JP2010063287A - 電気車制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサレス制御方式の電気車制御装置において、回転速度又は回転子位置が異常な値となった場合に、過電流や温度上昇を抑制し、計画した車両の加減速度と実際の加減速度との差異を低減して車両推力の低下を抑制する。
【解決手段】本発明は、直流を任意の周波数の交流に変換する電力変換器3と、電動機4の回転速度、磁極位置を検出することなく電力変換器の出力周波数と出力電圧を制御して電動機を駆動する制御手段6と、電力変換器の出力電流と制御上の出力電流指令値とに基づき速度推定値が異常な値となったことを判別する手段72と、速度推定値が異常な値となったと判別した時に、電力変換器を停止させる保護動作手段74,75とを備えた電気車制御装置を特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気車制御装置に関する。
従来、永久磁石型同期電動機を駆動源とする電気車を駆動制御する電気車制御装置として、同期電動機の磁極位置を検出器にて検出し制御する電気車制御装置が知られている。このような従来の電気車制御装置は、同期電動機の回転子位置検出器や配線を必要とし、その分、装置コストが高価なものなる問題点がある。また、それらの保守を行う必要があってメインテナンスにもコストが嵩む問題点がある。
このような問題点を回避するために同期電動機内の永久磁石の磁気突極性を利用し、回転子位置検知器を用いず制御するいわゆるセンサレス制御装置が種々提案されている。その1つ、特開2006−217754号公報(特許文献1)には、同期電動機の複数の巻線のうち、2相間に生じる1つの線間電圧を観測し同期電動機の回転速度と回転子位置とを推定する技術が記載されている。
従来の電気車制御装置を図7に示す。図7において、1は直流電圧電源である架線、2は直流電圧を平滑する平滑コンデンサ、3は直流電圧を可変電圧可変周波数に変換するインバータ、4は負荷装置である主電動機、5はインバータ出力電流を検出する電流検出器である。また、6はインバータの制御回路であり、この制御回路6は電流指令作成部61、電流制御部62、座標変換部63、PWM制御部64、座標変換部65、積分器66、インバータ周波数演算部67で構成されている。
電流指令作成部61は、トルク指令を入力してトルク電流指令IqRef、磁束電流指令IdRefを演算し、これらトルク電流指令IqRef、磁束電流指令IdRefを電流制御部62に入力する。電流制御部62では座標変換部65より入力されるトルク電流Iq、磁束電流Idと、電流指令作成部61より入力される電流指令IqRef、磁束電流指令IdRefとからq軸電圧VqPI、d軸電圧VdPIを演算し、これらq軸電圧VqPI、d軸電圧VdPIを座標変換部63に入力する。座標変換部63では、積分器66から出力される位相θと、電流制御部62から出力されるq軸電圧VqPI、d軸電圧VdPIとから電圧指令Vu,Vv,Vwを演算し、これら電圧指令Vu,Vv,VwをPWM制御部64に出力する。PWM制御部64では、座標変換部63より入力される電圧指令Vu,Vv,Vwからゲート信号を出力する。
また座標変換部65では、電流検出器5で検出された電流値Iu,Iwと積分器66から入力される位相θとから座標変換によりトルク電流Iq、磁束電流Idを演算し、これらトルク電流Iq、磁束電流Idをインバータ周波数演算部67に出力する。インバータ演算部67では、電流制御部62から入力されるq軸電圧指令VqPI、d軸電圧指令VdPIと座標変換65から入力されるトルク電流Iq、磁束電流Idとからインバータ出力周波数ω1を求め、このインバータ周波数ω1を積分器66に出力する。積分器66ではインバータ周波数演算部67から入力されるインバータ出力周波数ω1を積分して位相θを求め、上述した座標変換部63,65に出力する。
