JP2010058871A - 小魚の検品用拡散装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水分量が多く粘着性が高いために個体同士がくっつきやすい小魚を、検品可能に拡散させる。
【解決手段】チリメンを定量供給する定量供給部1と、拡散されたチリメンを搬送して検品する検品搬送部5とを、チリメンに振動を与えて拡散を促しつつ出口側に搬送する振動搬送テーブル31を有する拡散搬送部3により接続する。定量供給部1と拡散搬送部3の間に、チリメンを所定量ずつ掻き出して跳ね飛ばす第1の拡散ロータ21と、跳ね飛ばされたチリメンに第1拡散エアを噴き付けて拡散を促す第1のエアノズル22とを有する第1拡散部2を設ける。拡散搬送部3と検品搬送部5の間に、チリメンを跳ね上げて拡散させる第2の拡散ロータ41と、跳ね上げられたチリメンに第2拡散エアを噴き付けて拡散を促す第2のエアノズル42を有する第2拡散部4を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、太白・釜揚げチリメンや中干シラスなどの小魚加工品の製造工程において、梱包や袋詰めの前に異物除去などの検品作業を行うために、目視や画像検査装置で確認できるように、小魚を拡散させる小魚の検品用拡散装置に関する。
従来、60〜80重量%程度の水分を含み個体同士がくっつきやすい太白・釜揚げチリメンや中干シラスの従来の検品作業は、固定テーブル上やベルトコンベヤ上で手作業でチリメン塊を解して手作業で拡散させている。
目視や画像検査装置により検品するために、小魚を拡散させる従来技術は見当たらないが、天日乾燥のためにちりめん雑魚をメッシュコンベヤ上に拡散させるものが特許文献1に開示されている。
特許文献1は、載せ替えコンベヤの終端部とメッシュコンベヤの始端部との間に拡散用空間を形成し、この拡散用空間に、毎分180回、30〜40°の範囲で振動(往復回動)する複数のロッドを所定間隔をあけて設けたものである。
特開2003−38092号公報(図2)
しかしながら、従来の手作業による拡散作業では、固定テーブルやコンベヤベルトに小魚が付着しやすく、洗浄作業が多く必要となること、また加工後冷凍保存された小魚は、半解凍状態で小塊が残存しており、手作業で一つひとつ固まりを解す必要があり能率が悪いことなどの問題があった。
また特許文献1では、天日干し乾燥のための拡散には効果を奏すると思われるものの、振動させた複数のロッド間を通過させるだけでは、解凍後や冷蔵後などで水分を80%程度含み個体同士がくっつきやすい太白チリメンや中干シラスを検品可能なまでに拡散できないという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決して、水分量が多いために粘着性が高く個体同士がくっつきやすい小魚を、目視や画像検査装置により検品可能なまで拡散させることができる小魚の検品用拡散装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、小魚を定量供給する定量供給部と、拡散された小魚を搬送して検品する検品搬送部との間に、搬送方向と直交する幅方向の軸心周りに拡散部材を回転されて小魚を拡散させる拡散ロータと、当該拡散ロータにより拡散された小魚にエアを吹き付けて拡散を促進させるエアノズルとを有する拡散部を設けたものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、定量供給部と検品搬送部との間に中間搬送部を配置し、定量供給部と中間搬送部の間に、定量供給部から送り出される小魚を所定量ずつ掻き出して跳ね飛ばす第1の拡散ロータと、当該第1の拡散ロータにより跳ね飛ばされた小魚に第1拡散エアを噴き付けて拡散を促す第1のエアノズルとを有する第1拡散部を設け、中間搬送部と検品搬送部の間に配置されて前記中間搬送部から送られる小魚を拡散させる第2の拡散ロータと、当該第2の拡散ロータにより跳ね飛ばした小魚に第2拡散エアを噴き付けて拡散を促す第2のエアノズルとを有する第2拡散部とを具備したものである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の構成において、中間搬送部に、小魚に振動を与えて拡散を促しつつ第2拡散部側に搬送する振動搬送テーブルを設け、
