JP2000185449A - 画像形成システム - Google Patents

画像形成システム

Info

Publication number
JP2000185449A
JP2000185449A JP10364158A JP36415898A JP2000185449A JP 2000185449 A JP2000185449 A JP 2000185449A JP 10364158 A JP10364158 A JP 10364158A JP 36415898 A JP36415898 A JP 36415898A JP 2000185449 A JP2000185449 A JP 2000185449A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
confidential
document
image forming
image
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10364158A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Katsu
章博 滑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP10364158A priority Critical patent/JP2000185449A/ja
Publication of JP2000185449A publication Critical patent/JP2000185449A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機密性を有する印刷を簡単に行なえ、機密性
を減じることなく、効率的に使用可能とする画像形成シ
ステムを提供すること。 【解決手段】 ネットワークを介して接続されたクライ
アントPC1から、プリンタ3に対し、機密文書データ
が送信されると、機密文書であるか否かを判断し、機密
文書であれば、画像形成後にスタッカ5へ収納し、図示
しないタイマ手段により、所定時間を経過しても、機密
書類が取り出されない場合、機密書類はシュレッダ6へ
搬送され、機密書類を裁断する。尚、これら構成の一部
又は、ネットワーク接続された装置管理部2として、別
体に設けられても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の使用者がネ
ットワークを介して使用されるレーザプリンタやデジタ
ル複写機等の画像形成装置に係り、さらに詳しくは、ネ
ットワークを介して機密性の高い文書の印刷並びに管理
が可能な画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の使用者がネットワークを介して使
用可能な画像形成装置として、施錠の実行、非実行の設
定を確実に行なうことを目的とし、多数のビン9を有す
る排紙部から構成されるメイルボックスを有し、メイル
ボックスの各ビンは独立して蓋で施錠可能に構成され、
プリント実行コマンドの送信時に、指定した出力ビンへ
施錠を行なう旨の実行コマンドの送信を行なう機能を有
する画像形成装置が特開平9−278274号公報に記
載されている。
【0003】一方、例えば特開平5−177911号公
報に開示されているページプリンタのように、機密性を
有する書類を印刷する際、使用者以外が当該書類を見る
ことができないように、スタッカやトレイなどの排紙部
内で書類を保持することのできる画像形成装置が知られ
ている。
【0004】ここで、上述した多段式の排紙機構を設
け、書類を保持可能とする構成を追加すれば、ネットワ
ークを介して用いられる画像形成装置であっても、一定
の機密性を有しながら印刷動作を行なうことが可能であ
る。
【0005】さらに、他の従来技術としては、書類の機
密性を保持するために、書類上の情報が確認できないレ
ベルとするような廃棄処理を施すことも行なわれてい
る。例えば、このような廃棄処理としては、シュレッダ
による書類の裁断を挙げることができる。そこで、ネッ
トワークを介して使用可能な画像形成装置に、上述した
シュレッダ装置もしくはシュレッダ機能を付加すれば、
機密性を有する書類を容易に他者が情報認識できないよ
うに廃棄処理することが可能となり、特開平6−634
35号公報にその開示がある。
【0006】尚、上述した廃棄処理には、シュレッダに
よる裁断ばかりでなく、書類上の印刷領域にさらに別の
画像等を重ねて画像形成させることによって、書類上の
情報を他者が読み取り不可能とする廃棄方法も知られて
おり、特開平4−65966号公報にその開示がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ネット
ワークを介して使用される画像形成装置においては、使
用者は基本的に複数であることから、複数の使用者のう
ちの誰かが機密書類を印刷し、この機密書類を所定のト
レイ上に残したままであると、他の使用者が機密情報を
印刷できず、一方、他の使用者が上記トレイ上に残留し
ている機密書類を取り出すことになると、機密性を保持
することができなくなり、効率的にネットワークを運用
することができなかった。
【0008】尚、単独の画像形成装置とその画像形成装
置に接続された専用且つ単独の端末がある簡易な場合の
システムを考えた場合であっても、当該システムを使用
していない他の者が、印刷された機密文書を取り出した
り、読んだりできる環境であれば、使用者が機密性を保
持できず、同様な問題を招来させる恐れがある。
【0009】さらに、画像形成装置に廃棄手段を設ける
構成とすると、例えば使用者が1人の場合(1使用者)
であり且つ当該使用者以外に機密書類を取り出したり読
んだりできない環境であれば、書類廃棄の可否を容易に
判断でき、そもそも機密性は保持しなくて良いことにな
る。しかし、ネットワークを介して複数の使用者で画像
形成装置が共有される状態であったり、他の使用者が取
り出したり読んだりできる環境であれば、特に使用者が
多い場合には機密性の高い書類が大量に印刷されること
が予想され、廃棄の可否を容易に判断することが難しく
なる。
【0010】本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑
みて発明されたものであり、その目的とするところは、
ネットワークを介して使用され、機密性を有する印刷を
簡単に行なえると共に、当該機密文書が確実に使用者の
手にわたり、ネットワーク内で効率的に使用可能とする
画像形成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、画像形成後に排紙された機密書類を搬送し、機密性
を保持して収納するための機密保持排紙部と、機密書類
に対し、画像の解読を不能とするための解読不能処理を
施す解読不能処理手段と、画像形成される画像が機密文
書であるか否かを判断するための機密書類判断手段とを
備えた画像形成装置と、前記画像形成装置に接続される
端末とを備え、前記端末を介して使用者から送信された
画像形成命令と画像データ、及び機密文書であることを
表わす機密文書信号に応じて、前記画像形成装置から所
定の画像を出力可能な画像形成システムにおいて、上記
機密保持排紙部に収納された機密書類の収納時間を計時
する収納時間計時手段と、上記機密保持排紙部から収納
された機密書類が取り出されたことを検出する収納書類
取出検出手段とを備え、前記収納時間計時手段の計時時
間と前記収納書類取出検出手段の検出結果に基づき、予
め設定された上限時間を経過しても前記機密保持排紙部
に収納された機密書類が取り出されていないことを検出
すると、上記解読不能処理手段により収納された機密書
類に解読不能処理を行なうよう制御する制御手段を備え
た画像形成システムである。
