JP2010066061A - 流量メータケースおよび流量メータ - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力損失の低減効果が従来よりも大きい水道メータを提案すること。
【解決手段】水道メータ1のメータケース4は、内部に上流側流路6と円環状流路7Aおよび下流側流路7Bが区画形成されており、これらを接続する円形開口9に整流器23を嵌め込み接続し、その上端に計量室17を形成する円筒壁14を取り付けている。円筒壁14の円環状端面14aは、その上方に配置された軸収容部20の下面部分20aと対向しており、円環状端面14aと下面部分20aとの隙間Gを通って水が流出する。円環状端面14aは下流側から上流側に向かって下降する傾斜形状であり、上流側ほど隙間Gの高さが大きいため、下流側よりも上流側で水が流れ出しやすい。従って、下流側に水流を集中させずに上流側に振り分けることができ、流路内の水流を均一化させて水道メータ1による圧力損失を低下させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、水道メータなどの流量メータに関し、特に、内部に形成された計量室を通過する流体の流量を軸流式の羽根車の回転に基づいて測定する流量メータおよび当該流量メータに用いる流量メータケースに関する。
水道メータなどの流量メータとして縦型ウォルトマン式のものが知られている。この形式の流量メータでは、メータケース内に縦方向に延びる円筒状の計量室が形成され、その内部に軸流式の羽根車が同軸状態に配置され、この計量室の下方には上流側の水道管などを接続した流路が形成され、計量室の上方には下流側の水道管などを接続した流路が形成されている。水道管は一般に水平に引き回されているので、上流側の水道管から流量メータケースに流入した水は、流れの向きが横方向から上方に変わり、羽根車が配置されている計量室内を垂直に流れ、しかる後に計量室から流出した後は、再び流れの向きが横方向に変わり、下流側の水道管に流れ込む。したがって、水平方向から垂直方向に流体の流れが変わる際に流体の流れが片寄り、乱流が生じ、圧力損失が増加し、測定精度が低下するという問題がある。そこで、流量メータ内における流体の流れを調整して流量メータを通過する際の圧力損失を低減し、あるいは、流量メータ内の乱流を抑制して測定精度を上げるために、各種の提案がなされている。
例えば、計量室の円筒壁の下端に配置した整流器により、計量室内に流入する流体の流れを調整することが提案されている。特許文献1に開示の流量メータでは、整流器の下端から下方に向かう規制壁を形成し、この規制壁の下端縁をテーパ状の傾斜形状、あるいは、上流側から下流側に向かって延出長さが短くなる形状にすることにより、計量室を通過する際の流体の流速分布を均一にして羽根車の回転を安定させ、測定精度の向上および圧力損失の低減を図っている。
特開2007−333686号公報
ここで、従来においては、計量室に流入する流体の流れを調整するための各種の提案がなされているが、計量室から流出する流体の流れについては何ら着目されていない。
本発明の課題は、この点に鑑みて、計量室から流出する流体の流れを調整して、従来よりも更に圧力損失の低減効果を高めることが可能な流量メータケース、および当該流量メータケースを備えた流量メータを提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の流量メータケースは、
円形断面をした所定長さの計量室と、
前記計量室の中心軸線方向の一方の端に開口している測定流体の流入口と、
前記計量室の中心軸線方向の他方の端に開口している測定流体の流出口と、
前記計量室内に同軸状態に配置した流量計測用の羽根車と、
前記流出口に連通していると共に、当該流出口を同軸状に取り囲む円環状流路部分と、
前記円環状流路部分に連通していると共に、当該円環状流路部分からその半径方向の外方に延びている下流側流路部分とを有し、
前記計量室の前記流出口から前記円環状流路部分に向けて、前記中心軸線を中心として半径方向に流出する測定流体の流路抵抗は、前記円環状流路部分の円周方向に沿って見た場合に、前記下流側流路部分に連通している部分が最も大きいことを特徴としている。
