JP2010059604A - 防犯システム - Google Patents

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【課題】この発明は、住宅の開口部を開閉自在とする開閉部材が閉められたか否か、若しくは該開閉部材の施錠部が施錠されたか否かを検知する防犯システムに関する。
【解決手段】本発明の防犯システム1は、この防犯システム1は、電波を受信可能なアンテナ4と、該電波から電流を取出し可能な回路5を有する無線タグ6と、定常的に発信する電波によって前記無線タグ6を非接触状態で読取り可能なタグリーダ7と、前記電波を遮蔽可能な電波シールド材料から形成されると共に、前記開閉部材3が閉められた際に前記無線タグ6を遮蔽する遮蔽部材8aと、前記タグリーダ7が前記無線タグ6を検出可能か否かに基づいて前記開閉部材3が閉められたか否かを判断する制御手段9と、前記制御手段9の判断結果を表示するための表示手段10と、を具備している。
【選択図】図1

Description

この発明は、住宅の開口部を開閉自在とする開閉部材が閉められたか否か、若しくは該開閉部材の施錠部が施錠されたか否かを検知する防犯システムに関する。
従来、戸建住宅において、泥棒等の侵入者を未然に防止するために、窓や玄関等に防犯性の高い2重ロックや鎌錠等の施錠機構が用いられている。しかし、戸建住宅における泥棒の侵入方法の約40%は無施錠の窓や玄関等からであり、たとえ防犯性の高い施錠機構が用いられたとしても、これらを施錠し忘れた際には効果がないことは明らかである。
また、戸建住宅に泥棒等が侵入する際には、当該住宅の住人が在宅している時にも多く発生し、住人等が夜間就寝中に侵入し現金等を盗む忍込みと、住人等が在宅し、風呂、食事等の隙に侵入し現金等を盗む居空きと、を合わせると、住宅の泥棒被害の約40%を占めている。そのため、泥棒と住人とが出会う場合もあり、その際には住人が泥棒に危害を加えられるという問題も生じている。
そのため、窓にマグネットセンサを取付け、該窓が開けられた際に警報音を発するような防犯器具が盛んに使用されている(例えば、非特許文献1)。
https://biz.national.jp/Ebox/o_sisetu/e-bohan/html/win_m.html
しかし、前述のようなマグネットセンサは、これを駆動するために電源を必要とすることから、センサ内部には駆動源として電池等が使用されており、定期的に電池を交換する手間が生じると共に、電池が切れていることに気付かず使用している場合には、泥棒が窓や玄関から侵入した際も、マグネットセンサが警報音を発さず、住人が気付かないという問題が生じる。
この発明は上記のような種々の課題を解決することを目的としてなされたものであって、住宅の開口部を開閉自在とする開閉部材が閉められたか否か、若しくは施錠部が施錠されたか否かを確実に検知することができる防犯システムに関する。
上記目的を達成するために、請求項1記載の防犯システムは、住宅の開口部に取付けられた開閉部材が閉められたか否かを検知する防犯システムにおいて、タグリーダから定常的に発信される電波をアンテナによって受信し、該電波から電流を取出し可能な回路を有する無線タグと、前記発信した電波によって前記無線タグを非接触状態で検出可能な前記タグリーダと、前記開閉部材が閉められた際に前記無線タグを遮蔽する電波シールド材料から形成されて成る遮蔽部材と、前記タグリーダが前記無線タグを検出したか否かに基づいて前記開閉部材が閉められたか否かを判断する制御手段と、前記制御手段の判断結果を表示するための表示手段と、を具備することを特徴としている。
請求項2記載の防犯システムは、住宅の開口部に取付けられた開閉部材が閉められたか否かを検知する防犯システムにおいて、タグリーダから定常的に発信される電波をアンテナによって受信し、該電波から電流を取出し可能な回路を有する無線タグと、前記発信した電波によって前記無線タグを非接触状態で検出可能な前記タグリーダと、前記開閉部材が開けられた際に前記無線タグを遮蔽する電波シールド材料から形成されて成る遮蔽部材と、前記タグリーダが前記無線タグを検出したか否かに基づいて前記開閉部材が閉められたか否かを判断する制御手段と、前記制御手段の判断結果を表示するための表示手段と、を具備することを特徴としている。
