JP2010061903A - 極端紫外光光源装置および極端紫外光光源装置の残留ガス除去方法 - Google Patents

極端紫外光光源装置および極端紫外光光源装置の残留ガス除去方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 放電電極の周囲に残留する気化した原料ガスによる影響を低減するため、放電電極の周囲に残留する気化した原料ガスを除去すること。
【解決手段】 極端紫外光を放射するための原料と、前記原料の表面にエネルギービームを照射して前記原料を気化させるためのエネルギービーム照射手段と、前記気化した原料を、放電により加熱励起し高温プラズマを発生させるための一対の放電電極と、前記放電電極に高繰り返し高電圧を供給する高電圧供給手段と、を備える極端紫外光光源装置であって、前記放電電極の付近に残留する前記気化した原料を除去するための残留ガス除去手段を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、極端紫外光(以下、単にEUV光ともいう)を放射させる極端紫外光光源装置(以下、単に、EUV光源装置ともいう)に関する。特に、次世代の半導体集積回路の露光用光源として期待される極端紫外光光源装置に関する。
半導体集積回路の微細化および高集積化が進むにつれて、その製造用の露光装置には解像度の向上が要求されている。解像度を向上させるには、短波長の光を放射する露光用光源を使用することが一般的である。短波長の光を放射する露光用光源としては、エキシマレーザ装置が使用されているが、それに代わる次世代の露光用光源として、特に波長13.5nmの極端紫外光を放射する極端紫外光光源装置の開発が進められている。
極端紫外光を発生させる方法の一つとして、極端紫外光放射源を含む放電ガスを加熱・励起することにより高密度高温プラズマを発生させ、このプラズマから放射させる極端紫外光を取出す方法がある。このような方法を採用する極端紫外光光源装置は、高密度高温プラズマの生成方式により、LPP(Laser Produced Plasma)方式と、DPP(Discharge Produced Plasma)方式とに大別される。
LPP方式の極端紫外光光源装置は、極端紫外光放射源を含む原料からなるターゲットに対してレーザー光を放射して、レーザアブレーションによって高密度高温プラズマを生成し、そこから放射される極端紫外光を利用するものである。
DPP方式の極端紫外光光源装置は、極端紫外光放射源を含む放電ガスが供給された電極間に、高電圧を印加することで放電により高密度高温プラズマを生成し、そこから放射される極端紫外光を利用するものである。このようなDPP方式の極端紫外光光源装置は、LPP方式の極端紫外光光源装置に比して、光源装置を小型化することができ、さらに、光源システムの消費電力が小さいという利点があることから、実用化が期待されている。
上記した高密度高温プラズマを発生させる原料としては、10価前後のXe(キセノン)イオンが知られているが、より強い極端紫外光を放射させるための原料として、Li(リチウム)イオン、Sn(スズ)イオンが注目されている。
例えば、Snは、高密度高温プラズマの発生に必要な電気入力と波長13.5nmの極端紫外光の放射強度との比で与えられる極端紫外光変換効率がXeよりも数倍大きいことから、大出力の極端紫外光を得るための放射源として期待されている。例えば、特許文献1に示されるように、極端紫外光放射源として、例えばSnH4(スタナン)ガスを使用した極端紫外光光源装置の開発が進められている。
近年では、上記のDPP方式において、放電が発生する電極表面に供給された固体もしくは液体のSnやLiに対してレーザービーム等のエネルギービームを照射することにより気化し、その後、放電によって高温プラズマを生成する方法が非特許文献1に開示されている。
図6は、特許文献1に示す従来のEUV光源装置の概略を示す。
EUV光源装置は、一対の円板状の放電電極2a,2bが収容される放電部1aと、ホイルトラップ3と集光反射鏡4とが収容されるEUV集光部1bとを備えている。
放電部1aには、一対の円板状の放電電極2a、2bが配置されている。
一対の円盤状の電極2a,2bは、絶縁部材2cを挟んで図6の紙面において上下に配置されている。
紙面の下方に位置する放電電極2bには、モータ2dの回転軸2eが取付けられている。放電電極2a、2bは、摺動子2g、2hを介して、高繰り返し高電圧を供給する高電圧供給部3に接続されている。
