JP2010058545A - 車線逸脱警報装置 - Google Patents

車線逸脱警報装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010058545A
JP2010058545A JP2008223607A JP2008223607A JP2010058545A JP 2010058545 A JP2010058545 A JP 2010058545A JP 2008223607 A JP2008223607 A JP 2008223607A JP 2008223607 A JP2008223607 A JP 2008223607A JP 2010058545 A JP2010058545 A JP 2010058545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lane
vehicle
curve
departure
warning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008223607A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5195178B2 (ja
Inventor
Yuji Okuda
裕宇二 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008223607A priority Critical patent/JP5195178B2/ja
Publication of JP2010058545A publication Critical patent/JP2010058545A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5195178B2 publication Critical patent/JP5195178B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

【課題】運転者に違和感を与えることなくカーブ内側方向への車線からの逸脱を警告することができる車線逸脱警報装置を提供する。
【解決手段】車両3の車線からの逸脱を運転者に警告する車線逸脱警報装置であって、車線から逸脱するか否かを判定する逸脱状況判定部11と、車両3のハンドルに与える警報トルクの目標横加速度Gdecを算出する支援量演算部12と、逸脱状況判定部11により車線から逸脱すると判定した場合には、目標横加速度Gdecに基づいて警報トルクを付与する操舵装置31と、を備え、支援量演算部12は、直線車線での警報トルクの目標横加速度Gstraに対して減少量Uを与えてカーブ内側方向への車線逸脱を警告する警報トルクの目標横加速度Gdecとし、減少量Uを車両3がカーブを旋回するために必要な横加速度Gcirに基づいて算出することを特徴として構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車線からの逸脱を警告する車線逸脱警報装置に関するものである。
従来、車線からの逸脱を警告する装置として、ハンドル等の操舵手段に警報トルクを与えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の装置は、カーブ方向及びカーブ半径に応じて警報トルクを可変とすることにより、カーブ外側方向への車線の逸脱を警告する場合には、大きな警報トルクを与えるものである。
特開平11−29061号公報
ところで、カーブ外側とは反対に、カーブ内側ではハンドルをまっすぐにすると車両は自然とカーブ外側方向に進行する傾向にある。このため、カーブ内側方向への車線の逸脱を警告する場合には、カーブ外側方向への車線の逸脱を警告する場合とは反対に、通常の走行時に比べて警告トルクを弱くすることが考えられる。しかしながら、警報トルクをどの程度小さくすればよいのかは未検討であるため、例えば減少量が十分でなく運転者にとって警報トルクが過剰となるおそれがある。
そこで、本発明はこのような技術課題を解決するためになされたものであって、運転者に違和感を与えることなくカーブ内側方向への車線からの逸脱を警告することができる車線逸脱警報装置を提供することを目的とする。
すなわち本発明に係る車線逸脱警報装置は、車両の車線からの逸脱を運転者に警告する車線逸脱警報装置であって、車線から逸脱するか否かを判定する逸脱判定手段と、車両の操舵手段に与える警報トルクの目標横加速度を算出する支援量算出手段と、逸脱判定手段により車線から逸脱すると判定した場合には、目標横加速度に基づいて警報トルクを付与する警報トルク付与手段と、を備え、支援量算出手段は、直線車線での警報トルクの目標横加速度に対して減少量を与えてカーブ内側方向への車線逸脱に対する警報トルクの目標横加速度とし、減少量を車両がカーブを旋回するために必要な横加速度に基づいて算出することを特徴として構成される。