【0012】請求項2に記載の発明は、機密書類に関す
る画像データを記憶するための機密データ記憶手段と、
上記機密保持排紙部へ機密文書を収納可能か否かを判断
するための判断手段と、を備え、上記画像形成装置が上
記端末から機密書類に関する画像データを受信した際、
上記判断手段が画像形成後の機密文書を上記機密保持排
紙部へ収納することできないと判断すると、機密書類に
関する前記画像データを前記機密データ記憶手段に格納
又は保持することを特徴とする請求項1に記載の画像形
成システムである。
【0013】請求項3に記載の発明は、機密書類に関す
る画像データを記憶するための機密データ記憶手段を備
え、前記機密データ記憶手段はさらに、機密書類に対し
て上記解読不能処理が施された後、所定時間だけ前記画
像データを保持しておくことを特徴とする請求項1に記
載の画像形成システムである。
【0014】請求項4に記載の発明は、上記画像形成装
置が、上記解読不能処理手段が上記解読不能処理を施す
前に、上記画像形成装置より上記端末に対して解読不能
処理を施す旨の事前通知を行なう送信手段を備えたこと
を特徴とする請求項1に記載の画像形成システムであ
る。
【0015】請求項5に記載の発明は、上記画像形成装
置が、機密書類を緊急に印刷するための緊急信号を上記
端末から受信するための受信手段と、上記緊急信号に基
づき、受信した機密文書を緊急に画像形成すべきか否か
を判断するための緊急判断手段と、上記機密保持排紙部
が複数の排紙段で構成され所定の排紙段を緊急用の排紙
段として設定するための緊急排紙段設定手段とを備え、
上記受信手段により、機密書類を緊急に印刷する旨の緊
急信号を受信すると、画像形成した機密文書を、前記緊
急排紙段設定手段で設定された前記緊急排紙段に排紙し
格納することを特徴とする請求項1に記載の画像形成シ
ステムである。
【0016】請求項6に記載の発明は、上記収納時間計
時手段の上限時間及び又は上記機密データ記憶手段の記
憶データ保持時間を設定するための時間設定手段を備え
る請求項1又は3に記載の画像形成システムである。
【0017】請求項7に記載の発明は、設定可能な使用
者の識別情報を記憶するための識別情報記憶手段と、設
定しようとする使用者の識別信号を入力するための識別
情報入力手段と、前記識別情報入力手段から入力された
識別信号と前記識別情報記憶手段に記憶された識別情報
とを照合するための識別情報照合手段とを備え、前記識
別情報照合手段の照合結果に基づき、時間設定を許可す
ることを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム
である。
【0018】請求項8に記載の発明は、上記時間設定手
段が、複数の時間設定が可能であることを特徴とする請
求項6に記載の画像形成システムである。
【0019】請求項9に記載の発明は、機密文書の画像
形成が完了した際に、上記画像形成装置から上記端末に
対して画像形成が完了した旨を送信するための送信手段
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成シ
ステムである。
【0020】請求項10に記載の発明は、上記解読不能
処理手段は、機密文書を裁断する裁断手段、又は機密文
書の画像形成領域に対しさらに画像を形成する画像付加
手段であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成
システムである。
【0021】
【発明の実施の形態】(本発明の第1の実施形態)本発
明に係る画像形成装置(本実施形態ではプリンタと称す
る)3は、例えば図1に示すように、ネットワークを介
して複数のクライアントPC1、・・・と、装置管理部
2とが接続された形態となっている。そしてプリンタ3
には、排紙トレイ4、スタッカ5、シュレッダ6などが
設けられている。
【0022】尚、図1では複数のクライアントPC1と
プリンタ3、及び装置管理部2が接続された状態を図示
しているが、本発明は図1の形態に限定されるものでは
なく、例えば単独のクライアントPC1とプリンタのみ
が接続されているような場合であっても、機密書類を部
外者から見られることを防止する場合には、本発明は有
効なものである。
【0023】またここでは、端末装置の一例として、ク
ライアントPC1である場合を例示している。ここで端
末が接続されず画像形成装置がスタンドアローンとして
単体で存在する場合(例えばアナログ複写機単体で他の
端末等に接続されない場合)では、使用者は画像形成装
置の前で画像形成を行なうこととなり、機密書類であっ
ても装置の前に使用者がいることから、機密書類を廃棄
処理をする必要は基本的にはない。
【0024】従って端末装置は上記スタンドアローンで
なく、所定の画像又はデータを画像形成命令又は印刷命
令することができる機能を有すれば実施形態のクライア
ントPC1以外でも良く、画像形成装置と接続可能な携
帯端末等も含まれる。またネットワーク接続としても、
プリンタと端末が1対1、1対多、多対多のいずれの接
続方法でも良く、さらに接続方法も有線、無線を問わず
に実施可能であることはいうまでもない。
【0025】さて排紙トレイ4は、特に機密性を有しな
いような書類を印刷した場合に、該書類を排紙するため
に用いられる。またスタッカ5は複数段設けられてお
り、機密性を有する書類を内部に保持してロックし、当
該書類を印刷した使用者又はその書類を閲覧できる権限
を有する者のみが、その書類を取り出すことができるよ
うになっている。
【0026】従って、スタッカ5は複数段の機密保持排
紙部として機能し、スタッカ5から書類を取り出す場合
には、例えば閲覧する権限を有する者を含む使用者が、
特定のID番号やパスワード等の識別番号を、図示しな
いプリンタ3本体の操作部、スタッカ5、ネットワーク
を介したクライアントPC1、装置管理部2等の操作部
から入力したり、また図示しないこれら装置に設けられ
たスロット部へ特定の磁気カード、PCカード等を挿入
したり、さらには図示しないバーコードリーダー等でバ
ーコードを読み込ませて使用者を特定する等により、ロ
ックを解除できる構成となっている。尚、識別方法は上
記方法に限定されるものではない。
【0027】シュレッダ6は、機密書類の解読不能処理
手段(以後、廃棄処理と称する)として用いられるもの
であり、例えば書類がスタッカ5内で放置されている時
間が所定の時間を経過しても取り出されないことを、プ
リンタ3やスタッカ5、さらには装置管理部2やクライ
アントPC1等が検出すると、当該書類は自動的にネッ
トワークを介した命令コマンドの受信やプリンタからの
制御信号等により、当該文書がスタッカ5からシュレッ
ダ6へ排紙搬送され、当該書類をシュレッダ6で裁断す
ることで、廃棄処理が行なわれることとなる。
【0028】尚、上記廃棄手段としては、シュレッダ6
に限定されるものではなく、書類上に印刷された情報
が、部外者が解読できないようにすれば良い。従って例
えば、情報が印刷された部位を塗りつぶすことによっ
て、情報の解読を不能とさせる構成が挙げられるが、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の応用が可能である
ことはいうまでもない。
【0029】図1において、クライアントPC1、・・
・、装置管理部2、プリンタ3は、ネットワークを介し
て相互に接続されており、各構成は相互に通信可能とな
っており、ライアントPC1、・・・、装置管理部2、
プリンタ3にはそれぞれ通信手段が設けられている。通
信手段による通信としては特に限定されるものではない
が、例えばクライアントPC1同士の電子メールやファ
イル転送、ファイル共有、遠隔操作等が挙げられ、プリ
ンタ3とクライアントPC1の間では、印字命令や印字
データ、ドライバ情報等の通信が挙げられる。
【0030】尚、装置管理部2は、プリンタ3とクライ
アントPC1との間で装置の管理を行なうものであり、
