JP2010060155A - 加湿装置および加湿機能付き空気清浄機 - Google Patents

加湿装置および加湿機能付き空気清浄機 Download PDF

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Abstract

【課題】貯水槽および加湿板が筐体に対して着脱可能な構成において、貯水槽および加湿板が筐体に装着された状態で、筐体内の水および筐体内を流れる空気が漏れ出すことを防止できる加湿装置および加湿機能付き空気清浄機を提供すること。
【解決手段】受皿22および加湿板32は、本体ケース2の開口82を介して、背面側から本体ケース2に対して着脱可能である。リヤカバー120は、本体ケース2に対する装着状態において開口82を背面側から塞ぐ。本体ケース2内部を区画する隔壁13の貫通穴80は、前記装着状態において、受皿22の仕切り板67によって背面側から塞がれる。ガイドリブ101は、リヤカバー120および仕切り板67を正面側へ引き込むので、前記装着状態において、リヤカバー120は、開口82を背面側から隙間なく塞ぐことができ、仕切り板67は、隔壁13の貫通穴80を背面側から隙間なく塞ぐことができる。
【選択図】図2

Description

この発明は、加湿装置および加湿機能付き空気清浄機に関する。
空気を取り込み、この空気を加湿して機外へ放出する加湿装置が知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の加湿装置では、吸込口および吹出口を有した本体(筐体に相当する。)内に、吸込口および吹出口を連通する空気流路が形成され、空気流路には、送風機およびヒータが設けられている。そして、本体の下方部には、水槽(貯水槽に相当する。)が引き出し自在に設けられ、水槽には、加湿フィルタ(加湿板に相当する。)が、下部を水槽の水に浸漬した状態で、回転自在に設けられている。
特許文献1に記載の加湿装置が運転状態にあるときには、機外の空気が送風機によって吸込口から空気流路へ吸い込まれた後にヒータへ送られ、ヒータで加熱されて温風となる。そして、この温風が、水槽の水に浸されながら回転している加湿フィルタに接触し、加湿フィルタに付着した水によって加湿され、吹出口から機外へ放出される。
特開2006−200762号公報
特許文献1において、加湿装置本体の外側面には、本体内部に連通する開口が形成されており、加湿フィルタのメンテナンス時には、水槽が、加湿フィルタと一体となって、この開口を介して本体から引き出される。
そして、加湿フィルタのメンテナンス後には、水槽が開口を介して本体に押し込まれるのだが、本体に押し込まれた水槽が本体の開口を隙間無く塞いでいないと、加湿装置を運転させたときに、本体内を流れる空気や水槽内の水が開口と水槽との隙間から漏れ出してしまう虞がある。
空気が漏れ出すと、本体内で加湿される空気の量が減少するので、加湿効率の低下が懸念される。水が漏れ出すと、加湿装置が載置される載置面が水浸しになってしまう。
この発明は、かかる背景のもとになされたもので、貯水槽および加湿板が筐体に対して着脱可能な構成において、貯水槽および加湿板が筐体に装着された状態で、筐体内の水および筐体内を流れる空気が漏れ出すことを防止できる加湿装置および加湿機能付き空気清浄機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、空気を取り込むための入口、および、空気を排出するための出口が形成された筐体と、前記筐体内部を前記入口に連通する正面側の第1室と前記出口に連通する背面側の第2室とに区画し、前記第1室と前記第2室とを連通させる連通穴が形成された隔壁と、前記第1室に配置され、前記入口から空気を取り込んで空気流を生成し、前記連通穴から前記第2室へ送り込む送風手段と、前記筐体に着脱可能に収容され、水が溜められる貯水槽と、前記筐体に着脱可能であり、前記第2室に配置され、前記貯水槽の水に漬かった状態と、水から上がった状態との間を移動し、水から上がった状態のときに空気流に曝され、空気を加湿するための加湿板と、前記筐体の背面に形成され、前記第2室に連通し、前記筐体に着脱される前記貯水槽および前記加湿板を通過させる開口と、前記貯水槽および前記加湿板と一体となって前記筐体に対して背面側から着脱可能であり、前記筐体に対する装着状態において前記開口を背面側から塞ぐリヤカバーと、前記貯水槽に設けられ、前記貯水槽を、前記加湿板が配置される第1領域と、前記第1領域に給水する給水タンクが配置される第2領域とに仕切る仕切り板と、前記隔壁に形成され、前記装着状態において、前記第2領域が挿通され、前記仕切り板によって背面側から塞がれる穴と、前記リヤカバーおよび前記仕切り板を正面側へ引き込む引き込み手段と、を有することを特徴とする、加湿装置である。
請求項2記載の発明は、前記給水タンクは、前記筐体に対して正面側から着脱可能であり、前記引き込み手段は、前記給水タンクに設けられ、前記給水タンクが前記筐体に装着されるときに前記貯水槽に係合して前記貯水槽を正面側へ引き込むリブを含むことを特徴とする、請求項1記載の加湿装置である。
請求項3記載の発明は、前記給水タンクは、前記筐体に対して正面側から着脱可能であり、前記給水タンクと一体となって前記筐体に対して着脱可能なフロントカバーを備え、前記引き込み手段は、前記フロントカバーに設けられ、前記フロントカバーおよび前記給水タンクが前記筐体に装着されるときに前記貯水槽に係合して前記貯水槽を正面側へ引き込むリブを含むことを特徴とする、請求項1記載の加湿装置である。
請求項4記載の発明は、前記リブは、前記貯水槽に接触することによって前記貯水槽を正面側に引き込む傾斜面と、前記傾斜面に連設され、前記傾斜面によって引き込まれた前記貯水槽に接触することによって前記貯水槽を正面側に引き込んだ状態で水平方向に位置決めする垂直面とを有していることを特徴とする、請求項2または3記載の加湿装置である。
請求項5記載の発明は、前記引き込み手段は、前記筐体および前記リヤカバーのそれぞれに設けられ、互いに引き寄せ合う磁石を含むことを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の加湿装置である。
請求項6記載の発明は、前記第2室内において、前記隔壁から前記開口の縁まで延びる第1壁と、前記リヤカバーに設けられ、前記装着状態において前記第1壁と前記連通穴および前記加湿板との間に配置されて前記隔壁まで延びる第2壁と、を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の加湿装置である。
請求項7記載の発明は、空気を取り込むための入口、および、空気を排出するための出口が形成された筐体と、前記筐体内部を前記入口に連通する正面側の第1室と前記出口に連通する背面側の第2室とに区画し、前記第1室と前記第2室とを連通させる連通穴が形成された隔壁と、前記第1室に配置され、前記入口から空気を取り込んで空気流を生成し、前記連通穴から前記第2室へ送り込む送風手段と、前記筐体に着脱可能に収容され、水が溜められる貯水槽と、前記筐体に着脱可能であり、前記第2室に配置され、前記貯水槽の水に漬かった状態と、水から上がった状態との間を移動し、水から上がった状態のときに空気流に曝され、空気を加湿するための加湿板と、前記筐体の背面に形成され、前記第2室に連通し、前記筐体に着脱される前記貯水槽および前記加湿板を通過させる開口と、前記貯水槽および前記加湿板と一体となって前記筐体に対して背面側から着脱可能であり、前記筐体に対する装着状態において前記開口を背面側から塞ぐリヤカバーと、前記第2室内において、前記隔壁から前記開口の縁まで延びる第1壁と、前記リヤカバーに設けられ、前記装着状態において前記第1壁と前記連通穴および前記加湿板との間に配置されて前記隔壁まで延びる第2壁と、を有することを特徴とする、加湿装置である。
請求項8記載の発明は、前記入口から取り込まれた空気を清浄化するための空気清浄化手段と、請求項1〜7のいずれかに記載の加湿装置と、を有することを特徴とする、加湿機能付き空気清浄機である。
請求項1記載の発明によれば、この加湿装置では、筐体内部が、隔壁によって、入口に連通する正面側の第1室と出口に連通する背面側の第2室とに区画されている。
第1室には、送風手段が配置されており、送風手段は、入口から空気を取り込んで空気流を生成し、隔壁の連通穴から第2室へ送り込む。
第2室には、加湿板が配置されており、加湿板は、筐体に収容された貯水槽の水に漬かった状態と、水から上がった状態との間を移動し、水から上がった状態のときに空気流に曝され、空気を加湿する。
ここで、筐体の背面には、第2室に連通する開口が形成されており、貯水槽および加湿板は、開口を介して、背面側から筐体に対して着脱可能である。貯水槽および加湿板が筐体に対して着脱される際、リヤカバーが、貯水槽および加湿板と一体となって筐体に対して背面側から着脱される。リヤカバーは、筐体に対する装着状態において開口を背面側から塞ぐ。
また、貯水槽は、貯水槽に設けられた仕切り板によって、加湿板が配置される第1領域と、給水タンクが配置される第2領域とに仕切られている。そして、隔壁には穴が形成されており、この穴は、貯水槽、加湿板およびリヤカバーの筐体に対する装着状態において、貯水槽の第2領域が挿通されつつ、仕切り板によって背面側から塞がれる。
そして、加湿装置は、引き込み手段を有しており、引き込み手段は、リヤカバーおよび仕切り板を正面側へ引き込むので、前記装着状態において、リヤカバーは、開口を背面側から隙間なく塞ぐことができ、仕切り板は、隔壁の穴を背面側から隙間なく塞ぐことができる。
その結果、貯水槽および加湿板が筐体に対して着脱可能な加湿装置において、貯水槽および加湿板が筐体に装着された状態で、筐体内の水および筐体内を流れる空気が筐体背面の開口や隔壁の穴から漏れ出すことを防止できる。