上に述べたような回転子位置検出器を用いず制御するセンサレス制御の電気車制御装置では、推定した回転子位置θ,ω1が真の回転子位置と一致することが不可欠である。この推定された回転子位置が真の回転子位置と異なっている値となっている場合には、所定トルク性能が得られない。そのため、従来技術では線間電圧の正確な検出が必要であるが、回転速度が低い領域では線間電圧が小さいために検出誤差が大きくなる傾向があり、検出誤差により位置推定を失敗して過電流やそれに伴う温度上昇等を生じることある。そしてこのような状態を保持する場合、目標とする回転子位置に収束することもあるが、その場合、過渡的に大きなトルク変動が生じて乗り心地が劣化する等、電気車制御装置として望ましいものではない問題点があった。
特開2006−217754号公報
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、センサレス制御方式の電気車制御装置において、回転速度又は回転子位置が異常な値となった場合に、過電流や温度上昇を抑制し、計画した車両の加減速度と実際の加減速度との差異を低減して車両推力の低下を抑制し、計画した車両の加速性能を確保することができる電気車制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、直流を任意の周波数の交流に変換する電力変換器と、電動機の回転速度、磁極位置を検出することなく前記電力変換器の出力周波数と出力電圧を制御して前記電動機を駆動する制御手段と、前記電力変換器の出力電流と制御上の出力電流指令値とに基づき速度推定値が異常な値となったことを判別する手段と、前記速度推定値が異常な値となったと判別した時に、前記電力変換器を停止させる保護動作手段とを備えた電気車制御装置を特徴とする。
本発明によれば、回転速度又は回転子位置が異常な値となった場合に、過電流や温度上昇を抑制し、計画した車両の加減速度と実際の加減速度との差異を低減して車両推力の低下を抑制し、計画した車両の加速性能を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。尚、従来例の図、実施の形態の図に示した構成要素について、同様の機能を有する要素それぞれには共通の符号を用いて説明する。
(第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態の電気車制御装置の構成を示している。本実施の形態の電気車制御装置において、架線1からインバータ3の制御回路6のインバータ周波数演算部67までは上述した図7の従来例のものと同様である。
本実施の形態においては、制御回路6が従来例と同様の要素に加えて、乗算器68−1〜68−4、加算器69−1,69−2、減算器70、絶対値を演算する絶対値演算器(ABS)71、入力された値と所定値とを比較する比較器72、比較器72の出力を反転する反転回路74、PWM制御部64のゲート出力と反転回路74の出力とに対するAND回路75を備えている。
次に、本実施の形態の電気車制御装置の動作について説明する。モータ出力POWERは電圧電流方程式により、乗算器68−1,68−2、加算器69−1による演算にて、
POWER=VdPI×Id+Iq×VqPI (1)
で得られる。ただし、VdPIはd軸電圧、VqPIはq軸電圧、Idは磁束電流、Iqはトルク電流であり、それぞれ電流制御部62、座標変換部65の出力である。
一方、インバータ制御回路6が制御しようとしているモータ出力、すなわちモータ出力指令POWEREMFは、インバータ周波数演算部67による演算と、乗算器68−3,68−4、加算器69−2による次の演算にて得られる。
VdCRef=R1×IdRef-ω1×Lq×IqRef (2)
VqCRef=R1×IqRef-ω1×Ld×IdRef+ω1×Φ (3)
POWEREMF=VdCRef×IdRef+IqRef×VqCRef (4)
ただし、VdCRefはd軸電圧指令、VqCRefはq軸電圧指令、IdRefは磁束電流指令、IqRefはトルク電流指令、R1はモータ抵抗値、Ldはd軸モータ漏れインダクタンス、Lqはq軸モータ漏れインダクタンス、ω1はインバータ周波数、Φは磁束である。
推定回転子位置が真の値と一致している場合、式(1)、式(4)は一致し、
VdPI×Id+Iq×VqPI=VdCRef×IdRef+IqRef×VqCRef (5)
の関係が得られる。したがって、
(VdPI×Id+Iq×VqPI)-(VdCRef×IdRef+IqRef×VqCRef) (6)
はゼロとなる。
一方、推定回転子位置が真の値と一致していない場合、