本実施形態では、別体として設けられる場合について例
示するが、その機能の一部又は全部をハードウェア又は
ソフトウェアとしてプリンタ3やクライアントPC1に
備えられる形態としても良い。仮にプリンタ3やクライ
アントPC1側に装置管理部2の機能を有するようにす
ると、クライアントPC1やプリンタ3が多数接続され
ている場合に、仕様の異なる装置が混在することが考え
られ、管理が複雑になる欠点がある。一方同じ仕様の装
置を複数設けると、全ての装置に必要でない機能を設け
ることになり、無駄のあるシステムとなるが管理として
は比較的楽になる利点もある。
【0031】また上述した通信では、後述するように装
置管理部2が通信を行なう装置間の仲立ちをするように
構成しても良いし、装置管理部に対応する機能をプリン
タ3かクライアントPC1、・・・に設け、直接的に双
方向に通信するように構成しても良く、例えば装置管理
部2がプリンタサーバやファイルサーバ等の機能を有し
ても良い。
【0032】また例えばプリンタに設けられた通信手段
は、クライアントPC1に対して、書類の印刷が終了し
た旨の通信を行なったり、機密書類が印刷されスタッカ
5に貯蔵されて所定の時間が経過した書類に対して、例
えばプリンタ本体側からスタッカに対して上述した廃棄
処理を実行する旨の通知を行なったり、クライアントP
C1や装置管理部に対して廃棄処理を行なう旨や所定時
間経過した旨の警告を行なう。
【0033】尚、ここでは印刷後の機密書類がスタッカ
5に所定時間を越えて保管されている場合に廃棄処理す
る実施形態を説明しているが、所望する印刷がなされな
かった機密書類を、例えば所定時間経過するのを待たず
して、即座に廃棄処理する旨の命令をクライアントPC
1からプリンタ3、或いはクライアントPC1から直接
スタッカ5へ通信することで、一々所定時間を待たずし
て不要な機密書類を廃棄処理することができ、スタッカ
5の有効利用や使用者の作業効率の向上を図るように構
成することも可能である。
【0034】次に装置管理部2について図2を用いて説
明する。図2に示しているように、装置管理部2は、ホ
ストインターフェイス12、プリンタ制御部13、機密
データメモリ(記憶)部14、スタッカ搬送制御部1
5、スタッカロック制御部16、シュレッダ制御部17
などから構成されている。
【0035】(ホストインターフェイス)ホストインタ
ーフェイス12は、クライアントPC1からプリンタ3
に対し、スタッカ5のロック解除を行なうための制御を
行ない、プリンタ3からクライアントPC1に対して
は、種々の通知処理に係る信号を通知する制御を行な
う。
【0036】具体的にクライアントPC1(プリンタ側
から見るとホストPC)からプリンタ3側へ、スタッカ
5のロック解除を制御する際には、本プリントデータが
機密文書であるか否かを示すためのフラグ信号(機密文
書フラグ信号)、スタッカ5をロックする使用時間を適
宜設定するための信号(使用時間設定信号)、使用者の
ID情報(識別情報)を表わすための使用者情報信号、
及び優先的にスタッカ5を使用するためのフラグ情報信
号(緊急機密文章フラグ信号)等を相互通信する。
【0037】尚、機密文書の事案や役職レベル等によ
り、優先順位を設けて、スタッカ5の排紙段を有効活用
するための優先順位情報信号等を追加しても良い。この
場合、仮に役職の低い使用者の機密文書であっても、事
案によっては優先的にスタッカ5に蓄積するようにした
り、あまり緊急性を有しない機密文書であっても、役職
の高い使用者は優先的にスタッカ5へ蓄積することがで
きるといった場合分けが可能となる効果がある。
【0038】またスタッカ5にある複数の排紙段のう
ち、特定の段を特定の使用者に恒久的に割り当てたり、
一時的に割り当てたりすることや、逆に排紙した段をク
ライアントPC1側へ送信したり、排紙段の近傍に表示
手段を設ける等により、誤った排紙段から機密書類を取
り出してしまったり、どの段に機密文書が保存されてい
るかを迅速且つ確実に把握することが可能である。
【0039】さらに、ある機密文書が所定の上限時間を
越えて載置されると、裁断等により廃棄処理することを
許可するための信号を設けることにより、上限時間を越
えても裁断ししたくない機密情報が廃棄処理されるのを
防止することができ、貴重な機密書類を廃棄してしまう
といった問題点を回避することができる。
【0040】一方、具体的にプリンタ3側からクライア
ントPC1側へ通信、又は送信する信号としては、プリ
ントするデータがスタッカ5に格納されたことを使用者
に通知するため信号(プリント終了通知処理信号)、機
密保持のためのスタッカ5の使用時間(蓄積、格納して
ロックしている時間)が一定時間を越えた場合又は越え
そうな場合に、使用時間が経過した或いは使用時間の上
限が迫っていることを使用者に通知する信号(事前通知
処理信号、又は時間経過通知信号)、スタッカ5が所定
の使用時間上限を越えたため、書類がシュレッダに搬送
され、裁断されたのち、廃棄処理されたことを使用者に
通知するための信号(廃棄通知処理信号)が挙げられ
る。
【0041】(その他の制御部)装置管理部2のその他
の制御部としては、プリンタ制御部13、機密データ制
御部14、スタッカ搬送制御部15、スタッカロック制
御部16、シュレッダ制御部17がある。
【0042】プリンタ制御部13は、主にプリンタ3の
印字処理や印字条件の設定等のプリント処理一般を受け
持っており、機密データメモリ部14はメモリの入出力
やメモリのオーバーフローの管理等の制御を行ない、ス
タッカ搬送制御部15は、プリンタ3の排紙部からスタ
ッカ5もしくはスタッカ5からシュレッダ6へ機密書類
を搬送する際の搬送切換や、タイミング制御等を行な
う。
【0043】さらに、スタッカロック制御部16は、ス
タッカ5に載置されている機密文書の使用時間を監視、
計測したり、スタッカ5のロック状態を監視し、ロック
及びロックの解除に係る制御を行ない、シュレッダ制御
部17はシュレッダ6の状態を監視しており、例えば廃
棄処理の完了や廃棄処理中、廃棄処理が未処理である等
の状態を監視している。
【0044】尚、スタッカ5の排紙段における廃棄処理
となるまでの時間設定については、全ての排紙段におい
て、均等な時間設定としても良いし、特定の排紙段や特
定の使用者毎に異なる時間設定を行なうように構成する
ことも可能であり、例えばオフィスから出張等で外出し
たり、会議等で席をはずしたりするような場合であって
も、自由に時間設定できるので、個人の状況に応じて使
用することが可能となる。
【0045】また上記説明では、装置管理部2に係る構
成が一体的に装置として設けられているような実施形態
について説明しているが、装置管理部2は独立した形態
(例えばサーバなど)となっていても良いし、全体の構
成或いは一部の構成がプリンタ3やクライアントPC1
に内蔵されているような形態であっても良いし、さらに
は上述した装置管理部2の構成のうちの一部をソフトウ
ェア等のコンピュータ読み取り可能な形態で構成しても
良く、この場合は機能の変更、修正、削除、複写等が容
易に行なえるという新たな効果もある。
【0046】次に、上述したスタッカ5のロックを解除
する制御内容の一実施形態について、図3、図4に基づ
き説明を行なう。まず図3において、第1の処理ステッ
プS1(以後、省略してS1というように略す)にて、
使用者のクライアントPC1から、プリンタ3に対し、
所定のプリントジョブが要求され、クライアントPC1
からプリンタ3へネットワークを介して所定の文書デー
タや印刷制御信号等が送信される。そしてS2では、当
該プリントジョブで印刷される文書データが、上述した
機密文書フラグ信号により、機密文書であるか否かが判
定される。
【0047】仮に、機密文書でなければ、S3に処理が
移行し、書類を印刷して共有している排紙部である排紙