前記振動搬送テーブルは、振動面板上に一定の吸湿空間をあけて多数の通気孔を有する多孔板が配置されるとともに、多孔板上に小魚の落下と付着を防止するメッシュシートが配置されたものである。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の構成において、第1の拡散ロータは、回転軸から所定角度ごと半径方向に突出する複数の切り出し用拡散部材が回転軸心方向に一定間隔ごとに取り付けられるとともに、定量供給部の出口から送り出される小魚に対して横断する方向に回転するように構成され、第2の拡散ロータは、回転軸の外周部に、当該回転軸から一定の距離をあけて回転軸と平行に配置された複数の解し用拡散部材が所定角度ごとに配置され、前記解し用拡散部材が、中間搬送部から送り出される小魚に対して、横断する方向に回転移動するように構成されたものである。
請求項1記載の発明によれば、拡散部において、拡散ロータにより拡散部材を回転させて小魚を跳ね飛ばして拡散させるとともに、拡散された小魚にさらに拡散エアを噴き付けることにより、分離を促して小魚を効果的に拡散させることができ、水分量が多く個体同士がくっつきやすい小魚原料であっても、検品搬送部で検品可能な状態に拡散させることができる。
請求項2記載の発明によれば、拡散ロータとエアノズルを有する第1拡散部と、拡散ロータとエアノズルを有する第2拡散部とを設けるとともに、これら2つの拡散部を中間搬送部により接続したので、解凍後や半解凍状態で小魚塊が生じやすい小魚原料であっても、第1拡散部と第2拡散部と2段階の拡散解し動作により効果的に検品可能な状態に分離することができ、検品搬送部で小魚を良好に検品することができる。
請求項3記載の発明によれば、中間搬送部に設けた振動搬送テーブルにより、拡散解し動作を増加して拡散を効果的に行うことができ、また振動搬送テーブルに吸湿空間を介して多孔板およびメッシュシートを配設することにより、小魚との接触面積を最小限にとどめるとともに、小魚塊の表面に凝縮する水分を吸湿空間に排出させて、振動搬送テーブルに付着させることなく振動により良好に搬送しつつ拡散を促進することができる。
請求項4記載の発明によれば、第1の拡散ロータでは、定量供給部から層状で供給される小魚群の厚みに対して、切り出し用拡散部材を横断する方向に回転移動させることにより、所定量ずつ順次掻き出して跳ね飛ばすことができ、小魚を効果的に拡散させることができる。また第2の拡散ロータでは、解し用拡散部材を小魚群の厚みに対して横断する方向に回転移動させることにより、混入する小魚塊を上方に跳ね飛ばして個体ごとに分離するとともに、半解凍状態の小魚塊を振動搬送テーブルに押し戻して再び送り出されることが繰り返されることで次第に分離することができ、これにより小魚を効果的に拡散させることができる。
以下、本発明に係る小魚である太白チリメンの検品用拡散装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[実施の形態1]
図1〜図4に示すように、チリメンの検品ラインには、上流側から下流側に順に、定量供給部1と、第1拡散部2と、中間搬送部3と、第2拡散部4と、検品搬送部5とが配置されている。
定量供給部1は、解凍状態、半解凍状態のチリメン(小魚)を所定量ずつ供給する供給用ベルトコンベヤ装置11が設けられており、コンベヤの上流側(入口側)下位から下流側(出口側)上位に所定角度(たとえば5〜20°)で傾斜されたコンベヤフレーム14が脚部材14aを介して設置されている。このコンベヤフレーム14の上下流端部に配置されたコンベヤローラ15A,15B間にコンベヤベルト13が巻張され、さらに上流端部のコンベヤローラ15Aに、コンベヤ駆動装置(電動モータ)12が減速機を介して連結され、コンベヤベルト13を図2の矢印方向に駆動して、上流側に直接または投入ホッパー(図示せず)を介して投入されたチリメンを一定量ずつ供給することができる。なお、コンベヤフレーム14の傾斜により、上流側のチリメン投入部を下位に配置して、チリメンの投入を容易に行えるようにしている。
第1拡散部2は、図6,図7に示すように、供給用ベルトコンベヤ装置11の出口に対向して配置された第1の拡散ロータ21と、当該第1の拡散ロータ21により掻き出されたチリメンに第1拡散エアA1を吹き付けて拡散させ、中間搬送部3の搬送面(後述するトラフ33)上に落下させる第1のエアノズル22と、供給用ベルトコンベヤ装置11の出口から第1の拡散ロータ21の上方部および中間搬送部3の上面を覆ってチリメンの飛散を防止する上流側カバー23とを具備している。