請求項2記載の発明によれば、引き込み手段は、筐体に対して正面側から着脱可能な給水タンクに設けられ、給水タンクが筐体に装着されるときに貯水槽に係合して貯水槽を正面側へ引き込むリブを含んでいる。そのため、このような簡易な構成のリブを設けることにより、給水タンクを正面側から筐体に装着するだけの動作で、貯水槽、換言すれば、リヤカバーおよび仕切り板を正面側へ引き込んで、開口および隔壁の穴を背面側から隙間なく塞ぐことができる。
請求項3記載の発明によれば、引き込み手段は、給水タンクと一体となって筐体に対して正面側から着脱可能なフロントカバーに設けられ、フロントカバーおよび給水タンクが筐体に装着されるときに貯水槽に係合して貯水槽を正面側へ引き込むリブを含んでいる。そのため、このような簡易な構成のリブを設けることにより、フロントカバーおよび給水タンクを正面側から筐体に装着するだけの動作で、貯水槽、換言すれば、リヤカバーおよび仕切り板を正面側へ引き込んで、開口および隔壁の穴を背面側から隙間なく塞ぐことができる。
請求項4記載の発明によれば、リブは、貯水槽に接触することによって貯水槽を正面側に引き込む傾斜面と、傾斜面に連設され、傾斜面によって引き込まれた貯水槽に接触することによって貯水槽を正面側に引き込んだ状態で水平方向に位置決めする垂直面とを有している。
そのため、給水タンクを正面側から筐体に装着すると、リブでは、まず、傾斜面が貯水槽(つまりリヤカバーおよび仕切り板)を正面側に引き込むことによって、開口および隔壁の穴を背面側から隙間なく塞ぐことができる。その後、垂直面が貯水槽を正面側に引き込んだ状態で水平方向に位置決めすることによって、開口および隔壁の穴が背面側から隙間なく塞がれた状態を維持することができる。
つまり、このような傾斜面および垂直面を有するリブによって、開口および隔壁の穴を背面側から隙間なく塞ぐことができ、さらに、隙間なく塞いだ状態を維持することができる。
請求項5記載の発明によれば、引き込み手段は、筐体およびリヤカバーのそれぞれに設けられ、互いに引き寄せ合う磁石を含んでいる。そのため、リヤカバーを背面側から筐体に装着するだけの動作で、筐体側の磁石とリヤカバー側の磁石とが互いに引き寄せ合うことによってリヤカバーおよび仕切り板が正面側へ自動的に引き込まれ、これにより、開口および隔壁の穴を背面側から隙間なく塞ぐことができる。
請求項6記載の発明によれば、筐体において、背面側の第2室内では、第1壁が、隔壁から筐体背面の開口の縁まで背面側へ延びている。そして、開口を背面側から塞ぐリヤカバーには、筐体に対する装着状態において第1壁と隔壁の連通穴および加湿板との間に配置されて隔壁まで正面側に延びる第2壁が設けられている。
そのため、リヤカバーが筐体に装着された状態において、加湿装置が運転されることによって連通穴から第2室へ空気流が送り込まれ、この空気流が加湿板の水分を伴って開口の縁から外部へ漏れ出そうとしても、空気流および水は、第2壁に沿って一旦隔壁へ向かって正面側へ流れ、その後、隔壁で背面側に向きを変えて第2壁と第1壁との間を通らねば、開口の縁に到達できない。
これにより、第2室内の空気流および水が開口の縁に到達するまでの経路を長くすることができるので、貯水槽、加湿板およびリヤカバーが筐体に対して着脱可能な加湿装置において、貯水槽、加湿板およびリヤカバーが筐体に装着された状態で、筐体(詳しくは第2室)内の水および筐体内を流れる空気が筐体背面の開口から漏れ出すことを防止できる。また、第2壁に沿って隔壁へ向かった空気流および水が隔壁にぶつかることで、これらの流れる勢いが衰えるので、これによっても、空気および水が開口から漏れ出すことを防止できる。
請求項7記載の発明によれば、この加湿装置では、筐体内部が、隔壁によって、入口に連通する正面側の第1室と出口に連通する背面側の第2室とに区画されている。
第1室には、送風手段が配置されており、送風手段は、入口から空気を取り込んで空気流を生成し、隔壁の連通穴から第2室へ送り込む。
第2室には、加湿板が配置されており、加湿板は、筐体に収容された貯水槽の水に漬かった状態と、水から上がった状態との間を移動し、水から上がった状態のときに空気流に曝され、空気を加湿する。
ここで、筐体の背面には、第2室に連通する開口が形成されており、貯水槽および加湿板は、開口を介して、背面側から筐体に対して着脱可能である。貯水槽および加湿板が筐体に対して着脱される際、リヤカバーが、貯水槽および加湿板と一体となって筐体に対して背面側から着脱される。リヤカバーは、筐体に対する装着状態において開口を背面側から塞ぐ。
そして、筐体において、背面側の第2室内では、第1壁が、隔壁から筐体背面の開口の縁まで背面側へ延びている。そして、開口を背面側から塞ぐリヤカバーには、筐体に対する装着状態において第1壁と隔壁の連通穴および加湿板との間に配置されて隔壁まで正面側に延びる第2壁が設けられている。
そのため、リヤカバーが筐体に装着された状態において、加湿装置が運転されることによって連通穴から第2室へ空気流が送り込まれ、この空気流が加湿板の水分を伴って開口の縁から外部へ漏れ出そうとしても、空気流および水は、第2壁に沿って一旦隔壁へ向かって正面側へ流れ、その後、隔壁で背面側に向きを変えて第2壁と第1壁との間を通らねば、開口の縁に到達できない。
これにより、第2室内の空気流および水が開口の縁に到達するまでの経路を長くすることができるので、貯水槽、加湿板およびリヤカバーが筐体に対して着脱可能な加湿装置において、貯水槽、加湿板およびリヤカバーが筐体に装着された状態で、筐体(詳しくは第2室)内の水および筐体内を流れる空気が筐体背面の開口から漏れ出すことを防止できる。また、第2壁に沿って隔壁へ向かった空気流および水が隔壁にぶつかることで、これらの流れる勢いが衰えるので、これによっても、空気および水が開口から漏れ出すことを防止できる。
請求項8記載の発明によれば、請求項1〜7のいずれかに記載の加湿装置を有することで付加価値の高い加湿機能付き空気清浄機を提供することができる。
以下には、図面を参照して、この発明の一実施形態としての空気清浄機1について具体的に説明する。この空気清浄機1は、後述するように加湿機能を有することから、加湿装置としても機能する。
<空気清浄機の全体構成>
図1(a)は、空気清浄機1の平面図であり、図1(b)は、空気清浄機1の正面図である。
図1に示すように、空気清浄機1の筐体としての本体ケース2は、縦長かつ前後方向に薄い中空の略直方体形状である。本体ケース2は、略前半分をなすフロントケース3と略後半分をなすリヤケース4とによって、その外郭が形成されている(図1(a)参照)。なお、前側と正面側とは同義であり、後側と背面側とは同義である。
フロントケース3の天面には、操作パネル5が設けられている(図1(a)参照)。操作パネル5に設けられた操作キー6を操作することによって空気清浄機1の運転を制御することができ、空気清浄機1の運転条件および状態は、操作パネル5に設けられた表示部7に表示される。
フロントケース3の前面の幅方向両端においてやや上寄りの位置には、入口8が形成されている(図1(b)参照)。入口8は、フロントケース3の内部に連通している。リヤケース4の天面、左側面および右側面のそれぞれには、出口9が形成されている(図1(a)参照)。これらの出口9は、リヤケース4の内部に連通している。各出口9には、格子10が設けられている。空気清浄機1は、入口8から空気を取り込んで清浄化し、清浄化された空気を、出口9から排出する(図1(a)の2点鎖線の矢印を参照)。
また、本体ケース2(フロントケース3)の正面において、入口8より下側には、着脱可能なフロントカバー23が設けられている(図1(b)参照)。正面側からフロントカバー23を取り外すことによって、本体ケース2内にアクセスすることができる。
図2は、空気清浄機1の右側面図であり、一部を断面で示している。
図2に示すように、フロントケース3とリヤケース4との間には、上下方向に延びる隔壁13が設けられており、隔壁13によって、フロントケース3の内部とリヤケース4の内部とが区画されている。この隔壁13の下側には、連通穴14が形成されており、連通穴14を介して、フロントケース3の内部とリヤケース4の内部とが互いに連通している。詳しくは、フロントケース3の内部は、入口8に連通する上側の第1空間65(第1室)と、入口8に連通しない下側の第2空間66とに仕切られており、隔壁13は、第1空間65とリヤケース4の内部(第2室としての第3空間74)とを区画し、連通穴14は、第1空間65と第3空間74とを連通させる(詳しくは後述する。)。なお、フロントケース3とリヤケース4との相対位置に伴い、第1空間65は正面側に位置し、第3空間74は背面側に位置している。
本体ケース2の内部には、入口8と出口9とを連通させる流路15(図2の太い実線矢印を参照)が形成されている。流路15の途中に、上述した連通穴14が位置している。
フロントケース3内部の第1空間65、詳しくは流路15の途中において、入口8に後側(図2では右側)から臨む位置には、空気清浄化手段としてのフィルタ11が設けられ、第1空間65におけるフィルタ11の後側には、送風手段としてのファン12が設けられている。
フィルタ11は、上下方向に長く前後方向(図2では左右方向)に薄い矩形状であり、複数種類のフィルタ膜を積層することで構成されており、空気中に含まれる比較的大きな塵挨だけでなく、非常に細かな塵挨、たとえば花粉やたばこの煙の粒子等まで捕獲可能なフィルタである。
ファン12は、たとえば、シロッコファンであって、図示しないモータに回転駆動されることによって吸引力を発生し、前側の空気を内側から吸い込んで外側(ここでは外側下方)へ吐出する。