トレイ4に印刷後の書類を排紙し、動作が終了する(S
4)。一方、機密データであると判断されると、S5に
処理が移行し、複数段のスタッカ5の何れが空いている
かを確認する。
【0048】ここで、スタッカ5が何れの排紙段も空い
ていないことが判明すると、機密データは、装置管理部
2を構成する機密データメモリ部14に一旦格納され
(S6)、再びS5へ処理が戻って、スタッカ排紙段の
何れかが空くまでこれら処理が繰り返される。尚、この
実施形態では、機密データメモリ部14のメモリ容量が
一杯になると、排紙段が空くまで新たな機密情報が記憶
或いは印刷できなくなるので、ネットワークの使用環境
に応じて、記憶容量と廃棄処分となる時間設定、排紙段
数を適宜調整すれば良いが、場合によっては、データ待
避用の新たなメモリ手段に格納することで上記不具合を
解決することも可能である。
【0049】次いで、スタッカ5の何れかの排紙段が空
いていると、S7にてプリント処理を実行し、印刷後の
書類を空いている排紙段に排紙させ(S8)、S9にて
書類が格納された段を使用する予約時間の設定状況を確
認する。例えば、装置管理部2内のクロックタイマー回
路、クロックカウント回路等の計時手段を用い、使用者
の希望する予約時間が予め規定されている使用時間の上
限(廃棄されるまでの所定時間)内であるのか否かが判
定される。
【0050】仮に上限以内であれば、S10にて使用者
の所望する予約時間をスタッカ5の排紙段の使用時間と
して設定し、S11にてプリント完了をクライアントP
C1に通知することとなる。一方、上限を越えている場
合は、S12にてデフォルト(初期設定)の使用時間を
使用時間として設定し、同様にS11にてプリント完了
をクライアントPCに通知する。
【0051】次に図4のS13に処理が移行し、スタッ
カ5の使用時間が事前通知時間に達したか否かが判定さ
れ、使用時間が事前通知時間に達していない場合は、S
14へ移り、印刷後の機密書類がスタッカ5の排紙段か
ら取り出されたか否かを排紙部のセンサ等で検知し、判
定を行なう。仮に取り出されていれば、S16で処理が
終了し、もし取り出されていなければ、S15にて使用
時間のカウントダウンを始め、S13に戻る。
【0052】これに対し、使用時間が図示しない計時手
段等により事前通知時間に達したことが検出されると、
S17にて、まもなく書類を廃棄処理する所定時間に達
する旨の事前通告を使用者のクライアントPC1に送信
する。尚、所定時間に達する旨の通知は、時間の経過が
わかるように、予め現時点の残り時間を表示し、刻々と
カウントダウンさせる形でクライアントPC側に表示さ
せても良い。
【0053】次いで、S18として残りの使用時間があ
るか否かを判定し、使用時間が残っていたらS19で書
類がスタッカ5から取り出されたか否かを判定し、取り
出されていればS22に処理が移行するが、取り出され
ていなければS20で使用時間のカウントダウンを行な
い、S18に戻る。
【0054】これに対し、使用時間が所定時間に達して
おり、残り時間がない場合には、S21で書類をスタッ
カ5からシュレッダ6へ搬送し、シュレッダ6で書類を
裁断して廃棄処理を実行し、この廃棄処理と合わせて、
廃棄処理を行なった旨の通知を使用者のクライアントP
C1に送信し、最後にS22で、今まで使用されていた
スタッカ5の排紙段のロックを解除し、一連の動作が完
了する。
【0055】上述した所定時間とは、使用時間(占有時
間)の上限を意味しており、本発明に係る画像形成装置
では、この使用時間の上限を設定することが好ましい。
これは、上限を設けない場合だと、ある一部の使用者に
より一部のスタッカ5が独占的に使用され、画像形成装
置の有効活用を阻害する恐れがあるからである。但し、
例えばネットワークを使用している部門で役職の高い者
等の機密度の比較的高い書類を頻繁に扱う使用者が使用
する場合は、一部の排紙段を予め割り当てるように構成
しても良い。
【0056】また、所定時間の上限については、適宜設
定可能となっていることが好ましく、これによって、例
えばFAXや電子メールのように機密書類が外部のネッ
トワークからプリンタ3に転送され、使用者が不在の場
合に機密書類が印刷された場合等、使用者の状況変化に
応じて当該時間設定を適宜変更することができる。
【0057】さらに、上述した使用時間の上限設定は、
例えばネットワークのシステム管理者等の特定の使用者
のみが行なえるようにしておけば、システム全体から最
適な設定が可能であり、また各使用者により別個に設定
された使用時間を調整でき、不用意に他の使用者の上限
設定を短くすることで、機密書類が廃棄されたりすると
いったトラブルを回避できる。
【0058】そして、上記使用時間の上限(所定時間)
の設定及び解除は、使用者毎に設定できるように構成し
ても良い。すなわちクライアントPC1を操作する使用
者によっては、外出が多い場合や接客等の多い使用者も
おり、プリントジョブの要求を送信した後に、外出や接
客などの事態が生じる場合もあり、使用時間を長めに設
定したり、ある特定のプリントジョブについては長く設
定するように構成することも可能である。一方、事務仕
事を主に行なう使用者の場合等、プリントジョブの要求
後、必ず書類を取りに行ける環境であれば、上記所定時
間の設定を短めにしておくと、画像形成装置を有効活用
することが可能となる。
【0059】全てのスタッカ5が使用されている場合に
は、文書データを機密データメモリ部14に一次格納す
るが、この機密データメモリ部14は、さらに上記デー
タを印刷処理を行なう画像形成部のメモリに転送するこ
とが好ましい。
【0060】一方、画像形成部は、全て使用されている
複数段のスタッカ5のうち、少なくとも1段の使用が終
了したときに、印刷処理を行なって、使用が終了した段
のスタッカ5に印刷した書類を排紙するようになってお
り、空いたスタッカ5をすぐに使用することができるた
め、画像形成装置を一層有効に活用できる。
【0061】尚、画像形成部のメモリに上記データを転
送後、不要となった一時格納の文書データの格納領域を
開放することで、新たな機密データを格納することがで
きるが、機密文書が正常に印刷されてから、機密データ
メモリ部の機密データをすぐにクリアするのではなく、
スタッカ5に格納されてからも、所定時間だけは保存し
ておくように構成することも可能であり、この場合、使
用者が遅れて機密書類を取りに行き、僅差で廃棄処分さ
れてしまい、改めてプリントジョブの要求を行なわなく
ても、機密データメモリ部に格納されている機密データ
を用いて再度印刷することができる。
【0062】その場で再度印刷動作を行なうために、例
えばロック解除用の使用者IDやパスワード等をプリン
タや装置管理部、スタッカ部の操作部等から入力するこ
とで再印刷可能となるよう構成することも可能である。
【0063】(本発明の第2の実施形態)本発明の上述
した第1の実施形態では、スタッカ5にある複数の排紙
段の全てを同じように用いる形態について説明したが、
本実施形態では、複数段のうちの少なくとも1段を緊急
用の機密保持排紙部として用いる実施形態である。
【0064】例えば、機密性を有する書類の作成が、通
常の予定でなされている場合では、前記第1の実施形態
のように、全ての段を同じように使用すれば良いが、緊
急で機密書類が必要となった場合には、仮に全ての段が
使用されていると、緊急書類の印刷を行なうために何れ
かの段が空くまで待つ必要が生じる。
【0065】そこで、上記複数段のスタッカのうち、少
なくとも1段を、緊急に印刷した書類を格納するための
緊急用排紙部として設定可能としておく。これによっ
て、緊急で機密書類を印刷する必要が生じた場合であっ
ても、迅速に対応することができる。
【0066】尚、緊急排紙部としてスタッカを設定する
方法については、特に限定されるものではないが、例え
ば前述した所定時間の設定手段を用いて、少なくとも1
