JP2010059793A - ポンプの運転装置及び空気調和機及び給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンプの吐出側の圧力を検出することでポンプの異常又は正常を判断することができるポンプの運転装置を提供する。
【解決手段】この発明に係るポンプの運転装置は、1台又は並列に接続される複数台のポンプと、ポンプの吸入口に接続される吸入側配管と、ポンプの吐出口に接続される吐出側配管と、吐出側配管に接続される仕切弁と、ポンプの吐出側の圧力を検出する圧力検出装置と、ポンプと配線により接続されるとともに、ポンプを駆動する駆動装置を有し、圧力検出装置から出力される圧力検出信号と外部からの運転指令信号とが入力される制御装置を有し、制御装置は、仕切弁を閉じてポンプを運転し、圧力検出装置が検出する揚程が、所定の範囲の揚程又は所定の範囲の締切揚程の範囲内ならばポンプを正常と判断し、所定の範囲の揚程の範囲又は所定の範囲の締切揚程の範囲外ならば異常と判断するポンプ診断手段を備えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

この発明は、ポンプの運転装置に関する。また、ポンプの運転装置を搭載した空気調和機及び給湯機に関する。
単独運転する1台又は複数台のポンプとその下流側にポンプ毎に設けた逆止弁と、逆止弁の下流側に設けた単一の圧力検出装置と、ポンプ毎に設けた停止用少水量検出装置と、各々のポンプ運転電流を監視する電流検出装置を具備する自動給水装置において、ポンプ運転中に吐出し圧力が予め設定された圧力P3以下で、時限タイマの時間を経過した場合、吐出し圧力異常低下として警告を発すると共にポンプを停止させる手段と、ポンプ運転電流が設定値Ix以下になった場合に警告を発すると共にポンプを停止させる手段を設けた自動給水装置のポンプ運転制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−220361号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された自動給水装置のポンプ運転制御装置は、ポンプ毎のポンプ運転電流を常時監視する電流検出装置が必要であり、ポンプ運転制御装置が複雑、且つ高価になるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ポンプの吐出側の圧力を検出することでポンプの異常又は正常を判断することができるポンプの運転装置及び空気調和機及び給湯機を提供することを目的とする。
この発明に係るポンプの運転装置は、1台又は並列に接続される複数台のポンプと、
前記ポンプの吸入口に接続される吸入側配管と、
前記ポンプの吐出口に接続される吐出側配管と、
前記吐出側配管に接続される仕切弁と、
前記ポンプの吐出側の圧力を検出する圧力検出装置と、
前記ポンプと配線により接続されるとともに、前記ポンプを駆動する駆動装置を有し、前記圧力検出装置から出力される圧力検出信号と外部からの運転指令信号とが入力される制御装置を有し、
前記制御装置は、
前記仕切弁を閉じて前記ポンプを運転し、前記圧力検出装置が検出する揚程が、所定の範囲の揚程又は所定の範囲の締切揚程の範囲内ならば前記ポンプを正常と判断し、所定の範囲の揚程の範囲又は所定の範囲の締切揚程の範囲外ならば異常と判断するポンプ診断手段を備えることを特徴とする。
この発明に係るポンプの運転装置は、上記構成により、ポンプの吐出側の圧力を検出することでポンプの異常又は正常を判断することができる。
実施の形態1.
図1乃至図4は実施の形態1を示す図で、図1はポンプの断面図、図2はポンプを並列接続したポンプの運転装置100の構成図、図3はポンプ運転時の流量及び揚程特性を示す図、図4はポンプ並列運転時の流量及び揚程特性を示す図である。
図1に示すように、ポンプは、以下に示す要素で構成される。
(1)水の吸入口42と吐出口43とを有し、内部に回転子の羽根車を収納するケーシング41。ケーシング41は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)などの熱可塑性樹脂を用いて成形される。ケーシング41には、吸入口42側の端部に、モールド固定子50が締結されるタッピングネジ160用の下穴を有するボス部が4箇所に設けられる。また、ケーシング41には、ポンプを、例えば、ヒートポンプ式給湯装置のタンクユニットに固定するための孔を有する取付脚を3箇所に備える。
(2)第1のスラスト軸受71a。第1のスラスト軸受71aの材質は、例えば、アルミナ等のセラミックである。回転子60は、ポンプの運転中、回転子60に作用する水の圧力がケーシング41の吸入口42側が低く、回転子部側の水の圧力が高いため、第1のスラスト軸受71aを介してケーシング41に押し付けられている。そのため、セラミックを材料とする第1のスラスト軸受71aが必要となる。
(3)回転子60。回転子60は、回転子部と、羽根車60bとを備える。回転子部は、フェライト等の磁性粉末と樹脂を混練したペレットを成形したリング状(円筒状)の樹脂マグネット68と、樹脂マグネット68の内側に設けられる円筒形のスリーブ軸受66(例えば、カーボン製)とが、例えばPPE(ポリフェニレンエーテル)等の樹脂67で一体化される。羽根車60bは、例えばPPE(ポリフェニレンエーテル)等の樹脂成形品である。回転子部と、羽根車60bとが超音波溶着等により接合される。
