JP2010058860A - 画像検査装置、及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

Abstract

【課題】機密性の高い印刷物のセキュリティを確保することができる画像検査装置、及びそれを備えた画像形成装置を提供すること。
【解決手段】画像検査装置200による検査により良品とされた画像において、機密指定のないシートを収容する第１排出蓄積部11及び機密指定のあるシートを収容する第２排出蓄積部12を有するとともに、検査により不良品とされたシートを収容する廃棄トレイ13を有し、第２排出蓄積部12及び廃棄トレイ13からのシートの取り出しの許可または不許可を指示する取り出し制御手段951が設けられてなる。
【選択図】図１

Description

本発明は、印刷物の機密保持機能を有するシートを検査する画像検査装置、及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。

近年、ネットワークの普及により複数の利用者がネットワークを通じて利用することが可能な複写機及びプリンタなどの画像形成装置が開発されている。このような画像形成装置において、機密性の高いものに関しては出力を行った当事者あるいは情報を共有する関係者のみがその出力結果を入手できるようなシステムがセキュリティ上考案されている（特許文献１参照）。

また、画像形成装置では、印刷物の画像に汚れや色味の誤差等が生じる場合があるので、検品過程を設けることで画像品質を高めている。検品により画像不良とされたものは、エスケープトレイに排出されている（特許文献２参照）。

特開２００６−２１９２４２号公報 特開２００４−０２０６５０号公報

ところで、検品により画像不良とされたシートにも機密性の高いものが含まれていることがある。しかしながら、従来のエスケープトレイは、ユーザーが画像不良の状態を確認しやすくするため、外部に露出して設けられていた。検品により機密性の高いデータが外部に露出したエスケープトレイに排出されてはセキュリティ上望ましくない。

そこで、本発明の技術的課題は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、機密性の高い印刷物のセキュリティを確保することができる画像検査装置、及びそれを備えた画像形成装置を提供することにある。

前記目的を達成するため、本発明に係る代表的な画像検査装置の構成は、シートに形成された画像を読み込み、読み込んだシートの画像を検査するものであって、検査により良品とされたシートを収容する排出トレイと、検査により不良品とされたシートを収容する廃棄トレイと、前記廃棄トレイからのシートの取り出しを制御する取り出し制御手段と、を備えたことを特徴とする。

また、本発明に係る代表的な画像形成装置の構成は、シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部によりシートに形成された画像を読み込み、読み込んだシートの画像を検査する前記画像検査装置とを備えたことを特徴とする。

本発明によれば、検査により不良とされた印刷物で機密性の高いもののセキュリティを確保することができる。

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図１は本発明の一実施の形態に係る画像形成装置であるカラー複写機の構成を示す概略縦断面図であり、図２は画像検査装置のブロック図である。

図１において、画像形成装置100は、像担持体として、電子写真式の感光ドラム10Ｙ、10Ｍ、10Ｃ、10Ｂｋを有する。そして、この画像形成装置100では帯電器21Ｙ、21Ｍ、21Ｃ、21Ｂｋによって帯電された感光ドラム10Ｙ、10Ｍ、10Ｃ、10Ｂｋの表面が、露光装置22Ｙ、22Ｍ、22Ｃ、22Ｂｋによって露光される。

これにより、感光ドラム10Ｙ、10Ｍ、10Ｃ、10Ｂｋ上に静電潜像が形成され、この静電潜像を現像装置1Ｙ、1Ｍ、1Ｃ、1Ｂｋによって現像することで、感光ドラム10Ｙ、10Ｍ、10Ｃ、10Ｂｋ上に現像剤像（トナー像）が形成される。

トナー像が転写帯電器23Ｙ、23Ｍ、23Ｃ、23Ｂｋによる転写バイアスによって、中間転写ベルト24によって搬送されるシート27に転写された後、シート27は中間転写ベルト24から剥離され、定着器25によって加圧及び加熱され、トナー像が定着される。感光ドラム10Ｙ、10Ｍ、10Ｃ、10Ｂｋ、現像装置1Ｙ、1Ｍ、1Ｃ、1Ｂｋ、転写帯電器23Ｙ、23Ｍ、23Ｃ、23Ｂｋ等によって画像形成部が構成される。

また、転写後に感光ドラム10Ｙ、10Ｍ、10Ｃ、10Ｂｋ上に残った残トナーはクリーナ26Ｙ、26Ｍ、26Ｃ、26Ｂｋにより除去され、次の画像形成に備える。その後、シート27は、画像形成装置100から画像検査装置200へと搬送される。

