JP2010066061A - 流量メータケースおよび流量メータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水道メータ1のメータケース4は、内部に上流側流路6と円環状流路7Aおよび下流側流路7Bが区画形成されており、これらを接続する円形開口9に整流器23を嵌め込み接続し、その上端に計量室17を形成する円筒壁14を取り付けている。円筒壁14の円環状端面14aは、その上方に配置された軸収容部20の下面部分20aと対向しており、円環状端面14aと下面部分20aとの隙間Gを通って水が流出する。円環状端面14aは下流側から上流側に向かって下降する傾斜形状であり、上流側ほど隙間Gの高さが大きいため、下流側よりも上流側で水が流れ出しやすい。従って、下流側に水流を集中させずに上流側に振り分けることができ、流路内の水流を均一化させて水道メータ1による圧力損失を低下させることができる。
【選択図】図3
Description
本発明の課題は、この点に鑑みて、計量室から流出する流体の流れを調整して、従来よりも更に圧力損失の低減効果を高めることが可能な流量メータケース、および当該流量メータケースを備えた流量メータを提案することにある。
円形断面をした所定長さの計量室と、
前記計量室の中心軸線方向の一方の端に開口している測定流体の流入口と、
前記計量室の中心軸線方向の他方の端に開口している測定流体の流出口と、
前記計量室内に同軸状態に配置した流量計測用の羽根車と、
前記流出口に連通していると共に、当該流出口を同軸状に取り囲む円環状流路部分と、
前記円環状流路部分に連通していると共に、当該円環状流路部分からその半径方向の外方に延びている下流側流路部分とを有し、
前記計量室の前記流出口から前記円環状流路部分に向けて、前記中心軸線を中心として半径方向に流出する測定流体の流路抵抗は、前記円環状流路部分の円周方向に沿って見た場合に、前記下流側流路部分に連通している部分が最も大きいことを特徴としている。
図1は本実施の形態に係る水道メータの縦断面図、図2は水道メータの概略横断面図(図1のX−X断面図)である。水道メータ1(流量メータ)は、流入路2および流出路3を備えたメータケース4を備え、この内部に各種のメータ構成部品が組み込まれている。水道メータ1の流入路2はインレットパイプ5を介して図示しない上流側水道管に接続され、流出路3がフランジ部3aによって図示しない下流側水道管に接続される。
上記実施形態では、円環状端面14aの高さを中心軸線Pの位置よりも下流側では水平とし、それよりも上流側では上流側に向かって下降する傾斜形状にしていたが、水平形状から傾斜形状に切り換わる位置を、適宜変更してもよい。また、円環状端面14aの形状を、図4(a)〜(c)の各図のような形状にしてもよい。図4(a)〜(c)は、改変例1〜3の円筒壁の円環状端面の形状を示す側面図である。なお、図4(a)〜(c)では縦リブ15を省略している。図4(a)に示すように、改変例1の円環状端面14aは、下流側の部分を水平にせず、上流側と同様に傾斜させた形状である。また、図4(b)に示すように、改変例2の円環状端面14aは、上流側を水平にし、下流側の部分を傾斜させた形状である。また、図4(c)に示すように、改変例3の円環状端面14aは、連続的に高さが変化する傾斜形状ではなく、上流側に向かって段階的に円環状端面14aの高さを下げた形状である。
本実施の形態に係る水道メータ101は、円環状端面114aの形状を除いて、第1実施形態の水道メータ1と同一の構成である。図6(a)は本実施の形態に係る水道メータの概略横断面図、図6(b)は内ケースの部分側面図(図6(a)のA方向から見た側面図)である。なお、図6(a)では、軸収容部20および回転中心軸19を省略している。水道メータ101の円筒壁114における円環状端面114aは、円筒壁114の上端において上向きに短冊状に突出する突出壁114b(突出部分)を、所定の間隔をあけて周方向に並べて形成した形状である。
本実施の形態に係る水道メータ201は、縦リブ215(ガイド板)の配置および形状を除いて、第1実施形態の水道メータ1と同一の構成である。図7(a)は本実施の形態に係る水道メータの概略横断面図、図7(b)は内ケースの部分側面図(図7(a)のA方向から見た側面図)である。水道メータ201の縦リブ215は、下流側流路7Bの正面に配置されている縦リブ215aと、この縦リブ215aと180度離れた位置に配置されている縦リブ215bと、中心軸線Pを挟んでハの字状に配置されている縦リブ215c、215dの4本から構成されている。縦リブ215a、215bは、円筒壁14から半径方向内側に向かって延びている。一方、縦リブ215c、215dは、縦リブ215a、215bを通る直線に対して線対称に形成されており、下流側流路7B側に向かって拡がるハの字型を形成するように延びている。
