JP7056053B2 - 防犯警報装置 - Google Patents

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Description

本発明は,住居などの建屋に設けられた窓や扉などの建具の開閉を自動で検知して警報音を報知する防犯警報装置に係る発明である。
住居などの建屋に設けられた窓や扉などの建具の開閉を自動で検知して警報音を報知する従来の防犯警報装置は,建具の開閉検知に用いるセンサを内蔵した子機と,子機と無線通信する親機とから少なくとも構成されている。
建具の開閉検知に用いるセンサとしては磁気センサを用いるのが一般的で,特許文献1で開示された防犯警報装置の子機は,建具の開閉を自動で検知するセンサとして,建具に取けられたマグネットによって生じる磁力を測定する磁気センサを内蔵する。特許文献1で開示された防犯警報装置の子機は,磁力の測定結果を無線通信により防犯警報装置の親機へ送信し,防犯警報装置の親機は,建具が開くことによって生じる磁力の変化を利用して,建具が開いたことを自動で検知する。
上述した従来の防犯警報装置では,警報音を報知する親機に加えて,磁気センサなどのセンサを内蔵した子機にも電源が必要になる。防犯警報装置の親機は,親機の設置場所は任意に決定できるため,建屋の分電盤から電力を供給できるが,窓や扉に設置される防犯警報装置の子機は,建具の開閉部に設置するため,特許文献2に記載があるように,子機は電池を内蔵するのが一般的になっている。
特開2011-3168号公報 特開2011-3167号公報
しかしながら,電力を供給する電池を子機に内蔵させる形態の防犯警報装置には,子機が内蔵している電池の電力が枯渇した場合,防犯警報装置が正常動作しなくなる問題がある。
そこで,本発明は,窓や扉などの建具に設置する子機に電池を内蔵させなくとも,窓や扉などの建具の開閉状態を自動で判定できる防犯警報装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決する本発明は,建具の開閉部ごとに取り付けるRFタグと,前記RFタグと無線通信する警報装置と,開状態または閉状態のいずれか一つの状態で,前記RFタグに届く搬送波を遮断するように配置した電波遮断部材を備え,前記RFタグは,タグ識別子を読み出すコマンドを受信すると,前記RFタグが記憶しているタグ識別子を載せた電波を送出し,前記警報装置は,前記RFタグとの無線通信に用いるアンテナを有し,前記RFタグに電力を供給する搬送波に前記コマンドを載せて送出し,アンチコリジョンに係る処理を実行して,前記RFタグが送出した電波の受信状況として,前記コマンドを受信した前記RFタグが送出した電波に載せられているタグ識別子を取得する処理を行うリーダライタ部と,電波に載せられているタグ識別子を前記リーダライタ部から取得し,前記リーダライタ部が取得したタグ識別子が予め登録されている否かを判定し予め登録されていると判定したタグ識別子を用いて,電波を送出したRFタグを取り付けた建具の開閉状態を一括して判定する処理を行う警報制御部を備え,前記RFタグを取り付けた建具が閉状態のとき,前記RFタグに届く搬送波を遮断するように前記電波遮断部材を配置した場合,前記警報制御部は,建具の開閉状態を判定する処理として,前記警報制御部に登録されているタグ識別子の少なくとも一つを前記リーダライタ部が取得すると,前記RFタグを取り付けた建具の少なくとも1つが開状態になったと判定する処理を行い,前記RFタグを取り付けた建具が開状態のとき,前記RFタグに届く搬送波を遮断するように前記電波遮断部材を配置した場合,前記警報制御部は,建具の開閉状態を判定する処理として,前記警報制御部に登録されているタグ識別子すべてを前記リーダライタ部が取得しない場合,前記RFタグを取り付けた建具の少なくとも1つが開状態になったと判定する処理を行うことを特徴とする防犯警報装置である。