VdPI×Id+Iq×VqPI≠VdCRef×IdRef+IqRef×VqCRef (7)
となり、式(6)の減算を行う減算器70はゼロでない値を出力する。
比較器72は、式(6)の結果の絶対値が所定の設定値POWER_D_SETを超え場合、推定回転子位置が真の値と異なったと判断し、POWER_Dに“H”を出力する。
比較器72の出力は反転回路74に入力する。反転回路74ではPOWER_Dを反転してAND回路75に入力する。AND回路75ではPWM制御部64から出力されるゲート信号との論理積を演算し、最終的なゲート信号とする。そして推定回転子位置の異常を検知すれば、AND回路75はPWM制御部64からのゲート信号をオフしてインバータ3を停止させる。
本実施の形態によれば、モータ出力の実際値POWERとモータ出力指令POWEREMFとを比較することで、推定回転子位置が真の値と異なっているか容易に判断することができる。そして、推定回転子位置の異常検知にて、PWM制御部64の出力するゲート信号をオフすることで、過電流や温度上昇を抑制し、計画した車両の加減速度と実際の加減速度との差異を低減して車両推力の低下を抑制し、計画した車両の加速性能を確保することができる。
(第2の実施の形態)図2は、本発明の第2の実施の形態の電気車制御装置の構成を示している。本実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態とは、回転子位置の異常判断方法が異なる。永久磁石同期電動機等の電気的突極性を持つ電動機の回転子位置推定方法としては、特許第3719910号公報に記載されているように、モータの回転子にトルクを発生させるために供給する電源周波数に、これより高い周波数の電圧ないしは電流を重畳させて印加し、その結果得られる電流ないしは電圧のうち、印加した高周波と同じ周波数の成分の波形を抽出・解析し回転子位置を推定する技術が知られている。本実施の形態はこの技術を利用している。
図2に示した電気車制御装置において、インバータ周波数演算部67Aは、第1の実施の形態と同様に、d軸電圧指令VdCRefとq軸電圧指令VqCRefとを演算し、図3に示す回転子位置推定回路8にて評価指標Hdcを演算し、この評価指標Hdcがゼロになるようにθ、ω1を比例積分(PI)制御する。しかしながら、評価指標Hdcがゼロにならない場合、θ、ω1、すなわち推定回転子位置が真の値と異なっている。そこで、本実施の形態では、この評価指標Hdcが所定値HYOd_D_SETを超えた場合、異常判断する。
図2において、電流指令作成部61Aは、トルク指令に基づきd軸電流指令、q軸電流指令を作成し、さらに電動機4の回転周波数に対して十分高い周波数の高周波回転電流指令をそれぞれの電流指令に重畳して、d軸電流指令、q軸電流指令IdRef、IqRefとして出力する。
電流制御部62では、電流指令作成部61Aから出力される高周波重畳のd軸電流指令、q軸電流指令IdRef、IqRefと、座標変換部65から出力されるd軸電流、q軸電流の実際値Id、Iqとを入力として、d軸電圧指令、q軸電圧指令VdPI、VqPIを求めて出力する。
座標変換部63では、電流制御部62から出力されるd軸電圧指令、q軸電圧指令VdPI、VqPIと、インバータ周波数演算部67Aから出力される回転子位置推定値θとを入力として、3相電圧指令Vu、Vv、Vwを求めて出力する。
もう1つの座標変換部65では、電動機4の3相のうちの2相の電流検出値Iu、Iwと、インバータ周波数演算部67Aから出力される回転子位置推定値θとを入力とし、d軸電流、q軸電流の実際値Id、Iqを求めて出力する。
インバータ周波数演算部67Aにおける回転子位置推定回路8は、座標変換部65から出力されるd軸電流、q軸電流の実際値Id、Iqと、このインバータ周波数演算部67A内で式(2)、式(3)にて計算したd軸電圧指令、q軸電圧指令VdCRef、VqCRefを入力として、次のような手順により、モータ回転子の位置推定値θ及び回転角速度推定値ω1を求めて出力する。