このような空気清浄機1において、ファン12が駆動されると、空気清浄機1の外部にある空気が、ファン12が発生する吸引力によって、入口8よりフロントケース3(第1空間65)内に取り込まれて空気流となる。そして、この空気(空気流)は、図2の太い実線矢印で示すように、流路15を流れ、その途中においてフィルタ11を通過することで塵埃や臭い成分が除去されて清浄化される。清浄化された空気(以下では単に「空気」ということがある。)は、ファン12によって下方へ吐出されて、隔壁13の連通穴14からリヤケース4の内部(第3空間74)へ送り込まれ、各出口9から空気清浄機1の外部へ排出される。このように清浄化された空気は、空気清浄機1の外部(室内)の隅々まで行き渡り、室内全体を万遍なく浄化する。
そして、この空気清浄機1は、流路15を流れる空気を加湿するために、リヤケース4の第3空間74に加湿ユニット20を備えている。つまり、この空気清浄機1は、加湿機能付きの空気清浄機である。
<加湿ユニットの全体構成>
加湿ユニット20は、フィルタ11を通過して清浄化された空気を加湿するものである。これにより、水分を含んだ空気が出口9から室内へ放出されることとなり、室内の湿気が補われる。
加湿ユニット20に関連して、本体ケース2内には、給水タンク21と、回収タンク26と、貯水槽としての受皿22とが設けられている。
給水タンク21は、内部に水を溜めることができる幅方向に長手の中空体であり、フロントケース3内においてフィルタ11およびファン12の下方に配置されている。
ここで、フロントケース3の内部は、仕切壁25によって、上述したようにフィルタ11およびファン12が配置される上側の第1空間65と、給水タンク21が配置される下側の第2空間66とに仕切られている。仕切壁25は、隔壁13において連通穴14の下端を縁取る部分に連続して斜め前側上方(図2では斜め左側上方)へ延び、フロントケース3の前壁に接続されており、第1空間65と第2空間66との間を遮断している。また、仕切壁25は、流路15の一部を区画している。
給水タンク21で溜めることができる水の量は、たとえば、2.8Lである。給水タンク21の底には、図示しない弁体によって開閉される水抜き穴(図示せず)が形成されている。給水タンク21は、ねじ等によってフロントカバー23に固定されている。そのため、正面側からフロントカバー23をフロントケース3から取り外すことによって、給水タンク21は、フロントカバー23と一体となってフロントケース3から取り外される。逆に正面側からフロントカバー23をフロントケース3に取り付けることによって、給水タンク21は、フロントカバー23と一体となってフロントケース3に取り付けられる。つまり、給水タンク21とフロントカバー23とは、一体となって、フロントケース3(本体ケース2)に対して正面側から着脱可能である。
回収タンク26は、上下方向に扁平な中空のボックス形状である。回収タンク26は、第2空間66において、給水タンク21の右側部分(図2では手前側部分)の下方に配置されている。そのため、メンテナンスの際、先に給水タンク21を取り外してから、回収タンク26を取り外すことできる。回収タンク26の底には、弁体27によって開閉される流入口28が形成されている。
受皿22は、本体ケース2内の底部に収容されており、加湿ユニット20の下部、給水タンク21の下部および回収タンク26の下部を収容し得る大きさ(深さ)を有している。詳しくは、受皿22の底には、仕切り板67が立設されており、仕切り板67によって、受皿22の内部が前後に二分されている。受皿22の内部において、仕切り板67より前側(図2では左側)の領域(第2領域としての前側領域22A)に、給水タンク21の下部および回収タンク26の下部が配置され、仕切り板67より後側(図2では右側)の領域(第1領域としての後側領域22B)に、加湿ユニット20の下部が配置される。つまり、受皿22において、給水タンク21の下部および回収タンク26の下部を収容する前側領域22Aは、フロントケース3の第2空間66に配置され、後側領域22Bは、リヤケース4の第3空間74に配置されている。
ここで、隔壁13において、連通穴14の下方には、仕切り板67にちょうど塞がれる大きさの貫通穴80(穴)が形成されている。貫通穴80は、フロントケース3の第2空間66とリヤケース4の第3空間74とを連通させる。そして、上述したように受皿22が本体ケース2内に収容された状態において、受皿22では、前側領域22Aが貫通穴80に背面側から挿通されて第2空間66に配置され、後側領域22Bがリヤケース4の第3空間74に配置される。この状態では、貫通穴80が、前後方向において仕切り板67と一致しており、仕切り板67によって背面側から隙間なく塞がれている。
仕切り板67の下端部には、流入穴68と流出穴69という2つの貫通穴が形成されており、流入穴68および流出穴69を介して、前側領域22Aと後側領域22Bとが連通している。なお、流入穴68および流出穴69は、図2では重なって見えるが実際には幅方向(図2の紙面に垂直な方向)において互いに離れている。
給水タンク21を受皿22の前側領域22Aに収容すると、給水タンク21の底の弁体(図示せず)が、受皿22の底から上向きに突設された突起(図示せず)によって押し上げられて、給水タンク21の水抜き穴(図示せず)を開く。これにより、給水タンク21内の水が排出され、流入穴68から受皿22の後側領域22Bに流入し、後側領域22Bに溜まる。
回収タンク26を受皿22の前側領域22Aに収容すると、回収タンク26の底の弁体27が、受皿22の底から上向きに突設された突起29によって押し上げられて、回収タンク26の流入口28を開く。ここで、後側領域22Bに溜まった水のうち、後側領域22Bに長時間溜まることで古くなった水は、流出穴69から溢水された後、流入口28から回収タンク26内へ回収される。
なお、後側領域22Bに規定水位まで水が溜まると、その途中で流入穴68および流出穴69を介して水が前側領域22Aと後側領域22Bとの間で行き来することによって、前側領域22Aおよび後側領域22Bの水位は、結果的に、等しい水位でつながる(図示した水面Sを参照)。このとき、流入穴68および流出穴69は、水面Sより下方に位置して、水に完全に漬かっている。また、上述したように隔壁13の貫通穴80が受皿22の仕切り板67によって塞がれている。そのため、空気が、流入穴68および流出穴69を介して、前側領域22Aと後側領域22Bとの間で行き来することはない。そのため、フロントケース3の第1空間65およびリヤケース4の内部(第3空間74)の空気が第2空間66に漏れることはない。
そして、加湿ユニット20は、フィルタ11およびファン12を通過して各出口9へ向う空気の流路15(太い実線矢印参照)の途中に配置されている。そのため、フィルタ11で清浄化された空気の流れ(空気流)は、必ず加湿ユニット20を通過する。
加湿ユニット20は、前後方向に延びる中心軸を有する略円盤形状である。加湿ユニット20は、前後方向に重ねられた複数枚の加湿板32と、このように重ねられた状態にあるこれらの加湿板32を前後から挟持(保持)する前プレート30(保持部材)および後プレート31とを含んでいる。加湿板32、前プレート30および後プレート31は、ほぼ同じ外径を有する円板形状であり、それぞれの中心軸は、前後方向に沿って延びている。加湿板32および前プレート30は、環状をなしている。
加湿ユニット20は、リヤケース4の後壁の一部(リヤカバー120という。)から前方へ延びて加湿板32、前プレート30および後プレート31の円中心を通る軸51によって、回転自在に保持されている。この状態で、加湿板32の下部は、受皿22の後側領域22Bに所定水位まで溜まった水(水面S参照)に漬かっている。
そして、上述したようにフィルタ11で清浄化された空気が引き続き流路15を流れて加湿ユニット20を通過する際に加湿ユニット20が回転する。加湿ユニット20が回転することによって、加湿板32も複数枚重ねられた状態で前プレート30および後プレート31とともに回転し、このとき、加湿板32は、後側領域22Bの水に漬かった状態と、この水から上がった状態との間を移動する。そして、加湿板32は、水から上がった状態のときに、清浄化された空気の流れ(図2の太い実線矢印を参照)に曝される。詳しくは、加湿板32において後側領域22Bの水によって濡れた部分が、加湿ユニット20が1回転を終えるまでの間に、流路15における清浄化された空気の流れに曝される。その結果、加湿板32に付着していた水分が、清浄化された空気を加湿して、この空気とともに、出口9から所定の方向へ放出され、室内の加湿に寄与する。
この状態において、上述したように、フロントケース3の第1空間65およびリヤケース4の第3空間74の空気が第2空間66に漏れないので、流路15を流れる空気が第2空間66に漏れることもない。
<加湿ユニットのメンテナンス>
加湿ユニット20は、加湿板32の洗浄および交換といったメンテナンスのため、加湿ユニット20を回転自在に保持する軸51およびリヤカバー120と一体となって、本体ケース2に対して背面側から着脱可能である。これに伴い、リヤカバー120は、リヤケース4の後壁から分離されている。また、受皿22の後壁がリヤカバー120に取付けられているので、受皿22も加湿ユニット20と一緒に着脱される。ここでは、加湿ユニット20、軸51、リヤカバー120および受皿22をまとめて引出ユニット81という。