上述した本発明に係る防犯警報装置は,窓や扉などの建具に設置する子機に電池を内蔵させなくとも,建具の開閉状態を自動で判定して警報音を報知できるように,搬送波により電力が供給されるRFタグを建具の開閉部に取り付け,RFタグが送出した電波の受信状況から,建具の開閉状態を自動で判定する機能を備えている。
本実施形態に係る防犯警報装置の構成を説明する図。 本実施形態に係る防犯警報装置のブロック図。 防犯警報装置が備える警報制御部の基本動作を説明する図。 窓の開閉状態と受信電波強度の関係を説明する図。 実施例1における,窓の開閉状態を判定する処理を説明する図。 実施例2における電波遮断部材の配置状態を説明する図。 実施例2における,窓の開閉状態を判定する処理を説明する図。 実施例3における電波遮断部材の配置状態を説明する図。 実施例3における,窓の開閉状態を判定する処理を説明する図。
ここから,本発明の好適な実施形態を記載する。なお,以下の記載は本発明の技術的範囲を束縛するものでなく,理解を助けるために記述するものである。
図1は,本実施形態に係る防犯警報装置1の構成を説明する図である。本実施形態に係る防犯警報装置1は,無線による個体識別で用いられるRFタグ10を利用して,住居などの建屋に設けられた扉などの建具の開閉状態を自動で判定して警報音を報知するように構成した装置である。
図1では,建具を窓2として図示しており,本実施形態に係る防犯警報装置1は,窓2の開閉部に取り付けるRFタグ10と,RFタグ10との通信状況を利用して窓2の開閉状態を判定し,開状態と判定すると警報を報知する警報装置11を備える。
本実施形態に係る防犯警報装置1において,RFタグ10は,窓2の開閉部に取り付けるデバイスで,警報装置11は,窓2から離れた場所に固定した状態で取り付けられる装置である。図1では,建屋の部屋に設けられた窓2を,内側になる内窓20と外側になる外窓21の2つを開閉部とし有し,内窓20と外窓21をクレセント錠22により施錠できる引き違い窓にしており,引き違い窓である窓2の開閉部となる内窓20と外窓21それぞれにRFタグ10を取り付けている。
窓2の開閉部であればRFタグ10を取り付ける位置は任意でよいが,本実施形態では,内窓20と外窓21それぞれにおいて,引手側23の天井に近い位置にRFタグ10を取り付けている。なお,天井に近い位置にRFタグ10を取り付けているのは,人の手がRFタグ10に届きにくいからである。警報装置11は,窓2の開閉部に取り付けたRFタグ10と無線通信可能な位置に取り付けられる。図1では,内窓20と外窓21それぞれに取り付けたRFタグ10と無線通信できる位置として,窓2が設けられていない壁に警報装置11を固定して取り付けている。
本実施形態に係る防犯警報装置1の詳細を説明する。図2は,本実施形態に係る防犯警報装置1のブロック図である。
本実施形態に係る防犯警報装置1のRFタグ10は市販品(汎用品)を利用できる。RFタグ10の種類には,内蔵電池から供給される電力により動作するアクティブ型もあるが,本実施形態では,リーダライタからの搬送波により動作するパッシブ型にしている。パッシブ型のRFタグ10に係る通信方式には,磁界を利用して電力供給とデータ転送を行う電磁誘導方式もあるが,本実施形態では,UHF帯(952.2~953.8MHz帯)の搬送波を利用して電力供給とデータ転送を行う電波方式にしている。
UHF帯(952.2~953.8MHz帯)の電波を利用して電力供給とデータ転送を行えるように,本実施形態に係る防犯警報装置1のRFタグ10は,2つの放射素子と給電回路を有するタグアンテナ101と,タグアンテナ101の給電回路と接続したICチップ100を内蔵している。RFタグ10に内蔵されたICチップ100は,RFタグ10の識別に用いるタグ識別子を記憶し,タグ識別子を読み出すコマンド(例えば,リードコマンド)を変調して載せた搬送波を受信すると,タグアンテナ101を利用して,ICチップ100が記憶しているタグ識別子を変調して載せた電波を送出する。