図3に示す回転角速度推定回路8は、バンドパスフィルタ(BPF)81−1〜81−4、乗算器82−1,82−2、加算器83、第2のバンドパスフィルタ(BPF2)84、減算器85、そして減算器85の出力する評価関数HdcをPI演算して角速度推定値ω1を出力するPI演算器86を備えている。そしてこのPI演算器86の角速度推定値ω1を積分器66にて積分して位置推定値θとする。
d軸電圧指令、q軸電圧指令VdCRef、VqCRef、d軸電流、q軸電流Id、Iqのバンドパスフィルタ81−1〜81−4を通した結果をそれぞれVdRefBPF、VqRefBPF、IdBFP、IqBPFとし、次のような評価関数Hを求める。
H=VqRefBPF×IqBPF-VdRefBPF×IdBPF (8)
次に、評価関数Hに対して次のような第2のバンドパスフィルタ(BFP2)84で、電流指令重畳高周波の2倍の周波数成分のみを選択的に遮断して評価指標Hdcを得、この評価指標HdcがゼロとなるようにPI制御器86にて比例積分制御し、回転子角周波数推定値ω1を求めて出力する。
ω1=(KpSL+KiSL/s)×Hdc (9)
ただし、KpSLは比例ゲイン、KiSLは積分ゲイン、sはラプラス演算子である。
さらに、積分器66にてこの回転子角周波数推定値ω1を積分し、積分値をモータ回転子の位置推定値θとして出力する。
この回転子各周波数推定回路8は、速度変化率が高い運転状態におけるモータ回転子位置推定応答速度遅れをなくし、直流成分のみを取り出すことを可能にするものである。
しかしながら、評価指標Hdcがゼロにならない場合があり、その場合にはθ、ω1、すなわち推定回転子位置が真の値と異なっていることになる。そこで、本実施の形態では、絶対値演算器71、比較器72にて評価指標Hdcの絶対値を所定値HYOd_D_SETと比較し、評価指標Hdcが所定値HYOd_D_SETを超えた場合には異常と判断し、HYOd_Dに“H”を出力する。
第1の実施の形態と同様に、比較器72の出力HYOd_Dは反転回路74に入力する。反転回路74ではHYOd_Dを反転してAND回路75に入力する。AND回路75ではPWM制御部64から出力されるゲート信号との論理積を演算し、最終的なゲート信号とする。
本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に推定回転子位置が真の値と異なっているか容易に判断することができる。また、推定回転子位置の異常検知にて、PWM制御部64の出力するゲート信号をオフすることで、過電流や温度上昇を抑制し、計画した車両の加減速度と実際の加減速度との差異を低減して車両推力の低下を抑制し、計画した車両の加速性能を確保することができる。
(第3の実施の形態)図4は、本発明の第3の実施の形態の電気車制御装置の構成を示している。本実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態とは、回転子位置の異常判断方法が異なる。その他の構成は第1の実施の形態と同様であるので、共通の符号を用いて説明する。
本実施の形態においては、図7の従来例の構成に加えて、乗算器68−1〜68−4、加算器69−1,69−2、減算器70−1〜70−3、そして絶対値演算器71、比較器72、反転回路74、AND回路75を備えている。
本実施の形態の電気車制御装置は、次のように動作する。電動機4に誘起されるq軸誘起電圧Eqは電圧電流方程式により、
Eq=VqPI-R×Iq+ω×Ld×Id (10)
で得られる。減算器70−1はこのEqを出力する。一方、インバータ制御回路6が制御しようとしているq軸誘起電圧指令EqRefは、
EqRef=VqCRef-R×IqRef+ω1×Ld×IdRef (11)
で得られる。減算器70−2はこのEqRefを出力する。
ここで、Eqはq軸誘起電圧、EqRefはq軸誘起電圧指令、VqPIはq軸電圧、VqCRefはq軸電圧指令、Rはモータ抵抗値、Iqはトルク電流、IqRefはトルク電流指令、Idは磁束電流、IdRefは磁束電流指令、Ldはd軸モータ漏れインダクタンス、ω1はインバータ周波数である。
推定回転子位置が真の値と一致している場合、式(10)、式(11)は一致し、
VqPI-R×Iq+ω×Ld×Id=VqCRef-R×IqRef+ω1×Ld×IdRef (12)
の関係が得られる。したがって、
(VqPI-R×Iq+ω×Ld×Id)-(VqCRef-R×IqRef+ω1×Ld×IdRef) (13)