リヤケース4の後壁(背面)には、リヤカバー120によってちょうど塞がれる大きさの開口82が形成されている。開口82は、リヤケース4の内部(第3空間74)に連通している。引出ユニット81が本体ケース2に対して着脱される際、引出ユニット81においてリヤカバー120以外の部分が、開口82を通過する。そして、引出ユニット81が本体ケース2に装着されたときには、上述したように、受皿22の前側領域22Aがフロントケース3の第2空間66に配置され、受皿22の後側領域22Bおよび加湿ユニット20がリヤケース4の第3空間74に配置される。このとき、開口82がリヤカバー120によって背面側から隙間なく塞がれ、隔壁13の貫通穴80が受皿22の仕切り板67によって背面側から隙間なく塞がれる。
開口82がリヤカバー120によって隙間なく塞がれることによって、リヤケース4の内部(第3空間74)が、背面側において、外部から遮断される。隔壁13の貫通穴80が仕切り板67によって隙間なく塞がれることによって、上述したように、フロントケース3の第1空間65およびリヤケース4の第3空間74の空気が第2空間66に漏れなくなる。
図3は、図2に比較例を適用した図である。
引出ユニット81を本体ケース2に装着する場合には、図3に示すように、リヤカバー120の上部120Aが、ユーザの手Hによって、背面側から押される。図示されていないが、このようにリヤカバー120の上部120Aが背面側から押されてから、固定用ピン(図示せず)等によってリヤカバー120の上部120Aが本体ケース2に固定される。
この状態において、リヤカバー120では、背面側から押された上部120Aは、リヤケース4の後壁において開口82の上部を縁取る部分(上側縁部82A)に背面側から隙間なく当接している。
しかし、この状態では、リヤカバー120において、背面側から押されていない下部120Bが、リヤケース4の後壁において開口82の下部を縁取る部分(下側縁部82B)に対して背面側へ離間し、リヤカバー120の下部120Bと下側縁部82Bとの間に隙間αが形成されている場合がある。この場合、開口82は、リヤカバー120によって隙間なく塞がれていない。
また、引出ユニット81において、背面側から押されていない下部120Bに上下方向で近い位置にある仕切り板67が、隔壁13において貫通穴80を縁取る部分(縁部80A)に対して背面側へ離間し、仕切り板67と縁部80Aとの間に隙間βが形成されている場合がある。この場合、貫通穴80は、仕切り板67によって隙間なく塞がれていない。
このように貫通穴80および開口82が隙間なく塞がれていない状態で空気清浄機1が作動すると、流路15を流れる空気の一部が、出口9へ向かわずに、隙間αから機外に漏れ出したり、隙間βからフロントケース3の第2空間66に漏れ出したりする(図3の太い点線矢印参照)。
隙間α、βから空気が漏れ出すと、流路15を流れる空気の量が減少するので、これに伴って、出口9から排出される空気の量が減少する。この場合、空気清浄機1では、空気清浄および加湿の効率が低下する不具合が生じる。
また、隙間α、βから空気が漏れ出すと、受皿22の後側領域22Bに溜められた水の一部や加湿板32に付着した水の一部が、この空気に乗って、隙間α、βから漏れ出す虞がある(図3では隙間βから漏れ出す水分Wを示している。)。隙間αから漏れ出した水は、機外に至り、空気清浄機1が載置される載置面を水浸しにする不具合が生じる。隙間βから漏れ出した水は、機内に存在するものの、回収タンク26の天面部分等にかかり、回収タンク26を交換しようと回収タンク26の天面部分にアクセスするユーザの手を濡らす不具合が生じる。
そこで、これらの不具合を解消するために、空気清浄機1には、引き込み手段およびリブとしてのガイドリブ101が設けられている(図2参照)。
図4は、図2の要部を抜き出して示した図である。
図4に示すように、ガイドリブ101は、フロントカバー23の下端、または、上述したようにフロントカバー23に固定された給水タンク21の下端(底面)に一体的に設けられており、下方へ突出している。ガイドリブ101の前面(図4における左面)は、フロントカバー23および給水タンク21側から連続して下方へ垂直に延びる垂直面101Aと、垂直面101Aの下端から連続して斜め後側下方(図4における斜め右側下方)へ傾斜して延びる傾斜面101Bとを含んでいる。
まず、フロントカバー23および給水タンク21がフロントケース3から取り外された状態において、引出ユニット81を本体ケース2に装着する(図3参照)。これにより、上述したように隙間α、βが形成されて貫通穴80および開口82が隙間なく塞がれていない場合には(図3参照)、図4(a)に示すように、フロントカバー23および給水タンク21をフロントケース3に対して正面側から背面側へ押し込む。図4(a)では、フロントカバー23および給水タンク21が背面側へ押し込まれるのに伴ってガイドリブ101が受皿22の前壁22Cの上方を後側ヘ通過しようとしている状態が示されている。このとき、給水タンク21は、回収タンク26に対してやや浮き上がった状態にある。
引き続きフロントカバー23および給水タンク21を背面側へ押し込むと、図4(b)に示すように、フロントカバー23および給水タンク21は背面側へ移動しながら、自重によって下降する。このとき、ガイドリブ101が受皿22の前壁22Cの上端を後側へ乗り越えようとし、ガイドリブ101の傾斜面101Bが受皿22の前壁22Cの上端に接触する。ここで、フロントカバー23および給水タンク21の移動に伴って、ガイドリブ101は、斜め後側下方へ移動し、ガイドリブ101の傾斜面101Bは、受皿22の前壁22Cの上端を後側へ押圧する。つまり、フロントカバー23および給水タンク21がフロントケース3に装着されるときに、ガイドリブ101の傾斜面101Bが、受皿22の前壁22Cに係合(接触)して、受皿22、および、受皿22を含む上述した引出ユニット81全体を、正面側へ引き込む。
ガイドリブ101によって引出ユニット81が正面側へ引き込まれるのに伴って、引出ユニット81のリヤカバー120も正面側へ引き込まれ、リヤカバー120の下部120Bが、リヤケース4の後壁において開口82の下部を縁取る部分(下側縁部82B)に対して背面側から接近する(図2参照)。また、ガイドリブ101によって引出ユニット81が正面側へ引き込まれるのに伴って、引出ユニット81における受皿22の仕切り板67も正面側へ引き込まれ、仕切り板67は、隔壁13において貫通穴80を縁取る部分(縁部80A)に対して背面側から接近する(図2参照)。つまり、リヤカバー120の下部120Bと下側縁部82Bとの隙間α(図3参照)、および、仕切り板67と縁部80Aとの隙間β(図3参照)が小さくなっていく。
フロントカバー23および給水タンク21をさらに背面側へ押し込むと、フロントカバー23および給水タンク21は引き続き背面側へ移動しながら下降する。これに伴い、ガイドリブ101の傾斜面101Bが受皿22の前壁22Cの上端を後側へ押圧し、引出ユニット81全体が引き続き正面側へ引き込まれ、隙間α、β(図3参照)がさらに小さくなる。
そして、フロントカバー23および給水タンク21の押し込みが完了すると、図4(c)に示すように、給水タンク21の底面が回収タンク26の天面に対して上から当接し、ガイドリブ101が受皿22の前壁22Cの上端を後側へ完全に乗り越える。この状態では、隙間α、β(図3参照)が完全になくなり、隔壁13の貫通穴80は、仕切り板67によって隙間なく塞がれ、リヤケース4の後壁の開口82は、リヤカバー120によって隙間なく塞がれている(図2参照)。また、この状態において、ガイドリブ101では、上述したように傾斜面101Bによって引出ユニット81全体が正面側へ引き込まれることにより隙間α、βが完全になくなった状態で、傾斜面101Bの代わりに、垂直面101Aが、受皿22の前壁22Cに対して背面側から当接し、これにより、受皿22(つまり引出ユニット81)を正面側に引き込んだ状態で水平方向に位置決めしている。そのため、引出ユニット81が背面側へずれることがなく、隙間α、βが完全になくなった状態(隔壁13の貫通穴80およびリヤケース4の後壁の開口82が隙間なく塞がれた状態)が維持される(図2参照)。
つまり、本体ケース2に対する引出ユニット81の装着が不完全であって上述した隙間α、βが存在しても、フロントカバー23および給水タンク21を本体ケース2に装着することによって、ガイドリブ101がリヤカバー120および仕切り板67(図2参照)を正面側へ引き込む。これにより、本体ケース2に引出ユニット81が装着された状態において、図2に示すように、リヤカバー120は、開口82を背面側から隙間なく塞ぐことができ、仕切り板67は、隔壁13の貫通穴80を背面側から隙間なく塞ぐことができ、上述した隙間α、β(図3参照)を自動的になくすことができる。なお、隙間α、βが自動的になくなると、流路15が自動的に完成するので、流路15を流れる全ての空気は、出口9から排出される。また、隙間α、βがなくなると、水の漏れ出しを防止できるので、受皿22における水の流れを確保できる。
以上の結果、引出ユニット81が本体ケース2に対して着脱可能な空気清浄機1において、引出ユニット81が本体ケース2に装着された状態で、本体ケース2内の水および本体ケース2内を流れる空気が本体ケース2の背面の開口82や隔壁13の貫通穴80から漏れ出すことを防止できる。
また、このような簡易な構成のガイドリブ101を設けることにより、フロントカバー23および給水タンク21を正面側から本体ケース2に装着するだけの動作で、受皿22、換言すれば、リヤカバー120および仕切り板67を正面側へ引き込んで、開口82および隔壁13の貫通穴80を背面側から隙間なく塞ぐことができる。
詳しくは、上述したように、給水タンク21を正面側から本体ケース2に装着すると、ガイドリブ101では、まず、傾斜面101Bが受皿22(つまりリヤカバー120および仕切り板67)を正面側に引き込むことによって、開口82および隔壁13の貫通穴80を背面側から隙間なく塞ぐことができる。その後、垂直面101Aが受皿22を正面側に引き込んだ状態で水平方向に位置決めすることによって、開口82および隔壁13の貫通穴80が背面側から隙間なく塞がれた状態を維持することができる。