第1の拡散ロータ21は、機台フレーム32に立設された支持台32bに軸受を介して搬送方向に直交する幅方向の回転軸21aが回転自在に支持され、この回転軸21aに一定ピッチ(たとえば1〜5.0cm)で角α(図では180°)ごとに半径方向に突出するたとえば円柱状の複数の切り出しピン(切り出し用拡散部材)21bが、1ピッチごとにα/2(図では90°)ずつずれて突設されている。この回転軸21aは、供給用ベルトコンベヤ装置11の出口に対向して配置され、層高4〜5cm程度で供給されるチリメンを、切り出しピン21bの先端部で掻き落とせる位置に配置されている。そして回転軸21aの一端部に減速機を介して第1ロータ用回転駆動装置(電動モータ)21cが連結され、層状態のチリメン群の厚みに対してピン21bが上方から下方に横断する図6の矢印方向に回転され、層状態のチリメンを順次掻き落として、下方前方に跳ね飛ばすように構成されている。
なお、回転軸21aを供給用ベルトコンベヤ装置11の出口の下部に配置して、落下する層状態のチリメン群の厚みに対して、ピン21bの先端が上流側から下流側に横断して層状態のチリメンを順次掻き飛ばすように構成することもできる。
この第1の拡散ロータ21の外径(切り出しピン21bの回転軌跡の外径):Dは、たとえば12〜16cm程度に形成されており、外径が12cm未満では跳ね飛ばす力が小さくなって拡散力が低下し、反対に外径が16cmを超えると、跳ね飛ばす力が大きくなりすぎて、チリメンが破損しやすくなるためである。また第1の拡散ロータ21の回転数は、掻き落とすチリメン量が効果的に拡散できる適量となるとともに、チリメンが破損されない範囲となるように設定されている。さらに円柱状の切り出しピン21bの外径は良好に拡散させることができる3〜6mmに設定されている。
また第1のエアノズル22は、機台フレーム32に支柱部材32cを介して支持され、供給用ベルトコンベヤ装置11の出口の下部に配置されている。そして幅方向に沿う1本のスリット状ノズル口22aがコンベヤベルト13の全幅に渡って形成され、気送ポンプ24に第1気送ダクト24aを介して供給された第1拡散エアA1を、第1の拡散ロータ21の回転軌跡の下端部から下方に第1の拡散ロータ21の外径の1/2〜2/3程度の範囲に吹き付けるように設定されている。このノズル口22aから噴出される第1拡散エアA1の噴出量は、たとえば5〜10mP3P/minに設定されており、これにより第1の拡散ロータ21から切り出されたチリメンを効果的に拡散させることができる。
上流側カバー23は、上流端が供給用ベルトコンベヤ装置11の出口の上方から第1の拡散ロータ21に一定空間をあけて円弧状に形成される湾曲面部23aと、この湾曲面部23aから所定角度で下流側下方に傾斜されて中間搬送部3の下流(出口)側に至る傾斜面部23bとを有する樹脂性のメッシュシート23cからなり、このメッシュシート23cが左右の側面板23d間で保持部材23eにより保持されている。そしてこのメッシュシート23cにより、チリメンが付着しにくく、また上流側カバー23を取り外して軽く振動を与えるか、圧縮エアを噴き付けることで、付着したチリメンを分離しやすいように構成されている。
中間搬送部3は、チリメンに振動を与えつつ下流側に搬送する振動搬送テーブル31を具備している。この振動搬送テーブル31は、機台フレーム32に振動発生装置37を介してトラフ(振動板)33が弾性支持され、このトラフ33は、左右のガイド板33aを有するとともに、供給用ベルトコンベヤ装置11とほぼ同一幅か、またはやや広くなるように形成されている。図4に示すように、トラフ33の上面には、複数のスペーサー34aを介して金属製の多孔板(パンチングメタル)35が配置されて、トラフ33と多孔板35との間に一定高さの吸湿空間34が形成されている。そして多孔板35には、多数の通気孔35aが一定ピッチで形成されるとともに、多孔板35の上面にチリメンが通気孔35aから落下するのを防止するとともに、チリメンとの接触面積を最小とするために、樹脂製のメッシュシート36が全面にわたって敷き詰められている。