(4)軸70。椀状隔壁部品90の軸支持部94に軸70の一端が挿入され、軸70の他端がケーシング41の軸支持部46に挿入される。椀状隔壁部品90の軸支持部94に挿入される軸70の一端は、軸支持部94に対して回転しないように挿入される。そのため、軸70の一端は所定の長さ(軸方向)円形の一部を切り欠いている。軸支持部94の孔もそれに合わせた形状になっている。ケーシング41の軸支持部46に挿入される軸70の他端も所定の長さ(軸方向)円形の一部を切り欠いている。即ち、軸70は長さ方向に対称形である。但し、軸70の他端は、ケーシング41の軸支持部46に回転可能に挿入される。軸70が長さ方向に対称形なのは、軸70を椀状隔壁部品90の軸支持部94に挿入する際に、上下の向きを意識することなく組立を可能とするためである。
(5)第2のスラスト軸受71b。第2のスラスト軸受71bの材質はSUSである。回転子60は、ポンプの運転中、回転子60に作用する水の圧力がケーシング41の吸入口42側が低く、回転子部側の水の圧力が高いため、第1のスラスト軸受71aを介してケーシング41に押し付けられているので、スリーブ軸受66と第2のスラスト軸受71bとの間に隙間があり、スリーブ軸受66は第1のスラスト軸受71aに接触しない。しかし、運転状態によっては、その状態が変化して、スリーブ軸受66が第2のスラスト軸受71bを介して椀状隔壁部品90の軸支持部94に当たるケースも考えられる。特に、ケーシング41の吸入口42が上になる状態でポンプが使用される場合で、ポンプの吸入圧力と吐出圧力との差が小さいときに、その現象が発生することが考えられる。そこで、念のために第2のスラスト軸受71bを使用している。
(6)Oリング80。Oリング80は、ポンプ部40のケーシング41と椀状隔壁部品90とのシールを行う。
(7)椀状隔壁部品90。椀状隔壁部品90は、PPE(ポリフェニレンエーテル)などの熱可塑性樹脂を用いて成形される。椀状隔壁部品90は、モールド固定子50との嵌合部である椀状隔壁部と、鍔部とを備える。椀状隔壁部は、円形の底部と円筒形の隔壁とで構成される。円形の底部の内面の略中央部に、軸70の一端が挿入される軸支持部94が立設している。椀状隔壁部の外周面に軸方向に延びるリブ91が形成されている。リブ91は、椀状隔壁部の根元(鍔部との連結部)から軸方向に所定長さ形成されている。そして、リブ91の径方向の寸法は、椀状隔壁部の根元側が大きく、先に行くに従って小さくなるテーパ形状である。鍔部には、鍔部を補強する補強リブが径方向に放射状に複数個形成されている。その中の任意の一つの補強リブに椀状隔壁部のリブ91が接続している。これにより、椀状隔壁部品90の成形金型の製作が容易になる。また、鍔部には、モールド固定子50の椀状隔壁部品90の鍔部設置面に形成される環状の第3の溝に納まる環状リブを備える。また、鍔部には、タッピングネジ160が通る孔が4箇所に形成されている。さらに、鍔部のケーシング41側の面に、Oリング80を収納する環状のOリング収納溝が形成されている。
ポンプは、椀状隔壁部品90にOリング80を設置した後、ケーシング41を椀状隔壁部品90に組付けポンプ部を組立、モールド固定子50にポンプ部を組付けタッピングネジ160等により固定して組立てられる。
モールド固定子50とポンプ部とを組み付ける際に、モールド固定子50の内周部に軸方向に形成されている第1の溝と、椀状隔壁部品90の椀状隔壁部の外周面に軸方向に延びるリブ91とが嵌合することにより、回転方向(周方向)の位置決めがなされる。
図2はn台のポンプP1〜Pnを並列接続したポンプの運転装置100を示す。吸入側配管4aは分岐して複数台のポンプP1〜Pnにおけるそれぞれの吸入口42に接続する。
ポンプP1〜Pnのそれぞれの吐出口43は集結して吐出側配管4bに接続され、吐出側配管4bは仕切弁3に接続し、ポンプP1〜Pnの並列接続が構成される。
ポンプP1〜Pnと仕切弁3とを接続する吐出側配管4bに、ポンプP1〜Pnの吐出側の圧力を検出する圧力検出装置2を備える。
制御装置1は、ポンプP1〜Pnの流量及び揚程を可変するためのインバータ等で構成される駆動装置(図示せず)を搭載している。制御装置1は各ポンプP1〜Pnと配線5により接続されるとともに、制御装置1には圧力検出装置2から出力される圧力検出信号7、ポンプの運転装置100の外部からの運転指令信号6が入力される。
次に動作について説明する。
図2に示すように、制御装置1は外部からの運転指令信号に応じて各ポンプP1〜Pnを運転する。ポンプP1〜Pnの運転により、吸入側配管4a内の水は吸入側からポンプP1〜Pnの吸入口42からポンプP1〜Pnに吸入される。
ポンプP1〜Pnに吸入された水は、羽根車60bの回転により加圧されてポンプP1〜Pnの吐出口43から吐出され、吐出側配管4bで合流する。そして、仕切弁3を通って吐出側に流れる。
圧力検出装置2は、ポンプP1〜Pnと仕切弁3との間の吐出側配管4b内の水の圧力を検出して圧力検出信号7を制御装置1に出力する。
制御装置1は、駆動装置のインバータ等にて各ポンプP1〜Pnの羽根車60bの回転数を可変速制御して、ポンプP1〜Pnの出力を増減させて目標圧力に制御する。このとき、各ポンプP1〜Pnは、吐出圧力がほぼ同一となるよう制御される。各ポンプP1〜Pnの容量が同一の場合には、各ポンプP1〜Pnは、同一回転数で運転される。