本発明では、計量室の流出口から流出する測定流体の流路抵抗が、当該流出口を取り囲む円環状流路部分における下流側流路部分との連通部分で最も大きい。この結果、円環状流路部分における下流側流路部分との連通部分に、流出口から流出する流体の流れが集中せず、円環状流路部分における下流側流路に連通していない部分にも適度に流体流が振り分けられる。従って、計量室から流体が流出する際の流体の流れがスムーズになり、円環状流路部分の各位置における流速のばらつきや乱流などを抑制できる。よって、この流量メータケースを備えた流量メータを通過する際の流体の圧力損失を低減させることができる。
ここで、前記円環状流路部分の一部が、前記流出口に対して一定の間隔で同軸状に対峙している対向面によって規定されている場合には、前記流出口を規定している前記計量室の円環状端面と前記対向面との間隔を、前記円周方向に沿って見た場合に、前記下流側流路部分に連通している部分が最も狭く、当該部分から円周方向に離れるに連れて連続的あるいは段階的に広がるように設定する。
このようにすると、最も間隔が狭い下流側流路部分との連通部分の流路抵抗が最も大きく、円周方向に沿って下流側流路部分との連通部分から離れるほど間隔が広がって流路抵抗が小さくなる。従って、円環状流路部分における下流側流路部分との連通部分に流出口からの流体の流れが集中せず、下流側流路部分から離れた部分にも適度に流体流が振り分けられる。
この場合、前記計量室の前記円環状端面および前記対向面の一方、あるいは双方を他方の面に突出させることにより、これらの間隔を変化させることができる。
また、前記円環状流路部分の一部が、前記流出口に対して一定の間隔で同軸状に対峙している対向面によって規定されている場合には、前記流出口を規定している前記計量室の円環状端面および前記対向面の一方、あるいは双方の一部を他方の面に向かって突出させた所定幅の突出部分を、前記円環状端面および前記対向面の一方、あるいは双方における前記下流側流路部分側の部分に形成してもよい。
このようにすると、突出部分によって下流側流路部分との連通部分への測定流体の流れが妨げられて流路抵抗が大きくなる。よって、円環状流路部分における下流側流路部分との連通部分に流出口からの流体の流れを集中させないようにすることができる。
さらに、前記流出口と前記円環状流路部分との連通部分には、同心状に複数枚のガイド板を配置し、各ガイド板の幅、高さ、および向き、並びに、隣接するガイド板の間隔のうちの少なくとも一つを調整することにより、前記連通部分を通過する測定流体の流路抵抗を、前記円環状流路部分の円周方向に沿って見た場合に、前記下流側流路部分に連通している部分が最も大きくなるようにすることもできる。
このようにすれば、計量室の流出口と円環状流路部分との連通部分の各位置において、ガイド板によって測定流体の流れを流出口の中心から放射状に円環状流路部分の各部分に向けることができるので、円環状流路部分の各位置に適度に測定流体を振り分けることができる。
前記ガイド板として、前記中心軸線の方向に延びる4枚の第1ないし第4のガイド板を配置する場合には、前記第1のガイド板を前記下流側流路部分に最も近い側に位置し、第2ないし第4のガイド板を、前記流出口の中心回りに90度の角度間隔に配置し、前記第1および第3のガイド板を、前記流出口の中心を通り前記下流側流路部分に向かう直線に沿った方向に向け、前記第2および第4のガイド板を、それらの前記流出口の中心側の端に対して外側の端が前記下流側流路部分に接近するように、前記直線に直交する前記中心軸線を通る直交線に対して傾斜した方向に向けるようにすればよい。
本発明では、計量室の一端側の流出口から、当該流出口を取り囲む円環状流路部分に測定流体を流出させる際の測定流体の流路抵抗が、当該円環状流路部分における下流側流路部分との連通部分で最も大きくなるようにしているので、円環状流路部分における下流側流路部分との連通部分に流出口からの流体の流れが集中せず、円環状流路部分における下流側流路に連通していない部分にも適度に流体流が振り分けられる。従って、計量室から流体が流出する際の流体の流れがスムーズになり、円環状流路部分の各位置における流速のばらつきや乱流などを抑制できる。よって、この流量メータを通過する際の流体の圧力損失を低減させることができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した水道メータの実施の形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は本実施の形態に係る水道メータの縦断面図、図2は水道メータの概略横断面図(図1のX−X断面図)である。水道メータ1(流量メータ)は、流入路2および流出路3を備えたメータケース4を備え、この内部に各種のメータ構成部品が組み込まれている。水道メータ1の流入路2はインレットパイプ5を介して図示しない上流側水道管に接続され、流出路3がフランジ部3aによって図示しない下流側水道管に接続される。