振動発生装置37によるトラフ33の振動方向は、鉛直軸から14°〜16°下流側前方に向かって傾斜され、またその振幅がたとえば1.2mm〜1.5mmの範囲から選択され、さらにその振動数が50Hz〜60Hzの範囲から選択される。これにより、第1の拡散部2で拡散されたチリメンを受け止めて付着を防止しつつ下流側に搬送する。そしてチリメン塊の表面に凝縮した水分をメッシュシート36から多孔板35を介して吸湿用隙間34に逃がすことで、水分によるチリメン同士の付着やチリメンとトラフ33と付着を防止しつつ、チリメンを効果的に解すことができる。
第2拡散部4は、トラフ33の出口から送り出されるチリメンを、さらに拡散させる第2の拡散ロータ41と、当該第2の拡散ロータ41により拡散された小魚に第2拡散エアを吹き付けてさらに拡散させ、検品搬送部5上に落下させる第2のエアノズル42と、上流側カバー体23の下流端から第2の拡散ロータ41と検品搬送部5の上流側上面を覆ってチリメンの飛散を防止する下流側カバー体43とを具備している。
第2の拡散ロータ41は、トラフ33の搬送面の下流側前方に、機台フレーム32から下流側に延びる左右のアーム部32aに軸受を介して幅方向の回転軸41aが回転自在に支持され、図10,図11に示すように、回転軸41aの両端部に取り付けられた左右のサイドプレート41cの外周部に、回転軸41aに平行な複数本の円柱状の解しロッド(解し用拡散部材)41bが回転軸41aを中心として同一円周上に一定間隔(等角度、図では45°)ごとに掛け渡されている。そして回転軸41aの一端部に減速機を介して第2ロータ用回転駆動装置(電動モータ)41dが減速機を介して連結され、回転軸41aおよびサイドプレート41cを介して解しロッド41bを旋回移動させることができる。図10にに示すように、回転軸41aはトラフ33の出口に対向して所定間隔をあけて配置され、トラフ33の出口から押し出されるチリメン群の厚みに対して、矢印で示すように解しロッド41bの先端を下方から上方に横断するように回転移動させて、チリメン小塊を跳ね上げてチリメンを個々に分離するように構成されている。この第2の拡散ロータ41により、特に半解凍状態で層状のチリメン塊がトラフ33に押し戻され、再び送り出されることが繰り返されチリメン塊がしだいに分離され、分離されたチリメン塊は、回転移動する解しロッド41bにより跳ね上げられて良好な拡散が可能となる。
なお、回転軸41aをトラフ33の出口の上方で少し接近して配置し、ロッド41bの先端がチリメン群の厚みに対して上方から下方下流側に横断するように回転移動させてチリメンを個々に分離するように構成することもできる。
またここでは、第2の拡散ロータ41の外径(解しロッド41bの回転外径)が8cm〜12cmの範囲に形成されており、解しロッド41bの本数が4本〜10本(図では8本)が取り付けられ、さらに第2の拡散ロータ41の回転速度は、跳ね上げるチリメン量が効果的に拡散できる適量となるとともに、チリメンが破損されない範囲となるように設定されている。また解しロッド41bの外径は4〜8mmに形成することにより、良好な拡散が可能となる。
第2のエアノズル42はトラフ33の下流端(出口)の下部に配置されており、気送ポンプ24から第2気送ダクト24bを介して接続されて第2拡散エアA2が供給され、トラフ33の全幅にわたって幅方向に形成された1本のスリット状ノズル口42aから、第2拡散エアA2を斜め上方に第2の拡散ロータ41の回転軌跡の上端部から回転軸41の範囲で選択的または全域にわたって吹き付けるように構成されている。このように第2拡散エアA2の噴出範囲を、第2の拡散ロータ41の上半分を含むように調整することにより、第2拡散エアA2を有効に作用させることができる。
下流側カバー43は、上流端がトラフ33の出口の上方から第2の拡散ロータ41の外周部に一定空間をあけた円弧状に形成された湾曲面部43aと、この湾曲面部43aから所定角度で下流側下方に傾斜されて検品搬送部5に至る傾斜面部43bとを有するメッシュシート43cからなり、このメッシュシート43cが左右の側面板43d間で保持部材43eにより保持され、チリメンが付着しにくく、また付着したチリメンを分離しやすいように構成されている。