ポンプP1〜Pnの異常を診断する「ポンプ診断手段」の一例を、以下説明する。「ポンプ診断手段」は、制御装置1に搭載されるマイクロコンピュータに組込まれるプログラムである。
先ず、仕切弁3を閉じて1台のポンプP1を運転し、他のポンプP2〜Pnを停止する場合について説明する。吸入側配管4a内の水は、ポンプP1の吸入口42からポンプP1に吸入される。そして、ポンプP1の吐出口43から停止中の夫々のポンプP2〜Pnの吐出口43から内部に流れ込み、更にポンプP2〜Pnの吸入口42から出て運転中のポンプP1の吸入口42に戻る経路で流れる。
図3はポンプ運転時の流量及び揚程特性を示す。図3において、曲線QHmは、1台のポンプの流量Qと揚程Hとの関係を示す特性曲線、fmはポンプ動作時における負荷曲線、Hm及びQmは両曲線の交点mにおける揚程及び流量を示す。
ポンプP1のみを運転し、他のポンプP2〜Pnを停止する場合、ポンプP1動作時における負荷曲線をfmとすると、流量Qmの水が停止中の各ポンプにほぼ均等に分流する。このとき制御装置1は、圧力検出装置2によりポンプP1の吐出圧力を検出する。ポンプP1が正常であれば、圧力検出装置2は揚程Hmを検出する。
また、ポンプP2のみを運転し、他のポンプP1、P3〜Pnを停止する場合、ポンプP2動作時における負荷曲線はfmとなるため、流量Qmの水が停止中の他のポンプP1、P3〜Pnにほぼ均等に分流する。このとき制御装置1は、圧力検出装置2によりポンプP2の吐出圧力を検出する。ポンプP2が正常であれば、圧力検出装置2は揚程Hmを検出する。
さらに、残りのポンプP3〜Pnについても、順次1台ずつ運転し、制御装置1は圧力検出装置2により、ポンプP3〜Pnの吐出圧力を検出する。ポンプP3〜Pnが正常であれば、圧力検出装置2は揚程Hmを検出する。
各ポンプP1〜Pnの特性のばらつき、接続される配管長の違いから生じる負荷ばらつき等もあるため、制御装置1は任意の指令値をポンプP1〜Pnに与えて1台ずつ運転し、圧力検出装置2が検出する揚程が、Hm±Δhの範囲内を正常と判断、Hm±Δhの範囲外を異常と判断する。揚程Hm±Δhを、「所定の範囲の揚程」と定義する。
ポンプP1〜Pnを順次1台ずつ運転して、そのときのポンプP1〜Pnの吐出圧力を検出して、ポンプP1〜Pnの異常を診断する「ポンプ診断手段」の一例を、まとめると以下のようになる。
以下の各ステップにおける主語は、制御装置1(マイクロコンピュータ)である。
(1)ステップ1:仕切弁3を閉じる。
(2)ステップ2:ポンプP1のみを運転し、ポンプP2〜Pnを停止する。
(3)ステップ3:ポンプP1の吐出圧力(揚程)を検出する。
(4)ステップ4:ポンプP1の揚程が、揚程Hm±Δhの範囲内にあるか判断する。
(5)ステップ5:ポンプP1の揚程が、揚程Hm±Δhの範囲内であれば、ポンプP1は正常と判断する。
(6)ステップ6:ポンプP1の揚程が、揚程Hm±Δhの範囲外であれば、ポンプP1は異常と判断する。そして、ポンプP1は異常であるから停止させ、「ポンプ診断手段」実行後の運転においても、ポンプP1は運転しない。
(7)ステップ7:次に、ポンプP2のみを運転し、ポンプP1、P3〜Pnを停止する。
(8)ステップ8:ポンプP2の吐出圧力(揚程)を検出する。
(9)ステップ9:ポンプP2の揚程が、揚程Hm±Δhの範囲内にあるか判断する。
(10)ステップ10:ポンプP2の揚程が、揚程Hm±Δhの範囲内であれば、ポンプP2は正常と判断する。
(11)ステップ11:ポンプP2の揚程が、揚程Hm±Δhの範囲外であれば、ポンプP2は異常と判断する。そして、ポンプP2は異常であるから停止させ、「ポンプ診断手段」実行後の運転においても、ポンプP2は運転しない。
(12)ステップ12:ポンプP3〜Pnについても同様のポンプ異常診断を行う。
(13)ステップ13:全てのポンプP1〜Pnのポンプ異常診断が終了したら、正常なポンプと異常のポンプとに分類し、以後正常なポンプのみで応急運転を行う。同時に、異常のポンプがあることを表示装置(図示せず)に表示する。
ポンプP1〜Pnの異常を診断する「ポンプ診断手段」の実行は、ポンプを搭載する機器、例えば、水−冷媒を用いる空気調和機、ヒートポンプ式給湯機等において、ポンプ運転開始時に行うのが好ましい。
各ポンプP1〜Pnは、出力最大付近でほぼ同一回転数にて運転することにより、目標の揚程が大きくなり揚程の検出精度が向上する。
複数台のポンプP1〜Pnを並列接続する例について説明したが、例えば、ポンプP1の1台のみを備えるポンプの運転装置100においても、上記と同様の「ポンプ診断手段」を行ってもよい。但し、この場合は、ポンプP1のみであるから、仕切弁3を閉じてポンプP1を運転する場合、水は流れない。圧力検出装置2は、ポンプP1が正常であれば、締切揚程Hmax(図3)を検出する。ポンプP1が異常であれば、締切揚程Hmaxに達しないため、異常を判断できる。
このときも複数台並列の場合と同様、各ばらつきを含めてHmax±Δhの範囲であればポンプP1は正常と判断し、Hmax±Δhよりも小さい場合はポンプP1は異常と判断する。Hmax±Δhを、「所定の範囲の締切揚程」と定義する。
ポンプを1台のみ備えるポンプの運転装置100において、ポンプが異常の場合は、ポンプを停止し、同時に異常のポンプがあることを表示装置(図示せず)に表示する。この場合は、応急運転はできない。