つまり、このような垂直面101Aおよび傾斜面101Bを有するガイドリブ101によって、開口82および隔壁13の貫通穴80を背面側から隙間なく塞ぐことができ、さらに、隙間なく塞いだ状態を維持することができる。
図5は、本体ケース2から引出ユニット81を引き出した状態における空気清浄機1の平断面図である。図6は、本体ケース2に引出ユニット81を装着した状態における空気清浄機1の平断面図である。
以上のように引出ユニット81を正面側へ引き込むためにガイドリブ101を用いるのに代えて、図5に示すように、強力な磁力を有する、たとえばネオジオム系の磁石103を引き込み手段として用いてもよい。図5では、磁石103を黒く塗り潰して示している(図6も同様)。
磁石103は、引出ユニット81において、リヤカバー120の前面(図5では上面であり、リヤケース4の後壁の開口82を塞ぐ面)における左右の両端に取り付けられている。リヤカバー120に取り付けられた磁石103を磁石103Aと区別する。
また、磁石103は、リヤケース4の後壁において、リヤカバー120の磁石103Aに対して前から対向する位置にも取り付けられている。リヤケース4に取り付けられた磁石103を磁石103Bと区別する。つまり、磁石103は、リヤケース4(本体ケース2)およびリヤカバー120のそれぞれに設けられている。
リヤカバー120の磁石103Aとリヤケース4の磁石103Bとは互いに引き寄せ合う。そのため、引出ユニット81を本体ケース2(リヤケース4)に背面側から装着すると、リヤカバー120を含む引出ユニット81が正面側へ引き込まれる。これにより、図6に示すように、リヤケース4の後壁の開口82は、リヤカバー120によって背面側から隙間なく塞がれる。このとき、図6では示されていないが、隔壁13の貫通穴80は、仕切り板67によって背面側から隙間なく塞がれる(図2参照)。
つまり、引出ユニット81を背面側から本体ケース2に装着するだけの動作で、本体ケース2側の磁石103Bとリヤカバー120側の磁石103Aとが互いに引き寄せ合うことによってリヤカバー120および仕切り板67が正面側へ自動的に引き込まれ、これにより、開口82および隔壁13の貫通穴80を背面側から隙間なく塞ぐことができる。
このように、磁石103を用いれば、ガイドリブ101(図2参照)を用いる場合とは異なり、引出ユニット81を本体ケース2に装着する以外にフロントカバー23および給水タンク21を本体ケース2に装着する手間を省くことができる。ただし、磁石103とガイドリブ101とを併用すれば、確実に引出ユニット81を正面側へ引き込むこと(上述した隙間α、βをなくすこと)ができる。また、リヤケース4(本体ケース2)側およびリヤカバー120側のそれぞれ磁石103を、上下方向において隙間α、βに近い位置(図3参照)に配置しておけば、確実に隙間α、βをなくすことができる。
ここで、図6に示すように、リヤケース4内(第3空間74)には、リヤケース4の背面(後壁)において開口82を縁取る部分と隔壁13の後面との間に架設されて前後に延びる内壁105(第1壁)が設けられている。換言すれば、内壁105は、隔壁13から開口82の縁まで背面側へ延びている。図6では、内壁105がリヤケース4の内部における左右の両側にそれぞれ設けられている。引出ユニット81が本体ケース2に装着された状態において、加湿ユニット20は、リヤケース4内において、左右の内壁105の間に配置されている。
ここで、引出ユニット81において、開口82を背面側から塞ぐリヤカバー120には、遮断壁106(第2壁)が一体的に設けられている。遮断壁106は、リヤカバー120の前面から連続して前側(正面側)へ延び、引出ユニット81が本体ケース2に装着された状態において、隔壁13の後面に対して、僅かな隙間γを隔てて対向している。また、遮断壁106は、リヤカバー120の左右の両側にそれぞれ設けられている。各遮断壁106は、引出ユニット81が本体ケース2に装着された状態において、リヤケース4の後壁の開口82の内側にて、背面視で、対応する各内壁105と加湿ユニット20との間に配置される。詳しくは、遮断壁106は、引出ユニット81が本体ケース2に装着された状態において、背面視で、内壁105と、加湿板32および加湿板32の内空間57に臨む連通穴14(図2参照)との間に配置されて、隔壁13まで正面側に延びている。
遮断壁106がない場合には、引出ユニット81が本体ケース2に装着された状態において、空気清浄機1が運転されることによってリヤケース4内を流れる空気および加湿ユニット20の水は、図示した太い破線矢印で示すように、リヤケース4の後壁において開口82を縁取る部分(開口82の縁)に、比較的短時間で到達し、外部へ漏れ出てしまう虞がある。
しかし、遮断壁106がある場合には、リヤケース4内の空気および水は、開口82の縁に到達するためには、図示した太い実線矢印で示すように、遮断壁106に沿って一旦隔壁13へ向かって正面側の隙間γへ向かい、その後、隔壁13にぶつかって背面側に向きを変え、隙間γを経て、遮断壁106と内壁105との間を背面側へ流れねばならない。
つまり、遮断壁106がある場合には、遮断壁106がない場合に比べて、リヤケース4内の空気および水が開口82の縁に到達するためにかかる時間(または経路)が長くなる。さらに、遮断壁106に沿って隔壁13へ向かった空気流および水が隙間γで隔壁13にぶつかるので、空気および水の流れる勢いが衰え、開口82の縁に到達しにくくなる。
そのため、引出ユニット81が本体ケース2に対して着脱可能な空気清浄機1において遮断壁106を設けることによって、引出ユニット81が本体ケース2に装着された状態で、本体ケース2(詳しくは第3空間74)内の水および本体ケース2内を流れる空気が開口82から外部へ漏れ出すことを防止できる。なお、水および空気の漏れ出しを一層防止するために、隙間γを極力小さくすることが望ましい。
<加湿ユニットの組み立て>
図7(a)は、加湿ユニット20周辺の右側面図であって、一部を断面で示しており、図7(b)は、図7(a)のA−A矢視断面図である。図8は、加湿ユニット20の分解斜視図である。
次に、図7および図8を参照して、加湿ユニット20の組み立てについて説明する。
図7(a)に示すように、前プレート30の前面(図7(a)では左側の面)には、前プレート30と同心の環状の第1リブ37が一体的に設けられている。第1リブ37は、前プレート30から前側へ突出しており、第1リブ37の後端の周縁が、前プレート30の内周縁に対して、その全周に亘って接続されている。第1リブ37の外周面には、ギヤ歯が形成されている。
前プレート30の後面には、複数(ここでは8つ)のボス33(給水部)が一体的に設けられている(図7(b)も参照)。これらのボス33は、前プレート30の外周縁に沿うように、前プレート30の周方向において等しい間隔を隔てて配置されている。ボス33は、中空体であり、前プレート30の後面から後方へ突出している。図7(b)に示すように、ボス33は、背面から見て、前プレート30の径方向における内側へ向って円弧状に膨出している。ボス33において、このように円弧状に膨出した部分は、貯留部34とされる。そして、ボス33の後端面には、挿通穴35が形成され(図7(a)参照)、ボス33において、背面から見て時計回りの方向における下流側の側面には、切欠き36が形成されている。切欠き36の後端と挿通穴35とは連続している(図8参照)。挿通穴35および切欠き36によって、ボス33の内部が露出されている。このようなボス33は、背面から見て、時計回りの方向における下流側が切欠かれた略C字形状をなしている。また、前プレート30の後面において、各ボス33が接続された位置には、挿通穴43が形成されている(図2参照)。挿通穴43は、対応するボス33の内部に臨んでおり、挿通穴35および切欠き36から露出されている(図8参照)。
図7(a)に示すように、前プレート30の後面には、前プレート30と同心の環状の第2リブ38が一体的に設けられている。詳しくは、第2リブ38は、前プレート30から後側へ突出しており、第2リブ38の前端の周縁が、前プレート30の内周縁に対して、その全周に亘って接続されている。第2リブ38には、その周方向に沿って複数の通過穴56が形成されており(図8も参照)、これらの通過穴56は、第2リブ38の径方向における内側と外側とを連通させている。第2リブ38の後端の内側周縁部には、その円周方向(加湿ユニット20の回転方向でもある)における全周に亘って配列された第1のギヤ歯55が形成されている(図8も参照)。
図8に示すように、第2リブ38の円周面(詳しくは隣り合う通過穴56の間の部分)には、第2リブ38の径方向外側へ突出し、前後方向(第2リブ38の軸方向)に沿って延びるレール状の位置決めリブ107(位置決め部、リブ)が一体的に設けられている。位置決めリブ107は、第2リブ38の周方向において等しい間隔を隔てて複数(ここでは2つ)設けられている。位置決めリブ107は、第2リブ38の径方向における外側に向かって細くなっている。
図7(a)に示すように、後プレート31の円中心には、前方へ延びる筒状に区画された貫通穴39が形成されている。図8に示すように、後プレート31の外側周縁部には、前プレート30のボス33に対応した個数(8つ)の挿通穴40が形成されている。これらの挿通穴40は、後プレート31の外周縁に沿うように、後プレート31の周方向において等しい間隔を隔てて形成されており、後プレート31を貫通している。
後プレート31の前面において、各挿通穴40に対して、後プレート31の径方向における内側に隣接した位置には、前側へ突出する突起44が形成されている。突起44は、正面から見て、挿通穴40の周縁に沿うように、後プレート31の径方向における内側へ円弧状に膨出している。
