JP2010065677A - 可変バルブタイミング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可変バルブタイミング装置の減速機構の構造を簡単なものとする。
【解決手段】カムシャフト11と、エンジンの駆動軸から回転を伝達されるスプロケット12とが同軸に相対回転可能に設けられ、スプロケット12と一体回転するハウジング13内に減速機構20が収容される。減速機構20は、電動モータ14の回転軸15と一体の偏心円板21と、ハウジング13内に固定された内歯ギヤ22との間に、複数のローラ23がローラ保持器24で転動可能に保持され、ローラ保持器24が従動回転体26を介してカムシャフト11に接続されたものである。電動モータ14の回転軸15を回転させると、一体回転する偏心円板21が各ローラ23を内歯ギヤ22の歯溝に押し付け1歯分だけ公転させ、ローラ保持器24を回転させて、カムシャフト11をスプロケット12に対して相対回転させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、エンジンの吸気弁および排気弁の少なくとも一方の開閉タイミングを調整する可変バルブタイミング装置に関するものである。
従来から、エンジンに燃料となる混合気を供給するための吸気弁や燃焼ガスを排出するための排気弁が、エンジンの動作ストロークに応じて開閉する。このエンジンの燃費の向上や排気ガス抑制のために、これらの弁の開閉タイミングを可変とし、エンジンの運転状況に合わせて調整する可変バルブタイミング装置が付属されている(例えば、特許文献1)。
この可変バルブタイミング装置としては、例えば、図17に示すように、図示しない吸気弁および排気弁の少なくとも一方を駆動するカムシャフト61の外周にエンジンの図示しない駆動軸から回転を伝達される駆動回転体62(スプロケット62)が相対回転可能に設けられ、このスプロケット62と同軸にかつ一体回転するハウジング63内に、スプロケット62とカムシャフト61とを相対回転させる減速機構がカムシャフト61と同軸に収容され、減速機構を作動させる電動モータ65を備えたものである。
この減速機構は、減速機構部とリンク機構部とを備え、この減速機構部は、電動モータ65の回転軸66に設けられた偏心する内歯ギヤ67と、ハウジング63と同軸にかつ一体回転する外歯ギヤ68とからなり、内歯ギヤ67の一部の歯に、外歯ギヤ68を噛み合わせて、電動モータ65の回転軸66の回転を減速させて内歯ギヤ67に伝達するものである。
一方、リンク機構部は、内歯ギヤ67と一体に回転し渦巻状のガイド溝72が形成されたガイドプレート71と、カムシャフト61と一体に回転するカムプレート73と、スプロケット62にピン75を中心に揺動可能に連結した一対の第1アーム74と、各第1アーム74およびカムプレート73をピン77、78により連結する一対の第2アーム76とを備えている。一対の第2アーム76には、ガイドプレート71のガイド溝72内を摺動するガイドピン79がピン77と同軸に固定されている。(図18参照)。
電動モータ65の回転軸66の回転が、減速機構部により減速され、内歯ギヤ67に伝達されると、ガイドプレート71が一体に回転する。ガイドプレート71の回転によって、ガイドピン79が渦巻状のガイド溝72内を摺動し、半径方向に移動させられる。
ガイドピン79の移動により、第2アームが移動し、その第2アームにピン78を介して連結したカムプレート73が回転して、カムプレート73と一体回転するカムシャフト61が、第1アーム74にピン75により連結したスプロケット62に対して、相対回転する。
特開2008−57349号公報 図3〜図8参照
このように、減速機構は、電動モータ65の回転軸66の回転を減速機構部により減速させリンク機構部のガイドプレート71および第1、第2アーム74、76を介してカムシャフト61に伝達し、カムシャフト61を、スプロケット62に回転を伝達するクランクシャフトに対して相対回転させる。これにより、クランクシャフトの回転位相に対するカムシャフト61の回転位相を変更して、エンジンの吸気弁または排気弁の開閉のタイミングを変更することができる。
しかし、特許文献1に記載のものでは、電動モータの回転をカムシャフトに伝達する機構が減速機構部およびリンク機構部を組み合わせた複雑な構造となっている。このため、その構造、特にリンク機構部の構造が複雑となり、減速機構を収容するために大きいスペースが必要となるという問題があった。
そこで、この発明の課題は減速機構の構造を簡単なものとすることにある。
前記課題を解決するために、この発明は、エンジンの吸気弁および排気弁の少なくとも一方を駆動するカムシャフトと、前記エンジンの駆動軸から回転を伝達される駆動回転体とが同軸に相対回転可能に設けられ、電動モータの前記カムシャフトと同軸に配置された回転軸の回転を減速機構を介して前記カムシャフトに伝達する可変バルブタイミング装置において、前記減速機構をローラ減速機で構成するようにしたのである。
減速機構をローラ減速機で構成することにより、電動モータの回転軸の回転の減速と、減速した回転のカムシャフトへの伝達をローラ減速機により行うことができる。このため、従来のように、電動モータの回転軸の回転を減速させる減速機構部と、減速させた回転をカムシャフトに伝達するリンク機構部とをそれぞれ組み合わせた構成とする必要がなく、減速機構の構造を簡単にすることが可能となる。
このローラ減速機の構成としては、前記電動モータの回転軸に設けられた偏心円板と、前記駆動回転体と一体回転するハウジング内に嵌合固定された内歯ギヤと、前記偏心円板と前記内歯ギヤとの間に配置される複数のローラと、これらの各ローラを転動可能に保持するローラ保持器とを備え、前記ローラ保持器が前記カムシャフトに直接または間接的に連結されたものとすることができる。
このローラ減速機の構成では、電動モータの回転軸を1回転させると、偏心円板が電動モータの回転軸の軸心周りを同方向に公転運動し、各ローラは内歯ギヤの歯に対して1歯(ひと歯)分だけ公転し、これらのローラを保持するローラ保持器が回転する。
このとき、ローラ保持器がカムシャフトに連結しているため、内歯ギヤの歯数に応じて減速された回転がカムシャフトに伝達される。これにより、電動モータの回転をローラ減速機のみでカムシャフトに伝達可能となり、電動モータの回転をカムシャフトに伝達する減速機構を簡単な構造とすることができる。
この構成では、減速機構を作動させる駆動源が電動モータであるので、何らかの要因でカムシャフトに負荷が掛かり、逆入力トルクが作用したとき、電動モータの回転軸に逆入力トルクが伝達され、その回転軸が回転させられる。このため、回転軸が回転しないように、電動モータは常時通電させて、入力トルクを作用させておく必要がある。