この発明によれば、直線車線での車両の逸脱の際に付与する警報トルクの目標横加速度を減少させてカーブ内側方向への逸脱を警告することができる。そして、この減少量を、車両がカーブを旋回するために必要な横加速度に基づいて算出することができる。すなわち、直線車線の逸脱を警報する警報トルクに対して、車両がカーブを旋回するために必要な横加速度に応じたトルク分を減少させて、カーブ内側方向への車線の逸脱を警告する警報トルクとすることができる。このため、カーブ内側方向への逸脱の警報トルクを直線車線での警報トルクと同程度とすることが可能となるので、運転者に違和感を与えることなく車両の逸脱を警告することができる。
ここで、車線逸脱警報装置において、支援量算出手段は、車両の進行方向とカーブ内側の白線とがなす角に基づいて減少量を補正することが好適である。このように構成することで、車両の進行方向とカーブ内側の白線とがなす角(ヨー角)に応じて警報の大きさを変化させることが可能となるので、運転者に違和感を与えない警報をしつつ逸脱状況に応じて適切な警報をすることができる。
また、支援量算出手段は、車両の進行方向とカーブ内側の白線とがなす角が大きくなるほど減少量を小さく補正することが好適である。このように構成することで、逸脱傾向が強くなるほど警報トルクを減少させないようにすることが可能となるので、運転者に違和感を与えない警報をしつつ逸脱状況に応じて適切な警報をすることができる。
さらに、車線逸脱警報装置は、カーブ内側方向への車線逸脱の意思を推定する運転者意思推定手段を備え、警報トルク付与手段は、運転者意思推定手段により運転者に車線逸脱の意思がないと判定した場合のみ減少量を与えた目標横加速度に基づいて警報トルクを付与することが好適である。
このように構成することで、運転者が無意識にカーブ内側方向へ逸脱する場合のみ直線車線での警報トルクより小さい警報トルクを付与することができるので、不意に過剰な警報トルクが与えられることにより運転者が違和感を覚えることを回避することができる。
本発明によれば、運転者に違和感を与えることなくカーブ内側方向への逸脱を警告することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態に係る車線逸脱警報装置は、走行路に対する車両の逸脱を運転者に警告する装置であって、例えば、運転支援システムを有する車両に好適に採用されるものである。
最初に、本実施形態に係る車線逸脱警報装置を備える車両の概要から説明する。図1は、本実施形態に係る車線逸脱警報装置を備えた車両の概要図である。
図1に示す車両3は、例えば、手動運転による車両であって、白線検出センサ20、車速センサ21、操舵入力センサ22、ナビゲーション装置23、ECU(Electronic Control Unit)10、及び操舵装置(警報トルク付与手段)31を備えている。ここで、ECUは、電子制御する自動車デバイスのコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random AccessMemory)、及び入出力インターフェイスなどを備えて構成されている。
白線検出センサ20は、車両3が走行する車線(レーン)の白線を検出するセンサである。白線検出センサ20として、例えば、画像センサが用いられる。白線検出センサ20は、検出した白線に関する情報をECU10へ出力する機能を有している。
車速センサ21は、車両3の車速を検出するセンサである。車速センサ21として、例えば、車輪側に設けられた磁石と車体側に設けられたホール素子により車輪の回転をパルスとして検出することで車速を検出するセンサが用いられる。また、車速センサ21は、検出した車速をECU10へ出力する機能を有している。
操舵入力センサ22は、ハンドル(ステアリングホイール)から入力された操舵トルクを検出するセンサである。操舵入力センサ22は、検出した操舵トルクを操舵トルク信号としてECU10へ出力する機能を有している。
ナビゲーション装置23は、全地球測位システム(GlobalPositioning System)を利用して車両3の現在位置を検出する機能を有している。また、ナビゲーション装置23は、走行目的地までの経路案内等を行う機能を有している。また、ナビゲーション装置23は、地図情報データベースを参照可能に構成されており、車両3の周辺又は走行予定経路について、道路形状や車線に関する情報を入力する機能を有している。また、ナビゲーション装置23は、道路形状や車線に関する情報、案内情報等をECU10へ出力する機能を有している。
ECU10は、逸脱状況判定部(逸脱判定手段)11、支援量演算部(支援量算出手段)12、運転者意思推定部(運転者意思推定手段)13を備えている。