なお,アルミ製の窓サッシにガラスをはめ込んだ構成の窓の場合,アルミ製のサッシにRFタグ10を取り付けると,アルミ製の窓サッシの影響によりRFタグ10の通信特性が著しく損なわれるため,アルミ製の窓サッシにRFタグ10を取り付ける場合,アルミ製の窓サッシとRFタグ10の間にフェライトなどの磁性体を設けるなどの工夫が必要になる。
本実施形態に係る防犯警報装置1の警報装置11は,RFタグ10に電力を供給する搬送波の送出やRFタグ10が送信した電波の受信に用いるリーダライタアンテナ112と,変調・復調など,無線通信に係る処理を実行するリーダライタ部111と,プロセッサやメモリなどで構成される警報制御部110と,警報を報知する警報部113を備えている。
RFタグ10との無線通信周波数をUHF帯にする場合,ダイポールアンテナや平面アンテナがリーダライタ部111のリーダライタアンテナ112に用いられる。防犯警報装置1のリーダライタ部111は,RFタグ10に電力を供給する搬送波を送出した後,RFタグ10からタグ識別子を読み出すコマンドを変調して載せた搬送波を送出する。また,防犯警報装置1のリーダライタ部111は,RFタグ10が送出した電波を受信すると,RFタグ10が送出した電波の受信状況を取得する処理を行い,RFタグ10が送出した電波の受信状況を警報制御部110へ引き渡す。
防犯警報装置1の警報装置11が備える警報部113は,窓2が閉状態から開状態になったことを知らせる警報を報知するデバイスで,本実施形態に係る警報部113は,窓2が閉状態から開状態になったことを知らせるサイレン音を鳴動する。
ここから,防犯警報装置1の警報装置11が備える警報制御部110の動作を説明する。図3は,防犯警報装置1が備える警報制御部110の基本動作を説明する図である。
防犯警報装置1の警報装置11が備える警報制御部110は,RFタグ10との通信状況を利用して窓2の開閉状態を判定し,開状態と判定すると警報を報知する処理を実行する際,リーダライタ部111を作動させて,RFタグ10に電力を供給する搬送波を送出した後,窓2が開状態になったと判定するまで,図3で図示した手順を繰り返して実行する。
図3で図示した手順において,警報装置11の警報制御部110は,まず,リーダライタ部111を利用して,RFタグ10に記憶されているタグ識別子を読み取るコマンドを変調して載せた搬送波を送出する処理を行った後(S1),コマンドを受信したRFタグ10が送出した電波の受信状況を利用して,電波を送出したRFタグ10を取り付けている窓2の開閉状態を判定する処理を行い(S2),窓2の開閉状態の判定結果に応じて処理を分岐する(S3)。警報装置11の警報制御部110は,窓2の開閉状態の判定結果が閉状態の場合,警報を報知させることなく,図3で図示した手順は終了し,警報装置11の警報制御部110は,窓2の開閉状態の判定結果が開状態の場合,警報部113を作動させて警報を報知する処理を行ってから(S4),図3で図示した手順は終了する。
図3のステップS1において,警報装置11の警報制御部110がコマンドを送出すると,警報装置11が送出している搬送波により電力が供給されて起動しているRFタグ10は,RFタグ10が記憶しているタグ識別子を変調して載せた電波を送出する。図3のステップS2において,警報装置11のリーダライタ部111が,RFタグ10が送出した電波から取得するデータとしては,RFタグ10が送出した電波に載せられているタグ識別子や,RFタグ10が送出した電波を警報装置11が受信したときの電波強度である受信電波強度が考えられる。
なお,複数のRFタグ10(本実施形態では2つ)を利用する場合,警報装置11のリーダライタ部111はアンチコリジョンに係る処理を実行し,警報装置11の警報制御部110は,複数のRFタグ10それぞれについて,RFタグ10が送出した電波の受信状況を利用して,電波を送出したRFタグ10を取り付けている窓2の開閉状態を判定する処理を実行する。