放電電極2bの周辺部には溝部が設けられ、この溝部に高温プラズマを発生させるための固体の原料M(LiまたはSn)が配置されている。
上記のEUV光源装置においては、放電電極2bの溝部に配置された高温プラズマ用の原料Mに対し、レーザービーム照射機4から、レーザー入射窓4aを介してレーザービームが照射され、固体の原料が放電電極2aと2bとの間で気化する。
この状態で、放電電極2aと2bの間に高電圧供給部3からパルス電力が供給され、放電電極2aのエッジ部分と放電電極2bのエッジ部分との間で放電が発生し、EUV光が放射される。
放射されたEUV光は、ホイルトラップ5を介してEUV集光部1bに入射し、集光反射鏡6で集光され、EUV光出射窓7から出射する。
特開2004−279246号 「リソグラフィ用EUV(極端紫外)光源研究の現状と将来展望」
しかしながら、このようなEUV光源装置においては、以下に説明するような実用上の問題があった。
極端紫外光光源装置においては、高出力化などを目的に、10kHzを超えるEUV発光の高繰り返し化が進められ、例えば、周波数を100kHz以上とすることも検討されている。
繰り返し周波数を高くするのは、EUV発光パルスにおいて1パルス毎のEUV発光時間を大きくすることが困難であるため、1パルス毎のEUV発光時間を大きくできない代わりに、1パルス毎の時間間隔(パルス間隔)を短くすることにより、EUV光の出力を高くするためである。
例えば、繰り返し周波数が100kHz以上である場合は、パルス間隔が10μ秒以下と短くなる。
パルス間隔が短いと、前述のようにレーザービームが照射されることによって気化した原料が、放電電極の周囲に累積的に残留することがある。
即ち、気化した原料の移動速度が小さいと、気化した原料ガスが、パルス間隔の間に放電電極の周囲から離れることができないため、放電電極の周囲に累積的に残留することになる。
その結果として、放電電極間に供給される原料ガスが、プラズマを生成するための適量ではなく過剰になる、という問題があった。
勿論、気化した原料の移動速度が速ければ、問題無いのであるが、EUV光を発することのできる物質の中では、10μ秒以内に放電電極から遠ざかることのできるものは見つかっていないのが現状である。
このように、放電電極の周囲に原料ガスが過剰に供給された場合は、一対の放電電極間に形成されるプラズマの位置が不安定になったり、プラズマから放射されるEUV光が残留する気化した原料ガスによって吸収されることにより、EUV光の出力が低下する、という不具合が発生する虞がある。
以上から、本発明は、放電電極の周囲に残留する気化した原料ガスによる影響を低減するため、放電電極の周囲に残留する気化した原料ガスを除去する手段を備えた極端紫外光光源装置及び極端紫外光光源装置の残留ガス除去方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するため、本発明は、極端紫外光を放射するための原料と、前記原料の表面にエネルギービームを照射して前記原料を気化させるためのエネルギービーム照射手段と、前記気化した原料を、放電により加熱励起し高温プラズマを発生させるための一対の放電電極と、前記放電電極に高繰り返し高電圧を供給する高繰り返し高電圧供給手段と、を備える極端紫外光光源装置であって、
前記放電電極の付近に残留する前記気化した原料を除去するための残留ガス除去手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の極端紫外光光源装置は、前記残留ガス除去手段が、前記気化した原料を強制的に排気することを特徴とする。
また、本発明の極端紫外光光源装置は、前記残留ガス除去手段が、前記気化した原料を拡散させるための複数の回転翼を放射状に配置してあることを特徴とする。
また、本発明の極端紫外光光源装置は、前記残留ガス除去手段が、前記気化した原料に向けてガスジェットを噴射することを特徴とする。
また、本発明の極端紫外光光源装置は、前記残留ガス除去手段が、前記気化した原料に対しエネルギービームを照射することを特徴とする。
さらに、本発明の極端紫外光光源装置は、前記原料が、スズ(Sn)あるいはスズ含有物であることを特徴とする。