段のスタッカの占有時間を他の段よりも短くしたり、そ
もそも所定の段については、特定の使用者のみが使用可
能であるように設定する等の種々の方法が考えられる。
【0067】次に、上記緊急用のスタッカのロック解除
方法について、図5、図6に基づいて以下に説明を行な
う。まずS31で使用者のクライアントPC1からプリ
ンタ3へプリントジョブが要求され、クライアントPC
1からプリンタ3へ機密文書に係る文書データが送信さ
れる。次いでS32にて、要求のあったプリントジョブ
で印刷される文書データが機密データであるか否かを判
定し、通常通り、S33で書類を印刷して共有の排紙部
である排紙トレイ4に書類を排紙し印刷動作を完了する
(S34)。
【0068】一方、機密データであれば(緊急機密文書
フラグにて判定する)、S35にて機密データが緊急デ
ータであるか否かを判定し、緊急データであればS49
に進んでプリント処理を行ない、S50で緊急用排紙部
として設定されたスタッカ5へ印刷された書類を格納し
ロックする。そしてS51で緊急用の時間を使用時間に
設定変更し、S52でプリンタ側からクライアントPC
1側へプリント完了の旨通知する。
【0069】S35で緊急用データでないと判断された
場合には、S37へ処理が移行するが、S37〜S48
までのフローは第1実施形態で説明した図3、図4の場
合と同様であるため、重複する説明は省略する。
【0070】そしてS53として、残りの使用時間があ
るか否かを判定し、使用時間が残っていれば、S54で
書類がスタッカ5から取り出されたか否かを判定し、取
り出されていればS57に進み、取り出されない場合は
S55としてし追う時間のカウントダウンを始めS53
に戻る。
【0071】これに対して、使用時間が所定時間に達し
ており、残り時間がない場合には、S56にて書類をス
タッカ5からシュレッダ6に搬送し、シュレッダ6で書
類を裁断して廃棄処理を行ない、廃棄処理を行なった旨
の通知を使用者のクライアントPC1に送信すると共
に、S57では今まで使用していた段のスタッカ5のロ
ックを解除し、一連の動作が完了する(S58)。
【0072】緊急用排紙部においては、前述した実施形
態1のような通常の機密保持排紙部に比べて、所定時間
(使用時間の上限)が短く設定されており、緊急で機密
書類の印刷が必要な場合に、使用者が印刷完了後に、早
急に印刷書類を取りに行くことが予め明らかなためであ
る。
【0073】但し、この場合、緊急の印刷が完了したこ
と、及び緊急用の排紙段の位置が固定でなければ排紙段
の位置を迅速且つ確実にわかるようにする必要がある。
また、緊急用排紙部においては、例えば、緊急のプリン
トジョブを複数の使用者が同じような時間帯にプリンタ
に対して要求することが予想されるので、前述した通信
手段により、例えばクライアントPC1の表示画面等に
緊急用排紙部内に格納されている書類がどの使用者のも
のであるかを確実に通知するようにすれば良い。
【0074】尚、本実施形態では、緊急用排紙部がスタ
ッカ5の排紙部の1段に設ける場合について説明した
が、例えば、緊急用排紙部を複数設定しておき、緊急度
に応じて、最も緊急な場合、緊急な場合というように設
定しても良いこと勿論である。またその際に、クライア
ントPC側からプリンタ側へ画面上等から緊急度を入力
することで、自動的に排紙部が割り当てられるようにし
ても良い。
【0075】このように構成することで、特定の排紙段
に使用者が書類を取りに行き集中したり間違うといった
ことを防止できると共に、最も緊急なときに緊急用の排
紙段が混在している場合であっても、迅速且つ確実に機
密性を確保しながら印字処理を行なうことができる。
【0076】さらに、本実施形態では、画像形成装置3
外に装置管理部2を設けたネットワーク構成の場合につ
いて説明しているが、装置管理部、画像形成装置、クラ
イアントPC1を全て含めた形の画像形成システムとし
てとらえ、例えば、接続されている他のネットワークか
ら画像形成装置3へ機密文書を印刷する形態について
も、本発明に含まれることはいうまでもない。また各種
設定は各端末側から設定するように構成しても良く、一
々画像形成装置を操作する必要がなく好適な実施形態で
あるが、画像形成装置の操作部から画像形成装置に対し
て行なっても良い。
【0077】
【発明の効果】請求項1に記載の画像形成システムは、
機密保持排紙部に収納された機密書類の収納時間を計時
する収納時間計時手段と、前記機密保持排紙部から収納
された機密書類が取り出されたことを検出する収納書類
取出検出手段とを備え、前記収納時間計時手段の計時時
間と前記収納書類取出検出手段の検出結果に基づき、予
め設定された上限時間を経過しても前記機密保持排紙部
に収納された機密書類が取り出されていないことを検出
すると、上記解読不能処理手段により収納された機密書
類に解読不能処理を行なうよう制御する制御手段を備え
たことを特徴とするので、機密保持排紙部に一定時間以
上放置された機密書類を自動的に廃棄処分することがで
きるので、使用者以外でも機密文書を誤って取り出した
りする可能性のある場合、例えば画像形成システムの画
像形成装置がネットワークを介して共有使用される場合
であっても、機密性を確保しながら、限りのある機密保
持排紙部を有効に活用することができるという効果があ
る。
【0078】請求項2に記載の画像形成システムによれ
ば、請求項1において、機密書類に関する画像データを
記憶するための機密データ記憶手段と、上記機密保持排
紙部へ機密文書を収納可能か否かを判断するための判断
手段と、を備え、上記画像形成装置が上記端末から機密
書類に関する画像データを受信した際、上記判断手段が
画像形成後の機密文書を上記機密保持排紙部へ収納する
ことできないと判断すると、機密書類に関する前記画像
データを前記機密データ記憶手段に格納又は保持するこ
とを特徴とするので、機密保持排紙部が仮に全て使用さ
れていたとしても、一旦機密データを記憶部に格納或い
は記憶しておいた機密データを保持するので、空いた排
紙部に対して順に書類を印刷して排紙することが可能と
なり、機密保持排紙部をさらに有効使用することが可能
となる。
【0079】尚、ここで機密データを記憶するタイミン
グは、例えば画像形成装置側にて、端末側からのデータ
を受信すると必ず記憶するようにすれば、通常の画像デ
ータを受信した際の受信バッファや画像処理用のワーキ
ングエリアと併用することができるので、制御が簡略化
でき、新たな記憶部を設ける必要もなくなる。
【0080】また例えば、受信したデータが機密データ
である場合のみ画像形成装置側で記憶するために専用の
記憶部として設けても良く、この場合は通常の画像デー
タであれば、処理をスキップできるので、通常の画像デ
ータを受信するときに処理を簡略化できる。尚、記憶部
は他の記憶データと格納する領域を分けて実施しても良
い。
【0081】さらに、排紙段が全て塞がっている場合
に、少なくとも1段の使用が終了したと同時に、画像デ
ータを読み出して印刷処理を行ない、使用が終了した段
の機密保持排紙部に印刷した書類を排紙するようにすれ
ば、排紙段の有効活用を図ったり、機密書類の画像形成
時間を短縮することが可能である。
【0082】請求項3に記載の画像形成システムによれ
ば、請求項1において、機密書類に関する画像データを
記憶するための機密データ記憶手段を備え、前記機密デ
ータ記憶手段はさらに、機密書類に対して上記解読不能
処理が施された後、所定時間だけ前記画像データを保持
しておくことを特徴とするので、仮に書類が解読不能な
ように処理された場合であっても、文書データが記憶さ
れているので、速やかに再度印刷させることが可能とな
り、作業性が向上する。
【0083】請求項4に記載の画像形成システムによれ
ば、請求項1において、上記画像形成装置は、上記解読
不能処理手段が上記解読不能処理を施す前に、上記画像