逸脱状況判定部11は、車両3が車線から逸脱するか否かを判定する機能を有している。逸脱状況判定部11は、例えば、白線検出センサ20により得られた画像に基づいて白線と車両3との間隔を算出し、その変位から逸脱傾向を判定する機能を有している。すなわち、逸脱状況判定部11は、現に逸脱したと判定する場合のみならず、逸脱の可能性を判定する機能を有している。また、逸脱状況判定部11は、例えば車両3がカーブを走行している場合には、車両3の逸脱方向と旋回方向とに基づいて、カーブ内側方向へ逸脱するのか、カーブ外側方向へ逸脱するのかを判定する機能を有している。また、逸脱状況判定部11は、例えば複数の車線からなる道路であってカーブ形状の道路を走行する場合には、ナビゲーション装置23が出力した車両3の走行位置及び地図情報に基づいて、車両3が外側の車線を走行しているのか、内側の車線を走行しているのかを判定する機能を有している。また、逸脱状況判定部11は、判定結果を支援量演算部12へ出力する機能を有している。
運転者意思推定部13は、運転者の逸脱意思を推定する機能を有している。運転者意思推定部13は、操舵入力センサ22の出力した操舵トルク信号に基づいて、車両3がカーブを走行する場合には、旋回中において旋回方向に所定値以上の操舵トルクを所定時間以上検出したか否かを判定し、当該条件を満たす場合にはカーブ内側方向への逸脱意思があると推定する機能を有している。また、運転者意思推定部13は、推定した運転者の意思を支援量演算部12へ出力する機能を有している。
支援量演算部12は、車両3のハンドルに与える警報トルクの目標横加速度を算出する機能を有している。この警報トルクは、運転者に対して車両3が車線から逸脱することを報知するためのものであるとともに、車線内側方向へ車両3を誘導し逸脱までの時間を遅らせるためのものである。支援量演算部12は、直線車線から逸脱する際に与える警報トルクの目標横加速度を、例えば所定値として予め設定する機能を有している。また、支援量演算部12は、設定した直線車線での目標横加速度を基準として、カーブ内側方向への逸脱の際に与える警報トルクの目標横加速度を算出する機能を有している。例えば、支援量演算部12は、直線車線での警報トルクの目標横加速度に対して、減少量を与えてカーブ内側方向への逸脱に対する警報トルクの目標横加速度とする機能を有している。支援量演算部12は、車両がカーブを旋回するために必要な横加速度を算出して上述した減少量とする機能を有している。さらに、支援量演算部12は、車両の進行方向とカーブ内側の白線とがなす角に基づいて上述した減少量を補正する機能を有している。また、運転者の逸脱意思、走行路の形状、逸脱方向に基づいて、警報トルクを出力するか否か、すなわち支援量を0とするか否かを判定する機能を有している。また、支援量演算部12は、目標横加速度に基づいた警報トルクを実現する制御信号を操舵装置31へ出力する機能を有している。
操舵装置31は、ハンドル及び車輪と接続され、ハンドル操作による操舵角に基づいて車輪の角度(転舵角)を制御する機能を有している。操舵装置31として、例えば、ハンドル操作に応じモータを駆動させて操舵アシストトルクを付与するパワーステアリング装置が用いられる。また、操舵装置31は、支援量演算部12が出力した制御信号に基づいて、警報トルクを操舵伝達系に付与する機能を有している。
上述した逸脱状況判定部11、支援量演算部12、運転者意思推定部13及び操舵装置31を備えて車線逸脱警報装置1が構成されている。
次に、本実施形態に係る車線逸脱警報装置1を備えた車両3の動作について説明する。図2は、本実施形態に係る車線逸脱警報装置1を備えた車両3の動作を示すフローチャートである。図2に示す制御処理は、例えばイグニッションオンされてから、あるいは車両3に備わる警報実行ボタンをオンされてから所定のタイミングで繰り返し実行される。なお、説明理解の容易性を考慮して、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る車線逸脱警報装置1を備えた車両3の動作を説明するための概要図である。
図2に示すように、車両3は車線情報入力処理から処理を開始する(S10)。S10の処理は、白線検出センサ20が実行し、白線L〜Lの位置情報等を取得する処理である。白線検出センサ20は、例えば車両3の進行方向の画像情報を繰り返し取得し、取得した画像情報に基づいて、例えば図5に示す車両3が走行する道路の白線L〜L、カーブ半径R、車両3の走行車線(走行レーン)に対する横ずれ量D、車両3の進行方向と白線Lとがなす角θyaw(ヨー角)を入力する。カーブ半径Rについては、ナビゲーション装置23から入力してもよい。S10の処理が終了すると、車速情報入力処理へ移行する(S12)。
S12の処理は、車速センサ21が実行し、車両3の速度Vを検出する処理である。S12の処理が終了すると、カーブ内側の逸脱判定処理へ移行する(S14)。
