができる。
以上のように、本実施の形態5に係るプロジェクタ100は、設置角度を指定入力する手段を備え、制御部はその指定角度を用いて傾きセンサ120の検出結果を補正し、補正後の結果を通知する。
そのため、ユーザはプロジェクタ100の設置角度を指定角度に正確に合わせることができる。
実施の形態6.
図9は、本発明に係るプロジェクタを2台用いてマルチスクリーンを構成した例を示す図である。
各プロジェクタは、実施の形態1〜5で説明した構成を備える。以下では、説明の便宜上、実施の形態2〜3で説明したLED表示部を備える構成を前提とするが、これに限られるものではない。また、プロジェクタの台数は任意でよい。
図9において、一方のプロジェクタのみ設置角度が水平面に対して傾いており、投射映像が台形状に歪んでいる。また、上キー131が備えるLED表示部136が点灯し、その旨を表示している。
ユーザは、この表示に基づき当該プロジェクタの設置角度を調整する。LED表示部136が消灯した時点で、台形歪みは解消されるものと想定される。
なお、プロジェクタの設置環境の制約から、プロジェクタを水平に設置することができないような場合には、実施の形態5で説明したように設置角度を指定する構成を用いるとよい。
この場合、双方のプロジェクタに入力する指定角度を揃えておけば、各プロジェクタの設置角度を等しくすることができるので、双方の投射映像の形状やサイズを等しく保つことができる。仮に投射映像に台形歪みが生じている場合でも、各プロジェクタの設置角度は等しいので、各プロジェクタの台形歪み補正量は等しくなり、容易に補正を行うことができる。
以上のように、本実施の形態6によれば、実施の形態1〜6で説明したプロジェクタ100を複数台用いて、各投射映像の形状やサイズを正確に一致させたマルチスクリーンシステムを構成することができる。
実施の形態1に係るプロジェクタ100の構成図である。 投射部110が投射する映像の一例である。 操作入力部130の構成例を示す図である。 左右キー点灯パターンテーブルの構成とデータ例を示す図である。 上下キー点灯パターンテーブルの構成とデータ例を示す図である。 上下左右キー点灯パターンテーブルの構成とデータ例を示す図である。 左右キー点灯パターンテーブルの構成とデータ例を示す図である。 上下キー点灯パターンテーブルの構成とデータ例を示す図である。 プロジェクタ2台でマルチスクリーンを構成した例を示す図である。
符号の説明
100 プロジェクタ、110 投射部、120 傾きセンサ、130 操作入力部、131 上キー、132 左キー、133 右キー、134 下キー、135 センターキー、136〜139 LED表示部、140a〜140c 脚部、150 制御部。

Claims (7)

  1. 映像を投射するプロジェクタであって、
    入力映像信号に基づき映像を投射する投射部と、
    当該プロジェクタの傾きを検出する傾き検出手段と、
    前記傾き検出手段が検出した傾きを通知する通知手段と、
    を備えたことを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記通知手段は、
    前記傾き検出手段の検出結果を表す情報を表示する表示手段を用いて構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のプロジェクタ。
  3. 当該プロジェクタに対する方向操作入力を受け付ける方向操作入力手段を備え、
    前記方向操作入力手段は、前記表示手段として、
    前記傾き検出手段が検出した傾きを表す情報を当該方向操作入力手段の操作方向と対応付けて表示する傾き表示手段を備えている
    ことを特徴とする請求項2記載のプロジェクタ。
  4. 前記傾き表示手段は、単一の方向を表示する単一方向表示手段で構成されており、
    前記方向操作入力手段は、操作方向毎に前記傾き表示手段を備えている
    ことを特徴とする請求項3記載のプロジェクタ。
  5. 前記傾き表示手段の表示パターンと当該プロジェクタの傾き角度との対応関係データを格納した記憶部を備え、
    前記傾き表示手段は、
    前記傾き検出手段の検出結果に対応する前記対応関係データを参照し、
    該当する前記表示パターンを用いて前記傾き検出手段が検出した傾きを通知する
    ことを特徴とする請求項4記載のプロジェクタ。
  6. 前記投射部の動作を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、
    当該プロジェクタの電源がONされたときは前記投射部を起動せず、
    前記傾き検出手段の検出結果を取得し前記傾き表示手段を用いて表示する
    ことを特徴とする請求項4または請求項5記載のプロジェクタ。
  7. 当該プロジェクタの傾きの指定値を入力する傾き入力手段を備え、
    前記通知手段は、
    前記傾き検出手段の検出結果と前記指定値の差分を通知する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のプロジェクタ。
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