はゼロとなる。
一方、推定回転子位置が真の値と一致していない場合、
VqPI-R×Iq+ω×Ld×Id≠VqCRef-R×IqRef+ω1×Ld×IdRef (14)
となり、式(13)はゼロでない値が出力される。減算器70−3はこの式(13)の結果を絶対値演算器71に出力する。
そこで、本実施の形態の場合、式(13)の値の絶対値が所定の設定値Eq_D_SETを超え場合に、推定回転子位置が真の値と異なったと判断してEq_Dに“H”を出力する。すなわち、絶対値演算器71、比較器72にて式(13)の絶対値を所定の設定値Eq_D_SETと比較し、式(13)の値が所定値Eq_D_SETを超えた場合には異常と判断し、比較器72からEq_Dに“H”を出力する。
第1の実施の形態と同様に、比較器72の出力Eq_Dは反転回路74に入力する。反転回路74ではEq_Dを反転してAND回路75に入力する。AND回路75ではPWM制御部64から出力されるゲート信号との論理積を演算し、最終的なゲート信号とする。
本実施の形態においては、電動機4に誘起される誘起電圧と誘起電圧指令を比較することで、推定回転子位置が真の値と異なっているか否かを容易に判断することができる。また、推定回転子位置の異常検知にて、PWM制御部64の出力するゲート信号をオフすることで、過電流や温度上昇を抑制し、計画した車両の加減速度と実際の加減速度との差異を低減して車両推力の低下を抑制し、計画した車両の加速性能を確保することができる。
(第4の実施の形態)図5は、本発明の第4の実施の形態の電気車制御装置の構成を示している。本実施の形態は、複数台のインバータ3a,3bを備えた場合の電気車制御装置であり、複数台のインバータ3a,3bそれぞれを制御するためにインバータ制御回路6a,6bを備えている。これらのインバータ制御回路6a,6bの構成は第1の実施の形態と同様であり、それぞれに電流指令作成部61、電流制御部62、座標変換部63、PWM制御部64、座標変換部65、積分器66、インバータ周波数演算部67を備えている。
そして、本実施の形態では、第1のインバータ制御回路6aのインバータ周波数演算で算出されるインバータ周波数ω1_1と第2のインバータ制御回路6bのインバータ周波数演算で算出されるインバータ周波数ω1_2の差を求める減算器70、差の絶対値を演算する絶対値演算器71、差の絶対値を所定の設定値FR_D_SETと比較し、判定値FD_Dを出力する比較器72、判定値FD_Dを反転させる反転回路74、第1のインバータ制御回路6a側のPWM制御部64のゲート信号と反転回路74の出力との論理積を求め、第1のインバータ3aのゲート信号とするAND回路75a、第2のインバータ制御回路6b側のPWM制御部64のゲート信号と反転回路74の出力との論理積を求め、第2のインバータ3bのゲート信号とするAND回路75bを備えている。
本実施の形態によれば、第1のインバータ制御回路6aのインバータ周波数演算で算出されるインバータ周波数ω1_1と第2のインバータ制御回路6bのインバータ周波数演算で算出されるインバータ周波数ω1_2の差の絶対値が所定値FR_D_SETを超えた場合、推定回転子位置が真の値と異なったと判断し、比較器72はFR_Dに“H”を出力する。
第1の実施の形態と同様に、比較器72の出力FR_Dは反転回路74に入力する。反転回路74ではFD_Dを反転してAND回路75a,75bそれぞれに入力する。AND回路75aでは第1のインバータ制御回路6a側のPWM制御部64から出力されるゲート信号との論理積を演算し、第1のインバータ3aに対する最終的なゲート信号とする。AND回路75bでは第2のインバータ制御回路6b側のPWM制御部64から出力されるゲート信号との論理積を演算し、第2のインバータ3bに対する最終的なゲート信号とする。
本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に推定回転子位置が真の値と異なっているか容易に判断することができる。また、推定回転子位置の異常検知にて、第1、ダインのインバータ制御回路6a,6bそれぞれのPWM制御部64の出力するゲート信号をオフすることで、過電流や温度上昇を抑制し、計画した車両の加減速度と実際の加減速度との差異を低減して車両推力の低下を抑制し、計画した車両の加速性能を確保することができる。