画像検査装置200内のシート搬送経路には画像読み取り装置15がシート27の画像形成面に対向するように配設されている。画像読み取り装置15はＣＩＳセンサやＣＣＤセンサなどで光学的に画像を読み取る。

画像読み取り装置15は画像形成されたシート27が通過するタイミングで読み取りを行う。図2において、９００は画像形成装置100の動作を制御する制御装置としてのＣＰＵ回路部である。検査装置制御部９５１は制御部（取り出し制御手段）として画像検査装置200に搭載され、ＣＰＵ回路部９００と情報のやり取りを行うことによって画像検査装置全体の駆動制御を行う。14は画像検査コントローラであり、この画像検査コントローラ14は画像読み取り装置15が読み取った画像データに基づいて、シート27上に形成された画像の良否の判断を行う。

画像検査コントローラ14によりシート27上の画像が良品と判断された場合には、シート27は排出トレイに排出される。このとき、シートが機密指定である場合のセキュリティモードが選択されている場合にはロック機構のある排出トレイである第２排出蓄積部12に排出され、そうでない場合には、ロック機構のない排出トレイである第１排出蓄積部11に排出される。

本実施の形態において、排出トレイのロック機構とは、排出トレイにアクセスする際に開閉する画像検査装置200のカバーを施錠（ロック）するものであるが、これに限らず、機密指定シートの排出トレイからの取り出しを規制する機構であれば良い。

シート27上の画像に汚れや色味の誤差等の画像不良が確認されたときは、シート27はロック機構のある廃棄トレイ13へ搬送される。なお、この場合、シート27の搬送経路の切替えは、搬送経路の分岐点に設けられた不図示の切替え部材をソレノイド等の切替え手段により駆動して行われる。

第１排出蓄積部11への搬送経路の切替えは第1切替え手段16、第2排出蓄積部12への搬送経路の切替えは第2切替え手段17、そして廃棄トレイ13への搬送経路の切替えは第3切替え手段18によってそれぞれ行われる。

次に、画像検査装置200の動作を、図３に示すフローチャートにより説明する。画像形成装置100が印刷を開始して画像を形成すると、画像の検査が行われる（ステップＳ１）。画像検査装置200で良品とされたものに対しては、第１及び第２の排出蓄積部11、12に排出される（ステップＳ２）。一方、画像検査装置200で不良品とされたものに対しては廃棄トレイ13に収容される（ステップＳ３）。

図４は画像検査装置200で良品とされた場合の動作フローチャートで、図５は画像検査装置200で不良品とされた場合の動作フローチャートである。図４において、画像検査装置200で良品とされたものに対して機密指定が有るか無いかで、第１の排出蓄積部11または第２の排出蓄積部12に排出されるかが選択される（ステップＳ４）。

機密指定のないものは、第１の排出蓄積部11に通常通り収容され（ステップＳ５）、機密指定のあるものは、第２の排出蓄積部12にロックをかけて収容される（ステップＳ６）。

一方、図５において、画像検査装置200で不良品とされたものは、機密指定の有無にかかわらず廃棄トレイ13に収容される。このとき、シートが機密指定でない場合（ステップＳ７）は、ロックをかけず（ステップＳ８）、シートが機密指定である場合（ステップＳ７）は、廃棄トレイ13にロックをかける（ステップＳ９）。

最後に、シートが機密指定であれば、不良品とみなされたシート27が廃棄品として発生した旨を報知手段としての端末ＰＣのモニター、あるいは画像形成装置１００の操作パネルに表示して終了する。この表示により、機密指定のシート27が廃棄トレイ13にあることがユーザに報知され、機密指定シートを確実に回収して機密情報漏れのないようにすることができる。

図６にロック解除機能を有し、シート27の取り出しの許可または不許可を指示する取り出し制御手段としての検査装置制御部９５１のブロック図を示す。図６において、ロックを解除する場合は、まず、印刷終了後に画像検査装置200の操作部に備えられたテンキー31からの暗証番号がロック解除判定手段32に入力される。

その後、照合手段としての暗証番号照合手段33により、識別情報としての暗証番号と記憶手段としての暗証番号記憶手段34に予め入力された暗証番号とが比較され、これらが一致した場合に第２の排出蓄積部12及び廃棄トレイ13のロックが解除される。

以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は、前記実施の形態記載に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲に記載されている発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更ができるものである。