メータケース4内の流路は、全体として、流入路2から下方に湾曲して延びる上流側流路6と、この上流側流路6の下流側部分の上部に重なった状態で配置されている円環状流路7Aと、円環状流路7Aから流出路3側に向かって斜め下向きに延びる下流側流路7Bを備えている。上流側流路6と円環状流路7Aの間の仕切り壁8には円形開口9が形成され、これにより上流側流路6と円環状流路7Aが連通している。また、メータケース4は、円形開口9の真上の位置に形成された上部開口10を備えており、この上部開口10に上ケース11を被せて上部開口10を閉鎖している。
メータケース4内の流路には、内ケース12が、その下端を円形開口9に接続した状態に取り付けられている。内ケース12は、円筒壁13と円筒壁14を同軸状態に上下に並べてこれらを複数の縦リブ15によって間に所定の隙間をあけた状態に連結し、下側の円筒壁14の下端に、円筒状の整流器ケース16を同軸状態に接続して形成されている。整流器ケース16の下端は円形開口9の内側に嵌め込み固定されている。一方、上側の円筒壁13の上端に形成されたフランジ部13aは、上部開口10の縁から延びるフランジ部10aと上ケース11の外周端のフランジ部11aとの間に挟まれた状態で、上部開口10の内周側に嵌め込み固定されている。この状態で、フランジ部10aとフランジ部11aがボルトによって固定されることにより、メータケース4内に内ケース12が固定される。これにより、円環状流路7Aによって取り囲まれた状態に内ケース12が取り付けられる。
内ケース12内には、下側の円筒壁14によって計量室17が形成されている。円筒壁14内の中心位置には、軸流式の羽根車18が、円筒壁14に対して同軸状に配置された状態で取り付けられている。羽根車18の回転中心軸19は上下方向に延びており、回転中心軸19の下端および上端は、計量室17の下方側および上方側においてスラスト軸受けによって軸線回りに回転可能な状態で支持されている。これにより、羽根車18は、計量室17の中に流れ込む水の流量や流速に応じた回転数で、回転中心軸19を中心に回転する。
上側の円筒壁13の下端は、中心部が下側に向かって先細りとなるように窪んだ形状の軸収容部20によって閉鎖されている。この軸収容部20の下面部分20a(対向面)によって、円環状流路7Aの上部内壁面が規定されている。羽根車18の回転中心軸19は、軸収容部20の底部中央に形成された軸穴21を通って円筒壁13内に延びている。円筒壁13内には、上ケース11の下面部分11bが下側に張り出して配置されており、下面部分11bの中心には、下方に向けて突出する支持軸11cが形成されている。この支持軸11cが、回転中心軸19の上端の軸受け孔に嵌まることによって、計量室17の上方側のスラスト軸受けが構成されている。
計量室17の下方には、上述した整流器ケース16と、整流器ケース16内の中心位置に配置された整流体22によって形成された整流器23が配置されている。整流体22は、整流器ケース16の内周面から中心に向かって延びる連結部24によって整流器ケース16と同軸状に固定されている。整流体22は、羽根車18の上流位置において羽根車18に向かう水流を調整するためのものである。この整流体22の上端から上方に延びる支持軸25が、羽根車18の回転中心軸19の下端面の軸受け孔に嵌まることによって、計量室17の下方側のスラスト軸受けが構成されている。
軸収容部20の下面部分20aは、円筒壁14の上端と対向している部分が内周側に向かって湾曲しながら下降している。この下面部分20aと円筒壁14の上端側の円環状端面14aとの間に、所定の高さの隙間Gが形成されている。この隙間Gは、下面部分20aから円筒壁14に向かって下向きに延びる4本の縦リブ15によって周方向に4つに仕切られている。縦リブ15は、円筒壁14の中心軸線Pを中心として90度間隔で配置されており、各縦リブは、円筒壁14から径方向外側に向かって延びる板状に形成されている。整流器23を通って円筒壁14の下端14b(流入口)から計量室17に流入した水は、羽根車18を回転させた後、円筒壁14の上端14c(流出口)から隙間Gを通って円環状流路7A内に流れ込む。円環状流路7Aは、円筒壁14の上端14cを同軸状に取り囲んでおり、円環状流路7Aに流入した水は、下流側流路7Bと連通している部分を通って円環状流路7Aの半径方向の外方に流れ出し、流出路3へ向かう。