さらにまた、本発明の極端紫外光光源装置に係る残留ガス除去方法は、極端紫外光を放射するための原料と、前記原料の表面にエネルギービームを照射して前記原料を気化させるためのエネルギービーム照射手段と、気化された前記原料を、放電により加熱励起し高温プラズマを発生させるための一対の放電電極とを備えた極端紫外光光源装置の残留ガス除去方法であって、前記気化した原料を除去することを特徴とする。
本発明のEUV光源装置は、放電電極の周囲に残留する気化した原料ガスを除去する手段を設けたことにより、原料を高い繰り返し周波数で加熱・励起するために1パルス毎の時間間隔を短縮した場合であっても、気化した原料ガスを放電電極の周囲から速やかに放電電極の遠方に向けて拡散させることができる。そのため、放電電極間にプラズマを形成する際に、気化した原料ガスが放電電極の周囲に累積的に残留することが無いので、放電電極間に供給される気化した原料ガスの量を適量とすることができる。
したがって、本発明のEUV光源装置においては、プラズマの形成位置が安定し、EUV光の強度が低下することを確実に防止することができる。
図1は、本発明のEUV光源装置の構成の概略を示す。
EUV光源装置は、放電電極を収容する放電部1aと、ホイルトラップと集光反射鏡とを収容するEUV集光部1bとにより構成されるチャンバ1を備える。
一対の円板状の放電電極(回転電極)2a、2bは、絶縁部材2cを挟んで対向するよう配置され、各々の中心が同軸上に配置されている。
紙面において下方側に位置する放電電極2bには、モータ2dの回転軸2eが取付けられている。
回転軸2eは、放電電極2aの中心と放電電極2bの中心とが回転軸2eの同軸上に位置している。回転軸2eは、メカニカルシール2fを介してチャンバ1内に導入される。
メカニカルシール2fは、チャンバ1内の減圧雰囲気を維持しつつ、回転軸2eの回転を許容する。
放電電極2a,2bには、それぞれ、例えばカーボンブラシ等で構成される摺動子2gおよび2hが設けられている。
摺動子2gは、放電電極2aと電気的に接続されている。
摺動子2hは、放電電極2bと電気的に接続されている。
高繰り返し高電圧を供給する高電圧供給部3は、摺動子2g、2hを介して、それぞれ放電電極2a、2bにパルス電力を供給する。
円板状の放電電極2a,2bの周辺部は、エッジ形状に形成されている。
放電電極2bの溝部には、高温プラズマ生成用の液体または固体の原料Mが配置されている。原料Mは、例えば、スズ(Sn)、スズ含有物、リチウム(Li)の何れかを用いることができる。
高電圧供給部3より放電電極2a、2bに電力が供給されると、両電極のエッジ部分間で放電が発生する。
放電が発生すると、放電電極2a,2bの周辺部は放電により高温となるので、放電電極2a,2bは、タングステン、モリブデン、タンタルなどの高融点金属からなる。
絶縁部材2cは、放電電極2aと2bの間の絶縁を確保するため、窒化珪素、窒化アルミニウム、ダイヤモンド等からなる。
チャンバ1には、原料Mに対してレーザービームを照射して、原料Mを気化するためのエネルギービーム照射機4が設けられている。エネルギービーム照射機4から照射されるエネルギービームは、例えばレーザービームである。
放電電極2bの溝部に配置された高温プラズマ用の原料Mに対し、エネルギービーム照射機4からレーザー入射窓4aを介してレーザービームが照射される。これによって、固体の原料Mが放電電極2aと2bとの間で気化する。
EUV集光部1bに配置されたホイルトラップ5は、放電電極を構成する物質、高温プラズマ発生用の原料Mを基にして発生するデブリが、集光反射鏡6に向けて飛散することを抑制するために設けられている。
ホイルトラップ5は、放射状に伸びる複数の薄板により仕切られる複数の狭い空間が形成されている。
EUV集光部1bに配置された集光反射鏡6は、高温プラズマから放射された波長13.5nmのEUV光を反射するための光反射面が形成されている。
集光反射鏡6は、互いに接触することなく入れ子状に配置された複数の光反射面6aにより構成されている。各光反射面6aは、Ni(ニッケル)などからなる平滑面を有する基体材料の反射面側に、Ru(ルテニウム)、Mo(モリブデン)、Rh(ロジウム)などの金属を緻密にコーティングすることにより、0〜25°の斜入射角度の極端紫外光を良好に反射するように形成されている。
集光反射鏡6の光出射方向には、EUV光出射窓7が設けられている。
EUV光出射窓7は、EUV集光部1bに形成された開口からなり、中間集光点の近傍に配置される。
