JP2010066052A - 温度センサの取付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度センサをケース内でしっかりと保持することができると共に、温度センサの取付け作業性を向上することができる、温度センサの取付装置を提供する。
【解決手段】この温度センサの取付装置1は、被取付部材の取付壁3の取付孔5を通して、取付壁3の内側に温度センサ7を取付けるためのもので、温度センサ7を収容する内部空間22、温度センサ7を挿入する開口部20、取付孔5に係合する係合片を有する本体ケース10と、開口部周縁に係合する複数の弾性爪32により開口部20に装着される蓋体30と、温度センサ7のリード線を挿通させる挿通孔とを備え、温度センサ7を内部空間22に収容し蓋体30を装着したとき、本体ケース10の開口部周縁に係合する弾性爪32の間に、前記温度センサ7が配置されるように構成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば、電気自動車のバッテリー等の内部温度や、内燃機関の冷却水の温度などを測定するための温度センサの取付装置に関する。
近年、環境問題等によって、電動機を動力源とする電気自動車や、内燃機関及び電動機を動力源とするハイブリッド自動車が注目されている。この種の自動車においては、電動機に電力を供給するためのバッテリーが必要とされている。
ところで、バッテリーの内部温度が上昇すると、電動機の出力等に影響を及ぼすことがある。そのため、バッテリーの内部温度を測定するための温度センサが、バッテリーの外部ケース等に取付けられることがあった。また、温度センサは、内燃機関の冷却水温度の測定や、外気温の測定等に用いられることもある。
下記特許文献1には、ワイヤーハーネスの被覆を破断して内部導体に接続される圧接部及びこれに一体形成された接続部を有する圧接端子と、この圧接端子の接続部にリードが接続された温度検出素子と、この温度検出素子が収容される素子収容部、及び、前記圧接端子を保持する端子保持部が形成されたハウジングと、このハウジングの素子収容部に前記温度検出素子が収容され、端子保持部に前記圧接端子が保持され、ワイヤーハーネスが前記圧接端子の圧接部に圧接装着された状態で、前記素子収容部及び前記周壁内側に充填されたホットメルト樹脂とを備えた温度センサが開示されている。
また、ハウジングの外側には、アンカー型のクリップが形成されており、該クリップを被取付部材に設けた取付孔に挿入することにより、クリップが取付孔に係合して、温度センサが取付けられるようになっている。
特開2006−250763号公報
上記特許文献1においては、温度検出素子をハウジングの素子収容部に収容した後、素子収容部にホットメルト樹脂を充填することにより、温度検出素子を固定するように構成されている。ホットメルト樹脂を用いたことにより、温度検出素子がハウジング内で比較的しっかりと固定されるが、ホットメルト樹脂を充填する作業が必要であるため、作業が煩雑で時間がかかり、温度センサの取付け作業性が良いとは言えなかった。
したがって、本発明の目的は、温度センサをケース内でしっかりと保持することができると共に、温度センサの取付け作業性を向上することができる、温度センサの取付装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、被取付部材の取付壁に設けた取付孔を通して、該取付壁の内側に温度センサを取付けるための、温度センサの取付装置であって、
前記温度センサを収容する内部空間と、該温度センサを挿入する開口部と、前記取付孔に係合する係合片とを有する本体ケースと、
前記本体ケースの開口部の周縁に係合する複数の弾性爪により前記開口部に装着される蓋体と、
前記温度センサのリード線を挿通させるため、前記本体ケースの開口部周縁又は前記蓋体に設けられた挿通孔とを備え、
前記温度センサを前記本体ケースの内部空間に収容して前記蓋体を装着したとき、前記本体ケースの開口部周縁に係合する前記弾性爪の間に、前記温度センサが配置されるように構成されていることを特徴とする温度センサの取付装置を提供するものである。
上記発明によれば、本体ケースの開口部を通して内部空間に温度センサを収容し、リード線を挿通孔から引き出した状態で、蓋体を本体ケースの開口部に向けて押し付けることにより、蓋体の弾性爪が開口部周縁に係合して、開口部に蓋体が装着される。
そして、本体ケースを被取付部材の取付壁に設けた取付孔に挿入し、本体ケースの係合片を取付孔に係合させることにより、本体ケースを被取付部材の取付壁に装着することができる。その結果、温度センサは、本体ケースに収容された状態で取付壁の内側に配置されて取付けられることになる。