図3は内ケースの側面図であり、図3(a)は図2のA方向から見た側面図、図3(b)は図2のB方向から見た側面図である。本実施形態では、計量室17を通った水が流れ出す隙間Gは、縦リブ15の位置を除いて中心軸線Pを中心として全周方向に形成されているが、隙間Gの下端すなわち円筒壁14の上端14cを規定する円環状端面14aの高さがその方位によって異なっているため、隙間Gの高さが方位によって異なる。すなわち、円筒壁14の中心軸線Pよりも下流側にある円環状端面14aの部分は水平であり、中心軸線Pよりも上流側にある円環状端面14aの部分は、上流側に向かうに従って連続的に下降し、最も上流側にある位置で最も低くなっている。従って、隙間Gの高さは中心軸線Pよりも下流側では一定であり、中心軸線Pよりも上流側では、上流側に向かうに従って連続的に隙間Gの高さが広がっている。なお、円環状流路7Aの水は下流側流路7Bに向かって流れるため、本実施形態では下流側流路7B側を下流側とし、その反対側を上流側としている。
このような形状では、円環状端面14aを越えて流れ出す水は、円環状流路7Aにおける下流側流路7Bに連通している部分に流れ出す場合には高い位置にある円環状端面14aを越えて狭い隙間Gを通らなければならない。そして、円環状流路部分の円周方向に沿って上流側ほど円環状端面14aが低くなり隙間Gが広くなるので、上流側では、下流側よりも低い位置にある円環状端面14aの部分を越えて広い隙間Gを通ればよい。よって、より隙間Gが低く、かつ、広くなっている上流側の部分ほど流路抵抗が少なく、下流側流路7Bに連通している下流側の部分ほど流路抵抗が大きい。従って、計量室17から下流側流路7B内に流れ出す際の水流が円環状流路7Aにおける下流側流路7Bに連通している部分に集中せず、上流側に適度に振り分けられる。上流側の隙間Gを通った水は、円筒壁14の外周側の湾曲した流路を通って下流側に流れ、下流側の隙間Gを通った水と合流する。
以上のように、本実施形態では、隙間Gの高さを、円環状流路7Aにおける下流側流路7Bに連通している部分で最も狭くし、円周方向に沿って上流側に移動するほど広くしているので、円環状流路7Aにおける下流側流路7Bに連通している部分に水流が集中せず、全ての方向の隙間Gに適度に水流を分散させて振り分けることができる。これにより、水道メータ1を通過する際の水流の圧力損失を従来よりも低減させることが可能である。また、円環状流路7Aの各位置に流れる水流を均一化して流路内での流速のばらつきや乱流などを抑制することができ、スムーズに水を流出させることができる。本発明の出願人は、試作を行って圧力損失の低減効果を測定した結果、従来よりも5%程度圧力損失が低減されたことを確認している。このように、圧力損失の低減効果が得られるため、従来の水道メータを用いた場合よりも水道の水の出が良好となり、ポンプ容量を小さくすることが可能となる。
(改変例)
上記実施形態では、円環状端面14aの高さを中心軸線Pの位置よりも下流側では水平とし、それよりも上流側では上流側に向かって下降する傾斜形状にしていたが、水平形状から傾斜形状に切り換わる位置を、適宜変更してもよい。また、円環状端面14aの形状を、図4(a)〜(c)の各図のような形状にしてもよい。図4(a)〜(c)は、改変例1〜3の円筒壁の円環状端面の形状を示す側面図である。なお、図4(a)〜(c)では縦リブ15を省略している。図4(a)に示すように、改変例1の円環状端面14aは、下流側の部分を水平にせず、上流側と同様に傾斜させた形状である。また、図4(b)に示すように、改変例2の円環状端面14aは、上流側を水平にし、下流側の部分を傾斜させた形状である。また、図4(c)に示すように、改変例3の円環状端面14aは、連続的に高さが変化する傾斜形状ではなく、上流側に向かって段階的に円環状端面14aの高さを下げた形状である。
これらの形状は、全て、円環状流路7Aにおける下流側流路7Bに連通している部分から、円周方向に沿って上流側に向かうに従って、連続的に、あるいは段階的に円環状端面14aが低くなる形状である。そのため、下流側流路7B側の隙間Gの高さおよび隙間面積が上流側よりも小さい。従って、上記実施形態と同様に下流側流路7B側で水が流れ出しにくく、上流側で水が流れ出しやすくなっており、上流側の隙間Gから流出するように水流が振り分けることができる。
また、円環状端面14aと対向している軸収容部20の下面部分20aの形状を変更することにより、隙間Gの高さを調整することも可能である。図5は、改変例4の円筒壁および軸収容部の部分断面図である。改変例4では、円環状端面14aが全体として上流側に向かって下降する傾斜形状であり、下面部分20aには、この円環状端面14aの真上から下向きに延出する延出壁20bが形成されている。延出壁20bは円筒壁14と同軸状の円筒形状であり、その下端20cは、円環状端面14aとは逆に、上流側に向かうに従って上昇する傾斜形状である。