S14の処理は、逸脱状況判定部11が実行し、車両3がカーブ内側方向へ逸脱するか否かを判定する処理である。この処理について、図3を用いて詳細に説明する。図3は、図2のS14の逸脱判定処理を示すフローチャートである。図3に示すように、逸脱判定処理として、右側への逸脱判定処理から開始する(S30)。
S30の処理は、右側(右方向)に逸脱するか否かを判定する処理である。逸脱状況判定部11は、S10、S12の処理で入力した白線Lの位置、車速V、車両3の進行方向等に基づいて、逸脱するか否かを判定する。あるいは、逸脱状況判定部11は、道路幅と横ずれ量Dの変位から逸脱するか否かを判定する。そして、逸脱状況判定部11は、逸脱方向が右側であるか否かを判定する。逸脱状況判定部11は、例えば、S10の処理で入力したヨー角θyawに基づいて逸脱方向が右側であるか否かを判定する。あるいは、例えば横ずれ量Dを車線中央から右側へずれる場合を正、車線中央から左側へずれる場合を負とし、横ずれ量Dが増加した場合には車両3が右側へ進行していると判定する。S30の処理において、右側に逸脱すると判定した場合には、右カーブ判定処理へ移行する(S32)。
S32の処理は、走行中の道路が右カーブであるか否かを判定する処理である。逸脱状況判定部11は、例えばS10の処理で入力した画像情報に基づいて右カーブであるか否かを判定する。あるいは、ナビゲーション装置23により入力した道路情報に基づいて、右カーブであるか否かを判定する。S32の処理において、旋回中の道路が右カーブであると判定した場合には、カーブ内側逸脱検出処理へ移行する(S34)。
S34の処理は、車両3がカーブ内側方向へ逸脱すると判定する処理である。逸脱状況判定部11は、例えばカーブ内側逸脱フラグを初期値の0から1にセットする。S34の処理が終了すると、図3に示すカーブ内側の逸脱判定処理を終了する。
一方、S30の処理において、車両3が右側に逸脱していないと判定した場合には、左側の逸脱判定へ移行する(S36)。S36の処理は、左側(左方向)に逸脱するか否かを判定する処理であって、S30の処理の左右を入れ替えた処理である。S36の処理において、車両3が左側に逸脱すると判定した場合には、左カーブ判定処理へ移行する(S38)。
S38の処理は、走行中の道路が左カーブであるか否かを判定する処理であって、S32の処理の左右を入れ替えた処理である。S38の処理において、旋回中の道路が左カーブであると判定した場合には、カーブ内側逸脱検出処理へ移行する(S34)。
一方、S32の処理において、旋回中の道路が右カーブでないと判定した場合、又は、S38の処理において、旋回中の道路が左カーブでないと判定した場合には、カーブ外側方向(白線L側)へ逸脱する場合であるので、図3に示す制御処理を終了する。一方、S36の処理において、車両3が左側に逸脱しないと判定した場合には、車両3は車線から逸脱しないため、図3に示す制御処理を終了する。
図3に示す制御処理を終了すると、図2に戻りS15の処理を開始する。S15の処理は、支援量演算部12が実行し、カーブ内側方向への逸脱であるか否かを判定する処理である。S14の処理においてカーブ内側へ逸脱すると判定した場合、例えばカーブ内側逸脱フラグが1である場合には、目標横加速度Gの減少量演算処理へ移行する(S16)。
S16の処理は、支援量演算部12が実行し、直線車線における警告トルクの目標横加速度の減少量を演算する処理である。支援量演算部12は、カーブ旋回に必要な横加速度に基づいて減少量を算出する。例えば、カーブ旋回時の車速をV、カーブ半径をR、カーブ旋回に必要な横加速度をGcir、補正係数をKとすると、減少量Uは、以下の式1で表される。
Figure 2010058545
ここで、補正係数Kは、ロードキャンバ等を考慮して実際のカーブ旋回に必要な横加速度を算出するための係数である。この補正係数Kは、例えば適合で決定される。なお、式1においては各変数R(m)、V(km/h)、Gcir(G)の単位換算のために数値3.6及び9.8を用いている。支援量演算部12は、式1を用いて減少量Uを算出する。これにより、直線車線における警告トルクの目標横加速度をGstraとすると、カーブ内側方向への逸脱を警報する警報トルクの目標横加速度Gdecは以下の式2で表される。
Figure 2010058545
目標横加速度Gstraは、例えば支援量演算部12が実測値等により予め定めた値である。支援量演算部12が減少量Uを算出すると、S16の処理は終了し、運転者意思推定処理へ移行する(S18)。
S18の処理は、運転者意思推定部13が実行し、運転者の車線逸脱の意思を推定する処理である。この処理について、図4を用いて詳細に説明する。図4は、図2のS18の運転者意思推定処理を示すフローチャートである。図4に示すように、運転者意思推定処理として、左カーブ旋回判定処理から開始する(S40)。