後プレート31の後面において、各挿通穴40の周囲には、挿通穴40を取り囲むように後側へ突出するリブ41が形成されており、このリブ41の内側には、対応する挿通穴40に連続する凹部42が形成されている。
図7(b)に示すように、加湿板32は、上述したように環状板であるので、その内周縁で囲まれた内空間57を有している。加湿板32の内径(内周縁の径)は、前プレート30の環状の第2リブ38の外径より大きい(図7(a)参照)。
加湿板32の外周縁には、前プレート30のボス33に対応した個数(8つ)の切欠き45が形成されている(図8も参照)。これらの切欠き45は、加湿板32の周方向において等しい間隔を隔てて形成されている。各切欠き45は、加湿板32の径方向における内側へ向って膨出する円弧状に形成されている。
加湿板32の内周縁には、複数の切込み46が、加湿板32の周方向において等しい間隔を隔てて形成されている。各切込み46は、加湿板32の径方向における外側へ向かって細くなる略三角形状に形成されている。
加湿板32の前面および後面のそれぞれにおいて各切欠き45の近傍には、前後方向(図7(b)では紙面の厚さ方向)における外側へ突出する第1突条47および第2突条48が設けられている。第1突条47は、対応する切欠き45において加湿板32の径方向における最も内側の部分(切欠き45の最深部)の近傍から加湿板32の内周縁まで直線状に延びている。第2突条48は、背面から見た場合(つまり後面の第2突条48については)、対応する第1突条47に対して時計回りにおける下流側に隣接する位置おいて、加湿板32の外周縁と内周縁とを繋ぐように直線状に延びている。各切欠き45における第1突条47と第2突条48とは、加湿板32の径方向における内側へ向かうに従って互いに接近するように延びている。
加湿板32の前面および後面のそれぞれにおいて、加湿板32の周方向において隣り合う切欠き45の間には、前後方向における外側へ突出する凸部49が形成されている。凸部49は、前後方向から見て、円形状である。
加湿ユニット20の組み立てるために、まず、図7(a)を参照して、前プレート30、加湿板32および後プレート31を、前側からこの順で、同心状に並べる。ここで、加湿板32は、複数枚(たとえば17枚)が前後方向に重なった状態で並べられる。隣り合う加湿板32の間には、各加湿板32に設けられた第1突条47、第2突条48および凸部49(図7(b)参照)が介在されている。隣り合う加湿板32のうち、一方の加湿板32の第1突条47、第2突条48および凸部49が、他方の加湿板32の前面または後面に当接することによって、隣り合う加湿板32の間隔を、所定の間隔(たとえば1.4mm)に維持しており、隣り合う加湿板32の間には、上記所定の間隔に相当する隙間Xが形成される。
そして、複数枚の加湿板32が、前プレート30に対して後側から組み付けられる。このとき、各加湿板32が、前プレート30の第2リブ38に外嵌され、各加湿板32の切欠き45に、前プレート30において対応するボス33が嵌まり込む(図7(b)参照)。これにより、加湿板32は、前プレート30によって、複数枚重なった状態で保持される。この状態において、各ボス33の切欠き36(図7(b)参照)は、隣り合う加湿板32における各隙間Xに連通している。
また、このとき、第2リブ38の2つの位置決めリブ107(図8参照)が、各加湿板32における最寄りの切込み46に対して、径方向内側から嵌合している(図7(b)参照)。これにより、全ての加湿板32が、前プレート30(詳しくはボス33)に対して、周方向および径方向において位置決めされる。詳しくは、各加湿板32では、全ての切欠き45において、切欠き45を縁取る部分がボス33に接触していない(図7(b)参照)。つまり、各加湿板32は、全てのボス33に対して非接触となるように位置決めされている。ここで、前プレート30という共通の部材にボス33および位置決めリブ107が設けられているので、位置決めリブ107は、ボス33に対して加湿板32を精度よく位置決めできる(図8参照)。
次いで、後プレート31が、加湿板32が組み付けられた状態にある前プレート30に対して、後側から組み付けられる。このとき、後プレート31の突起44が、前プレート30において対応するボス33の挿通穴35を介して、このボス33の内側に挿通され、ボス33の貯留部34において前プレート30の径方向における外側面(ボス33の貯留部34における内側面)に沿うように貯留部34の後側に配置される。これにより、ボス33の貯留部34における内側面の前側部分は、突起44が配置された後側部分よりも前プレート30の径方向における内側へ凹んでおり、流下エリア54とされる。また、この状態において、後プレート31の各挿通穴40が、前プレート30において対応する挿通穴43に対して後側から対向している(図2参照)。
その後、図2に示すように、ねじ形状のピン50を、後プレート31の後面側から各挿通穴40に挿通し、ボス33の内部に通してから、ピン50の先端50A(前端)を、対応する挿通穴43に挿入する。挿入後にピン50をねじるとピン50の先端50Aが前プレート30に引っ掛かることから、前プレート30と後プレート31との間に複数枚の加湿板32が挟まれた状態で、前プレート30と後プレート31とが一体化される。なお、このとき、ピン50の頭部50Bは、後プレート31において対応する凹部42(図8参照)に収まっており、後プレート31からはみ出ていない。
最後に、上述した軸51を、後プレート31の貫通穴39に後側から挿通する。貫通穴39に挿通された軸51の前端部は、貫通穴39から前側に露出される。そして、この露出した軸51の前端部に対して円筒状のカラー53が前から外嵌されて軸51と一体化されることによって、軸51が貫通穴39から抜けないように、後プレート31に取り付けられる。
以上により、加湿ユニット20の組み立てが完了する。
ここで、図7(a)に示すように、隔壁13には、モータ60が取り付けられ、モータ60の出力軸に取り付けられたギヤ61が、加湿ユニット20の前プレート30における第1リブ37の外周面のギヤ歯と噛み合っている。そのため、モータ60が駆動されると、ギヤ61が所定の方向へ回転し、これに伴って、加湿ユニット20全体が、所定の一方向、詳しくは背面から見て時計回りの方向(図7(b)の点線矢印参照)へ回転する。
このように加湿ユニット20が回転すると、8つのボス33も加湿ユニット20(加湿板32も含む。)とともに回転する。以下では、図7(b)を参照して、加湿ユニット20が1回転するまでにおける1つのボス33の様子を説明する。
まず、ボス33が受皿22(詳しくは、上述した後側領域22B)の水に漬かると、そのボス33の内部には、切欠き36を介して水が一杯まで溜められる(ボス33Aを参照)。このとき、加湿板32においてボス33A周辺の部分も、受皿22の水に漬かって濡れる。このときを加湿ユニット20の回転開始時とする。
そして、加湿ユニット20が回転するにつれ、受皿22に漬かっていたボス33が受皿22の水面Sから離れて上昇し、これにより、受皿22の水がボス33によって汲み上げられる(ボス33B、ボス33Cおよびボス33Dを参照)。このとき、このボス33の周囲の第1突条47および第2突条48も、水を汲み上げる。そして、加湿板32において受皿22の水に漬かって濡れた部分(第1突条47および第2突条48も含む。)が、加湿ユニット20が1/2回転するまでの間に、加湿ユニット20において上側へ移動し、流路15を流れる空気(図2の太い実線矢印を参照)に曝される。これにより、加湿板32に付着していた水分が、微細な粒子となって、清浄化された空気に乗り(換言すればこの空気を加湿し)、各出口9から外部へ放出される。その結果、上述したように、室内が加湿される。
これに伴い、加湿ユニット20が1/2回転するまでの間に、加湿板32から水分がほとんどなくなってしまうが、加湿ユニット20が1/2回転した時点で、最上位にあるボス33の貯留部34における内部には、受皿22から汲みだした水分Wが残っており(ボス33Eを参照)、この水が、ボス33からこぼれて加湿板32に供給される。
詳しくは、加湿ユニット20が1/2回転する手前において、ボス33Dに示すように、ボス33の貯留部34には、水分Wが残っている。ここで、ボス33Cおよびボス33Dを参照して、ボス33Cでの切欠き36が上を向いているのに対し、ボス33Dでの切欠き36は、上下方向に対して傾斜した方向を向いている。そのため、加湿ユニット20の回転に伴って、ボス33が、ボス33Cからボス33Dの状態へ移動すると、貯留部34に残っている水分Wが、切欠き36からこぼれ落ちようとして切欠き36へ移動するのだが、この水分Wの水面のうち、切欠き36付近の部分Vが、表面張力によって上側へ僅かに膨らみ、切欠き36へ移動してくる水分Wを堰き止める(ボス33D参照)。しかし、加湿ユニット20が1/2回転することによって、ボス33が、ボス33Dの状態からボス33Eの状態へ移動すると、切欠き36付近の水分Wの水面は、切欠き36へ移動してくる水分Wを堰き止めることができなくなり、貯留部34の水分Wは、切欠き36からこぼれ落ちる。こぼれ落ちた水分Wは、毛細管現象によって、隣り合う加湿板32における各隙間X(図7(a)参照)に浸透して加湿板32に供給され、加湿板32が再び濡らされる。
加湿ユニット20がさらに回転することによって、ボス33が、ボス33Eの状態からボス33Fやボス33Gの状態へ移動すると、切欠き36が下向きになることから、貯留部34の水分Wは完全にこぼれ落ちて加湿板32に供給されて加湿板32を濡らす。