また、本体ケースの内周に係合する弾性爪の間に、温度センサが配置されるので、予期しない外力等でリード線が引っ張られて、温度センサが持ち上げられても、複数の弾性爪に突き当って、それらを外方に押し広げるので、弾性爪と開口部周縁との係合は解除されず、開口部から蓋体が外れることを確実に防止することができる。
以上のように、本体ケース内に収容した温度センサを樹脂等で固着しなくとも、本体ケース内に温度センサを収容して蓋体を閉じ、被取付部材の取付壁に設けた取付孔に挿入するだけの簡単な作業で、温度センサを取付けることができ、その作業性を向上させることができる。その状態で、リード線を介して外力等が作用しても、蓋体が本体ケースの開口部から外れることを確実に防止して、本体ケース内に温度センサをしっかりと保持することができる。
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記本体ケースの側壁の内面には凹部が形成され、本体ケースの前記開口部周縁の、前記凹部に整合した位置には、前記蓋体の弾性爪が係合する係合部が形成され、更に、前記本体ケースの側壁の前記凹部以外の部分には、前記温度センサを前記内部空間の中央に案内させるように内方に突出した突出部が設けられている温度センサの取付装置を提供するものである。
上記発明によれば、本体ケースの内部空間に温度センサを収容すると、本体ケースの側壁内面の突出部により、温度センサが内部空間の中央に案内されて、複数の弾性爪の間に温度センサを確実に配置させることができる。
本発明の第3は、前記第1又は第2の発明において、前記本体ケースに収容すべき前記温度センサは棒状をなし、前記本体ケースの内部空間は、棒状の温度センサを横向きにして収容可能な細長い形状をなしており、前記蓋体の複数の弾性爪は、棒状の温度センサの長さ方向両側に沿って2列に配置されている温度センサの取付装置を提供するものである。
上記発明によれば、本体ケースの内部空間に横向きに収容された、棒状の温度センサの長さ方向両側に、複数の弾性爪が2列に配置されているため、リード線を介して温度センサが持ち上げられたときに、両側に配置された複数の弾性爪に温度センサが当接して、各弾性爪を外方に押し広げようとするので、本体ケースの開口部から蓋体が外れることを、より確実に防止することができる。
本発明の第4は、前記第3の発明において、前記挿通孔は、前記温度センサの長さ方向両側に沿って配置された2列の弾性爪の間の中心線上に位置している温度センサの取付装置を提供するものである。
上記発明によれば、挿通孔は、温度センサの長さ方向両側に沿って配置された2列の弾性爪の間の中心線上に位置しているので、リード線が引っ張られて温度センサが持ち上げられたときに、2列に配置された弾性爪に温度センサが当接しやすくなる。
本発明の第5は、前記第3又は第4の発明において、細長い内部空間を有する本体ケースの長さ方向両端に、前記係合片が設けられており、この本体ケースの幅方向の一側に、ヒンジを介して前記蓋体が一体的に取付けられている温度センサの取付装置を提供するものである。
上記発明によれば、本体ケースの長さ方向両端に係合片が設けられているので、取付孔に対して、温度センサを安定した姿勢でしっかりと固定することができる。また、細長い本体ケースの幅方向一側にヒンジを介して蓋体が一体的に取り付けられているので、蓋体を本体ケースの開口部に比較的容易に装着できると共に、部品点数が少なく部品管理も容易となり、コストを低減することができる。
本発明の温度センサの取付装置によれば、ケース内に収容した温度センサを樹脂等で固着しなくとも、本体ケース内に温度センサを収容して蓋体を閉じ、被取付部材の取付壁に設けた取付孔に挿入するだけの簡単な作業で、温度センサを取付けることができ、その作業性を向上させることができる。
その状態で、リード線を介して外力等が作用して、温度センサが持ち上げられても、これが複数の弾性爪に突き当って外方に押し広げるので、弾性爪と開口部周縁との係合状態が維持され、蓋体が本体ケースの開口部から外れることが確実に防止され、本体ケース内に温度センサをしっかりと保持することができる。
以下、図1〜5を参照して、本発明の温度センサの取付装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、この温度センサの取付装置1(以下、「取付装置1」という)は、図示しない被取付部材の取付壁3に設けた取付孔5を通して、該取付壁3の内側にサーミスタや熱電対等で構成される温度センサ7を取付けるものである。この実施形態では、電気自動車のバッテリー(被取付部材)の外部ケースである取付壁3に、棒状の温度センサ7を取付けて、バッテリーの内部雰囲気を測定するようになっている。この実施形態での取付孔5は、一方向に長く伸びる長孔状をなしている。この取付孔は、丸孔や角形孔等であってもよく、後述する本体ケース10の形状に対応して適宜選択される。