S40の処理は、車両3が左カーブを旋回中であるか否かを判定する処理である。運転者意思推定部13は、図3のS38の処理と同様に、車両3が左カーブを旋回中であるか否かを判定する。S40の処理において、左カーブを旋回中であると判定した場合には、操舵トルク判定処理へ移行する(S42)。
S42の処理は、運転者の操舵トルクの大きさが所定値Tより大きいか否かを判定する処理である。運転者意思推定部13は、例えば操舵入力センサ22が検出した操舵トルクと所定値Tとを比較する。ここで、操舵トルクは運転者から見て左回転を正とする。所定値Tは、左方向に逸脱意思を有する運転者が入力する最低操舵トルクであって、例えば実験等で測定した値が用いられる。S42の処理において、運転者の操舵トルクの大きさが所定値Tより大きいと判定した場合には、継続判定処理へ移行する(S44)。
S44の処理は、S42の操舵トルク(操舵状態)が所定時間t継続したか否かを判定する処理である。運転者意思推定部13は、運転者の操舵トルクの大きさが所定値Tより大きい状態が所定時間t継続したか否かを判定する。S44の処理において、所定時間t継続したと判定した場合には、逸脱意思検出処理へ移行する(S46)。
S46の処理は、運転者に車線を逸脱する意思があると推定する処理である。運転者意思推定部13は、例えば逸脱意思フラグを初期値の0から1にセットする。S46の処理が終了すると、図4に示す運転者意思推定処理を終了する。
一方、S40の処理において、左カーブを旋回中でないと判定した場合には、右カーブ旋回判定処理へ移行する(S48)。S48の処理は、車両3が右カーブを旋回中であるか否かを判定する処理である。運転者意思推定部13は、図3のS32の処理と同様に、車両3が右カーブを旋回中であるか否かを判定する。S48の処理において、右カーブを旋回中であると判定した場合には、操舵トルク判定処理へ移行する(S50)。
S50の処理は、S42の処理とほぼ同様であり、運転者の操舵トルクの大きさが所定値−Tより小さいか否かを判定する処理である。所定値−Tは、右方向に逸脱意思を有する運転者が入力する最低操舵トルクである。S50の処理において、運転者の操舵トルクの大きさが所定値−Tより小さいと判定した場合には、継続判定処理へ移行する(S44)。
一方、S42の処理において、運転者の操舵トルクの大きさが所定値Tより小さいと判定した場合、又は、S50の処理において、運転者の操舵トルクの大きさが所定値−Tより大きいと判定した場合には、入力された操舵トルクは逸脱意思がある運転者の操舵トルクに満たないものであるので、逸脱意思はないものとして図4に示す制御処理を終了する。また、S44の処理において、操舵状態が所定時間t継続していないと判定した場合には、一時的な操舵トルクであるので、逸脱意思はないものとして図4に示す制御処理を終了する。一方、S48の処理において、右カーブを旋回中でないと判定した場合には、車両3はカーブ走行中でないため、図4に示す制御処理を終了する。
図4に示す制御処理を終了すると、図2に戻りS20の処理を開始する。S20の処理は、S18の処理において運転者に逸脱意思がないと推定したか否かを判定する処理である。S18の処理で、運転者に逸脱意思がないと推定した場合、例えば、逸脱意思フラグが0である場合には、減少量の補正処理へ移行する(S22)。
S22の処理は、支援量演算部12が実行し、S16の処理で演算した減少量を補正する処理である。支援量演算部12は、S10の処理で入力した車両の進行方向とカーブ内側の白線Lとがなす角(ヨー角θyaw)に基づいて、式1で得られた減少量Uを補正する。例えば、減少量ヨー角ゲインをKyawとすると、補正後の減少量Uは、以下の式3で表される。
Figure 2010058545
ここで、減少量ヨー角ゲインKyawは、減少量をヨー角θyawに反比例させるための係数であって、減少量ヨー角算出用ゲインをKとすると、以下の式4で表される。
Figure 2010058545
減少量ヨー角算出用ゲインKは、例えば適合により決定される。支援量演算部12は、式3、4を用いてヨー角θyawが大きくなるほど、すなわち、逸脱傾向が大きいほど減少量Uを小さく算出する。減少量Uを算出すると、カーブ内側方向への逸脱を警報する警報トルクの目標横加速度Gdecは以下の式5で表される。
Figure 2010058545
支援量演算部12が補正後の減少量Uを算出すると、S22の処理は終了し、警報トルク出力処理へ移行する(S24)。
S24の処理は、操舵装置31が実行し、目標横加速度Gdecとなる警報トルクを運転者に対して出力する処理である。支援量演算部12は、上述した式2あるいは式5により減少量U、Uに基づいて目標横加速度Gdecを算出し、算出した目標横加速度Gdecを達成する制御信号を操舵装置31へ出力する。操舵装置31は、入力した制御信号に基づいて、ハンドルに警報トルクを付与する。S24の処理が終了すると、図2に示す制御処理を終了する。