ここから,窓2の開閉状態を判定する処理の実施例について幾つか説明する。
[実施例1]
窓2の開閉状態を判定する処理の実施例1について説明する。窓2の開閉状態を判定する処理の実施例1は,RFタグ10が送出した電波を警報装置11が受信したときの電波強度である受信電波強度を利用して窓2の開閉状態を判定する実施例である。
図4は,窓2の開閉状態と受信電波強度の関係を説明する図である。実施例1において,防犯警報装置1の構成は図1と同じである。図1のように,RFタグ10と警報装置11を取り付けることで,警報装置11の位置は窓2の開閉により変化しないが,RFタグ10の位置は窓2の開閉により変化するので,結果として,RFタグ10と警報装置11間の距離は窓2の開閉により変化する。
図4(a)は,外窓21の開閉状態と受信電波強度の関係を説明する図で,外窓21の開閉状態が閉状態から開状態になると,RFタグ10と警報装置11間の距離は,閉状態のときの距離であるLo1から,Lo1よりも短いLc1に変化する。RFタグ10が送出する電波の電波強度は一定であるため,RFタグ10と警報装置11間の距離が長くなるほど,RFタグ10が送出した電波を警報装置11が受信したときの受信電波強度は小さくなる。外窓21が閉状態から開状態になると,RFタグ10と警報装置11間の距離は短くなるので,RFタグ10が送出した電波を警報装置11が受信したときの受信電波強度は,外窓21が閉状態のときよりも,外窓21が開状態になったときの方が大きくなる。
図4(b)は,内窓20の開閉状態と受信電波強度の関係を説明する図で,内窓20の開閉状態が,外窓21が閉状態から開状態になると,RFタグ10と警報装置11間の距離は,閉状態のときの距離であるLo2から,Lo2よりも長いLc2に変化する。よって,内窓20が閉状態から開状態になると,RFタグ10と警報装置11間の距離は長くなるので,RFタグ10が送出した電波を警報装置11が受信したときの受信電波強度は,内窓20が閉状態のときよりも,内窓20が開状態になったときの方が小さくなる。
このように,内窓20および外窓21にかかわらず,窓2が閉状態から開状態になると,RFタグ10が送出した電波を警報装置11が受信したときの受信電波強度は変化するので,実施例1に係る警報装置11のリーダライタ部111は,RFタグ10が送出した電波の受信状況として,RFタグ10が送出した電波に載せられたタグ識別子に加え,RFタグ10が送出した電波を警報装置11が受信したときの受信電波強度を少なくとも取得し,タグ識別子と受信電波強度を用いて窓2の開閉状態を判定する。
実施例1における,窓2の開閉状態を判定する処理について説明する。図5は,実施例1における,窓2の開閉状態を判定する処理を説明する図である。
警報装置11の警報制御部110は,まず,RFタグ10が送出した電波に載せられたタグ識別子が防犯警報装置1のRFタグ10に記憶されたタグ識別子であるか否かを判定する処理を実行する(S10)。タグ識別子を判定できるように,実施例1に係る警報装置11の警報制御部110には,防犯警報装置1で用いるRFタグ10が記憶しているタグ識別子が予め登録されている。本実施形態では,内窓20と外窓21それぞれにRFタグ10を取り付けているため,内窓20に取り付けたRFタグ10が記憶しているタグ識別子と,外窓21に取り付けたRFタグ10が記憶しているタグ識別子が警報装置11の警報制御部110に登録されている。
警報装置11の警報制御部110は,タグ識別子の判定結果に応じて処理を分岐する(S11)。RFタグ10が送出した電波に載せられたタグ識別子が,警報制御部110に予め登録されているタグ識別子でないと判定した場合,警報装置11の警報制御部110は,防犯警報装置1に係わらないタグ識別子と判定し,窓2の開閉状態を判定することなく,図3の手順は終了し,RFタグ10が送出した電波に載せられたタグ識別子が,警報制御部110に予め登録されたタグ識別子であると判定した場合,警報装置11の警報制御部110は,受信電波強度の差分が閾値以上であるか判定する処理を実行する(S12)。