図1に示すように、この取付装置1は、温度センサ7を収容すると共に、前記取付孔5に取付けられる本体ケース10と、該本体ケース10の開口部20(後述)に装着される蓋体30と、温度センサ7のリード線7aを挿通させる挿通孔40とを備えている。
図2及び図3を併せて参照すると、本体ケース10は、一方向に所定長さで長く伸びる細長板状の底壁11と、該底壁11の長さ方向に沿った両側縁から立設した一対の側壁13,13と、両側壁13の先端に連結され、外方に張り出す角環状のフランジ部18とを有している。
本体ケース10の上方には、細長の開口部20が形成されている。本体ケース10の内部には、底壁11及び一対の側壁13,13で囲まれた内部空間22が形成され、これが前記開口部20に連通している。この実施形態の内部空間22は、収容すべき棒状の温度センサ7に対応して細長い形状をなしている。そして、温度センサ7は、開口部20を通して内部空間22内に収容されるようになっている。
前記底壁11には、長孔状の流通孔11aが複数設けられており、内部空間22内に被測定物(内部雰囲気や流体)が流通可能となっている。また、底壁11の長さ方向両端からは、フランジ部18に向けて斜め外方に、撓み可能な係合片12,12がそれぞれ延出されている(図2(b)参照)。各係合片12の先端外側には、取付孔5の裏側周縁に係合する係合段部12aが形成されている。
図2(a),(b)及び図3(b),(c)に示すように、両側壁13,13の内面には、所定深さの凹部15が側壁13の立設方向(高さ方向)に沿って複数形成され、この凹部15以外の部分は、内方に突出した突出部16をなしている。この実施形態では、各側壁13,13の対向する箇所に凹部15が2つずつ形成され、合計で4つの凹部15が形成されている。前記突出部16は、内部空間22に収容された温度センサ7を、その中央に案内させる役割をなすものである。
前記凹部15に関連して説明すると、本体ケース10の開口部20の周縁であって、凹部15に整合した位置には、蓋体30の弾性爪32(後述)が係合する係合部24が設けられている。各係合部24の内面は、開口部20上縁に向かって次第に高さが低くなるテーパ面24aをなしている。
また、前記フランジ部18の長さ方向両端(短辺側)からは、斜め外方に向けて押え片18a,18aがそれぞれ延設され、取付孔5の表側周縁に弾性的に当接する部分となっている(図4参照)。
上記本体ケース10の長さ方向に直交する幅方向一側には、ヒンジ31を介して蓋体30が一体形成されている。すなわち、図2,3に示すように、本体ケース10のフランジ部18の、長さ方向に沿った一側辺(長辺側)の中央からは、薄肉板状のヒンジ31が外方に向けて突設され、このヒンジ31に細長板状の蓋体30が連結されている。
蓋体30の裏面(本体ケース10の開口部20の周縁に当接する面)側からは、本体ケース10の各係合部24に係合する、複数の弾性爪32が突設されている。この実施形態では、棒状の温度センサ7の長さ方向両側に沿って、2列で複数の弾性爪32が配置されている。
すなわち、蓋体30の長さ方向に沿って、一列の弾性爪32,32が設けられていると共に、これら一列の弾性爪32,32に対向して、もう一列の弾性爪32,32が設けられている。この実施形態では、各列ごとに2つずつ、合計で4つの弾性爪32が設けられている。各弾性爪32は、蓋体30の裏面から立設した撓み片33と、該撓み片33の先端から外方に突設した係合突起34とを有している。各係合突起34の外面は、先端に向かって次第に高さが低くなるテーパ面34aをなしている。
また、図2(a)に示すように、各列の弾性爪32,32の間、及び、蓋体30の長さ方向他端には、突片36がそれぞれ突設されている。そして、蓋体30が本体ケース10の開口部20に装着されたときに、各突片36は開口部20の内周縁に当接して、蓋体30のガタ付き等を防止する役割をなしている(図4参照)。
更に、蓋体30の長さ方向一端には、略U字状の挿通孔40が形成され、本体ケース10内の温度センサ7のリード線7aを外部に挿出可能となっている。図2(a)に示すように、この挿通孔40は、2列に配列された弾性爪32,32の間の中心線L上に、その中心が配置されるようになっている。この挿通孔40は、前記本体ケース10の開口部20の周縁に設けてもよい。