チャンバ1には、放電部1a、EUV集光部1bを排気して、チャンバ1内を真空状態にするためのガス排気ユニット1cが設けられている。
図2は、本発明の残留ガス除去手段の第1の実施形態であるエネルギービーム照射機構を概念的に示す。同図(a)および(b)は残留ガス除去手段の構成を示す拡大図であり、同図(c)はタイムチャートを示す。
残留ガス除去手段であるエネルギービーム照射機構20は、原料Mを気化させるためのエネルギービーム照射機4とは独立に、レーザービームを照射する。
エネルギービーム照射機構20は、レーザー入射窓21を介して、放電電極2bの付近に残留する原料Mのガスに対して、レーザービームを照射する。
エネルギービーム照射機構20は、原料Mに対してレーザービームが照射されることの無いように、レーザービームの進行方向が調整されている。
本実施形態では、エネルギービーム照射機構20から出射したレーザービームを、放電電極2bの付近に残留する原料Mの残留ガスに照射して、ガス分子の加熱や蒸発等によりガス分子を拡散させることによって、原料の残留ガスを除去する。
エネルギービーム照射機構20は、同図(c)のタイムチャートに示すように、各EUVパルス発光のパルス間隔である9μ秒より若干短い期間にわたり、原料Mの残留ガスに対しレーザービームを照射することが好ましい。例えば、EUV光源装置の繰り返し周波数が100kHzである場合は、各EUV発光のパルス間隔である9μ秒の間に残留ガスの除去を行うことのできるよう、エネルギービーム照射機構20から出射されるレーザービームは、繰り返し周波数が100kHz以上であり、出力が10kW以上であることが好ましい。
次に、図3は、本発明の残留ガス除去手段の第2の実施形態を概念的に示す。同図(a)は残留ガス除去手段の構成を示す拡大図であり、同図(b)は回転機構の正面図であり、同図(c)はタイムチャートを示す。
残留ガス除去手段である回転機構30は、互いに同一方向に回転する複数の回転翼32が、光軸方向に伸びる回転軸31の周囲に放射状に配置されている構成を有する。回転機構30は、各回転翼32が放電電極2bの周囲を通過するように配置されている。
本実施形態は、各回転翼32が放電電極の付近の残留ガス雰囲気中を通過するように、回転軸31を中心として各回転翼32を同一方向に高速回転させ、残留ガスを放電電極の遠方に向けて叩き出すことによって、放電電極の周囲から残留ガスを除去する。
同図(c)のタイムチャートに示すように、例えば、EUV光源装置の繰り返し周波数が100kHzである場合は、各回転翼32が各EUVパルス発光のパルス間隔である9μ秒の間に放電電極の近傍に残留する残留ガス中を通過するように、回転翼の回転速度を調整することが好ましい。
次に、図4は、本発明の残留ガス除去手段の第3の実施形態を概念的に示す。同図(a)は残留ガス除去手段の構成を示す拡大図であり、同図(b)はタイムチャートを示す。
残留ガス除去手段である送風機構40は、超音速ガスジェットを噴出するものであり、放電電極2bの付近に向けて伸びるノズル41を備える。
ノズル41は、先端部にガスジェットの噴射口を有しており、噴射口が放電電極2bの付近に位置するように配置される。
本実施形態では、ノズル41の噴射口からガスジェットを噴射することにより、EUV発光後に放電電極付近の原料の残留ガスを加速して除去する。
送風機構40は、同図(b)のチャートに示すように、最初のEUVパルス発光の直後から連続的にガスジェットを噴射することが好ましい。
ガスジェットは、それ自体が放電することを防止するため、ヘリウムガスなどの不活性ガスを用いることが好ましい。
次に、図5は、本発明の残留ガス除去手段の第4の実施形態を概念的に示す。同図(a)は、残留ガス除去手段の構成を示す拡大図であり、同図(b)はタイムチャートを示す。
残留ガス除去手段である排気機構50が、放電電極2a,2bの近傍に設けられている。排気機構50は、放電電極2bの付近に残留する気化した原料Mを強制的に排気するための排気ポンプである。
排気機構50は、放電電極2aと2bの間に形成されるプラズマの付近に向けて伸びる筒状のノズル51を有する。
排気機構50により、残留ガスを強制的に排気する場合、ガスの流れ(ガス分子密度の勾配)によってガス分子を加速することが必要である。
例えば、同図(b)のタイムチャートに示すように、EUV光源装置が、繰り返し周波数100kHzでパルス発光する場合は、EUV発光毎のパルス間隔が約9μ秒となる。
