JP2010062121A - 光源装置、プロジェクタ、及び放電灯の駆動方法 - Google Patents

光源装置、プロジェクタ、及び放電灯の駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高輝度放電灯の点灯中、電極の偏った消耗や針状結晶の成長を抑制しつつ、副反射鏡の影響により副反射鏡側の電極が特に急速に劣化すること抑えること。
【解決手段】第1及び第2電極15,16間に供給する交流電流のデューティ比を、一定周期で階段状に増減する所定パターンで変化させる。これにより、個々の電極について偏った消耗を防止したり電極芯棒への針状結晶の成長を抑制する事が出来る。さらに、第1電極15が陽極の際のデューティ比の最大値D1よりも第2電極16が陽極の際のデューティ比の最大値D2を小さくするので、第2電極16が副鏡3からの影響を受ける場合であっても、第2電極16の温度上昇を抑えることができる。よって、第2電極16が受けるダメージを相対的に低減でき第2電極16のみの早期劣化を低減することができる。これにより、発光管1からの照明光の照度を維持できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一対の電極を有する放電灯を備える光源装置及びその駆動方法、並びに、かかる放電灯を組み込んだプロジェクタに関する。
従来、高輝度放電ランプの点灯方法として、単一の駆動波形が用いられている。しかし、単一の駆動波形による点灯を長時間続けると、電極が一定の温度分布で長時間持続されるため、経時的な状態変化に伴って生じた電極の非対称性が、時間と共により助長される方向に向かう。これにより、極先端部近傍に複数の凹凸が発生し、フリッカが発生するという問題があった。これを改善する高輝度放電ランプの点灯方法として、高輝度放電ランプに対して供給する交流ランプ電流の絶対値を略一定にし、交流ランプ電流をパルス幅変調するものが存在し(特許文献1参照)、具体的には、正のパルスのパルス幅と負のパルスのパルス幅とのパルス幅比率を、点灯周波数よりも低い周波数でパルス幅変調している。
特表2004−525496号公報
しかしながら、上記特許文献1のように交流ランプ電流をパルス幅変調する場合も、前方に射出する光を効率良く取り込むために副鏡を備える光源では、副鏡側にある電極の劣化が過剰に進行し、左右の電極の劣化の進行に偏りが生じる。
そこで、本発明は、副鏡側の電極の相対的温度上昇や早期劣化を抑えることができ、電極の偏った消耗や電極材料の偏った析出を防止することができる光源装置、及び、これを用いたプロジェクタ等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る光源装置は、(a)相互間の放電により発光を行う第1電極及び第2電極を有する発光管と、(b)第1電極側に配置され、第1電極及び第2電極間の放電により発生した光束を反射して被照明領域に射出する主反射鏡と、(c)主反射鏡に対向して第2電極側に配置され、第1電極及び第2電極の電極間空間からの光束を電極間空間側に向けて反射する副反射鏡と、(d)交流電流を第1及び第2電極に供給する定常的動作において、第1電極及び第2電極間に供給する交流電流デューティ比を所定のパターンで変化させるとともに、第1電極が一周期のうち陽極として動作する時間の割合(以下ではこの割合を第1陽極デューティ比ともいう)の最大値よりも、第2電極が一周期のうち陽極として動作する時間の割合(以下ではこの割合を第2陽極デューティ比ともいう)の最大値を小さくする電流駆動装置とを備える。ここで、定常的動作とは、点灯開始後に発光管を定常的に発光させる動作を意味する。
上記光源装置では、電流駆動装置が、定常的動作において、第1電極及び第2電極間に供給する交流電流デューティ比を所定のパターンで変化させるとともに、第1電極が一周期のうち陽極として動作する時間の割合に相当する第1陽極デューティ比の最大値よりも、第2電極が一周期のうち陽極として動作する時間の割合に相当する第2陽極デューティ比の最大値を小さくするので、副反射鏡側の第2電極の方が主反射鏡側の第1電極よりも高温になる現象を防止できるため、第2電極のみが早期に劣化する現象を抑制することができる。これにより、光源装置からの照明光の照度を維持できるとともに、光源装置を長寿命化できる。なお、上記のように副反射鏡側の第2電極の方が相対的に高温となる原因として、第2電極の方がより副反射鏡に近く副反射鏡からの輻射熱にさらされやすいことや、発光管周辺を流れる冷却風が副反射鏡に遮られて副反射鏡に覆われている側すなわち第2電極を収納する半球側で冷却効率が低下することが考えられる。
また、本発明の具体的な態様では、電流駆動装置が、交流駆動一周期あたりの正と負の極性のうち、少なくとも時間比率が50%以上となる極性の電流値を変化させる。この場合、陰極として動作している電極においては、フリッカが抑制され、陽極として動作している電極においては、先端部の溶融量が増加する。これにより、放電の安定化と電極形状の維持を図ることが出来る。
また、本発明のさらに別の態様では、電流駆動装置が、交流駆動一周期あたりの正と負の極性のうち、少なくとも時間比率が50%以上となる極性の電流値を、陽極期間の末期に電流値が最大となるように変化させる。この場合、フリッカ抑制と電極先端部溶融による形状の維持とを、より効果的に図ることが出来る。
また、本発明のさらに別の態様では、電流駆動装置が、交流駆動一周期あたりの正と負の極性のうち、少なくとも時間比率が50%以上となる極性の電流値を時間とともに増加させる。この場合、陰極として動作している電極においては、フリッカが抑制され、陽極として動作している電極においては、先端部の溶融量が増加する。これにより、放電の安定化と電極形状の維持を図ることが出来る。
上記光源装置において、所定のパターンを、交流電流デューティ比が一定の値に維持されている区分期間として第1の区分期間と第1の区分期間に引き続き交流電流デューティの異なる第2の区分期間とを含み、第1の区分期間における交流電流デューティ比と第2の区分期間における交流電流デューティ比との差が所定値よりも大きくなるようにしてもよい。このようにデューティ比の差(変化量)を所定値よりも大きくすると、消耗した電極の先端が対向する電極に向かって成長する。そのため、電極形状を維持することがより容易となる。
この場合において、第1の区分期間における交流電流デューティ比と第2の区分期間における交流電流デューティ比とが、交流電流デューティ比の変化範囲の中央値に基づいて予め定められた基準デューティ比をまたぐように変化するようにしても良い。基準デューティ比をまたぐように交流電流デューティ比を変化させることにより、陽極デューティ比に十分な変化量を確保しつつ、2つの電極をバランス良く修復することが可能となる。また、交流電流デューティ比の変化量をより大きくすることができ、より容易に電極形状を維持することが可能となる。
さらに、第1の区分期間の長さと第2の区分期間の長さを、互いに異なるものとしても良い。一般に、デューティ比が高く電極の温度が上昇している場合、当該電極が陰極として動作する期間において電極材のスパッタ量が増加する。これは、陽極デューティ比が高い状態では、当該電極の極性が陽極から陰極に反転した直後において、電極が高温であり、電極材の離脱が起き易い状態になっていることが原因と考えられる。そこで、デューティ比が大きく変化する第1と第2の区分期間の長さを互いに異なるものとすることにより、電極の温度が上昇している状態において当該電極が陰極として動作する時間を短くすることができる。その結果、スパッタ量を低減して黒化が抑制されるので、発光管の劣化を抑制することが可能となる。