請求項3記載の防犯システムは、住宅の開口部に取付けられた開閉部材を施錠可能な施錠部が施錠されたか否かを検知する防犯システムにおいて、タグリーダから定常的に発信される電波をアンテナによって受信し、該電波から電流を取出し可能な回路を有する無線タグと、前記発信した電波によって前記無線タグを非接触状態で検出可能な前記タグリーダと、前記施錠部が施錠された際に前記無線タグを遮蔽する電波シールド材料から形成されて成る遮蔽部材と、前記タグリーダが前記無線タグを検出したか否かに基づいて前記施錠部が施錠されたか否かを判断する制御手段と、前記制御手段の判断結果を表示するための表示手段と、を具備することを特徴としている。
請求項4記載の防犯システムは、住宅の開口部に取付けられた開閉部材を施錠可能な施錠部が施錠されたか否かを検知する防犯システムにおいて、タグリーダから定常的に発信される電波をアンテナによって受信し、該電波から電流を取出し可能な回路を有する無線タグと、前記発信した電波によって前記無線タグを非接触状態で検出可能な前記タグリーダと、前記施錠部が開錠された際に前記無線タグを遮蔽する電波シールド材料から形成されて成る遮蔽部材と、前記タグリーダが前記無線タグを検出したか否かに基づいて前記施錠部が施錠されたか否かを判断する制御手段と、前記制御手段の判断結果を表示するための表示手段と、を具備することを特徴としている。
請求項1記載の防犯システムによれば、タグリーダから定常的に発信される電波をアンテナによって受信し、該電波から電流を取出し可能な回路を有する無線タグと、前記発信した電波によって前記無線タグを非接触状態で検出可能な前記タグリーダと、前記開閉部材が閉められた際に前記無線タグを遮蔽する電波シールド材料から形成されて成る遮蔽部材と、前記タグリーダが前記無線タグを検出したか否かに基づいて前記開閉部材が閉められたか否かを判断する制御手段と、前記制御手段の判断結果を表示するための表示手段と、を具備している。これにより、泥棒等の侵入者が窓や扉等の開閉部材を開けた場合には、住宅内部に設置されたタグリーダが遮蔽部材から露出された無線タグを、当該タグリーダから発信される電波によって検出することによって、該開閉部材が開けられた状態であると制御手段が判断し、表示手段に表示された情報を基に住人等がこれを知ることができる。
また、住人等が開閉部材を開けた状態のまま外出しようとした場合も、無線タグは遮蔽部材から露出された状態であるので、タグリーダはこれを検知し該開閉部材が開けられた状態であると制御手段が判断し、表示手段に表示された情報を基に住人等がこれを知ることができる。そして、開閉部材が閉められている状態では、無線タグは遮蔽部材に遮蔽されているので、タグリーダが発信する電波が該遮蔽部材に遮蔽され該タグリーダは当該無線タグを検知することができず、該開閉部材が閉められた状態であると制御手段が判断し、表示手段に表示された情報を基に住人等がこれを知ることができ、外出時の戸締りの確認を容易に行うことができる。
さらに、無線タグはタグリーダから定常的に発信される電波を受信可能なアンテナと、該電波から電流を取出し可能な回路を有しているので、無線タグ自体には電源を必要とせず、タグリーダが住宅内から電源が供給されていればよく、無線タグの電池切れによって開閉部材が閉められたか否かを検知できないということがない。また、無線タグ自体は小型に形成することが容易であるので、当該無線タグが取付けられた部材の外観を損なうことがないという利点がある。
請求項2記載の防犯システムによれば、タグリーダから定常的に発信される電波をアンテナによって受信し、該電波から電流を取出し可能な回路を有する無線タグと、前記発信した電波によって前記無線タグを非接触状態で検出可能な前記タグリーダと、前記開閉部材が開けられた際に前記無線タグを遮蔽する電波シールド材料から形成されて成る遮蔽部材と、前記タグリーダが前記無線タグを検出したか否かに基づいて前記開閉部材が閉められたか否かを判断する制御手段と、前記制御手段の判断結果を表示するための表示手段と、を具備している。これにより、泥棒等の侵入者が窓や扉等の開閉部材を開けた場合には、無線タグは遮蔽部材に遮蔽されているのでタグリーダが発信する電波が該遮蔽部材に遮蔽され該タグリーダは当該無線タグを検知することができず、該開閉部材が開けられた状態であると制御手段が判断し、表示手段に表示された情報を基に住人等がこれを知ることができる。