以上の説明では、仕切弁3を閉じた場合について説明したが、仕切弁3を開いていてもポンプの正常又は異常の判別は可能である。ポンプを運転しながら、ポンプの異常診断ができるので、ポンプを使用する機器の運転に及ぼす影響が少ない。但し、仕切弁3を開いているため、仕切弁3を閉じている場合より揚程が小さくなるので、揚程の検出精度は低下する。
制御装置1に搭載したマイクロコンピュータに組込まれたプログラムにより実行する「ポンプ診断手段」の変形例を説明する。
図2と同一構成でポンプP1〜P4の計4台を並列接続する場合を考える。図4は4台のポンプP1〜P4の中のポンプP1〜P3の3台までを順次運転し、一旦運転したポンプを停止させない場合の流量及び揚程特性で、ポンプP1のみ、ポンプP1とポンプP2、ポンプP1とポンプP2とポンプP3を運転したときの特性曲線をそれぞれQHa、QHb、QHcに示す。
ポンプP1のみを運転し、他のポンプP2〜P4を停止する場合、ポンプP1から見た負荷曲線はfaである。
ポンプP1とポンプP2とを運転し、他のポンプP3、P4を停止する場合、ポンプP1とポンプP2から見た負荷曲線はfbである。
ポンプP1、ポンプP2、ポンプP3を運転し、ポンプP4を停止する場合、ポンプP1、ポンプP2、ポンプP3から見た負荷曲線はfcである。
また、ポンプP1、ポンプP2、ポンプP4を運転し、ポンプP3を停止する場合、ポンプP1、ポンプP2、ポンプP4から見た負荷曲線もfcである。要は、ポンプP1〜P4のいずれか3台を運転し、残る1台を停止させた場合、運転している3台のポンプから見た負荷曲線はfcになる。
Ha及びQaは、特性曲線QHaと負荷曲線faの交点aにおける揚程及び流量を示す。
Hb及びQbは、特性曲線QHbと負荷曲線fbの交点bにおける揚程及び流量を示す。
Hc及びQcは特性曲線QHcと負荷曲線fcの交点cにおける揚程及び流量を示す。
ここで、ポンプP1のみを運転し他のポンプP2〜P4を停止する場合、流量Qaの水が停止中の各ポンプP2〜P4にほぼ均等に分流する。このとき制御装置1は、圧力検出装置2によりポンプP1の吐出圧力を検出する。ポンプP1が正常であれば、圧力検出装置2は揚程Haを検出する。
次に、ポンプP1とポンプP2を運転し、他のポンプP3、P4を停止する場合、流量Qbの水が停止中の各ポンプP3、P4にほぼ均等に分流する。このとき制御装置1は、圧力検出装置2によりポンプP1、ポンプP2の吐出圧力を検出する。ポンプP1、ポンプP2が正常であれば、圧力検出装置2は揚程Hbを検出する。
また、ポンプP1、ポンプP2、ポンプP3を運転し、ポンプP4を停止する場合、流量Qcの水が停止中のポンプP4を流れる。このとき制御装置1は、圧力検出装置2によりポンプP1、ポンプP2、ポンプP3の吐出圧力を検出する。ポンプP1、ポンプP2、ポンプP3が正常であれば、圧力検出装置2は揚程Hcを検出する。
さらに、例えば、ポンプP1、ポンプP2、ポンプP4を運転し、ポンプP3を停止する場合、流量Qcの水が停止中のポンプP3を流れる。このとき制御装置1は、圧力検出装置2によりポンプP1、ポンプP2、ポンプP4の吐出圧力を検出する。ポンプP1、ポンプP2、ポンプP4が正常であれば、圧力検出装置2は揚程Hcを検出する。尚、ポンプP4を含むいずれかの3台を運転して、残る1台を停止する運転であればよい。
このときポンプの正常又は異常の判別は、ポンプP1〜P4の特性のばらつき、接続される配管長の違いから生じる負荷ばらつき等もあるため、制御装置1は、圧力検出装置2が検出するそれぞれの揚程が、揚程Ha±Δh、Hb±Δh、Hc±Δhの範囲内のときに正常と判断し、その範囲外のときを異常と判断する。
揚程Ha±Δh、Hb±Δh、Hc±Δhを、「所定の範囲の揚程」と定義する。
ポンプP1〜P4を、ポンプP1〜P3の3台まで1台づつ増加して運転し、一旦運転したポンプを停止させない。且つ、ポンプP4は停止のままで運転しない。さらに、ポンプP4を含むいずれかの3台を運転し、残る1台は停止させる運転を行い、それぞれの状態のポンプの吐出圧力(揚程)を検出して、ポンプP1〜P4の異常を診断する「ポンプ診断手段」の変形例を、まとめると以下のようになる。
以下の各ステップにおける主語は、制御装置1(マイクロコンピュータ)である。
(1)ステップ1:仕切弁3を閉じる。
(2)ステップ2:ポンプP1のみを運転し、ポンプP2〜P4を停止する。
(3)ステップ3:ポンプP1の吐出圧力(揚程)を検出する。
(4)ステップ4:ポンプP1の揚程が、揚程Ha±Δhの範囲内にあるか判断する。
(5)ステップ5:ポンプP1の揚程が、揚程Ha±Δhの範囲内であれば、ポンプP1は正常と判断する。
(6)ステップ6:ポンプP1の揚程が、揚程Ha±Δhの範囲外であれば、ポンプP1は異常と判断する。そして、ポンプP1は異常であるから停止させ、「ポンプ診断手段」実行後の運転においても、ポンプP1は運転しない。
(7)ステップ7:次に、ポンプP1に加えてポンプP2を運転し、ポンプP3、P4を停止する。
(8)ステップ8:ポンプP1、ポンプP2の吐出圧力(揚程)を検出する。
(9)ステップ9:ポンプP1、ポンプP2の揚程が、揚程Hb±Δhの範囲内にあるか判断する。