一方、S20の処理において、運転者に逸脱意思があると推定した場合、例えば、逸脱意思フラグが1である場合には、走行車線入力処理へ移行する(S26)。S26の処理は、逸脱状況判定部11が実行し、車両3の走行車線を入力する処理である。逸脱状況判定部11は、例えばナビゲーション装置23から車両3が走行する車線を入力する。例えば、複数の車線からなる道路である場合には、走行する車線が外側であるか内側であるかを入力する。また、道路が1車線からなる場合には、その旨を入力する。S26の処理が終了すると、車線判定処理へ移行する(S28)。
S28の処理は、逸脱状況判定部11が実行し、車両3が逸脱する方向に走行車線が存在するか否かを判定する処理である。例えば、逸脱状況判定部11は、S26の処理で入力した情報に基づいて、車両3がカーブ形状の道路において最も内側の車線を走行しているか否かを判定する。そして、車両3がカーブ形状の道路において最も内側の車線を走行していない場合には、走行車線の内側には他の車線が存在するので、警報トルクを出力させないように、図2に示す制御処理を終了する。これにより、例えば意図的に外側車線から中央線Lを逸脱して内側車線へ車線変更する場合には警告されないので、運転者が煩わしいと感じることを回避することができる。一方、S28の処理において、車両3が最も内側の車線を走行している場合、あるいは1車線からなる道路を走行している場合には、走行車線の内側には走行可能な車線が存在しないので、運転者がカーブ内側方向へ逸脱する意思があっても警報トルクを出力するように、減少量調整処理へ移行する(S29)。
S29の処理は、支援量演算部12が実行し、S16の処理で算出した減少量を調整する処理である。支援量演算部12は、例えば減少量Uを0に設定する。S29の処理が終了すると、警報トルク出力処理へ移行する(S24)。このように、逸脱方向に走行可能な車線が存在しない場合には、運転者の意思があっても警報トルクを減少させずに出力する構成とすることで、より安全性を向上させることができる。
一方、S15の処理において、カーブ内側方向へ逸脱しないと判定した場合、例えばカーブ内側逸脱フラグが0である場合には、図2に示す制御処理を終了する。
以上で、図2に示す制御処理を終了する。図2に示す制御処理を実行することにより、カーブ内側の白線Lを無意識に逸脱する際には、直線車線における目標横加速度Gstraを基準として旋回するために必要な横加速度Gcirに基づいて減少させたものをカーブ内側方向への車線逸脱の警報トルクの目標横加速度Gdecとすることができる。このため、大きすぎる警報を運転者に与えることなくカーブ内側方向への車線逸脱を警告することができる。
上述したように、本実施形態に係る車線逸脱警報装置1によれば、直線車線での車両3の逸脱の際に付与する警報トルクの目標横加速度Gstraを減少させてカーブ内側方向への逸脱を警告することができる。そして、この減少量U、Uを、車両3がカーブを旋回するために必要な横加速度Gcirに基づいて算出することができる。すなわち、カーブ内側方向への逸脱を警告する警報トルクを、直線車線での逸脱を警報する警報トルクよりも、車両がカーブを旋回するために必要な横加速度Gcirに応じたトルク分減少させることができる。このため、カーブ内側方向への逸脱を警告する警報トルクを直線車線での警報トルクと同程度とすることが可能となるので、運転者に違和感を与えることなく車両3の逸脱を警告することができる。すなわち、警報効果を維持しながら運転者に与える違和感のみを低減することができる。
また、本実施形態に係る車線逸脱警報装置1によれば、車両3の進行方向と白線Lとがなす角(ヨー角θyaw)に応じて警報の大きさを変化させることが可能となるので、運転者に違和感を与えない警報をしつつ逸脱状況に応じて適切な警報をすることができる。
また、本実施形態に係る車線逸脱警報装置1によれば、ヨー角θyawが大きいほど、すなわち逸脱傾向が大きいほど、直線車線での警報トルクに与える減少量Uを小さく補正して運転者に与える警報を必要以上に弱くしないようにすることができる。このように、ヨー角θyawに応じて警報の大きさを変化させることにより、運転者に違和感を与えない警報をしつつ逸脱状況に応じて適切な警報をすることができる。
さらに、本実施形態に係る車線逸脱警報装置1によれば、運転者が無意識にカーブ内側方向へ逸脱する場合のみ直線車線での警報トルクより小さい警報トルクを付与することができるので、不意に過剰な警報トルクが与えられることにより運転者が違和感を覚えることを回避することができる。
なお、上述した実施形態は本発明に係る車線逸脱警報装置の一例を示すものである。本発明に係る車線逸脱警報装置は、実施形態に係る車線逸脱警報装置に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で、実施形態に係る車線逸脱警報装置を変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