また、住人等が開閉部材を開けた状態のまま外出しようとした場合も、無線タグは遮蔽部材に遮蔽された状態であるので、タグリーダはこれを検知することができず、該開閉部材が開けられた状態であると制御手段が判断し、表示手段に表示された情報を基に住人等がこれを知ることができる。そして、開閉部材が閉められている状態では、無線タグは遮蔽部材から露出された状態であるので、該無線タグをタグリーダから発信される電波によってこれを検知し該開閉部材が閉められた状態であると制御手段が判断し、表示手段に表示された情報を基に住人等がこれを知ることができる。
さらに、無線タグはタグリーダから定常的に発信される電波を受信可能なアンテナと、該電波から電流を取出し可能な回路を有しているので、無線タグ自体には電源を必要とせず、タグリーダが住宅内から電源が供給されていればよく、無線タグの電池切れによって開閉部材が閉められたか否かを検知できないということがない。また、無線タグ自体は小型に形成することが容易であるので、当該無線タグが取付けられた部材の外観を損なうことがないという利点がある。
請求項3記載の防犯システムによれば、タグリーダから定常的に発信される電波をアンテナによって受信し、該電波から電流を取出し可能な回路を有する無線タグと、前記発信した電波によって前記無線タグを非接触状態で検出可能な前記タグリーダと、前記施錠部が施錠された際に前記無線タグを遮蔽する電波シールド材料から形成されて成る遮蔽部材と、前記タグリーダが前記無線タグを検出したか否かに基づいて前記施錠部が施錠されたか否かを判断する制御手段と、前記制御手段の判断結果を表示するための表示手段と、を具備している。これにより、泥棒等の侵入者が窓や扉等の開閉部材の施錠部を開錠した場合には、住宅内部に設置されたタグリーダが遮蔽部材から露出された無線タグを、当該タグリーダから発信される電波によって検出することによって、該施錠部が開錠された状態であると制御手段が判断し、表示手段に表示された情報を基に住人等がこれを知ることができる。
また、住人等が施錠部を開錠した状態のまま外出しようとした場合も、無線タグは遮蔽部材から露出された状態であるので、タグリーダはこれを検知し該施錠部が開錠された状態であると制御手段が判断し、表示手段に表示された情報を基に住人等がこれを知ることができる。そして、施錠部が施錠されている状態では、無線タグは遮蔽部材に遮蔽されているのでタグリーダが発信する電波が該遮蔽部材に遮蔽され該タグリーダは当該無線タグを検知することができず、該施錠部が施錠された状態であると制御手段が判断し、表示手段に表示された情報を基に住人等がこれを知ることができ、外出時の戸締りの確認を容易に行うことができる。
さらに、無線タグはタグリーダから定常的に発信される電波を受信可能なアンテナと、該電波から電流を取出し可能な回路を有しているので、無線タグ自体には電源を必要とせず、タグリーダが住宅内から電源が供給されていればよく、無線タグの電池切れによって施錠部が施錠されたか否かを検知できないということがない。また、無線タグ自体は小型に形成することが容易であるので、当該無線タグが取付けられた部材の外観を損なうことがないという利点がある。
請求項4記載の防犯システムによれば、タグリーダから定常的に発信される電波をアンテナによって受信し、該電波から電流を取出し可能な回路を有する無線タグと、前記発信した電波によって前記無線タグを非接触状態で検出可能な前記タグリーダと、前記施錠部が開錠された際に前記無線タグを遮蔽する電波シールド材料から形成されて成る遮蔽部材と、前記タグリーダが前記無線タグを検出したか否かに基づいて前記施錠部が施錠されたか否かを判断する制御手段と、前記制御手段の判断結果を表示するための表示手段と、を具備している。これにより、泥棒等の侵入者が窓や扉等の施錠部を開錠した場合には、無線タグは遮蔽部材に遮蔽されているのでタグリーダが発信する電波が該遮蔽部材に遮蔽され該タグリーダは当該施無線タグを検知することができず、該施錠部が開錠された状態であると制御手段が判断し、表示手段に表示された情報を基に住人等がこれを知ることができる。