また、所定のパターンを周期的に変化するパターンとし、パターンの一周期内の所定の期間において、交流電流デューティ比が基準デューティ比よりも高い区分期間の長さを交流電流デューティ比が基準デューティ比よりも低い区分期間の長さよりも長くし、パターンの一周期内の残りの期間において、交流電流デューティ比が基準デューティ比よりも高い区分期間の長さを交流電流デューティ比が基準デューティ比よりも低い区分期間の長さよりも短くしてもよい。このようにすれば、所定の期間においては、一方の電極の温度がより高くなることでその電極の形状がより確実に維持されるとともに、当該一方の電極におけるスパッタを抑制することができる。また、残りの期間においては、他方の電極の温度がより高くなることでその電極の形状がより確実に維持されるとともに、当該他方の電極におけるスパッタを抑制することができる。
本発明のプロジェクタは、(a)上述の光源装置と、(b)光源装置からの照明光によって照明される光変調装置と、(c)光変調装置によって形成された像を投射する投射光学系とを備える。
上記プロジェクタでは、上述の光源装置を用いているので、光源装置を構成する一対の電極のいずれかが偏って早期に劣化することを防止できる。これにより、プロジェクタの投射輝度を長期にわたって保持することができる。
本発明の光源装置の駆動方法は、相互間の放電により発光を行う第1電極及び第2電極を有する発光管と、第1電極側に配置され、第1電極及び第2電極間の放電により発生した光束を反射して被照明領域に射出する主反射鏡と、主反射鏡に対向して第2電極側に配置され、第1電極及び第2電極の電極間空間からの光束を電極間空間側に向けて反射する副反射鏡とを備える放電灯の駆動方法であって、放電用の交流電流を第1及び第2電極に供給する定常的動作において、第1電極及び第2電極間に供給する交流電流デューティ比を所定のパターンで変化させるとともに、前記第1電極が一周期のうち陽極として動作する時間の割合の最大値よりも、前記第2電極が一周期のうち陽極として動作する時間の割合の最大値を小さくする。
上記駆動方法では、定常的動作において、第1電極及び第2電極間に供給する交流電流デューティ比を所定のパターンで変化させるとともに、第1電極が一周期のうち陽極として動作する時間の割合に相当する第1陽極デューティ比の最大値よりも、第2電極が一周期のうち陽極として動作する時間の割合に相当する第2陽極デューティ比の最大値を小さくするので、副反射鏡の影響で第2電極の方が第1電極よりも高温になる現象を防止できるため、第2電極のみが早期に劣化する現象を抑制することができる。これにより、光源装置からの照明光の照度を維持できるとともに、光源装置を長寿命化できる。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態である光源装置等について説明する。
図1は、光源装置100の構造を概念的に説明する断面図である。光源装置100において、光源ユニット10は、放電灯として、放電発光型の発光管1と、楕円型の主反射鏡であるリフレクタ2と、球面状の副反射鏡である副鏡3とを備える。また、光源駆動装置70は、詳細は後述するが、光源ユニット10に交流電流を供給して所望の状態で発光させるための電気回路である。
光源ユニット10において、発光管1は、中央部が球状に膨出した透光性の石英ガラス管で構成され、照明用の光を放射する封体である本体部分11と、この本体部分11の両端を通る軸線に沿って延びる第1及び第2封止部13,14とを備える。
本体部分11内に形成される放電空間12には、タングステン製の第1電極15の先端部分と、同様にタングステン製の第2電極16の先端部分とが所定距離で離間配置されており、希ガス、金属ハロゲン化合物等を含む放電媒体であるガスが封入されている。この本体部分11の両端に延びる各封止部13,14は、その内部に本体部分11に設けた第1及び第2電極15,16の根元部分に対し電気的に接続されるモリブデン製の金属箔17a,17bをガラス材料等によって外部に対して気密に封止している。これらの金属箔17a,17bに接続されたリード線18a,18bに光源駆動装置70により交流パルス状の電力を供給すると、一対の電極15,16間でアーク放電が生じ、本体部分11が高輝度で発光する。
副鏡3は、発光管1の本体部分11のうち、第2電極16がある光束射出前方側の略半分を近接して覆っている。この副鏡3は、石英ガラス製の一体成形品であり、発光管1の本体部分11から前方に放射された光束を本体部分11に戻す副反射部3aと、この副反射部3aの根元部を支持した状態で第2封止部14の周囲に固定される支持部3bとを備える。支持部3bは、第2封止部14を挿通させるとともに、副反射部3aを本体部分11に対してアライメントした状態で保持している。
リフレクタ2は、発光管1の本体部分11のうち、第1電極15がある光束射出後方側の略半分に対向して配置されている。このリフレクタ2は、結晶化ガラスや石英ガラス製の一体成形品であり、発光管1の第1封止部13が挿通される首状部2aと、この首状部2aから拡がる楕円曲面状の主反射部2bとを備える。首状部2aは、第1封止部13を挿通させるとともに、主反射部2bを本体部分11に対してアライメントした状態で保持している。
発光管1は、主反射部2bの回転対称軸又は光軸に対応するシステム光軸OAに沿って配置されるとともに、本体部分11内の第1及び第2電極15,16間の発光中心Oが主反射部2bの楕円曲面の第1焦点F1位置と略一致するように配置される。発光管1を点灯した場合、本体部分11の発光中心O周辺のアークから放射された光束は、主反射部2bで反射され、或いは副反射部3aでの反射を経て主反射部2bでさらに反射され、楕円曲面の第2焦点F2位置に収束する光束となる。つまり、リフレクタ2及び副鏡3は、システム光軸OAに対して略軸対称な反射曲面を有し、一対の電極15,16は、その軸心である電極軸をシステム光軸OAと略一致させるように配置されている。
発光管1は、例えば石英ガラス管中に金属箔17a,17bの先端に固定された第1及び第2電極15,16を支持し、両封止部13,14に対応する部分で石英ガラス管を周囲からバーナで加熱して軟化、収縮させるシュリンクシールによって作製される。発光管1は、リフレクタ2の首状部2aに第1封止部13を挿入した状態で、無機接着剤Cを注入及び充填して固化することにより固定され、副鏡3の支持部3bに、発光管1の第2封止部14を挿通させた状態で、無機接着剤Cを注入及び充填して固化することにより固定される。
図2は、図1に示す光源ユニット10を所望の状態で点灯動作させるための光源駆動装置70の構成を模式的に示すブロック図である。
光源駆動装置70は、図1等に示す一対の電極15,16間で放電を行うための交流電流を発生させるとともに、両電極15,16に対する交流電流の供給状態を制御する。光源駆動装置70は、点灯装置70aと、制御装置70bと、DC/DCコンバータ70cとを備える。ここでは、一例として、光源駆動装置70が、外部電源を使用する場合について説明する。つまり、光源駆動装置70は、AC/DCコンバータ81に接続されており、AC/DCコンバータ81は、商用電源90に接続されている。AC/DCコンバータ81は、商用電源90から供給される交流電流を直流に変換する。