また、逆入力トルクの電動モータの回転軸への伝達を阻止する目的で、駆動回転体に対するカムシャフトの回転位相を保持させる場合、電動モータの回転軸を回転させない状態で連続的に通電する必要がある。この場合、電動モータ内の温度が上昇し、焼き付きを起こすことがあった。
これらの不具合を解消するため、前述の構成において、前記電動モータの回転軸と前記カムシャフトとの間に、前記カムシャフトに作用する逆入力トルクに対してそのカムシャフトの回転を阻止するロック手段と、前記電動モータの回転軸に作用する入力トルクに対して前記ロック手段によるロック状態を解除するロック解除手段とを設けた構成を採用することができる。
ここで、前記ローラ保持器とカムシャフトとの連結において、「間接的に連結され」とは、前記ロック手段およびロック解除手段とを電気モータの回転軸と前記カムシャフトとの間に設けた場合、これらの手段を介してローラ保持器とカムシャフトとが連結されることをいう。
一方、「直接的に連結され」とは、前記ロック手段およびロック解除手段が電気モータの回転軸と前記カムシャフトとの間に設けられていない場合での、ローラ保持器とカムシャフトとが連結されることをいう。
電動モータの回転軸とカムシャフトとの間にロック手段およびロック解除手段を設けたので、カムシャフトに逆入力トルクが作用したときに、ロック手段によりカムシャフトの回転を阻止し、電動モータの回転軸への伝達を阻止することが可能となる。一方、電動モータの回転軸からの入力トルクに対してはロック解除手段によりロック状態が解除され、入力トルクがカムシャフトに伝達される。
この構成において、前記ロック手段は前記減速機構を収納する前記ハウジング内周の前記カムシャフト外周と対向する位置に嵌め込まれるコイルばねを有し、前記カムシャフトに前記コイルばねの両端部が係合し、前記カムシャフトに逆入力トルクが作用したときに、前記カムシャフトに押圧されて前記コイルばねが拡径し、前記ハウジングの内面に固定されるものであり、前記ロック解除手段は、前記電動モータの回転軸に入力トルクが作用したときに、前記コイルばねが前記ローラ保持器により押圧されて縮径して、前記ハウジングの内面に対する固定が解除される構成を採用することができる。
このロック手段によると、カムシャフトにコイルばねの両端部が係合しているので、逆入力トルクが作用しカムシャフトが回転しようとすると、カムシャフトに押圧されてコイルばねが拡径する。拡径したコイルばねとハウジング内周との間で摩擦抵抗が発生し、ハウジングの内面にカムシャフトがハウジングに対して固定される。これにより、逆入力トルクの作用したカムシャフトの回転を阻止することができる。
一方、ロック解除手段によると、モータの回転軸に入力トルクが作用したときに、減速機構により回転するローラ保持器はコイルばねを押圧して縮径させ、ハウジングの内面に対する固定が解除される。
このロック解除手段は、前記ローラ保持器に軸方向に突出する突起を設け、その突起を介して前記コイルばねの端部を押圧して、前記コイルばねを縮径するものとしてもよい。電動モータの回転軸が回転し、減速機構によってローラ保持器が回転すると、突起がコイルばねの端部を押圧して、コイルばねを縮径させることができる。
このようにすると、カムシャフトのロック解除を行うローラ保持器の突起により、コイルばねの端部を介して入力トルクのカムシャフトへの伝達が行われるので、入力トルクのカムシャフトへの伝達のための別部材が不要となり、部品点数が増加しない。その結果、減速機構の構造がより簡単となり、可変バルブタイミング装置の製造コストを抑えることができる。
前記突起を備えたローラ保持器がプレス加工により形成された構成とすると、そのローラ保持器を安価に製作することができ、可変バルブタイミング装置の製造コストをさらに抑えることができる。
また、この発明に係る可変バルブタイミング装置におけるロック手段およびロック解除手段は、以下の構成を採用することができる。
すなわち、前記ロック手段は、前記駆動回転体と前記カムシャフトの間に複数形成された周方向の両方向に狭くなる楔形空間と、その各楔形空間内に配置される一対の係合子と、この一対の係合子を前記楔形空間の前記駆動回転体と前記カムシャフトとに係脱可能に保持する係合子保持器とからなり、前記カムシャフトに逆入力トルクが作用したときに、この一対の係合子を前記楔形空間の前記駆動回転体および前記カムシャフトに係合させるものであり、前記ロック解除手段は、前記係合子保持器が前記ローラ保持器と一体に回転するように接続され、前記電動モータの回転軸に入力トルクが作用したときに、前記係合子保持器が前記一対の係合子のいずれか一方を、前記楔形空間の広大側へ押圧して、前記駆動回転体および前記カムシャフトの係合を解除するようにしたものである構成を採用することができる。
このロック手段では、逆入力トルクが作用したカムシャフトの回転で、楔形空間内の一対の係合子のうち回転方向後方の係合子が楔効果により駆動回転体およびカムシャフトに食い込むように係合する。この係合によりカムシャフトがハウジングに対してロックし、カムシャフトに作用した逆入力トルクが電動モータの回転軸に伝達されるのを確実に阻止することができる。
一方、ロック解除手段では、係合子保持器がローラ保持器と一体に回転するように接続されているので、電動モータの回転軸に入力トルクが作用したときに、ローラ保持器の回転に伴って係合子保持器が回転する。回転する係合子保持器が、一対の係合子のうち回転方向後方の係合子を楔形空間の広大側へ押圧し、係合子による係合状態が解除される。
また、前記一対の係合子の間に弾性部材を配置し、この弾性部材で両側の係合子をそれぞれ前記楔形空間の狭小側へ押圧して前記ハウジングおよび前記カムシャフトに係合させる方向に付勢している。
一対の係合子の間に配置した弾性部材は、その弾性力によって、両側の係合子をハウジングおよびカムシャフトに係合させる方向、すなわち、楔形空間の狭くなる方向に押し付ける。このため、カムシャフトが回転すると、駆動回転体に対して直ちにロックし、駆動回転体へのカムシャフトのロック機能が安定する。
また、ローラ保持器と係合子保持器とを一体に形成すると、減速機構の構造をさらに簡単にすることができ、また、可変バルブタイミング装置の製造コストが抑えられる。
さらに、この発明に係る可変バルブタイミング装置における前記ロック手段は、前記カムシャフトに対して一体回転し軸方向変位可能に設けられたカムプレートと、このカムプレートに対向し前記ローラ保持器と一体回転するよう同軸に接続される環状回転体と、前記カムプレートと前記環状回転体の両対向面に形成された周方向のカム溝と、これらのカム溝間を転動し前記カムプレートと前記環状回転体との間に係脱可能に介在したボールとからなり、前記カムシャフトに逆入力トルクが作用したときに、カムプレートは弾性部材により軸方向に押圧され、前記内歯ギヤに形成された接触面に接触しているので、接触面での摩擦抵抗により逆入力が遮断され、前記ロック解除手段は、前記電動モータの回転軸に入力トルクが作用したときに、前記ボールを前記カムプレートと前記回転体に係合させ、そのカムプレートを軸方向他方に変位させて前記内歯ギヤの接触面から離隔させ、前記カムプレートと前記環状回転体とを一体回転させるものである構成を採用することができる。