また、住人等が施錠部を開錠した状態のまま外出しようとした場合も、無線タグは遮蔽部材に遮蔽された状態であるので、タグリーダはこれを検知することができず、該施錠部が開錠された状態であると制御手段が判断し、表示手段に表示された情報を基に住人等がこれを知ることができる。そして、施錠部が施錠されている状態では、無線タグは遮蔽部材から露出された状態であるので、該無線タグをタグリーダから発信される電波によってこれを検出し該施錠部が施錠された状態であると制御手段が判断し、表示手段に表示された情報を基に住人等がこれを知ることができる。
さらに、無線タグはタグリーダから定常的に発信される電波を受信可能なアンテナと、該電波から電流を取出し可能な回路を有しているので、無線タグ自体には電源を必要とせず、タグリーダが住宅内から電源が供給されていればよく、無線タグの電池切れによって施錠部が施錠されたか否かを検知できないということがない。また、無線タグ自体は小型に形成することが容易であるので、当該無線タグが取付けられた部材の外観を損なうことがないという利点がある。
この発明における防犯システムの最良の実施形態について、以下に説明する。本発明の第1の実施形態に係る防犯システム1aは、図1、図2に示すように、住宅の開口部2を開閉自在となるように該開口部2に取付けられた開閉部材3としての窓31が閉められたか否かを検知するものである。この防犯システム1aは、図1に示すように、電波を受信可能なアンテナ4と、該電波から電流を取出し可能な回路5を有する無線タグ6と、定常的に発信する電波によって前記無線タグ6を非接触状態で検出可能なタグリーダ7と、前記電波を遮蔽可能な電波シールド材料から形成されると共に、前記開閉部材3が閉められた際に前記無線タグ6を遮蔽する遮蔽部材8aと、前記タグリーダ7が前記無線タグ6を検出したか否かに基づいて前記開閉部材3が閉められたか否かを判断する制御手段9と、前記制御手段9の判断結果を表示するための表示手段10と、を具備している。
本実施形態において前記開閉部材3は、図2に示すように、住宅の開口部2に設けられたアルミ製の枠体11の下枠部11aに形成されたレール(不図示)上を、ガラスの周囲を窓枠31aで保持して形成されて成る窓31がスライド自在に取付けられた、例えば引き違い窓である。しかし、開閉部材3としては、その他にも当該引き違い窓と共に枠体11に設けられる網戸を始め、片開き窓、引き戸等とすることができるのは勿論である。
そして、図2に示すように、窓31を閉めた際に枠体11の下方角部に近接する窓枠31aの下方角部には無線タグ6が取付けられている。この無線タグ6は、図1に示すように、電波を受信可能なアンテナ4と、該電波から電流を取出し可能な回路5を有することにより、それ自身に電源を有さずタグリーダ7から発信される電波によって検出可能な既知のパッシブ型の無線タグ6である。そのため、図1(a)に示すように、無線タグ6は従来の鉱石ラジオと同様に電波から電流を取出し、この電流を基に当該無線タグ6は電波を発信し、当該電波をタグリーダ7が受信することにより当該タグリーダ7は該無線タグ6を検出する。尚、無線タグ6の構成は後述の実施形態においても同様である。
前記タグリーダ7は、例えば300〜3000MHzのUHF帯の波長の電波を定常的に発信して無線タグ6を検出する既知の遠距離型のものを好適に使用することができ、図11に示すように住宅内の壁12等に設置される。また、タグリーダ7は家庭内のコンセント等から電源が供給されると共に、電力線を通信回線として使用する電力線搬送通信を用いており、該タグリーダ7は、図11に示すように、リビングや玄関等に設けられ、制御手段9と液晶ディスプレイ等の表示手段10とを有するコントローラ13とネットワークを構成している。また、タグリーダから発信される電波は連続的に発信されていてもよいが、例えば15秒毎、30秒毎、1分毎等所定の間隔で発信されていてもよく、この間隔も変更することが可能である。尚、タグリーダ7、及びコントローラ13の構成や配置等は後述の実施形態においても同様であるが、その他の配置とすることができるのは勿論である。