点灯装置70aは、図1の光源ユニット10を点灯駆動させる回路部分である。点灯装置70aにより、光源駆動装置70から出力される駆動波形が調整される。ここで、駆動波形は、出力電流又は電圧の周波数、振幅、デューティ比、正負の振幅比、波形特性等を要素とするものであり、点灯装置70aから光源ユニット10に対して、例えば矩形波、かかる矩形波に三角波を重畳した重畳波その他の、任意の波形特性を有する駆動電流が出力される。
制御装置70bは、例えば、マイクロコンピュータ、メモリ、センサ、インターフェース等から構成される回路ユニットであり、電源であるDC/DCコンバータ70cにて生成された適切な駆動電圧により駆動される。制御装置70bは、点灯装置70aの動作状態を制御する駆動制御部74と、発光管1の状態を判断する判断部75と、点灯装置70aの動作態様すなわち給電条件等の各種情報を記憶するデータ収納部76とを備える。
駆動制御部74は、データ収納部76等に保管されたプログラムに従って動作する部分である。駆動制御部74は、データ収納部76に保管された初期動作用給電条件及び定常的動作用給電条件から発光管1の現状に適合するものを選択するとともに、選択された給電条件に従った初期動作や定常的動作を点灯装置70aに行わせる。なお、駆動制御部74は、点灯装置70aと協働して、発光管1に給電して必要な点灯動作を行わせるための電流駆動装置として機能する。本実施形態において、第1電極15及び第2電極16に定常的エネルギーを供給する動作を定常的動作とし、定常的動作を行う前の点灯開始時に定常的動作とは異なる動作で第1電極15及び第2電極16にエネルギーを供給する動作を初期動作とする。
判断部75は、発光管1の状態、すなわち発光管1の累積点灯時間、発光管1への電極間電圧等に基づいて、発光管1の劣化段階等を判断する部分である。
データ収納部76は、駆動制御部74の動作用プログラム等のほか、発光管1の初期動作の態様として複数の初期用給電条件を記憶し、発光管1の定常的動作の態様として複数の定常用給電条件を記憶する。具体的には、データ収納部76は、初期動作に含まれる始動時や立上げ時の電流値、周波数等の設定値等の各種パラメータを記憶する。また、データ収納部76は、定常的動作すなわち定格駆動での電流値、周波数、デューティ比、デューティ比の変調内容、三角波跳ね上げ率等に関する各種パラメータを記憶する。ここで、デューティ比の変調内容には、デューティ比の可変範囲、区分期間、及び変調周波数がパラメータとして含まれる。また、三角波跳ね上げ率とは、矩形波に三角波を重畳させた重畳波の半周期における、平均電流値に対する最大電流値の割合を指す。
図3は、図1の発光管1の本体部分11に形成された放電空間12内における対流を説明するための拡大断面図である。本体部分11内において、第1及び第2電極15,16は、先端部15a,16aと、大径部15b,16bと、軸部15c,16cとをそれぞれ備える。発光管1を定格で動作させる定常的動作においては、一対の電極15,16の先端部15a,16a間にアーク放電によるアークARが形成される。このアークAR及びその付近領域は極めて高温となる。このため、放電空間12内において、アークARから上方に流れる対流AFが形成される。この対流AFは、本体部分11の頂部11aに当たって上半部11bに沿って移動し、両電極15,16の軸部15c,16c等を通過することによって冷却されつつ降下する。このように降下した対流AFは、本体部分11の下半部11cに沿って更に降下するが、アークAR下方で互いに衝突して上方のアークARに戻されるように上昇する。つまり、両電極15,16の周囲に対流AFが形成され循環するが、このような対流AFは、アークARによって溶融蒸発した電極材料を含むため、定常的な対流によって軸部15c,16cの局所に電極材料が堆積或いは偏析して針状に成長し、例えば上半部11bに向けて意図しない放電が生じる可能性がある。このような意図しない放電は、本体部分11の内壁を劣化させ、発光管1の寿命を低下させる原因となる。また、単一の駆動波形による点灯を長時間続けると、電極が一定の温度分布で長時間持続されるため、経時的な状態変化に伴って生じた電極の非対称性が、時間と共により助長される方向に向かう。このため、第1及び第2電極15,16間に供給する交流電流のデューティ比を比較的長い周期で緩やかに周期的に変化させ、電極15,16の温度分布を周期的に変動させることで、電極の偏った劣化を防止し、更に左右電極15,16に生じる数百Kの温度差によって、対流に時間的な変動を起こし、放電空間12内に定常的な対流AFが形成されることを防止する。具体的には、一対の電極15,16に供給される一定周波数(点灯周波数)の電流波形の周期に比較して十分に大きな周期で、その電流波形のデューティ比(交流電流デューティ比)を周期的に変化させる。この際、対流AFの変動を大きくするため、両電極15,16に供給する電流波形のデューティ比を周期的に変化させるパターンとして、デューティ比の変化周期又は変調周期が複数の区分期間で構成され各区分期間においてデューティ比が一定期間以上維持されるものを用いる。つまり、電極15,16に供給する電流波形のデューティ比を段階的に変化させ、かつ、周期的に増減させる。
具体的な駆動条件について説明すると、両電極15,16に供給される点灯周波数は、比較的高く、例えば60Hz〜500Hz程度になっているものとする。そして、デューティ比の変調周期を構成する各区分期間を例えば1秒程度以上(具体例では10秒)とするとともに、各区分期間においてデューティ比を一定値に維持する。ここで、デューティ比を例えば10程度(具体例では16)に区分することにより、各区分期間を統合したデューティ比の変調周期は、例えば10秒以上(具体例では160秒)となる。このような変調パターンにより、両電極15,16及びその周辺の熱的状態を対流AFに影響を与える程度のロングスパンで緩やかに変動させることができるようになるので、発光管1の本体部分11内において定常的な対流AFが形成されることを回避できる。結果的に、電極材料が両電極15,16の意図しない場所に針状に成長することを防止でき、さらに両電極15,16の偏った劣化を防止できる。なお、定常的な対流AFの形成を回避するためには、区分期間の長さを1分以下とするのがより好ましい。
区分期間の長さの下限値を評価するため、デューティ比を変更した際の電極温度の過渡特性を評価する実験を行った。この実験では、区分期間を5秒とし、デューティ比を20%から80%まで、10%単位で変更して、電極15の温度を測定した。デューティ比を40%から50%まで増加させたところ、電極15の温度は、約40K上昇した。デューティ比を40%から50%に変更してから約0.5秒経過すると、電極15の温度は安定した。この安定期の前に、電極15の温度変化がなだらかになる準安定期が観測された。電極15の温度変化が大きい過渡期における温度の上昇量Δtを、デューティ比変更前の安定期の温度と、デューティ比変更後において準安定期が始まる際の温度との差とすると、温度差Δtの1/2の温度差が生じる時間があれば、電極15の温度を十分に変化させることが可能である。この実験結果では、デューティ比の変更から約0.1秒経過したときに、温度差Δtの1/2の温度差が生じていた。従って、区分期間の長さは、0.1秒以上とするのが好ましく、0.5秒以上とするのがさらに好ましいことが判った。