(第5の実施の形態)図6は、本発明の第5の実施の形態の電気車制御装置の構成を示している。本実施の形態は、第1〜第4の各実施の形態の推定回転子位置の異常検出機能をすべて備え、かつ、それぞれの方法で算出した異常フラグPOWER_D、HYOd_D、Eq_D、FR_Dの論理和を求めるOR回路73、このOR回路73の出力に対する反転回路74、そして、PWM制御部64のゲート信号との論理積を求めるAND回路75を備えている。
本実施の形態によれば、第1〜第4の各実施の形態の推定回転子位置の異常検出方法で算出した異常フラグPOWER_D、HYOd_D、Eq_D、FR_Dの論理和をOR回路73にて計算してFED_Dを反転回路74に入力する。反転回路74ではFED_Dを反転してAND回路75に入力する。AND回路75ではPWM制御部64から出力されるゲート信号との論理積を演算し、最終的なゲート信号としてインバータ3に出力する。尚、第4の実施の形態のように複数台のインバータ3a,3bをインバータ制御回路6a,6bにて個別に制御する場合、これらのOR回路73、反転回路74、AND回路75は各インバータ制御回路6a,6b毎に設けるものとする。
本実施の形態の場合、第1〜第4の各実施の形態の推定回転子位置の異常検出方法のいずれかにより推定回転子位置の異常を検知した場合にゲート信号をオフすることで、過電流や温度上昇を抑制し、計画した車両の加減速度と実際の加減速度との差異を低減して車両推力の低下を抑制し、計画した車両の加速性能を確保することができる。
本発明の第1の実施の形態の電気車制御装置のブロック図。 本発明の第2の実施の形態の電気車制御装置のブロック図。 本発明の第2の実施の形態におけるインバータ制御回路内の回転子位置推定回路のブロック図。 本発明の第3の実施の形態の電気車制御装置のブロック図。 本発明の第4の実施の形態の電気車制御装置のブロック図。 本発明の第5の実施の形態の電気車制御装置のブロック図。 従来例の電気車制御装置のブロック図。
符号の説明
1…架線
2…平滑コンデンサ
3,3a,3b…インバータ
4…電動機
6,6a,6b…インバータ制御回路
8…回転子位置推定回路
61…電流指令作成部
62…電流制御部
63…座標変換部
64…PWM制御部
65…座標変換部
66…積分器
67…インバータ周波数演算部
68−1〜68−4…乗算器
69−1,69−2…加算器
70,70−1〜70−3…減算器
71…絶対値演算器
72…比較器
73…OR回路
74…反転回路
75,75a,75b…AND回路

Claims (5)

  1. 直流を任意の周波数の交流に変換する電力変換器と、
    電動機の回転速度、磁極位置を検出することなく前記電力変換器の出力周波数と出力電圧を制御して前記電動機を駆動する制御手段と、
    前記電力変換器の出力電流と制御上の出力電流指令値とに基づき速度推定値が異常な値となったことを判別する手段と、
    前記速度推定値が異常な値となったと判別した時に、前記電力変換器を停止させる保護動作手段とを備えたことを特徴とする電気車制御装置。
  2. 前記速度推定値が異常な値となったことを判別する手段は、モータ出力とモータ出力指令値との差が所定の設定値を超えた時に異常と判定することを特徴とする請求項1に記載の電気車制御装置。
  3. 前記速度推定値が異常な値となったことを判別する手段は、速度推定の評価指標が所定の設定値を超えた時に異常と判定することを特徴とする請求項1に記載の電気車制御装置。
  4. 前記速度推定値が異常な値となったことを判別する手段は、電動機固有の誘起電圧の誤差が所定の設定値を超えた時に異常と判定することを特徴する請求項1に記載の電気車制御装置。
  5. 複数台の電力変換器と、各電力変換器にて駆動される複数台の電動機と、各電力変換器を制御する複数台の制御手段とを備え、
    前記速度推定値が異常な値となったことを判別する手段は、いずれか2台の電動機それぞれの推定速度の差が所定の設定値を超えた時に異常と判定することを特徴とする請求項1に記載の電気車制御装置。
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