エネルギービーム照射機4からのレーザービームを照射することによって気化した原料Mのガスは、各EUV発光のパルス間隔である9μ秒の間に放電電極2a,2bの遠方に移動させることが必要である。
そこで、本実施形態では、排気機構50のノズル51を、放電電極2a、2bの間に形成されるプラズマの付近に配置して、各EUVパルス発光後に放電電極間に残留する原料のガスを速やかに排気する。具体的には、図5(b)のタイムチャートに示すように、同図AのEUVパルス発光と同図BのEUVパルス発光との間のパルス間隔である9μ秒の間に、放電電極間に残留する原料のガスを速やかに排気することが好ましい。このようにして、同図BのEUVパルス発光の際には、放電電極の付近に残留する原料Mの残留ガスの量を低減している。
例えば、EUV光源装置の繰り返し周波数が100kHzである場合は、残留ガスを10μ秒の間に10mm以上移動させることが必要であることから、残留ガスの移動速度が1000m/秒となるよう残留ガスを加速する必要がある。
1μ秒の放電時間で、気化した原料Mのガスが1mm移動することになり、ターゲット蒸気の安定性に影響する可能性がある。
粘性流レベルのガス圧力は1Pa程度であり、ガス分子密度は2.7×1014/cmになる。
例えば、放電に最適なプラズマ(1mmφ、イオン密度1018/cm程度)が10mmφに膨張した場合、イオン密度は1015/cm程度に低下する。
したがって、ノズル21の先端の吸い込み口は、プラズマから10mm以内の場所に配置することが好ましい。
なお、ノズル51が金属製の場合は、放電電極2a,2bとの間で不所望な放電が発生することのないように留意する必要がある。
本発明のEUV光源装置の構成の概略を示す。 本発明の残留ガス除去手段の第1の実施形態を概念的に示す。 本発明の残留ガス除去手段の第2の実施形態を概念的に示す。 本発明の残留ガス除去手段の第3の実施形態を概念的に示す。 本発明の残留ガス除去手段の第4の実施形態を概念的に示す。 従来のEUV光源装置の概略を示す。
符号の説明
1a 放電部
1b EUV集光部
2a,2b 放電電極
2c 絶縁部材
2d モータ
2e 回転軸
2f メカニカルシール
2g,2h 摺動子
3 高電圧供給部
4 エネルギービーム照射機
4a レーザー入射窓
5 ホイルトラップ
6 集光反射鏡
6a 光反射面
7 EUV光出射窓
20 エネルギービーム照射機構
21 レーザー入射窓
30 回転機構
31 回転軸
32 回転翼
40 送風機構
41 ノズル
50 排気機構
51 ノズル

Claims (7)

  1. 極端紫外光を放射するための原料と、
    前記原料の表面にエネルギービームを照射して前記原料を気化させるためのエネルギービーム照射手段と、
    前記気化した原料を、放電により加熱励起し高温プラズマを発生させるための一対の放電電極と、
    前記放電電極に高繰り返し高電圧を供給する高電圧供給手段と、
    を備える極端紫外光光源装置であって、
    前記放電電極の付近に残留する前記気化した原料を除去するための残留ガス除去手段を備えたことを特徴とする極端紫外光光源装置。
  2. 前記残留ガス除去手段が、前記気化した原料に対しエネルギービームを照射することを特徴とする請求項1に記載の極端紫外光光源装置。
  3. 前記残留ガス除去手段が、前記気化した原料を強制的に排気することを特徴とする請求項1に記載の極端紫外光光源装置。
  4. 前記残留ガス除去手段が、前記気化した原料を拡散させるための複数の回転翼を放射状に配置してあることを特徴とする請求項1に記載の極端紫外光光源装置。
  5. 前記残留ガス除去手段が、前記気化した原料に向けてガスジェットを噴射することを特徴とする請求項1に記載の極端紫外光光源装置。
  6. 前記原料が、スズ(Sn)あるいはスズ含有物であることを特徴とする請求項1に記載の極端紫外光光源装置。
  7. 極端紫外光を放射するための原料と、
    前記原料の表面にエネルギービームを照射して前記原料を気化させるためのエネルギービーム照射手段と、
    気化された前記原料を、放電により加熱励起し高温プラズマを発生させるための一対の放電電極とを備えた極端紫外光光源装置の残留ガス除去方法であって、
    前記気化した原料を除去することを特徴とする残留ガス除去方法。
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