以下、副鏡3側の第2電極16の方がリフレクタ2側の第1電極15よりも高温になりやすい点について説明する。まず、第2電極16の方が第1電極15に比較してより副鏡3の近くに配置されるので、第2電極16は、副鏡3からの輻射熱にさらされやすい。このため、第2電極16の方が第1電極15よりも相対的に高温になりやすい。また、光源ユニット10は不図示の冷却装置からの冷却風によって適当な温度まで冷却されているが、発光管1の本体部分11のうち副鏡3に覆われている半球側で冷却効率が低下する傾向が生じる。このため、第2電極16の方が第1電極15よりも相対的に高温になりやすい。以上のように、副鏡3側の第2電極16の方が第1電極15よりも高温になりやすいので、第2電極16の劣化が加速される。このため、上記のように第1及び第2電極15,16間に供給する交流電流のデューティ比を周期的に変化させる際に、第1電極15が陽極の際のデューティ比(第1陽極デューティ比)の最大値DM1よりも、第2電極16が陽極の際のデューティ比(第2陽極デューティ比)の最大値DM2を小さくすることによって、副鏡3側の第2電極16の温度上昇を抑える。具体的には、第1電極15に関する第1陽極デューティ比の最大値DM1を例えば70%とし、第2電極16に関する第2陽極デューティ比の最大値DM2を例えば65%とする。これによって、アークARの輝度を保ちつつ副鏡3側の第2電極16の偏った損耗を防止できる。
図4は、一対の電極15,16に供給する交流電流のデューティ比の変調を説明するグラフである。横軸は時間、縦軸はデューティ比を示す。実線で示すように、両電極15,16に供給される交流電流のデューティ比は、区分周期毎に一定の比率で変化するとともに、周期Tmで周期的に増減している。各周期Tmは、第1電極15の陽極期間が相対的に長くなる前半期H1と、第2電極16の陽極期間が相対的に長くなる後半期H2とからなる。また、デューティ比は、前半期H1においてリフレクタ2側の第1電極15の陽極期間が第2電極16の陽極期間より大きくなる4段階と、後半期H2において副鏡3側の第2電極16の陽極期間が第1電極15の陽極期間以上となる4段階と、両電極15,16のデューティ比が等しくなる50%の1段階との、全体で9段階に変化する。ただし、第1電極15が陽極に偏る前半期H1における第1陽極デューティ比の最大値DM1は、70%であるのに対し、第2電極16が陽極に偏る後半期H2における第2陽極デューティ比の最大値DM2は、65%である。つまり、第1電極15が陽極の際の第1陽極デューティ比の最大値DM1よりも、第2電極16が陽極の際の第2陽極デューティ比の最大値DM2が小さくなっている。なお、参考のため、第2電極16が陽極の際の第2陽極デューティ比の最大値が70%となる変調パターンを点線で示している。この点線で示す変調パターンの場合、両電極15,16が陽極の際のデューティ比の最大値が互いに等しくなる。
図5は、一対の電極15,16に実際に供給される交流電流の波形を説明するグラフである。横軸は時間、縦軸は電流値を示す。両電極15,16には、周期Taに対応する一定の点灯周波数で一定電流値A0の矩形波の電流が供給されているが、図4の周期Tmのうち前半期H1を構成する各区分期間P1,P2,P3,…に含まれる各波形W1,W2,W3において、交流電流のデューティ比が一定に保たれ、区分期間P1,P2,P3,…が切り替わるごとに各波形W1,W2,W3のデューティ比が段階的に変化する。具体的には、区分期間P1において、両電極15,16の波形W1の第1及び第2陽極デューティ比がそれぞれ50%であった場合、次の区分期間P2において、両電極15,16の波形W2の第1及び第2陽極デューティ比が例えばそれぞれ55%,45%となり、次の区分期間P3において、両電極15,16の波形W3の第1及び第2陽極デューティ比が例えばそれぞれ60%,40%となる。以上は、図4の周期Tmのうち前半期H1に関するものであったが、後半期H2の電流波形もデューティ比を除いて同様のものになっている。つまり、区分期間P1’において、両電極15,16の波形W1の第1及び第2陽極デューティ比がそれぞれ50%であった場合、次の区分期間P2’において、両電極15,16の波形W2の第1及び第2陽極デューティ比が例えばそれぞれ46.2%,53.8%となり、次の区分期間P3’において、両電極15,16の波形W3の第1及び第2陽極デューティ比が例えばそれぞれ42.5%,57.5%となる。結果的に、図4に示すように、周期Tmに対応する一定の変調周波数で、第1電極15側の第1陽極デューティ比は、最大値DM1が70%で最小値が35%の比較的高い変調範囲で周期的に変化し、第2電極16側の第2陽極デューティ比は、最大値DM2が65%で最小値が30%の比較的低い変調範囲で周期的に変化する。
なお、図4及び図5に示すようなデューティ比の変調において、両電極15,16に供給する電流の点灯周波数や電流値を一定に維持する必要はなく、各区分期間P1,P2,P3,…ごとに異なる点灯周波数や電流値を割り当てることができる。
また、図4及び図5に示すようなデューティ比の変調において、点灯周波数、電流値、デューティ比の可変範囲、区分期間、変調周波数等の設定値は、判断部75で得た両電極15,16の消耗度その他の劣化段階に関する情報に基づいて増減変更することができる。例えば、両電極15,16の劣化が進行した場合には、点灯周波数、電流値を一時的に増減させることで両電極15,16の先端部15a,16aの形状を維持することができる。また、デューティ比の可変範囲を増加させることで、経時劣化により溶融が困難になった電極を確実に溶融し、先端形状を良好に維持することができる。
図6(A)は、図5に示すデューティ比の変調の変形例を説明するグラフである。この場合、前半期H1を構成する各区分期間P1、P2,P3,…において、交流電流のデューティ比が一定に保たれ、区分期間P1,P2,P3,…が切り替わるごとにデューティ比が段階的に変化している点で元と共通するが、交流電流の一周期あたりの正と負の極性のうち,少なくとも時間比率が50%以上となる極性時、図6(A)では第1電極15の陽極時に、矩形波に漸増する三角波を重畳させた重畳波が供給されている。重畳波の平均電流値は、A0に維持されているが、ピーク値は、A1になっている。ここで、平均電流値A0に対するピーク値A1の比を重畳波の三角波跳上げ率とすると、三角波跳上げ率A1/A0は、矩形波の三角波跳上げ率1よりも増加している。三角波跳上げ率の調整により、第1電極15の溶融量の増加と、第2電極16のフリッカ抑制を図ることができる。
図6(B)は、図6(A)に対応するが、後半期H2を構成する各区分期間P1’,P2’,P3’,…を示している。この場合も、交流電流のデューティ比が一定に保たれ、区分期間P1’,P2’,P3’,…が切り替わるごとにデューティ比が段階的に変化している点で図5と共通するが、交流電流の一周期あたりの正と負の極性のうち,少なくとも時間比率が50%以上となる極性時、図6(B)では第2電極16の陽極時に、矩形波に漸増する三角波を重畳させた重畳波が供給されている。重畳波の平均電流値は、A0に維持されているが、ピーク値は、A1になっている。ここで、三角波跳上げ率A1/A0は、矩形波の三角波跳上げ率1よりも増加している。三角波跳上げ率の調整により、第1電極15のフリッカ抑制と、第2電極16の溶融量増加を図ることができる。