形成装置より上記端末に対して解読不能処理を施す旨の
事前通知を行なう送信手段を備えたことを特徴とするの
で、使用者が機密書類の取出しや印字したことを忘れて
も、確実に取りに行くことができる。
【0084】請求項5に記載の画像形成システムは、請
求項1において、上記画像形成装置が、機密書類を緊急
に印刷するための緊急信号を上記端末から受信するため
の受信手段と、上記緊急信号に基づき、受信した機密文
書を緊急に画像形成すべきか否かを判断するための緊急
判断手段と、上記機密保持排紙部が複数の排紙段で構成
され所定の排紙段を緊急用の排紙段として設定するため
の緊急排紙段設定手段とを備え、上記受信手段により、
機密書類を緊急に印刷する旨の緊急信号を受信すると、
画像形成した機密文書を、前記緊急排紙段設定手段で設
定された前記緊急排紙段に排紙し格納することを特徴と
する。
【0085】従って、緊急用の排紙段を設定すること
で、至急印刷する必要が生じた機密書類を遅延すること
なく印刷することができ、多数の使用者が画像形成装置
を共有している場合等であっても、装置、ひいては排紙
段、システムを有効活用することができる。
【0086】請求項6に記載の画像形成システムによれ
ば、請求項1又は3において、上記収納時間計時手段の
上限時間及び又は上記機密データ記憶手段の記憶データ
保持時間を設定するための時間設定手段を備えることを
特徴としているので、種々のネットワーク環境に応じ
て、最適な占有時間を設定することができ、効果的な運
用を行なうことができる。また、仮にネットワーク環境
が変化した場合であっても、占有時間を再設定すること
で対応することができる。
【0087】請求項7に記載の画像形成システムは、設
定可能な使用者の識別情報を記憶するための識別情報記
憶手段と、設定しようとする使用者の識別信号を入力す
るための識別情報入力手段と、前記識別情報入力手段か
ら入力された識別信号と前記識別情報記憶手段に記憶さ
れた識別情報とを照合するための識別情報照合手段とを
備え、前記識別情報照合手段の照合結果に基づき、時間
設定を許可することを特徴とする請求項6に記載の画像
形成システムである。
【0088】従って、例えば特定の使用者のみが機密保
持排紙部の占有時間を制限することができるので、機密
保持排紙部が不特定多数の使用者に長時間占有されて、
有効活用の妨げになることを回避できる。さらに例えば
システム管理者等が機密保持排紙部のうちの例えばある
段の排紙部に10分程度の短い占有時間を与えて管理す
るようにすれば、緊急排紙段として使用することも可能
となる。
【0089】請求項8に記載の画像形成システムによれ
ば、請求項6において、上記時間設定手段は、複数の時
間設定が可能であることを特徴とするので、各使用者の
仕事内容の種類や格付け、役職、機密文書の機密度等に
応じて適切な上限時間を設定することが可能となる。
【0090】請求項9に記載の画像形成システムは、請
求項1において、機密文書の画像形成が完了した際に、
上記画像形成装置から上記端末に対して画像形成が完了
した旨を送信するための送信手段を備えたことを特徴と
するので、使用者は文書データを転送印刷した後、印刷
された書類が排紙されたことを例えば画像形成システム
や場合によっては各端末上から確認することができるの
で、画像形成後に迅速且つ確実に機密書類を取り出すこ
とができ、排紙段の有効活用を図ったり、書類の機密性
をより一層向上させることが可能となる。
【0091】請求項10に記載の発明は、請求項1にお
いて、上記解読不能処理手段は、機密文書を裁断する裁
断手段、又は機密文書の画像形成領域に対しさらに画像
を形成する画像付加手段であることを特徴とするので、
裁断手段により書類を裁断すれば、機密性を有する書類
を容易且つ確実に廃棄できる。
【0092】また、解読不能処理手段として画像付加手
段を用いれば、文書データが印刷された領域のみを塗り
つぶして、その内容が確認することができないようにす
ることができ、書類の機密性を保持でき、裁断手段のよ
うに用紙等を裁断後廃棄するものではないことから、用
紙をリサイクルすることができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置と装置管
理部、及びクライアントPCとの接続状況を説明するた
めの図である。
【図2】本発明の実施形態に係る装置管理部の構成を説
明するための図である。
【図3】本発明の実施形態に係る処理を説明するための
フローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係る処理を説明するための
フローチャートである。
【図5】本発明の他の実施形態に係る処理を説明するた
めのフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施形態に係る処理を説明するた
めのフローチャートである。
【符号の説明】
1 クライアントPC 2 装置管理部 3 プリンタ(画像形成装置) 4 排紙トレイ 5 スタッカ 6 シュレッダ 12 ホストインターフェイス 13 プリンタ制御部 14 機密データメモリ部 15 スタッカ搬送制御部 16 スタッカロック制御部 17 シュレッダ制御部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成後に排紙された機密書類を搬送
    し、機密性を保持して収納するための機密保持排紙部
    と、機密書類に対し、画像の解読を不能とするための解
    読不能処理を施す解読不能処理手段と、画像形成される
    画像が機密文書であるか否かを判断するための機密書類
    判断手段とを備えた画像形成装置と、前記画像形成装置
    に接続される端末とを備え、前記端末を介して使用者か
    ら送信された画像形成命令と画像データ、及び機密文書
    であることを表わす機密文書信号に応じて、前記画像形
    成装置から所定の画像を出力可能な画像形成システムに
    おいて、 上記機密保持排紙部に収納された機密書類の収納時間を
    計時する収納時間計時手段と、上記機密保持排紙部から
    収納された機密書類が取り出されたことを検出する収納
    書類取出検出手段とを備え、 前記収納時間計時手段の計時時間と前記収納書類取出検
    出手段の検出結果に基づき、予め設定された上限時間を
    経過しても前記機密保持排紙部に収納された機密書類が
    取り出されていないことを検出すると、上記解読不能処
    理手段により収納された機密書類に解読不能処理を行な
    うよう制御する制御手段を備えた画像形成システム。
  2. 【請求項2】 機密書類に関する画像データを記憶する
    ための機密データ記憶手段と、上記機密保持排紙部へ機
    密文書を収納可能か否かを判断するための判断手段と、
    を備え、上記画像形成装置が上記端末から機密書類に関
    する画像データを受信した際、上記判断手段が画像形成
    後の機密文書を上記機密保持排紙部へ収納することでき
    ないと判断すると、機密書類に関する前記画像データを
    前記機密データ記憶手段に格納又は保持することを特徴
    とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 【請求項3】 機密書類に関する画像データを記憶する
    ための機密データ記憶手段を備え、 前記機密データ記憶手段はさらに、機密書類に対して上
    記解読不能処理が施された後、所定時間だけ前記画像デ
    ータを保持しておくことを特徴とする請求項1に記載の
    画像形成システム。
  4. 【請求項4】 上記画像形成装置は、上記解読不能処理
    手段が上記解読不能処理を施す前に、上記画像形成装置
    より上記端末に対して解読不能処理を施す旨の事前通知