例えば、検査装置制御部９５１は、テンキー31の他に、ID番号、暗証番号等の識別情報を記憶したハードキー、あるいはＩＣカードにより識別情報を照合し、第２の排出蓄積部12及び廃棄トレイ13からのシート27の取り出しの許可または不許可を指示してもよい。

また、検査装置制御部９５１は、ネットワーク上に存在する外部の記憶装置と通信を行う通信制御手段からの識別情報を基に暗証番号を照合し、第２の排出蓄積部12及び廃棄トレイ13からのシート27の取り出しの許可または不許可の指示を行ってもよい。

さらに、検査装置制御部９５１は、利用者が識別情報としての自らの利用者コードを直接入力できる手段を有し、入力されたコードと通信制御手段により予め登録されている利用者コードとが一致した場合にのみ、シート27の取り出しを許可するようにしてもよい。

本実施の形態において、本発明に係る画像検査装置を、画像形成装置とは別体の装置として説明したが、画像形成装置に一体的に組み込んでも良い。その際、取り出し制御手段としての検査装置制御部９５１を画像形成装置側のＣＰＵ回路部９００と一体的に設けても良い。

本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す概略縦断面図である。 図１に示す画像検査装置のブロック図である。 図１の画像形成装置の動作フローチャートである。 画像検査部で良品とされたものに対する動作フローチャートである。 画像検査部で不良品とされたものに対する動作フローチャートである。 ロック解除機能を説明するブロック図である。

符号の説明

10Ｙ、10Ｍ、10Ｃ、10Ｂｋ 感光ドラム
11 第１の排出蓄積部
12 第２の排出蓄積部
13 廃棄トレイ
14 画像検査コントローラ
15 画像読み取り装置
21Ｙ、21Ｍ、21Ｃ、21Ｂｋ 帯電装置
22Ｙ、22Ｍ、22Ｃ、22Ｂｋ 露光装置
24 転写装置
25 定着装置
26Ｙ、26Ｍ、26Ｃ、26Ｂｋ クリーニング装置
27 シート
100 画像形成装置
200 画像検査装置
951 検査装置制御部

Claims (9)

1. シートに形成された画像を読み込み、読み込んだシートの画像を検査する画像検査装置であって、
   検査により良品とされたシートを収容する排出トレイと、
   検査により不良品とされたシートを収容する廃棄トレイと、
   前記廃棄トレイからのシートの取り出しを制御する取り出し制御手段と、
   を備えたことを特徴とする画像検査装置。
2. 前記廃棄トレイは、機密指定された際にシートの取り出しを規制するロック機構を有し、前記取り出し制御手段は、前記ロック機構を制御することを特徴とする請求項１に記載の画像検査装置。
3. 前記排出トレイは、検査により良品とされたシートのうち機密指定のないシートを収容する第１の排出蓄積部と、検査により良品とされたシートのうち機密指定のあるシートを収容する第２の排出蓄積部と、を備えたことを特徴とする請求項１又は２に記載の画像検査装置。
4. 前記第２の排出蓄積部は、機密指定された際にシートの取り出しを規制するロック機構を有し、前記取り出し制御手段は、前記ロック機構を制御することを特徴とする請求項３に記載の画像検査装置。
5. 前記取り出し制御手段は、ハードキー、テンキーまたはＩＣカードにより識別情報の照合を行うことによって前記シートの取り出しを制御することを特徴とする請求項１ないし４のいずれか１項に記載の画像検査装置。
6. 前記取り出し制御手段は、前記シートの取り出しを、外部の記憶手段と通信を行う通信制御手段からの情報を基に識別情報の照合を行うことによって前記シートの取り出しを制御することを特徴とする請求項１ないし４のいずれか１項に記載の画像検査装置。
7. 前記取り出し制御手段は、識別情報を入力する手段を含み、入力された利用者コードと前記通信制御手段により予め登録されている識別情報とが一致した場合に、シートの取り出しを許可することを特徴とする請求項１ないし４のいずれか１項に記載の画像検査装置。
8. 不良品とされたシートが機密指定のシートである場合、前記廃棄トレイに排出されたことを報知する報知手段を有することを特徴とする請求項１ないし７のいずれか１項に記載の画像検査装置。
9. シートに画像を形成する画像形成部と、
   前記画像形成部によりシートに形成された画像を読み込み、読み込んだシートの画像を検査する請求項１ないし８のいずれか１項に記載の画像検査装置と、
   を備えたことを特徴とする画像形成装置。

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