(10)ステップ10:ポンプP1、ポンプP2の揚程が、揚程Hb±Δhの範囲内であれば、ポンプP2は正常と判断する。但し、ポンプP1が正常な場合である。ポンプP1が異常の場合は、ポンプP2の単独運転から開始する。
(11)ステップ11:ポンプP1、ポンプP2の揚程が、揚程Hb±Δhの範囲外であれば、ポンプP2は異常と判断する。そして、ポンプP2は異常であるから停止させ、「ポンプ診断手段」実行後の運転においても、ポンプP2は運転しない。
(12)ステップ12:ポンプP1、ポンプP2に加えてポンプP3を運転し、ポンプP4を停止する。
(13)ステップ13:ポンプP1、ポンプP2、ポンプP3の吐出圧力(揚程)を検出する。
(14)ステップ14:ポンプP1、ポンプP2、ポンプP3の揚程が、揚程Hc±Δhの範囲内にあるか判断する。
(15)ステップ15:ポンプP1、ポンプP2、ポンプP3の揚程が、揚程Hc±Δhの範囲内であれば、ポンプP3は正常と判断する。但し、ポンプP1、ポンプP2が正常な場合である。ポンプP1が異常の場合は、ポンプP2の単独運転から開始する。さらに、ポンプP2も異常の場合は、ポンプP3の単独運転から開始する。
(16)ステップ16:ポンプP1、ポンプP2、ポンプP3の揚程が、揚程Hc±Δhの範囲外であれば、ポンプP2は異常と判断する。そして、ポンプP3は異常であるから停止させ、「ポンプ診断手段」実行後の運転においても、ポンプP3は運転しない。
(17)ステップ17:ポンプP4を含むいずれか3台のポンプを運転し、残る1台を停止する。
(18)ステップ18:ポンプP4を含むいずれか3台のポンプの吐出圧力(揚程)を検出する。
(19)ステップ19:ポンプP4を含むいずれか3台のポンプの揚程が、揚程Hc±Δhの範囲内にあるか判断する。
(20)ステップ20:ポンプP4を含むいずれか3台の揚程が、揚程Hc±Δhの範囲内であれば、ポンプP4は正常と判断する。但し、ポンプP4以外の運転中の2台のポンプが正常な場合である。ポンプP4以外の運転中の2台のポンプが異常の場合は、ポンプP4の単独運転から開始する。
(21)ステップ21:ポンプP4を含むいずれか3台の揚程が、揚程Hc±Δhの範囲外であれば、ポンプP4は異常と判断する。そして、ポンプP4は異常であるから停止させ、「ポンプ診断手段」実行後の運転においても、ポンプP4は運転しない。
(22)ステップ22:全てのポンプP1〜P4のポンプ異常診断が終了したら、正常なポンプと異常のポンプとに分類し、以後正常なポンプのみで応急運転を行う。同時に、異常のポンプがあることを表示装置(図示せず)に表示する。
ポンプP1〜P4の異常を診断する、変形例の「ポンプ診断手段」の実行も、ポンプを搭載する機器、例えば、水−冷媒を用いる空気調和機、ヒートポンプ式給湯機等において、ポンプ運転開始時に行うのが好ましい。
また、ポンプP1〜P4を、出力最大付近でほぼ同一回転数にて運転することにより、目標の揚程が大きくなり揚程の検出精度が向上する。
尚、仕切弁3を閉じて、ポンプP1〜P4の全てを運転して、そのときの揚程が、Hmax±Δhの範囲にあるか判断することでも、ポンプP1〜P4の中に異常なものがあるかだけは診断が可能である。異常なポンプがあれば、そのポンプを介して水が流れるため、揚程が低下する。しかし、異常なポンプの特定はできない。「ポンプ診断手段」は、このケースも含むものとする。Hmax±Δhを、「所定の範囲の締切揚程」と定義する。
尚、上記「ポンプ診断手段」は、ポンプやモータの軸受け磨耗によりポンプ入力が増加した場合でも、ポンプの回転数が低下し揚程が変化するので、ポンプやモータの軸受け磨耗の検出が可能となり、ポンプの異常(例えば、流量がでない等の故障)以外にも、効率低下やそれに伴うメンテナンス時期の報知も可能となる。
以上のように、この実施の形態によれば、仕切弁3を閉じて任意の指令値を与えた各ポンプP1〜Pnを順次1台づつ運転し、目標の揚程Hm±Δhへ到達するか否かを判断する「ポンプ診断手段」によりポンプP1〜Pnの正常又は異常を判別できる。各ポンプを順次1台ずつ運転することにより、何れのポンプが異常であるかを判別できる。また、全てのポンプP1〜Pnのポンプ異常診断が終了したら、正常なポンプと異常のポンプとに分類し、以後正常なポンプのみで応急運転を行う。同時に、異常のポンプがあることを表示装置に表示して報知することができる。
また、ポンプP1〜Pnの異常を診断する「ポンプ診断手段」の実行は、ポンプを搭載する機器、例えば、水−冷媒を用いる空気調和機、ヒートポンプ式給湯機等において、ポンプ運転開始時に行うことで、ポンプが異常のままの運転を回避できる。
また、各ポンプP1〜Pnを出力最大付近でほぼ同一回転数にて運転することにより、目標の揚程が大きくなり揚程の検出精度が向上する。
また、ポンプP1〜P4を、ポンプP1〜P3の3台まで1台づつ増加して運転し、一旦運転したポンプを停止させない。且つ、ポンプP4は停止のままで運転しない。さらに、ポンプP4を含むいずれかの3台を運転し、残る1台は停止させる運転を行い、それぞれの状態のポンプの吐出圧力(揚程)を検出して、ポンプP1〜P4の異常を診断する変形例の「ポンプ診断手段」によっても、同様の効果が得られる。
さらに、仕切弁3を閉じて、ポンプP1〜P4の全てを運転して、そのときの締切揚程Hmaxが、Hmax±Δhの範囲にあるか判断することでも、ポンプP1〜P4の中に異常なものがあるかだけは診断が可能である。
実施の形態2.