実施例1に係る警報装置11の警報制御部110は,窓2が閉状態のときの受信電波強度を記憶し,窓2の開閉状態の判定に用いる閾値を記憶する。図1では,内窓20と外窓21それぞれにRFタグ10を取り付けているため,実施例1に係る警報装置11の警報制御手段は,内窓20に貼り付けたRFタグ10が記憶しているタグ識別子に対応付けて,内窓20が閉状態のときの受信電波強度を記憶し,更に,外窓21に貼り付けたRFタグ10が記憶しているタグ識別子に対応付けて,外窓21が閉状態のときの受信電波強度を記憶する。なお,窓2の開閉状態の判定に用いる閾値を,内窓20と外窓21それぞれにおいて開状態を判定できる値にすれば,窓2の開閉状態の判定に用いる閾値は一つでよい。
実施例1に係る警報装置11の警報制御部110は,図3のステップS12において,RFタグ10が送出した電波に載せられたタグ識別子に対応する閉状態のときの受信電波強度と,RFタグ10が送出した電波を警報装置11が受信したときの受信電波強度の差分を算出し,この差分が閾値以上であるか判定する。
実施例1に係る警報装置11の警報制御部110は,受信電波強度の判定結果に応じて処理を分岐する(S13)。受信電波強度の差分が閾値未満の場合,実施例1に係る警報装置11の警報制御部110は,タグ識別子を載せた電波を送出したRFタグ10を取り付けた窓2は閉状態であると判定して(S14),図5の手順は終了し,受信電波強度の差分が閾値以上の場合,実施例1に係る警報装置11の警報制御部110は,タグ識別子を載せた電波を送出したRFタグ10を取り付けた窓2は開状態であると判定して(S15),図5の手順は終了する。
上述した実施例1では,タグ識別子と受信電波強度を利用して,RFタグ10を取り付けた窓2の開閉状態を判定していたが,開状態または閉状態のいずれか一つの状態で,RFタグ10に届く搬送波を遮断するように配置した電波遮断部材を防犯警報装置1の構成に加えさせ,RFタグ10が送出する電波の有無を利用しても,窓2の開閉状態を判定できる。ここから,RFタグ10が送出する電波の有無により窓2の開閉状態を判定する実施例について説明する。
[実施例2]
RFタグ10が送出する電波の有無により窓2の開閉状態を判定する実施例2について説明する。実施例2では,窓2に取り付けたRFタグ10が送出した電波を警報装置11が受信すると,警報装置11は,電波を送出したRFタグ10を取り付けた窓2の少なくとも1つが開状態であると判定するように構成している。
図6は,実施例2における電波遮断部材12の配置状態を説明する図で,図6(a)は,窓2が閉状態にあるときの状況を説明する図で,図6(b)は,窓2が閉状態にあるときの状況を説明する図である。
図6(a),(b)で図示したように,実施例2では,RFタグ10を取り付けた窓2が閉状態のとき,RFタグ10と警報装置11間の無線通信を阻害するように電波遮断部材12を配置している。このように,電波遮断部材12を配置することで,窓2が開状態になると,窓2に取り付けたRFタグ10は電波を送出する。電波遮断部材12には,電波の遮蔽機能を有する材料を用いることができる。比重が比較的軽いアルミ板を電波遮断部材12に用いることが好適である。
図6で図示したように電波遮断部材12を取り付けることで,図6(a)で図示したように,窓2が閉状態の場合,警報装置11が送出する搬送波は,電波遮断部材12で阻害されて,窓2に貼り付けたRFタグ10に届かないため,窓2に貼り付けたRFタグ10は,タグ識別子を変調して載せた電波を送出せず,警報装置11のリーダライタ部111は,RFタグ10が送出した電波を受信できない。これに対し,窓2が開状態の場合,警報装置11が送出する搬送波は,窓2に貼り付けたRFタグ10に届くため,窓2に貼り付けたRFタグ10は,タグ識別子を変調して載せた電波を送出し,警報装置11のリーダライタ部111は,RFタグ10が送出した電波を受信できる。