なお、図6(A)と図6(B)との動作を組み合わせることもできるが、図6(A)の動作のみとすることもできる。すなわち、第1電極15の陽極期間が相対的に長くなる前半期H1については、矩形波とし、第2電極16の陽極期間が相対的に長くなる後半期H2についてのみ、図6(B)に示すような重畳波とすることもできる。
また、以上の変形例では、交流電流の一周期あたりの正と負の極性のうち,少なくとも時間比率が50%以上となる極性時に、基本の矩形波に漸増する三角波を重畳して電流値を変化させているが、両電極15,16の劣化段階等に関する情報に基づいて、時間比率が50%以上となる極性期間の末期に前記電流値が最大となるような波形や、基本の矩形波に対してその半周期の後半に増加する三角波、矩形波、正弦波等の各種波形を重畳して電流値を変化させることができる。
また、図6(A)及び6(B)に示すようなデューティ比の変調において、デューティ比の可変範囲、区分期間、変調周波数、点灯周波数、電流値等の設定値は、判断部75で得た両電極15,16の消耗度その他の劣化段階に関する情報に基づいて、増減変更することができる。
図7は、光源駆動装置70の動作を説明するフローチャートである。制御装置70bは、データ収納部76に保管した駆動制御テーブルから、発光管1の点灯開始に必要な適当な初期駆動データを読み出す(ステップS11)。
次に、制御装置70bは、ステップS11で読み出した初期用給電条件に基づいて点灯装置70aを制御し、発光管1の始動から立ち上げ動作を含む初期動作を制御する(ステップS12)。
次に、制御装置70bは、データ収納部76に保管された駆動制御テーブルから、発光管1の発光維持に必要な適当な定常的駆動データを読み出す(ステップS13)。具体的には、定常的動作時の、電流値、点灯周波数、デューティ比の可変範囲、区分期間、変調周波数、三角波跳ね上げ率等の設定値が読み出される。この際、判断部75で得た両電極15,16の消耗度その他の劣化段階に関する情報に基づいて、電流値、点灯周波数等の点灯波形や、デューティ比の可変範囲、区分期間、変調周波数等を含む変調パターンが選択される。
次に、制御装置70bは、ステップS13で読み出した定常用給電条件に基づいて、点灯装置70aの発光管1の定常的動作を制御する(ステップS14)。具体的な動作は、図4、5等に例示するものとなる。
ここで、判断部75は、定常的動作中において、光源ユニット10の点灯動作の終了を要求する割込要求信号が入力されたか否かを判断する(ステップS15)。このような割込要求信号の入力があった場合、現在の累積点灯時間、現在の発光管1に供給されている電圧等、現在の発光管1の状態を示す情報をデータ収納部76に記録し、消灯動作に移行させる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態の光源装置100によれば、制御装置70bの制御下で動作する点灯装置70aにより、発光管1を定格で動作させる定常的動作において、第1及び第2電極15,16間に供給する交流電流のデューティ比を、一定周期で階段状に増減する所定の変調パターンで変化させる。さらに、第2電極16が陽極の際の第2陽極デューティ比の最大値D2を、第1電極15が陽極の際の第1陽極デューティ比の最大値D1よりも小さくするので、第2電極16が副鏡3の熱的影響をより強く受ける場合であっても、このような影響を相殺して第2電極16の温度上昇を抑えることができる。よって、第2電極16が受けるダメージを相対的に低減でき、第2電極16のみの早期劣化を抑制することができる。これにより、発光管1からの照明光の照度を維持できるとともに、発光管1すなわち光源装置100を長寿命化できる。
図8は、図1の光源装置100を組み込んだプロジェクタの構造を説明するための概念図である。プロジェクタ200は、光源装置100と、照明光学系20と、色分離光学系30と、光変調部40と、クロスダイクロイックプリズム50と、投射レンズ60とを備える。ここで、光変調部40は、同様の構造を有する3つの液晶ライトバルブ40a,40b,40cを含む。
上記プロジェクタ200において、光源装置100は、図1に示した光源ユニット10と、光源駆動装置70とを備え、照明光学系20等を介して光変調部40すなわち液晶ライトバルブ40a,40b,40cを照明するための照明光を発生する。
照明光学系20は、光源光の光束方向を平行化する平行化レンズ22と、光を分割して重畳するためのインテグレータ光学系を構成する第1及び第2フライアイレンズ23a,23bと、光の偏光方向を揃える偏光変換素子24と、両フライアイレンズ23a,23bを経た光を重畳させる重畳レンズ25と、光の光路を折り曲げるミラー26とを備える。照明光学系20において、平行化レンズ22は、光源ユニット10から射出された照明光の光束方向を略平行に変換する。第1及び第2フライアイレンズ23a,23bは、それぞれマトリクス状に配置された複数の要素レンズからなり、第1フライアイレンズ23aを構成する要素レンズによって平行化レンズ22を経た光を分割して個別に集光し、第2フライアイレンズ23bを構成する要素レンズによって第1フライアイレンズ23aからの分割光束を適当な発散角にして射出させる。偏光変換素子24は、PBS、ミラー、位相差板等を一組の要素とするアレイで形成されており、第1フライアイレンズ23aにより分割された各部分光束の偏光方向を一方向の直線偏光に揃える役割を有する。重畳レンズ25は、偏光変換素子24を経た照明光を全体として適宜収束させて、後段の各色の光変調装置である液晶ライトバルブ40a,40b,40cの被照明領域に対する重畳照明を可能にする。つまり、両フライアイレンズ23a,23bと重畳レンズ25とを経た照明光は、以下に詳述する色分離光学系30を経て、光変調部40に設けられた各色の液晶パネル41a,41b,41cを均一に重畳照明する。
色分離光学系30は、第1及び第2ダイクロイックミラー31a,31bと、反射ミラー32a,32b,32cと、3つのフィールドレンズ33a,33b,33cとを備え、照明光学系20からの照明光を赤(R)、緑(G)、及び青(B)の3色に分離するとともに、各色光を後段の液晶ライトバルブ40a,40b,40cへ導く。より詳しく説明すると、まず、第1ダイクロイックミラー31aは、RGBの3色のうちR光を透過させG光及びB光を反射する。また、第2ダイクロイックミラー31bは、GBの2色のうちG光を反射しB光を透過させる。次に、この色分離光学系30において、第1ダイクロイックミラー31aを透過したR光は、反射ミラー32aを経て入射角度を調節するためのフィールドレンズ33aに入射する。また、第1ダイクロイックミラー31aで反射され、さらに、第2ダイクロイックミラー31bでも反射されたG光は、入射角度を調節するためのフィールドレンズ33bに入射する。さらに、第2ダイクロイックミラー31bを通過したB光は、リレーレンズLL1,LL2及び反射ミラー32b,32cを経て入射角度を調節するためのフィールドレンズ33cに入射する。