このような延出壁20bを形成することにより、円環状端面14aの形状だけでなく、延出壁の形状によって隙間Gの高さを調整することができる。また、延出壁20bを設けることにより、隙間Gの円環状流路7A内における上下位置を調整することも可能である。従って、流路内の上側と下側の水流の分布を調整することができ、より均一な水流の振り分けが可能となる。
(第2実施形態)
本実施の形態に係る水道メータ101は、円環状端面114aの形状を除いて、第1実施形態の水道メータ1と同一の構成である。図6(a)は本実施の形態に係る水道メータの概略横断面図、図6(b)は内ケースの部分側面図(図6(a)のA方向から見た側面図)である。なお、図6(a)では、軸収容部20および回転中心軸19を省略している。水道メータ101の円筒壁114における円環状端面114aは、円筒壁114の上端において上向きに短冊状に突出する突出壁114b(突出部分)を、所定の間隔をあけて周方向に並べて形成した形状である。
本実施形態では、突出壁114bの幅およびその間隔を、中心軸線Pよりも下流側と上流側で異ならせており、上流側の突出壁114bの幅L1は、下流側の突出壁114bの幅L2よりも小さい。また、上流側の突出壁114b間の隙間部分の幅H1は、下流側の突出壁114b間の隙間部分の幅H2よりも大きくして、中心軸線Pよりも下流側にある隙間の合計幅を、上流側にある隙間の合計幅よりも狭くしている。
すなわち、本実施形態では、隙間Gの計量室17側の部分を突出壁114bによって遮蔽しており、その遮蔽幅は下流側で上流側よりも広い。従って、上流側では突出壁114bによる流路抵抗が小さいために水が流れ出しやすく、下流側では突出壁114bによる流路抵抗が大きいために水が流れ出しにくい。そのため、円筒壁114内から円環状流路7Aに流れ出す際の水流を円環状流路7Aにおける下流側流路7Bに連通している部分に集中させないようにすることができ、上流側に適度に振り分けることができる。
なお、突出壁114bの上端を軸収容部20まで延ばして軸収容部20に接続し、この突出壁114bを縦リブ15と同様に連結部材として兼用してもよい。この場合には、縦リブ15を省略することができる。
(第3実施形態)
本実施の形態に係る水道メータ201は、縦リブ215(ガイド板)の配置および形状を除いて、第1実施形態の水道メータ1と同一の構成である。図7(a)は本実施の形態に係る水道メータの概略横断面図、図7(b)は内ケースの部分側面図(図7(a)のA方向から見た側面図)である。水道メータ201の縦リブ215は、下流側流路7Bの正面に配置されている縦リブ215aと、この縦リブ215aと180度離れた位置に配置されている縦リブ215bと、中心軸線Pを挟んでハの字状に配置されている縦リブ215c、215dの4本から構成されている。縦リブ215a、215bは、円筒壁14から半径方向内側に向かって延びている。一方、縦リブ215c、215dは、縦リブ215a、215bを通る直線に対して線対称に形成されており、下流側流路7B側に向かって拡がるハの字型を形成するように延びている。
縦リブ215c、215dは、その上流側で流出した水が縦リブ215b側に向かって流れないように水流を遮り、水流を縦リブ215c、215dに沿って円筒壁14の外側に向けるので、下流側流路7B側への流路抵抗が大きくなる。これにより、円筒壁14内から下流側流路7B内に流れ出す際の水流を下流側に集中させず、上記各実施形態と同様に、上流側に適度に水流を振り分けることができる。
なお、図7の例では縦リブ215を円筒壁14の内周側に形成していたが、第1実施形態と同様に円筒壁14の外周側に形成してもよい。また、縦リブ215の数や配置は上記の配置に限定されず、数を増やして周方向の間隔を狭くしてもよい。要するに、縦リブ215の幅、高さ、および向き、並びに、隣接する縦リブ215の間隔のうちの少なくとも一つを調整することにより、下流側流路7B側への流路抵抗を大きくするとよい。
第1実施形態の水道メータの縦断面図である。 第1実施形態の水道メータの概略横断面図である。 内ケースの側面図である。 改変例の円環状端面の形状を示す側面図である。 改変例の円筒壁および軸収容部の部分断面図である。 第2実施形態の水道メータの概略横断面図および内ケースの部分側面図である。 第3実施形態の水道メータの概略横断面図および内ケースの部分側面図である。