このロック手段では、カムシャフトに逆入力トルクが作用したときに、カムプレートは弾性部材により軸方向に押圧され、内歯ギヤに形成された接触面に押圧することにより、カムプレートに摩擦抵抗が発生し、内歯ギヤに対してカムプレートが固定されて、逆入力トルクの作用したカムシャフトの回転を阻止することができる。
一方、ロック解除手段では、電動モータの回転軸に入力トルクが作用したときに、ボールを環状回転体とカムプレートとに係合させることで、カムプレートを軸方向他方に変位させて内歯ギヤの接触面から離隔させる。これにより、環状回転体とカムプレートとが一体回転して、電動モータの回転軸の回転がカムシャフトに伝達される。
また、前記内歯ギヤは、その軸方向他端部に前記接触面を有し、その接触面がテーパ状をなし、前記カムプレートは、前記接触面の対向位置にその接触面に沿うテーパ状の押圧面を有する構成を採用すると、内歯ギヤのテーパ状の接触面にカムプレートのテーパ状の押圧面を押圧するので、接触面と押圧面との接触面積をより大きくすることが可能となる。その結果、カムシャフトに逆入力トルクが作用したときに、カムプレートの回転を確実に阻止することができ、ロック機能が安定する。
前記環状回転体を前記ローラ保持器と一体に形成すると、この場合でも、減速機構の構造をさらに簡単にすることができ、可変バルブタイミング装置の製造コストが抑えられる。
前記減速機構の構成において、前記ハウジング内に前記回転軸を支持する回転軸支持軸受が嵌合固定され、その回転軸支持軸受は転がり軸受であり、前記ハウジングと前記回転軸との間に締まり嵌めされたものである構成を採用することができる。
この構成によると、締まり嵌めされた回転軸支持軸受は、嵌め合い面での滑り(クリープ)の発生が防止され、その嵌め合い面での摩耗、あるいは回転軸又はハウジングの損傷が防止される。
この構成において、前記回転軸支持軸受が軸方向に予圧が付与されたものであれば、その内部すき間がゼロ以下となり、運転中の弾性変形量が小さくなるため、剛性が高まり、電動モータの回転軸の軸心のぶれ(振動)の発生が抑制される。したがって、電動モータの回転軸の回転をカムシャフトに伝達する伝達効率を向上させることが可能となる。
前記減速機構におけるローラ保持器が前記内歯ギヤの内径部に嵌合固定された軸受により回転可能に支持され、前記軸受が転がり軸受であり、前記内歯ギヤの内周部に対して締まり嵌めされた構成を採用することができる。
締まり嵌めされた前記軸受は、前記回転軸支持軸受と同様、嵌め合い面での滑り(クリープ)の発生が防止され、その嵌め合い面での摩耗、あるいは回転軸又はハウジングの損傷が防止される。
この構成において、前記軸受が軸方向に予圧が付与されれば、その内部すき間がゼロ以下となり、運転中の弾性変形量が小さくなり、剛性が高まるため、前記回転軸支持軸受の場合と同様、ローラ保持器の回転が安定する。
前記減速機構において、前記ローラ保持器の前記ローラを保持するポケットは、その周方向の内面が周方向外向きに前記ローラの転動面に沿う凹面に形成された構成を採用することができる。
このようにすると、運転時、ローラ保持器のポケットの周方向の内面とローラの転動面との接触面積が大きくなり、ポケットの周方向の内面に対するローラの接触面圧が抑えられ、ローラ保持器の長寿命化が図られる。
また、減速機構の偏心円板は、前記電動モータの回転軸に設けた断面円形の偏心軸部の外周に偏心円板支持軸受を嵌合固定したものであり、前記ローラの転動面、前記偏心円板支持軸受の外輪外周面、または前記内歯ギヤの内周面の少なくとも一箇所にショットピーニング処理が施された構成を採用することができる。
ショットピーニング処理が施された前記の減速機構の部材は、その表面に圧縮応力が付与され、疲労強度を向上させることができる。
前記減速機構においては、その減速比をa、前記内歯ギヤと前記ローラとの圧力角をb、前記減速機構による前記電動モータの回転軸の回転を前記カムシャフトに伝達する伝達効率をcとした場合に、c=X(b/a)+Yの関係を満たすように、前記減速機構の偏心円板の外径、前記ローラの径および内歯ギヤの形状を設定した構成を採用することができる。(X=40〜50、Y=25〜35の範囲の定数)
ここで、圧力角とは、内歯ギヤの径方向断面において、内歯ギヤの歯底と内歯ギヤの軸心とを結ぶ線と、内歯ギヤの前記歯底と歯先との歯面中間点にローラが接触したときの内歯ギヤの軸心から接点を結んだ線とのなす角度をいう。
この圧力角は、偏心円板の偏心量が大きくなると大きくなるが、同じ偏心量であってもローラ径や偏心円板の外径が異なると圧力角が異なる。また、同じ圧力角でも減速比が小さいとき、伝達効率が高く、減速比が大きいとき、伝達効率が低くなる。
このことから、発明者らは、圧力角が大きく、減速比が小さい減速機構の仕様では伝達効率が高くなり、圧力角と減速比の比と伝達効率との関係において相関関係が得られることを見出した。この相関関係を満たすように、減速機構の偏心円板の外径、前記ローラの径および内歯ギヤの形状を設定することで、より高い伝達効率が確保される減速機構が得られる。
この発明の可変バルブタイミング装置において、減速機構をローラ減速機で構成したので、電動モータの回転軸の回転の減速と、減速した回転のカムシャフトへの伝達をローラ減速機により行うことができる。このため、減速機構を簡単な構造とすることができ、その構造を収容するためのスペースを小さくすることが可能となる。
この発明に係る実施例1を示す断面図 図1のA−A線に沿った断面図 実施例1のローラ保持器のローラ保持状態を示す断面拡大図 同上のローラと内歯ギヤとの接触状態を示す断面拡大図 同上の減速機構における伝達効率の測定装置を示す概略図 同上の減速機構の圧力角と減速比の比と伝達効率の関係を示す図 この発明に係る実施例2を示す断面図 図7のB−B線に沿った断面図 実施例2のロック手段およびロック解除手段の要部を示す斜視図 同上のカムシャフトのロック状態を示す要部拡大断面図 同上のカムシャフトのロック解除状態を示す要部拡大断面図 この発明に係る実施例3を示す断面図 図12のC−C線に沿った断面図 この発明に係る実施例4を示す断面図 同上のロック手段およびロック解除手段の要部を示す斜視図 (a)図14のD−D線に沿ったロック状態を示す要部拡大断面図、(b)同上のロック解除状態を示す要部拡大断面図 従来の可変バルブタイミング装置を示す断面図 図17のE−E線に沿った断面図