光変調部40を構成する各液晶ライトバルブ40a,40b,40cは、入射した照明光の空間的強度分布を変調する非発光型の光変調装置である。液晶ライトバルブ40a,40b,40cは、色分離光学系30から射出された各色光に対応してそれぞれ照明される3つの液晶パネル41a,41b,41cと、各液晶パネル41a,41b,41cの入射側にそれぞれ配置される3つの第1偏光フィルタ42a,42b,42cと、各液晶パネル41a,41b,41cの射出側にそれぞれ配置される3つの第2偏光フィルタ43a,43b,43cとを備える。第1ダイクロイックミラー31aを透過したR光は、フィールドレンズ33a等を介して液晶ライトバルブ40aに入射し、液晶ライトバルブ40aの液晶パネル41aを照明する。第1及び第2ダイクロイックミラー31a,31bの双方で反射されたG光は、フィールドレンズ33b等を介して液晶ライトバルブ40bに入射し、液晶ライトバルブ40bの液晶パネル41bを照明する。第1ダイクロイックミラー31aで反射され、第2ダイクロイックミラー31bを透過したB光は、フィールドレンズ33c等を介して液晶ライトバルブ40cに入射し、液晶ライトバルブ40cの液晶パネル41cを照明する。各液晶パネル41a〜41cは、入射した照明光の偏光方向の空間的強度分布を変調し、各液晶パネル41a〜41cにそれぞれ入射した3色の光は、各液晶パネル41a〜41cに電気的信号として入力された駆動信号或いは画像信号に応じて、画素単位で偏光状態を調節される。この際、第1偏光フィルタ42a〜42cによって、各液晶パネル41a〜41cに入射する照明光の偏光方向が調整されるとともに、第2偏光フィルタ43a〜43cによって、各液晶パネル41a〜41cから射出される変調光から所定の偏光方向の変調光が取り出される。以上により、各液晶ライトバルブ40a,40b,40cは、それぞれに対応する各色の像光を形成する。
クロスダイクロイックプリズム50は、各液晶ライトバルブ40a,40b,40cからの各色の像光を合成する。より詳しく説明すると、クロスダイクロイックプリズム50は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、X字状に交差する一対の誘電体多層膜51a,51bが形成されている。一方の第1誘電体多層膜51aは、R光を反射し、他方の第2誘電体多層膜51bは、B光を反射する。クロスダイクロイックプリズム50は、液晶ライトバルブ40aからのR光を誘電体多層膜51aで反射して進行方向右側に射出させ、液晶ライトバルブ40bからのG光を誘電体多層膜51a,51bを介して直進・射出させ、液晶ライトバルブ40cからのB光を誘電体多層膜51bで反射して進行方向左側に射出させる。このようにして、クロスダイクロイックプリズム50によりR光、G光及びB光が合成され、カラー画像による画像光である合成光が形成される。
投射レンズ60は、投射光学系であり、クロスダイクロイックプリズム50を経て形成された合成光による画像光を所望の拡大率で拡大してスクリーン(不図示)上にカラーの画像を投射する。
以上のプロジェクタ200によれば、光源装置100を構成する一対の電極15,16のいずれかが偏って早期に劣化することを防止でき、プロジェクタ200の投射輝度を長期にわたって保持することができる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態の光源装置について説明する。なお、第2実施形態の光源装置は、第1実施形態の光源装置100を変形したものであり、特に説明しない部分は第1実施形態の光源装置100と同様であるものとする。
図9は、一対の電極15,16に供給する交流電流のデューティ比の変調を説明するグラフである。横軸は時間、縦軸はデューティ比を示す。この場合、実線で示すように、両電極15,16に供給される交流電流の変調パターンは、第1電極15の陽極期間が相対的に長くなる第1陽極デューティ比が50%以上の区分期間DP1と、第2電極16の陽極期間が相対的に長くなる第1陽極デューティ比が50%以下の区分期間DP2とを交互に繰り返すものとなっている。グラフからも明らかなように、第1電極15側の第1陽極デューティ比は、最大値DM1が70%で最小値が35%の比較的高い変調範囲内で変化し、第2電極16側の第2陽極デューティ比は、最大値DM2が65%で最小値が30%の比較的低い変調範囲内で変化する。なお、参考のため、第2電極16が陽極の際の第2陽極デューティ比の最大値が70%の変調パターンを破線で示している。
図9に示すように、第1陽極デューティ比が50%以上の区分期間DP1と、第1陽極デューティ比が50%以下の区分期間DP2とを交互に繰り返すことにより、陽極デューティ比に十分な変化量を確保しつつ、2つの電極をバランス良く修復することが可能となる。また、連続する2つの区分期間の間のデューティ比の変化量(以下、単に「デューティ比変化量」とも呼ぶ)を大きくすることができる。
なお、図9に示す変調パターンでは、デューティ比変化量は、変調周期Tmの前半において漸増し、変調周期Tmの後半において漸減している。しかしながら、変調パターンとしては、一方の電極の陽極デューティ比が、基準デューティ比(図9の例では、陽極デューティ比の変調範囲の中央値を10%の桁で丸めた50%)以上となる区分期間と、基準デューティ比以下となる区分期間とを交互に繰り返すパターンであれば種々のパターンを使用することが可能である。例えば、第1陽極デューティ比が70%の区分期間と、第1陽極デューティ比が40%の区分期間とを交互に繰り返す変調パターンを用いても良い。但し、発光管1内での対流AFの局在をより効果的に抑制できる点で、図9に示すように、変調周期Tm内でデューティ比変化量を変化させるのがより好ましい。なお、図9の例では、基準デューティ比を変調範囲の中央値を丸めた値(50%)としているが、基準デューティ比は、変調範囲の中央値そのもの(52.5%)としても良い。一般に、基準デューティ比は、変調範囲の中央値に基づいて予め定められていれば良く、発光管1の特性、各区分期間の長さ、あるいは、交流電流の波形等によって、適宜設定される。
図10ないし図12は、デューティ比変化量が副鏡3が設けられていない第1電極15の先端部15aに及ぼす影響を示す説明図である。図10(A)、図11(A)および図12(A)は、それぞれ、デューティ比変化量ΔDを5%、10%および20%としたときの交流電流の変調パターンを示している。これらのグラフの横軸は時間を表し、縦軸は交流電流のデューティー比を示している。図10(B)、図11(B)および図12(B)は、図10(A)、図11(A)および図12(A)に示す変調パターンを用いた場合のそれぞれにおいて、第1電極15の先端部15aと大径部15bの形状が変化する様子を示している。図10(B)、図11(B)および図12(B)において、実線は発光管1を65時間駆動した後の電極形状を示し、一点鎖線は発光管1が未使用の状態における電極形状を示している。
図10(A)に示す変調パターンを用いた場合、すなわち、デューティ比変化量ΔDが5%の場合、図10(B)に示すように、破線で囲んだ電極の先端部15aの大きさは、未使用の状態(一点鎖線)とほぼ同じであった。デューティ比変化量ΔDが10%(図11(A))の場合、図11(B)に示すように、破線で囲んだ電極の先端部15aの大きさは、デューティ比変化量ΔDが5%の場合よりも大きくなった。さらに、デューティ比変化量ΔDを20%(図12(A))とした場合、破線で囲んだ電極の先端部15aの大きさは、デューティ比変化量ΔDが10%の場合よりもさらに大きくなった。このように、発光管1を駆動した後の第1電極15の先端部15aの大きさは、デューティ比変化量ΔDを大きくするに従って大きくなった。