例えば、上述した実施形態では、運転者意思推定部13を備えた車線逸脱警報装置1が運転者の逸脱意思を推定して推定結果に基づく制御を行う例を説明したが、運転者意思推定部13は必ずしも備える必要はなく、運転者の逸脱意思に関する処理(図2のS18、S20、S26、S28、S29)については要求される性能に基づいて適宜行えばよい。また、図2のS18の逸脱意思判定処理を、図2のS16の減少量演算処理より前に実行し、逸脱意思がない場合のみ減少量を演算してもよい。
また、上述した実施形態では、ヨー角θyawに応じて警報の大きさを変化させる例を説明したが、減少量の補正処理(図2のS22)については要求される性能に基づいて適宜行えばよい。
実施形態に係る車線逸脱警報装置を備える車両の構成概要を示すブロック図である。 実施形態に係る車線逸脱警報装置を備える車両の動作を示すフローチャートである。 実施形態に係る車線逸脱警報装置を備える車両の動作を示すフローチャートである。 実施形態に係る車線逸脱警報装置を備える車両の動作を示すフローチャートである。 実施形態に係る車線逸脱警報装置を備える車両の動作を説明する概要図である。
符号の説明
1…車線逸脱警報装置、3…車両、10…ECU、11…逸脱状況判定部(逸脱判定手段)、12…支援量演算部(支援量算出手段)、13…運転者意思推定部(運転者意思推定手段)、31…操舵装置(警報トルク付与手段)。

Claims (4)

  1. 車両の車線からの逸脱を運転者に警告する車線逸脱警報装置であって、
    車線から逸脱するか否かを判定する逸脱判定手段と、
    前記車両の操舵手段に与える警報トルクの目標横加速度を算出する支援量算出手段と、
    前記逸脱判定手段により車線から逸脱すると判定した場合には、前記目標横加速度に基づいて警報トルクを付与する警報トルク付与手段と、
    を備え、
    前記支援量算出手段は、直線車線での前記警報トルクの目標横加速度に対して減少量を与えてカーブ内側方向への車線逸脱に対する警報トルクの目標横加速度とし、前記減少量を前記車両がカーブを旋回するために必要な横加速度に基づいて算出すること、
    を特徴とする車線逸脱警報装置。
  2. 前記支援量算出手段は、前記車両の進行方向とカーブ内側の白線とがなす角に基づいて前記減少量を補正する請求項1に記載の車線逸脱警報装置。
  3. 前記支援量算出手段は、前記車両の進行方向とカーブ内側の白線とがなす角が大きくなるほど前記減少量を小さく補正する請求項2に記載の車線逸脱警報装置。
  4. カーブ内側方向への車線逸脱の意思を推定する運転者意思推定手段を備え、
    前記警報トルク付与手段は、前記運転者意思推定手段により運転者に車線逸脱の意思がないと判定した場合のみ前記減少量を与えた目標横加速度に基づいて警報トルクを付与する請求項1〜3の何れか一項に記載の車線逸脱警報装置。
JP2008223607A 2008-09-01 2008-09-01 車線逸脱警報装置 Active JP5195178B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008223607A JP5195178B2 (ja) 2008-09-01 2008-09-01 車線逸脱警報装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008223607A JP5195178B2 (ja) 2008-09-01 2008-09-01 車線逸脱警報装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010058545A true JP2010058545A (ja) 2010-03-18
JP5195178B2 JP5195178B2 (ja) 2013-05-08

Family

ID=42185872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008223607A Active JP5195178B2 (ja) 2008-09-01 2008-09-01 車線逸脱警報装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5195178B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014118025A (ja) * 2012-12-15 2014-06-30 Mazda Motor Corp 車線維持支援装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1129061A (ja) * 1997-07-09 1999-02-02 Toyota Motor Corp 車両の操舵制御装置