そして、本体ケース10の内部空間22内に温度センサ7を収容した後、蓋体30を開口部20に向けて押し付けることにより、本体ケース10の各係合部24に、蓋体30の複数の弾性爪32がそれぞれ係合して、開口部20に蓋体30が装着されるようになっている。
このとき、この取付装置1においては、複数の弾性爪32の間に、温度センサ7が配置されるように構成されている。図4に示すように、この実施形態では、蓋体30の長さ方向に沿って2列で、対向して配列された複数の弾性爪32(図2(a)参照)の間に、棒状の温度センサ7が配置されるようになっている。なお、「弾性爪の間に温度センサが配置される」とは、図5に示すように、2列の弾性爪32,32の間の部分Dに、温度センサ7の中心Oが位置し、温度センサ7が持ち上げられたときに、2列の弾性爪32の先端にそれぞれ当接するような位置に配置されることを意味する。なお、複数の弾性爪32の配置としては、例えば、蓋体30の長さ方向に沿って、位置をずらして左右交互に2列で配置してもよく、また、開口部が円形や多角形などの場合、その周縁に沿って係合するように複数配置してもよく、特に限定されるものではないが、いずれの場合でも、温度センサ7が持ち上げられたときに、蓋体の一側と他側にそれぞれ位置する少なくとも一対の弾性爪の先端が、温度センサに当接するように構成されていればよい。
次に、上記構成からなる本発明の取付装置1の使用方法について説明する。
まず、棒状の温度センサ7を、本体ケース10の開口部20を通して、内部空間22に挿入して、温度センサ7を横向きにして収容させる。このとき、両側壁13,13の内面には突出部16が設けられているので、温度センサ7が開口部20の直上から挿入されず、斜め上方から挿入されたような場合であっても、温度センサ7の周面が前記突出部16に押圧されるので、図5に示すように、温度センサ7を内部空間22の中央に案内させて、複数の弾性爪32の間に温度センサ7を確実に配置させることができる。
その後、温度センサ7のリード線7aを開口部20から引き出して、挿通孔40に整合する位置に配置する。その状態で、薄肉板状のヒンジ31を内側に曲げつつ、蓋体30の裏面側を開口部20に向けて押し付ける。すると、本体ケース10の各係合部24のテーパ面24aに、複数の弾性爪32のテーパ面34aが押圧されて、各弾性爪32がそれぞれ内方に撓む。更に、蓋体30を押し込むと、各係合部24の係合段部24bに、各弾性爪32の係合段部34bがそれぞれ係合すると共に(図5参照)、蓋体30の各突片36が開口部20の内周縁に当接して(図4参照)、開口部20に蓋体30をガタ付きなく装着させることができる。
その後、図1に示すように、図示しない被取付部材の取付壁3に形成された取付孔5に、本体ケース10を整合させて押し込んでいく。すると、取付孔内周に各係合片12が押圧されて内側に撓みつつ押し込まれていき、その係合段部12aが取付孔5の裏側に抜け出ると、各係合片12がそれぞれ弾性復帰して、取付孔5の裏側周縁に係合段部12aが係合すると共に、取付孔5の表側周縁に一対の押え片18a,18aが弾性的に当接して、図4に示すように、取付孔5に本体ケース10をガタ付きなく取付けることができる。その結果、温度センサ7を、本体ケース10に収容した状態で、取付壁3の内側に配置させて取付けることができる。
このとき、この実施形態の取付装置1においては、長孔状の取付孔5の両端に係合させるべく、本体ケース10の長さ方向両端に一対の係合片12,12を設け、これらが長孔状の取付孔5の短辺側内周縁にそれぞれ係合するようになっているので、温度センサ7を安定した姿勢でしっかりと固定することができる。
以上説明したように、この取付装置1においては、本体ケース10内に収容した温度センサ7を樹脂等で固着しなくとも、本体ケース10内に温度センサ7を収容して、蓋体30を閉じて、取付壁3の取付孔5に挿入するだけの簡単な作業で、温度センサ7を取付壁3に取付けることができ、その作業性を向上させることができる。
ところで、図4に示すように、本体ケース10の外部には、温度センサ7のリード線7aが引き出されているので、これが予期しない外力で引っ張られて、温度センサ7が持ち上げられてしまうことがある。
これに対処すべく、本発明の取付装置1においては、本体ケース10の内周に係合する弾性爪32の間に、温度センサ7が配置されるように構成されている。その結果、予期しない外力等でリード線7aが引っ張られてしまって、温度センサ7が持ち上げられても、図5の想像線に示すように、温度センサ7が複数の弾性爪32の先端に突き当って、弾性爪32を外方に押し広げるので、弾性爪32と開口部周縁の係合部24との係合が解除されることを防止することができる。このため、蓋体30が本体ケース10の開口部20から外れることを確実に防止して、本体ケース10内に温度センサ7をしっかりと保持することができ、温度センサ7による測定精度が低下する虞れがない。