図10ないし図12に示すように、デューティ比変化量ΔDを大きくするに従って、電極15の先端部15aは、通電に伴ってより大きく成長した。このことから、デューティ比変化量ΔDを所定の値(例えば、7.5%)よりも大きくすることにより、先端部15aを通電に伴って成長させ、先端部15aの平坦化を抑制することが可能であることが分かった。なお、第2電極16についても、第1電極15と同様に、デューティ比変化量ΔDを大きくすることにより、先端部16aを通電に伴って成長させ、先端部16aの平坦化を抑制することが可能となる。
第2実施形態においては、第1電極15の陽極期間が相対的に長くなる第1陽極デューティ比が50%以上の区分期間DP1と、第2電極16の陽極期間が相対的に長くなる第1陽極デューティ比が50%以下の区分期間DP2とを交互に繰り返すことにより、デューティ比変化量を大きくしている。そのため、第2実施形態によれば、通電に伴って先端部15a,16aを成長させることができ、先端部15a,16aの平坦化などの電極形状の劣化を抑制することができる。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態の光源装置について説明する。なお、第3実施形態の光源装置は、第1実施形態の光源装置100を変形したものであり、特に説明しない部分は第1実施形態の光源装置100と同様であるものとする。
図13は、一対の電極15,16に供給する交流電流のデューティ比の変調を説明するグラフである。横軸は時間、縦軸はデューティ比を示す。この場合、実線で示すように、両電極15,16に供給される交流電流の変調パターンは、第1電極15の陽極期間が相対的に長くなる第1陽極デューティ比が50%以上の前半期H1と、第2電極16の陽極期間が相対的に長くなる第1陽極デューティ比が50%以下の後半期H2とからなる。また、デューティ比は、図4のように単調に増加又は減少するのではなく、変化率が経時的に変化するものとなっている。なお、参考のため、第2電極16が陽極の際の第2陽極デューティ比の最大値が70%の変調パターンを点線で示している。
第3実施形態においても、区分期間P1およびP2の間のデューティ比の変化量と、区分期間P1’およびP2’の間のデューティ比の変化量とのいずれもが大きくなる。そのため、第2実施形態と同様に、通電に伴って先端部15a,16aを成長させることができ、先端部15a,16aの平坦化などの電極形状の劣化を抑制することができる。
〔変調パターンの変形例〕
図4、図9、および図13に示す変調パターンは、単なる例示であり、一対の電極15,16に供給する交流電流を様々な変調パターンで変化させることにより、発光管1内に対流AFが過度に局在することを防止することができる。また、図9および図13に示すように、デューティ比変化量を所定の値よりも大きくすることにより、電極形状の劣化を抑制することが可能である。例えば、交流電流を、以下の変調パターンで変化させるものとしてもよい。
〔変調パターンの第1の変形例〕
図14は、変調パターンの第1の変形例を示す説明図である。第1の変形例の変調パターンは、変調周期Tmの前半において第1陽極デューティ比が基準デューティ比(50%)を下回る期間(低デューティ比期間)が短縮され、変調周期Tmの後半において第1陽極デューティ比が基準デューティ比を越える期間(高デューティ比期間)が短縮されている。他の点は、図9に示す第2実施形態における変調パターンと同様である。
一方の電極の陽極デューティ比が高い状態においては、当該電極の温度が上昇する。このように、温度が上昇した状態において電極が陰極として動作すると、放電により発生した陽イオン(例えば、Ar+やHg+)の衝突による電極材料の放電空間12中への放出(スパッタ)が多くなり、放電空間12の内壁の黒化が生じやすい。そこで、第1の変形例においては、第1電極15の温度が上昇している変調周期Tmの前半においては、低デューティ比期間を短縮してスパッタの発生を抑制し、第2電極16の温度が上昇している変調周期Tmの後半においては、高デューティ比期間を短縮してスパッタの発生を抑制している。
一方、第1の変形例においても、第1電極15の陽極期間が相対的に長くなる第1電極15の陽極デューティ比が50%以上の区分期間と、第2電極16の陽極期間が相対的に長くなる第1電極15の陽極デューティ比が50%以下の区分期間とを交互に繰り返すことにより、デューティ比変化量を大きくしている。そのため、通電に伴って先端部15a,16aを成長させることができ、先端部15a,16aの平坦化などの電極形状の劣化を抑制することができる。
〔変調パターンの第2の変形例〕
図15は、変調パターンの第2の変形例を示す説明図である。第2の変形例の変調パターンでは、第1電極15の高デューティ比期間から当該高デューティ比期間に続く低デューティ比期間へのデューティ比の変化量を一定値(図15の例では、25%)とし、全体としてデューティ比が変調周期Tm(8秒)で緩やかに変化している。なお、図15においても、第2陽極デューティ比の最大値が70%の変調パターンを破線で示している。この場合、高デューティ比期間から当該高デューティ比期間に続く低デューティ比期間へのデューティ比の変化量は、30%に設定される。
図15に示すように、第2の変形例においても、デューティ比変化量が十分大きくなっているので、通電に伴って先端部15a,16aが成長し、先端部15a,16aの平坦化などの電極形状の劣化が抑制される。また、両電極15,16及びその周辺の熱的状態を対流AFに影響を与える程度のロングスパンで緩やかに変動させることができるようになるので、発光管1の本体部分11内において定常的な対流AFが形成されることを回避できる。
この発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
また、上記実施形態の光源ユニット10に用いるランプとしては、高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等種々のものが考えられる。
また、上記実施形態のプロジェクタ200では、光源装置100からの光を複数の部分光束に分割するため、一対のフライアイレンズ23a,23bを用いていたが、この発明は、このようなフライアイレンズすなわちレンズアレイを用いないプロジェクタにも適用可能である。さらに、フライアイレンズ23a,23bをロッドインテグレータに置き換えることもできる。
また、上記プロジェクタ200において、光源装置100からの光を特定方向の偏光とする偏光変換素子24を用いていたが、この発明は、このような偏光変換素子24を用いないプロジェクタにも適用可能である。
また、上記実施形態では、透過型のプロジェクタに本発明を適用した場合の例について説明したが、本発明は、反射型プロジェクタにも適用することが可能である。ここで、「透過型」とは、液晶パネル等を含む液晶ライトバルブが光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、液晶ライトバルブが光を反射するタイプであることを意味している。なお、光変調装置は液晶パネル等に限られず、例えばマイクロミラーを用いた光変調装置であってもよい。