符号の説明
1、101、201 水道メータ(流量メータ)
2 流入路
3 流出路
3a フランジ部
4 メータケース
5 インレットパイプ
6 上流側流路
7A 円環状流路
7B 下流側流路
8 仕切り壁
9 円形開口
10 上部開口
10a フランジ部
11 上ケース
11a フランジ部
11b 下面部分
11c 支持軸
12 内ケース
13 円筒壁
13a フランジ部
14、114 円筒壁
14a、114a 円環状端面
14b 下端(流入口)
14c 上端(流出口)
15、215、215a〜215d 縦リブ(ガイド板)
16 整流器ケース
17 計量室
18 羽根車
19 回転中心軸
20 軸収容部
20a 下面部分(対向面)
20b 延出壁
20c 下端
21 軸穴
22 整流体
23 整流器
24 連結部
25 支持軸
114b 突出壁(突出部分)
G 隙間
P 中心軸線

Claims (7)

  1. 円形断面をした所定長さの計量室と、
    前記計量室の中心軸線方向の一方の端に開口している測定流体の流入口と、
    前記計量室の中心軸線方向の他方の端に開口している測定流体の流出口と、
    前記計量室内に同軸状態に配置した流量計測用の羽根車と、
    前記流出口に連通していると共に、当該流出口を同軸状に取り囲む円環状流路部分と、
    前記円環状流路部分に連通していると共に、当該円環状流路部分からその半径方向の外方に延びている下流側流路部分とを有し、
    前記計量室の前記流出口から前記円環状流路部分に向けて、前記中心軸線を中心として半径方向に流出する測定流体の流路抵抗は、前記円環状流路部分の円周方向に沿って見た場合に、前記下流側流路部分に連通している部分が最も大きいことを特徴とする流量メータケース。
  2. 請求項1に記載の流量メータケースにおいて、
    前記円環状流路部分の一部は、前記流出口に対して一定の間隔で同軸状に対峙している対向面によって規定されており、
    前記流出口を規定している前記計量室の円環状端面と前記対向面との間隔は、前記円周方向に沿って見た場合に、前記下流側流路部分に連通している部分が最も狭く、当該部分から円周方向に離れるに連れて連続的あるいは段階的に広がっていることを特徴とする流量メータケース。
  3. 請求項2に記載の流量メータケースにおいて、
    前記計量室の前記円環状端面および前記対向面の一方、あるいは双方を他方の面に突出させることにより、これらの間隔が変化していることを特徴とする流量メータケース。
  4. 請求項1に記載の流量メータケースにおいて、
    前記円環状流路部分の一部は、前記流出口に対して一定の間隔で同軸状に対峙している対向面によって規定されており、
    前記流出口を規定している前記計量室の円環状端面および前記対向面の一方、あるいは双方の一部を他方の面に向かって突出させた所定幅の突出部分が、前記円環状端面および前記対向面の一方、あるいは双方における前記下流側流路部分側の部分に形成されていることを特徴とする流量メータケース。
  5. 請求項1に記載の流量メータケースにおいて、
    前記流出口と前記円環状流路部分との連通部分には、同心状に複数枚のガイド板が配置されており、
    各ガイド板の幅、高さ、および向き、並びに、隣接するガイド板の間隔のうちの少なくとも一つを調整することにより、前記連通部分を通過する測定流体の流路抵抗を、前記円環状流路部分の円周方向に沿って見た場合に、前記下流側流路部分に連通している部分が最も大きくなるようにしたことを特徴とする流量メータケース。
  6. 請求項5に記載の流量メータケースにおいて、
    前記ガイド板として、前記中心軸線の方向に延びる4枚の第1ないし第4のガイド板を備えており、
    前記第1のガイド板は前記下流側流路部分に最も近い側に位置し、第2ないし第4のガイド板は、前記流出口の中心回りに90度の角度間隔に配置されており、
    前記第1および第3のガイド板は、前記流出口の中心を通り前記下流側流路部分に向かう直線に沿った方向を向いており、
    前記第2および第4のガイド板は、それらの前記流出口の中心側の端に対して外側の端が前記下流側流路部分に接近するように、前記直線に直交する前記中心軸線を通る直交線に対して傾斜した方向を向いていることを特徴とする流量メータケース。
  7. 請求項1ないし6のいずれかの項に記載の流量メータケースを備えた流量メータ。
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