そのため、住宅内の開閉部材3に取付けられる無線タグ6に、住宅内におけるどの開閉部材3であるかという識別情報を予め付与しておくことで、開けられた開閉部材3が住宅内のどの開閉部材3であるかを制御手段9が判断して、住人がこれを玄関等に設置されたコントローラ13の表示手段10で容易に確認することができる。
遮蔽部材8aは、図2に示すように、窓31が閉められた際に、窓枠31aに取付けられた無線タグ6を被う程度の高さとなるように枠体11の下枠部11aの両端部に設けられている。そのため、遮蔽部材8aは開閉部材11が閉じられている際には無線タグ6を遮蔽し、該開閉部材11が開けられている際には無線タグ6を露出する。この遮蔽部材8としては、アルミニウムや銅等の導体や、フェライト等の磁性体を合成樹脂と混錬したタグリーダ7からの電波を遮蔽可能な周知の電波シールド材料を適宜選択して使用することができる。
そして、前記制御手段9は、無線タグ6が遮蔽されタグリーダ7が無線タグ6を検出したか否かに基づいて前記開閉部材3が閉められたか否かを判断する。すなわち、図2に示すように、窓31が開けられた状態では、無線タグ6は遮蔽部材8aから露出されるので、タグリーダ7から定常的に発信される電波によって該無線タグ6が検出され、この結果に基づいて制御手段9が当該窓31が開いていると判断し、これをコントローラ13の表示手段10に表示する。一方、窓31が閉められた状態では、無線タグ6は遮蔽部材8aに遮蔽されるので、タグリーダ7から定常的に発信される電波によって該無線タグ6は検出されず、この結果に基づいて制御手段9が当該窓31が閉まっていると判断し、これをコントローラ13の表示手段10に表示する。
本発明の第2の実施形態に係る防犯システム1bは、図1、図3に示すように、枠体11の下枠部11aに、その両端部が切欠かれてなる露出部14を有するように該下枠部11aに亘って遮蔽部材8bが形成され、窓31を閉めた際に該露出部14から無線タグ6が露出されること以外は、第1の実施形態に係る防犯システム1aと同様である。そのため、図3に示すように、窓31が閉められた状態では、無線タグ6は遮蔽部材8bから露出されるので、タグリーダ7から定常的に発信される電波によって該無線タグ6が検出され、この結果に基づいて制御手段9が当該窓31が開いていると判断し、これをコントローラ13の表示手段10に表示する。一方、窓31が開けられた状態では、無線タグ6は遮蔽部材8bに遮蔽されるので、タグリーダ7から定常的に発信される電波によって該無線タグ6は検出されず、この結果に基づいて制御手段9が当該窓31が閉まっていると判断し、これをコントローラ13の表示手段10に表示する。
第3の実施形態に係る防犯システム1cは、図1、図4に示すように、住宅の開口部2を開閉自在とする開閉部材3としての窓31に設けられた係合部材15と該係合部材15と係合可能な非係合部材16とから形成されて成る施錠部17aが施錠されたか否かを検知するものである。この防犯システムは、図1、図4に示すように、電波を受信可能なアンテナ4と、該電波から電流を取出し可能な回路5を有する無線タグ6と、定常的に発信する電波によって前記無線タグ6を非接触状態で検出可能なタグリーダ7と、前記電波を遮蔽可能な電波シールド材料から形成されると共に、前記施錠部17aが施錠された際に前記無線タグ6を遮蔽する遮蔽部材8bと、前記タグリーダ7が前記無線タグ6を検出したか否かに基づいて前記施錠部17aが施錠されたか否かを判断する制御手段9と、前記制御手段9の判断結果を表示するための表示手段10と、を具備している。