また、プロジェクタとしては、投射面を観察する方向から画像投射を行う前面プロジェクタと、投射面を観察する方向とは反対側から画像投射を行う背面プロジェクタとがあるが、図8に示すプロジェクタの構成は、いずれにも適用可能である。
また、上記実施形態では、3つの液晶パネル41a〜41cを用いたプロジェクタ200の例のみを挙げたが、本発明は、1つの液晶パネルのみを用いたプロジェクタ、2つの液晶パネルを用いたプロジェクタ、或いは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクタにも適用可能である。
また、上記実施形態では、色分離光学系30や液晶ライトバルブ40a,40b,40c等を用いて各色の光変調を行っているが、これらに代えて、例えば光源装置100及び照明光学系20によって照明されるカラーホイールと、マイクロミラーの画素によって構成されカラーホイールの透過光が照射されるデバイスとを組み合わせたものを用いることによって、カラーの光変調及び合成を行うこともできる。
本発明の第1実施形態の光源装置について説明する断面図である。 光源装置に組み込まれた電流駆動装置の構成を示すブロック図である。 本体部分の放電空間内における対流を説明する拡大断面図である。 両電極に供給する交流電流のデューティ比の変調を説明するグラフである。 両電極に実際に供給される交流電流の波形を説明するグラフである。 (A)、(B)は、図5に示す変調の変形例を説明するグラフである。 光源駆動装置の動作を説明するフローチャートである。 光源装置を組み込んだプロジェクタを説明する図である。 第2実施形態の光源装置の動作について説明する断面図である。 デューティ比変化量が電極に及ぼす影響を示す説明図。 デューティ比変化量が電極に及ぼす影響を示す説明図。 デューティ比変化量が電極に及ぼす影響を示す説明図。 第3実施形態の光源装置の動作について説明する断面図である。 変調パターンの第1の変形例を示す説明図である。 変調パターンの第2の変形例を示す説明図である。
符号の説明
2…リフレクタ、 3…副鏡、 10…光源ユニット、 11…本体部分、 12…放電空間、 13,14…封止部、 15…第1電極、 15a,16a…先端部、 15b,16b…大径部、 16…第2電極、 20…照明光学系、 22…平行化レンズ、 23a,23b…フライアイレンズ、 24…偏光変換素子、 25…重畳レンズ、 30…色分離光学系、 31a,31b…ダイクロイックミラー、 40…光変調部、 40a,40b,40c…液晶ライトバルブ、 41a,41b,41c…液晶パネル、 42a,42b,42c…偏光フィルタ、 50…クロスダイクロイックプリズム、 60…投射レンズ、 70…光源駆動装置、 70a…点灯装置、 70b…制御装置、 74…駆動制御部、 76…データ収納部、 100…光源装置、 200…プロジェクタ、 AF…対流、 AR…アーク、 EG…電極間空間、 OA…システム光軸

Claims (10)

  1. 相互間の放電により発光を行う第1電極及び第2電極を有する発光管と、
    前記第1電極側に配置され、前記第1電極及び前記第2電極間の放電により発生した光束を反射して被照明領域に射出する主反射鏡と、
    前記主反射鏡に対向して前記第2電極側に配置され、前記第1電極及び前記第2電極の電極間空間からの光束を前記電極間空間側に向けて反射する副反射鏡と、
    交流電流を前記第1及び前記第2電極に供給する定常的動作において、前記第1電極及び前記第2電極間に供給する交流電流デューティ比を所定のパターンで変化させるとともに、前記第1電極が一周期のうち陽極として動作する時間の割合の最大値よりも、前記第2電極が一周期のうち陽極として動作する時間の割合の最大値を小さくする電流駆動装置と
    を備える光源装置。
  2. 前記電流駆動装置は、交流駆動一周期あたりの正と負の極性のうち、少なくとも時間比率が50%以上となる極性の電流値を変化させる、請求項1記載の光源装置。
  3. 前記電流駆動装置は、交流駆動一周期あたりの正と負の極性のうち、少なくとも時間比率が50%以上となる極性の電流値を、半周期の末期に電流値が最大となるように変化させる、請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記電流駆動装置は、交流駆動一周期あたりの正と負の極性のうち、少なくとも時間比率が50%以上となる極性の電流値を時間とともに増加させる、請求項3に記載の光源装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の光源装置であって、
    前記所定のパターンは、前記交流電流デューティ比が一定の値に維持されている区分期間として、第1の区分期間と、前記第1の区分期間に引き続き前記交流電流デューティの異なる第2の区分期間とを含んでおり、
    前記第1の区分期間における前記交流電流デューティ比と、前記第2の区分期間における前記交流電流デューティ比との差が、所定値よりも大きい
    光源装置。
  6. 請求項5に記載の光源装置であって、
    前記第1の区分期間における前記交流電流デューティ比と前記第2の区分期間における前記交流電流デューティ比とは、前記交流電流デューティ比の変化範囲の中央値に基づいて予め定められた基準デューティ比をまたぐように変化する
    光源装置。
  7. 請求項6に記載の光源装置であって、
    前記第1の区分期間の長さと前記第2の区分期間の長さは、互いに異なっている
    光源装置。
  8. 請求項7に記載の光源装置であって、
    前記所定のパターンは周期的に変化するパターンであり、
    前記パターンの一周期内の所定の期間において、前記交流電流デューティ比が前記基準デューティ比よりも高い区分期間の長さを前記交流電流デューティ比が前記基準デューティ比よりも低い区分期間の長さよりも長くし、
    前記パターンの一周期内の残りの期間において、前記交流電流デューティ比が前記基準デューティ比よりも高い区分期間の長さを前記交流電流デューティ比が前記基準デューティ比よりも低い区分期間の長さよりも短くした
    光源装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置からの照明光によって照明される光変調装置と、
    前記光変調装置によって形成された像を投射する投射光学系と、
    を備えるプロジェクタ。
  10. 相互間の放電により発光を行う第1電極及び第2電極を有する発光管と、前記第1電極側に配置され、前記第1電極及び前記第2電極間の放電により発生した光束を反射して被照明領域に射出する主反射鏡と、前記主反射鏡に対向して前記第2電極側に配置され、前記第1電極及び前記第2電極の電極間空間からの光束を前記電極間空間側に向けて反射する副反射鏡とを備える放電灯の駆動方法であって、
    放電用の交流電流を前記第1及び前記第2電極に供給する定常的動作において、前記第1電極及び第2電極間に供給する交流電流デューティ比を所定のパターンで変化させるとともに、前記第1電極が一周期のうち陽極として動作する時間の割合の最大値よりも、前記第2電極が一周期のうち陽極として動作する時間の割合の最大値を小さくする、放電灯の駆動方法。
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