このように加湿板32において貯留部34の水分Wによって濡れた部分が、加湿ユニット20が1回転を終えるまでの間に(ボス33Gおよびボス33Hを参照)、清浄化された空気の流れ(図2の太い実線矢印を参照)に曝される。これにより、加湿板32に付着していた水分が、加湿ユニット20が1/2回転するまでと同様に、清浄化された空気とともに室内に放出され、室内の加湿に寄与する。
このように、ボス33が、加湿板32とともに回転して、受皿22の水を汲み上げ、汲み上げた水をこぼして加湿板32に供給する。そのため、加湿板32が1回転する際、加湿板32において、水で濡れた部分が空気を加湿することで早い段階で乾燥しても、ボス33がこの部分を再び濡らすので、この部分では、加湿を続行できる。これにより、加湿効率の向上を図ることができる。
ここで、上述したように、第2リブ38の2つの位置決めリブ107が各加湿板32における切込み46に嵌合するといった簡易な構成によって、全ての加湿板32が、全てのボス33に対して非接触となるように、位置決めリブ107によってボス33に対して位置決めされている。そのため、加湿ユニット20が1/2回転するまでの早い段階で、ボス33の貯留部34の水分Wが、まだ濡れている加湿板32を伝って不必要にこぼれ落ちてしまうことを防止できる。換言すれば、適切なタイミング、すなわち、加湿ユニット20が1/2回転して加湿板32が乾燥したときに、ボス33の貯留部34の水分Wをこぼして加湿板32を濡らすことができるので、加湿効率のさらなる向上を図ることができる。
逆に、加湿板32がボス33の切欠き36付近に接触していると、ボス33に溜まった水分Wの水面における切欠き36付近の部分V(ボス33D参照)が、表面張力によって膨らまない。そのため、ボス33において切欠き36へ移動してくる水分Wは、堰き止められることなく、加湿ユニット20が1/2回転するまでの早い段階で、加湿板32を伝ってこぼれ落ちてしまう。この場合、加湿ユニット20が1/2回転して加湿板32が乾燥しても、加湿ユニット20が1回転を終えるまでの間は加湿板32を濡らすことができず、加湿効率の向上を図ることができない。
<電解水ユニット>
この空気清浄機1には、図7に示すように、加湿ユニット20において、加湿板32の内空間57(厳密には前プレート30の第2リブ38に囲まれる空間)内に、電解水ユニット70が設けられている。電解水ユニット70は、フィルタ11を通過して清浄化された後に流路15を流れる空気に電解水を乗せるものである。そのため、この空気清浄機1は、上述したように取り込んだ外気をフィルタ11で清浄化するだけでなく、電解水ユニット70に電解水を放散させて、この電解水によって外部の空気を殺菌・脱臭することができる。
詳しくは、電解水ユニット70は、上面が開放された水受け容器71と、放散板72と、ギヤ73と、電極ユニット98とを備えている。
水受け容器71の内部は、仕切り壁110によって、溢水室111と貯留室121とに区画されている(図7(b)参照)。
放散板72は、多数の貫通穴が形成された円板形状である。図7(a)に示すように、放散板72は、貯留室121において、斜め前側下方へ傾斜した状態で水受け容器71に保持されている。
ギヤ73は、上下方向に延びる中心軸を有する円盤形状であり、その外周部分に、第2のギヤ歯92が形成されている。また、ギヤ73の底面の円中心位置には、上下に延びるギヤ軸93の上端部が接続されている。ギヤ軸93の下端部は、上述したように傾斜した状態にある放散板72の円中心部分に上から接続されており、これにより、放散板72とギヤ73とが一体化されている。この状態で、放散板72およびギヤ73は、ギヤ軸93とともに、回転自在である。なお、放散板72は、回転中においても、常に、斜め前側下方へ傾斜した状態を維持している。
電極ユニット98は、水受け容器71の貯留室121に収容されており、一対の電極100を含んでいる。一対の電極100は、貯留室121の底へ向けて下方に延びている。一対の電極100のリード線(図示せず)は、電解水ユニット70の外部の本体電源(図示せず)に接続されている。
この電解水ユニット70は、本体ケース2の隔壁13に支持されている。この状態において、電解水ユニット70は、加湿ユニット20において前プレート30の第2リブ38に囲まれ、かつ軸51より上側の空間に、配置される。ここで、電解水ユニット70では、ギヤ73の第2のギヤ歯92が、第2リブ38の上端部における第1のギヤ歯55に噛合しているものの、それ以外の部分は、加湿ユニット20に接触していない。そして、電解水ユニット70(少なくとも水受け容器71)は、前後方向において、加湿ユニット20の流下エリア54と同じ位置にある。
ここで、上述したように加湿ユニット20が回転すると、図7(b)に示すように、最上位にあるボス33(ボス33E)の貯留部34に残っている水分Wが、流下エリア54(図7(a)参照)における切欠き36から、隣り合う加湿板32における各隙間X(図7(a)参照)に浸透し、加湿板32を濡らす。この水分Wは、加湿板32の前面と後面と第1突条47と第2突条48とに挟まれる部分を伝って加湿板32の内周縁へ下降する。そして、加湿板32の内周縁まで到達した水分Wは、加湿板32の内周縁から、第2リブ38の通過穴56(図8参照)を経由して落下し、ボス33Eの下方に位置する電解水ユニット70の水受け容器71によって受けとめられ、水受け容器71の貯留室121に溜まる。ここでは、第1突条47および第2突条48が、加湿板32の表面を伝う水分Wを電解水ユニット70へ案内している。なお、加湿板32の表面を伝って加湿板32の内周縁に至った水分Wが、すぐに落下せずに加湿板32の内周縁に沿って流れても、この水分Wを、引き続き内周縁に沿って流すことなく、切込み46において電解水ユニット70へ落下させることができる。このように落下させられた水分において、電解水ユニット70に到達しなかった水分は、受皿22に受け止められる。
このように水受け容器71の貯留室121に溜められた水の水位が、予め定める水位(所定水位T)まで上昇すると、電極ユニット98の一対の電極100が、貯留室121に溜められた水に漬る。貯留室121の水位が所定水位Tを超えるまで貯留室121に水が受け入れられると、所定水位Tを超えた分の水が、仕切り壁110を乗り越えて溢水室111へ流れ込む。
そして、電極ユニット98では、一対の電極100にリード線(図示せず)を介して電圧が印加されることにより、貯留室121内の水は電気分解されて、電解水となる。水には、通常、水道水が用いられ、水道水には塩素が含まれているから、電極ユニット98は、電気分解により、殺菌作用や脱臭作用を有する次亜塩素酸(HClO)や活性酸素を含む電解水を生成することができる。
ここで、上述した所定水位Tまで貯留室121に水が溜まっている場合には、図7(a)に示すように、放散板72が貯留室121の水面に対して斜め前側下方へ傾斜しており、放散板72の前側部分(略前半分)が貯留室121に溜められた水(電解水)に漬かっている。そして、上述したように、電解水ユニット70では、ギヤ73の第2のギヤ歯92が、加湿ユニット20の第2リブ38の第1のギヤ歯55に噛合しているので、加湿ユニット20が回転すると、ギヤ73が、加湿ユニット20の回転力を受けて回転する。
そして、ギヤ73の回転に伴い、ギヤ軸93を介してギヤ73と一体化されている放散板72が、ギヤ軸93によって、上述したように斜め前側下方へ傾斜して前側部分が貯留室121の水に漬った状態に維持されつつ、加湿ユニット20の回転に同期するように回転する。
貯留室121に溜められた水(電解水)に漬かっている放散板72の前側部分では、表面張力によって放散板72の上述した貫通穴(図示せず)に電解水の膜が形成され、この状態で放散板72が回転することによって、電解水の膜が張った貫通穴(図示せず)が、放散板72における後側へ移動して、水受け容器71(貯留室121)の電解水を連続的に取り出す。そうすると、電解水の膜が張った貫通穴(図示せず)は、放散板72の後側部分において、流路15を流れる空気(図2の太い実線矢印を参照)に順に曝されることとなり、電解水の膜がミスト状に壊されて放散板72の貫通穴(図示せず)から剥がされ、電解水が連続的に放散される。その後、このミスト状の電解水(電解水ミスト)が空気に乗って上昇し、重ねられた加湿板32の隙間Xを通過してから、清浄化された空気ともに室内に放出される(図2の太い実線矢印を参照)。このように、放散板72は、生成された電解水を、流路15を流れる空気に乗せる。
ここで、図7(b)に示すように、電解水ユニット70の水受け容器71の貯留室121において、電解水が必要以上に生成された場合や所定水位Tを超える量の水が受け入られた場合には、不必要な量の水(所定水位Tを超えた分の水)は、上述したように、溢水室111に流れ込む。そして、溢水室111に流れ込んだ水は、溢水室111の底面に接続された溢水管112によって溢水させられる。溢水管112の下端の溢水口113には、ドレン弁114が開閉自在に取り付けられている。ドレン弁114が溢水口113を開くと、溢水管112によって溢水させられた水が、溢水管112を流れ落ち、開かれた溢水口113から受皿22(後側領域22B)へ向かって下方へ落下する。
<風向き変更リブ>
図9は、リヤカバー120が取り外された状態における空気清浄機1の背面図である。図10は、隔壁13の連通穴14が見える位置における空気清浄機1の平断面図である。
流路15(図2参照)を流れる空気は、ファン12の回転方向(背面視における反時計回りの方向)に起因して、主として、図9の太い実線矢印で示すように、背面視における斜め右側下方へ向かって流れて隔壁13の連通穴14を通過する。換言すれば、ファン12は、空気の流れ(空気流)を所定方向(上述した背面視における斜め右側下方)へ向けて連通穴14から第3空間74(詳しくは加湿ユニット20の加湿板32の内空間57)ヘ送り込む。そのため、この空気は、各加湿板32では、内周縁における斜め右側下方の一部分にのみ集中して浴びせられる。その場合、各加湿板32では、空気が浴びせられる斜め右側下方の一部分でしか、空気を加湿できない。このことは、加湿ユニット20の加湿効率の向上を阻む。