図5及び図6は実施の形態2を示す図で、図5はポンプと逆止弁を直列接続したモジュールをn台並列接続したポンプの運転装置100の構成図、図6はポンプの可変速運転時の流量及び揚程特性を示す図である。
図5に示すポンプの運転装置100は、ポンプPnに逆止弁8−nが順方向(吸入側から吐出側に流れる)に直列に接続されたモジュールMn(n=1、2・・・n)が、n台並列に接続されている。モジュールは、1台の場合も含む。
吸入側配管4aは分岐してn台のモジュールM1〜Mnの入力に接続し、さらにそれぞれのモジュールM1〜MnにおいてポンプP1〜Pnにおけるそれぞれの吸入口42に接続する。
ポンプP1〜Pnのそれぞれの吐出口43に逆止弁8−1〜8−nを介して接続するモジュールM1〜Mnの出力は、集結して吐出側配管4bに接続され、吐出側配管4bは仕切弁3に接続してモジュールM1〜Mnの並列接続が構成される。
ポンプP1〜Pnと仕切弁3とを接続する吐出側配管4bに、ポンプP1〜Pnの吐出側の圧力を検出する圧力検出装置2を備える。
制御装置1は、ポンプP1〜Pnの流量及び揚程を可変するためのインバータ等で構成される駆動装置(図示せず)を搭載している。制御装置1は各ポンプP1〜Pnと配線5により接続されるとともに、制御装置1には圧力検出装置2から出力される圧力検出信号7、ポンプの運転装置100の外部からの運転指令信号6が入力される。
次に動作について説明する。図5に示すように、制御装置1は外部からの運転指令信号に応じて各ポンプP1〜Pnを運転する。ポンプP1〜Pnの運転により、吸入側配管4a内の水は吸入側からポンプP1〜Pnの吸入口42からポンプP1〜Pnに吸入される。
ポンプP1〜Pnに吸入された水は、羽根車60bの回転により加圧されてポンプP1〜Pnの吐出口43から吐出され、逆止弁8−1〜8−nを経て吐出側配管4bで合流する。そして、仕切弁3を通って吐出側に流れる。
圧力検出装置2は、モジュールM1〜Mnと仕切弁3との間の吐出側配管4b内の水の圧力を検出して圧力検出信号7を制御装置1に出力する。
制御装置1は、駆動装置のインバータ等にて各ポンプP1〜Pnの羽根車60bの回転数を可変速制御して、ポンプP1〜Pnの出力を増減させて目標圧力に制御する。このとき、各ポンプP1〜Pnは、吐出圧力がほぼ同一となるよう制御される。各ポンプP1〜Pnの容量が同一の場合には、各ポンプP1〜Pnは、同一回転数で運転される。
図6はポンプ可変速運転時の流量及び揚程特性を示す。図6に示すように、ポンプの速度を低速、中速、高速へと増加させたとき、ポンプの流量Qと揚程Hとの関係を示す特性曲線は、QHe(低速)、QHf(中速)、QHg(高速)と変化する。仕切弁3を閉じたときの締切揚程は、He(低速)、Hf(中速)、Hg(高速)となる。
モジュールM1〜MnのポンプP1〜Pnの異常を診断する「ポンプ診断手段」の一例を、以下説明する。「ポンプ診断手段」は、制御装置1に搭載されるマイクロコンピュータに組込まれるプログラムである。
先ず、仕切弁3を開いて逆止弁8−1〜8−n間の配管内の圧力を低下させ、その後仕切弁3を閉じて1台のモジュールM1のポンプP1を高速で運転、他のポンプP2〜Pnを停止する場合について説明する。各ポンプP1〜Pnには逆止弁8−1〜8−nが接続され、仕切弁3が閉じられているため、配管内の水は流れないが、制御装置1は圧力検出装置2にて揚程Hg(締切揚程)を検出する。モジュールM1のポンプP1を高速で運転するため、圧力検出装置2はポンプP1が正常であれば、揚程Hg(高速)を検出する。
このときポンプP1の正常又は異常の判別は、ポンプP1の特性ばらつき等もあるため、制御装置1は揚程Hg±Δhの範囲内を正常と判断し、揚程Hg±Δhの範囲外をポンプP1の異常と判断する。揚程Hg±Δhを、「所定の範囲の締切揚程」と定義する。
ここでは、検出精度を高めるために、ポンプP1を高速で運転して特性曲線QHgの締切揚程Hgを用いたが、ポンプP1を中速で運転して特性曲線QHfの締切揚程Hfを用いてもよいし、ポンプP1を低速で運転して特性曲線QHeの締切揚程Heを用いてもよい。
また、ポンプP1の出力を増加させて、特性曲線QHgよりも流量及び揚程を大きくして、ポンプP1の異常診断を行ってもよい。
次に、仕切弁3を開いて逆止弁8−1〜8−n間の配管内の圧力を低下させ、その後モジュールM2のポンプP2を高速で運転し、他のモジュールM1、M3〜MnのポンプP1、P3〜Pnを停止する。そして、制御装置1は、圧力検出装置2にて揚程Hgを検出する。ポンプの正常又は異常の判別は、モジュールM1のポンプP1を運転した場合と同一である。
さらに、残りのモジュールM3〜MnのポンプP3〜Pnについても、順次1台ずつ運転し、制御装置1は圧力検出装置2により、ポンプP3〜Pnの吐出圧力を検出して、ポンプP3〜Pnの正常又は異常の判別を、モジュールM1のポンプP1のみを運転した場合と同じように行う。
モジュールM1〜MnのポンプP1〜Pnを順次1台ずつ運転して、そのときのポンプP1〜Pnの吐出圧力を検出して、ポンプP1〜Pnの異常を診断する「ポンプ診断手段」の一例を、まとめると以下のようになる。
以下の各ステップにおける主語は、制御装置1(マイクロコンピュータ)である。
(1)ステップ1:仕切弁3を閉じる。
(2)ステップ2:モジュールM1のポンプP1のみを運転し、ポンプP2〜Pnを停止する。
(3)ステップ3:ポンプP1の締切揚程を検出する。
(4)ステップ4:ポンプP1の締切揚程が、Hg±Δhの範囲内にあるか判断する。
(5)ステップ5:ポンプP1の締切揚程が、Hg±Δhの範囲内であれば、ポンプP1は正常と判断する。
(6)ステップ6:ポンプP1の揚程が、揚程Hg±Δhの範囲外であれば、ポンプP1は異常と判断する。そして、ポンプP1は異常であるから停止させ、「ポンプ診断手段」実行後の運転においても、ポンプP1は運転しない。
(7)ステップ7:次に、モジュールM2のポンプP2のみを運転し、ポンプP1、P3〜Pnを停止する。
(8)ステップ8:ポンプP2の締切揚程を検出する。
(9)ステップ9:ポンプP2の締切揚程が、Hg±Δhの範囲内にあるか判断する。