また、この実施形態においては、内部空間22に横向きに収容された、棒状の温度センサ7の長さ方向両側に、複数の弾性爪32が2列に配置されている。そのため、リード線7aを介して温度センサ7が持ち上げられたときに、両側に配置された複数の弾性爪32に温度センサ7が当接して、各弾性爪32を外方に押し広げようとする作用が効果的に働く。
更に、この実施形態においては、リード線7aを挿出させる挿通孔40は、温度センサ7の長さ方向両側に沿って配置された、2列の弾性爪32の間の中心線L(図2(a)参照)上に位置されている。その結果、リード線7aが引っ張られて温度センサ7が持ち上げられたときに、2列に配置された弾性爪32に、温度センサ7を当接させやすくすることができる。
また、この実施形態では、本体ケース10の幅方向の一側に、ヒンジ31を介して蓋体30が一体的に取付けられているので、蓋体30を本体ケース10の開口部20に比較的容易に装着できると共に、部品点数が少なく部品管理も容易となり、コストを低減することができる。
以上説明した実施形態では、バッテリーの外部ケースである取付壁3に温度センサ7を取付けるものであるが、例えば、内燃機関から排出される排気ガスの温度を測定するために、排気管(被取付部材)の周壁(取付壁)に温度センサを取付けたり、内燃機関に供給される冷却水の温度を測定するために、冷却水供給管(被取付部材)の周壁(取付壁)に温度センサを取付けたりしてもよく、特に限定されるものではない。
本発明の温度センサの取付装置の一実施形態を示す斜視図である。 同取付装置を示し、(a)その拡大斜視図、(b)は(a)の反対側から見た拡大斜視図である。 同取付装置を示し、(a)はその平面図、(b)は(a)のA−A矢示線における断面図、(c)は(a)のB−B矢示線における断面図である。 同取付装置により温度センサを、被取付部材の取付壁に取付けた状態を示す断面図である。 同取付装置により温度センサを、被取付部材の取付壁に取付けた状態を示し、図4に直交した切断面での断面図である。
符号の説明
1 温度センサの取付装置(取付装置)
3 取付壁
5 取付孔
7 温度センサ
7a リード線
10 本体ケース
12 係合片
13 側壁
15 凹部
16 突出部
20 開口部
22 内部空間
24 係合部
30 蓋体
31 ヒンジ
32 弾性爪
40 挿通孔

Claims (5)

  1. 被取付部材の取付壁に設けた取付孔を通して、該取付壁の内側に温度センサを取付けるための、温度センサの取付装置であって、
    前記温度センサを収容する内部空間と、該温度センサを挿入する開口部と、前記取付孔に係合する係合片とを有する本体ケースと、
    前記本体ケースの開口部の周縁に係合する複数の弾性爪により前記開口部に装着される蓋体と、
    前記温度センサのリード線を挿通させるため、前記本体ケースの開口部周縁又は前記蓋体に設けられた挿通孔とを備え、
    前記温度センサを前記本体ケースの内部空間に収容して前記蓋体を装着したとき、前記本体ケースの開口部周縁に係合する前記弾性爪の間に、前記温度センサが配置されるように構成されていることを特徴とする温度センサの取付装置。
  2. 前記本体ケースの側壁の内面には凹部が形成され、本体ケースの前記開口部周縁の、前記凹部に整合した位置には、前記蓋体の弾性爪が係合する係合部が形成され、
    更に、前記本体ケースの側壁の前記凹部以外の部分には、前記温度センサを前記内部空間の中央に案内させるように内方に突出した突出部が設けられている請求項1記載の温度センサの取付装置。
  3. 前記本体ケースに収容すべき前記温度センサは棒状をなし、
    前記本体ケースの内部空間は、棒状の温度センサを横向きにして収容可能な細長い形状をなしており、
    前記蓋体の複数の弾性爪は、棒状の温度センサの長さ方向両側に沿って2列に配置されている請求項1又は2記載の温度センサの取付装置。
  4. 前記挿通孔は、前記温度センサの長さ方向両側に沿って配置された2列の弾性爪の間の中心線上に位置している請求項3記載の温度センサの取付装置。
  5. 細長い内部空間を有する本体ケースの長さ方向両端に、前記係合片が設けられており、
    この本体ケースの幅方向の一側に、ヒンジを介して前記蓋体が一体的に取付けられている請求項3又は4記載の温度センサの取付装置。
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