なお,図6では,外窓21の場合についてのみ記載しているが,内窓20についても同じように構成できる。
実施例2における,窓2の開閉状態を判定する処理について説明する。図7は,実施例2における,窓2の開閉状態を判定する処理を説明する図である。
警報装置11のリーダライタ部111は,コマンドを受信したRFタグ10が送出した電波の受信状況として,コマンドを受信したRFタグ10が送出した電波に載せられたタグ識別子を取得する(S20)。
警報装置11の警報制御部110は,リーダライタ部111がタグ識別子を取得できたか否かを判定する処理を実行し(S21),この判定結果に応じて処理を分岐する(S22)。リーダライタ部111がタグ識別子を一つも取得できない場合,窓2に貼り付けたいずれのRFタグ10にも搬送波が届いてないことになるため,RFタグ10を貼り付けた窓2は全て閉状態と判定して(S26),図7の手順は終了する。
また,リーダライタ部111が少なくとも1つのタグ識別子を取得できた場合,警報装置11の警報制御部110は,リーダライタ部111が取得したタグ識別子が警報装置11の警報制御部110に登録されているか否かを判定する処理を実行し(S23),この判定結果に応じて処理を分岐する(S24)。なお,実施例1と同様に,実施例2に係る警報装置11の警報制御部110にも,防犯警報装置1で用いるRFタグ10が記憶しているタグ識別子が予め登録されている。
リーダライタ部111が取得したタグ識別子のいずれもが警報装置11の警報制御部110に登録されていない場合,窓2の開閉状態の判定に関係ないタグ識別子を受信したことになるので,警報装置11の警報制御部110は,窓2の開閉状態は全て閉状態と判定して(S25),図7の手順は終了する。また,リーダライタ部111が取得したタグ識別子の中に,警報装置11の警報制御部110に予め登録されているタグ識別子が1つでもあれば,窓2に取り付けたRFタグ10の少なくとも1つには搬送波が届いていることになるため,警報装置11の警報制御部110は,RFタグ10を貼り付けた窓2が開状態になっていると判定し(S26),図7の手順は終了する。
[実施例3]
RFタグ10が送出する電波の有無により窓2の開閉状態を判定する実施例3について説明する。実施例3では,窓2に取り付けたRFタグ10が送出した電波を警報装置11が受信できなくなると,警報装置11は,電波を送出したRFタグ10を取り付けた窓2の少なくとも1つが開状態であると判定するように構成している。
図8は,実施例3における電波遮断部材13の配置状態を説明する図で,図8(a)は,窓2が閉状態にあるときの状況を説明する図で,図8(b)は,窓2が閉状態にあるときの状況を説明する図である。
図8(a),(b)で図示したように,実施例3では,RFタグ10を取り付けた窓2が開状態のとき,RFタグ10と警報装置11間の無線通信を阻害するように帯状の電波遮断部材13を配置している。このように,電波遮断部材13を配置することで,開状態になった窓2に取り付けたRFタグ10が電波を送出する。電波遮断部材13には,電波の遮蔽機能を有する材料を用いることができる。比重が比較的軽いアルミ板を電波遮断部材に用いることが好適である。
図8で図示したように電波遮断部材13を取り付けることで,窓2が閉状態の場合,警報装置11が送出する搬送波は,窓2に貼り付けたRFタグ10に届き,窓2に貼り付けたRFタグ10は,タグ識別子を変調して載せた電波を送出し,警報装置11のリーダライタ部111は,RFタグ10が送出した電波を受信できる。これに対し,窓2が開状態の場合,警報装置11が送出する搬送波は,窓2に貼り付けたRFタグ10に届かないため,窓2に貼り付けたRFタグ10は,タグ識別子を変調して載せた電波を送出せず,警報装置11のリーダライタ部111は,RFタグ10が送出した電波を受信できない。