したがって、トラフ33の出口まで搬送されたチリメンが落下すると、下方から上方に向かって回転移動する解しロッド41bにより、チリメン塊(集合体)が分散され、さらに落下中のチリメンに第2のエアノズル42から第2拡散エアA2が噴き付けられてさらに拡散された状態で検品搬送部5に落下される。また半解凍状態などで層状となったチリメン塊は、解しロッド41bに接触されることにより、再度トラフ33に押し戻され、層状のチリメン塊が解されつつ送り出されることが繰り返されることで、個々に解されたチリメンは解しロッド41bにより上方に跳ね上げられ拡散される。
検品搬送部5には、供給ベルトコンベヤ11および振動搬送テーブル31より少し幅が広い検品用ベルトコンベヤ51が設置され、脚部材54aに支持されたコンベヤフレーム54の上流端と下流端のコンベヤローラ55A,55B間にコンベヤベルト53が巻張されている。そして、上流端のコンベヤローラ55Aに減速機を介して連結された検品コンベヤ駆動装置52により、コンベヤベルト53が図2に示す矢印方向に駆動されて供給ベルトコンベヤ11より高速でチリメンを搬送するように構成されている。
上記構成において、定量供給部1において、解凍状態または半解凍状態で供給されたチリメンは、供給用ベルトコンベヤ11により下流端の出口まで搬送される。
第1拡散部2では、第1の拡散ロータ21が回転されて切り出し用ピン21bにより、層状のチリメンが少しずつ下方に掻き出されて跳ね飛ばされ、第1のエアノズル22から噴射された第1拡散エアにより吹き上げられて分離される。
中間搬送部3では、振動搬送テーブル31のトラフ33上に落下された単独のチリメンや複数のチリメンの集合体、あるいはチリメン塊が振動されつつ下流側に運ばれて拡散がさらに促進される。この時、トラフ33の搬送面には、多孔板35を介して除湿空間34が形成されており、また多孔板35上にメッシュシート36が敷かれていることから、チリメン塊の表面に凝縮した水分がメッシュシート36から多孔板35の通気孔35aを介して吸湿空間34に排出することから、トラフ33にチリメンが付着することがなく、またチリメン同士が再付着することもない。
第2の拡散部4では、トラフ33の下流端まで搬送されたチリメンが出口から落下すると、下方から上方に回転移動する第2の拡散ロータ41の解しロッド41bに接触されて上方に跳ね上げられるとともに、跳ね上げられたチリメンに第2のエアノズル42から第2拡散エアA2が噴き込まれてさらに拡散される。そしてこれらチリメンが下流側カバー43に当たって検品搬送部5の検品用ベルトコンベヤ51上に落下され、下流側の検品位置に搬送される。
上記実施の形態によれば、第1,第2拡散部2,4では、第1,第2の拡散ロータ21,41により回転される切り出しピン21bまたは解しロッド41bにより、チリメンを跳ね飛ばして拡散させるとともに、拡散されたチリメンに第1,第2拡散エアA1,A2を噴き付けることにより、さらに拡散させてチリメンを効果的に拡散させることができ、水分量が多いチリメンであっても、検品搬送部5で検品可能な状態にチリメンを拡散させることができる。
また、第1の拡散ロータ21と第1のエアノズル22を有する第1拡散部2と、第2の拡散ロータ41と第2のエアノズル42を有する第2拡散部4からなる2つの拡散部2,4を設けるとともに、これら2つの拡散部2,4を振動搬送テーブル31を有する中間搬送部3により接続したので、解凍後や半解凍状態でチリメン塊が生じやすくかつ水分が多いチリメン原料であっても、第1拡散部2と中間搬送部3と第2拡散部4の3段階の拡散動作により効果的に分離して、検品搬送部5でチリメンを検品可能な状態に拡散させることができる。
さらに、振動搬送テーブル31のトラフ33に吸湿空間34を介して多孔板35およびメッシュシート36を配設したので、水分を多く含むチリメンからメッシュシート36のメッシュおよび多孔板35の通気孔35aから水分を吸湿空間34に排出させて、トラフ33にチリメンを付着させることなく、振動により良好にチリメンを搬送しつつ拡散を促進することができる。
さらにまた、第1の拡散ロータ21により、供給用ベルトコンベヤ11により層状態で供給排出されるチリメン群の厚みに対して、切り出しピン21bの先端を上方から下方に横断するように回転移動させることにより、所定量ずつ順次掻き出して下方に跳ね飛ばして、効果的に拡散させることができる。また第2の拡散ロータ41では、振動搬送テーブル31の出口から排出されるチリメン群の厚みに対して、解しロッド41bを下方から上方に横断するように回転移動させることにより、チリメン塊を上方に跳ね飛ばし、個体ごとに分離させて効果的に拡散させることができる。さらに解しロッド41bの回転により、トラフ33から落下しようとする半解凍状態で層状のチリメン塊をトラフ33上に押し戻し、この出入りを繰り返す過程でトラフ33の振動により分離が促進され、そして回転移動する解しロッド41bにより、層状のチリメン塊から分離したチリメンが順次、跳ね上げられて個々のチリメンに分離され、良好に拡散することができる。