2 流入路
3 流出路
3a フランジ部
4 メータケース
5 インレットパイプ
6 上流側流路
7A 円環状流路
7B 下流側流路
8 仕切り壁
9 円形開口
10 上部開口
10a フランジ部
11 上ケース
11a フランジ部
11b 下面部分
11c 支持軸
12 内ケース
13 円筒壁
13a フランジ部
14、114 円筒壁
14a、114a 円環状端面
14b 下端(流入口)
14c 上端(流出口)
15、215、215a〜215d 縦リブ(ガイド板)
16 整流器ケース
17 計量室
18 羽根車
19 回転中心軸
20 軸収容部
20a 下面部分(対向面)
20b 延出壁
20c 下端
21 軸穴
22 整流体
23 整流器
24 連結部
25 支持軸
114b 突出壁(突出部分)
G 隙間
P 中心軸線
Claims (7)
- 円形断面をした所定長さの計量室と、
前記計量室の中心軸線方向の一方の端に開口している測定流体の流入口と、
前記計量室の中心軸線方向の他方の端に開口している測定流体の流出口と、
前記計量室内に同軸状態に配置した流量計測用の羽根車と、
前記流出口に連通していると共に、当該流出口を同軸状に取り囲む円環状流路部分と、
前記円環状流路部分に連通していると共に、当該円環状流路部分からその半径方向の外方に延びている下流側流路部分とを有し、
前記計量室の前記流出口から前記円環状流路部分に向けて、前記中心軸線を中心として半径方向に流出する測定流体の流路抵抗は、前記円環状流路部分の円周方向に沿って見た場合に、前記下流側流路部分に連通している部分が最も大きいことを特徴とする流量メータケース。 - 請求項1に記載の流量メータケースにおいて、
前記円環状流路部分の一部は、前記流出口に対して一定の間隔で同軸状に対峙している対向面によって規定されており、
前記流出口を規定している前記計量室の円環状端面と前記対向面との間隔は、前記円周方向に沿って見た場合に、前記下流側流路部分に連通している部分が最も狭く、当該部分から円周方向に離れるに連れて連続的あるいは段階的に広がっていることを特徴とする流量メータケース。 - 請求項2に記載の流量メータケースにおいて、
前記計量室の前記円環状端面および前記対向面の一方、あるいは双方を他方の面に突出させることにより、これらの間隔が変化していることを特徴とする流量メータケース。 - 請求項1に記載の流量メータケースにおいて、
前記円環状流路部分の一部は、前記流出口に対して一定の間隔で同軸状に対峙している対向面によって規定されており、
前記流出口を規定している前記計量室の円環状端面および前記対向面の一方、あるいは双方の一部を他方の面に向かって突出させた所定幅の突出部分が、前記円環状端面および前記対向面の一方、あるいは双方における前記下流側流路部分側の部分に形成されていることを特徴とする流量メータケース。 - 請求項1に記載の流量メータケースにおいて、
前記流出口と前記円環状流路部分との連通部分には、同心状に複数枚のガイド板が配置されており、
各ガイド板の幅、高さ、および向き、並びに、隣接するガイド板の間隔のうちの少なくとも一つを調整することにより、前記連通部分を通過する測定流体の流路抵抗を、前記円環状流路部分の円周方向に沿って見た場合に、前記下流側流路部分に連通している部分が最も大きくなるようにしたことを特徴とする流量メータケース。 - 請求項5に記載の流量メータケースにおいて、
前記ガイド板として、前記中心軸線の方向に延びる4枚の第1ないし第4のガイド板を備えており、
前記第1のガイド板は前記下流側流路部分に最も近い側に位置し、第2ないし第4のガイド板は、前記流出口の中心回りに90度の角度間隔に配置されており、
前記第1および第3のガイド板は、前記流出口の中心を通り前記下流側流路部分に向かう直線に沿った方向を向いており、
前記第2および第4のガイド板は、それらの前記流出口の中心側の端に対して外側の端が前記下流側流路部分に接近するように、前記直線に直交する前記中心軸線を通る直交線に対して傾斜した方向を向いていることを特徴とする流量メータケース。 - 請求項1ないし6のいずれかの項に記載の流量メータケースを備えた流量メータ。
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