以下、この発明に係る可変バルブタイミング装置の実施例1を図1〜図2に基づいて説明する。
この実施例1は、図1に示すように、エンジンの図示しないシリンダヘッドに回転自在に支持されたカムシャフト11と、このカムシャフト11の一端側に相対回動可能に設けられた駆動回転体であるスプロケット12と、このスプロケット12と同軸状に一体回転するハウジング13と、ハウジング13内に収納され、カムシャフト11とスプロケット12との相対回転位相を変更する減速機構20と、減速機構20を作動させる電動モータ14とを備えている。
カムシャフト11は、エンジンの図示しない吸気弁および排気弁の少なくとも一方を駆動し、その一端側の外周にスプロケット12が相対回転可能に設けられている。
スプロケット12は、図示しないタイミングチェーンを介してエンジンのクランクシャフトの回転が伝達される。スプロケット12の一端面には、円筒状のハウジング13がスプロケット12と同軸に、かつ一体回転するように固定されている。
ハウジング13は、一端が閉塞し、他端が開放した円筒状に形成され、その閉塞部の中心には電動モータ14の回転軸15が挿通する孔16が形成されている。
電動モータ14は、その回転軸15がハウジング13内の一端部において軸受17(回転軸支持軸受17)により、カムシャフト11と同軸に回転可能に支持されている。この回転軸支持軸受17は、転がり軸受が適用され、ハウジング13と回転軸15の間に締り嵌めされている。
締まり嵌めされた回転軸支持軸受17は、嵌め合い面での滑り(クリープ)の発生が防止され、その嵌め合い面での摩耗、あるいは回転軸又はハウジングの損傷が防止される。
なお、回転軸支持軸受17は、公知の手段により、軸方向に予圧を付与することができる。予圧が付与されると、その内部すき間がゼロ以下となり、運転中の弾性変形量が小さくなるため、剛性が高まり、電動モータ14の回転軸15の軸心のぶれ(振動)の発生が抑制される。したがって、回転軸15の回転をカムシャフト11に伝達する伝達効率を向上させることが可能となる。
電動モータ14の回転軸15とカムシャフト11の間には、減速機構20が設けられている。この減速機構20としては、ローラ減速機が採用され、このローラ減速機の入力軸を電動モータ14の回転軸15とし、出力軸をカムシャフト11として、電動モータ14の回転軸15の回転を減速し、カムシャフト11に伝達する。
この減速機構20は、電動モータ14の回転軸15に一体に設けられた偏心円板21と、スプロケット12に一体化された円筒状のハウジング13の内周部に固定された内歯ギヤ22と、偏心円板21と内歯ギヤ22との間に配置される複数のローラ23と、これらの各ローラ23を転動可能に保持するローラ保持器24とを備え、ローラ保持器24がカムシャフト11にリング状の従動回転体26を介して接続されたものである。
偏心円板21は、電動モータ14の回転軸15に一体に設けた断面円形の偏心軸部の外周に偏心円板支持軸受18を嵌合固定したものであり、電動モータ14の回転軸15の大径部および偏心円板21の偏心軸部に、軸方向の貫通孔15aが設けられ、この貫通孔15aによって、偏心円板21を設けた回転軸15をバランスよく円滑に回転させることができる。
偏心円板21の偏心円板支持軸受18の外周の対向位置に内歯ギヤ22がハウジング13の内周に固定されている。内歯ギヤ22は、カムシャフト11と同軸状に配置され、軸方向一端部に形成された突起22aが、ハウジング13内に形成された軸方向の係合凹部13aに係合することで、内歯ギヤ22がハウジング13に対して固定される。
また、内歯ギヤ22の一端側の内周部には、図2に示すように、歯19が周方向に定ピッチで複数(図2の場合では29個)形成され、各歯19間の歯溝が断面曲線形状となっている。この内歯ギヤ22の軸方向一端側(歯19が形成された側)の内周部と偏心円板21の偏心円板支持軸受18との間には、複数のローラ23が円筒状のローラ保持器24により周方向定ピッチに保持されている。
また、前記各歯19間の歯溝(歯19の1ピッチ分の歯溝)の形状は、回転軸15を回転させたときに、ポケット25に保持されたローラ23が、偏心円板21の外側に嵌合した偏心円板支持軸受18の外輪の外周部に沿って公転する軌跡の外径側包絡線と一致している。
ローラ保持器24は円筒状に形成され、ローラ23を転動可能に収容するポケット25が周方向に複数形成されている。これらのポケット25は、内歯ギヤ22の歯19の数よりも1つだけ多い数だけ周方向に等分したときの分割点に対して1つおきに間引いた箇所(図2の場合では15箇所)に設けられている。なお、ポケット25は、分割点に対して全ての位置に設けることも可能であるが、数個おきに間引くことで、ローラ23の組み付ける手間が省ける。
また、各ポケット25は、図3に示すように、その周方向の内面が周方向外向きにローラ23の転動面に沿う凹面に形成することができる。このように形成すれば、運転時、ローラ保持器24のポケット25の周方向の内面とローラ23の転動面との接触面積が広くなる。その結果、ポケット25の周方向の内面に対するローラ23の接触面圧が抑えられ、ローラ保持器24の長寿命化が図られる。
各ローラ23は、全数が偏心円板支持軸受18の外周に接しており、一部が内歯ギヤ22の歯19に接している。内歯ギヤ22の歯数、ローラ23の数の関係は、実験、実操業に基づいて減速機構によって決定された減速比に基づいて設定される。
各ローラ23は、偏心円板支持軸受18の外輪外周面、および内歯ギヤ22の内周面に接するため、その転動面にショットピーニング処理を施すことができる。この処理によって、転動面の表層に圧縮応力が付与され、疲労強度を向上させることができる。
また、各ローラ23が接する偏心円板支持軸受18の外輪外周面、内歯ギヤ22の内周面にも、疲労強度を向上させるために、ショットピーニング処理を施すことができる。
このショットピーニング処理は、減速機構20の仕様、運転条件等によって前記の各部材間の接触状態に応じて施され、各ローラ23の転動面、偏心円板支持軸受18の外輪外周面、または内歯ギヤ22の内周面の少なくとも一箇所に施されていればよい。
ローラ保持器24の他端側には、リング状の従動回転体26が一体に形成されている。従動回転体26は、その内周部に形成されたスプラインが、カムシャフト11の一端部に形成されたスプラインと噛み合い、カムシャフト11と一体に回転する。
また、従動回転体26は内歯ギヤ22の他端側の内周部との間に設けた軸受27により内歯ギヤ22に対して相対回転可能に支持されている。この軸受27としては転がり軸受が適用され、内歯ギヤ22の内周部に対して締まり嵌めされている。