前記施錠部17aとしては、図4に示すように、窓31の屋外側の窓31bに取付けられた鉤状の係合部材15と、該窓31の屋内側の窓31cに軸部18を中心として回転自在に取付けられた略楕円形の平板部19に設けられた把手20と前記係合部材15に係合される円弧状の被係合部16aとを具備する被係合部材16と、から形成される例えばクレセント錠である。尚、施錠部17aとしては、本発明のようなクレセント錠を始め、閂やフランス落しであってもよいのは勿論である。
そして、図4、図5に示すように、被係合部材16における円弧状の被係合部16aの内側に無線タグ6が取付けられ、これを係合する係合部材15自体が既述の電波シールド材料から形成されており遮蔽部材8cとなっている。また、無線タグ6は、図5(b)に示すように、係合部材15に係合された際に当該無線タグ6が遮蔽部材8cである当該係合部材15に遮蔽される位置に取付けられている。
そのため、図5(a)に示すように、施錠部17aが開錠されている状態では、無線タグ6は遮蔽部材8cから露出されるので、既述のようにタグリーダ7から定常的に発信される電波によって該無線タグ6が検出され、この結果に基づいて制御手段9が当該施錠部17aが開錠されていると判断し、これをコントローラ13の表示手段10に表示する。一方、図5(b)に示すように、施錠部17aの被係合部材16を軸部18を中心に回転させ被係合部16aを遮蔽部材8cである係合部材15に係合させ当該施錠部17aが施錠されている状態では、無線タグ6は該遮蔽部材8cに遮蔽されるので、既述のようにタグリーダ7から定常的に発信される電波によって該無線タグ6は検出されず、この結果に基づいて制御手段9が当該施錠部17aが施錠されていると判断し、これをコントローラ13の表示手段10に表示する。
本発明の第4の実施形態に係る防犯システム1dは、図1、図6、図7に示すように、施錠部17aの円柱形に形成された軸部18の上面18aの上半分に無線タグ6が取付けられ、被係合部材16の平板部19において、図7(a)に示すように、当該施錠部17aを開錠した状態で軸部18の上半分側を被う半円柱状の遮蔽部材8dが設けられたこと以外は、第3の実施形態に係る防犯システム1cと同様である。
そのため、図7(b)に示すように、施錠部17aが施錠された状態では、無線タグ6は遮蔽部材8dから露出されるので、タグリーダ7から定常的に発信される電波によって該無線タグ6が検出され、この結果に基づいて制御手段9が当該施錠部17aが施錠されていると判断し、これをコントローラ13の表示手段10に表示する。一方、図7(a)に示すように、施錠部17aが開錠された状態では、無線タグ6は遮蔽部材8dに遮蔽されるので、タグリーダ7から定常的に発信される電波によって該無線タグ6は検出されず、この結果に基づいて制御手段9が当該施錠部17aが開錠されていると判断し、これをコントローラ13の表示手段10に表示する。
本発明の第5の実施形態に係る防犯システム1eは、図1、図8に示すように、住宅の開口部2に設けられた枠体21に当該開口部2を開閉自在に設けられた開閉部材3としての片開き戸32が閉じられたか否か、及び該片開き戸32に設けられた施錠部17bが施錠されたか否かを検知するものである。そして、施錠部17bは、図8、図10に示すように、枠体21の側面に設けられた凹部22aと、片開き戸32内部に収納され、該片開き戸32の表面に設けられたシリンダー23に鍵を挿入して回転することで該片開き戸32の側端面から突出して該凹部22に係合可能な四角柱状のデッドボルト24と、から形成されている。そして、施錠部17bには、仮施錠部171が設けられており、該仮施錠部171は、図8、図9に示すように、凹部22aの下方にこれと同様にして形成された凹部22bと、片開き戸32の表面に設けられたドアノブ25を回転することで該片開き戸32内部に収納可能で、且つ該片開き戸32の側端面から付勢され突出して該凹部22bに係合可能となるようにその先端部が三角柱状に形成されたラッチボルト26と、から形成されている。