なお,図8では,外窓21の場合についてのみ記載しているが,内窓20についても同じように構成できる。
実施例3における,窓2の開閉状態を判定する処理について説明する。図9は,実施例3における,窓2の開閉状態を判定する処理を説明する図である。
警報装置11のリーダライタ部111は,コマンドを受信したRFタグ10が送出した電波の受信状況として,コマンドを受信したRFタグ10が送出した電波に載せられたタグ識別子を取得する(S30)。
警報装置11の警報制御部110は,警報装置11の警報制御部110に登録されているタグ識別子すべてをリーダライタ部111が取得したか否かを判定する処理を実行し(S31),この判定結果に応じて処理を分岐する(S32)。なお,実施例1,2と同様に,実施例3に係る警報装置11の警報制御部110にも,防犯警報装置1で用いるRFタグ10が記憶しているタグ識別子が予め登録されている。
警報装置11の警報制御部110に登録されているタグ識別子すべてをリーダライタ部111が取得している場合,窓2に貼り付けたRFタグ10のすべてに搬送波が届いていることになり,警報装置11の警報制御部110は,RFタグ10を貼り付けた窓2は全て閉状態と判定して(S33),図9の手順は終了する。
また,リーダライタ部111がタグ識別子を一つも取得できない場合も含み,警報装置11の警報制御部110に登録されているタグ識別子すべてをリーダライタ部111が取得してない場合,窓2に貼り付けたRFタグ10の少なくとも1つに搬送波が届いていないことになり,RFタグ10を貼り付けた窓2の少なくとも1つは開状態と判定して(S34),図9の手順は終了する。
1 防犯警報装置
10 RFタグ
11 警報装置
110 警報制御部
111 リーダライタ部
112 リーダライタアンテナ
113 警報部
2 窓
20 内窓
21 外窓

Claims (1)

  1. 建具の開閉部ごとに取り付けるRFタグと,前記RFタグと無線通信する警報装置と,開状態または閉状態のいずれか一つの状態で,前記RFタグに届く搬送波を遮断するように配置した電波遮断部材を備え,
    前記RFタグは,タグ識別子を読み出すコマンドを受信すると,前記RFタグが記憶しているタグ識別子を載せた電波を送出し,
    前記警報装置は,前記RFタグとの無線通信に用いるアンテナを有し,前記RFタグに電力を供給する搬送波に前記コマンドを載せて送出し,アンチコリジョンに係る処理を実行して,前記RFタグが送出した電波の受信状況として,前記コマンドを受信した前記RFタグが送出した電波に載せられているタグ識別子を取得する処理を行うリーダライタ部と,電波に載せられているタグ識別子を前記リーダライタ部から取得し,前記リーダライタ部が取得したタグ識別子が予め登録されている否かを判定し予め登録されていると判定したタグ識別子を用いて,電波を送出したRFタグを取り付けた建具の開閉状態を一括して判定する処理を行う警報制御部を備え,
    前記RFタグを取り付けた建具が閉状態のとき,前記RFタグに届く搬送波を遮断するように前記電波遮断部材を配置した場合,前記警報制御部は,建具の開閉状態を判定する処理として,前記警報制御部に登録されているタグ識別子の少なくとも一つを前記リーダライタ部が取得すると,前記RFタグを取り付けた建具の少なくとも1つが開状態になったと判定する処理を行い,
    前記RFタグを取り付けた建具が開状態のとき,前記RFタグに届く搬送波を遮断するように前記電波遮断部材を配置した場合,前記警報制御部は,建具の開閉状態を判定する処理として,前記警報制御部に登録されているタグ識別子すべてを前記リーダライタ部が取得しない場合,前記RFタグを取り付けた建具の少なくとも1つが開状態になったと判定する処理を行う,
    ことを特徴とする防犯警報装置。
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