締まり嵌めされた軸受27は、嵌め合い面での滑り(クリープ)の発生が防止され、その嵌め合い面での摩耗、あるいは回転軸又はハウジングの損傷が防止される。なお、軸受27は、公知の手段により、軸方向に予圧を付与することができる。この場合、軸受27の内部すき間がゼロ以下となり、運転中の弾性変形量が小さくなり、剛性が高まるため、ローラ保持器24および従動回転体26の回転が安定する。
従動回転体26は、ローラ保持器24と一体に形成されているが、ローラ保持器24と一体回転可能であればローラ保持器24に対して別体としてもよい。
また、この減速機構20においては、電動モータ14の回転軸15の回転をカムシャフト11に伝達する伝達効率をできるだけ確保するために、その減速比をa、内歯ギヤ22とローラ23との圧力角をb、減速機構20による電動モータ14の回転軸15の回転をカムシャフト11に伝達する伝達効率をcとした場合に、c=X(b/a)+Yの関係を満たすように、減速機構20の偏心円板21の外径、ローラ23の径および内歯ギヤ22の形状を設定することができる。(X=40〜50、Y=25〜35の範囲の定数)
ここで、圧力角bとは、偏心円板21の偏心量、ローラ23の径および偏心円板支持軸受18の外径の各数値に基づいて規定される値であり、図2に示すように、内歯ギヤ22の径方向断面において、内歯ギヤ22の歯底と内歯ギヤ22の軸心Oとを結ぶ線Xと、内歯ギヤ22のその歯底と歯先との歯面中間点にローラ23が接触したときの内歯ギヤ22の軸心Oから接点Pを結んだ線Yとのなす角度(deg)をいう(図4参照)。
伝達効率cは、例えば、図5に示す測定装置50により、様々な仕様の減速機構20に対して算出される。この測定装置50は、減速機構20の入力軸(回転軸15)をトルクメータT1に連結し、出力軸(カムシャフト11)にトルクメータT2を連結し、ブレーキに一定トルクを掛けた状態で、駆動モータを駆動させてそれぞれのトルクメータT1、T2の値の比から伝達効率cが算出される。
算出された伝達効率cを圧力角bと減速比aの比に対してプロットしたグラフ(図6参照)から、最小二乗法によって、圧力角と減速比の比に対する伝達効率の相関関係が得られ、上述の関係式(c=43.97(b/a)+31.938)が導き出される。
この関係式を満たすように減速機構20の偏心円板21の外径、ローラ23の径および内歯ギヤ22の形状を設定することで、減速機構はより高い伝達効率を確保することができる。
以上の構成からなる実施例1の動作について説明する。
まず、エンジンを始動し、クランクシャフトからタイミングチェーンを介してスプロケット12に回転が伝達されると、スプロケット12の回転によりハウジング13が回転し、ハウジング13内の内歯ギヤ22がハウジングと一体に回転する。
内歯ギヤ22が回転すると、その歯19の一部がローラ23に係合して、ローラ23が偏心円板21の偏心円板支持軸受18の外周を転動し、ローラ23の転動によりローラ保持器24が回転する。ローラ保持器24の回転によって、従動回転体26を介してカムシャフト11に回転が伝達される。
スプロケット12の回転と電動モータ14の回転軸15が同期回転しているときに、カムシャフト11とスプロケット12との回転位相は維持される。
その後、エンジンがアイドル運転などの低回転域に移行すると、この実施例1のカムシャフト11がエンジンの吸気弁を駆動させる場合、公知の手段、例えば、電子制御などによって、電動モータ14の回転軸15をスプロケット12の回転速度よりも相対的に遅くまたは速く回転させて、その電動モータ14の回転軸15を周方向一方(前述したローラ保持器24の回転方向と反対向き)に所要の作動量(回転数)分だけ回転させる。
電動モータ14の回転軸15の回転で、回転軸15の軸心回りに偏心円板21が1回転すると、偏心円板21の偏心円板支持軸受18がローラ23を内歯ギヤ22の歯溝壁に押し付ける。内歯ギヤ22の歯溝は断面曲線形状となっているため、押し付けられたローラ23は自転しながらローラ保持器24とともに歯19の1歯(ひと歯)分だけに周方向他方に公転する。
ローラ23の公転に伴う、ローラ保持器24の回転は、電動モータ14の回転軸15の回転に対して内歯ギヤ22の歯19の数に応じた減速比の回転となる。この減速されたローラ保持器24の回転によって、従動回転体26を介して、カムシャフト11がスプロケット12に対して相対回転し、カムシャフト11のスプロケット12に対する回転位相が低回転に適した回転位相に変更される。これによって、アイドル運転時のエンジンの回転の安定化と燃費の向上が図れる。
また、アイドル状態からエンジンの運転が通常運転に移行して、例えば高回転時になると、スプロケット12と電動モータ14の回転軸15との回転速度差を大きくして、電動モータ14の回転軸15を周方向一方にさらに所要の作業量(回転数)分だけ回転させる。これにより、上記と同様の作用でカムシャフト11のスプロケット12に対する回転位相が、高回転に適した回転位相に変更される。これによって、エンジンの高出力化が図られる。ここで、変更された回転位相の変化量は、電動モータ14の回転軸15の作動量(回転数)に対応した値となり、実験、実操業に基づいて設定される。
このように、減速機構20は、電動モータ14の回転軸15の回転を減速し、減速したローラ保持器24の回転を従動回転体26を介してカムシャフト11に伝達する。このため、従来の減速機構のように、電動モータの回転軸の回転を減速させる減速機構部と、減速させた回転をカムシャフトに伝達するリンク機構部とをそれぞれ組み合わせる必要がなく、減速機構20の構造を簡単にすることが可能となる。
この発明に係る可変バルブタイミング装置の実施例2を図7〜図11に基づいて説明する。
この実施例2は、電動モータ14の回転軸15とカムシャフト11との間に、カムシャフト11に作用する逆入力トルクに対してそのカムシャフト11の回転を阻止するロック手段と、電動モータ14の回転軸15に作用する入力トルクに対してロック手段によるロック状態を解除するロック解除手段とをさらに設けた点で、前述の実施例1と相違しており、その他の構成は実施例1と同様であり、同一に考えられる構成に同符号を用いて、その説明を省略する。
この実施例2では、図7に示すように、ハウジング13の内周の他端部(スプロケット12側端部)と従動回転体26との間にコイルばね31が配置される。このコイルばね31は、自然状態でハウジング13の内周に接触するように嵌められ、その両端部31a、31bが径方向内向きに突き出している。また、コイルばね31は、両端部31a、31bが周方向内向きに押圧されると縮径し、周方向外向きに押圧されると拡径するようにハウジング13内に嵌められている。
従動回転体26の外周部には、図8および図9に示すように、軸方向の溝32が形成され、この溝32の両溝壁がコイルばね31の両端部31a、31bよりも周方向外側に位置している。従動回転体26の回転によって、一方の溝壁32aは、コイルばね31の端部31aに、他方の溝壁32bはコイルばね31の端部31bに係合可能である係合部とされる。