そして、防犯システム1eは、図1、図9、図10に示すように、デッドボルト24、及びラッチボルト26の上面に取付けられた無線タグ6と、定常的に発信する電波によって前記無線タグ6を非接触状態で検出可能なタグリーダ7と、前記タグリーダ7の電波を遮蔽可能な部材から形成されると共に、前記デッドボルト24が凹部22aに係合され施錠される際に当該デッドボルト24の無線タグ6を被い、前記ラッチボルト26が該凹部22bに係合され片開き戸が閉められる際に当該ラッチボルト26の無線タグ6を被う遮蔽部材8eを具備している。そしてさらに、前記タグリーダ7の電波により前記無線タグ6を検出したか否かに基づいて、前記デッドボルト24が凹部22aに係合され施錠部17bが施錠されているか否か、及びラッチボルト26が凹部22bに係合され片開き戸32が閉められているか否かを判断する制御手段9を具備している。
そして、この実施形態においては、枠体21に形成された凹部22には、該凹部22の内側を被うようにして形成された既述の電波シールド材料から形成されてなる遮蔽部材8eとしてのトロヨケが設けられている。そのため、図9(a)に示すように、片開き戸32が閉められる際には、ラッチボルト26は枠体21と接触し付勢力に抗して当該ラッチボルト26は該片開き戸32側に一旦引込んだ後、図9(b)に示すように、該ラッチボルト26は付勢力に応じて片開き戸32から突出して枠体21の遮蔽部材8eに係合される。
また、図9(a)に示すように、片開き戸32が開けられた状態では、無線タグ6は凹部22bに設けられた遮蔽部材8eから露出されるので、タグリーダ7から定常的に発信される電波によって該無線タグ6が検出され、この結果に基づいて制御手段9が当該片開き戸32が開いていると判断し、これをコントローラ13の表示手段10に表示する。一方、図9(b)に示すように、片開き戸32が閉められた状態では、無線タグ6は遮蔽部材8eに遮蔽されるので、タグリーダ7から定常的に発信される電波によって該無線タグ6は検出されず、この結果に基づいて制御手段9が当該片開き戸32が閉まっていると判断し、これをコントローラ13の表示手段10に表示する。
また、片開き戸32が閉められ、図8に示すシリンダー23に鍵が差込まれ回転され施錠部17bが施錠されることにより、図10(a)に示すように、片開き戸32内部に収納されたデッドボルト24が、図10(b)に示すように、当該片開き戸32から突出して遮蔽部材8eに係合される。そのため、図10(b)に示すように、デッドボルト24が凹部22aに設けられた遮蔽部材8eに係合され施錠部17bが施錠されている状態では、無線タグ6は遮蔽部材8eに遮蔽されるので、タグリーダ7から定常的に発信される電波によって、該無線タグは検出されず、この結果に基づいて制御手段9が当該施錠部17bが施錠されていると判断し、これをコントローラ13の表示手段10に表示する。
一方、図10(a)に示すように、デッドボルト24が片開き戸32に収納され施錠部17bが開錠されている状態では、無線タグ6は遮蔽部材8eから露出されるので、タグリーダ7から定常的に発信される電波によって該無線タグ6が検出され、この結果に基づいて制御手段9が当該施錠部17bが施錠されていると判断し、これをコントローラ13の表示手段10に表示する。
尚、既述のような第1乃至第5の実施形態に係る防犯システムは、1つの住宅において、それぞれ組合わせて使用することができるのは勿論である。また、開閉部材3としては、既述の実施形態のものに限定されず、網戸や片開き窓等であってもよく、さらに、該開閉部材3を施錠するための施錠部17もクレセント錠やラッチ錠を始め、その他にも閂やフランス落し等であってもよい。そして、コントローラ13は、開閉部材3が閉められているか否か、及び施錠部17が施錠されているか否かを表示するだけでなく、アラーム等の音や、音声等によって住人に知らせてもよいのは勿論である。
以上のように、第1、及び第2の実施形態では窓枠31a、第3の実施形態では被係合部16a、第4の実施形態では軸部18、第5の実施形態ではデッドボルト24、及びラッチボルト26等の無線タグ6が取付けられた部材を、遮蔽部材8によって遮蔽、若しくは、露出することによって、タグリーダ7によって検出したか否かにより、窓等の開閉部材3が閉められたか否か、又は、該施錠部17が施錠されたか否かを制御手段9が判断することができる。
このような防犯システム1を用いることにより、住宅の開口部2を開閉自在とする開閉部材3が閉められたか否か、若しくは施錠部17が施錠されたか否かを確実に検知することができる。