    を行なう送信手段を備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の画像形成システム。
  5. 【請求項5】 上記画像形成装置は、機密書類を緊急に
    印刷するための緊急信号を上記端末から受信するための
    受信手段と、上記緊急信号に基づき、受信した機密文書
    を緊急に画像形成すべきか否かを判断するための緊急判
    断手段と、上記機密保持排紙部が複数の排紙段で構成さ
    れ所定の排紙段を緊急用の排紙段として設定するための
    緊急排紙段設定手段とを備え、 上記受信手段により、機密書類を緊急に印刷する旨の緊
    急信号を受信すると、画像形成した機密文書を、前記緊
    急排紙段設定手段で設定された前記緊急排紙段に排紙し
    格納することを特徴とする請求項1に記載の画像形成シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 上記収納時間計時手段の上限時間及び又
    は上記機密データ記憶手段の記憶データ保持時間を設定
    するための時間設定手段を備える請求項1又は3に記載
    の画像形成システム。
  7. 【請求項7】 設定可能な使用者の識別情報を記憶する
    ための識別情報記憶手段と、設定しようとする使用者の
    識別信号を入力するための識別情報入力手段と、前記識
    別情報入力手段から入力された識別信号と前記識別情報
    記憶手段に記憶された識別情報とを照合するための識別
    情報照合手段とを備え、前記識別情報照合手段の照合結
    果に基づき、時間設定を許可することを特徴とする請求
    項6に記載の画像形成システム。
  8. 【請求項8】 上記時間設定手段は、複数の時間設定が
    可能であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成
    システム。
  9. 【請求項9】 機密文書の画像形成が完了した際に、上
    記画像形成装置から上記端末に対して画像形成が完了し
    た旨を送信するための送信手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載の画像形成システム。
  10. 【請求項10】 上記解読不能処理手段は、機密文書を
    裁断する裁断手段、又は機密文書の画像形成領域に対し
    さらに画像を形成する画像付加手段であることを特徴と
    する請求項1に記載の画像形成システム。
JP10364158A 1998-12-22 1998-12-22 画像形成システム Pending JP2000185449A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10364158A JP2000185449A (ja) 1998-12-22 1998-12-22 画像形成システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10364158A JP2000185449A (ja) 1998-12-22 1998-12-22 画像形成システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000185449A true JP2000185449A (ja) 2000-07-04

Family

ID=18481124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10364158A Pending JP2000185449A (ja) 1998-12-22 1998-12-22 画像形成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000185449A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006289763A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Oki Data Corp 印刷装置
JP2007050650A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Oki Data Corp 画像形成装置
JP2007253343A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2008158965A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Sharp Corp 印刷管理装置、印刷管理システム、画像形成装置、及びプログラム
JP2008233914A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Toshiba Corp 画像形成装置、記録媒体廃棄機構、画像出力システム及び画像形成方法
JP2009220437A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Oki Data Corp 画像形成装置
JP2010042663A (ja) * 2008-06-30 2010-02-25 Konica Minolta Systems Lab Inc 機密印刷のためのシステムおよび方法
JP2010058860A (ja) * 2008-09-01 2010-03-18 Canon Inc 画像検査装置、及びそれを備えた画像形成装置
US8229593B2 (en) 2005-10-03 2012-07-24 International Business Machines Corporation Document destruction management
US8358427B2 (en) 2007-02-15 2013-01-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Confidential documents management system
JP2014131208A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Brother Ind Ltd データ隠蔽処理機能を有する記録装置及び該記録装置に用いるデータ隠蔽処理用プログラム
JP2014133607A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Toshiba Corp シート処理装置及びシート処理方法
WO2015027605A1 (zh) * 2013-09-02 2015-03-05 北大方正集团有限公司 用于秘密文件的数码印刷控制方法和系统
CN111192414A (zh) * 2019-01-28 2020-05-22 京瓷办公信息系统株式会社 图像形成装置

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006289763A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Oki Data Corp 印刷装置
JP4592480B2 (ja) * 2005-04-11 2010-12-01 株式会社沖データ 印刷装置
JP2007050650A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Oki Data Corp 画像形成装置
JP4671804B2 (ja) * 2005-08-19 2011-04-20 株式会社沖データ 画像形成装置
US8229593B2 (en) 2005-10-03 2012-07-24 International Business Machines Corporation Document destruction management