コイルばね31の両端部31a、31bの周方向の間にはローラ保持器24と一体にプレス加工により形成された突起33が配置され、ローラ保持器24の回転によって、突起33がコイルばね31の両端部31a、31bのいずれか一方に係合可能となっている。
この実施例2において、ロック手段は、コイルばね31と、従動回転体26の係合部としての溝壁32a、32bとを備え、カムシャフト11に逆入力トルクが作用したとき、カムシャフト11と一体回転する従動回転体26は、その溝壁32a(32b)がコイルばね31の端部31a(31b)に係合してそのコイルばね31を拡径させる向きに押圧する(図10参照)。
この押圧によって、拡径したコイルばね31とハウジング13の内周面との間で摩擦抵抗が発生し、ハウジング13に対して従動回転体26がロックされる。このように、逆入力トルクが作用したカムシャフト11は、ロック手段によって正逆両回転方向にロックされるので、その逆入力トルクが電動モータ14の回転軸15に伝達されない。
一方、電動モータ14が作動して入力トルクが作用した回転軸15が周方向一方に回転すると、前述の実施例1と同様、ローラ保持器24が回転する。ローラ保持器24の回転で、ロック解除手段である突起33が、コイルばね31の端部31aに係合し、そのコイルばね31を縮径させる向きに押圧する(図11参照)。
この押圧によって、コイルばね31が縮径し、前記ロック手段によるハウジング13と従動回転体26とのロック状態が解除される。電動モータ14の回転軸15がさらに周方向一方に回転され、その回転に伴いローラ保持器24が回転すると、突起33に係合したコイルばね31の端部31aが、従動回転体26の溝壁32aに係合して、電動モータ14の回転軸15の回転がローラ保持器24を介して従動回転体26に伝達される。電動モータ14の動作で回転軸15に入力トルクが作用した場合は、上記とは逆の動作で従動回転体26が回転する。
このようにして、この実施例2において、電動モータ14の作動により回転軸15に作用する入力トルクは、ローラ保持器24を介して従動回転体26に伝達され、カムシャフト11を回転させて、カムシャフト11がスプロケット12に対して相対回転する。
この発明に係る可変バルブタイミング装置の実施例3を図12、図13に基づいて説明する。
この実施例3は、電動モータ14の回転軸15とカムシャフト11との間に、カムシャフト11に作用する逆入力トルクに対してそのカムシャフト11の回転を阻止するロック手段と、電動モータ14の回転軸15に作用する入力トルクに対してロック手段によるロック状態を解除するロック解除手段が前述の実施例2と相違する。その他の構成は実施例2と同様であり、同一に考えられる構成に同符号を用いて、その説明を省略する。
この実施例では、スプロケット12は、図12に示すように、その一端面(ハウジング13側の端面)にカムシャフト11と同軸の円筒部12aが一体に形成され、この円筒部12aの外周にハウジング13の他端部が圧入固定されている。
スプロケット12の円筒部12aの内周部に対向する従動回転体26の外周部には、径方向の貫通孔26aが設けられ、貫通孔26aにスイッチピン34が、従動回転体26の外周部から一部突き出した状態に嵌められている。
スプロケット12の円筒部12aに対向する従動回転体26の外周部に、図13に示すように、平面状のカム面26bが周方向の6箇所に等間隔に形成されている。このカム面26bにより、スプロケット12の円筒部12aと従動回転体26との間に楔形空間35が形成される。楔形空間35は周方向の両方向に向かって次第に狭く形成されている。なお、楔形空間35はスプロケット12の円筒部12aの内周部にカム面を設けることにより形成してもよい。
各楔形空間35内に係合子としての一対のローラ36が弾性部材である板ばね37を挟んだ状態でスプロケット12の円筒部12aおよび従動回転体26と係脱可能に配置される。板ばね37がその両側のローラ36を楔形空間35の狭くなった側(狭小側)に押圧して、スプロケット12の円筒部12aおよび従動回転体26に係合させる方向に付勢するようになっている。
スプロケット12の円筒部12aと従動回転体26との間には、円筒状の係合子保持器38が配置される。この係合子保持器38はロック解除手段を構成し、楔形空間35に対応した位置にポケット39が形成され、ポケット39内にそのポケット39の周方向の内壁に対してすき間をもって一対のローラ36が収容される。
なお、逆入力トルクに対してカムシャフト11を確実にロックするために係合子としての一対のローラ36の代わりに、一対のスプラグを用いることができる。すなわち、複数対のスプラグを係合子保持器38でスプロケット12と従動回転体26との間に傾動可能に保持してもよい。この場合、カムシャフト11と一体に従動回転体26が回転した際、一対のスプラグのうちのいずれか一方がスプロケット12および従動回転体26に係合する。
この係合子保持器38は、ローラ保持器24に対してプレス加工により同軸状に一体に形成される。これにより、これらの保持器が一体に回転可能となり、部品点数が減るとともに、製造コストを抑えることができる。また、係合子保持器38には、係合孔38aが形成され、従動回転体26のスイッチピン34が係合している(図13参照)。
この実施例3において、電動モータ14の回転軸15およびカムシャフト11に入力トルク(逆入力トルク)が負荷されていない状態では、図13に示すように、一対のローラ36が板ばね37によって互いに周方向反対向きにそれぞれ押圧され、楔形空間35の狭小側のスプロケット12の円筒部12aと従動回転体26(狭小部)に係合している。
この係合状態では、例えば、カムシャフト11に周方向一方の逆入力トルクが作用すると、周方向他方(回転方向後方)のローラ36がその方向の楔形空間35の狭小部に係合して、カムシャフト11と一体に回転する従動回転体26がスプロケット12を介してハウジング13に対して周方向一方にロックされる。
また、カムシャフト11に周方向他方の逆入力トルクが作用すると、周方向一方(回転方向後方)のローラ36がその方向の楔形空間35の狭小部に係合して、カムシャフト11と一体に回転する従動回転体26がスプロケット12を介してハウジング13に対して周方向他方にロックされる。このように、逆入力トルクが作用したカムシャフト11は、楔形空間35内に一対のローラ36を係合子保持器38で保持するロック手段によって周方向両方向でロックされる。
また、電動モータ14が作動し回転軸15に入力トルクが作用され、実施例1に記載のように、ローラ保持器24が周方向一方に回転すると、ローラ保持器24に一体に形成された係合子保持器38も周方向一方に回転する。