そこで、隔壁13には、風向き変更手段としての風向き変更リブ123が取り付けられている。風向き変更リブ123は、上下方向に延びる板状であり、隔壁13において連通穴14を上から縁取る部分と下から縁取る部分の間に架設されている。つまり、風向き変更リブ123は、連通穴14内に配置されている。なお、風向き変更リブ123の幅方向における位置は、たとえば、背面視における連通穴14の左側部分であり、連通穴14を通る空気の流れの妨げとなる位置である。
図10に示すように、風向き変更リブ123は、後側へ向かうに従って左側へ延びるように傾斜している。
風向き変更リブ123を設けた場合には、上述したようにファン12によって所定方向(背面視における斜め右側下方)へ向けて連通穴14から第3空間74へ送り込まれる空気流(太い実線矢印参照)のうち、一部が、風向き変更リブ123にぶつかることによって、前記所定方向とは異なる方向である左側へ向かうように変更される(太い破線矢印参照)。そのため、各加湿板32では、内周縁における斜め右側下方の一部分だけでなく、左側の部分にも空気が浴びせられ、斜め右側下方および左側の各部分において、空気を加湿できる(図9の太い破線矢印も参照)。つまり、空気流の全てが加湿板32の所定の部分に集中して浴びせられることはなく、加湿板32における広い領域に空気流を浴びせることができる。これにより、加湿効率の向上を図ることができる。
もちろん、風向き変更リブ123は、連通穴14を通過した空気を、左側へ導くだけでなく、拡散させて、各加湿板32の内周縁における全ての部分に均一に浴びせてもよい。これにより、各加湿板32では、周方向における全領域において、空気を加湿することができるので、加湿効率のさらなる向上を図ることができる。また、空気が拡散することによって空気の流速が低下するので、これにより、上述した隙間α、β、γ(図3および図6参照)等から漏れ出そうする空気や水の勢いを抑えて、空気および水の漏れ出しを防止することができる。
また、加湿板32は、内周縁で囲まれた内空間57を有する環状であり、ファン12は、空気流を、第3空間74において、加湿板32の内空間57へ送り込む。これにより、加湿板32における内周縁から外周縁までの全領域に空気流を浴びせることができる。そのため、加湿板32では、内周縁から外周縁までの全領域において、空気を加湿することができるので、加湿効率の向上を図ることができる。
また、風向き変更リブ123が、連通穴14内に配置されているので(図9も参照)、引出ユニット81を引き出して第3空間74側から連通穴14に手を差し込もうとしても、この手は、風向き変更リブ123に阻まれることによって、連通穴14に差し込まれにくい。これにより、連通穴14に手が差し込まれて第1空間65のファン12(図2参照)が触られることを防止できる。
以上により、本発明によれば、付加価値の高い加湿機能付き空気清浄機1を提供することができる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
図1(a)は、空気清浄機1の平面図であり、図1(b)は、空気清浄機1の正面図である。 空気清浄機1の右側面図であり、一部を断面で示している。 図2に比較例を適用した図である。 図2の要部を抜き出して示した図である。 本体ケース2から引出ユニット81を引き出した状態における空気清浄機1の平断面図である。 本体ケース2に引出ユニット81を装着した状態における空気清浄機1の平断面図である。 図7(a)は、加湿ユニット20周辺の右側面図であって、一部を断面で示しており、図7(b)は、図7(a)のA−A矢視断面図である。 加湿ユニット20の分解斜視図である。 リヤカバー120が取り外された状態における空気清浄機1の背面図である。 隔壁13の連通穴14が見える位置における空気清浄機1の平断面図である。
符号の説明
1 空気清浄機(加湿装置)
2 本体ケース(筐体)
8 入口
9 出口
11 フィルタ(空気清浄化手段)
12 ファン(送風手段)
13 隔壁
14 連通穴
21 給水タンク
22 受皿(貯水槽)
22A 前側領域(第2領域)
22B 後側領域(第1領域)
23 フロントカバー
26 回収タンク
32 加湿板
65 第1空間(第1室)
67 仕切り板
74 第3空間(第2室)
80 貫通穴(穴)
82 開口
101 ガイドリブ(引き込み手段、リブ)
101A 垂直面
101B 傾斜面
103 磁石(引き込み手段)
105 内壁(第1壁)
106 遮断壁(第2壁)
120 リヤカバー

Claims (8)

  1. 空気を取り込むための入口、および、空気を排出するための出口が形成された筐体と、
    前記筐体内部を前記入口に連通する正面側の第1室と前記出口に連通する背面側の第2室とに区画し、前記第1室と前記第2室とを連通させる連通穴が形成された隔壁と、
    前記第1室に配置され、前記入口から空気を取り込んで空気流を生成し、前記連通穴から前記第2室へ送り込む送風手段と、
    前記筐体に着脱可能に収容され、水が溜められる貯水槽と、
    前記筐体に着脱可能であり、前記第2室に配置され、前記貯水槽の水に漬かった状態と、水から上がった状態との間を移動し、水から上がった状態のときに空気流に曝され、空気を加湿するための加湿板と、
    前記筐体の背面に形成され、前記第2室に連通し、前記筐体に着脱される前記貯水槽および前記加湿板を通過させる開口と、
    前記貯水槽および前記加湿板と一体となって前記筐体に対して背面側から着脱可能であり、前記筐体に対する装着状態において前記開口を背面側から塞ぐリヤカバーと、
    前記貯水槽に設けられ、前記貯水槽を、前記加湿板が配置される第1領域と、前記第1領域に給水する給水タンクが配置される第2領域とに仕切る仕切り板と、
    前記隔壁に形成され、前記装着状態において、前記第2領域が挿通され、前記仕切り板によって背面側から塞がれる穴と、
    前記リヤカバーおよび前記仕切り板を正面側へ引き込む引き込み手段と、
    を有することを特徴とする、加湿装置。
  2. 前記給水タンクは、前記筐体に対して正面側から着脱可能であり、
    前記引き込み手段は、前記給水タンクに設けられ、前記給水タンクが前記筐体に装着されるときに前記貯水槽に係合して前記貯水槽を正面側へ引き込むリブを含むことを特徴とする、請求項1記載の加湿装置。
  3. 前記給水タンクは、前記筐体に対して正面側から着脱可能であり、
    前記給水タンクと一体となって前記筐体に対して着脱可能なフロントカバーを備え、
    前記引き込み手段は、前記フロントカバーに設けられ、前記フロントカバーおよび前記給水タンクが前記筐体に装着されるときに前記貯水槽に係合して前記貯水槽を正面側へ引き込むリブを含むことを特徴とする、請求項1記載の加湿装置。
  4. 前記リブは、前記貯水槽に接触することによって前記貯水槽を正面側に引き込む傾斜面と、前記傾斜面に連設され、前記傾斜面によって引き込まれた前記貯水槽に接触することによって前記貯水槽を正面側に引き込んだ状態で水平方向に位置決めする垂直面とを有していることを特徴とする、請求項2または3記載の加湿装置。
  5. 前記引き込み手段は、前記筐体および前記リヤカバーのそれぞれに設けられ、互いに引き寄せ合う磁石を含むことを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の加湿装置。
  6. 前記第2室内において、前記隔壁から前記開口の縁まで延びる第1壁と、
    前記リヤカバーに設けられ、前記装着状態において前記第1壁と前記連通穴および前記加湿板との間に配置されて前記隔壁まで延びる第2壁と、
    を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の加湿装置。
  7. 空気を取り込むための入口、および、空気を排出するための出口が形成された筐体と、
    前記筐体内部を前記入口に連通する正面側の第1室と前記出口に連通する背面側の第2室とに区画し、前記第1室と前記第2室とを連通させる連通穴が形成された隔壁と、
    前記第1室に配置され、前記入口から空気を取り込んで空気流を生成し、前記連通穴から前記第2室へ送り込む送風手段と、
    前記筐体に着脱可能に収容され、水が溜められる貯水槽と、
    前記筐体に着脱可能であり、前記第2室に配置され、前記貯水槽の水に漬かった状態と、水から上がった状態との間を移動し、水から上がった状態のときに空気流に曝され、空気を加湿するための加湿板と、
    前記筐体の背面に形成され、前記第2室に連通し、前記筐体に着脱される前記貯水槽および前記加湿板を通過させる開口と、
    前記貯水槽および前記加湿板と一体となって前記筐体に対して背面側から着脱可能であり、前記筐体に対する装着状態において前記開口を背面側から塞ぐリヤカバーと、
    前記第2室内において、前記隔壁から前記開口の縁まで延びる第1壁と、
    前記リヤカバーに設けられ、前記装着状態において前記第1壁と前記連通穴および前記加湿板との間に配置されて前記隔壁まで延びる第2壁と、
    を有することを特徴とする、加湿装置。
  8. 前記入口から取り込まれた空気を清浄化するための空気清浄化手段と、
    請求項1〜7のいずれかに記載の加湿装置と、
    を有することを特徴とする、加湿機能付き空気清浄機。
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