(10)ステップ10:ポンプP2の締切揚程が、Hg±Δhの範囲内であれば、ポンプP2は正常と判断する。
(11)ステップ11:ポンプP2の締切揚程が、Hg±Δhの範囲外であれば、ポンプP2は異常と判断する。そして、ポンプP2は異常であるから停止させ、「ポンプ診断手段」実行後の運転においても、ポンプP2は運転しない。
(12)ステップ12:モジュールM3〜MnのポンプP3〜Pnについても同様のポンプ異常診断を行う。
(13)ステップ13:全てのモジュールM1〜MnのポンプP1〜Pnのポンプ異常診断が終了したら、正常なモジュールと異常のモジュールとに分類し、以後正常なモジュールのみで応急運転を行う。同時に、異常のモジュールがあることを表示装置(図示せず)に表示する。
モジュールM1〜MnのポンプP1〜Pnの異常を診断する「ポンプ診断手段」の実行は、ポンプを搭載する機器、例えば、水−冷媒を用いる空気調和機、ヒートポンプ式給湯機等において、ポンプ運転開始時に行うのが好ましい。
モジュールM1〜Mnは、ポンプP1〜Pnと逆止弁8−1〜8−nとを直列に接続したので、正常なポンプのみを運転しても、停止しているポンプ内に水が流れ込まない。そのため、停止しているポンプがある場合に、モジュールM1〜Mnから吐出される水の流量が、逆止弁8−1〜8−nがない場合に比べて増加する。
制御装置1は、ポンプP1〜Pnの異常を検出すると警告を発すると共に異常のポンプを停止させ、正常のポンプのみを運転する。
尚、上記「ポンプ診断手段」は、ポンプやモータの軸受け磨耗によりポンプ入力が増加した場合でも、ポンプの回転数が低下し揚程が変化するので、ポンプやモータの軸受け磨耗の検出が可能となり、ポンプの異常(例えば、流量がでない等の故障)以外にも、効率低下やそれに伴うメンテナンス時期の報知も可能となる。
以上の説明では、仕切弁3を閉じた場合について説明したが、仕切弁3を開いていてもポンプの正常又は異常の判別は可能である。ポンプを運転しながら、ポンプの異常診断ができるので、ポンプを使用する機器の運転に及ぼす影響が少ない。但し、仕切弁3を開いているため、仕切弁3を閉じている場合より揚程が小さくなるので、揚程の検出精度は低下する。
以上のように、この実施の形態によれば、仕切弁3を閉じて任意の指令値を与えたモジュールM1〜MnのポンプP1〜Pnを順次1台づつ運転し、目標の揚程Hg±Δhへ到達するか否かを判断する「ポンプ診断手段」によりポンプP1〜Pnの正常又は異常を判別できる。各ポンプを順次1台ずつ運転することにより、何れのポンプが異常であるかを判別できる。また、全てのポンプP1〜Pnのポンプ異常診断が終了したら、正常なポンプと異常のポンプとに分類し、以後正常なポンプのみで応急運転を行う。同時に、異常のポンプがあることを表示装置に表示して報知することができる。
また、モジュールのポンプを高速又はそれ以上で運転するため、締切揚程が大きくなり、検出精度が向上する。
また、ポンプやモータの軸受け磨耗の検出が可能となり、ポンプの異常(例えば、流量がでない等の故障)以外にも、効率低下やそれに伴うメンテナンス時期の報知も可能となる。
また、モジュールM1〜Mnは、ポンプP1〜Pnと逆止弁8−1〜8−nとを直列に接続したので、故障したポンプを停止させながら正常なポンプのみを運転しても、停止しているポンプ内に水が流れ込むことが無く、ポンプを搭載する装置(空気調和機、給湯機等)の入力増加、効率低下を防止できる。
また、制御装置1は、異常のポンプを停止させ、正常のポンプのみを運転するようにしたので、ポンプを搭載する装置(空気調和機、給湯機等)を応急的に運転することが出来るとともに、効率低下やメンテナンスの報知も可能となる。
実施の形態3.
図7は実施の形態3を示す図で、仕切弁とポンプと逆止弁とを直列接続したモジュールをn台並列接続したポンプの運転装置100の構成図である。
ポンプの運転装置100は、仕切弁9−n(モジュール用仕切弁)、ポンプPn、逆止弁8−nを直列接続したn台のモジュールMn(n=1、2・・・n)を並列に接続している。モジュールは、1台の場合も含む。
吸入側配管4aは分岐してn台のモジュールM1〜Mnの入力に接続し、さらにそれぞれのモジュールM1〜Mnにおいて仕切弁9−1〜9−nに接続する。
ポンプP1〜Pnのそれぞれの吐出口43に逆止弁8−1〜8−nを介して接続するモジュールM1〜Mnの出力は、集結して吐出側配管4bに接続され、吐出側配管4bは仕切弁3に接続してモジュールM1〜Mnの並列接続が構成される。
ポンプP1〜Pnと仕切弁3とを接続する吐出側配管4bに、ポンプP1〜Pnの吐出側の圧力を検出する圧力検出装置2を備える。
制御装置1は、ポンプP1〜Pnの流量及び揚程を可変するためのインバータ等で構成される駆動装置(図示せず)を搭載している。制御装置1は各ポンプP1〜Pnと配線5により接続されるとともに、制御装置1には圧力検出装置2から出力される圧力検出信号7、ポンプの運転装置100の外部からの運転指令信号6が入力される。
図7に示すように、制御装置1は外部からの運転指令信号に応じて各ポンプP1〜Pnを運転する。ポンプP1〜Pnの運転により、吸入側配管4a内の水は吸入側から仕切弁9−1〜9−nを経てポンプP1〜Pnの吸入口42からポンプP1〜Pnに吸入される。
ポンプP1〜Pnに吸入された水は、羽根車60bの回転により加圧されてポンプP1〜Pnの吐出口43から吐出され、逆止弁8−1〜8−nを経て吐出側配管4bで合流する。そして、仕切弁3を通って吐出側に流れる。
圧力検出装置2は、モジュールM1〜Mnと仕切弁3との間の吐出側配管4b内の水の圧力を検出して圧力検出信号7を制御装置1に出力する。
制御装置1は、駆動装置のインバータ等にて各ポンプP1〜Pnの羽根車60bの回転数を可変速制御して、ポンプP1〜Pnの出力を増減させて目標圧力に制御する。このとき、各ポンプP1〜Pnは、吐出圧力がほぼ同一となるよう制御される。各ポンプP1〜Pnの容量が同一の場合には、各ポンプP1〜Pnは、同一回転数で運転される。
図7に示すポンプの運転装置100は、図5に示すポンプの運転装置100の各モジュールM1〜Mnに仕切弁9−1〜9−nを追加した構成であるから、ポンプの可変速運転時の流量及び揚程特性は図6と同一となる。