JP2004243783A (ja) * 2002-11-20 2004-09-02 Nissan Motor Co Ltd 車線逸脱防止装置
JP2004243787A (ja) * 2003-02-10 2004-09-02 Nissan Motor Co Ltd 車線逸脱防止装置
JP2005289292A (ja) * 2004-04-02 2005-10-20 Hitachi Ltd 操舵制御装置
JP2006327497A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Toyota Motor Corp 車両逸脱防止装置
JP2007168591A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Toyota Motor Corp 操舵装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1129061A (ja) * 1997-07-09 1999-02-02 Toyota Motor Corp 車両の操舵制御装置
JP2004243783A (ja) * 2002-11-20 2004-09-02 Nissan Motor Co Ltd 車線逸脱防止装置
JP2004243787A (ja) * 2003-02-10 2004-09-02 Nissan Motor Co Ltd 車線逸脱防止装置
JP2005289292A (ja) * 2004-04-02 2005-10-20 Hitachi Ltd 操舵制御装置
JP2006327497A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Toyota Motor Corp 車両逸脱防止装置
JP2007168591A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Toyota Motor Corp 操舵装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014118025A (ja) * 2012-12-15 2014-06-30 Mazda Motor Corp 車線維持支援装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5195178B2 (ja) 2013-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10649454B2 (en) Autonomous vehicle
JP6809020B2 (ja) 操舵補助装置及び操舵補助方法
JP6087969B2 (ja) 車両の走行制御装置
US6256561B1 (en) Vehicle steering control system
US7711464B2 (en) Steering system with lane keeping integration
KR101884076B1 (ko) 차량의 운전 지원 장치
JP4432942B2 (ja) 操舵支援装置
JP6536548B2 (ja) 車線内走行支援装置
JP2006264623A (ja) 車線維持支援装置
JP2013173519A (ja) 逸脱抑制装置および逸脱抑制プログラム
WO2019240002A1 (ja) 車両制御装置、車両制御方法、及び車両制御システム
JP2019028027A (ja) 車両用運転支援装置
JP2021187359A (ja) 車両制御装置及び車両制御方法
US20200023899A1 (en) Lane departure prevention apparatus
JP5150958B2 (ja) 車両走行支援装置、車両、車両走行支援プログラム
JP5396807B2 (ja) 操舵支援装置
JP2010058739A (ja) 車線逸脱警報装置
JP4200943B2 (ja) 運転支援装置
JP5195178B2 (ja) 車線逸脱警報装置
JP3925325B2 (ja) 車線逸脱防止装置
JP5900309B2 (ja) 車線維持支援装置
JP6278202B2 (ja) 車線維持制御装置
KR20180038249A (ko) 전동식 조향 장치의 제어 장치 및 제어 방법
JP7339203B2 (ja) 車両制御装置
JP6834936B2 (ja) 操舵アシスト装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130121

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5195178

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3