なお、上記実施の形態では、中間搬送部3に振動搬送テーブル31を設けたが、振動搬送テーブル31に替えて、コンベヤベルトにチリメンとの接触面積が小さいメッシュ状ベルトを使用したベルトコンベヤを設けることもできる。
本発明に係るチリメンの検査用拡散装置の実施の形態を示す全体側面図である。 チリメンの検査用拡散装置の平面図である。 チリメンの検査用拡散装置の要部拡大側面図である。 図3に示すA−A断面図である。 図3に示すB−B断面図である。 第1拡散部を説明する縦断面図である。 第1拡散部を説明する平面断面図である。 振動搬送テーブルの横断面図である。 図8に示すC部拡大図である。 第2拡散部を説明する縦断面図である。 第2拡散部を説明する平面断面図である。
符号の説明
A1 第1拡散エア
A2 第2拡散エア
1 定量供給部
2 第1拡散部
3 中間搬送部
4 第2拡散部
5 検品搬送部
11 供給用ベルトコンベヤ
12 供給コンベヤ駆動装置
21 第1の拡散ロータ
21a 回転軸
21b 切り出しピン(切り出し用拡散部材)
22 第1のエアノズル
22a ノズル口
23 上流側カバー
24 気送ポンプ
31 振動搬送テーブル
33 トラフ
34 吸湿空間
35 多孔板
36 メッシュシート
41 第2の拡散ロータ
41a 回転軸
41b 解しロッド(解し用拡散部材)
42 第2のエアノズル
42a ノズル口
43 上流側カバー
51 検品用ベルトコンベヤ
52 検品コンベヤ駆動装置

Claims (4)

  1. 小魚を定量供給する定量供給部と、拡散された小魚を搬送して検品する検品搬送部との間に、
    搬送方向と直交する幅方向の軸心周りに拡散部材を回転されて小魚を拡散させる拡散ロータと、当該拡散ロータにより拡散された小魚にエアを吹き付けて拡散を促進させるエアノズルとを有する拡散部を設けた
    ことを特徴とする小魚の検品用拡散装置。
  2. 定量供給部と検品搬送部との間に中間搬送部を配置し、
    定量供給部と中間搬送部の間に、定量供給部から送り出される小魚を所定量ずつ掻き出して跳ね飛ばす第1の拡散ロータと、当該第1の拡散ロータにより跳ね飛ばされた小魚に第1拡散エアを噴き付けて拡散を促す第1のエアノズルとを有する第1拡散部を設け、
    中間搬送部と検品搬送部の間に配置されて前記中間搬送部から送られる小魚を拡散させる第2の拡散ロータと、当該第2の拡散ロータにより跳ね飛ばした小魚に第2拡散エアを噴き付けて拡散を促す第2のエアノズルとを有する第2拡散部とを具備した
    ことを特徴とする請求項1記載の小魚の検品用拡散装置。
  3. 中間搬送部に、小魚に振動を与えて拡散を促しつつ第2拡散部側に搬送する振動搬送テーブルを設け、
    前記振動搬送テーブルは、振動面板上に一定の吸湿空間をあけて多数の通気孔を有する多孔板が配置されるとともに、多孔板上に小魚の落下と付着を防止するメッシュシートが配置された
    ことを特徴とする請求項2記載の小魚の検品用拡散装置。
  4. 第1の拡散ロータは、回転軸から所定角度ごと半径方向に突出する複数の切り出し用拡散部材が回転軸心方向に一定間隔ごとに取り付けられるとともに、これら切り出し用拡散部材の先端部が、定量供給部の出口から送り出される小魚群に対してその厚みを横断する方向に回転するように構成され、
    第2の拡散ロータは、回転軸の外周部に、当該回転軸から一定の距離をあけて回転軸と平行に配置された複数の解し用拡散部材が所定角度ごとに配置され、前記解し用拡散部材が、中間搬送部から送り出される小魚群に対して、その厚みを横断する方向に回転移動するように構成された
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の小魚の検品用拡散装置。
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