モジュールM1〜MnのポンプP1〜Pnの異常を診断する「ポンプ診断手段」は、ポンプP1〜Pnの異常を診断時に、仕切弁9−1〜9−nを開いて行う条件が追加されるが、その他は、実施の形態2と同様である。
この実施の形態では、仕切弁9−1〜9−nと逆止弁8−1〜8−nとの間にポンプP1〜Pnを設けたので、例えばポンプP1〜Pnのいずれかが故障した場合、仕切弁9−1〜9−nのいずれかを閉じれば、他の正常なポンプを運転しながら故障したポンプの交換が容易にでき、メンテナンス性の向上が図れる。
以上のように、この実施の形態によれば、仕切弁9−n、ポンプPn、逆止弁8−nを直列接続したn台のモジュールMn(n=1、2・・・n)を並列に接続することにより、実施の形態2と同様の「ポンプ診断手段」を実行することができる。
また、仕切弁9−1〜9−nと逆止弁8−1〜8−nとの間にポンプP1〜Pnを設けたので、正常なポンプを運転しながら故障したポンプの交換が容易にでき、メンテナンス性の向上が図れる。
本発明のポンプの運転装置は、水−冷媒を用いる空気調和機、給湯機などに搭載して利用することができる。
実施の形態1を示す図で、ポンプの断面図。 実施の形態1を示す図で、ポンプを並列接続したポンプの運転装置100の構成図。 実施の形態1を示す図で、ポンプ運転時の流量及び揚程特性を示す図。 実施の形態1を示す図で、ポンプ並列運転時の流量及び揚程特性を示す図。 実施の形態2を示す図で、ポンプと逆止弁を直列接続したモジュールをn台並列接続したポンプの運転装置100の構成図。 実施の形態2を示す図で、ポンプの可変速運転時の流量及び揚程特性を示す図。 実施の形態3を示す図で、仕切弁とポンプと逆止弁とを直列接続したモジュールをn台並列接続したポンプの運転装置100の構成図。
符号の説明
1 制御装置、2 圧力検出装置、3 仕切弁、4a 吸入側配管、4b 吐出側配管、5 配線、6 運転指令信号、7 圧力検出信号、8−1〜8−n 逆止弁、9−1〜9−n 仕切弁、41 ケーシング、42 吸入口、43 吐出口、46 軸支持部、50 モールド固定子、60 回転子、60b 羽根車、66 スリーブ軸受、67 樹脂、68 樹脂マグネット、70 軸、71a 第1のスラスト軸受、71b 第2のスラスト軸受、80 Oリング、90 椀状隔壁部品、91 リブ、94 軸支持部、100 ポンプの運転装置、160 タッピングネジ、M1〜Mn モジュール、P1〜Pn ポンプ。

Claims (9)

  1. 1台又は並列に接続される複数台のポンプと、
    前記ポンプの吸入口に接続される吸入側配管と、
    前記ポンプの吐出口に接続される吐出側配管と、
    前記吐出側配管に接続される仕切弁と、
    前記ポンプの吐出側の圧力を検出する圧力検出装置と、
    前記ポンプと配線により接続されるとともに、前記ポンプを駆動する駆動装置を有し、前記圧力検出装置から出力される圧力検出信号と外部からの運転指令信号とが入力される制御装置を有し、
    前記制御装置は、
    前記仕切弁を閉じて前記ポンプを運転し、前記圧力検出装置が検出する揚程が、所定の範囲の揚程又は所定の範囲の締切揚程の範囲内ならば前記ポンプを正常と判断し、所定の範囲の揚程の範囲又は所定の範囲の締切揚程の範囲外ならば異常と判断するポンプ診断手段を備えることを特徴とするポンプの運転装置。
  2. 前記ポンプ診断手段は、並列に接続される複数台のポンプを1台づつ順次運転し、前記圧力検出装置が検出する揚程が、所定の範囲の揚程の範囲内ならば前記ポンプを正常と判断し、所定の範囲の揚程の範囲外ならば異常と判断するとともに、異常と判断されたポンプを停止させることを特徴とする請求項1記載のポンプの運転装置。
  3. 前記ポンプ診断手段は、並列に接続される複数台のポンプを1台づつ増加して運転し、その際少なくとも1台は停止する運転を行い、これらの運転時に全数のポンプが運転されるように組み合わされ、前記圧力検出装置が検出する揚程が、所定の範囲の揚程の範囲内ならば前記ポンプを正常と判断し、所定の範囲の揚程の範囲外ならば異常と判断するとともに、異常と判断されたポンプを停止させることを特徴とする請求項1記載のポンプの運転装置。
  4. ポンプと前記ポンプに直列に順方向に接続される逆止弁とを有し、1台又は並列に接続される複数台のモジュールと、
    前記モジュールの入力に接続される吸入側配管と、
    前記モジュールの出入力に接続される吐出側配管と、
    前記吐出側配管に接続される仕切弁と、
    前記モジュールの吐出側の圧力を検出する圧力検出装置と、
    前記ポンプと配線により接続されるとともに、前記ポンプを駆動する駆動装置を有し、前記圧力検出装置から出力される圧力検出信号と外部からの運転指令信号とが入力される制御装置を有し、
    前記制御装置は、1台又は並列に接続される複数台のポンプを1台づつ順次運転し、前記圧力検出装置が検出する揚程が、所定の範囲の締切揚程の範囲内ならば前記ポンプを正常と判断し、所定の範囲の締切揚程の範囲外ならば異常と判断するとともに、異常と判断されたポンプを停止させるポンプ診断手段を備えることを特徴とするポンプの運転装置。
  5. 前記モジュールはモジュール用仕切弁を有し、前記モジュール用仕切弁と前記逆止弁との間に前記ポンプを設置することを特徴とする請求項4記載のポンプの運転装置。
  6. 前記ポンプを出力最大付近で、複数台の場合はほぼ同一回転数にて運転することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のポンプの運転装置。
  7. ポンプ運転開始時に、前記ポンプ診断手段を実行することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のポンプの運転装置。
  8. 水−冷媒を用いる機器であり、請求項1乃至7記載のポンプの運転装置を搭載したことを特徴とする空気調和機。
  9. 水−冷媒を用いる機器であり、請求項1乃至7記載のポンプの運転装置を搭載したことを特徴とする給湯機。
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