係合子保持器38が回転すると、楔形空間35内の周方向他方(回転方向後方)のローラ36は、板ばね37の弾性力に抗して係合子保持器38のポケット39の周方向内壁に押圧される。
ロック解除手段である係合子保持器38の押圧により、周方向他方(回転方向後方)のローラ36がその方向の楔形空間35の狭小側での係合状態から離脱し、従動回転体26と一体回転するカムシャフト11のロック状態が解除される。このとき、周方向一方(回転方向前方)のローラ36は、その方向の楔形空間35の狭小側では係合せず、従動回転体26は周方向一方に回転可能となる。
ここで、回転可能となった従動回転体26は、図13に示すように、そのスイッチピン34が係合子保持器38の係合孔38aと係合している。このため、ローラ保持器24がさらに周方向一方に回転し、係合子保持器38が一体となって回転すると、従動回転体26を介して、カムシャフト11が周方向一方に回転し、カムシャフト11がスプロケット12に対して相対回転する。
電動モータ14が作動し回転軸15に入力トルクが作用され、ローラ保持器24が回転した場合は、上記とは逆の動作でカムシャフト11が回転する。
この発明に係る可変バルブタイミング装置の実施例4を図14〜図16に基づいて説明する。
この実施例4は、電動モータ14の回転軸15とカムシャフト11との間に、電動モータ14の回転軸15に作用する逆入力トルクに対してカムシャフト11をハウジング13にロックするロック手段と、電動モータ14の回転軸15に作用する入力トルクに対して、前記ロック手段によるロック状態を解除するロック解除手段が前述の実施例2と相違する。その他の構成は実施例2と同様であり、同一に考えられる構成に同符号を用いて、その説明を省略する。
この実施例では、図14に示すように、カムシャフト11に対して一体回転し、軸方向変位可能に設けられた従動回転体26(カムプレート26)と、ローラ保持器24と一体回転するよう接続された環状回転体41とが対向するように同軸状に設けられている。この環状回転体41をローラ保持器24と一体に形成することができる。
カムプレート26は、スプロケット12との間に設けた弾性部材44で軸方向一方に付勢されており、その外周部に軸方向一方に向いた押圧面26cを備えている。この押圧面26cは軸方向他方に向かって広がるテーパ状に形成され、内歯ギヤ22の軸方向端部に形成された軸方向他方に向いたテーパ状の接触面22bに対向している。
また、カムプレート26は弾性部材44により軸方向一方に付勢され、その押圧面26cが内歯ギヤ22の接触面22bを押圧している。
カムプレート26と環状回転体41の両対向面に、図15に示すように、周方向のカム溝42が対向位置に周方向に複数形成され、両カム溝42は周方向両方向に向かって深さが小さくなるすり鉢状に形成され、この両カム溝42間にボール43が転動可能に介在している。
この実施例4において、ロック手段は、カムプレート26と、このカムプレート26に対向する環状回転体41と、カムプレート26と環状回転体41の両対向面のカム溝42と、これらのカム溝42間を転動しカムプレート26と環状回転体41との間に係脱可能に介在したボール43とを備えている。
このロック手段により、カムシャフト11に逆入力トルクが作用したとき、カムプレート26は、弾性部材44により軸方向一方に付勢されているので、その押圧面26cが、内歯ギヤ22の接触面22bを押圧する。
この押圧によって、カムプレート26の押圧面26cと内歯ギヤ22の接触面22bとの間で摩擦抵抗が発生し、内歯ギヤ22に対してカムプレート26がロックされる。このロック状態では、図16(a)に示すように、ボール43が、カムプレート26および環状回転体41の両カム溝42の軸方向最深の周方向中心の間に位置している。この位置のボール43は、カムプレート26および環状回転体41に係合していない。
この状態において、電動モータ14が作動して入力トルクが作用した回転軸15が周方向一方に回転すると、上述の実施例1と同様にして、ローラ保持器24が回転する。
ローラ保持器24の回転により、環状回転体41が回転すると、両カム溝42間に位置したボール43が、図16(b)に示すように、周方向に転動し、環状回転体41のカム溝42の周方向他端と、カムプレート26のカム溝42の周方向一端との間に位置する。両カム溝42は周方向両方向に向かってそれぞれ深さが小さくなっているので、カムプレート26が弾性部材44の付勢力に抗して、軸方向他方(環状回転体41から離れる向き)に変位させられる。これにより、カムプレート26の押圧面26cが内歯ギヤ22の接触面22bから離隔する。
このとき、ボール43は、図16(b)に示すように、環状回転体41のカム溝42の周方向他端と、カムプレート26のカム溝42の周方向一端との間で軸方向に係合した状態となっている。
この係合状態において、環状回転体41がさらに周方向他方に回転すると、カムプレート26が同方向に回転させられ、カムシャフト11が同方向に回転し、カムシャフト11がスプロケット12に対して相対回転する。
11 カムシャフト
12 スプロケット
12a 円筒部
13 ハウジング
13a 係合凹部
14 電動モータ
15 回転軸
15a 貫通孔
16 孔
17 回転軸支持軸受
18 偏心円板支持軸受
19 歯
20 減速機構
21 偏心円板
22、67 内歯ギヤ
22a 突起
22b 接触面
23 ローラ
24 ローラ保持器
25 ポケット
26 従動回転体(カムプレート)
26a 貫通孔
26b カム面
26c 押圧面
27 軸受
31 コイルばね
31a、31b 端部
32 溝
32a、32b 溝壁
33 突起
34 スイッチピン
35 楔形空間
36 ローラ
37 板ばね
38 係合子保持器
38a 係合孔
39 ポケット
41 環状回転体
42 カム溝
43 ボール
44 弾性部材
50 測定装置
61 カムシャフト
62 スプロケット
63 ハウジング
65 電動モータ
66 回転軸
68 外歯ギヤ
71 ガイドプレート
72 ガイド溝
73 カムプレート
74 第1アーム
75、77、78 ピン
76 第2アーム
79 ガイドピン

Claims (19)

  1. エンジンの吸気弁および排気弁の少なくとも一方を駆動するカムシャフトと、前記エンジンの駆動軸から回転を伝達される駆動回転体とが同軸に相対回転可能に設けられ、電動モータの前記カムシャフトと同軸に配置された回転軸の回転を減速機構を介して前記カムシャフトに伝達する可変バルブタイミング装置において、
    前記減速機構をローラ減速機で構成したことを特徴とする可変バルブタイミング装置。