US8364306B2 (en) 2005-10-03 2013-01-29 International Business Machines Corporation Document destruction management
JP2007253343A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP4565508B2 (ja) * 2006-03-20 2010-10-20 京セラミタ株式会社 画像形成装置
JP2008158965A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Sharp Corp 印刷管理装置、印刷管理システム、画像形成装置、及びプログラム
US8358427B2 (en) 2007-02-15 2013-01-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Confidential documents management system
JP2008233914A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Toshiba Corp 画像形成装置、記録媒体廃棄機構、画像出力システム及び画像形成方法
JP2009220437A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Oki Data Corp 画像形成装置
JP2010042663A (ja) * 2008-06-30 2010-02-25 Konica Minolta Systems Lab Inc 機密印刷のためのシステムおよび方法
JP2010058860A (ja) * 2008-09-01 2010-03-18 Canon Inc 画像検査装置、及びそれを備えた画像形成装置
JP2014131208A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Brother Ind Ltd データ隠蔽処理機能を有する記録装置及び該記録装置に用いるデータ隠蔽処理用プログラム
JP2014133607A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Toshiba Corp シート処理装置及びシート処理方法
WO2015027605A1 (zh) * 2013-09-02 2015-03-05 北大方正集团有限公司 用于秘密文件的数码印刷控制方法和系统
US9952812B2 (en) 2013-09-02 2018-04-24 Peking University Founder Group Co., Ltd. Method and system for controlling digital printing of secret file
CN111192414A (zh) * 2019-01-28 2020-05-22 京瓷办公信息系统株式会社 图像形成装置
EP3686679A1 (en) * 2019-01-28 2020-07-29 KYOCERA Document Solutions Inc. Image forming apparatus
JP2020120354A (ja) * 2019-01-28 2020-08-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
US10901673B2 (en) 2019-01-28 2021-01-26 Kyocera Document Solutions Inc. Image forming apparatus that shreds printed material when predetermined time has elapsed after the printed material was stored
JP7196638B2 (ja) 2019-01-28 2022-12-27 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000185449A (ja) 画像形成システム
US8256008B2 (en) Method, apparatus, and system for outputting information and forming image via network, and computer product
US7800767B2 (en) Printing method and printing device
US20060221375A1 (en) Automatic secure print notification
EP2160007A1 (en) Image forming apparatus, print control method, recording medium
JP5225143B2 (ja) 画像処理装置、制御方法及びプログラム
US7773243B2 (en) Image forming apparatus having a print processing unit
US20100290088A1 (en) Image forming apparatus, and method performed by image forming apparatus
US20060268320A1 (en) Method for handling confidential jobs in an imaging apparatus
JP2004306287A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
US8086681B2 (en) Image forming apparatus
US8537381B2 (en) Image processing apparatus, method of controlling the same and storage medium
JP2002067457A (ja) 画像形成装置
JP2006001241A (ja) 印刷装置および印刷制御方法
JP2011173348A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP2007015295A (ja) 画像形成装置
US7532346B2 (en) Information collecting apparatus, rebooting method, program, and remote maintenance system
US20230367520A1 (en) Image forming apparatus capable of preventing delay in processing for delivering other printed matter due to absence of user who has instructed delivery of printed matter, control method for image forming apparatus, storage medium, and printed matter delivery system
CN111192414A (zh) 图像形成装置
JP4258493B2 (ja) 通信装置
JP2008260162A (ja) 印刷装置
JP2006123290A (ja) 画像形成装置及びその方法
JP2001122501A (ja) 画像形成装置
JP2001080176A (ja) データ処理装置並びに画像記録装置並びにデータ処理装置の制御方法並びに画像記録装置の制御方法および記憶媒体
JP4969499B2 (ja) 印刷システム