本発明に係る防犯方法は、住宅だけでなくマンションや商業施設等でも使用することができるのは勿論である。
防犯システムの概略図 第1の実施形態に係る防犯システムの使用例を示す図 第2の実施形態に係る防犯システムの使用例を示す図 第3の実施形態に係る防犯システムの使用例を示す斜視図 第3の実施形態に係る防犯システムの使用例を示す側面図 第4の実施形態に係る防犯システムの使用例を示す斜視図 第4の実施形態に係る防犯システムの使用例を示す側面図 第5の実施形態に係る防犯システムの使用例を示す全体図 第5の実施形態に係る防犯システムの仮施錠部を示す図 第5の実施形態に係る防犯システムの施錠部を示す図 防犯システムの取付け例を示す図
符号の説明
1(1a〜1e) 防犯システム
2 開口部
3 開閉部材
31(3) 窓
32(3) 片開き戸
4 アンテナ
5 回路
6 無線タグ
7 タグリーダ
8(8a〜8e) 遮蔽部材
9 制御手段
10 表示手段
17 施錠部

Claims (4)

  1. 住宅の開口部に取付けられた開閉部材が閉められたか否かを検知する防犯システムにおいて、
    タグリーダから定常的に発信される電波をアンテナによって受信し、該電波から電流を取出し可能な回路を有する無線タグと、
    前記発信した電波によって前記無線タグを非接触状態で検出可能な前記タグリーダと、
    前記開閉部材が閉められた際に前記無線タグを遮蔽する電波シールド材料から形成されて成る遮蔽部材と、
    前記タグリーダが前記無線タグを検出したか否かに基づいて前記開閉部材が閉められたか否かを判断する制御手段と、
    前記制御手段の判断結果を表示するための表示手段と、を具備することを特徴とする防犯システム。
  2. 住宅の開口部に取付けられた開閉部材が閉められたか否かを検知する防犯システムにおいて、
    タグリーダから定常的に発信される電波をアンテナによって受信し、該電波から電流を取出し可能な回路を有する無線タグと、
    前記発信した電波によって前記無線タグを非接触状態で検出可能な前記タグリーダと、
    前記開閉部材が開けられた際に前記無線タグを遮蔽する電波シールド材料から形成されて成る遮蔽部材と、
    前記タグリーダが前記無線タグを検出したか否かに基づいて前記開閉部材が閉められたか否かを判断する制御手段と、
    前記制御手段の判断結果を表示するための表示手段と、を具備することを特徴とする防犯システム。
  3. 住宅の開口部に取付けられた開閉部材を施錠可能な施錠部が施錠されたか否かを検知する防犯システムにおいて、
    タグリーダから定常的に発信される電波をアンテナによって受信し、該電波から電流を取出し可能な回路を有する無線タグと、
    前記発信した電波によって前記無線タグを非接触状態で検出可能な前記タグリーダと、
    前記施錠部が施錠された際に前記無線タグを遮蔽する電波シールド材料から形成されて成る遮蔽部材と、
    前記タグリーダが前記無線タグを検出したか否かに基づいて前記施錠部が施錠されたか否かを判断する制御手段と、
    前記制御手段の判断結果を表示するための表示手段と、を具備することを特徴とする防犯システム。
  4. 住宅の開口部に取付けられた開閉部材を施錠可能な施錠部が施錠されたか否かを検知する防犯システムにおいて、
    タグリーダから定常的に発信される電波をアンテナによって受信し、該電波から電流を取出し可能な回路を有する無線タグと、
    前記発信した電波によって前記無線タグを非接触状態で検出可能な前記タグリーダと、
    前記施錠部が開錠された際に前記無線タグを遮蔽する電波シールド材料から形成されて成る遮蔽部材と、
    前記タグリーダが前記無線タグを検出したか否かに基づいて前記施錠部が施錠されたか否かを判断する制御手段と、
    前記制御手段の判断結果を表示するための表示手段と、を具備することを特徴とする防犯システム。
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