  2. 前記ローラ減速機は、前記電動モータの回転軸に設けられた偏心円板と、前記駆動回転体と一体回転するハウジング内に嵌合固定された内歯ギヤと、前記偏心円板と前記内歯ギヤとの間に配置される複数のローラと、これらの各ローラを転動可能に保持するローラ保持器とを備え、前記ローラ保持器が前記カムシャフトに直接または間接的に連結されたものであることを特徴とする請求項1に記載の可変バルブタイミング装置。
  3. 前記電動モータの回転軸と前記カムシャフトとの間に、前記カムシャフトに作用する逆入力トルクに対してそのカムシャフトの回転を阻止するロック手段と、前記電動モータの回転軸に作用する入力トルクに対して前記ロック手段によるロック状態を解除するロック解除手段とを設けたことを特徴とする請求項2に記載の可変バルブタイミング装置。
  4. 前記ロック手段は前記減速機構を収納する前記ハウジング内周の前記カムシャフト外周と対向する位置に嵌め込まれるコイルばねを有し、前記カムシャフトに前記コイルばねの両端部が係合し、前記カムシャフトに逆入力トルクが作用したときに、前記カムシャフトに押圧されて前記コイルばねが拡径し、前記ハウジングの内面に固定されるものであり、
    前記ロック解除手段は、前記電動モータの回転軸に入力トルクが作用したときに、前記コイルばねが前記ローラ保持器により押圧されて縮径して、前記ハウジングの内面に対する固定が解除されるものであることを特徴とする請求項3に記載の可変バルブタイミング装置。
  5. 前記ロック解除手段は、前記ローラ保持器に軸方向に突出する突起を設け、その突起を介して前記コイルばねの端部を押圧して、前記コイルばねを縮径するものであることを特徴とする請求項4に記載の可変バルブタイミング装置。
  6. 前記突起を備えた前記ローラ保持器がプレス加工により形成されたことを特徴とする請求項5に記載の可変バルブタイミング装置。
  7. 前記ロック手段は前記駆動回転体と前記カムシャフトの間に複数形成された周方向の両方向に狭くなる楔形空間と、その各楔形空間内に配置される一対の係合子と、この一対の係合子を前記楔形空間の前記駆動回転体と前記カムシャフトとに係脱可能に保持する係合子保持器とからなり、前記カムシャフトに逆入力トルクが作用したときに、この一対の係合子を前記楔形空間の前記駆動回転体および前記カムシャフトに係合させるものであり、
    前記ロック解除手段は、前記係合子保持器が前記ローラ保持器と一体に回転するように接続され、前記電動モータの回転軸に入力トルクが作用したときに、前記係合子保持器が前記一対の係合子のいずれか一方を、前記楔形空間の広大側へ押圧して、前記駆動回転体および前記カムシャフトの係合を解除するようにしたものであることを特徴とする請求項3に記載の可変バルブタイミング装置。
  8. 前記一対の係合子の間に弾性部材を配置し、この弾性部材で両側の係合子をそれぞれ前記楔形空間の狭小側へ押圧して前記駆動回転体および前記カムシャフトに係合させる方向に付勢することを特徴とする請求項7に記載の可変バルブタイミング装置。
  9. 前記係合子保持器を前記ローラ保持器と一体に形成したことを特徴とする請求項7または8に記載の可変バルブタイミング装置。
  10. 前記ロック手段は、前記カムシャフトに対して一体回転し軸方向変位可能に設けられたカムプレートと、このカムプレートに対向し前記ローラ保持器と一体回転するよう同軸に接続される環状回転体と、前記カムプレートと前記環状回転体の両対向面に形成された周方向のカム溝と、これらのカム溝間を転動し前記カムプレートと前記環状回転体との間に係脱可能に介在したボールとからなり、前記カムシャフトに逆入力トルクが作用したときに、カムプレートを弾性部材により前記内歯ギヤに形成された軸方向他方を向く接触面に押圧させるものであり、
    前記ロック解除手段は、前記電動モータの回転軸に入力トルクが作用したときに、前記ボールを前記カムプレートと前記環状回転体に係合させ、そのカムプレートを軸方向他方に変位させて前記内歯ギヤの接触面から離隔させ、前記カムプレートと前記環状回転体とを一体回転させるものであることを特徴とする請求項3に記載の可変バルブタイミング装置。
  11. 前記内歯ギヤは、その軸方向他端部に前記接触面を有し、その接触面がテーパ状をなし、前記カムプレートは、前記接触面の対向位置にその接触面に沿うテーパ状の押圧面を有することを特徴とする請求項10に記載の可変バルブタイミング装置。
  12. 前記環状回転体を前記ローラ保持器と一体に形成したことを特徴とする請求項10または11に記載の可変バルブタイミング装置。
  13. 前記ハウジング内に前記回転軸を支持する回転軸支持軸受が嵌合固定され、その回転軸支持軸受は転がり軸受であり、前記ハウジングと前記回転軸との間に締まり嵌めされたものであることを特徴とする請求項2から12のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング装置。
  14. 前記回転軸支持軸受が軸方向に予圧が付与されたものであることを特徴とする請求項13に記載の可変バルブタイミング装置。
  15. 前記ローラ保持器が前記内歯ギヤの内径部に嵌合固定された軸受により回転可能に支持され、前記軸受が転がり軸受であり、前記内歯ギヤの内周部に対して締まり嵌めされたものであることを特徴とする請求項2から14のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング装置。
  16. 前記軸受が軸方向に予圧が付与されたものであることを特徴とする請求項15に記載の可変バルブタイミング装置。
  17. 前記ローラ保持器の前記ローラを保持するポケットは、その周方向の内面が周方向外向きに前記ローラの転動面に沿う凹面に形成されたことを特徴とする請求項2から16のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング装置。
  18. 前記偏心円板は、前記電動モータの回転軸に設けた断面円形の偏心軸部の外周に偏心円板支持軸受を嵌合固定したものであり、前記ローラの転動面、前記偏心円板支持軸受の外輪外周面、または前記内歯ギヤの内周面の少なくとも一箇所にショットピーニング処理が施されたことを特徴とする請求項2から17のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング装置。
  19. 前記減速機構が、その減速比をa、前記内歯ギヤと前記ローラとの圧力角をb、前記減速機構による前記電動モータの回転軸の回転を前記カムシャフトに伝達する伝達効率をcとした場合に、c=43.97(b/a)+31.938の関係を満たすように、前記減速機構の偏心円板の外径、前記ローラの径および内歯ギヤの形状を設定したことを特徴とする請求項2から18に記載の可変バルブタイミング装置。
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